JP2018136508A - 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法 - Google Patents

照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018136508A
JP2018136508A JP2017032529A JP2017032529A JP2018136508A JP 2018136508 A JP2018136508 A JP 2018136508A JP 2017032529 A JP2017032529 A JP 2017032529A JP 2017032529 A JP2017032529 A JP 2017032529A JP 2018136508 A JP2018136508 A JP 2018136508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
rotating body
rotation waveform
waveform
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017032529A
Other languages
English (en)
Inventor
敏伸 松山
Toshinobu Matsuyama
敏伸 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2017032529A priority Critical patent/JP2018136508A/ja
Publication of JP2018136508A publication Critical patent/JP2018136508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】照明装置において、回転体の破損を精度よく検出する。【解決手段】照明装置10は、カラーホイール16を透過又は反射した光を照明光として射出する照明装置であって、光源11と、光源から射出される光が入射するカラーホイールと、カラーホイールの外周側側面から得られる情報に基づいてカラーホイールの回転波形を検出する回転波形検出センサ30と、回転波形センサが検出した回転波形の基準回転波形に対する変動を算出し、変動の大きさに基づいてカラーホイールの破損を判定する破損判定部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法に関する。
光源からの光が入射される回転可能な円盤状のカラーホイール又は拡散板ホイールを備え、カラーホイールや拡散板ホイールを通過する光を照明光として射出する照明装置が知られている。このような照明装置では、カラーホイールや拡散板ホイールの異常を検出するために、カラーホイールや拡散板ホイールの回転を検出するセンサが付加されている場合がある。
例えば、回転体の外周の一部に、光透過部材及び反射部材を設け、回転による反射光の周期的な変化を光透過部材及び反射部材に対向して配置された検出部でモニタすることで、回転体に生じた脱落等の不具合の発生を検出する照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の照明装置では、回転体の異常を精度よく検出することが困難であった。例えば、上記の照明装置では、外周の検出部に対向した反射部材に異常があることは検出できるが、光透過部材が破損して回転体にダメージが及んでも異常とは検出しない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、照明装置において、回転体の破損を精度よく検出することを目的とする。
本照明装置は、回転体を透過又は反射した光を照明光として射出する照明装置であって、光源と、前記光源から射出される光が入射する回転体と、前記回転体の外周側側面から得られる情報に基づいて前記回転体の回転波形を検出する回転波形検出部と、前記回転波形検出部が検出した前記回転波形の基準回転波形に対する変動を算出し、前記変動の大きさに基づいて前記回転体の破損を判定する破損判定部と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、照明装置において、回転体の破損を精度よく検出することができる。
第1の実施の形態に係る画像投射装置の全体を例示する模式図である。 第1の実施の形態に係る画像投射装置の光学系を例示する模式図である。 回転波形検出センサの配置例を示す図である。 カラーホイールについて説明する図である。 回転波形検出センサの検出するカラーホイールの回転波形を例示する図である。 画像投射装置の電気部のハードウェアブロックを例示する図である。 画像投射装置のCPUの機能ブロックを例示する図である。 第1の実施の形態に係る回転体の異常検出に関するフローチャートの一例である。 拡散板ホイールについて説明する図である。 回転波形検出センサの検出する拡散板ホイールの回転波形を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る画像投射装置の全体を例示する模式図である。図2は、第1の実施の形態に係る画像投射装置の光学系を例示する模式図である。なお、図1では、図2に示す光学系は簡略化して描かれている。
図1及び図2に示すように、画像投射装置1は、照明装置10と、ライトトンネル21と、レンズ群22と、ミラー群23と、画像形成素子24と、投射光学部25と、電気部50とを筐体5内に有している。
照明装置10は、光源11と、集光レンズ12と、ハーフミラー13と、1/4波長板14と、レンズ群15と、カラーホイール16と、レンズ群17と、蛍光体ホイール18と、回転波形検出センサ30とを有している。照明装置10は、青色光と、赤色光と、緑色光とを、ライトトンネル21に向けて、同一方向に(同一の射出光路で)時分割で順次に射出する装置である。
照明装置10において、光源11は、例えば、青色レーザ光を射出するレーザダイオードである。但し、光源11は発光ダイオード(Light Emitting Diode)でもよいし、高圧水銀ランプやキセノンランプ等のランプ光源でもよい。又、光源11は1つであってもよいし、複数であってもよい。又、光源11と集光レンズ12との間に、光源11から射出されたレーザ光を略平行光束として集光レンズ12に導くカップリングレンズを設けてもよい。
光源11の射出する青色レーザ光は、蛍光体ホイール18において蛍光を生じさせる励起光として使用される。
光源11の射出する青色レーザ光は、集光レンズ12を経由して略平行光束としてハーフミラー13に入射する。ハーフミラー13に入射した青色レーザ光は、ハーフミラー13を透過し、直線偏光と円偏光を相互に変換する偏光変換手段である1/4波長板14に導かれる。1/4波長板14を透過した光はP波(P偏光)から円偏光となり、レンズ群15を経由して波長選択手段であるカラーホイール16に入射する。なお、ハーフミラー13に代えて偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
レンズ群15は、例えば両凸レンズや平凸レンズ等を適宜組み合わせて構成でき、略平行光束をカラーホイール16にスポット状に集光させる機能と、カラーホイール16からの発散光を集光して略平行光束に変換する機能とを有する。
カラーホイール16は、透過領域と反射領域をもつ回転体であり、例えば、0.7mm程度の薄厚のガラス板等の片面を蒸着等で着色して形成される。カラーホイール16は、円盤状の部材が、例えば、2つの赤色領域、2つの緑色領域、2つの透過領域が交互に配置された6つの扇状の領域(セグメント)に分割された構成とすることができる。カラーホイール16は、主に、光源11としてランプ光源を採用したときに使用される。
カラーホイール16の軸心には、カラーホイール16を回転させるステッピングモータ等の駆動部16mが設けられている。カラーホイール16が駆動部16mの駆動により所定のタイミングで回転することで、レンズ群15からの光の入射位置が、赤色領域、緑色領域、及び透過領域の3つの何れかの領域(セグメント)に切替わる。すなわち、青色レーザ光及び蛍光の光路上に、何れかの領域(セグメント)が時間的に交互に配置される。
つまり、レンズ群15により集光された光の波長と、レンズ群15からの光の入射位置に選択的に配置された領域(セグメント)とにより、カラーホイール16に入射された光がカラーホイール16を透過するかカラーホイール16で反射されるかが決定される。
レンズ群15からの光の入射位置に透過領域が配置されているタイミングでは、カラーホイール16に入射した青色レーザ光は、カラーホイール16を透過して青色の照明光となり、ライトトンネル21に入射する。カラーホイール16を透過する青色の照明光は円偏光であるため、スクリーン等に現れるスペックルを低減することができる。
一方、レンズ群15からの光の入射位置に赤色領域又は緑色領域が配置されているタイミングでは、カラーホイール16に入射した青色レーザ光はカラーホイール16により反射される。そして、カラーホイール16により反射された青色レーザ光は、レンズ群15及び1/4波長板14を経由してハーフミラー13に入射する。
ハーフミラー13に入射した青色レーザ光の一部は、ハーフミラー13で反射され、レンズ群17を経由して蛍光体ホイール18に入射する。
レンズ群17は、例えば両凸レンズや平凸レンズ等を適宜組み合わせて構成でき、略平行光束を蛍光体ホイール18にスポット状に集光させる機能と、蛍光体ホイール18からの発散光を集光して略平行光束に変換する機能とを有する。
蛍光体ホイール18は、例えば、円盤状の部材に、黄色蛍光体が平板の回転方向に沿って形成された回転体である。黄色蛍光体は、青色レーザ光を励起光として、青色レーザ光よりも長波長の黄色の蛍光を発生する。蛍光体は、扇状の領域(セグメント)に形成されてもよい。蛍光体ホイール18は、主に、光源11としてレーザを採用したときに使用される。
蛍光体ホイール18の軸心には、蛍光体ホイール18を回転させるステッピングモータ等の駆動部18mが設けられている。
蛍光体ホイール18に入射した青色レーザ光を励起光として、黄色蛍光体が黄色の蛍光を発生する。黄色の蛍光は、レンズ群17を経由して、ハーフミラー13に入射する。黄色の蛍光の一部はハーフミラー13で反射され、1/4波長板14に導かれる。そして、1/4波長板14及びレンズ群15を経由してカラーホイール16に入射する。
レンズ群15からの光の入射位置に赤色領域又は緑色領域が配置されているタイミングでは、カラーホイール16に入射した黄色の蛍光はカラーホイール16を透過する。
例えば、レンズ群15からの光の入射位置に赤色領域が配置されているタイミングでは、カラーホイール16に入射した黄色の蛍光はカラーホイール16を透過して赤色の照明光となり、ライトトンネル21に入射する。又、レンズ群15からの光の入射位置に緑色領域が配置されているタイミングでは、カラーホイール16に入射した黄色の蛍光はカラーホイール16を透過して緑色の照明光となり、ライトトンネル21に入射する。
ライトトンネル21は、内部を中空とする筒状の部材である。ライトトンネル21へ入射する各照明光は、ライトトンネル21の内部で反射を繰り返すことにより、ライトトンネル21の出口では照度分布が均一となる。すなわち、ライトトンネル21は、各照明光の光量むらを低減する照度均一化手段としての機能を有している。なお、ライトトンネル21に代えて、フライアイレンズ等の他の照度均一化手段を採用してもよい。
ライトトンネル21を経て照度分布が均一化された各照明光は、レンズ群22によりリレーされ、ミラー群23で反射されて画像形成素子24に照射される。
画像形成素子24は、各照明光を、画素毎に階調制御することでカラー投影画像を形成する素子である。画像形成素子24は、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)で構成することができる。DMDでは、画素単位のマイクロミラーを有し、各マイクロミラーが異なる2つの角度の何れかの状態を維持することができる。
すなわち、DMDの各マイクロミラーは、各照明光を投射光学部25へ向けて反射する角度(ON状態)と、各照明光を内部の吸収体へ向けて反射して外部に射出させない角度(OFF状態)との何れかの状態となる。これにより、表示する画素毎に投影する光を制御することができる。又、DMDでは、パルス幅変調方式(PWM方式)により各マイクロミラーのON状態の時間比率を調整することで、表示する画素毎における階調表現を行うことができる。
なお、画像形成素子24はDMDには限定されず、照明装置10からの各照明光を利用してカラー投影画像を形成できる素子であれば、例えば、液晶等を用いてもよい。
画像投射装置1では、画像形成素子24での画像生成タイミングで、赤色、緑色、及び青色の各照明光が時分割で画像形成素子24に照射され、画像形成素子24で表示画素毎に階調制御された後、投射光学部25を介してスクリーン等に投射される。そして、目の残像現象を利用して、スクリーン等にカラー画像が視認される。
なお、ライトトンネル21、レンズ群22、ミラー群23は、本発明に係る光学経路構成手段の代表的な一例であり、画像形成素子24は光学経路構成手段の定める光学経路上に配置されている。
画像投射装置1において、カラーホイール16及び蛍光体ホイール18は、同一の高速回転状態で使用され、画像形成素子24側に色分離されて送られる光が画像形成素子24のオン/オフ動作と正しく制御される。そのために、カラーホイール16及び蛍光体ホイール18は、それぞれ、回転体の回転速度を検出する回転検出センサを有している。回転検出センサにより各回転体の回転検出が正しく行われることで、光源11のオン/オフも管理され、回転体の回転が止まっていると判断されると光源11はオフ(消灯)に制御される。
図3に示すように、画像投射装置1では、カラーホイール16の外周側側面と対向する位置に回転波形検出センサ30を配置している。回転波形検出センサ30は、カラーホイール16の外周側側面から得られる情報に基づいてカラーホイール16の回転波形を検出する回転波形検出部である。回転波形検出センサ30としては、例えば、レーザ変位計等の変位センサを用いることができる。
回転波形検出センサ30としてレーザ変位計を用いる場合、カラーホイール16の外周側側面の厚さ方向の略中央を検出位置とし、選定するレーザ変位計のワーキングディスタンスに配置することが望ましい。レーザ変位計のビーム径は、50μm以下であることが望ましい。
レーザ変位計の一例としては、キーエンス社製の変位センサHKH−5000を挙げることができる。HKH−5000は照射するレーザのビーム径がφ20μmであり、対象物から16mm程度離した位置に配置する。
なお、回転波形検出センサ30は、1つの回転体に対して1個配置してもよいし、1つの回転体に対して複数個配置してもよい。1つの回転体に対して複数個の回転波形検出センサ30を配置することで、一方の回転波形検出センサ30が破損しても他方の回転波形検出センサ30で回転波形を検出し、確実にカラーホイール16の破損を検出できる。その結果、カラーホイール16が破損した際に、確実に光源11を停止させることができる。
なお、図3において、40は光量センサであり、カラーホイール16の任意の位置に設けられたマーカを光量センサ40で検出することで、カラーホイール16の回転数を測定することができる。又、光量センサ40の出力(例えば、1周に1回マーカを通過する際に受光量が減少する)に基づいて、カラーホイール16の1周のタイミングを知ることができる。
図4は、カラーホイールについて説明する図であり、図4(a)は図3(a)の正面図、図4(b)は図3(a)の右側面図である。図4に示すように、カラーホイール16は、例えば、2つの赤色領域R1及びR2、2つの緑色領域G1及びG2、2つの透過領域B1及びB2が交互に配置された6つの扇状の領域(セグメント)に分割された構成である。
カラーホイール16のセグメント間には隙間があり、この部分が外周側側面から中心側に向かって窪む微細な溝になっている(図4(a)の6カ所の矢印部)。この溝は、カラーホイール16の厚さ方向と略平行に形成されたスリット状の溝であり、スリット状の溝の幅は0.25mm以下である。
カラーホイール16が高速回転している状態で、レーザ変位計からレーザ光Lをカラーホイール16の外周側側面に照射して反射光を検出すると、スリット状の溝の部分では反射光の光強度が低くなるため、レーザ変位計では図5に示すような、スリット状の溝に対応して周期的に光強度が低くなる回転波形が検出できる。なお、図5では、1周分の回転波形のみを示しているが、この回転波形が連続的に検出できる。
図5の回転波形を予め取得しておくことで、回転波形の変動を検出する際のリファレンス波形(基準回転波形)とすることができる。リファレンス波形として、実際に測定したものではなく、設計的に求めたものを用いてもよい。
なお、カラーホイール16の偏芯により、カラーホイール16とレーザ変位計との距離も、厳密にいうと個別の特性を持っている。そのため、リファレンス波形として設計的に求めたものを用いるよりも、予め取得した個別のリファレンス波形を記憶しておく方が、回転波形の変動を精度よく検出できる。個別のリファレンス波形は、画像投射装置1の起動時に毎回取得してもよいし、画像投射装置1の製造時に取得して記憶しておいてもよい。
図6は、画像投射装置の電気部のハードウェアブロックを例示する図である。図7は、画像投射装置のCPUの機能ブロックを例示する図である。
図6に示すように、画像投射装置1の電気部50は、主要な構成要素として、CPU51と、ROM52と、RAM53と、I/F54と、バスライン55と、光源駆動手段56と、回転体駆動手段57及び58とを有している。CPU51、ROM52、RAM53、及びI/F54は、バスライン55を介して相互に接続されている。
CPU51は、画像投射装置1の各機能を制御する。記憶手段であるROM52は、CPU51が画像投射装置1の各機能を制御するために実行するプログラムや、各種情報を記憶している。記憶手段であるRAM53は、CPU51のワークエリア等として使用される。又、RAM53は、所定の情報を一時的に記憶することができる。I/F54は、画像投射装置1を他の機器等と接続するためのインターフェイスである。画像投射装置1は、I/F54を介して、外部ネットワーク等と接続されてもよい。
CPU51は、光源駆動手段56に指令を出し、光源11の点灯、消灯、光量の制御等を行うことができる。又、CPU51は、回転体駆動手段57に指令を出し、カラーホイール16の回転開始、回転停止、回転数の制御等を行うことができる。又、CPU51は、回転体駆動手段58に指令を出し、蛍光体ホイール18の回転開始、回転停止、回転数の制御等を行うことができる。又、CPU51は、回転波形検出センサ30の検出した回転波形を読み取ることができる。回転波形検出センサ30がレーザ変位計である場合には、回転波形は反射光の光強度の変動で表させる。
図7を参照するに、CPU51は、機能ブロックとして、電源検出部511と、カラーホイール制御部512と、蛍光体ホイール制御部513と、破損判定部514と、光源制御部515とを有している。
電源検出部511は、画像投射装置1の電源のオン/オフを検出する機能を備えている。カラーホイール制御部512は、カラーホイール16の回転を制御する機能を備えている。蛍光体ホイール制御部513は、蛍光体ホイール18の回転を制御する機能を備えている。破損判定部514は、リファレンス波形に対する回転波形検出センサ30が検出した回転波形の変動の大きさに基づいて回転体の破損を判定する機能を備えている。光源制御部515は、光源11を制御する機能を備えている。
本実施の形態では、回転波形検出センサ30により回転体の回転波形を検出し、リファレンス波形に対する検出した回転波形の変動の大きさ(絶対値)が所定の閾値以上となった時に、回転体の破損が発生したと判断して光源を消灯させる。閾値は、破損が生じた回転体を回転させる実験やシミュレーション等により予め決定されるが、例えば、リファレンス波形に対する10%の変動を閾値とすることができる。この場合、10%以上の変動が検出されると、回転体の破損が発生したと判断して光源を消灯させる。以下に、図8を参照しながら、具体的な処理の流れについて説明する。
図8は、第1の実施の形態に係る回転体の異常検出に関するフローチャートの一例である。まず、ステップS100において、電源検出部511は、画像投射装置1の電源がオンされたか否かを検出する。ステップS100において電源検出部511が画像投射装置1の電源がオンされたことを検出した場合には、ステップS101に移行する。
次に、ステップS101において、破損判定部514は、画像投射装置1の製造時等にセンシングされ予めRAM53等に記憶されているリファレンス波形を読み出す。なお、リファレンス波形が予め記憶されていない場合には、カラーホイール16を連続回転させ、回転波形検出センサ30の出力に基づいてリファレンス波形を検出し、RAM53等に記憶する。或いは、リファレンス波形として、実際に測定したものではなく、設計的に求めたものを予めRAM53等に記憶しておき、それを読み出してもよい。なお、リファレンス波形は、少なくともカラーホイール16の1周分必要である。
次に、ステップS102において、カラーホイール制御部512は、回転体駆動手段57に指令を出してカラーホイール16を連続回転させる。
次に、ステップS103において、破損判定部514は、回転波形検出センサ30の出力に基づいてカラーホイール16の回転波形を連続的に検出する。例えば、図5に示す回転波形が繰り返し検出される。
次に、ステップS104において、破損判定部514は、ステップS103で検出した回転波形を、ステップS101のリファレンス波形と比較し、リファレンス波形に対する変動を算出する。
次に、ステップS105において、破損判定部514は、ステップS104で算出した回転波形の変動を予め決定された閾値と比較し、回転波形の変動が閾値以上であるか否かを判定する。
破損判定部514は、例えば、ステップS103で検出したカラーホイール16の回転波形(例えば電圧値)を1周毎にステップS101のリファレンス波形(例えば電圧値)と比較し、リファレンス波形に対する変動(例えば、電圧値の絶対値)を1周毎に算出し、回転波形の変動が閾値以上(所定の電圧値以上)であるか否かを1周毎に判定する。なお、破損判定部514は、光量センサ40の出力に基づいて、カラーホイール16の1周のタイミングを知ることができる。なお、1周毎の測定は、所定の時間間隔でサンプリングして行うことができる。
ステップS105において破損判定部514が回転波形の変動が閾値以上であると判定した場合には、ステップS106で光源制御部515は光源11を消灯する。光源11を消灯する前に、画像投射装置1に備えられた表示部(ディスプレイ)に光源を消灯する旨の警告を表示するようにしてもよい。但し、光源11が点灯してない場合は、ステップS106の処理はスキップする。
次に、ステップS107において、カラーホイール制御部512は、回転体駆動手段57に指令を出してカラーホイール16を停止させる。なお、ステップS106とS107の順番は反対にしてもよい。
ステップS105において破損判定部514が回転波形の変動が閾値以上でないと判定した場合には、ステップS108で光源制御部515は光源11を点灯する。その後、再びステップS102に移行する。
なお、電源検出部511は、各ステップ中も電源のオン/オフを監視しており、電源がオフされたことを検出した場合には、必要に応じてステップS106及びS107の処理を行った後、全ての処理を停止させる。
このように、照明装置10では、回転体の外周側側面に回転波形検出センサ30を配置し、カラーホイール16の外周側側面から得られる情報に基づいてカラーホイール16の回転波形を検出する。そして、リファレンス波形に対する検出した回転波形の変動を算出して、算出した回転波形の変動が閾値以上であるか否かにより回転体の破損を判定する。
カラーホイール16のような回転体の割れや欠けは、膨張等によるストレスがかかりやすい外周側側面に最初に現れ、それが中心側に進行していく場合が多い。そこで、上記のように、カラーホイール16の外周側側面から得られる情報に基づいてカラーホイール16の回転波形を検出することで、検出した回転波形に基づいて回転体の破損を精度よく判定できる。
これにより、回転体が動作時に突然破損した場合でも、回転波形検出センサ30で回転波形の変動をとらえて正確に回転体を停止させることができる。
又、回転体が異常な状態で光源11が点灯し続けることは安全上にも問題があるが、照明装置10では、回転体の破損を検出した場合に光源11を消灯させるため、安全上の問題が生じることもない。すなわち、安全な照明装置を実現できる。
又、回転体毎に個別のリファレンス波形を記憶しておき、検出した回転波形を記憶した個別のリファレンス波形と比較することで、回転体に固有の回転偏芯や回転体に固有のセグメント間にある溝の形状等を考慮して回転波形の変動を検出できるため、微妙な回転体の個体差を吸収して回転体の破損を精度よく判定できる。
なお、以上の説明では、回転波形検出センサ30としてレーザ変位計を用いる例を示したが、回転波形検出センサ30として、レーザ変位計に代えて、例えばスポット径の小さな静電容量センサやファイバーセンサ等を用いてもよい。
〈第2の実施の形態〉
第1の実施の形態では、照明装置10にカラーホイール16を用いる場合について説明したが、第2の実施の形態では、カラーホイール16に代えて拡散板ホイール19を用いる例を示す。なお、拡散板ホイール19は、主に、光源11としてレーザを採用したときに使用される。
図9は、拡散板ホイールについて説明する図であり、図9(a)は正面図、図9(b)の右側面図である。図9に示すように、拡散板ホイール19は、例えば、赤色領域R、緑色領域G、透過領域Bが交互に配置された3つの扇状の領域(セグメント)に分割された、0.7mm程度の薄厚の円盤状の部材である。拡散板ホイール19において、例えば、赤色領域R及び緑色領域Gはガラス板から構成され、透過領域Bは拡散板から構成される。
従って、拡散板ホイール19が回転すると、拡散板ホイール19の外周側側面には、拡散板の側面とガラス板の側面とが交互に現れる。拡散板の側面はガラス板の側面よりもレーザ光を照射したときの反射光の光強度が低くなる。
拡散板ホイール19のセグメント間には隙間があり、この部分が外周側側面から中心側に向かって窪む微細な溝になっている(図9(a)の3カ所の矢印部)。この溝は、拡散板ホイール19の厚さ方向と略平行に形成されたスリット状の溝であり、スリット状の溝の幅は0.25mm以下である。
拡散板ホイール19が高速回転している状態で、レーザ変位計からレーザ光Lを拡散板ホイール19の外周側側面に照射して反射光を検出すると、スリット状の溝の部分では反射光の光強度が低くなる。又、拡散板から構成される透過領域Bの反射光の光強度は、ガラスから構成された赤色領域R及び緑色領域Gの反射光の光強度よりも低くなる。
その結果、レーザ変位計では図10に示すような、スリット状の溝に対応して周期的に光強度が低くなると共に、透過領域Bの反射光の光強度が赤色領域R及び緑色領域Gの反射光の光強度よりも低くなる回転波形が検出できる。なお、図10では、1周分の回転波形のみを示しているが、この回転波形が連続的に検出できる。
図10の回転波形を予め取得しておくことで、回転波形の変動を検出する際のリファレンス波形(基準回転波形)とすることができる。リファレンス波形として、実際に測定したものではなく、設計的に求めたものを用いてもよい。
なお、拡散板ホイール19の偏芯により、拡散板ホイール19とレーザ変位計との距離も、厳密にいうと個別の特性を持っている。そのため、リファレンス波形として設計的に求めたものを用いるよりも、予め取得した個別のリファレンス波形を記憶しておく方が、回転波形の変動を精度よく検出できる。個別のリファレンス波形は、画像投射装置1の起動時に毎回取得してもよいし、画像投射装置1の製造時に取得して記憶しておいてもよい。
拡散板ホイール19の異常検出は、カラーホイール16の場合と同様に、例えば、図8に示した方法により行うことができる。なお、回転波形検出センサ30として、レーザ変位計に代えて、例えばスポット径の小さな静電容量センサやファイバーセンサ等を用いてもよい。
このように、破損を検出できる回転体はカラーホイールには限定されず、拡散板ホイール等の他の回転体に対しても行うことができる。
なお、図5や図10のような、部分的に振幅の低下した波形でなく、他の如何なる波形であっても、リファレンス波形に対する1周分の回転波形の変動を算出して、算出した回転波形の変動を閾値と比較することで、回転体の破損を判定できる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1 画像投射装置
10 照明装置
11 光源
12 集光レンズ
13 ハーフミラー
14 1/4波長板
15、17、22 レンズ群
16 カラーホイール
16m、18m 駆動部
18 蛍光体ホイール
19 拡散板ホイール
21 ライトトンネル
23 ミラー群
24 画像形成素子
25 投射光学部
30 回転波形検出センサ
50 電気部
特開2015−031876号公報

Claims (6)

  1. 回転体を透過又は反射した光を照明光として射出する照明装置であって、
    光源と、
    前記光源から射出される光が入射する回転体と、
    前記回転体の外周側側面から得られる情報に基づいて前記回転体の回転波形を検出する回転波形検出部と、
    前記回転波形検出部が検出した前記回転波形の基準回転波形に対する変動を算出し、前記変動の大きさに基づいて前記回転体の破損を判定する破損判定部と、を有する照明装置。
  2. 前記基準回転波形は、回転体毎に予め測定され、前記回転波形検出部が読み出し可能な記憶部に記憶されている請求項1に記載の照明装置。
  3. 1つの回転体に対して複数個の前記回転波形検出部が配置されている請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出する照明光の光学経路を定める光学経路構成手段と、
    前記光学経路上に配置された画像形成素子と、
    前記画像形成素子によって形成された画像を投射する投射光学部と、を有し、
    前記光源はランプ光源である画像投射装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出する照明光の光学経路を定める光学経路構成手段と、
    前記光学経路上に配置された画像形成素子と、
    前記画像形成素子によって形成された画像を投射する投射光学部と、を有し、
    前記光源はレーザ又は発光ダイオードである画像投射装置。
  6. 光源と、前記光源から射出される光が入射する回転体と、を有し、前記回転体を透過又は反射した光を照明光として射出する照明装置における、回転体の破損判定方法であって、
    前記回転体の外周側側面から得られる情報に基づいて前記回転体の回転波形を検出するステップと、
    検出した前記回転波形の基準回転波形に対する変動を算出し、前記変動の大きさに基づいて前記回転体の破損を判定するステップと、を有する回転体の破損判定方法。
JP2017032529A 2017-02-23 2017-02-23 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法 Pending JP2018136508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032529A JP2018136508A (ja) 2017-02-23 2017-02-23 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032529A JP2018136508A (ja) 2017-02-23 2017-02-23 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018136508A true JP2018136508A (ja) 2018-08-30

Family

ID=63366147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017032529A Pending JP2018136508A (ja) 2017-02-23 2017-02-23 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018136508A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11112687B2 (en) 2019-04-11 2021-09-07 Casio Computer Co., Ltd. Projector, projection control method, and storage medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11112687B2 (en) 2019-04-11 2021-09-07 Casio Computer Co., Ltd. Projector, projection control method, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8858000B2 (en) Projector having fluoroscent body and associated sensor
US9400416B2 (en) Illumination light source device including a reflecting-transmitting element, projection device including the illumination light source device and method to control the projection device
US8827458B2 (en) Projection type image display apparatus including cluster of excitatory light sources
US9942528B2 (en) Wavelength conversion element, illumination device, and projector
JP6575361B2 (ja) 波長変換素子、照明装置及びプロジェクター
US10060602B2 (en) Illuminator and projector
JP6102132B2 (ja) 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
US20170289511A1 (en) Illuminating device, wheel deterioration detecting method and projector
US20140071182A1 (en) Illumination light source device and projector provided with the same, and control method of the projector
JP6569077B2 (ja) 映像表示装置とその調整方法
WO2016170686A1 (ja) 投射型表示システム、投射型表示装置及びタイミング調整方法
JP6464781B2 (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP2015129783A (ja) 画像表示装置、プロジェクター及びその制御方法
JP6255680B2 (ja) 照明光源装置とこれを用いた投射装置
US11221551B2 (en) Light source apparatus, projector, light source module, and rotation control method of rotating body
JP2008300115A (ja) 照明装置および画像投影表示装置
JP2018136508A (ja) 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法
JP2017142451A (ja) 光源装置、投射型表示装置及び光源装置の制御方法
CN110520793B (zh) 图像显示设备和光源装置
JP2018136507A (ja) 照明装置、画像投射装置、回転体の破損判定方法
JP6569243B2 (ja) 光源装置、プロジェクター、及び色バランス調整方法
JPWO2018042560A1 (ja) プロジェクタ及び駆動制御方法
JP2017009782A (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP2007233218A (ja) 照明装置の製造方法
JP2014197068A (ja) レーザ光源装置および画像投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210406