JP2016146048A - 原点位置復帰装置、及び、原点位置復帰方法 - Google Patents

原点位置復帰装置、及び、原点位置復帰方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
回転体の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができない。
【解決手段】
本発明の原点位置復帰装置は、回転軸の周囲を回転する回転体と、回転体に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備えた、被位置検出体と、位置検出用の部位の形状に基づいて、回転体の回転位置を検出する、位置検出センサと、速度調整用の部位の形状に基づいて、回転体の回転速度を調整するための情報を検出する、速度調整センサと、回転体の回転位置、及び、回転体の回転速度を調整するための情報に基づいて、回転体の回転位置、及び、回転体の回転速度を制御し、回転体を所定の原点位置に移動する、制御手段と、を包含する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原点位置復帰装置、及び、原点位置復帰方法に関する。
モータ等を利用して中心軸の周囲を回転させることで動作する、監視カメラ、WEBカメラ、ロボットなどの装置においては、回転体の原点位置を検出し原点位置に復帰することが必要な場合がある。
特許文献1は、クレーン車に搭載される、断面が円形状のクレーンブームを原点位置に復帰させるための作業を行うことが可能な、クレーンブーム制御装置について開示している。
特許文献2は、回転体と、回転体に取り付けられた2個のカムと、これらのカムに対して作動する2個の位置検出スイッチとを備えたことを特徴とする位置検出装置について開示している。
特許文献3は、回転体に固定した半円板状部、及び、検出体を設け、回転体の原点位置を検出する手段を開示している。
特開平04−019589号公報 特開平03−027307号公報 特開平07−324945号公報
回転動作を行う装置は、電源投入直後や、使用者によって故意または偶発的に装置を回転させられた場合、もしくは何らかの要因でモータが空回りしてしまった場合など、装置が原点に対して、どこに位置しているか、把握できなくなる場合が考えられる。
このような場合、装置を原点に戻すために、回転体を右方向か左方向へ、原点位置検出の仕組みが働くまで、場合によっては装置を一周近く、回転をさせる必要がある。
その結果、回転体の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができない、という問題がある。また、これにより、動作音によるストレスが長く続いてしまう、等の問題が発生する場合もある。
特許文献1、及び、特許文献2は、回転体の回転位置、及び、回転方向を制御するだけであり、回転速度まで制御することはできないため、回転体の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができない。
特許文献3は、回転体の原点までの距離を知ることができないため、原点検出時に、直ぐに停止できるような回転速度でしか装置を回転させることができない。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、回転体の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができない、という問題を解決することにある。
本発明の原点位置復帰装置は、回転軸の周囲を回転する回転体と、前記回転体に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備えた、被検出体と、前記位置検出用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する、位置検出センサと、前記速度調整用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転速度を調整するための情報を検出する、速度調整センサと、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を調整するための情報に基づいて、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を制御し、前記回転体を所定の原点位置に移動する、制御手段と、を包含する。
本発明の原点位置復帰方法は、回転軸の周囲を回転し、前記回転体に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備え、前記位置検出用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転位置を検出し、前記速度調整用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転速度を調整するための情報を検出し、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を調整するための情報に基づいて、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を制御し、前記回転体を所定の原点位置に移動する。
回転体の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができる。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る、原点位置復帰装置の構成の一例を示す斜視図、及び、ブロック図である。 図2は、位置検出板の構造の一例を示す平面図である。 図3は、位置検出スイッチ、及び、速度調整スイッチと位置検出板との位置関係の例を模式的に示す図で、(a)は位置検出板が各スイッチと接触する位置に無い場合の各スイッチの状態の例、(b)は位置検出板が各スイッチと接触する位置に有る場合の各スイッチの状態の例を示す図である。 図4は、位置検出スイッチ、速度調整スイッチ、及び、それらの周辺回路の一例を示した回路図である。 図5は、位置検出板の回転位置に対応する、位置検出スイッチ、及び、速度調整スイッチの状態の一例を示す図で、位置検出板の回転位置の状態と位置検出スイッチ及び速度調整スイッチの状態との関係の一例を表形式で示した例である。 図6は図5の関係について平面図を用いて模式的に示した例を示す図である。 図7は、位置検出板の初期状態が状態X1にある場合の原点復帰の動作を示すフローチャートである。 図8は、位置検出板の初期状態が状態X2にある場合の原点復帰の動作を示すフローチャートである。 図9は、制御部の速度制御の一例について示した図で、(a)は状態X1から速度V1到達前に状態X2に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例、(b)は状態X1から速度V1に到達後に状態X2に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例、(c)は状態X2から速度V2到達前に状態X3に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例、(d)は状態X2から速度V2到達後に状態X3に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例を示す図である。 図10は、本発明の第二の実施形態に係る、原点位置復帰装置の構成の一例を示す斜視図、及び、ブロック図である。
発明を実施するための第一の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る、原点位置復帰装置10の構成の一例を示す斜視図、及び、ブロック図である。
原点位置復帰装置10は、回転体11、位置検出板12、位置検出スイッチ13、速度調整スイッチ14、固定面15、制御部16、及び、駆動部17を含む。
回転体11は、制御部16からの命令を受けた駆動部17の駆動により、回転運動をすることが可能である。回転体11は、例えば、回転可能な回転軸などで構成される。
位置検出板12は、回転体11に固定され、回転体11が回転する際に同時に回転し、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備える。位置検出板12は、例えば、円板形状に、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を含む構造で構成される。なお、位置検出用の部位の形状は、例えば、位置検出スイッチ13に接触し、回転体11の中心から所定の距離に形成される。また、速度調整用の部位の形状は、例えば、速度調整スイッチ14に接触し、回転体11の中心から所定の距離に形成される、
位置検出スイッチ13は、固定面15に設置され、位置検出板12の位置検出用の部位の形状に基づいて、回転体11の回転位置を検出する。そして、位置検出スイッチ13は、検出結果を制御部16に出力する。位置検出スイッチ13は、例えば、機械的なON/OFFスイッチで構成される。
速度調整スイッチ14は、固定面15に設置され、位置検出板12の速度調整用の部位の形状に基づいて、回転体11の回転速度を調整するための情報を検出する。そして、速度調整スイッチ14は、検出結果を制御部16に出力する。速度調整スイッチ14は、例えば、機械的なON/OFFスイッチで構成される。
固定面15は、回転体11、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14を設置可能な、例えば、平面構造などで構成される。
制御部16は、回転体11の回転位置、及び、回転体11の回転速度を調整するための情報に基づいて、回転体11の回転位置、及び、回転速度を制御し、回転体11を所定の原点位置に移動する。制御部16は、例えば、コンピュータ装置などで構成される。
駆動部17は、制御部16からの命令を受けて、回転体11の回転動作を駆動する。駆動部17は、例えば、モータと駆動回路とを含む。
図2は、位置検出板12の構造の一例を示す平面図である。位置検出板12は、例えば、図2に示すような円板形状である。
位置検出板12は、例えば、図2のA点〜B点間、C点〜D点間に、円周方向に沿って、速度調整及び状態(回転位置)検出のための切欠き形状を有する。A点乃至D点は、形状変化点である。このうち、A点、B点、C点は、位置検出板12の外周から回転体11の中心軸方向への切り込み開始位置での形状変化点である。D点は、位置検出板12の内側を円周方向に切り込んだ部分の形状変化点である。A点とB点とは一直線上に位置する。E点は、B点よりも回転体11の中心軸側に位置する形状変化点である。E点は、C点とD点を結ぶ円弧(回転体11の中心軸を中心とする円弧)の中間の位置にある。次に速度調整用の部位の形状を決定する切欠きについて、詳細に説明する。
図2において、位置検出板12には、B点から時計回りにA点に向かう半円弧軌道上を、線分BEの幅で切り欠いた第一の切欠きが形成されている。その第一切欠きは、位置検出スイッチ13が位置検出板12と接触しないように形成した、位置検出スイッチ13をOFFに設定するための経路に相当する。
一方、A点から時計回りにB点に向かう半円状外周の内側の経路(一点鎖線の経路)L1は、位置検出スイッチ13をONに設定するための経路に相当する。経路L1は、位置検出スイッチ13が検出する第一の領域とも言う。
同様に、位置検出板12には、D点から時計回りにE点を経由してC点に向かう円弧軌道上に第二の切欠きが形成されている。第二の切欠きは、速度調整スイッチ14が位置検出板12と接触しないように形成した、速度調整スイッチ14をOFFに設定するための経路に相当する。
一方、C点から時計回りにD点に向かう円周軌道の内側の経路(二点鎖線の経路)L2は、速度調整スイッチ14をONに設定するための経路に相当する。経路L2は、速度調整スイッチ14が検出する第二の領域とも言う。
なお、位置検出板12の切欠きの詳細な形状は、図2に示した形状に限定されるものではなく、本実施形態と同様の機能を有する範囲内で、適宜、変更を施してよいものとする。
図3は、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14と位置検出板12との位置関係の例を模式的に示す図である。
図3(a)は、位置検出板12が各スイッチと接触する位置に無い場合の各スイッチの状態(各スイッチがOFFの状態)を示す。
図3(b)は、位置検出板12が各スイッチと接触する位置に有る場合の各スイッチの状態(各スイッチがONの状態)を示す。
位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14は、各スイッチの上を回転する位置検出板12の切欠き形状によって、スイッチがOFFの状態(図3(a))、または、スイッチがONの状態(図3(b))になる。
図4は、位置検出スイッチ13、速度調整スイッチ14、及び、それらの周辺回路の一例を示した回路図である。
図4に示すように、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14の信号は、制御部16のCPU(Central Processing Unit)端子、(GPIO(General Purpose Input/Output)端子、または、割込み端子)に接続する。また、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14の他方の端子はGNDに接続する。そして、CPU端子側の信号は、プルアップ抵抗(図4のR1、R2)を介して電圧V1の電源に接続する。これにより、スイッチが動作していない場合(図3(a)のスイッチOFF時)のCPU端子レベルは、High(以下、H)レベル(V1と同電位)になる。また、スイッチが動作している場合(図3(b)のスイッチON時)のCPU端子レベルは、Low(以下、L)レベル(GNDと同電位)になる。
図5及び図6は、位置検出板12の回転位置に対応する、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14の状態の一例を示す図である。
図5は、位置検出板12の回転位置の状態と位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14の状態との関係の一例を、表形式で示した図である。
制御部16は、CPU端子の電圧を確認することで、図5に示すように、現在の位置検出板12が、状態X1、状態X2、状態X3、状態X4、または、状態X5のいずれの状態に位置しているのか、即座に判断することができる。
なお、図中のHレベル、Lレベルについては、図4で説明したように、HレベルがスイッチOFFの状態、LレベルがスイッチONの状態を表す。ただし、これらの組み合わせは、上記に限定されるものではない。例えば、制御部16が、上記とは逆に、HレベルがスイッチONの状態、LレベルがスイッチOFFの状態、等に設定し、図5に相当する関係表を設定し各状態を検出する、としてもよい。
図6は、図5の関係を、平面図を用いて模式的に示した図である。図6において、図中の黒矢印は、正面位置(原点位置)を表しているものとする。
状態X1は、位置検出スイッチ13がHレベル、速度調整スイッチ14がLレベル、の状態を示す。また、状態X2は、位置検出スイッチ13がHレベル、速度調整スイッチ14がHレベル、の状態を示す。
状態X3は、位置検出スイッチ13がHレベルからLレベルに遷移する時点(右回転時)、または、位置検出スイッチ13がLレベルからHレベルに遷移する時点(左回転時)、そして、速度調整スイッチ14がHレベル、の状態を示す。なお、状態X3は、原点位置を含む。原点位置とは、位置検出スイッチ13及び速度調整スイッチ14が、点Eを挟む位置にある状態を示す。
状態X4は、位置検出スイッチ13がLレベル、速度調整スイッチ14がHレベル、の状態を示す。また、状態X5は、位置検出スイッチ13がLレベル、速度調整スイッチ14がLレベル、の状態を示す。
ここで、速度調整スイッチ14のLレベルは、回転体11の回転速度を加速する状態を意味する。一方、速度調整スイッチ14のHレベルは、回転体11の回転速度を加速しない状態を意味する。したがって、Hレベルに対応する回転速度(以下、速度と記載)は、その時点での速度の大小によって、速度が維持される場合や、速度が減速される場合が存在する(詳細は、後述の図8で説明する)。
また、後述の図9(c)、図9(d)に示すように、例えば、初期状態が状態X2の場合、状態X2は速度調整スイッチ14がHレベルであるが、静止状態から短時間で到達可能な比較的低速な速度を速度V2とすると、回転体11は、速度V2までは、加速するものとする、などとしてもよい。このように、制御部16が、予め、各スイッチの状態と速度制御の関係を設定しておき、それに基づいて速度制御を行うことが可能である。
ところで、本実施形態における回転体11の回転方向については、以下の通りとする。まず、図2において、位置検出板12の左半分(A点〜C点〜B点)に各スイッチが位置する状態(状態X1、状態X2)が初期状態の場合、回転体11の回転方向は、右回転(時計回り方向)とする。
一方、図2において、位置検出板12の右半分(A点〜D点〜B点)に各スイッチが位置する状態(状態X3、状態X4)が初期状態の場合、回転体11の回転方向は、左回転(反時計回り方向)とする。
すなわち、制御部16が、位置検出スイッチ13、及び、速度調整スイッチ14の検出結果に基づいて、位置検出板12の状態を検出し、位置検出板12が原点位置(図2のE点が各スイッチで挟まれる位置)に最短で復帰できる回転方向を判断するものとする。
なお、本実施形態では、状態X1、または、状態X2が初期状態の場合(右回転の場合)についてのみ説明し、状態X4、または、状態X5が初期状態の場合(左回転の場合)についての説明は省略する。
次に、図7及び図8のフローチャートと図9を用いて、原点位置復帰装置10の原点復帰までの動作を説明する。
図7は、位置検出板12の初期状態が状態X1にある場合の原点復帰の動作を示すフローチャートである。
まず、初期状態が状態X1の場合(ステップS1)、速度調整スイッチ14がON(Lレベル)なので、制御部16は、図9に示す速度V1を目指して加速を開始する(ステップS2)(後述の図9(a)を参照)。なお、速度V1は速度V2に比べて大きな値であるものとする。また、速度V1は、モータの脱調が発生せず、かつ、移動時の部品のがたつき音(共振等による)が小さい状態になるように、事前に設計及び評価で検証を行って取り決めるものとする。
次に、速度V1になる前に状態X2に遷移した場合(ステップS3でY)、制御部16は、状態X2に遷移して直ぐに減速処理を行い、速度V2になるようにする(ステップS4)(図9(a))。
そして、制御部16は、速度V2で定速運転の後、状態X3に遷移するのを待ち(ステップS8)、状態遷移を確認したら(ステップS8でY)、直ぐに回転体11を停止する(ステップS9)。この停止点が原点位置である。以上が図9(a)に示す原点復帰速度制御である。
なお、速度V2は、制御部16が状態X3を見つけて直ぐに急停止しても停止可能であり、また、部品のがたつき音が小さくなる等を考慮して、事前に設計及び評価で検証を行って取り決めるものとする。
一方、状態X1から加速を始め、速度V1になるまで状態X2に遷移しなかった場合(ステップS3でN)、制御部16は、速度V1にて定速回転を行い状態X2に遷移するのを待つ(ステップS5、ステップS6)(図9(b))。そして、制御部16は、状態X2に遷移したら直ぐに(ステップS6でY)、速度V2になるように減速を開始し、速度V2に到達後は定速運転を行い(ステップS7)、状態X3に遷移するのを待つ(ステップS8)。また、状態X3に遷移後、前述と同様に、制御部16は、直ぐに停止する(ステップS9)。この停止点が原点位置である。ステップS1乃至S3及びステップS5乃至S9の推移が図9(b)に示す原点復帰速度制御である。
図8は、位置検出板12の初期状態が状態X2にある場合の原点復帰の動作を示すフローチャートである。
まず、初期状態が状態X2の場合(ステップS10)、制御部16は、原点位置が近いため、原点位置を見つけて停止しても問題が無い速度である速度V2を目指して加速を開始する(ステップS11)(図9(c))。次に、速度V2への加速中に状態X3に遷移した場合は(ステップS12でY)、制御部16は、直ぐに停止する(ステップS15)。この停止点が原点位置である。以上の推移が図9(c)に示す原点復帰速度制御である。
一方、状態X2から加速を始め、速度V2になるまで状態X3に遷移しなかった場合(ステップS12でN)、制御部16は、速度V2にて定速回転を行い、状態X3に遷移するのを待つ(ステップS13、S14)(図9(d))。そして、状態X3に遷移したら(ステップS14でY)、制御部16は、直ぐに停止する(ステップS15)。この停止点が原点位置となる。以上の推移が図9(d)に示す原点復帰速度制御である。
なお、上記の図7、図8に示したフローチャートでは、制御部16のCPUからのポーリングによる制御をメインに記載したが(例えば、S3、S6、S8等)、信号を割込み処理にすることで、制御部16は、ポーリングを実施するよりもCPUの負荷を減らすことができる。ただし、割込み処理を利用する場合も、原点復帰の動作の開始前には、制御部16は、端子の電圧レベルを確認して、装置の位置状況を判断する必要がある。
図9は、制御部16の速度制御の一例について示した図である。図9(a)は、状態Aから速度V1に到達前に、状態X2に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例を示す。図9(b)は、状態X1から速度V1に到達後、状態X2に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例を示す。図9(c)は、状態X2から速度V2に到達前に、状態X3に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例を示す。図9(d)は、状態X2から速度V2到達後、状態X3に遷移した場合の原点復帰の速度制御の一例を示す。
なお、各図における制御部16の動作については、既に図7、図8のフローチャートで説明されているので、ここでの説明は省略する。
本実施形態の原点位置復帰装置10は、装置の向きが原点位置から遠い場合、回転速度を加速制御により速くするので、原点復帰の時間を短縮することが可能となる。
また、原点位置復帰装置10は、速度制御を行うことによって、停止処理を行う際の回転速度を落とすことで、CPUの処理が他の処理と重なって停止命令が通常より遅延するような場合でも、速度を落とさない場合より精度よく原点位置で停止することができる。
さらに、原点位置復帰装置10は、機械的スイッチを採用したことで、簡単な回路で構成が可能であり、消費電力も抑える事ができる。
なお、本実施形態では、スイッチ2個による最も簡潔な方法を記載したが、センサの数を増やし、位置検出板12の形状を変更することで、より細かい速度制御を行う事も可能となる、としてもよい。
また、本実施形態で採用した機械的スイッチの代わりにフォトリフレクタなどの光センサを用いても同様の効果を得ることができるものとする。この場合、原点位置復帰装置10は、フォトリフレクタを用いることで、センサと位置検出板12の間に空間を設けることが可能となる。
本実施形態に係る原点位置復帰装置10は、以下に記載するような効果を奏する。
その効果は、回転体11の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができる。
その理由は、制御部16が、位置検出板12から検出した情報に基づき、回転体11の位置制御に加えて、回転体11の速度制御を行うからである。
<第二の実施形態>
発明を実施するための第二の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図10は、本発明の第二の実施形態に係る、原点位置復帰装置20の構成の一例を示す斜視図、及び、ブロック図である。
原点位置復帰装置20は、回転体21、被検出体22、位置検出センサ23、速度調整センサ24、及び、制御部25を包含する。被検出体22は、回転体21に固定された被検出体の一例であり、その形状は、図10に示す被検出体22に限定されない。
回転体21は、回転軸の周囲を回転する。被検出体22は、回転体21に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備える。
位置検出用の部位の形状が、位置検出センサ23が検出する第一の領域で形成され、速度調整用の部位の形状が、速度調整センサ24が検出する第二の領域で形成されるようにしてもよい。
また、位置検出用の部位の形状が、回転体21の中心から所定の距離に形成され、位置検出用の部位の形状が、回転体21の中心から所定の距離に形成されるようにしてもよい。
位置検出センサ23は、位置検出用の部位の形状に基づいて、回転体21の回転位置を検出する。速度調整センサ24は、速度調整用の部位の形状に基づいて、回転体21の回転速度を調整するための情報を検出する。
制御部25は、回転体21の回転位置、及び、回転体21の回転速度を調整するための情報に基づいて、回転体21の回転位置、及び、回転体の回転速度を制御し、回転体21を所定の原点位置に移動する。
本実施形態に係る原点位置復帰装置20は、以下に記載するような効果を奏する。
その効果は、回転体21の原点復帰の作業を、効率的に、かつ正確に行うことができる。
その理由は、制御部25が、被検出体22から検出した情報に基づき、回転体21の位置制御に加えて、回転体21の速度制御を行うからである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 原点位置復帰装置
11 回転体
12 位置検出板
13 位置検出スイッチ
14 速度調整スイッチ
15 固定面
16 制御部
17 駆動部
20 原点位置復帰装置
21 回転体
22 被検出体
23 位置検出センサ
24 速度調整センサ
25 制御部

Claims (10)

  1. 回転軸の周囲を回転する回転体と、
    前記回転体に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備えた、被検出体と、
    前記位置検出用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する、位置検出センサと、
    前記速度調整用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転速度を調整するための情報を検出する、速度調整センサと、
    前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を調整するための情報に基づいて、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を制御し、前記回転体を所定の原点位置に移動する、制御手段と、を包含する原点位置復帰装置。
  2. 前記位置検出用の部位の形状が、前記位置検出センサが検出する第一の領域で形成され、
    前記速度調整用の部位の形状が、前記速度調整センサが検出する第二の領域で形成される、請求項1に記載の原点位置復帰装置。
  3. 前記位置検出用の部位の形状が、前記回転体の中心から所定の距離に形成され、
    前記位置検出用の部位の形状が、前記回転体の中心から所定の距離に形成される、請求項1または2に記載の原点位置復帰装置。
  4. 前記回転体の回転速度を調整するための情報が、前記回転体の回転速度を加速するか否かの情報である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原点位置復帰装置。
  5. 前記位置検出センサ、及び、前記速度調整センサの検出結果に基づいて、前記回転体の回転方向を決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原点位置復帰装置。
  6. 回転軸の周囲を回転し、
    前記回転体に固定され、位置検出用の部位、及び、速度調整用の部位を備え、
    前記位置検出用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転位置を検出し、
    前記速度調整用の部位の形状に基づいて、前記回転体の回転速度を調整するための情報を検出し、
    前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を調整するための情報に基づいて、前記回転体の回転位置、及び、前記回転体の回転速度を制御し、前記回転体を所定の原点位置に移動する、原点位置復帰方法。
  7. 前記位置検出用の部位の形状が、前記位置検出センサが検出する第一の領域で形成され、
    前記速度調整用の部位の形状が、前記速度調整センサが検出する第二の領域で形成される、請求項6に記載の原点位置復帰方法。
  8. 前記位置検出用の部位の形状が、前記回転体の中心から所定の距離に形成され、
    前記位置検出用の部位の形状が、前記回転体の中心から所定の距離に形成される、請求項6または7に記載の原点位置復帰方法。
  9. 前記回転体の回転速度を調整するための情報が、前記回転体の回転速度を加速するか否かの情報である請求項6乃至8のいずれか1項に記載の原点位置復帰方法。
  10. 前記位置検出センサ、及び、前記速度調整センサの検出結果に基づいて、前記回転体の回転方向を決定する請求項6乃至9のいずれか1項に記載の原点位置復帰方法。
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