JP2021092195A - 車両のラムダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】エアクリーナからの吸気音の漏出を抑制できる車両のラムダクトを提供する。【解決手段】本発明のラムダクト52は、車両のエンジンEのエアクリーナ25に空気を導入する。ラムダクト25の前端部80に、空気通路85を絞る第1絞り部86が設けられている。ラムダクト25は、ダクト本体90と、このダクト本体90に装着されて前端部80を構成する入口部材92とを備え、入口部材92が弾性部材からなる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のエンジンのエアクリーナに空気を導入するラムダクトに関するものである。
自動二輪車のような車両において、エンジン前方の空気をエンジンのエアクリーナに導入するラムダクトを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
特許第5514639号公報
特許文献1のような車両では、吸気音が、ラムダクトの吸入口から車両外に放出されることがある。
本発明は、ラムダクトから放出される音を抑制できる車両のラムダクトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両のラムダクトは、車両のエンジンのエアクリーナに空気を導入するラムダクトであって、前端部または後端部の少なくとも一方に、空気通路を絞る絞り領域が設けられている。
この構成によれば、ラムダクトの前端部または後端部の少なくとも一方に、空気通路を絞る絞り領域が設けられている。これにより、ラムダクトの吸気音およびエアクリーナからの吸気音の放出を抑制できる。
本発明において、前記絞り領域は、空気が流れる流路空間を形成する周壁部に対して、径方向内側に突出する傾斜片によって形成され、前記傾斜片は下流に向かって径方向内側に延び、前記傾斜片の背面を前記周壁の内周面との間に、滞留空間が形成されていてもよい。この構成によれば、下流側から上流側に向かう音が傾斜片の滞留空間に留まりやすく、下流側から上流側に向かう音が絞り空間を通過することを防ぐことができる。また上流側から下流側に向かう吸気は、傾斜片により吸気抵抗となることを抑えることができる。
本発明において、前記絞り領域は前端部の第1絞り部を有し、さらに、ダクト本体と、このダクト本体に装着されて前記前端部を構成する入口部材とを備えてもよい。この構成によれば、第1絞り部が入口部材に形成されているので、入口部材を変更することで、絞り領域のある仕様と、絞り領域のない仕様との切り替えが可能である。
前記絞り領域が前記第1絞り部を有する場合、前記第1絞り部の開口は、通路の中心から下方に偏位していてもよい。この構成によれば、外部からラムダクトの入口部を見た際、第1絞り部の開口が通路の中心から下方に偏位しているので、絞り構造が見え難い。したがって、車両の外観が向上する。
前記絞り領域が前記第1絞り部を有する場合、前記第1絞り部は、下流に向かって通路中心部に近づくように傾斜する傾斜片を有していてもよい。この構成によれば、吸気が傾斜片により案内されるので、傾斜片を設けずに通路を絞る場合に比べて、空気流が滑らかになって通路抵抗が減少する。
前記第1絞り部が前記傾斜片を有する場合、前記入口部材に前記空気通路への異物の侵入を防ぐ防塵ネットが係止される係止溝が形成され、前記入口部材における前記係止溝の下流側に前記傾斜片の基部が形成されていてもよい。この構成によれば、傾斜片の基部により係止溝の周囲が補強されるので、ネットの保持が安定する。
本発明において、前記絞り領域は前記後端部の第2絞り部を有し、前記第2絞り部の全体が前記エアクリーナの内部に配置されていてもよい。この構成によれば、ラムダクトの吸入口からエアクリーナ入口までの距離、つまり、ラムダクトにおけるエアクリーナ内部に含まれる部分を除いた部分の長さを短くできる。これにより、車両の外観が向上する。
前記絞り領域が前記第2絞り部を有する場合、前記第2絞り部よりも前側に前記エアクリーナに固定される固定部が設けられていてもよい。詳細には、前記第2絞り部の前側(上流側)にダクト本体の一部である大径部が設けられ、この大径部に前記固定部が設けられていてもよい。この構成によれば、固定部を共通化することで、絞り領域のある仕様と、絞り領域のない仕様との切り替えが可能である。これにより、ラムダクトの汎用性が向上する。
前記絞り領域が前記第2絞り部を有する場合、前記ラムダクトは車体の外側方にせり出すように湾曲しており、前記第2絞り部がその上流側の固定部に対して外側方に偏心していてもよい。この構成によれば、遠心力により偏ったラムダクト内の空気が円滑に第2絞り部を通る。
本発明の車両のラムダクトによれば、ラムダクトから放出される音を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るラムダクトを備えた車両の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。 同自動二輪車の前部を示す水平断面図である。 同自動二輪車のフロントカウルの縦断面図である。 同ラムダクトの入口部材を示す正面図である。 同ラムダクトとエアクリーナの連結部を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るラムダクトを備えた車両の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。また、「上流」、「下流」は吸気の流れ方向の「上流」、「下流」をいう。
本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、鋼製のパイプ部材を溶接で結合したパイプフレームである。車体フレームFRの前半部を構成するメインフレーム1は、前端のヘッドパイプ4から後方に向かって下方に傾斜して延びている。本実施形態のメインフレーム1は、上フレーム1aと下フレーム1bとを有している。上フレーム1aは、ヘッドパイプ4の上部から後方に向かって下方に傾斜して延びている。下フレーム1bは、ヘッドパイプ4の下部から後方に向かって下方に傾斜して延びている。
図2に示すように、メインフレーム1は左右一対設けられている。詳細には、上フレーム1aおよび下フレーム1bが、左右一対設けられている。図1に示すように、メインフレーム1の前部に、前後方向に並んで2つの補強パイプ12が設けられている。各補強パイプ12は、上下方向に延びて、上フレーム1aと下フレーム1bとを連結している。これら上フレーム1a、下フレーム1bおよび2つの補強パイプ12,12の間に板状のガセット13が接合されており、このガセット13に車幅方向を向いた開口14が形成されている。
メインフレーム1の前端のヘッドパイプ4に、ステアリングシャフト(図示せず)を介して左右一対のフロントフォーク16が回動自在に支持されている。このフロントフォーク16の下端に前輪18が支持されている。フロンクフォーク16の上端部を支持するアッパブラケット17に、ハンドル20が取り付けられている。メインフレーム1の後端下部に、左右一対のスイングアーム(図示せず)が支持され、このスイングアームに後輪(図示せず)が支持されている。メインフレーム1の中央下部に、エンジンEが支持されている。エンジンEにより、後輪が駆動される。
本実施形態のエンジンEは、気筒が車幅方向に並ぶ水冷式の4気筒4サイクルエンジンである。ただし、エンジンEの形式はこれに限定されない。エンジンEは、クランクシャフト(図示せず)を支持するクランクケース22と、クランクケース22の前部から上方に突出するシリンダ24と、その上方のシリンダヘッド26とを有している。シリンダヘッド26の後面に、吸気が導入される吸気ポート26aが形成されている。シリンダヘッド26の前面に、排気が導出される排気ポート26bが形成されている。エンジンEの前方に、ラジエータ28が配置されている。ラジエータ28は、メインフレーム1に支持され、エンジン冷却水を放熱する。
エンジンEのシリンダヘッド26の上方に、エアクリーナ25が配置されている。エアクリーナ25は、エンジンEに供給される空気を濾過する。図2に示すように、エアクリーナ25は、平面視で、左右のメインフレーム1の間に配置されている。エアクリーナ25は、図示しないブラケットを介してメインフレーム1に支持されている。エアクリーナ25の前部に、クリーナ入口25aが形成され、後部にクリーナ出口25bが形成されている。本実施形態では、クリーナ入口25aは、エアクリーナ25の前壁と側壁との境界部に形成されている。
クリーナ出口25bは、気筒ごとに車幅方向に並んで4つ設けられている。本実施形態のクリーナ出口25bは、エアクリーナ25のケースの底壁を貫通するファンネルで構成されている。クリーナ出口25bとエンジンEの吸気ポート26aとの間に、スロットルボディ27が接続されている。本実施形態では、エアクリーナ25がシリンダヘッド26の上方に配置されている。本実施形態の吸気系は、空気がエアクリーナからエンジンに向かって下方に流れるダウンドラフト構造を構成している。
本実施形態の自動二輪車は、走行時の風圧からライダーを保護するカウリング29を備えている。カウリング29は、フロントカウル30と、左右一対のサイドカウル32とを有している。フロントカウル30は、ヘッドパイプ4の前方を覆っている。サイドカウル32は、フロントカウル30の後方に配置され、車体の前部、詳細には、メインフレーム1、ラジエータ28、エンジンEを外側方から覆っている。
フロントカウル30の前面にヘッドランプ36が装着されている。ヘッドパイプ4の前方でフロントカウル30の上方に、メータユニット38が配置されている。フロントカウル30およびメータユニット38は、メータステー40を介して車体フレームFRに支持されている。
図2に示すように、空気取入口50とエアクリーナ25とを連通するラムダクト52が設けられている。ラムダクト52は、ヘッドパイプ4の前方からフロントフォーク14およびメインフレーム1の車幅方向外側を後方に延び、車幅方向内側に湾曲してエアクリーナ25に接続されている。本実施形態のラムダクト52は、例えば、ポリエチレンのような樹脂製でブロー成形により形成されている。ただし、ラムダクト52の材質、製造方法はこれに限定されない。
ラムダクト52は、長手方向に延びる管状に形成され、本実施形態では前後方向に延びている。ラムダクト52は、走行中に空気取入口50に導かれた走行風をエアクリーナ25へ導く流路を形成する。本実施形態のラムダクト52は、フロントカウル30の空気取入口50からヘッドパイプ4の後方まで前後方向に延びている。また、ラムダクト52は、平面視において、大略的に車幅方向外側に膨らむ円弧上に延びている。具体的には、ラムダクトは、上面視において、フロントカウル30の空気取入口50からヘッドパイプ4およびフロントフォーク16の可動領域を避けて車幅方向外側に湾曲して延びている。
また、ラムダクト52は、フロントフォーク16の可動領域を前後方向に通過してから車幅方向内側に湾曲して、メインフレーム1を車幅方向に通過してエアクリーナ25に接続される。ラムダクト52は、例えば、長尺状に形成されるラムダクト本体53と、ラムダクト本体53とフロントカウル30(空気取入口)とを接続するための入口部材92とを含んで構成される。入口部材92の詳細は後述する。空気取入口50が、前後方向に延びる筒状に形成されている。
ラムダクト52の前端の入口52aは、車両の車幅方向中心線C1上に位置し、空気取入口50に臨んでいる。つまり、ラムダクト52は、入口52aから走行風を取り入れてエアクリーナ25に供給する。
図1に示すように、空気取入口50の後方のラムダクト52の入口52aも、ヘッドランプ36の上方で、左右のヘッドランプ36,36の間に位置している。ラムダクト52の入口52aは、正面視で、逆三角形である。ただし、入口52aの形状はこれに限定されない。ラムダクト52の入口52aに、防塵ネット54が装着されている。防塵ネット54は、例えば、外郭を構成する枠体に網目状のスクリーンが設けられたもので、ラムダクト52内に異物が侵入するのを防ぐ。
フロントカウル30に、図3に示すように、空気取入口50とラムダクト52の入口52aとを連通する空気導入通路55が形成されている。空気導入通路55は、空気取入口50から後方に向かって通路面積が徐々に小さくなっている。これにより、空気導入通路55を流れる間に、空気の流速が大きくなる。
図2に示すように、ラムダクト52は、フロントフォーク16およびメインフレーム1の車幅方向外側を後方に延びる。また、図1に示すように、ラムダクト52は、側面視で、ラジエータ28の上方でハンドル20の下方を通過している。本実施形態では、ラムダクト52は、フロントカウル30およびサイドカウル32により外側方から覆われている。
図2に示すように、ラムダクト52は、前端の入口52aから後方に向かって車幅方向一側方(本実施形態では左側)に湾曲している。詳細には、ラムダクト52の前端の入口52aは、ヘッドパイプ4の前方に位置し、その軸心が、平面視で車幅方向中心線C1と一致する。ラムダクト52は、入口52aから後方に向かって車幅方向の一方、本実施形態では左側にせり出すように湾曲し、ヘッドランプ36の後方でフロントフォーク14の前方を通過する。ラムダクト52は、フロントフォーク16が回動する範囲よりも車幅方向外側の位置まで湾曲する。
ラムダクト52は、フロントフォーク16およびメインフレーム1の外側方(左側方)を後方に向かって延びている。ラムダクト52は、その通路面積が下流(後方)に向かって徐々に狭くなっている。これにより、下流に向かって徐々に空気の流速が大きくなるので、エアクリーナ25に流入する空気量が増大する。
ラムダクト52の後部は、車幅方向内側に湾曲し、エアクリーナ25に接続されている。本実施形態では、ラムダクト52の後部は、図1のメインフレーム1のガセット13に形成された開口14を車幅方向外側から内側に通過してエアクリーナ25に接続されている。本実施形態のラムダクト52は、車体の左側に配置されているが、ラムダクト52は左右どちら側に配置されてもよく、両方に配置されてもよい。ただし、本実施形態では、右側にラジエータ28のリザーバタンク、エンジンEのカムチェーン等が配置されているので、ラムダクト52は、車体の左側に配置されている。
ラムダクト52の前端部80および後端部82に、絞り領域84が設けられている。絞り領域84は、その上流側よりも通路面積が十分に小さく形成され、ラムダクト52の内部の空気通路85を絞っている。本実施形態の絞り領域84は、前端部80の第1絞り部86と、後端部82の第2絞り部88とを有している。第1絞り部86は、主にラムダクト52およびエアクリーナ25からの放出音を抑えるために設けられ、第2絞り部88は、主に、エアクリーナ25およびエアクリーナ25よりも下流側の構成品で発生する音を抑えるために設けられる。
空気取入口50は、車体から露出して形成されている。エアクリーナ25で発生した吸気音は、ラムダクト52および空気取入口50を介して、車体外方に放出される放出音となる。エンジン出力の増大に伴ってエアクリーナ25から放出される音が大きくなる。換言すれば、吸気量(エンジン回転数)が大きくなるほど、放出される音が大きくなる。本実施形態のラムダクト52は、このような放出音を低減することができる。
本実施形態では、ラムダクト52の前端部は、フロントカウル30に接続される入口部分を構成する。前端部は、車幅方向中心線に沿って前後方向に延びるラムダクト52の直線部分に形成される。前端部は、車体に固定されるラムダクトの前側固定部分よりも前方に形成される。
第1絞り部86について説明する。ラムダクト52は、ダクト本体90と、このダクト本体90の前端に装着された入口部材92とを有している。本実施形態では、入口部材92が、ラムダクト52の前端部80を構成する。入口部材92は、ゴムのような弾性部材からなり、型成形により形成されている。
本実施形態では、入口部材92が、ラムダクト52の前端部を構成する。前端部は、ラムダクト本体53と着脱可能に構成されている。前端部は、伸縮性を有する弾性材料、例えばゴム材料、具体的にはエチレンプロピレンゴムによって実現されている。入口部材92は、空気取入口50の出口部分を覆って締め付ける前側締付部92aと、ラムダクト本体53の入口部分を覆って締め付ける後側締付部92bと、防塵ネット54を保持するネット保持部92cと、第1絞り部86を構成する絞り部92dとを含む。
第1絞り部86は、入口部材92に形成されている。詳細には、図5に示すように、第1絞り部86は、通路中心部に向かって突出する傾斜片94を有している。傾斜片94は、下流に向かって通路中心部に近づくように傾斜している。本実施形態では、入口部材92が型成形により形成されているので、傾斜片94を形成しやすい。入口部材92に、防塵ネット54が係止される係止溝96が形成されている。入口部材92における係止溝96の下流側に、傾斜片94の基部94aが形成されている。第1絞り部86の開口方向は、通路の中心から下方に偏位している。詳細には、上側の傾斜片94の通路中心部へ向かう突出長さd1が、下側の傾斜片94の通路中心部へ向かう突出長さd2よりも大きく形成されている。
本実施形態では、第1絞り部86の通路面積S1が、入口部材92の通路面積S2の約1/3に設定されている。入口部材92の通路面積S2は、入口部材92における第1絞り部86の上流側で最小になる通路面積である。本実施形態では、最小になる通路面積S2は、入口部材92における係止溝96の上流側の突出部95で囲まれた開口93の面積である。このように、第1絞り部86の通路面積S1を入口部材92の開口の通路面積S2よりも絞った結果、絞りなしに比べてエンジンの最大出力はほぼ維持された状態で、最大音量は約2デシベル下がった。
第1絞り部86の通路面積S1は、入口部材92の開口の通路面積S2の30〜50%であることが好ましい。検証試験の結果、絞り量(S1/S2)が65%を超える場合では吸気音を低減する効果はほとんどなく、絞り量(S1/S2)が50%以下であると吸気音低減効果が出始めた。さらに、絞り量(S1/S2)が20%未満であると、エンジン出力が低下し始めた。
絞り部84は、空気通路を形成する周壁から下流に向かって径方向内側に傾斜する傾斜壁により形成されている。傾斜壁は、周方向の全体に渡って形成されている。本実施形態では、傾斜片94により傾斜壁が形成されている。傾斜片94の背面と周壁の内周面との間に、滞留空間SPが形成されている。滞留空間SPは、上流側が閉塞され、下流側が開放されている。つまり、滞留空間SPには、下流側から上流側に向かう音(流れ)が滞留しやすい。したがって、下流側から上流側に向かう音が絞り部84を通過して、空気取入口50から放出音として放出されるのを抑制できる。
傾斜片94は、防塵ネット54の下流側に配置されている。これにより、小石などの衝突を防ぐことができる。傾斜片94は、ラムダクト本体53の上流側に配置されている。これにより、ラムダクト本体53を下流側から上流側に伝播してエネルギーが消費された後の音が、傾斜片94により低減されることになる。したがって、放出音を効果的に低減させることができる。特に、本実施形態では、ラムダクト52が湾曲しているので、下流側から上流側に向かう間に、傾斜片94に到達する音を抑えることができる。
ラムダクト52にレゾネータ(図示せず)を設ける場合、レゾネータよりも上流側に傾斜片94を配置することで、傾斜片94は、レゾネータで消音された音に対して、入口側への放出を防ぐことができる。したがって、放出音をさらに抑制することができる。
傾斜片94が、減衰係数の高いゴムによって形成されているので、樹脂で形成される場合に比べて傾斜片94の振動が抑えられる。これにより、傾斜片94の振動に起因する音の発生を抑えることができる。走行中は、走行風により傾斜片94に対して下流側に向かう力が発生する。これによっても、下流側から上流側に向かう音による振動・変形が防がれる。
上述のように、吸気通路は下流側に向かって通路面積が徐々に小さくなっている。換言すれば、通路面積が、上流側に向かって徐々に大きくなっている。これにより、下流側から上流側へ向かう際に、音の密度を抑えることができ、傾斜片94での音の低下効果をさらに高めることができる。さらに、傾斜片94が形成される部分の通路面積は、ラムダクト52の長手方向中間部の通路面積よりも十分大きく、例えば1.5倍以上大きく形成されている。これにより、傾斜片94が形成される部分での音の密度を十分大きく抑えることができる。
第2絞り部88について説明する。図2に示すように、後端部82の第2絞り部88は、エアクリーナ25の内部で絞っている。つまり、第2絞り部88の全体がエアクリーナ25の内部に配置されている。ラムダクト52における第2絞り部88よりも前側(上流側)に、エアクリーナ25に固定される固定部98が設けられている。つまり、第2絞り部88の前側(上流側)のダクト本体90の一部分である大径部90aが設けられ、この大径部90aに、大径の固定部98が設けられている。これら第2絞り部88および固定部98は、ブロー成形により一体に形成されている。
本実施形態では、図5に示す第2絞り部88の通路面積S3が、その上流側の固定部98の通路面積S4の約1/2に設定されている。第2絞り部88の通路面積S3は、固定部98の通路面積S4の40〜70%であることが好ましい。これにより、空気抵抗の増大を抑制しながら、エアクリーナ25の内部からの吸気音を低減できる。ただし、第2絞り部88の通路面積S3と固定部98の通路面積S4の比率(S3/S4)はこれに限定されない。
図2から明らかなように、ラムダクト52は、前部で車体の外側方(左側)にせり出すように湾曲しており、ラムダクト52の後部で車体の内側(右側)に湾曲している。本実施形態では、第2絞り部88が、その上流側の固定部98に対して外側方(左側)に偏心している。詳細には、第2絞り部88の軸心A1が、固定部98の軸心A2に対して外側(左側)に偏心している。
換言すれば、第2絞り部88は、内側が大きく絞られ、外側はあまり絞られていない。つまり、第2絞り部88の内側の第1凹み部88aは大きく凹んでおり、外側の第2凹み部88bは凹み量が小さい。これにより、第2絞り部88が、その上流側の固定部98に対して外側方(左側)に偏心している。
上述のように、第2絞り部88の全体がエアクリーナ25の内部に配置されている。つまり、第2絞り部88の径方向外側に空間が形成されている。また、第2絞り部88の全体がエアクリーナ25の内部に配置されることで、エアクリーナ25内を伝わる音のすべてが、ラムダクト52に到達することが防がれる。すなわち、ラムダクト52の開口(出口52b)に対して、開口52bの軸心方向A1に進む音はラムダクト52に入るが、そうでない音がラムダクト52に入ることが抑制される。また、後端に絞り部84が形成されることで、エアクリーナ25からラムダクト52に入り込む音をさらに抑えることができる。このように、ラムダクト52の前端と後端の両方に絞り部84を設けることで、放出音の抑制効果を一層高めることができる。
つぎに、本実施形態のラムダクト52の支持構造を説明する。ラムダクト52のダクト後部が、図3に示すメインフレーム1の開口14を通過してエアクリーナ25のクリーナ入口25aに連結される。詳細には、図10に示すように、クリーナ入口25aの開口に、円筒状の連結部材72が装着されており、連結部材72の内周面にラムダクト52の後部82が嵌合される。この状態で、ラムダクト52および連結部材72が、クランプ74により外周から把持/固定される。クランプ74の着脱は、ねじ体のような締結部材75により行われる。これにより、ラムダクト52の後端部82がエアクリーナ25を介して図2の車体フレームFRに支持される。ラムダクト52の前部および前後方向中間部は、メータステー(図示せず)を介して車体フレームFRに固定されている。
つぎに、本実施形態の自動二輪車の吸気の流れを説明する。自動二輪車が走行すると、図2に示す走行風Aが、空気取入口50からラムダクト52に導入される。このとき、第1絞り部86により、走行風Aが絞られる。ラムダクト52に導入された空気Aは、車幅方向外側(左側)に案内され、メインフレーム1の外側方を後方に向かって流れる。このとき、下流に向かって通路面積が徐々に小さくなっているので、流速は徐々に大きくなる。
さらに、空気Aは、車幅方向内側に案内されて、エアクリーナ25に導入される。このとき、第2絞り部88により、走行風Aが絞られる。エアクリーナ25に導入された空気Aは、エアクリーナ25の内部でエレメント79により濾過されて清浄空気CAとなる。清浄空気CAは、クリーナ出口25bから図1のスロットルボディ27を介してエンジンEに供給される。
上記構成によれば、図2のラムダクト52の前端部80および後端部82に、第1絞り部86および第2絞り部88がそれぞれ設けられている。これにより、エアクリーナ25からの吸気音を抑制できる。したがって、入口面積が大きいラムダクト52においても、ラムダクト52の吸気音およびエアクリーナ25からの吸気音が大きくなるのを抑制できる。これにより、ラムダクト52を利用することによるエンジン出力の向上と、吸気音の低減の両方を実現できる。
音対策として空気通路を絞ることは公知であるが、従来は、エアクリーナ出口のファンネルで絞っていた。大容量の空気を取り込んでエンジン出力を向上させるために大きな吸入口を持つラムダクト52の空気通路を絞るという発想は、従来の常識を破る新しいものである。また、音対策として、レゾネータを設けるものもあるが、レゾネータは特定の周波数の音量を抑えるためのもので、エアクリーナおよびその上流側の吸気音を消すのは難しい。
図3に示す第1絞り部86が、ダクト本体90に装着される入口部材92に形成されている。国によって騒音規制値が異なるケースがある。この構成によれば、入口部材92を変更することで、第1絞り部86のある仕様と、第1絞り部86のない仕様との切り替えが可能である。これにより、ラムダクト52の自由度が向上する。
第1絞り部86は、下流に向かって通路中心部に近づくように傾斜する傾斜片94により形成されている。この構成によれば、傾斜片94により吸気が案内されるので、空気流が滑らかになって通路抵抗が減少する。また、入口部材94が型成形により形成される場合、この入口部材92に形成された傾斜片94で絞っているので、絞り領域84のない仕様との切り替えが、中子の入れ替えで済む。したがって、成形型は一つで済む。
さらに、第1絞り部86の開口は、通路の中心から下方に偏位している。これにより、斜め前方上方からラムダクト52の入口部を見た際、第1絞り部86の傾斜片94がカウリングに隠れて見え難い。したがって、車両の外観が向上する。
防塵ネット54が係止される係止溝96が入口部材92に形成され、入口部材92における係止溝96の下流側に傾斜片94の基部94aが形成されている。その結果、傾斜片94の基部94aにより係止溝96の周囲が補強されるので、防塵ネット54の保持が安定する。
図2に示す後端部82の第2絞り部88の全体がエアクリーナ25の内部に配置されている。これにより、ラムダクト52の吸入口からエアクリーナ25の入口までの距離、つまり、ラムダクト52におけるエアクリーナ25内部に含まれる部分を除いた露出部分の長さを短くできる。これにより、車両の外観が向上する。
図5に示すように、ラムダクト52における第2絞り部88よりも前側(上流側)に、エアクリーナ25に固定される大径の固定部98が設けられている。上述のように、国によって騒音規制値が異なるケースがある。この構成によれば、固定部98を共通化することで、第2絞り部88のある仕様と、第2絞り部88のない仕様との切り替えが可能である。具体的には、ブロー成形後のラムダクト52の後端部82の切断箇所を変更することで、第2絞り部88のある仕様と、第2絞り部88のない仕様とを切り替えることができる。このように、一つの型で複数の仕様のラムダクト52を形成できるので、ラムダクト52の自由度が向上する。その結果、様々な騒音規制値に対応したラムダクト52を形成できる。
図6に示すように、ラムダクト52は車体の外側方(左側)にせり出すように湾曲している。本実施形態では、シリンダヘッド26上方にエアクリーナ25が配置されたダウンドラフト構造を採用し、エンジン出力の向上を図っている。アルミ鋳造の車体フレームであれば、ステアリング中心のヘッドパイプ4にヘッドブロックを設け、車体中心にヘッドブロックからエアクリーナに向かってラムダクト52を配置することも可能であるが、本実施形態では、鉄パイプフレームなので鉄製のヘッドブロックを用いると高重量化を招く。そこで、ラムダクト52を車幅方向(左側)に湾曲させてエアクリーナ25に接続している。さらに、第2絞り部88が固定部98に対して外側方(左側)に偏心している。これにより、遠心力により偏った空気が円滑に第2絞り部88を通る。
このように、上記実施形態では、鉄パイプフレームによるシャープな外観を得るとともに、ダウンドラフト構造を採用してエンジン出力の向上を図りつつ、偏った空気の流れを円滑化して空気の充填効率を高めることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、前端部80と後端部82の両方に絞り領域84が設けられていたが、前端部80または後端部82の少なくとも一方に絞り領域84が設けられていればよい。本発明のラムダクト52は、高回転型のエンジン、つまり、1気筒当たりの排気量が小さいエンジンに好適に用いられて充填効率を向上させることができる。また、本発明のラムダクトは、自動二輪車以外の車両にも適用可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
25 エアクリーナ
52 ラムダクト
54 防塵ネット
80 ラムダクトの前端部
82 ラムダクトの後端部
84 絞り領域
85 空気通路
86 第1絞り部
88 第2絞り部
90 ダクト本体
92 入口部材(弾性部材)
94 傾斜片
94a 傾斜片の基部
96 係止溝
98 固定部
E エンジン

Claims (9)

  1. 車両のエンジンのエアクリーナに空気を導入するラムダクトであって、
    前端部または後端部の少なくとも一方に、空気通路を絞る絞り領域が設けられている車両のラムダクト。
  2. 請求項1に記載の車両のラムダクトにおいて、前記絞り領域は、空気が流れる流路空間を形成する周壁部に対して、径方向内側に突出する傾斜片によって形成され、
    前記傾斜片は、下流に向かって径方向内側に延び、
    前記傾斜片の背面を前記周壁の内周面との間に、滞留空間が形成されている車両のラムダクト。
  3. 請求項1または2に記載の車両のラムダクトにおいて、前記絞り領域は、前端部の第1絞り部を有し、
    さらに、ダクト本体と、このダクト本体に装着されて前記前端部を構成する入口部材とを備えている車両のラムダクト。
  4. 請求項3に記載の車両のラムダクトにおいて、前記第1絞り部の開口は、通路の中心から下方に偏位している車両のラムダクト。
  5. 請求項3または4に記載の車両の吸気ダクトにおいて、前記第1絞り部は、下流に向かって通路中心部に近づくように傾斜する傾斜片を有している車両のラムダクト。
  6. 請求項5に記載の車両の吸気ダクトにおいて、前記入口部材に、前記空気通路への異物の侵入を防ぐ防塵ネットが係止される係止溝が形成され、
    前記入口部材における前記係止溝の下流側に、前記傾斜片の基部が形成されている車両のラムダクト。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の車両のラムダクトにおいて、前記絞り領域は、前記後端部の第2絞り部を有し、
    前記第2絞り部の全体が、前記エアクリーナの内部に配置されている車両のラムダクト。
  8. 請求項7に記載の車両のラムダクトであって、前記第2絞り部よりも前側に前記エアクリーナに固定される固定部が設けられている車両のラムダクト。
  9. 請求項7または8に記載の車両のラムダクトであって、車体の外側方にせり出すように湾曲しており、
    前記第2絞り部が、その上流側の固定部に対して外側方に偏心している車両のラムダクト。
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