JP2021091293A - 車両システム及び走行ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】本体部を分離可能な車両において、衝突事故による乗員への衝撃を軽減する。【解決手段】本体部と、当該本体部を積載して走行可能な走行部と、本体部と走行部とを結合する結合部と、衝突を予測するためのセンサと、当該センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、結合部による走行部と本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、走行部又は本体部の一方に備えられ、結合が解除された場合に、本体部と走行部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、走行部又は本体部のもう一方に備えられ、作用部の作用を受ける被作用部と、を備える車両システムである。【選択図】図1

Description

本開示は、車両システム及び走行ユニットに関する。
組付点を車体構造に設け、当該組付点によって、複数のボデー群から選択された一つのボデー群を車体構造体に取付けることができる着せ替え式車両が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2015−077949号公報
開示の態様の一つは、本体部を分離可能な車両において、衝突事故による乗員への衝撃を軽減する車両システム及び走行ユニットを提供することを課題とする。
本開示の態様の一つは、
本体部と、
前記本体部を積載して走行可能な走行部と、
前記本体部と前記走行部とを結合する結合部と、
衝突を予測するためのセンサと、
前記センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、前記結合部による前記走行部と前記本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、
前記走行部又は前記本体部の一方に備えられ、前記結合が解除された場合に、前記本体部と前記走行部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、
前記走行部又は前記本体部のもう一方に備えられ、前記作用部の作用を受ける被作用部と、
を備える車両システムである。
本開示の他の態様の一つは、
本体部を積載して走行可能な走行ユニットであって、
前記本体部と結合する結合部と、
衝突を予測するためのセンサと、
前記センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、前記結合部による前記本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、
前記結合が解除された場合に、前記本体部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、
を備える走行ユニットである。
本開示によれば、本体部を分離可能な車両において、衝突事故による乗員への衝撃を軽減することができる。
図1は、第1実施形態に係る車両の構成の一例を示す図である。 図2は、上下分離型車両の外観の一例を示す図である。 図3は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図4は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図5は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図6は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図7は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図8は、走行部から本体部を分離させる方法の一例を示す図である。 図9は、ストッパの構成の一例を示す図である。 図10は、ストッパの構成の一例を示す図である。 図11は、ストッパの構成の一例を示す図である。 図12は、ストッパの構成の一例を示す図である。 図13は、走行部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図14は、第1実施形態に係る走行部の機能構成の一例を示す図である。 図15は、第1実施形態に係る走行部の衝突回避制御処理のフローチャートの一例である。 図16は、第2実施形態に係る車両の構成の一例を示す図である。 図17は、本体部を走行部上で進行方向に対する左右方向に移動させる方法の一例を示す図である。 図18は、本体部を走行部上で進行方向に対する左右方向に移動させる方法の一例を示す図である。 図19は、第2実施形態に係る走行部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図20は、第2実施形態に係る走行部の衝突回避制御処理のフローチャートの一例である。
本開示の態様の一つは、本体部と、本体部を積載して走行可能な走行部と、本体部と走行部とを結合する結合部と、を備える車両システムである。走行部と本体部とによって形成される車両は、いわゆる、分離型車両とも呼ばれる。走行部と本体部とは、結合部によって結合されて、本体部が走行部に固定されることで、安定して走行することができる。一方で、衝突事故の場合には、分離型車両であれば、衝突の前に走行部と本体部とを分離させたり、衝突を避けるように本体部を移動させたりすることができれば、衝突による本体部内の乗員への衝撃を軽減できる。
そこで、本開示の態様の一つの車両システムは、衝突を予測するためのセンサと、当該センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、結合部による走行部と本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、を備える。ただし、走行部と本体部との結合を解除するだけでは、本体部が走行部に積載されているので、慣性力又は摩擦力によって、本体部は走行部に積載されたままとなり、衝突に巻き込まれる可能性が高い。そこで、本開示の態様の一つの車両システムでは、結合部による走行部と本体部との結合が解除された場合に、本体部と走行部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、作用部の作用を受ける被作用部と、を備える。本体部と走行部との位置関係の変化は、例えば、本体部と走行部との所定方向への分離、又は、進行方向に対する左右について、衝突が予想される側とは反対側へ本体部を移動させること、等である。
本開示の態様の一つでは、衝突が予想されると、走行部と本体部との位置関係が変更されることで、本体部への衝突の衝撃を軽減させることができる。なお、結合部、センサ、及び、制御部は、本体部又は走行部のいずれに備えられていてもよい。作用部及び被作用部は、一方が本体部、もう一方が走行部に備えられるのであれば、どちらが本体部又は走行部に備えられてもよい。衝突を予測するためのセンサには、例えば、ミリ波、マイクロ
波、又は超音波を用いたレーダ、LIDAR(Light Detection And Ranging)、及び、
カメラ、等があり、これらのうちの1つ又は複数が採用されてもよい。なお、衝突を予測するためのセンサはこれらに限定されない。
本開示の態様の一つでは、作用部は、結合部による走行部と本体部との結合が解除された場合に、本体部が走行部に対して所定の方向に分離されるように被作用部に対して作用するようにしてもよい。本体部が走行部から分離される所定の方向は、例えば、走行部の進行方向の反対方向、進行方向に対して左右のいずれかの方向、進行方向に対して垂直上方向、等である。ただし、本体部が走行部から分離される所定の方向は、特定の方向に限定されない。本体部は、走行部に対して所定の方向へと分離されるので、衝突による本体部への衝撃を軽減できたり、衝突自体を回避できたりする可能性がある。
この場合に、作用部は、走行部の天面又は本体部の底面の一方に備えられ、被作用部は、走行部の天面又は本体部の底面のもう一方に備えられ、作用部及び被作用部は、互いに接する接触面における摩擦係数が所定値未満である材質により形成されるようにしてもよい。この場合には、走行部と本体部との結合が解除されると、走行部と本体部との接触面において発生する摩擦力が小さくなることで、走行部に本体部が積載されている状態を維持できなくなり、本体部が走行部に対して走行部の進行方向の反対方向に分離されることがある。これによって、本体部は走行部よりも遅れることになるため、本体部への衝突の衝撃を軽減することができる。
又は、上記の場合に、作用部は、走行部の天面に備えられ、本体部が走行部から分離される所定の方向に行くにつれて低くなるように傾斜している形状であってもよい。被作用部は、本体部の底面に備えられ、作用部の傾斜している形状に応じて傾斜している形状であってもよい。この場合、結合部による走行部と本体部との結合が解除されると、重力により本体部は当該所定の方向へと傾斜を滑り落ちやすくなり、本体部は走行部から分離される可能性が高まる。なお、本体部が走行部から分離される所定の方向が、走行部の進行方向の反対方向である場合に、本体部は当該所定の方向へと傾斜をより滑り落ちやすい。これによって、本体部は、衝突による本体部への衝撃を軽減できたり、衝突事態を回避できたりする可能性がある。
又は、上記の場合に、作用部は、走行部の天面又は本体部の底面の一方に備えられ、被作用部は、走行部の天面又は本体部の底面のもう一方に備えられてもよい。作用部及び被作用部は、本体部が走行部から分離される所定の方向に展開されたリニアモータを形成してもよい。制御部は、走行部と本体部との結合の解除後、本体部を当該所定の方向に移動させるように、リニアモータを作動させるようにしてもよい。これによって、本体部が当該所定の方向に走行部から放出される形となり、本体部は、衝突による本体部への衝撃を軽減できたり、衝突事態を回避できたりする可能性がある。
又は、上記の場合に、作用部は、走行部に対して所定の方向に本体部が分離されるような方向に所定のガスを噴射する一又は複数のガス噴射部であってもよい。この場合に、制御部は、走行部と本体部との結合の解除後、ガス噴射部から所定のガスを噴射させるようにしてもよい。ガス噴射部からガスが噴射されるとその噴出の力で、ガス噴出部が走行部に備えられる場合にはガスの噴出方向に、ガス噴出部が本体部に備えられる場合にはガスの噴出方向とは反対の方向に、本体部が移動させられ、走行部と本体部とが分離するようになる。これによって、本体部は、衝突による本体部への衝撃を軽減できたり、衝突事態を回避できたりする可能性がある。
又は、上記の場合に、作用部は、指令により、走行部に対して所定の方向に本体部が分離されるような方向に前記本体部を押し出す押出部を備えるようにしてもよい。この場合
に、制御部は、走行部と本体部との結合の解除後、作用部に、押出部の起動の指令を出力するようにしてもよい。押出部が作動すると、本体部は、押出部が走行部に備えられる場合には押出部が突き出る方向に、押出部が本体部に備えられる場合には押出部が突き出る方向とは反対の方向に、本体部が押し出され、走行部と本体部とが分離する。これによって、本体部は、衝突による本体部への衝撃を軽減できたり、衝突事態を回避できたりする可能性がある。
また、本開示の態様の一つでは、走行部は、走行部の天面から上方へ突出することで、本体部との分離後、進行方向にかかる慣性力によって本体部が進行方向へ走行部よりも進行することを抑制するためのストッパをさらに備えるようにしてもよい。ストッパは、例えば、衝撃を吸収可能な柔らかい材質で形成されてもよい。ストッパによって、本体部が走行部よりも進行方向に進むことが抑制されるので、予測された衝突による本体部への衝撃を軽減することができる。
また、ストッパは、進行方向側の前端部から進行方向とは反対の方向側の後端部にかけて高くなる傾斜面と、天面に略直交する面であって、前記傾斜面の後端部に接続する垂直面とを有してもよい。この場合に、本体部の底面は、ストッパが嵌合する形状であってもよい。本体部が走行部に積載されている状態において、本体部は、前記進行方向とは反対の方向には進行方向よりも移動しやすくなる。ストッパがこのような形状であり、本体部の底面がストッパに嵌合する形状であることで、本体部が走行部から分離された後に慣性力によって進行方向に進む場合に当該ストッパに引っ掛かり、進行方向への移動が妨害される。これによって、本体部への衝突の影響を軽減することができる。また、当該ストッパは他の動力を用いることがないため、省エネルギーである。他の動力には、例えば、電力等がある。
又は、ストッパは、走行部に収納されていてもよい。この場合、走行部は、当該ストッパに、突出させるための動力を与える動力付与部をさらに備えてもよい。制御部は、走行部に対する本体部の距離が所定値以上となる場合に、動力付与部を制御し、ストッパを走行部から突出させることを実行するようにしてもよい。ストッパを突出させるための動力には、例えば、圧力、弾性力等がある。動力付与部には、例えば、油圧回路、バネ等がある。これによれば、ストッパの突出及び収納を制御部が制御できる。また、走行部がストッパを備えることによって、本体部への特段の装備や形状の変更は発生しない。
又は、走行部は、ストッパを付勢する弾性体をさらに備えてもよい。この場合、ストッパは、走行部に積載されている本体部の自重が弾性体に印加されることにより天面からの突出を抑制されてもよい。ストッパは、走行部に対する本体部の距離が所定値以上となることによって、弾性体から与えられる弾性力によって走行部から突出するようにしてもよい。当該ストッパは他の動力を用いることがないため、省エネルギーである。また、ストッパを備えることによる、本体部への変更は発生しない。
本開示の態様の一つでは、作用部は、走行部に積載されている本体部を進行方向に対して左右に移動させるように作用してもよい。この場合、制御部は、センサの検知値に基づいて、予測された衝突が進行方向に対して左右どちらに発生するか推定し、推定した方向とは反対の方向へ本体部が移動するように作用部を制御するようにしてもよい。これによって、本体部は、進行方向の左右のうち衝突が予測される方向とは反対の方向へ移動するため、衝突を避けることができる可能性が高くなる。
また、この場合には、作用部は、走行部の天面又は本体部の底面の一方に備えられてもよい。被作用部は、走行部の天面又は本体部の底面のもう一方に備えられてもよい。作用部及び被作用部は、両方で進行方向に対する左右方向に展開されたリニアモータを形成し
てもよい。制御部は、推定した方向とは反対の方向へ本体部が移動するように、リニアモータを制御するようにしてもよい。
又は、作用部は、走行部の天面又は本体部の底面の一方に備えられた所定の半径の歯車であってもよい。この場合、被作用部は、走行部の天面又は本体部の底面のもう一方に備えられた半径が無限大のラックであってもよい。作用部及び被作用部は、進行方向に対して左右方向に展開されてもよい。制御部は、推定した方向とは反対の方向へ本体部が移動するように、歯車を制御してもよい。
また、本開示の他の態様の一つは、上記の結合部、センサ、制御部、作用部を備える走行ユニットであってもよい。当該走行ユニットの制御部及び作用部は、上記制御部及び作用部のいずれと同様であってもよい。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る車両1の構成の一例を示す図である。車両1は、走行部2に本体部3が積載されて結合された車両である。走行部2は、例えば、複数の車輪を備えた自動走行可能な電動自動車である。ただし、これに限定されず、走行部2は、エンジン駆動の自動車であってもよいし、人の運転によって走行する自動車であってもよい。本体部3は、単独での走行機能を備えていない。本体部3は、例えば、人、荷物等を格納可能な筐体である。走行部2及び本体部3の形状及び仕様は特定のものに限定されず、如何様なものが適用されてもよい。
車両1のように、走行部2と本体部3とが分離している車両は分離型車両と称される。また、車両1のように、走行部2に本体部3が積載される分離型車両は、例えば、上下分離型車両と称される。なお、走行部2と本体部3とは、様々に組み合わせることができる。
第1実施形態では、走行部2は、センサの検知値に基づいて衝突の予測を行い、衝突を回避するための制御である衝突回避制御を行う。具体的には、衝突が予測される場合には、衝突回避制御として、走行部2は、本体部3を分離する(図1中央参照)。なお、ここでいう分離とは、走行部2と本体部3とのそれぞれに備えられる結合部による結合を解除し、さらに、走行部2と本体部3とが切り離されることを示す。第1実施形態では、本体部3が走行部2に積載されることが想定されている。そのため、結合部による結合を解除しただけでは本体部3は走行部2に積載された状態が維持される可能性が高い。したがって、第1実施形態では、「分離」という場合には、結合部による結合を解除しただけの状態は含まれない。第1実施形態では、「分離」という場合には、走行部2と本体部3とが完全に切り離されて、接触がない状態を示すこととする。
衝突が予測される場合に走行部2から本体部3が分離されることによって、走行部2が衝突を避けきれなくとも、本体部3を衝突から回避させることができる。
ただし、本体部3が走行部2から分離された状態では、本体部3には進行方向に慣性力IF1が働く。その為、本体部3は、走行部2から分離された後でも、進行方向に進む可能性がある。走行部2からの分離後、本体部3が慣性力によって進行方向に進んだ場合、本体部3が走行部2によって予測された衝突に巻き込まれる可能性がある。例えば、衝突を予測した場所から実際に衝突が起こる場所までの距離はそれほど離れていないことが多い。このような場合には、走行部2は、本体部3の分離後、ほどなくして、予測された衝
突を起こす可能性が高い。そこに、慣性力によって進行方向へ本体部3が進むと、本体部3も走行部2の衝突に巻きこまれることになる。
そこで、第1実施形態では、走行部2はストッパ260を備え、本体部3の分離後に当該ストッパ260を上方に突出させる。これによって、例えば、本体部3が分離後も進行方向に働く慣性力によって進行方向に進んでしまう場合に、本体部3が走行部2よりも進行することを抑制し、本体部3が予測された衝突に巻きこまれることを回避する。また、例えば、本体部3が予測された衝突に巻き込まれてしまう場合でも、当該衝突の前にストッパ260によって速度が低減されているので、衝突の衝撃を軽減することができる。
図2は、上下分離型車両1の外観の一例を示す図である。走行部2は、車輪230と、天面に、結合部240A〜240F、分離作用部250、ストッパ260を備える。本体部3は、底面に、結合部340A〜340F、分離被作用部350を備える。車両1は、図中の矢印方向を進行方向とする。車両1の進行方向は、例えば、車両1の前進方向とも言い換えられる。分離作用部250は、「作用部」の一例である。分離被作用部350は、「被作用部」の一例である。
走行部2の結合部240A〜240Fと、本体部3の結合部340A〜340Fは、本体部3が走行部2に積載された場合に、対面に位置するように備えられている。これらの走行部2の結合部240A〜240F及び走行部2の結合部340A〜340Fを区別しない場合には、それぞれ、結合部240、結合部340と称される。
例えば、結合部240と結合部340とは、一方が凸型、もう一方が凹型で対をなす嵌合部を形成する。結合部240と結合部340との凸型の方は、凸部が突出したり収納されたりする。例えば、走行部2と本体部3とが結合していない場合には、凸型の方は、走行部2又は本体部3に収納されており、走行部2と本体部3とが結合する場合には、突出する。結合部240及び結合部340のうちの凸型の方が突出し、もう一方に嵌合することによって、本体部3が走行部2に固定される。走行部2と本体部3との結合が解除されると、結合部240と結合部340との凸型の方は、走行部2又は本体部3に再び収納される。第1実施形態では、走行部2の結合部24が凸型であり、本体部3の結合部340が凹型であることを想定して説明される。第1実施形態では、走行部2は、結合部24の突出及び収納を制御することで、走行部2と本体部3との結合が解除される。
なお、結合部240及び結合部340は、これに限定されない。例えば、結合部240及び結合部340は、電磁石であってもよい。結合部240及び結合部340は、走行部2と本体部3とが結合していない場合には通電されておらず、走行部2と本体部3とが結合する場合には通電される。結合部240及び結合部340に通電されることによって、結合部240及び結合部340が磁石となって結合し、本体部3が走行部2に固定される。
走行部2の分離作用部250は、走行部2から本体部3が分離するように本体部3に対して作用する。走行部2から本体部3を分離させる方法は複数あり、それらは後述される。本体部3の分離被作用部350は、走行部2の分離作用部250からの作用を受ける構成であり、走行部2の分離作用部250による作用を受ける位置に備えられる。分離作用部250及び分離被作用部350の形状、配置位置は、走行部2から本体部3を分離させる方法に応じて変化する。
ストッパ260は、走行中に本体部3が走行部2から分離された場合に、本体部3が進行方向に進むことを止めるためのものである。ストッパ260の形状及び配置位置等は、図2に示されるものに限られず、本体部3を止める方法に応じた形状及び配置位置となる
。慣性力により進行方向に進む本体部3を止める方法及びストッパ260のバリエーションについては、後述される。
また、上下分離型の車両1において、走行部2に本体部3を積載させる又は走行部2から本体部3を降ろす方法は、例えば、専用のリフトを用いる方法、本体部3又は走行部2自体に備えられている積載する又は降ろすための機構による方法等がある。具体例の一つに、ジャッキのような本体部3を昇降させる機構を本体部3の側面の下方に備える方法がある。この場合、当該ジャッキによって本体部3が持ち上げられている間に走行部2が本体部3の下方に入りこみ、本体部3が降下されることで、走行部2に本体部3が積載される。なお、上下分離型の車両1において、走行部2に本体部3を積載させる又は走行部2から本体部3を降ろす方法は、特定の方法に限定されない。
<走行部から本体部を分離させる方法>
図3、図4、図5、図6、図7及び図8は、それぞれ、走行部2から本体部3を分離させる方法の一例を示す図である。図3から図6は、走行部2から本体部3を進行方向とは反対方向に分離させる例を示す。図7及び図8は、走行部2から本体部3を垂直上方向に分離させる例を示す。
図3は、走行部2と本体部3との接触面の摩擦係数を小さくして、本体部3が走行部2から滑り出るようにすることで、走行部2から本体部3を分離させる方法を示す。この場合、走行部2の天面251が分離作用部250、本体部3の底面351が分離被作用部350に相当する。図3に示される例では、結合部240及び結合部340による結合が解除された場合に走行部2と本体部3との間で発生する摩擦力が小さくなり、本体部3は走行部2から滑り出ることになる。これによって、例えば、車両1の加速中、車両1の定常走行時又は減速中でも空気抵抗を受けるなど、進行方向とは反対方向の力が本体部3に加わることで、走行部2に対して本体部3は進行方向とは反対方向に分離する。
図4は、走行部2の天面を傾斜させ、当該傾斜を本体部3が滑り落ちることを利用して、走行部2から本体部3を分離させる方法である。走行部2の天面252は、走行部2の前方から後方にかけて下がるように傾斜している。走行部2の前方は進行方向側、後方は進行方向とは反対方向側である。本体部3の底面352は、走行部2の天面252の傾斜に応じた形状となっている。この場合、走行部2の傾斜している天面252が分離作用部250、本体部3の底面352が分離被作用部350に相当する。
図4に示される例では、結合部240及び結合部340による結合が解除された場合に、重力によって本体部3が走行部2に対して進行方向とは反対の方向に滑り落ちる。一方、走行部2は進行方向に走行を続ける。これによって、本体部3は走行部2に対して進行方向とは反対方向に分離することになる。
図5は、走行部2と本体部3との接触面にリニアモータを構成し、当該リニアモータによって走行部2上で本体部3を移動させることで、走行部2から本体部3を分離させる方法である。図5に示される例では、走行部2は、天面にコイル253A及び253Bを備える。本体部3は、底面に電磁石353A及び353Bを備える。走行部2のコイル253A及び253Bと、本体部3の電磁石353A及び353Bとは、走行部2に本体部3が積載された場合にそれぞれが対面するように備えられている。走行部2のコイル253A及び253Bと、本体部3の電磁石353A及び353Bとで、それぞれ、リニアモータを形成する。
例えば、本体部3の電磁石353A及び353Bでは、S極とN極とが交互に並べられている。走行部2のコイル253A及び253Bに電流を流すと磁界(S極、N極)が発
生し、本体部3の電磁石353A及び353Bとの間で、S極とN極とが引き合う力と、S極同士及びN極同士の反発する力によって、本体部3がコイル253A及び253Bが展開される方向へと移動する。走行部2の天面にコイル253A及び253Bが進行方向に展開され、進行方向とは反対方向に本体部3が進むようにコイル253A及び253Bを流れる電流を制御することで、本体部3を走行部2に対して進行方向とは反対の方向へと移動させることができる。リニアモータによって本体部3に進行方向とは反対の方向へ移動させる力が加わることで、本体部3が走行部2から進行方向とは反対の方向へと分離する。
図5に示される例の場合、走行部2のコイル253A及び253Bは分離作用部250に相当する。本体部3の電磁石353A及び353Bは分離被作用部350に相当する。なお、走行部2及び本体部3に備えられるコイル及び電磁石の数は図5に示される例に限定されない。
図6は、走行部2に本体部3を押し出す機構を備えて、走行部2から本体部3を分離させる方法を示す。図6に示される例では、走行部2は、側面290A及び側面290Bに、それぞれ、押出部254A及び254Bを備える。
押出部254A及び254Bは、それぞれ、押出面254A−1及び254B−1と、アーム254A−2及び254A−1を含む。アーム254A−2及び254B−2は、伸縮し、通常は、縮んだ状態である。例えば、アーム254A−2及び254B−2は、本体部3を分離するために走行部2の進行方向とは反対方向へと伸長する。これによって押出面254A−1及び254B−1が本体部3を進行方向とは反対の方向へと押し出し、本体部3が走行部2から分離される。
アーム254A−2及びアーム254B−2の伸縮は、例えば、油圧回路等によって制御される。ただし、アーム254A−2及びアーム254B−2の伸縮に制御はこれによるものに限定されない。例えば、弾性体の弾性力を利用したものでもよい。弾性体には、例えば、バネがある。なお、図6に示される押出部254A及び254Bは一例であって、押出部254の数、形状、設置位置等は走行部2及び本体部3の形状等に応じて変更されてよい。図6に示される例では、押出部254A及び254Bは分離作用部250に相当する。走行部2に本体部3が積載されている状態における本体部3の、押出部254A及び254Bの対面部分が分離被作用部350に相当する。
図7は、走行部2から上方にガスを噴射させて本体部3を上方向に浮かせることで、走行部2から本体部3を分離させる方法の例である。走行部2は天面に複数のガス噴射口255を有し、本体部3を分離するために、ガス噴射口255から上方向にガスを噴射する。噴射されるガスは特定のガスに限定されない。例えば、ガス噴射口255から噴射されるガスは、空気であってもよい。ガス噴射口255からガスが噴射されると、上方向に向かって力が発生し、本体部3が走行部2から浮上し、分離する。例えば、車両1が加速中であれば、本体部3が浮上している一方で走行部2は進行方向へと走行を続けるので、本体部3が浮上から落下しても、再度走行部2に積載される可能性は低い。また、例えば、車両1の定常走行時または減速中であっても、本体部3が空気抵抗を受けることにより、走行部2の速度に対して本体部3の速度が低くなるので、本体部3が浮上から落下しても、再度走行部2に積載される可能性は低い。
図7に示される例では、複数のガス噴射口255は分離作用部250に相当する。ガス噴射口255から噴射されるガスを受ける本体部3の底面は、分離被作用部350に相当する。なお、ガス噴射口255の設置位置、形状等は図7に示されるものに限定されない。
図8は、本体部3を押し上げることによって、本体部3を走行部2から分離させる方法の例を示す。図8に示される例では、走行部2は、天面に、上方に本体部3を押し出す押出部256A及び256Bを備える。押出部256A及び256Bの構造は、例えば、図6に示される例の押出部254A及び254Bと同様である。
押出部256A及び256Bが上方に突出することによって、本体部3が押し上げられて走行部2から浮上し、分離する。なお、図8に示される押出部256A及び256Bは一例であって、押出部256の数、形状、設置位置等は走行部2及び本体部3の形状等に応じて変更されてよい。図8に示される例では、押出部256A及び256Bは分離作用部250に相当する。走行部2に本体部3が積載されている状態で、本体部3の、押出部256A及び256Bの対面部分が分離被作用部350に相当する。
<ストッパの構成>
図9、図11、及び、図12は、ストッパの構成の一例を示す図である。図9は、予め走行部2の上方に突出しているストッパの一例を示す図である。図9に示される例では、ストッパ261は、走行部2の天面に配置されている。ストッパ261は、前端部が走行部2の天面に接し、前端部から後端部にかけて徐々に高くなる傾斜面261Aと、天面に略直交する面であって傾斜面261Aの後端部に接続する垂直面261Bとを有するように形成されている。この形状に応じて、本体部3の底面には、ストッパ261が嵌るような形状で窪み361が形成されている。
図10は、図9に示される例のストッパによって、分離後、本体部3の進行方向への進行が止められることを説明する図である。ストッパ261は、走行部2に対して前方が低く後方が高い形状であるため、本体部3が走行部2に積載されている状態から、走行部2に対して進行方向の反対方向へ移動することは容易い(図10上方参照)。一方で、ストッパ261の垂直面261Bを有する形状により、本体部3が走行部2に積載されている状態から、走行部2に対して進行方向へ移動することは容易ではない。
例えば、分離作用部250による作用で、本体部3が走行部2から分離された後に、走行部2が予測された衝突を起こした場合、本体部3は慣性力によって進行方向へと進み、衝突後停止している走行部2に追いつくことがある。その際に、ストッパ261の走行部2に対する後方側の垂直面261Aに本体部3が引っ掛かり、ストッパとしての機能が果たされる(図10下方参照)。本体部3は、ストッパ261に引っ掛かることで進行が止まる可能性がある。また、たとえ進行が止まらなかったとしても、ストッパ261に引っ掛かることで速度が落ちるため衝突の衝撃を軽減することができる。なお、ストッパ261の形状は、図9及び図10に示されるものに限定されない。
図11は、弾性体による下方からの弾性力によって突出されるストッパの一例を示す図である。走行部2は、ストッパ262Aと、弾性体262Bとを備える。ストッパ262Aは、例えば、所定の厚みを持った板状の部材である。ストッパ262Aは、走行部2の天面の表面側に収納可能に設置されている。ストッパ262Aは、例えば、走行部2の後方側の端が蝶番等で走行部2と連結されており、走行部2の前方側の端は走行部2と連結されておらず可動である。
走行部2のストッパ262Aの走行部2の前方側の下方には弾性体262Bが備えられており、下方からストッパ262Aに弾性力を与える。弾性体262Bは、例えば、バネである。ただし、弾性体262Bはバネに限定されず、例えば、形状記憶金属、ゴム等であってもよい。
走行部2に本体部3が積載されている場合には、本体部3の重みにより、ストッパ262Aは突出が抑制されて、走行部2に収納された状態となる。走行部2から本体部3が分離されて、走行部2と本体部3との距離が所定距離以上となると、ストッパ262Aは下方の弾性体262Bからの弾性力を受けて、走行部2の後方側の端を中心に跳ね上がり、展開される。
なお、ストッパ262Aが跳ね上がった状態を維持するためのサポータをさらに備えるようにしてもよい。当該サポータは、例えば、ストッパ262Aが立ち上がった際のストッパ262Aとストッパ262Aの収納部分との接触面に配置された電磁石であってもよい。サポータはこれに限定されない。
図11に示される例では、ストッパ262Aの突出は構造によるものであるため、ストッパ262Aを突出させるための動力源やソフトウェアによる制御等を必要としない。なお、ストッパ262A及び弾性体262Bは、図11に示されたものに限定されない。例えば、ストッパ262Aは、走行部2の前方側の端が走行部2と連結され、後方側の端は可動であってもよい。なお、以降、ストッパとストッパを突出させるための構造とを合わせて、ストッパ機構、と称する。
図12は、油圧回路によって走行部2から突出されるストッパの一例を示す図である。図12に示される例では、走行部2は、ストッパ263Aと油圧回路263Bとを備える。走行部2は、本体部3の分離後、本体部3が所定の距離以上離れたことを検知した場合に、油圧回路263Bによってストッパ263Aを突出させる。本体部3が走行部2から所定距離以上離れたことの検知は、例えば、レーダ、カメラ等のセンサの検知値に基づいて行われてもよい。なお、ストッパ263Aを突出させる動力を与えるのは油圧回路263Bに限定されない。例えば、走行部2内に歯車を備え、ストッパ263Aにはラックを備えさせ、モータによって歯車を回転させることでストッパ263Aを突出させてもよい。または、ポンプ等の空気圧を用いてもよい。
なお、走行部2から本体部3を分離させる方法と、ストッパの構成方法とは、どのような組み合わせで採用されてもよい。
<走行部の構成>
図13は、走行部2のハードウェア構成の一例を示す図である。第1実施形態では、走行部2は、自律走行可能な電動自動車両であることが想定される。そのため、図13は、走行部2が自律走行可能な電動自動車両であると想定した場合の図である。なお、図13では、走行部2の制御系に係るハードウェアが抽出して示されている。
走行部2は、例えば、制御部200、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS(Global Positioning System)受信部216、衝突予測センサ217、結合部240、分離作
用部250、及びストッパ機構260を備える。
制御部200は、Electronic Control Unit(ECU)とも呼ばれる。制御部200は
、CPU 201と、メモリ202と、画像処理部203とインタフェースIF1とを有する。インタフェースIF1には、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS受信部216、衝突予測センサ217が接続される。実施の形態に応じて、インタフェースIF1には、結合部240、分離作用部250、及びストッパ機構260も接続される。
障害物センサ209は、超音波センサ、レーダ等である。障害物センサ209は、検出対象方向に超音波、電磁波等を発し、反射波を基に検出対象方向での障害物の存在、位置、相対速度等を検出する。障害物には、例えば、歩行者、自転車、構造物、建築物などが含まれる。例えば、走行部2が図2に示されるような箱型の形状の場合には、障害物センサ209は複数備えられ、複数の障害物センサ209は、それぞれ、走行部2の前後左右の4つの角部に近い位置に備えられている。なお、走行部2の前後左右は、例えば、進行方向に応じて決定される。
カメラ208は、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-Oxide-Semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージ
センサによる撮像装置である。カメラ208は、フレーム周期と呼ばれる所定時間間隔で画像を取得し、制御部200内のフレームバッファに格納する。カメラ208は走行部2に複数備えられ、複数のカメラ208は、例えば、走行部2の前後左右の各側面に車外に向けて設置されている。
操舵用モータ211は、制御部200からの指示信号にしたがって、車輪の回転面と水平面とが交差する交差線の方向、つまり車輪の回転による進行方向となる角度を制御する。駆動用モータ212は、制御部200からの指示信号にしたがって、例えば、走行部2に備えられる各車輪を駆動し、回転させる。ただし、駆動用モータ212は、前後の二対の車輪のうちのいずれか一対の車輪を駆動してもよい。
操舵角エンコーダ215は、車輪の走行方向である操舵角を所定の検出時間間隔で検出し、制御部200のレジスタに格納する。操舵角は、車輪の回転軸の水平面内での角度である。例えば、走行部2の進行方向に対して、車輪の回転軸が直交する方向に角度の原点が設定される。また、車輪エンコーダ210は、車輪の回転角を所定の検出時間間隔で取得し、制御部200のレジスタに格納する。
通信部205は、例えば、WiFiのアクセスポイント又は携帯電話基地局に接続し、それらに接続される公衆通信回線網を通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と通信するための通信部である。通信部205は、所定の無線通信規格に従った無線信号及び無線通信方式で無線通信を行う。
GPS受信部216は、地球の周囲を周回する複数の人工衛星(Global Positioning Satellite)から時刻信号の電波を受信し、制御部200のレジスタに格納する。マイクロフォン213は、音声を検出して、ディジタル信号に変換し、制御部200のレジスタに格納する。スピーカ214は、制御部200または信号処理部に接続されるD/A変換器および増幅器により駆動され、音および音声を含む音響を再生する。
衝突予測センサ217は、衝突予測に用いられるセンサである、衝突予測センサは、例えば、カメラ、ミリ波レーダやLIDAR、加速度センサ、速度センサ等を含む。これらのセンサは、例えば、障害物センサ209、カメラ208等として用いられているものを流用してもよい。
制御部200のCPU 201は、メモリ202に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、制御部200としての処理を実行する。メモリ202は、CPU 201が実行するコンピュータプログラム、CPU 201が処理するデータ等を格納する。メモリ202は、例えば、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。画像処理部2
03は、CPU 201と連携し、カメラ208から所定のフレーム周期ごとに得られる
フレームバッファのデータを処理する。画像処理部203は、例えば、GPUとフレームバッファとなる画像メモリを有する。外部記憶装置204は、不揮発性の記憶装置であり、例えば、Solid State Drive(SSD)、ハードディスクドライブ等である。
例えば、制御部200は、インタフェースIF1を介して、走行部2の各部のセンサから検出信号を取得する。また、制御部200は、GPS受信部216からの検出信号により、地球上の位置である緯度と経度を計算する。さらに、制御部200は、外部記憶装置204に格納される地図情報データベースから地図データを取得し、計算した緯度と経度を地図データの上の位置とを照合し、現在地を決定する。また、制御部200は、地図データ上で現在地から目的地に至る経路を取得する。また、制御部200は、障害物センサ209、カメラ208等からの信号に基づき、走行部2の周囲の障害物を検知し、障害物を回避するように、進行方向を決定し、操舵角を制御する。
さらに、制御部200は、画像処理部203と連携し、カメラ208から取得される画像をフレームデータごとに処理し、例えば、画像の差分に基づく変化を検知し、障害物を認識する。なお、制御部200は、カメラ208からの画像のフレームデータおよびマイクロフォン213から得られる音声データを通信部205からネットワーク上のサーバに送信してもよい。そして、画像のフレームデータおよび音声データの解析をサーバに分担させてもよい。
図13では、インタフェースIF1が例示されているが、制御部200と制御対象との間の信号の授受がインタフェースIF1に限定される訳ではない。すなわち、制御部200は、インタフェースIF1以外の複数の信号授受経路を有してもよい。また、図13では、制御部200は、単一のCPU 201を有している。ただし、CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成を有していても良い。上記各部の少なくとも一部の処理は、CPU以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)等の専用プロセッサで行われても良い。また、上記各部の少なくとも一部の処理は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路であっても良い。また、上記各部の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。
本体部3は、走行部2の制御部200と同様の制御部、カメラ、マイクロフォン、スピーカ、GPS受信部、通信部等を備える。これらは、走行部2ハードウェア構成において説明された通りであるため、説明を省略する。
図14は、第1実施形態に係る走行部2の機能構成の一例を示す図である。図14では、第1実施形態に係る制御、すなわち、衝突予測に伴う本体部3の衝突回避制御に係る機能構成が抽出されて示されている。走行部2は、機能構成として、制御部21と衝突予測部22とを備える。これらは、例えば、走行部2のCPU 201が所定のプログラムを実行することによって達成される。
制御部21は、衝突予測部22によって衝突発生の予測がなされた場合に、結合部240による本体部3との結合の解除を行う。走行部2と本体部3との結合の解除において、本体部3の結合部340側の制御も必要となる場合には、制御部21は、本体部3へ結合の解除指令を送信する。なお、走行部2と本体部3とは、例えば、結合部240及び結合部340の接触等によって電気的に接続することで指示信号の送受信可能にしてもよいし、近距離通信による直接通信によって指示を送受信してもよい。
次に、制御部21は、分離作用部250を作動させる。ただし、分離作用部250が構造の一部であり、制御部21の制御下にない場合には、分離作用部250を作動させるこ
とは行われない。例えば、制御部21によって分離作用部250が起動されるのは、図5〜図8に示される本体部3を分離させる方法が採用されている場合である。
さらに、制御部21は、走行部2と本体部3との距離が所定値以上となるか否かを判定する。制御部21は、走行部2と本体部3との距離を、例えば、ミリ波、超音波等を用いたレーダ、カメラ等のセンサの検知値に基づいて推定する。ただし、走行部2と本体部3との距離の推定方法はこれに限定されない。
走行部2と本体部3との距離が所定値以上であることを判定した場合には、制御部21は、ストッパ機構260を起動させ、ストッパを突出させる。なお、ストッパ260が構造的に突出するものであり、制御部21の制御下にない場合には、走行部2と本体部3との距離の判定及びストッパ機構の起動の処理は省略される。例えば、制御部21によって走行部2と本体部3との距離の判定及びストッパ機構の起動の処理が行われるのは、図12に示される油圧回路によってストッパを突出させる方法が採用されている場合である。
衝突予測部22は、例えば、走行部2の稼働中、又は、走行部2の速度が所定値以上である場合、衝突予測を行う。衝突予測の方法は、既存の方法のいずれであってもよい。例えば、衝突予測は、前方の障害物までの距離及び現在の速度等に基づいて、前方の障害物に到達するまでに停止できるか否かを判定することで行われる。前方の障害物までの距離、走行部2の速度等は、各種センサの検知値から取得される。衝突予測部22は、衝突の発生が予測された場合には、制御部21に衝突発生予測を通知する。
図15は、第1実施形態に係る走行部2の衝突回避制御処理のフローチャートの一例である。図15に示される処理は、例えば、走行部2の稼働中、又は、走行部2の速度が所定値以上である場合に、繰り返し実行される。図15に示される処理の実行主体は、例えば、走行部2のCPU 201であるが、便宜上、機能構成要素を主体として説明する。
OP101では、制御部21は、衝突予測部22から衝突発生予測が通知されたか否かを判定する。衝突発生予測がなされた場合には(OP101:YES)、処理がOP102に進む。衝突発生予測がなされていない場合には(OP101:NO)、図15に示される処理が終了する。
OP102では、制御部21は、結合部240による本体部3との結合を解除させる。これによって、本体部3は走行部2に固定されていない状態となる。
OP103では、制御部21は、分離作用部250を作動させて、本体部3を分離する。なお、分離作用部250が走行部2の構造の一部であって、制御部21の制御下にない場合には、OP103の処理は実施されない。
OP104では、制御部21は、走行部2と本体部3との相対的な距離が閾値以上であるか否かを判定する。走行部2と本体部3との相対的な距離が閾値以上である場合には(OP104:YES)、処理がOP105に進む。走行部2と本体部3との相対的な距離が閾値未満である場合には(OP104:NO)、OP104の処理が繰り返される。なお、OP103の本体部3の分離の処理が行われてから所定時間が経過しても、走行部2と本体部3との相対的な距離が閾値未満である場合には(OP104:NO)、例えば、図15に示される処理が終了してもよい。
OP105では、制御部21は、ストッパ機構260を起動させ、ストッパを突出させる。なお、ストッパ260が構造的に突出するものであり、制御部21の制御下にない場合には、OP104及びOP105の処理は行われない。その後、図15に示される処理
が終了する。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、走行部2は、衝突発生を予測すると、本体部3との結合を解除して、本体部3を分離する。これによって、走行部2が衝突してしまう場合でも、本体部3は衝突を免れたり、衝突の衝撃が軽減されたりすることができる。
また、第1実施形態では、走行部2は、本体部3を分離した後、天面から上方に突出したストッパによって、慣性力によって進行方向に進む本体部3の推進力を低減させ、衝突を回避させたり、衝突の衝撃を軽減させたりすることができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態では、走行部2が、衝突予測、本体部3との結合の解除の制御、及び、本体部3の分離の制御を行うことについて説明された。ただし、これに限られず、本体部3が走行部2に代わり、走行部2と同様の処理を行ってもよい。本体部3が上述の走行部2と同様の処理を行う場合には、本体部3は、走行部2の制御部21及び衝突予測部22の機能と、衝突予測センサ217、分離作用部250を備えればよい。また、この場合には、走行部2は、分離被作用部350を備える。これによって、本体部3が衝突予測を行い、衝突発生を予測した場合には、走行部2との結合を解除し、走行部2から分離するように分離作用部250を制御することとなる。
なお、衝突予測、本体部3との結合の解除の制御、及び、本体部3の分離の制御を、走行部2と本体部3都で分担して行ってもよい。例えば、走行部2は、衝突予測を行い、本体部3は走行部2からの衝突発生の予測の通知を受けて、走行部2との結合の解除の制御、及び、走行部2の分離の制御を行ってもよい。例えば、本体部3が衝突予測を行い、走行部2は本体部3からの衝突発生の予測の通知を受けて、本体部3との結合の解除の制御、及び、本体部3の分離の制御を行ってもよい。例えば、走行部2は衝突予測を行い、走行部2は衝突発生の予測した場合に本体部3との結合を解除し、本体部3は、走行部2からの分離の制御を行ってもよい。例えば、走行部2が分離の制御を行い、本体部3が分離作用部250を備えるような、分離の制御の機能とハードウェアとが異なるユニットに備えられている場合には、制御を行うユニットがハードウェアを備えるユニットに対して分離の指示を送信する。なお、分離の制御が行われるのは、走行部2からの本体部3の分離が構造的に発生する場合以外の場合(例えば、図5〜図8に示される例の場合)である。
第1実施形態では、走行部2と本体部3との分離の方向として、進行方向とは反対の方向及び垂直上方向に分離する場合について説明されたが、走行部2と本体部3との分離の方向はこれらに限定されない。例えば、本体部3は、走行部2の進行方向に対して左右のどちらかの方向に分離されてもよい。この場合には、例えば、走行部2の天面の傾斜を進行方向に対する左右のどちらか一方をもう一方よりも低くする(図4参照)、リニアモータの展開する方向を進行方向に対して左右方向にする(図5参照)、押出部の押出方向を走行部2の進行方向に対して左右のいずれか一方にする(図6参照)等にすればよい。
<第2実施形態>
図16は、第2実施形態に係る車両1Bの構成の一例を示す図である。第2実施形態では、車両1Bは、走行部2Bと本体部3Bとを備え、走行部2Bに本体部3Bが積載される、上下分離型の車両である。第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明は省略される。
第2実施形態では、走行部2Bは、衝突回避制御として、衝突発生を予測すると、衝突が進行方向に対して左右のいずれに発生するかを推定し、進行方向に対して左右のうち衝
突の発生が予測される方とは反対の方へ本体部3Bを移動させる(図16下方参照)。これによって、本体部3Bが衝突を回避する可能性が高くなる。
<本体部3の左右方向の移動方法>
図17及び図18は、本体部3Bを走行部2B上で進行方向に対する左右方向に移動させる方法の一例を示す図である。図17は、走行部2Bと本体部3Bとの接触面にリニアモータを構成し、当該リニアモータによって走行部2B上で本体部3Bを移動させることで、走行部2B上で本体部3Bを左右に移動させる方法である。
第2実施形態では、走行部2Bは、天面に移動作用部270を備える。本体部3Bは、底面に移動被作用部370を備える。移動作用部270と移動被作用部370とは、例えば、走行部2に本体部3が積載された場合に、対面する位置に設置される。移動作用部270は、「作用部」の一例である。移動被作用部370は、「被作用部」の一例である。
図17に示される例では、移動作用部270はコイルで、移動被作用部370は電磁石である。コイル270及び電磁石370は、進行方向に対して左右方向に展開されている。走行部2Bのコイル270と、本体部3Bの電磁石370とで、リニアモータを形成する。コイル270に電流が流されると、磁界が発生し、本体部3の電磁石370との間で引き合う力及び反発する力によって、本体部3がコイル270が展開されている左右方向のいずれかへと移動する。
図18は、走行部2の天面上で左右方向に展開された歯車によって、走行部2B上で本体部3Bを左右に移動させる方法である。図18では、走行部2及び本体部3の該当構成が抽出して示されている。図18に示される例では、走行部2は、歯車271Aと歯車を駆動させる駆動部271Bを備える。駆動部271Bは制御部200に接続している。本体部3Bは、ラック371を備える。ラック371は、歯車の直径を無限大にした板状の歯車である。
駆動部271Bは、例えば、モータである。駆動部271Bは、制御部200から指示されると、指示された方向へと回転する。駆動部271Bの回転によって歯車271Aが回転し、歯車271Aが回転した方向に回転した距離だけ本体部3Bが移動することとなる。歯車271Aとラック371とは進行方向に対して左右方向に展開されているので、歯車271Aが回転することで本体部3Bは、左右方向のいずれかに移動する。図18に示される例では、歯車271A及び駆動部271Bは移動作用部270に相当し、ラック371は移動被作用部370に相当する。
図19は、第2実施形態に係る走行部2Bのハードウェア構成の一例を示す図である。走行部2Bは、例えば、制御部200、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS受信部216、衝突予測センサ217、結合部240、及び、移動作用部270を備える。制御部200、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS受信部216、衝突予測センサ217、及び、結合部240は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。移動作用部270は、図17及び図18で説明された通りである。
第2実施形態に係る走行部2Bの機能構成は、第1実施形態に係る走行部2と同様であり、制御部21及び衝突予測部22を備える(図14参照)。制御部21は、衝突予測部22によって衝突発生の予測がなされた場合に、衝突が進行方向に対して左右のいずれに
発生するかを推定する。例えば、制御部21は、カメラ画像やレーダの検知値によって、衝突が進行方向に対して左右のいずれに発生するかを推定する。進行方向に対して左右のうち衝突が発生する方向を、以降、衝突方向、と称する。次に、制御部21は、結合部240による本体部3Bとの結合の解除を行う。次に、制御部21は、移動作用部270に対して、衝突方向とは反対方向へ本体部3Bを移動させるように指示する。なお、衝突方向の推定は、衝突予測部22によって実行されてもよい。
図20は、第2実施形態に係る走行部2Bの衝突回避制御処理のフローチャートの一例である。図20に示される処理は、例えば、走行部2Bの稼働中、又は、走行部2Bの速度が所定値以上である場合に、繰り返し実行される。図20に示される処理の実行主体は、例えば、走行部2BのCPU 201であるが、便宜上、機能構成要素を主体として説明する。
OP201では、制御部21は、衝突予測部22から衝突発生予測が通知されたか否かを判定する。衝突発生予測がなされた場合には(OP201:YES)、処理がOP202に進む。衝突発生予測がなされていない場合には(OP201:NO)、図20に示される処理が終了する。
OP202では、制御部21は、衝突方向を推定する。衝突方向の推定は、例えば、カメラ画像やレーダの検知値等に基づいて行われる。
OP203では、制御部21は、結合部240による本体部3Bとの結合を解除させる。これによって、本体部3Bは走行部2Bに固定されていない状態となる。
OP204では、制御部21は、本体部3Bを衝突方向とは反対の方向へ移動させるように移動作用部270に指示を出す。これによって、本体部3Bが衝突方向とは反対の方向へとスライドする。その後、図20に示される処理が終了する。
<第2実施形態の作用効果>
第2実施形態では、走行部2Bは、衝突発生を予測すると、進行方向に対する左右方向のいずれかのうち、衝突発生が予測される方向とは反対の方向へ本体部3Bを移動させる。これによって、本体部3Bを衝突から回避させることができたり、本体部3Bへの衝突の衝撃を軽減できたりする。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態では、走行部2Bが、衝突予測、衝突方向の推定、本体部3Bの移動の制御等を行うが、これらの処理を本体部3Bが実行してもよいし、走行部2Bと本体部3Bとで分担してもよい。例えば、本体部3Bが、走行部2Bの制御部21及び衝突予測部22の機能と、衝突予測センサ217、移動作用部270を備えることによって、本体部3Bが衝突予測、衝突方向の推定、本体部3Bの移動の制御を行うことができる。また、この場合には、走行部2Bは、移動被作用部370を備える。これによって、本体部3Bが衝突予測を行い、衝突発生を予測した場合には、衝突方向を推定し、衝突方向とは反対の方向へ走行部2B上を移動するように移動作用部270を制御することとなる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD−ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
1、1B :車両
2、2 :走行部
3、3B :本体部
21 :制御部
22 :衝突予測部
200 :制御部
202 :メモリ
203 :画像処理部
204 :外部記憶装置
205 :通信部
208 :カメラ
209 :障害物センサ
217 :衝突予測センサ
240 :結合部
250 :分離作用部
260 :ストッパ機構
270 :移動作用部
340 :結合部
350 :分離被作用部
370 :移動被作用部

Claims (20)

  1. 本体部と、
    前記本体部を積載して走行可能な走行部と、
    前記本体部と前記走行部とを結合する結合部と、
    衝突を予測するためのセンサと、
    前記センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、前記結合部による前記走行部と前記本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、
    前記走行部又は前記本体部の一方に備えられ、前記結合が解除された場合に、前記本体部と前記走行部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、
    前記走行部又は前記本体部のもう一方に備えられ、前記作用部の作用を受ける被作用部と、
    を備える車両システム。
  2. 前記作用部は、前記結合が解除された場合に、前記本体部が前記走行部に対して所定の方向に分離されるように前記被作用部に対して作用する、
    請求項1に記載の車両システム。
  3. 前記作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面の一方に備えられ、
    前記被作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面のもう一方に備えられ、
    前記作用部及び前記被作用部は、互いに接する接触面における摩擦係数が所定値未満である材質により形成され、
    前記結合が解除された場合に、前記本体部が前記走行部に対して前記走行部の進行方向の反対方向に分離される、
    請求項2に記載の車両システム。
  4. 前記作用部は、前記走行部の天面に備えられ、前記所定の方向に行くにつれて低くなるように傾斜している形状であり、
    前記被作用部は、前記本体部の底面に備えられ、前記作用部の前記傾斜している形状に応じて傾斜している形状である、
    請求項2に記載の車両システム。
  5. 前記作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面の一方に備えられ、
    前記被作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面のもう一方の前記作用部の対面に備えられ、
    前記作用部及び前記被作用部は、両方で前記所定の方向に展開されたリニアモータを形成し、
    前記制御部は、前記結合の解除後、前記本体部を前記走行部の前記所定の方向に移動させるように、前記リニアモータを作動させる、
    請求項2に記載の車両システム。
  6. 前記作用部は、前記走行部に対して前記所定の方向に前記本体部が分離されるような方向に所定のガスを噴射する一又は複数のガス噴射部であり、
    前記制御部は、前記結合の解除後、前記ガス噴射部から前記所定のガスを噴射させる、請求項2に記載の車両システム。
  7. 前記作用部は、指令により、前記走行部に対して前記所定の方向に前記本体部が分離されるような方向に前記本体部を押し出す押出部を備え、
    前記制御部は、前記結合の解除後、前記作用部に、前記押出部の起動の指令を出力する、
    請求項2に記載の車両システム。
  8. 前記走行部は、前記走行部の天面から上方へ突出することで、前記本体部との分離後、前記走行部の進行方向にかかる慣性力によって前記本体部が前記進行方向へ前記走行部よりも進行することを抑制するためのストッパをさらに備える、
    請求項2から7のいずれか一項に記載の車両システム。
  9. 前記ストッパは、前記進行方向側の前端部から前記進行方向とは反対の方向側の後端部にかけて高くなる傾斜面と、天面に略直交する面であって、前記傾斜面の後端部に接続する垂直面とを有し、
    前記本体部の底面は、前記ストッパが嵌合する形状であり、
    前記本体部が前記走行部に積載されている状態において、前記本体部は、前記進行方向とは反対の方向には前記進行方向よりも移動しやすい、
    請求項8に記載の車両システム。
  10. 前記ストッパは、前記走行部に収納されており、
    前記走行部は、前記ストッパに、突出させるための動力を与える動力付与部をさらに備え、
    前記制御部は、前記走行部に対する前記本体部の距離が所定値以上となる場合に、前記動力付与部を制御し、前記ストッパを前記走行部から突出させることを実行する、
    請求項8に記載の車両システム。
  11. 前記走行部は、前記ストッパを付勢する弾性体をさらに備え、
    前記ストッパは、
    前記走行部に積載されている前記本体部の自重が前記弾性体に印加されることにより前記天面からの突出を抑制されており、
    前記走行部に対する前記本体部の距離が所定値以上となることによって、前記弾性体から与えられる弾性力によって前記走行部から突出する、
    請求項8に記載の車両システム。
  12. 前記作用部は、前記走行部に積載されている前記本体部を前記走行部の進行方向に対して左右に移動させるように作用し、
    前記制御部は、前記センサの検知値に基づいて、前記予測された衝突が前記進行方向に対して左右どちらに発生するか推定し、推定した方向とは反対の方向へ前記本体部が移動するように前記作用部を制御する、
    請求項1に記載の車両システム。
  13. 前記作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面の一方に備えられ、
    前記被作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面のもう一方に備えられ、
    前記作用部及び前記被作用部は、両方で前記進行方向に対する左右方向に展開されたリニアモータを形成し、
    前記制御部は、前記推定した方向とは反対の方向へ前記本体部が移動するように、前記リニアモータを制御する、
    請求項12に記載の車両システム。
  14. 前記作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面の一方に備えられた所定の半径の歯車であり、
    前記被作用部は、前記走行部の天面又は前記本体部の底面のもう一方に備えられた半径が無限大のラックであり、
    前記作用部及び前記被作用部は、前記進行方向に対して左右方向に展開されており、
    前記制御部は、前記推定した方向とは反対の方向へ前記本体部が移動するように、前記歯車を制御する、
    請求項12に記載の車両システム。
  15. 本体部を積載して走行可能な走行ユニットであって、
    前記本体部と結合する結合部と、
    衝突を予測するためのセンサと、
    前記センサの検知値に基づいて、衝突が予測される場合に、前記結合部による前記本体部との結合を解除させることを実行する制御部と、
    前記結合が解除された場合に、前記本体部との位置関係が変更になるように作用する作用部と、
    を備える走行ユニット。
  16. 前記作用部は、前記結合が解除された場合に、前記本体部が前記走行ユニットに対して所定の方向に分離されるように前記本体部に備えられる被作用部に対して作用する、
    請求項15に記載の走行ユニット。
  17. 前記作用部は、前記走行ユニットの天面に備えられ、
    前記被作用部は、前記本体部の底面の前記作用部の対面に備えられ、
    前記作用部及び前記被作用部は、両方で前記所定の方向に展開されたリニアモータを形成し、
    前記制御部は、前記結合の解除後、前記本体部を前記所定の方向に移動させるように、前記リニアモータを作動させる、
    請求項16に記載の走行ユニット。
  18. 前記作用部は、指令により、前記所定の方向に前記本体部を押し出す押出部を備え、
    前記制御部は、前記結合の解除後、前記作用部に、前記押出部の起動の指令を出力する、
    請求項16に記載の走行ユニット。
  19. 前記走行ユニットの天面から突出することで、前記走行ユニットの進行方向にかかる慣性力によって前記本体部が前記進行方向へ前記走行ユニットよりも進行することを抑制するためのストッパをさらに備える、
    請求項15から18のいずれか一項に記載の走行ユニット。
  20. 前記作用部は、前記走行ユニットに積載されている前記本体部を前記走行ユニットの進行方向に対して左右に移動させるように作用し、
    前記制御部は、前記センサの検知値に基づいて、前記予測された衝突が前記進行方向に対して左右どちらに発生するか推定し、推定した方向とは反対の方向へ前記本体部が移動するように前記作用部を制御する、
    請求項15に記載の走行ユニット。
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