JP2021091290A

JP2021091290A - 車両

Info

Publication number: JP2021091290A
Application number: JP2019222867A
Authority: JP
Inventors: 誠江島; Makoto Ejima; 洋一郎出口; Yoichiro Deguchi
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 2019-12-10
Filing date: 2019-12-10
Publication date: 2021-06-17
Also published as: US11305642B2; US20210170861A1

Abstract

【課題】消音器からの熱によるゴムダンパーの温度上昇を抑制する。【解決手段】本願の車両は、車体フレームと、前記車体フレームによって支持されている消音器と、前記消音器に設けられ、前記消音器と前記車体フレームとの間に介在し、前記消音器が前記車体フレームに懸架支持されるように前記車体フレームと接続するゴムダンパーを備える支持装置とを有する。前記支持装置は、第１ブラケットと該第１ブラケットに設けられる第２ブラケットとを有する。【選択図】図４

Description

本発明は、車両に関する。より詳細には本発明は、車体フレームと、該車体フレームによって懸架支持される消音器を備える車両に関する。

車両の中には、消音器（マフラー）が車体フレームによって懸架支持されているものがある。そのような車両では、消音器は、１枚の金属板で作られる支持装置を介して車体フレームによって懸架支持されている。たとえば特許文献１の自動二輪車では、消音器は、取り付け部を介してアームによって懸架支持されている。特許文献２の自動二輪車では、消音器は、マフラーステーを介してシートフレームによって懸架支持されている。

そのような構造では、消音器の振動が車体フレームへ伝わるのを抑制するため、ゴムダンパーが用いられることがある。前記消音器は内部を流れる排気ガスからの熱を受けて高温になる。そして、その熱が前記支持装置を介して前記ゴムダンパーへ到達する。このため、前記ゴムダンパーは、前記消音器からの熱の影響を受けても特性等が変化しにくい素材を用いる必要がある。

特開２００７−８４４２号公報特許４５３５３２８号公報

上記問題に鑑み、本発明は、前記消音器からの熱による前記ゴムダンパーの温度上昇を抑制することを目的とする。

（１）本願の車両は、車体フレームと、前記車体フレームによって支持されている消音器と、前記消音器に設けられ、前記消音器と前記車体フレームとの間に介在し、前記消音器が前記車体フレームに懸架支持されるように前記車体フレームと接続するゴムダンパーを備える支持装置、を有する。当該車両では、前記支持装置は、第１ブラケットと該第１ブラケットに設けられる第２ブラケットとを有し、前記第１ブラケットは、前記消音器の外面から離れている第１本体部と、該第１本体部から前記消音器の外面に沿った第１の軸に沿って伸びて前記消音器の外面に取り付けられる第１取付部とを有し、前記第２ブラケットは、前記第１ブラケットから離れている第２本体部と、前記ゴムダンパーを保持するように前記第２本体部に設けられ、前記ゴムダンパーを介して前記車体フレームに連結されるゴム保持部と、前記第２本体部から伸びて前記第１ブラケットの前記第１本体部に取り付けられる第２取付部と、を有する。前記支持装置の構成は、前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路を長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（２）上記（１）に記載の車両において、前記第１取付部の位置と前記第２取付部の位置は、前記第１の方向に対して交差し且つ前記第１の外面に沿った第２の方向においてずれている。上記構成は、前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（３）上記（１）に記載の車両において、前記第１取付部は少なくとも２つの取付部を有し、前記２つの取付部は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸びている。

（４）上記（３）に記載の車両において、前記少なくとも２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている。上記構成は、前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（５）上記（１）に記載の車両において、前記第２取付部は２つの取付部を有し、前記２つの取付部は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸びている。

（６）上記（５）に記載の車両において、前記２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている。上記構成は、前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（７）上記（１）に記載の車両において、前記第１取付部は２つの取付部を有し、前記第２取付部は２つの取付部を有し、前記第１取付部の２つの取付部は、前記第１本体部から前記第２の方向において互いに反対側に向かって伸び、前記第２取付部の２つの取付部は、前記第２本体部から前記第２の方向において互いに反対側に向かって伸び、前記第１取付部の２つの取付部は、前記第１の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられ、前記第２取付部の２つの取付部は、前記第１の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられ、前記第１取付部の２つの取付部のうちの一の位置は、前記第１の方向において、前記第２取付部の２つの取付部のうちの一の位置と一致し、前記第１取付部の２つの取付部のうちの一と、前記第２取付部の２つの取付部のうちの一は、前記第２の方向において互いに反対側に向かって伸び、前記第１取付部の２つの取付部のうちの他の位置は、前記第１の方向において、前記第２取付部の２つの取付部のうちの他の位置と一致し、前記第１取付部の２つの取付部のうちの他と、前記第２取付部の２つの取付部のうちの他は、前記第２の方向において互いに反対側に向かって伸びる。上記構成は、前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

本願の車両では、消音器に設けられてゴムダンパーを支持する支持装置は第１ブラケットと該第１ブラケットに設けられる第２ブラケットを有する。そのため前記消音器から前記ゴムダンパーまでの伝熱経路は、従来技術に係る伝熱経路よりも長くなる。その結果、前記ゴムダンパーへ到達するまでの前記消音器からの熱の減衰は、従来技術に係る熱の減衰よりも大きくなり、前記ゴムダンパーの温度上昇を抑制することができる。その結果、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

実施形態による車両の概略的斜視図を表している。実施形態による車両の概略的側面図を示している。実施形態による支持装置と消音器の概略的斜視図を表している。実施形態による支持装置の斜視図を示している。実施形態による支持装置の側面図を示している。実施形態による支持装置の平面図を示している。

図１は、実施形態による車両の概略図を表している。図２は、実施形態による車両の概略的側面図を示している。車両１は、車体フレーム１０、底部２３、該底部２３の後方に設けられるフロア支持部２４を有する。車体フレーム１０は、フレーム前方部１０Ｆ、フレーム中央部１０Ｍ、及びフレーム後方部１０Ｒで構成される。フレーム中央部１０Ｍは、車両１の上半分に位置する延伸部１１〜１１Ｄ、車両１の下半分に位置する延伸部２１Ａ〜２１Ｆ、及び車両１の上半分に位置する延伸部２２Ａ、２２Ｂで構成される。フレーム後方部１０Ｒは、上でフロア支持部２４を支持する。フロア支持部２４は、横方向に伸びる延伸部２５を有する。延伸部２５は、側面視においてフレーム後方部１０Ｒの後方に位置する。側面視において、前輪２はフレーム前方部１０Ｆと重なり、後輪３はフレーム後方部１０Ｒと重なる。

車両１のフレーム中央部１０Ｍの上半分は、車両１の前部から後部へ向かって延伸部１１Ａ、延伸部１１Ｂ、延伸部１１Ｃ、及び延伸部１１Ｄの順で配置される。車両１のフレーム中央部１０Ｍの下半分は、車両１の前部から後部へ向かって延伸部２１Ａ、延伸部２１Ｂ、延伸部２１Ｆ、延伸部２１Ｃ、延伸部２１Ｄ、延伸部２１Ｅ、及び延伸部１１Ｇの順で配置される。車両１の車体フレームの上半分と下半分とは、延伸部１１Ａと延伸部２１Ａ、延伸部１１Ｄと延伸部２１Ｆ、及び延伸部１１Ｃと延伸部２１Ｅで接続される。延伸部１１Ｂの後端には延伸部１１Ｄが接続される。延伸部２１Ｂの後半部には延伸部２１Ｆが接続される。

車両１のフレーム中央部１０Ｍの上半分では、延伸部１１Ａと延伸部１１Ｂは一体で、延伸部１１Ａは上下方向に伸び、延伸部１１Ｂは前後方向に伸びるように折り曲げられる。延伸部１１Ｃは延伸部１１Ｂに接続される。延伸部１１Ｃの前半部は、延伸部１１Ｂの延長線と一致するように設けられる。延伸部１１Ｃの後半部は、上下方向に伸びるように折り曲げられる。延伸部１１Ｄは、上下方向に伸び、平面視において、前部座席４の後方に位置するように延伸部１１Ｂに接続される。

車両１のフレーム中央部１０Ｍの下半分では、延伸部２１Ａと延伸部２１Ｂは一体で、延伸部２１Ａは上下方向に伸び、延伸部２１Ｂは前後方向に伸びるように折り曲げられる。延伸部２１Ｃは延伸部２１Ｂに接続される。延伸部２１Ｃの前半部は、延伸部２１Ｂの延長線と一致するように設けられる。延伸部２１Ｃと延伸部２１Ｄは一体で、延伸部２１Ｃは上下方向に伸び、延伸部２１Ｄは、後部座席５の側部で前後方向に伸びるように折り曲げられる。延伸部２１Ｅは、延伸部２１Ｄと一体で、側面視において後部座席５の後方で上下方向に折り曲げられる。延伸部２１Ｇは、フロア支持部２４上に設けられ、延伸部２１Ｅと略平行に伸びる。また延伸部２１Ｇは、側面視において延伸部２１Ｅの方向に取り付けられる。

延伸部１１Ａと延伸部２１Ａは、車両１の前部フレームを構成する。延伸部１１Ｂと延伸部１１Ｃの一部は車両１の天井部フレームを構成する。延伸部２１Ｂは、車両１の底部フレームのうち前部座席４が上に存在する部分を構成する。延伸部２１Ｃ，２１Ｄは、後部座席５に設けられて車両１の側部フレームを構成する。

延伸部１１Ａ、延伸部１１Ｂと、延伸部２１Ａ、延伸部２１Ｂの前半部、延伸部２１Ｆは、前部座席４を取り囲む空間のフレームを構成する。延伸部１１Ｃ、延伸部１１Ｄと、延伸部２１Ｂの後半部、延伸部２１Ｃ、延伸部２１Ｄ、延伸部２１Ｅは、後部座席５を取り囲む空間のフレームを構成する。

車両１は内部に、底部２３の上方に設けられる前部座席４、フロア支持部２４上に設けられる後部座席５、前部座席４の前方に設けられるハンドル６、側面視において底部２３と前部座席４との間に位置するエンジンユニット７、及びフレーム後方部１０Ｒの後方かつフロア支持部２４の下方に設けられる消音器３０を有する。延伸部１１Ｄと延伸部２１Ｆは、側面視において前部座席４の後部と重なる。

本実施形態では、消音器３０は略円筒形だが、たとえば楕円形、四角形、又は三角形などでもよい。本実施形態では、延伸部２５は横方向に伸びているが、消音器３０を懸架支持可能であれば他の方向に伸びてもよい。

図３は、実施形態による車両が備える消音器、支持装置、及びフレームの斜視概略図を示している。図４は、実施形態による支持装置の斜視図を示している。図５は、実施形態によるによる支持装置の側面図を示している。図６は、実施形態によるによる支持装置の平面図を示している。

消音器３０は、支持装置４０を介して延伸部２５によって懸架支持されている。より詳細には、支持装置４０はゴム保持部４７でゴムダンパー５０を保持し、ゴムダンパー５０は固定部材２６によって延伸部２５に接続される。固定部材２６は、好適にはボルトだが、それに限定されない。ゴムダンパー５０は、金属からなる内側部５１、ゴムからなる中間部５２、及び金属からなる外側部５３で構成される。中間部５２は、消音器３０による振動を吸収するように機能する。本実施形態では、ゴムダンパー５０は略円形であるが、それに限定されない。

支持装置４０は、第１ブラケット４１、及び、該第１ブラケット４１上に設けられる第２ブラケット４５で構成される。第１ブラケット４１は、第１本体部４２及び第１取付部４３，４４を有する。第１取付部４３，４４は、消音器３０と接するが、第１本体部４２は、消音器３０との間に間隙を構成するように、消音器３０の外面から離れて設けられる。本実施形態では、第１取付部４３は１つで、第１取付部４４は２つだが、他の数であってもよい。

第１ブラケット４１は一の金属板で構成される。第１取付部４３，４４は、第１ブラケット４１を消音器３０で固定するように消音器３０に溶接によって取り付けられる。第１取付部４３，４４は、消音器３０と第１本体部４２との間に間隙が設けられるように、折り曲げられる。第２ブラケット４５の第２本体部４６は、第１ブラケット４１から離れていて、第１本体部４２に対して略垂直となるように設けられる。すなわち、第２本体部４６は第１ブラケット４１および第２ブラケット４５の第２取付部４８，４９を介して消音器３０に取り付けられているため、消音器３０からの熱の伝達経路において十分な距離を確保することができている。第２取付部４８，４９は、第２ブラケット４５を第１ブラケット４１で固定するように第１本体部４２に溶接によって取り付けられる。第２取付部４８，４９は、第１本体部４２に接するように第２本体部４６から折り曲げられる。ゴム保持部４７は、ゴムダンパー５０を収容する凹部を形成する。凹部は、ゴムダンパー５０の外側部５３の外形に適合する形状をとる。ゴムダンパー５０は、内側部５１の穴に挿入される取付部材２６によって延伸部２５と接続できるように配置される。ゴムダンパー５０は、溶接により支持装置４０のゴム保持部４７に取り付けられている。

消音器３０の長手方向に相当するＹ軸方向では、第１取付部４３の位置は、第１取付部４４の位置とはずれている。第１取付部４３，４４は、消音器３０の周方向に相当するＸ方向に沿って互いに反対方向に伸びている。第２ブラケット４５は、第２本体部４６、ゴム保持部４７、及び第２取付部４８，４９を有する。第２本体部４６は、ゴムダンパー５０を凹形状のゴム保持部４７で受ける。本実施形態では、第２取付部４８は１つで、第２取付部４９は２つだが、他の数であってもよい。第２取付部４８，４９は、Ｘ方向に沿って互いに反対方向に伸びている。Ｙ方向では、第２取付部４８の位置は、第２取付部４９の位置とはずれている。第１取付部４３と第２取付部４９とは、Ｘ方向に沿って互いに反対方向に伸びている。また第１取付部４４と第２取付部４８とは、Ｘ方向に沿って互いに反対方向に伸びている。

本願において、一の取付部の位置と他の取付部の位置が「ずれている」とは、前記一の部材と前記他の部材が伸びる方向とは垂直な方向において、前記一の部材の中心の位置と前記他の部材の中心の位置が一致しないことを意味する。好適には前記一の取付部の位置と前記他の取付部の位置とが「ずれている」とは、前記一の部材と前記他の部材が伸びる方向に平行な一本の直線が、前記一の部材とは重なるが前記他の部材と重ならない状態を意味する。

本願において、一の取付部と他の取付部が「反対側に向かって伸びる」とは、前記一の取付部が伸びる方向と前記他の取付部が伸びる方向とが鈍角をなすことを意味する。好適には前記一の取付部と前記他の取付部が「反対側に向かって伸びる」とは、前記一の取付部が伸びる方向と前記他の取付部が伸びる方向とが１８０°の角度をなすことを意味する。

第１ブラケット４１の第１本体部４２は消音器とは接していないため、消音器３０が発生される熱は、第１ブラケット４１の第１取付部４３，４４に伝わる。その後第１取付部４３，４４へ伝わった熱は、第１本体部４２へ伝わる。第１本体部４２へ伝わった熱はその後、第２ブラケット４５の第２取付部４８，４９、第２本体部４６、及びゴム保持部４７を介してゴムダンパー５０へ伝わる。支持装置４０が２つのブラケットで構成されていることで、一の部材で構成された支持装置と比較して、２つのブラケット間で熱が伝わりにくくなる分、消音器３０が発生させる熱は、より減衰する。その結果ゴムダンパー５０へ伝わる熱は小さくなり、ゴムダンパー５０の温度上昇は抑制され得る。

第１ブラケット４１の第１取付部４３，４４の位置はそれぞれ、Ｙ方向において第２ブラケット４５の第２取付部４８，４９の位置とずれている。第１ブラケット４１の第１取付部４３，４４と第２ブラケット４５の第２取付部４８，４９の位置のずれがあるため、第１取付部４３，４４から第１本体部４２を経由して第２ブラケット４５の第２取付部４８，４９までの伝熱経路は、長くなる。そのため、消音器３０が発生させる熱は、上記の長くなった伝熱経路を経由する間に減衰する。その結果ゴムダンパー５０へ伝わる熱は小さくなり、ゴムダンパー５０の温度上昇はさらに抑制され得る。

第１ブランケット４１の第１取付部４３，４４は互いに、Ｘ方向に沿って反対側に向かって伸びている。また第１取付部４３の位置は、Ｙ方向において、第１取付部４４の位置とずれている。そのため、Ｙ方向において、第１取付部４３の位置と第１取付部４４の位置がそろっている場合と比較して、Ｙ方向において、第１取付部４３の位置と第１取付部４４の位置がずれている構造では、消音器３０から第２ブランケット４５までの伝熱経路が長くなる。そのため、消音器３０が発生させる熱は、上記の長くなった伝熱経路を経由する間に減衰する。その結果ゴムダンパー５０へ伝わる熱は小さくなり、ゴムダンパー５０の温度上昇はさらに抑制され得る。

第２ブランケット４５の第２取付部４８，４９は互いに、Ｘ方向に沿って反対側に向かって伸びている。また第２取付部４８の位置は、Ｙ方向において、第２取付部４９の位置とずれている。そのため、Ｙ方向において、第２取付部４８の位置と第２取付部４９の位置がそろっている場合と比較して、Ｙ方向において、第２取付部４８の位置と第２取付部４９の位置がずれている構造では、第２ブランケット４５からゴムダンパー５０までの伝熱経路が長くなる。そのため、消音器３０から発生して第第２ブランケット４５を経由して伝わる熱は、上記の長くなった伝熱経路を経由する間に減衰する。その結果ゴムダンパー５０へ伝わる熱は小さくなり、ゴムダンパー５０の温度上昇はさらに抑制され得る。

第１ブランケット４１の第１取付部４３は、第２ブランケット４５の第２取付部４８と、Ｘ方向に沿って同一方向に伸びているが、Ｙ方向での位置は互いにずれている。また第１ブランケット４１の第１取付部４３は、第２ブランケット４５の第２取付部４９と、Ｘ方向に沿って反対側に向かって伸びているが、Ｙ方向での位置は一致している。同様に第１ブランケット４１の第１取付部４４は、第２ブランケット４５の第２取付部４９と、Ｘ方向に沿って同一方向に伸びているが、Ｙ方向での位置は互いにずれている。また第１ブランケット４１の第１取付部４４は、第２ブランケット４５の第２取付部４８と、Ｘ方向に沿って反対側に向かって伸びているが、Ｙ方向での位置は一致している。そのため、消音器３０から発生して第２ブランケット４５を経由して伝わる熱は、上記の長くなった伝熱経路を経由する間に減衰する。その結果ゴムダンパー５０へ伝わる熱は小さくなり、ゴムダンパー５０の温度上昇はさらに抑制され得る。

［まとめ］
（１）以上説明したように、本願の車両１は、車体フレーム２５と、前記車体フレーム２５によって支持されている消音器３０と、前記消音器３０に設けられ、前記消音器３０と前記車体フレーム２５との間に介在し、前記消音器３０が前記車体フレーム２５に懸架支持されるように前記車体フレーム２５と接続するゴムダンパー５０を備える支持装置４０、を有する。当該車両１では、前記支持装置４０は、第１ブラケット４１と該第１ブラケット４１に設けられる第２ブラケット４５とを有し、前記第１ブラケット４１は、前記消音器３０の外面から離れている第１本体部４２と、該第１本体部４２から前記消音器３０の外面に沿った第１の軸Ｘに沿って伸びて前記消音器３０の外面に取り付けられる第１取付部４３，４４とを有し、前記第２ブラケット４５は、前記第１ブラケット４１から離れている第２本体部４６と、前記ゴムダンパー３０を保持するように前記第２本体部４６に設けられ、前記ゴムダンパー５０を介して前記車体フレーム２５に連結されるゴム保持部４７と、前記第２本体部４２から伸びて前記第１ブラケットの前記第１本体部４７に取り付けられる第２取付部４８，４９と、を有する。前記支持装置４０の構成は、前記消音器３０から前記ゴムダンパー５０までの伝熱経路を長くする。その結果、前記ゴムダンパー５０の温度上昇が抑制されることで、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（２）上記（１）に記載の車両１において、前記第１取付部４３，４４の位置と前記第２取付部４８，４９の位置は、前記第１の方向Ｘに対して交差し且つ前記第１の外面に沿った第２の方向Ｙにおいてずれている。上記構成は、前記消音器３０から前記ゴムダンパー５０までの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（３）上記（１）に記載の車両１において、前記第１取付部４３，４４は少なくとも２つの取付部４３，４４を有し、前記少なくとも２つの取付部４３，４４は、前記第１の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸びている。

（４）上記（３）に記載の車両１において、前記少なくとも２つの取付部４３，４４は、前記第２の方向Ｙにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている。上記構成は、前記消音器２０から前記ゴムダンパー５０までの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（５）上記（１）に記載の車両１において、前記第２取付部４８，４９は少なくとも２つの取付部４８，４９を有し、前記少なくとも２つの取付部４８，４９は、前記第１の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸びている。

（６）上記（５）に記載の車両１において、前記少なくとも２つの取付部４８，４９は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている。上記構成は、前記消音器３０から前記ゴムダンパー５０までの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

（７）上記（１）に記載の車両１において、前記第１取付部４３，４４は２つの取付部４８，４９を有し、前記第２取付部４８，４９は２つの取付部４８，４９を有し、前記第１取付部の２つの取付部４３，４４は、前記第１本体部４２から前記第２の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸び、前記第２取付部の２つの取付部４８，４９は、前記第２本体部４６から前記第２の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸び、前記第１取付部の２つの取付部４８，４９は、前記第１の方向Ｙにおいてそれぞれ異なる位置に設けられ、前記第２取付部の２つの取付部４８，４９は、前記第１の方向Ｙにおいてそれぞれ異なる位置に設けられ、前記第１取付部の２つの取付部４３，４４のうちの一の位置は、前記第１の方向において、前記第２取付部の２つの取付部４８，４９のうちの一の位置と一致し、前記第１取付部の２つの取付部４３，４４のうちの一と、前記第２取付部の２つの取付部４８，４９のうちの一は、前記第２の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸び、前記第１取付部の２つの取付部４３，４４のうちの他の位置は、前記第１の方向Ｙにおいて、前記第２取付部の２つの取付部４４，４５のうちの他の位置と一致し、前記第１取付部の２つの取付部４３，４４のうちの他と、前記第２取付部の２つの取付部４４，４５のうちの他は、前記第２の方向Ｘにおいて互いに反対側に向かって伸びる。上記構成は、前記消音器３０から前記ゴムダンパー５０までの伝熱経路をさらに長くする。その結果、前記ゴムダンパーの温度上昇が抑制されるため、ゴムダンパーの素材選定の自由度を確保することができる。

１車両、１０車体フレーム、１０Ｆフレーム前方部、１０Ｍフレーム中央部、１０Ｒフレーム後方部、１１Ａ延伸部、１１Ｂ延伸部、１１Ｃ延伸部、１１Ｄ延伸部、２１Ａ延伸部、２１Ｂ延伸部、２１Ｃ延伸部、２１Ｄ延伸部、２１Ｅ延伸部、２１Ｆ延伸部、２１Ｇ延伸部、２２Ａ延伸部、２２Ｂ延伸部、２３底部、２４フロア支持部、２５延伸部、２６固定部材、３０消音器、４０支持装置、４１第１（下部）ブラケット、４２第１本体部、４３，４４第１取付部、４５第２（上部）ブラケット、４６第２本体部、４７ゴム保持部、４８，４９第２取付部、５０ゴムダンパー、５１内側部（内側金属部材）、５２中間部（ゴム部材）、５３外側部（外側金属部材）。

Claims

車体フレームと、
前記車体フレームによって支持されている消音器と、
前記消音器に設けられ、前記消音器と前記車体フレームとの間に介在し、前記消音器が前記車体フレームに懸架支持されるように前記車体フレームと接続するゴムダンパーを備える支持装置と、
を有する車両であって、
前記支持装置は、第１ブラケットと該第１ブラケットに設けられる第２ブラケットとを有し、
前記第１ブラケットは、前記消音器の外面から離れている第１本体部と、該第１本体部から前記消音器の外面に沿った第１の方向に沿って伸びて前記消音器の外面に取り付けられる第１取付部とを有し、
前記第２ブラケットは、前記第１ブラケットから離れている第２本体部と、前記ゴムダンパーを保持するように前記第２本体部に設けられ、前記ゴムダンパーを介して前記車体フレームに連結されるゴム保持部と、前記第２本体部から伸びて前記第１ブラケットの前記第１本体部に取り付けられる第２取付部と、を有する、
車両。
請求項１に記載の車両であって、前記第１取付部の位置と前記第２取付部の位置は、前記第１の方向に対して交差し且つ前記第１の外面に沿った第２の方向においてずれている、車両。
請求項１に記載の車両であって、
前記第１取付部は少なくとも２つの取付部を有し、
前記２つの取付部は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸びている、
車両。
請求項３に記載の車両であって、前記少なくとも２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている、車両。
請求項１に記載の車両であって、
前記第２取付部は２つの取付部を有し、
前記２つの取付部は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸びている、
車両。
請求項５に記載の車両であって、前記２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている、車両。
請求項１に記載の車両であって、
前記第１取付部は２つの取付部を有し、
前記第２取付部は２つの取付部を有し、
前記第１取付部の２つの取付部は、前記第１本体部から前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸び、
前記第２取付部の２つの取付部は、前記第２本体部から前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸び、
前記第１取付部の２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられ、
前記第２取付部の２つの取付部は、前記第２の方向においてそれぞれ異なる位置に設けられ、
前記第１取付部の２つの取付部のうちの一の位置は、前記第２の方向において、前記第２取付部の２つの取付部のうちの一の位置と一致し、
前記第１取付部の２つの取付部のうちの一と、前記第２取付部の２つの取付部のうちの一は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸び、
前記第１取付部の２つの取付部のうちの他の位置は、前記第２の方向において、前記第２取付部の２つの取付部のうちの他の位置と一致し、
前記第１取付部の２つの取付部のうちの他と、前記第２取付部の２つの取付部のうちの他は、前記第１の方向において互いに反対側に向かって伸びる、
車両。