JP2021090099A - 情報機器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報機器のスピーカの音質を向上させる。【解決手段】情報機器10の本体筐体14は、下カバー24と上カバー22とを有する。下カバー24は、載置部である底板30と、底板30から本体筐体14の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32aと、傾斜板32aに設けられた複数の音響孔34とを備える。音響孔34は傾斜板32aに対して垂直に貫通している。スピーカ26Rのスピーカユニット46は複数の音響孔34の上部に配置されている。音響孔34は底板30から傾斜板32aにかけて設けられており、底板30における音響孔34は、該底板30に対して垂直に貫通している。スピーカユニット46の振動板46aの傾斜は、下カバー24における対向部位の平均傾斜角度に合っている。屈曲部38aにおける音響孔34の間隔p3は、底板30における間隔p1、および傾斜板32aにおける間隔p2より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、筐体にスピーカを備える情報機器およびその製造方法に関する。
ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、ノート型PCという)やタブレット型PC等の情報機器には、キーボードまたはタッチパネルを含む本体筐体にスピーカが設けられている場合がある。本体筐体にはスピーカの音声を外部に出力するための音響孔が設けられる。音響孔はスピーカの面積に応じて多数が設けられる。意匠上の観点、キーボードとのレイアウト上の関係、および異物の侵入を防止する目的から、音響孔は本体筐体の下部に形成し、これに合わせてスピーカを下向きに配置することがある(例えば、特許文献1参照)。一般的にスピーカおよび音響孔は本体筐体の縁に沿って設けられる。一般に、本体筐体および音響孔の樹脂成型をする場合、キャビティに対して樹脂を充填した後に2つの金型を上下方向に離間させて型開きをする。
特開平10−69369号公報
近時の携帯用端末は薄型化されつつある。また、意匠上の観点から、本体筐体の縁部下面を傾斜させた形状にして本体筐体の端を一層薄くする場合がある。この場合、スピーカを本体筐体の縁にそって下向きに配置すると、少なくともその一部は本体筐体の傾斜部の上方に位置する。そうすると音響孔の少なくとも一部は傾斜部に形成する必要がある。本体筐体および音響孔を樹脂成型によって形成している場合には、2つの型を型開きさせるのが上下方向であることから、音響孔も一律に上下方向に貫通する形状となる。
ところが、傾斜板に対して音響孔が上下方向に貫通していると、スピーカの向きによっては音がスムーズに通過できず、いわゆる籠った音になる。また、スピーカの音は基本的には放射状に拡散することから、音響孔が一律の貫通方向となっていると特定方向については音がスムーズに通過できても、それ以外の方向については音響孔の部分である程度遮られてしまい、音質が低下する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、スピーカの音質を向上させることのできる情報機器およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1態様に係る情報機器は、上カバーと下カバーとを有する筐体にスピーカを備える情報機器であって、前記下カバーは、載置部である底板と、前記底板から前記筐体の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板と、前記傾斜板に設けられた複数の音響孔と、を備え、前記音響孔は前記傾斜板に対して垂直に貫通しており、前記スピーカのスピーカユニットは複数の前記音響孔の上部に配置されている。
このような情報機器では、音響孔はその設けられている傾斜板に対して垂直に貫通していることからスピーカの音が通り抜けやすく、いわゆる籠った音にならず音質を向上させることができる。また傾斜板と載置面との間には隙間が確保されることから、傾斜板の音響孔を通過した音は本体筐体の側方に導かれ、ユーザは聴き取りやすい。
前記音響孔は前記底板から前記傾斜板にかけて設けられており、前記底板における前記音響孔は、前記底板に対して垂直に貫通していてもよい。これにより、スピーカを底板から傾斜板にかけてそれらの上部に配置することができる。
前記スピーカユニットの振動板は、前記下カバーにおける前記スピーカユニットが対向する部分の平均傾斜角度に合わせて配置されていてもよい。これにより、スピーカの音が音響孔から一層通りやすくなる。
前記傾斜板は平板であり、前記底板と前記傾斜板とは屈曲部を介してつながっていてもよい。屈曲部により傾斜板を簡便に形成できる。
前記底板と前記傾斜板とは屈曲部を介してつながっており、前記底板と前記傾斜板との間で前記屈曲部を介して隣接する前記音響孔の間隔は、前記底板における隣接する前記音響孔の間隔、および前記傾斜板における隣接する前記音響孔の間隔より大きくてもよい。これにより、屈曲部を形成しやすく、しかも十分な強度が維持される。
前記底板および前記傾斜板は1枚の金属板であってもよい。
前記音響孔は円形であってもよい。
本発明の第2態様に係る情報機器の製造方法は、上カバーと下カバーとを有する筐体にスピーカを備える情報機器の製造方法であって、金属板に対して複数の音響孔を形成する工程と、複数の前記音響孔が形成された領域を含む箇所で前記金属板を曲げ加工し、載置部である底板と、前記底板から前記筐体の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板とを形成する工程と、スピーカユニットを複数の前記音響孔の上部に配置する工程と、を有する。
このような情報機器の製造方法によれば、載置部である底板と、該底板から本体筐体の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板と、傾斜板に複数の音響孔とを形成することができる。また、音響孔はその位置により底板および傾斜板に対して垂直に貫通するように形成することができる。
本発明の上記態様によれば、音響孔はその設けられている傾斜板に対して垂直に貫通していることからスピーカの音が通り抜けやすく、音質を向上させることができる。
図1は、実施の形態にかかる情報機器の平面図である。 図2は、実施の形態にかかる情報機器の下面図である。 図3は、図1におけるIII〜III線視による模式正面断面図である。 図4は、図3の一部拡大模式正面断面図である。 図5は、図2の一部拡大下面図である。 図6は、変形例にかかる情報機器を示す図であり、(a)は第1の変形例にかかる情報機器の一部拡大断面正面図であり、(b)は第2の変形例にかかる情報機器の一部拡大断面正面図である。 図7は、情報機器の製造方法を示すフローチャートである。 図8は、情報機器の製造工程を説明する図であり、(a)は音響孔形成工程を説明する図であり、(b)は曲げ工程を説明する図である。
以下に、本発明にかかる情報機器およびその製造方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、一実施形態に係る情報機器10の平面図であり、具体的にはヒンジ20によってディスプレイ筐体18を本体筐体14から開いて使用形態とした情報機器10を上から見下ろした図である。本実施形態では、情報機器10としてノート型PCを例示する。情報機器10は、例えばタブレット型PCやスマートフォン等でもよい。
以下、図1に示す使用形態とされた情報機器10のディスプレイ装置16を正面から視認する方向を基準とし、本体筐体14について手前側を前、奥側を後、厚み方向を上下、幅方向を左右と呼んで説明する。なお、これらの方向は説明の便宜上のものである。従って、使用形態や設置姿勢等により、例えば上記の上下方向や左右方向が反転することもある。また、情報機器10がタブレット型PCである場合にはディスプレイ面側が上方となる。
図1に示すように、情報機器10は、キーボード装置12を有する本体筐体14と、ディスプレイ装置16を有するディスプレイ筐体18とを備える。ディスプレイ筐体18は、本体筐体14の後端部に対して左右一対のヒンジ20,20を介して回動可能に連結されている。ディスプレイ筐体18は薄型でありその枠体は細い。ディスプレイ装置16は、例えば液晶ディスプレイである。ヒンジ20は後壁に沿って配置されている。
本体筐体14は、上カバー22と、下カバー24とで形成された薄い箱体である。本体筐体14は扁平形状で、平面視で矩形である。上カバー22は、本体筐体14の上面および四方の側面を構成したプレート状部材である。情報機器10がタブレット型PCである場合には、上カバー22の大部分または全部をタッチパネル式のディスプレイ装置16が兼ねていてもよい。
下カバー24は、本体筐体14の載置面を構成した部材である。上カバー22はマグネシウム等の金属板やカーボン板などで構成されている。下カバー24はアルミニウム板等のプレス用金属板で構成されている。
本体筐体14の内部における前寄りの左右端にはスピーカ26Rおよびスピーカ26Lが設けられている。スピーカ26R,26Lはステレオ音声の再生が可能であり、それぞれ略下向き(図4参照)に設けられている。スピーカ26R,26Lは、平面視で前後方向に長い矩形であり、本体筐体14の端に略沿って配置されている。スピーカ26R,26Lは左右方向には短いが前後方向に長く、その振動板46a(図4参照)の面積は適度に広く確保され、高音だけでなく低音の出力にも適する。スピーカ26R,26Lに代えて、本体筐体14の内部における前縁の左右端にスピーカ27Rおよびスピーカ27Lを設けてもよい。
図2は、情報機器10の下面図である。図2に示すように、本体筐体14の下カバー24は、載置部である底板30と、底板30から本体筐体14の四方の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32a,32b,32cおよび32dとを備える浅いトレー形状である。下カバー24は、さらに底板30から傾斜板32a,32bにかけて設けられた複数の音響孔34からなる孔群36a,36bを備える。底板30および傾斜板32a〜32dは1枚の金属板から得られ、部品点数が少なく低廉である。
傾斜板32a,32b,32cおよび32dは、順に下カバー24の右縁、左縁、前縁および後縁に沿って設けられている。底板30と傾斜板32aとは屈曲部38aを介してしてつながっており、底板30と傾斜板32bとは屈曲部38bを介してつながっており、底板30と傾斜板32cとは屈曲部38cを介してつながっており、底板30と傾斜板32dとは屈曲部38dを介してつながっている。前方の傾斜板32cは幅が比較的広く、後方の傾斜板32dは幅が比較的狭い。左右の傾斜板32a,32bは、前方の傾斜板32cと後方の傾斜板32dとをつなぐように、前端部は比較的広く、後端部は比較的狭くなるように幅が変化している。底板30は下カバー24の大部分を占める平板であり、複数のゴム足40と、通気口42とを備えている。孔群36a,36bの音響孔34は、底板30に設けられた第1群44aと、傾斜板32a,32bに設けられた第2群44bとに分かれて設けられている。
孔群36a,36bは、スピーカ26R,26Lに対応した位置に設けられている。スピーカ26R,26Lに代えてスピーカ27R,27L(図1参照)を設ける場合には、仮想線で示すようにこれらに対応した位置に孔群37a,37bを設けるとよい。孔群37a,37bは孔群36a,36bと同様に複数の音響孔34によって構成される。
図3は、図1におけるIII〜III線視による模式正面断面図である。図3に示すように、本体筐体14の右の側壁22aおよび左の側壁22bは上カバー22の一部となっているが、設計条件によって下カバー24の一部が側壁22a,22bを形成していてもよい。下カバー24の屈曲部38aよりも右側、および屈曲部38bよりも左側は傾斜板32a,32bが本体筐体14の縁に向かって上向きに傾斜していることから、側壁22a,22bの上下方向幅は狭くなっており、意匠上で先鋭的なイメージ効果が得られる。上記のとおりスピーカ26R,26Lは本体筐体14の右縁および左縁に沿って設けられている。スピーカ26Rは底板30から傾斜板32aに亘る上方部分に設けられ、スピーカ26Lは底板30から傾斜板32bに亘る上方部分に設けられている。ただしスピーカ26R、26Lの左右方向寸法が小さい場合(例えば、高音再生専用の小サイズの場合)には、該スピーカ26R,26Lは傾斜板32a,32bの上方だけに配置され、底板30の上方にまで延在していなくてもよい。この場合、第1群44aの音響孔34を省略可能である。
図4は、図3の一部拡大模式正面断面図であり、右側のスピーカ26Rおよびその周辺を示している。図5は、図2の一部拡大下面図であり、右側の孔群36aおよび周辺を示している。なお、左側のスピーカ26Lとその周辺は図4と左右対称であり、左側の孔群36bおよび周辺は図5と左右対称であることから、それぞれ詳細な説明を省略する。ただし、レイアウト上の理由などから各部が左右で多少非対称であってもよい。
図4に示すように、スピーカ26Rの略半分は底板30の上方に位置し、残余の略半分は傾斜板32aの上方に位置している。スピーカ26Rは上部が上カバー22の内面に沿った平板状となっている。スピーカ26Rは下部が孔群36aを跨いで底板30から傾斜板32aにかけて傾斜している。したがって、スピーカ26Rは左寄り部分の上下方向幅が長く、右寄り部分の上下方向幅が短い形状となっている。スピーカ26Rは上面がスポンジ50を介して上カバー22と接続されており、下面が2つのスポンジ52を介して下カバー24と接続されている。一方のスポンジ52はスピーカ26Rの下面左端部と底板30における孔群36aよりもやや左側との間に設けられ、他方のスポンジ52はスピーカ26Rの下面右端部と傾斜板32aにおける孔群36aよりもやや右側との間に設けられている。スポンジ50,52により、スピーカ26Rの振動が本体筐体14に伝搬することが防止される。
スピーカ26Rは上カバー22と下カバー24との間の空間の大部分を占め、しかも側壁22aの隙間は十分に狭くなっており、本体筐体14内のスペース効率がよい。スピーカ26Rは、例えばスポンジ50または図示しない弾性ブッシュを介して上カバー22に固定されており、その状態で上カバー22に対して下カバー24を取り付けることによりスポンジ52が圧縮されて安定する。
スピーカ26Rはスピーカユニット46と、スピーカボックス48とを有する。スピーカユニット46は振動板46aの振動により音を発生させる。スピーカボックス48は、一般にキャビネットまたはエンクロージャと呼ばれる部分であり、スピーカユニット46が発する低音域の音を響かせるように適度な容積が確保されている。また、スピーカボックス48はスピーカユニット46以外の箇所は空洞49であり、該スピーカユニット46のバックチャンバとして機能し、音質が向上する。
スピーカユニット46は左右端がそれぞれスピーカボックス48の取付座48a,48bに固定されている。スピーカボックス48の下面に形成される開口部はスピーカユニット46で塞がれていることから、スピーカ26Rは密封型スピーカを形成している。ただし、仕様によっては例えばバックロードホーン型やバスレフ型にしてもよい。
スピーカユニット46は底板30に対して傾斜して配置されている。具体的には、スピーカユニット46の振動板46a(該振動板46aが平面でない場合にはその断面図における両端を結ぶ線分)は、下カバー24におけるスピーカユニット46が対向する部分の平均傾斜角度に合わせて配置されている。この場合では、底板30と傾斜板32aとの平均傾斜角度であり、換言すれば傾斜板32aの傾斜角度の1/2である。なお本願での平均傾斜角度とは厳密かつ正確でなくとも、スピーカユニット46の音が音響孔34を通過しやすいという効果が得られる程度の実質的な平均傾斜角度であればよい。また、振動板46aの中心線Jは屈曲部38aと交わる。振動板46aの下面左端と底板30との隙間g、および下面右端と傾斜板32aとの隙間gは等しい。振動板46aの下面左端と最も近い音響孔34との距離d、および下面右端と最も近い音響孔34との距離dは等しい。
上記のとおり孔群36aを構成する複数の音響孔34は底板30に形成された第1群44aと、傾斜板32aに形成された第2群44bとに分けて設けられている。音響孔34は全て等しい円形であるが、第1群44aに設けられたものと第2群44bに設けられたものとで傾斜角度が異なっている。すなわち、第1群44aの音響孔34は底板30の延在面に対して垂直に貫通しており、本体筐体14の上下方向と平行である。第2群44bの音響孔34は傾斜板32aの延在面に対して垂直に貫通しており、傾斜板32aの傾斜角度に応じて傾斜している。音響孔34は円形であることから形成するのが容易であるが、設計条件によっては他の形状、例えば矩形であってもよい。
傾斜板32aは、少なくとも音響孔34が設けられている第2群44bの領域は平板であり、底板30と傾斜板32aとは屈曲部38aを介してつながっている。このような形状は、母材の平板に対して屈曲部38aを形成するだけで得られるため加工が容易である。
図5に示すように、底板30の第1群44aおよび傾斜板32aの第2群44bの音響孔34はスピーカ26Rに対面するほぼ全面にわたり縦横に並んで多数設けられている。第1群44aにおける隣接する音響孔34の縦横の間隔p1、および第2群44bにおける隣接する音響孔34の縦横の間隔p2はいずれも十分に小さく設定されており、これらの領域における複数の音響孔34による開口率が高く、スピーカ26Rの音が通過しやすい。間隔p1と間隔p2とは等しく設定されていてもよい。なお、図5における第2群44bの音響孔34はやや縦長の楕円となっているが、傾斜板32aの面直方向からみると真円になる。第1群44aと第2群44bとでは、音響孔34が同数(例えば5列ずつ)配列されていると強度および音響上のバランスがよい。
また、底板30と傾斜板32aとの間で屈曲部38aを介して隣接する音響孔34の間隔p3は、間隔p1および間隔p2よりも大きく設定されており、屈曲部38aを形成しやすく、しかも十分な強度が維持される。図5から明らかなように、屈曲部38aは本体筐体14の縁を形成する側壁22aに対してわずかに傾斜している。孔群36aも屈曲部38aの延在方向に合わせ、側壁22aに対してわずかに傾斜している。スピーカ26Rは側壁22aに対して平行しているが、レイアウト条件によっては屈曲部38aの延在方向に合わせて配置してもよい。
このように構成される情報機器10では、傾斜板32aに設けられた音響孔34は、該傾斜板32aに対して垂直に貫通していることからスピーカ26Rの音が通り抜けやすく、いわゆる籠った音にならず音質を向上させることができる。また傾斜板32aと載置面(例えば机面)との間には隙間が確保されることから、傾斜板32aの音響孔34を通過した音は本体筐体14の側方に導かれ、ユーザは聴き取りやすい。
さらに、情報機器10では音響孔34の上方にスピーカユニット46が配置されていることから、スピーカユニット46と音響孔34との距離が近く音が通りやすい。
さらにまた、スピーカユニット46は下カバー24における対向部分の平均傾斜角度に合わせて配置されていることから、音響孔34の貫通方向は概ね振動板46aを指向し、音が通過しやすい。振動板46aから発生する音は放射状に発散するが、下方および斜め左方向に放射さる音は底板30に設けられた音響孔34から抜け、斜め右方向に放射される音は傾斜板32aに設けられた音響孔34から抜ける。したがって、スピーカユニット46の音はバランスよく、しかもほとんど阻害されることなく外部に放出される。
次に、本実施形態の変形例にかかる情報機器10A,10Bについて説明する。情報機器10A,10Bの説明において、上記の情報機器10と同様の構成要素については同符号を付してその詳細な説明を省略する。図6は変形例にかかる情報機器を示す図であり,(a)は第1の変形例にかかる情報機器10Aの一部拡大断面正面図であり、(b)は第2の変形例にかかる情報機器10Bの一部拡大断面正面図である。情報機器10A,10Bの本体筐体14A,14Bには、上記の本体筐体14と同様の位置にスピーカ26Rが同様の向きで配置されている。
図6(a)に示すように、情報機器10Aの本体筐体14Aは、上カバー22と下カバー24Aとを備える。下カバー24Aは、底板30と、該底板30から本体筐体14Aの縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32aaと、該傾斜板32aaからさらに縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32abとを備える。底板30と傾斜板32aaとは屈曲部38aaを介してつながっており、傾斜板32aaと傾斜板32abとは屈曲部38abを介してつながっている。底板30から傾斜板32aaおよび傾斜板32abにかけては複数の音響孔34が形成されて孔群36Aaを構成している。音響孔34は設けられている箇所、つまり底板30、傾斜板32aaおよび傾斜板32abに対してそれぞれ垂直に貫通している。下カバー24Aは金属板であり、屈曲部38aa,38abは曲げ加工により形成される。屈曲部38aaと屈曲部38abの屈曲角度は同じでもよいし異なってもよい。傾斜板32aaの長さと傾斜板32abの長さは同じでもよいし異なってもよい。また、設計条件により傾斜板32aaをさらに長く設定し、該傾斜板32aaがスピーカユニット46の下方ほぼ全域を覆っていてもよい。屈曲部の数は3以上でもよい。
図6(b)に示すように、情報機器10Bの本体筐体14Bは、上カバー22と下カバー24Bとを備える。下カバー24Bは、底板30と、該底板30から本体筐体14Bの縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32acとを備える。傾斜板32acは下に向かって凸の緩やかに湾曲した曲面であり、スピーカユニット46の下方ほぼ全域を覆っている。底板30と傾斜板32acとは連続的につながっている。傾斜板32acには複数の音響孔34が形成されて孔群36Baを構成している。音響孔34は設けられている箇所により傾斜板32acに対して垂直に貫通している。下カバー24Bは金属板であり、傾斜板32acは曲げ加工により形成される。情報機器10A,10Bは上記の情報機器10と同様、またはほぼ同様の効果が得られる。
次に、情報機器10の製造方法について説明する。図7は情報機器10の製造方法を示すフローチャートである。図8は、情報機器10の製造工程を説明する図であり、(a)は音響孔形成工程を説明する図であり、(b)は曲げ工程を説明する図である。
図7のステップS1において、まず音響孔形成行程を実施する。すなわち、下カバー24の母材となる金属板に対して複数の音響孔34を形成する。図8(a)に示すように、音響孔形成工程では、複数の抜き孔54が形成された台56に下カバー24の母材板を載置し、上方からCNC(Computerized Numerical Control)によるドリル58で削孔する。ドリル58が母材を貫通して抜き孔54に嵌合することにより音響孔34が形成される。形成された音響孔34は母材に対して垂直に貫通している。複数のドリル58を用いて音響孔34のいくつかまたは全部を同時に形成してもよい。加工条件により台56は省略してもよい。面に対して音響孔34を垂直に形成する手段はドリル58の他にも、例えばレーザーやパンチを用いてもよい。
ステップS2において曲げ工程を実施する。すなわち、複数の音響孔34が形成された領域を含む箇所で金属板を曲げ加工し、底板30と、傾斜板32aとを形成する。図8(b)に示すように、曲げ工程では、それぞれ対向する形状に屈曲した面を備える上型62と下型64とで下カバー24の半完成品を挟み込み、屈曲部38a(図4参照)の箇所で曲げ、底板30および傾斜板32aを形成する。曲げ工程では、屈曲部38a〜38d(図2参照)を同時に形成してもよい。
ステップS3において組立て工程を実施する。すなわち、上カバー22にスピーカ26R,26L、キーボード装置12およびマザーボードなど所定の部品を取り付ける。スピーカ26R,26Lは、スピーカユニット46が音響孔34の上部になる位置に配置する。そして上カバー22と下カバー24とを組み合わせて本体筐体14を得る。さらに、別途組み立てられたディスプレイ筐体18を取り付けることにより情報機器10が得られる。
このような情報機器10の製造方法によれば、載置部である底板30と、該底板30から本体筐体14の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板32aと、傾斜板32aに複数の音響孔34とを形成することができる。また、音響孔34はその位置により底板30および傾斜板32aに対して垂直に貫通するように形成することができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10A,10B 情報機器
14,14A,14B 本体筐体
18 ディスプレイ筐体
22 上カバー
22a,22b 側壁
24,24A,24B 下カバー
26R,26L スピーカ
30 底板
32a,32aa,32ab,32b,32c 傾斜板
34 音響孔
36a,36b,36Aa,36Ba,37a,37b 孔群
38a,38aa,38ab,38b,38c,38d 屈曲部
44a 第1群
44b 第2群
46 スピーカユニット
46a 振動板
48 スピーカボックス

Claims (8)

  1. 上カバーと下カバーとを有する筐体にスピーカを備える情報機器であって、
    前記下カバーは、
    載置部である底板と、
    前記底板から前記筐体の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板と、
    前記傾斜板に設けられた複数の音響孔と、
    を備え、
    前記音響孔は前記傾斜板に対して垂直に貫通しており、
    前記スピーカのスピーカユニットは複数の前記音響孔の上部に配置されていることを特徴とする情報機器。
  2. 請求項1に記載の情報機器において、
    前記音響孔は前記底板から前記傾斜板にかけて設けられており、
    前記底板における前記音響孔は、前記底板に対して垂直に貫通していることを特徴とする情報機器。
  3. 請求項1または2に記載の情報機器において、
    前記スピーカユニットの振動板は、前記下カバーにおける前記スピーカユニットが対向する部分の平均傾斜角度に合わせて配置されていることを特徴とする情報機器。
  4. 請求項2または3に記載の情報機器において、
    前記傾斜板は平板であり、
    前記底板と前記傾斜板とは屈曲部を介してつながっていることを特徴とする情報機器。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報機器において、
    前記底板と前記傾斜板とは屈曲部を介してつながっており、
    前記底板と前記傾斜板との間で前記屈曲部を介して隣接する前記音響孔の間隔は、前記底板における隣接する前記音響孔の間隔、および前記傾斜板における隣接する前記音響孔の間隔より大きいことを特徴とする情報機器。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の情報機器において、
    前記底板および前記傾斜板は1枚の金属板であることを特徴とする情報機器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報機器において、
    前記音響孔は円形であることを特徴とする情報機器。
  8. 上カバーと下カバーとを有する筐体にスピーカを備える情報機器の製造方法であって、
    金属板に対して複数の音響孔を形成する工程と、
    複数の前記音響孔が形成された領域を含む箇所で前記金属板を曲げ加工し、載置部である底板と、前記底板から前記筐体の縁に向かって上向きに傾斜する傾斜板とを形成する工程と、
    スピーカユニットを複数の前記音響孔の上部に配置する工程と、
    を有することを特徴とする情報機器の製造方法。
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