JP2021088463A - 産業車両の衝撃抑制装置 - Google Patents

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英介 近藤
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Abstract

【課題】衝撃抑制機能の低下を抑制できる産業車両の衝撃抑制装置を提供する。【解決手段】フォークリフトの衝撃抑制装置は、給排油路21から分岐してアキュムレータ油圧室28に接続される接続油路25と、作動油が導入されることに応じて容積が変化するチャンバ用油圧室42、及びチャンバ用ガス室43を備え、かつチャンバ用油圧室42とチャンバ用ガス室43とを隔てるチャンバ用ピストン41を備えるチャンバ40と、を備える。また、衝撃抑制装置は、接続油路25から分岐してチャンバ用油圧室42に接続される分岐油路50と、チャンバ用ガス室43とアキュムレータガス室29とを接続する連通路52と、分岐油路50を開閉する開閉弁51と、開閉弁51を制御する制御装置60と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、アキュムレータを備える産業車両の衝撃抑制装置に関する。
例えば、フォークリフトにおいては、凹凸面等を走行した際に積載物が沈むと、リフトシリンダのボトム室において、作動油がピストンによって急激に圧縮され、作動油圧が急激に上昇して、積載物に大きな衝撃が生じることがある。このような大きな衝撃が発生することを抑制するために、リフトシリンダのボトム室にアキュムレータを接続することが提案されている。
アキュムレータは、リフトシリンダから作動油が導入される油圧室と、油圧室と区画されたガス室とを備える。そして、フォークに積載された積載物が沈んだとき、リフトシリンダのボトム室から作動油が押し出され、押し出された作動油は油圧室に導入される。このとき、アキュムレータにおいて、ガス室のガスが圧縮されることにより、作動油圧は緩やかに上昇し、積載物に大きな衝撃が発生することが抑制される。
ところで、積載荷重が大きいほど、積載物が沈んだときに発生する衝撃が大きくなる。積載荷重が大きい場合であっても、アキュムレータで衝撃発生を抑制するためには、ガス室の容積を大きくする、又はガス室の容積を変更しないのであればガス室のガス圧を大きくする。しかし、大きな衝撃発生を抑制することを目的として、ガス室の容積を大きくする、又はガス圧を大きくすればするほど、積載荷重が小さい場合には、ガス室のガスが圧縮されにくくなり、積載荷重が小さくても積載物に衝撃が発生してしまう。
一方、積載荷重が小さいほど、積載物が沈んだときに発生する衝撃が小さくなる。積載荷重が小さい場合であっても、アキュムレータで衝撃発生を抑制するためには、ガス室の容積を小さくする、又はガス室の容積を変更しないのであればガス室のガス圧を小さくする。しかし、積載荷重が小さくても衝撃発生を抑制することを目的として、ガス室の容積を小さくする、又はガス室のガス圧を小さくすればするほど、積載荷重が大きい場合には、ガス室のガスが即座に圧縮されてしまい、積載物に衝撃が発生してしまう。
そこで、特許文献1の振動抑制装置においては、積載荷重の大きさに応じて機能するアキュムレータを異ならせている。特許文献1の振動抑制装置においては、低圧用アキュムレータ及び高圧用アキュムレータが、それぞれリフトシリンダのボトム室に並列接続されている。低圧用アキュムレータと高圧用アキュムレータとは作動油圧の範囲が異なる設定とされており、低圧用アキュムレータの蓄圧上限値は高圧用アキュムレータの蓄圧上限値よりも低くなっている。
そして、低圧用アキュムレータ及び高圧用アキュムレータの少なくとも一方が機能することで、一つのアキュムレータでは対応が困難な、作動油圧の広い変動範囲において、前述した衝撃抑制効果を得ることができる。
特開2003−201098号公報
ところが、特許文献1の振動抑制装置において、積載物をフォークに積載したときには、ボトム室の作動油圧によって低圧用アキュムレータ及び高圧用アキュムレータのガス室のガスが圧縮されてしまっている。このため、ガス室のガスが圧縮された分だけ、ガスを圧縮できる量が減ってしまい、衝撃抑制機能が低下している。
本発明の目的は、衝撃抑制機能の低下を抑制できる産業車両の衝撃抑制装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための産業車両の衝撃抑制装置は、積載物を積載する積載部を備える車体と、ボトム室に導入された作動油圧に応じて前記積載部を昇降するリフトシリンダと、前記ボトム室に対して給排油路を介して接続された油タンクと、前記油タンクから作動油を圧送する油圧ポンプと、を備える産業車両の衝撃抑制装置であって、作動油が導入されることに応じて容積が変化するアキュムレータ油圧室、及び前記アキュムレータ油圧室の容積変化に応じて容積変化するアキュムレータガス室を備え、かつ前記アキュムレータ油圧室と前記アキュムレータガス室とを隔てる隔壁を備えるとともに、前記アキュムレータガス室の容積を拡大する方向へ前記隔壁を付勢する付勢部材を備えるアキュムレータと、前記給排油路から分岐して前記アキュムレータ油圧室に接続される接続油路と、前記作動油が導入されることに応じて容積が変化するチャンバ用油圧室、及び前記チャンバ用油圧室の容積変化に応じて容積変化するチャンバ用ガス室を備え、かつ前記チャンバ用油圧室と前記チャンバ用ガス室とを隔てるチャンバ用ピストンを備えるチャンバと、前記接続油路から分岐して前記チャンバ用油圧室に接続される分岐油路と、前記アキュムレータガス室と前記チャンバ用ガス室とを接続する連通路と、前記分岐油路を開閉する開閉弁と、前記リフトシリンダを操作するための操作部材と、を備え、前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では、前記開閉弁が閉状態とされ、前記操作部材が操作されると、前記開閉弁が開状態とされ、前記操作部材の操作が停止されると、前記開閉弁が閉状態とされることを要旨とする。
これによれば、積載物が積載部に積載された状態で操作部材が操作され、油圧ポンプから作動油が圧送されるとともに、開閉弁が開状態とされると、ボトム室とアキュムレータ油圧室とチャンバ用油圧室とが接続流路及び分岐油路を介して連通し同じ圧力となる。チャンバのピストンを介してチャンバ用油圧室とチャンバ用ガス室が均衡していることから、チャンバ用油圧室とチャンバ用ガス室は同じ圧力である。また、アキュムレータガス室とチャンバ用ガス室とは連通路を介して連通し同じ圧力である。その結果、ボトム室と、アキュムレータ油圧室と、アキュムレータガス室と、チャンバ用油圧室と、チャンバ用ガス室とが同じ圧力となる。
そして、油タンクから圧送される作動油圧が各室の圧力を上回ると、アキュムレータ油圧室は、付勢部材によって付勢されていることから、作動油はチャンバ用油圧室に導入される。すると、チャンバ用ガス室のガス及びアキュムレータガス室のガスが圧縮され、チャンバ用ガス室のガス圧及びアキュムレータガス室のガス圧が上昇するとともに、ボトム室、アキュムレータ油圧室、及びチャンバ用油圧室の作動油圧も上昇する。このとき、アキュムレータガス室は、容積が最大である。また、ボトム室と、アキュムレータ油圧室と、アキュムレータガス室と、チャンバ用油圧室と、チャンバ用ガス室とが同じ圧力である。
その後、作動油圧が、積載部を上昇位置に保持させるための保持圧を越えると、リフトシリンダのピストンが上昇を開始する。そして、積載部が上昇して所望する高さまで上昇すると、操作部材の操作が停止される。操作部材の操作が停止されると、開閉弁は閉状態とされる。その結果、ボトム室と、アキュムレータ油圧室と、チャンバ用油圧室との連通が遮断され、リフトシリンダにおいて、ボトム室は、積載部を所望する高さに保持するための保持圧に維持される。このとき、ボトム室の圧力と、アキュムレータガス室の圧力は同じであるため、アキュムレータガス室のガス圧を、保持圧と同じ圧力にできる。
この状態で、産業車両が凹凸面等を走行した際、積載部に積載された積載物が沈み込むと、リフトシリンダのボトム室の作動油が押し出され、押し出された作動油は、アキュムレータ油圧室に導入される。そして、アキュムレータ油圧室に作動油が導入されるのに伴い、アキュムレータガス室のガスが圧縮され、作動油圧は緩やかに上昇する。このとき、アキュムレータガス室の容積は最大であり、アキュムレータガス室のガス圧は保持圧と同じである。このため、積載物の荷重の大小に限らず、衝撃をアキュムレータで吸収できる。そして、積載部を上昇位置で保持した状態であっても、アキュムレータガス室の容積は最大であり、ガスが圧縮されていないため、衝撃抑制機能の低下が抑制できる。その結果、アキュムレータ油圧室に作動油が導入されたときは、ガス室に封入されたガスが速やかに圧縮され、作動油圧の急激な上昇を抑制できる。
また、前記開閉弁を制御する制御装置を備え、前記制御装置には前記操作部材が信号接続されており、前記制御装置は、前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では、前記開閉弁を閉状態とし、前記操作部材の操作が検出されると、前記開閉弁を開状態とするとともに、前記操作部材の操作停止が検出されると、前記開閉弁を閉状態としてもよい。
これによれば、制御装置は、操作部材の操作及び操作停止に応じて開閉弁の開閉を制御する。このため、操作部材の操作に応じて作動油圧及びガス圧を制御できるため、操作部材の操作に応じて衝撃抑制機能を可変することができる。
また、産業車両の衝撃抑制装置について、前記連通路を開閉するガス用開閉弁を備えていてもよい。
これによれば、アキュムレータガス室のガス圧とボトム室の圧力とが同じになった後は、ガス用開閉弁を閉状態とすることで、アキュムレータガス室のガス圧を保持でき、アキュムレータガス室のガス圧が低下することを抑制できる。
また、前記開閉弁は、前記ボトム室に導入される前記作動油圧の上昇により、前記分岐油路における前記油タンク側から前記チャンバ用油圧室への前記作動油の流れを許容する開状態、及び前記チャンバ用油圧室から前記油タンク側への前記作動油の流れを阻止する閉状態を取り得る逆止弁であり、前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では前記逆止弁は閉状態であり、前記操作部材が操作され、前記ボトム室に導入される前記作動油圧の上昇により前記逆止弁は開状態とされるとともに、前記操作部材の操作が停止されると、前記開閉弁は閉状態とされてもよい。
これによれば、逆止弁は、分岐油路の作動油圧に応じて分岐油路を開閉する。このため、開閉弁を電気的な信号により開閉する場合に比べて、開閉弁に接続される配線等が不要となる。
また、前記逆止弁は、パイロット圧の供給により前記分岐油路を開放するパイロット式であり、前記逆止弁はパイロット流路を介して前記接続油路が接続されていてもよい。
これによれば、操作部材の下降操作がなされると、ボトム室の作動油は、給排油路を介して油タンクに排出される。このとき、接続油路及びパイロット流路を介してボトム室の圧力がパイロット圧として逆止弁に作用する。すると、逆止弁が開状態とされ、チャンバ用油圧室から油タンク側へ作動油を排出できる。
本発明によれば、衝撃抑制機能の低下を抑制できる。
実施形態のフォークリフトを示す側面図。 第1の実施形態の衝撃抑制装置を模式的に示す図。 開閉弁を開状態に制御したときの衝撃抑制装置を示す模式図。 フォークが上昇したときの衝撃抑制装置を模式的に示す図。 開閉弁を閉状態に制御したときの衝撃抑制装置を示す模式図。 フォークを下降させるときの衝撃抑制装置を示す模式図。 第2の実施形態の衝撃抑制装置を模式的に示す図。 開閉弁及びガス開閉弁を開状態に制御した衝撃抑制装置を示す模式図。 フォークが上昇したときの衝撃抑制装置を示す模式図。 開閉弁及びガス開閉弁を閉状態にした衝撃抑制装置を示す模式図。 第3の実施形態の衝撃抑制装置を模式的に示す図。 開閉弁を開状態に制御したときの衝撃抑制装置を示す模式図。 フォークが上昇したときの衝撃抑制装置を模式的に示す図。 開閉弁を閉状態に制御したときの衝撃抑制装置を示す模式図。 フォークを下降させるときの衝撃抑制装置を模式的に示す図。 フォークが下降したときの衝撃抑制装置を模式的に示す図。
(第1の実施形態)
以下、産業車両の衝撃抑制装置をフォークリフトの衝撃抑制装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、産業車両としてのバッテリ式のフォークリフト11の車体12にはその前部にマスト13が立設されている。マスト13は車体12に対して前後に傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト13aと、これらアウタマスト13aにスライドして昇降するインナマスト13bとから構成されている。各アウタマスト13aの後部にはリフトシリンダ14が配設され、リフトシリンダ14のピストンロッド14aの先端はインナマスト13bの上部に連結されている。インナマスト13bの内側には、積載部としてのリフトブラケット15が取り付けられている。リフトブラケット15はフォーク15aを備える。リフトシリンダ14のピストンロッド14aをシリンダチューブ14cに対して出没させると、図2に示すチェーン18を介してリフトブラケット15が昇降する。
図1に示すように、車体12の上部には、運転室16が設けられている。運転室16の前部には、リフトシリンダ14を作動させてリフトブラケット15を昇降させるための操作部材としてのリフト操作レバー17が設けられている。フォークリフト11は、リフトシリンダ14を作動させる油圧装置20を備える。
図2に示すように、油圧装置20において、リフトシリンダ14のボトム室14bには、給排油路21を介して油タンク24が接続されるとともに、給排油路21には切換弁22及び油圧ポンプ23が設けられている。そして、オペレータがリフト操作レバー17を操作して切換弁22が制御されると、図4に示すように、作動油55が油圧ポンプ23によって油タンク24からリフトシリンダ14のボトム室14bに圧送され、リフトブラケット15が上昇される。また、オペレータがリフト操作レバー17を操作して切換弁22が制御されると、図7に示すように、作動油55がリフトシリンダ14のボトム室14bから油タンク24へ排出され、リフトブラケット15が下降される。
給排油路21には、接続油路25を介してアキュムレータ26が接続されている。アキュムレータ26の内部には、隔壁としてのピストン27が摺動可能に収容されている。ピストン27は、アキュムレータ26の内部を接続油路25と接続されるアキュムレータ油圧室28と、チャンバ40と接続されるアキュムレータガス室29とに区画する。
アキュムレータガス室29内には付勢部材としてのバネ30が収容されている。バネ30は、アキュムレータガス室29の容積を広げる方向にピストン27を付勢する。アキュムレータ26は、アキュムレータガス室29の容積が最大になるまでガスが充填された状態で蓄圧する。すなわち、アキュムレータガス室29の容積が最大になるまでバネ30がピストン27を付勢した状態において、アキュムレータ油圧室28に作動油55が導入されると、アキュムレータガス室29のガスが圧縮され、アキュムレータ油圧室28に作動油圧が蓄圧される。
チャンバ40の内部には、チャンバ用ピストン41が摺動可能に収容されている。チャンバ用ピストン41は、チャンバ40の内部をチャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とに区画する。接続油路25から分岐した分岐油路50は、チャンバ40のチャンバ用油圧室42に接続されている。分岐油路50には電気式の開閉弁51が接続されている。開閉弁51は、制御装置60に信号接続されている。開閉弁51の開閉は制御装置60によって制御される。なお、制御装置60には、リフト操作レバー17が信号接続されている。
開閉弁51は、制御装置60によって、分岐油路50を開放する開状態、又は分岐油路50を閉鎖する閉状態に制御される。開閉弁51が開状態に制御されると、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42とが連通する。開閉弁51が閉状態に制御されると、ボトム室14b及びアキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42との連通が遮断される。
連通路52は、アキュムレータガス室29と、チャンバ用ガス室43とを連通している。
次に、衝撃抑制装置の作用を説明する。
図2に示すように、リフトブラケット15が最も下降した位置でフォーク15aに積載物Wが載置された状態において、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28及びチャンバ用油圧室42は容積最小である。また、開閉弁51は、制御装置60によって閉状態に制御されている。
さて、積載物Wを上昇させるため、オペレータによってリフト操作レバー17が操作され、リフトブラケット15を上昇させる操作がなされると、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出し、切換弁22を切り換えるとともに、油圧ポンプ23を駆動させる。すると、作動油圧が上昇する。
また、図3に示すように、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出すると、開閉弁51を開状態に制御する。開閉弁51が開状態とされることにより、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42とが、接続油路25及び分岐油路50を介して連通し、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28及びチャンバ用油圧室42は同じ圧力となる。
ボトム室14bは、積載物Wの積載荷重を受け、アキュムレータ油圧室28は、バネ30による付勢力を受けていることから、油タンク24から送られた作動油55が、接続油路25及び分岐油路50を介してチャンバ用油圧室42に先ず導入され、チャンバ用ピストン41を押し上げる。すると、チャンバ用ガス室43のガスAが圧縮され、チャンバ用ガス室43のガス圧が上昇するとともに、チャンバ用ガス室43と連通するアキュムレータガス室29のガスAも圧縮され、アキュムレータガス室29のガス圧が上昇する。
チャンバ40において、チャンバ用油圧室42とチャンバ用ガス室43は、チャンバ用ピストン41を介して均衡しているとともに、アキュムレータガス室29とチャンバ用ガス室43は連通路52を介して連通している。このため、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは同じ圧力となる。その結果として、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは全て同じ圧力となる。
そして、作動油圧が上昇するに従い、チャンバ用ピストン41が押されて、チャンバ用ガス室43のガスA及びアキュムレータガス室29のガスAが圧縮され、ガス圧が上昇する。それに伴い、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28、及びチャンバ用油圧室42の作動油圧も上昇する。つまり、チャンバ40のチャンバ用油圧室42に作動油圧を導入することで、各室の圧力を上昇させる。
そして、作動油圧が、フォーク15aを上昇させた位置に保持するための保持圧に達すると、図4に示すように、ボトム室14bに作動油55が導入され、リフトシリンダ14のピストンロッド14aが上昇を開始し、リフトブラケット15が上昇する。このとき、アキュムレータ26のアキュムレータ油圧室28は保持圧と同じであるため、リフトブラケット15を上昇させる最中に、アキュムレータガス室29のガスAが圧縮されることはなく、アキュムレータガス室29の容積は最大に維持される。
その後、積載物Wが所望する高さまで上昇されると、オペレータはリフト操作レバー17を中立位置に移動させ、リフト操作レバー17の操作を停止させる。リフト操作レバー17の操作停止が検出されると、図5に示すように、制御装置60は、開閉弁51を閉状態に制御する。
すると、ボトム室14bは、リフトブラケット15を上昇位置に保持するための保持圧に保持される。また、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは、全て同じ圧力であるため、アキュムレータガス室29には、ボトム室14bと同じガス圧が封入されるとともに、アキュムレータガス室29の容積は最大となる。つまり、アキュムレータガス室29は、ボトム室14bの保持圧と同じ圧力に保持される。
そして、リフトブラケット15が上昇位置に保持された状態でフォークリフト11が走行し、凹凸面に乗り上げると、フォーク15aで積載物Wが沈み込む。すると、リフトシリンダ14のボトム室14bの作動油55が押し出され、押し出された作動油55は、アキュムレータ油圧室28に導入される。そして、アキュムレータ油圧室28に作動油55が導入されるのに伴い、アキュムレータガス室29のガスが圧縮され、作動油圧は緩やかに上昇する。その結果、積載物Wに衝撃が発生することが抑制される。
なお、フォーク15aを下降させる場合は、オペレータによってリフト操作レバー17が操作され、リフトブラケット15を下降させる操作がなされると、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出し、切換弁22を切り換える。
図6に示すように、制御装置60は、開閉弁51を開状態に制御する。開閉弁51が開状態とされることにより、まず、積載物Wの荷重を受けてボトム室14bから作動油55が排出され、その後、チャンバ用油圧室42から作動油55が排出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1−1)チャンバ40を設け、接続油路25、分岐油路50、連通路52、及び開閉弁51を用いることで、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用ガス室43とを同じ圧力にできる。そして、リフトシリンダ14の作動油圧を上昇させつつ、チャンバ用油圧室42の圧力を上昇させることで、アキュムレータガス室29のガス圧を上昇させ、そのガス圧をボトム室14bの保持圧と同じにできる。よって、リフトブラケット15に積載物Wを載置して保持圧を発生させることで、アキュムレータガス室29のガス圧を、積載物Wの荷重に応じた圧力に自動で調整できる。このため、積載物Wの大小に関わらず、アキュムレータ26によって作動油圧を緩やかに上昇させ、積載物Wに衝撃が発生することを抑制できる。
そして、リフトブラケット15を上昇位置で保持した状態であっても、アキュムレータガス室29の容積は最大であり、ガスAが圧縮されていないため、衝撃抑制機能の低下が抑制できる。
(1−2)制御装置60は、リフト操作レバー17の操作及び停止に応じて開閉弁51の開閉を制御する。このため、リフト操作レバー17の操作に応じて作動油圧及びガス圧を制御できるため、リフト操作レバー17の操作に応じて衝撃抑制機能を可変することができる。
(1−3)アキュムレータガス室29とチャンバ用ガス室43は連通路52によって連通している。このため、アキュムレータガス室29のガスAとチャンバ用ガス室43のガスAを圧縮させることができる。したがって、積載物Wが沈み込んだときに圧縮されるガスAをアキュムレータガス室29のガスAだけとする場合と比べて衝撃抑制機能の能力を高めることができる。
(1−4)衝撃抑制装置は、積載物Wの荷重に応じてアキュムレータガス室29に封入されるガス圧を変動させる。このため、アキュムレータガス室29に封入されるガス圧を変更するためにアキュムレータ26そのものを変更する等しなくてもよくなる。
(1−5)衝撃抑制装置において、積載物Wの保持圧とアキュムレータガス室29のガス圧が同じになるため、ボトム室14bの保持圧が変動すれば、アキュムレータガス室29のガスAが即座に圧縮されるため、衝撃を速やかに吸収できる。
(第2の実施形態)
次に、産業車両の衝撃抑制装置をフォークリフトの衝撃抑制装置に具体化した第2の実施形態を図7〜図10にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、連通路52には電気式のガス用開閉弁53が接続されている。ガス用開閉弁53は、制御装置60に信号接続されている。ガス用開閉弁53の開閉は制御装置60によって制御される。
ガス用開閉弁53は、制御装置60によって、連通路52を開放する開状態、又は連通路52を閉鎖する閉状態に制御される。ガス用開閉弁53が開状態に制御されると、アキュムレータガス室29と、チャンバ用ガス室43とを連通させる。ガス用開閉弁53が閉状態に制御されると、アキュムレータガス室29と、チャンバ用ガス室43との連通が遮断される。
第2の実施形態において、積載物Wを上昇させるため、オペレータによってリフト操作レバー17が操作され、リフトブラケット15を上昇させる操作がなされると、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出し、切換弁22を開状態に切り換えるとともに、油圧ポンプ23を駆動させる。
また、図8に示すように、制御装置60は、開閉弁51を開状態に制御する。開閉弁51が開状態とされることにより、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42とが、接続油路25及び分岐油路50を介して連通し、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28及びチャンバ用油圧室42は同じ圧力となる。
また、制御装置60は、ガス用開閉弁53を開状態に制御する。チャンバ40において、チャンバ用油圧室42とチャンバ用ガス室43は、チャンバ用ピストン41を介して均衡しているとともに、アキュムレータガス室29とチャンバ用ガス室43は連通路52を介して連通する。このため、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは同じ圧力となる。その結果として、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは全て同じ圧力となる。
アキュムレータ油圧室28は、バネ30による付勢力を受けていることから、油タンク24から送られた作動油55は、接続油路25及び分岐油路50を介してチャンバ用油圧室42に先ず導入され、チャンバ用ピストン41を押し上げる。すると、チャンバ用ガス室43のガスAが圧縮され、チャンバ用ガス室43のガス圧が上昇するとともに、チャンバ用ガス室43と連通するアキュムレータガス室29のガスAも圧縮され、アキュムレータガス室29のガス圧が上昇する。アキュムレータガス室29のガス圧の上昇に伴い、アキュムレータ油圧室28の圧力が上昇する。
このとき、アキュムレータ油圧室28は、接続油路25及び分岐油路50を介してボトム室14bと連通しているため、アキュムレータ油圧室28の圧力上昇に伴いボトム室14b及びチャンバ用油圧室42の圧力が上昇する。その結果、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28、アキュムレータガス室29、チャンバ用油圧室42、及びチャンバ用ガス室43が同じ圧力になる。
そして、チャンバ用油圧室42に導入される作動油圧が、積載物Wを保持するための保持圧に達すると、図9に示すように、ボトム室14bに作動油55が導入され、リフトシリンダ14のピストンロッド14aが上昇を開始し、リフトブラケット15が上昇する。
その後、積載物Wが所望する高さまで上昇されると、オペレータはリフト操作レバー17を中立位置に移動させ、リフト操作レバー17の操作を停止させる。リフト操作レバー17の操作停止が検出されると、図10に示すように、制御装置60は、開閉弁51及びガス用開閉弁53を閉状態に制御する。
すると、ボトム室14bは、リフトブラケット15を上昇位置に保持するための保持圧に保持される。ボトム室14bと、アキュムレータガス室29と、チャンバ用ガス室43とは同じ圧力であるため、アキュムレータガス室29には、ボトム室14bと同じガス圧が封入されるとともに、アキュムレータガス室29の容積は最大である。つまり、アキュムレータガス室29は、ボトム室14bの保持圧と同じ圧力に保持される。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1−1)効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(2−1)ガス用開閉弁53によって、連通路52を開閉できる。そして、アキュムレータガス室29のガス圧とボトム室14bの保持圧とが同じになった後は、ガス用開閉弁53を閉状態とすることで、アキュムレータガス室29のガス圧を保持でき、アキュムレータガス室29のガス圧が低下することを抑制できる。
(2−2)ガス用開閉弁53によって、連通路52を閉状態とすることで、アキュムレータガス室29の容積の変動を抑制できる。アキュムレータガス室29のガス圧をボトム室14bの保持圧と同じに制御する衝撃抑制装置において、採用するアキュムレータ26の容積計算が行いやすい。
(第3の実施形態)
次に、産業車両の衝撃抑制装置をフォークリフトの衝撃抑制装置に具体化した第3の実施形態を図11〜図16にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図11に示すように、給排油路21には切換弁70が接続されている。連通路52には、第1逆止弁71が接続されている。分岐油路50には、第2逆止弁72が接続されている。第1逆止弁71と第2逆止弁72とは、パイロット圧の供給により開状態とされるパイロット式である。第3の実施形態の衝撃抑制装置は、ボトム室14bから導いたパイロット圧を第1逆止弁71に与えるパイロット流路80と、パイロット流路80から分岐してボトム室14bから導いたパイロット圧を第2逆止弁72に与える分岐パイロット流路81と、を備える。
切換弁70は、第1位置70aと第2位置70bと第3位置70cとを取り得る。切換弁70は、第1位置70aでは、油圧ポンプ23と給排油路21とを連通させる。切換弁70は、第2位置70bでは、油圧ポンプ23と給排油路21とを遮断する。切換弁70は、第3位置70cでは、油タンク24と給排油路21とを連通させるとともに、給排油路21とパイロット流路80及び分岐パイロット流路81とを連通させる。切換弁70は、第3位置70cにおいて、給排油路21と油タンク24とを連通させる流路に絞り73を備える。
第1逆止弁71は、パイロット流路80を介して給排油路21に接続されている。第1逆止弁71は、チャンバ40側から連通路52のアキュムレータ26側へのガスAの流れを許容する一方で、アキュムレータ26側からチャンバ40側へのガスAの流れを阻止する。第1逆止弁71は、パイロット流路80を通じて与えられるパイロット圧により、アキュムレータ26側からチャンバ40側へのガスAの流れを許容する。
第2逆止弁72は、分岐パイロット流路81を介して給排油路21が接続されている。第2逆止弁72は、第2逆止弁72は、油タンク24側から分岐油路50のチャンバ用油圧室42側への作動油55の流れを許容する一方で、チャンバ用油圧室42側から油タンク24側への作動油55の流れを阻止する。第2逆止弁72は、分岐パイロット流路81を通じて与えられるパイロット圧により、チャンバ用油圧室42側から油タンク24側への作動油55の流れを許容する。
次に、第3の実施形態における衝撃抑制装置の作用を説明する。
第3の実施形態において、積載物Wを上昇させるため、オペレータによってリフト操作レバー17が操作され、リフトブラケット15を上昇させる操作がなされると、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出し、切換弁70を第1位置70aに切り換えるとともに、油圧ポンプ23を駆動させる。すると、作動油圧が上昇する。
また、図12に示すように、切換弁70が第1位置70aを取ると、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、チャンバ用油圧室42とが、接続油路25及び分岐油路50を介して連通し、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28及びチャンバ用油圧室42は同じ圧力となる。
ボトム室14bは、積載物Wの積載荷重を受け、アキュムレータ油圧室28は、バネ30による付勢力を受けていることから、油タンク24から送られた作動油55が、接続油路25及び分岐油路50を介してチャンバ用油圧室42に先ず導入され、チャンバ用ピストン41を押し上げる。第2逆止弁72により油タンク24側から分岐油路50のチャンバ40側への作動油55の流れは許容されている。つまり、リフト操作レバー17が操作されると作動油圧の上昇により第2逆止弁72が開状態とされる。すると、チャンバ用ガス室43のガスAが圧縮され、チャンバ用ガス室43のガス圧が上昇するとともに、チャンバ用ガス室43と連通するアキュムレータガス室29のガスAも圧縮され、アキュムレータガス室29のガス圧が上昇する。
チャンバ40において、チャンバ用油圧室42とチャンバ用ガス室43は、チャンバ用ピストン41を介して均衡しているとともに、第1逆止弁71によりチャンバ用ガス室43からアキュムレータガス室29へのガスAの流入は許容されている。このため、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは同じ圧力となる。その結果として、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは全て同じ圧力となる。
そして、作動油圧が上昇するに従い、チャンバ用ピストン41が押されて、チャンバ用ガス室43のガスA及びアキュムレータガス室29のガスAが圧縮され、ガス圧が上昇する。それに伴い、ボトム室14b、アキュムレータ油圧室28、及びチャンバ用油圧室42の作動油圧も上昇する。つまり、チャンバ40のチャンバ用油圧室42に作動油圧を導入することで、各室の圧力を上昇させる。
そして、作動油圧が、フォーク15aを上昇させた位置に保持するための保持圧に達すると、図13に示すように、ボトム室14bに作動油55が導入され、リフトシリンダ14のピストンロッド14aが上昇を開始し、リフトブラケット15が上昇する。このとき、アキュムレータ26のアキュムレータ油圧室28は保持圧と同じであるため、リフトブラケット15を上昇させる最中に、アキュムレータガス室29のガスAが圧縮されることはなく、アキュムレータガス室29の容積は最大に維持される。
その後、積載物Wが所望する高さまで上昇されると、オペレータはリフト操作レバー17を中立位置に移動させ、リフト操作レバー17の操作を停止させる。リフト操作レバー17の操作停止が検出されると、図14に示すように、制御装置60は、切換弁70を第2位置70bに切り換える。また、リフト操作レバー17の操作が停止されると、チャンバ用油圧室42の作動油55により第2逆止弁72は閉状態とされる。
すると、ボトム室14bは、リフトブラケット15を上昇位置に保持するための保持圧に保持される。また、ボトム室14bと、アキュムレータ油圧室28と、アキュムレータガス室29と、チャンバ用油圧室42と、チャンバ用ガス室43とは、全て同じ圧力であるため、アキュムレータガス室29には、ボトム室14bと同じガス圧が封入されるとともに、アキュムレータガス室29の容積は最大となる。つまり、アキュムレータガス室29は、ボトム室14bの保持圧と同じ圧力に保持される。
そして、リフトブラケット15が上昇位置に保持された状態でフォークリフト11が走行し、凹凸面に乗り上げると、フォーク15aで積載物Wが沈み込む。すると、リフトシリンダ14のボトム室14bの作動油55が押し出され、押し出された作動油55は、アキュムレータ油圧室28に導入される。そして、アキュムレータ油圧室28に作動油55が導入されるのに伴い、アキュムレータガス室29のガスが圧縮され、作動油圧は緩やかに上昇する。その結果、積載物Wに衝撃が発生することが抑制される。
なお、フォーク15aを下降させる場合は、図15に示すように、オペレータによってリフト操作レバー17が操作され、リフトブラケット15を下降させる操作がなされると、制御装置60は、リフト操作レバー17の操作を検出し、切換弁70を第3位置70cに切り換える。
すると、リフトブラケット15を上昇位置に保持するための保持圧により、パイロット圧が発生する。このパイロット圧が、パイロット流路80及び分岐パイロット流路81を通じて、第1逆止弁71及び第2逆止弁72に与えられる。そして、第1逆止弁71は、連通路52を開放する。その結果、アキュムレータ26側からチャンバ40側へガスAが流入する。また、第2逆止弁72は、分岐油路50を開放する。その結果、チャンバ40側から油タンク24側へ作動油55が流入する。
そして、図16に示すように、アキュムレータガス室29のガスAは膨張して第1逆止弁71を介してチャンバ用ガス室43へ流入する。アキュムレータガス室29のガスAがチャンバ用ガス室43に流入するに従い、チャンバ用ピストン41が押されて、チャンバ用油圧室42の作動油55が分岐油路50、第2逆止弁72、接続油路25、給排油路21及び切換弁70を介して油タンク24に排出されて、作動油圧が低下する。
そして、作動油圧が、フォーク15aを上昇させた位置に保持するための保持圧を下回ると、ボトム室14bから作動油55が排出され、リフトシリンダ14のピストンロッド14aが下降を開始し、リフトブラケット15が下降する。
従って、第3の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1−1)効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(3−1)第2逆止弁72は、分岐油路50の作動油圧に応じて分岐油路50を開閉する。このため、開閉弁を電気的な信号により開閉する場合に比べて、開閉弁に接続される配線等が不要になる。
(3−2)第1逆止弁71を接続することによって、チャンバ用ガス室43のアキュムレータガス室29へのガスAの流入を遮断してアキュムレータガス室29の容積の変動を抑制できる。アキュムレータガス室29のガス圧をボトム室14bの保持圧と同じに制御する衝撃抑制装置において、採用するアキュムレータ26の容積計算が行いやすい。
(3−3)リフト操作レバー17の下降操作がなされると、ボトム室14bの作動油55は、給排油路21を介して油タンク24に排出される。このとき、接続油路25、パイロット流路80、及び分岐パイロット流路81を介してボトム室14bの圧力がパイロット圧として第2逆止弁72に作用する。すると、第2逆止弁72が開放され、チャンバ用油圧室42から油タンク24側へ作動油55を排出できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 各実施形態において、アキュムレータ26は、アキュムレータ油圧室28とアキュムレータガス室29とをゴム製の隔壁で隔てたブラダ形であってもよい。
○ 各実施形態において、積載部は、リフトブラケット15以外でもよく、例えば建設機械のショベルであってもよい。
○ 各実施形態において、産業車両は、エンジン式のフォークリフトであってもよい。
○ 第3の実施形態において、産業車両の衝撃抑制装置は、第1逆止弁71を有していなくてもよい。この場合、第1逆止弁71を有している場合に比べて、衝撃抑制に寄与するガスAの体積を増加させることができる。
○ 第3の実施形態において、給排油路21におけるボトム室14bと切換弁70との間に流量調整弁を設けてもよい。流量調整弁は、切換弁70に流入する作動油55の流量を調整する。そして、給排油路21における流量調整弁よりも上流側にパイロット流路80を接続してもよい。
W…積載物、11…産業車両としてのフォークリフト、12…車体、14…リフトシリンダ、14b…ボトム室、15…積載部としてのリフトブラケット、17…操作部材としてのリフト操作レバー、21…給排油路、23…油圧ポンプ、24…油タンク、25…接続油路、26…アキュムレータ、27…隔壁としてのピストン、28…アキュムレータ油圧室、29…アキュムレータガス室、30…付勢部材としてのバネ、40…チャンバ、41…チャンバ用ピストン、42…チャンバ用油圧室、43…チャンバ用ガス室、50…分岐油路、51…開閉弁、52…連通路、53…ガス用開閉弁、55…作動油、60…制御装置、72…第2逆止弁、80…パイロット流路。

Claims (5)

  1. 積載物を積載する積載部を備える車体と、
    ボトム室に導入された作動油圧に応じて前記積載部を昇降するリフトシリンダと、
    前記ボトム室に対して給排油路を介して接続された油タンクと、
    前記油タンクから作動油を圧送する油圧ポンプと、を備える産業車両の衝撃抑制装置であって、
    作動油が導入されることに応じて容積が変化するアキュムレータ油圧室、及び前記アキュムレータ油圧室の容積変化に応じて容積変化するアキュムレータガス室を備え、かつ前記アキュムレータ油圧室と前記アキュムレータガス室とを隔てる隔壁を備えるとともに、前記アキュムレータガス室の容積を拡大する方向へ前記隔壁を付勢する付勢部材を備えるアキュムレータと、
    前記給排油路から分岐して前記アキュムレータ油圧室に接続される接続油路と、
    前記作動油が導入されることに応じて容積が変化するチャンバ用油圧室、及び前記チャンバ用油圧室の容積変化に応じて容積変化するチャンバ用ガス室を備え、かつ前記チャンバ用油圧室と前記チャンバ用ガス室とを隔てるチャンバ用ピストンを備えるチャンバと、
    前記接続油路から分岐して前記チャンバ用油圧室に接続される分岐油路と、
    前記アキュムレータガス室と前記チャンバ用ガス室とを接続する連通路と、
    前記分岐油路を開閉する開閉弁と、
    前記リフトシリンダを操作するための操作部材と、を備え、
    前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では、前記開閉弁が閉状態とされ、
    前記操作部材が操作されると、前記開閉弁が開状態とされ、
    前記操作部材の操作が停止されると、前記開閉弁が閉状態とされることを特徴とする産業車両の衝撃抑制装置。
  2. 前記開閉弁を制御する制御装置を備え、前記制御装置には前記操作部材が信号接続されており、
    前記制御装置は、前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では、前記開閉弁を閉状態とし、前記操作部材の操作が検出されると、前記開閉弁を開状態とするとともに、前記操作部材の操作停止が検出されると、前記開閉弁を閉状態とする請求項1に記載の産業車両の衝撃抑制装置。
  3. 前記連通路を開閉するガス用開閉弁を備える請求項1又は請求項2に記載の産業車両の衝撃抑制装置。
  4. 前記開閉弁は、前記ボトム室に導入される前記作動油圧の上昇により、前記分岐油路における前記油タンク側から前記チャンバ用油圧室への前記作動油の流れを許容する開状態、及び前記チャンバ用油圧室から前記油タンク側への前記作動油の流れを阻止する閉状態を取り得る逆止弁であり、前記積載物が前記積載部に積載され、かつ前記操作部材が操作されていない状態では前記逆止弁は閉状態であり、前記操作部材が操作され、前記ボトム室に導入される前記作動油圧の上昇により前記逆止弁は開状態とされるとともに、前記操作部材の操作が停止されると、前記開閉弁は閉状態とされる請求項1に記載の産業車両の衝撃抑制装置。
  5. 前記逆止弁は、パイロット圧の供給により前記分岐油路を開放するパイロット式であり、前記逆止弁はパイロット流路を介して前記接続油路が接続されている請求項4に記載の産業車両の衝撃抑制装置。
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