JP2021087155A - 画像形成装置、検知範囲調整方法 - Google Patents

画像形成装置、検知範囲調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】初期画面ごとに起動対象の電子機器が定められている構成において、ユーザーの誤検知の抑制と通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが可能な画像形成装置、及び検知範囲調整方法を提供すること。【解決手段】画像形成装置100は、省電力モードからの復帰時にそれぞれが予め複数種類の電子機器11に対応付けられた複数の操作画面のいずれかを初期画面として操作表示部6に表示させる表示処理部53と、前記省電力モード時に人検知部9によって人が検知された場合に、前記初期画面に対応する複数種類の電子機器11を起動させる第3切替処理部712と、動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面に基づいて人検知部9の検知範囲のサイズを調整する調整処理部713と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、及び画像形成装置で実行される検知範囲調整方法に関する。
複合機のような画像形成装置では、当該装置の近傍に存在する人を検知可能な人検知部による当該人の検知に応じて、動作モードが通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードから前記通常モードに復帰することがある。また、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図るために、前記省電力モードの種類に応じて前記人検知部の検知範囲を調整可能な画像形成装置が関連技術として知られている(特許文献1参照)。
特開2013−109196号公報
ところで、画像形成装置では、前記通常モードへの復帰時に表示される初期画面ごとに、当該復帰時に起動される電子機器が定められることがある。この場合、前記電子機器ごとにその起動時間が異なるため、前記初期画面ごとに前記通常モードへの復帰時間が異なるものとなる。
しかしながら、上述の関連技術では、前記人検知部の検知範囲の調整時に前記初期画面が考慮されない。そのため、前記初期画面ごとに起動対象の電子機器が定められる構成において、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが困難である。
本発明の目的は、初期画面ごとに起動対象の電子機器が定められている構成において、ユーザーの誤検知の抑制と通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが可能な画像形成装置、及び検知範囲調整方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、人検出部と、複数種類の電子機器と、表示処理部と、切替処理部と、調整処理部とを備える。前記人検知部は、自装置を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知可能であって、前記検知範囲のサイズを予め定められた範囲内で変更可能である。複数種類の前記電子機器は、自装置の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードである場合に給電が停止される。前記表示処理部は、前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、それぞれが予め一又は複数種類の前記電子機器に対応付けられた複数の操作画面のうち予め初期画面として設定された前記操作画面を表示部に表示させる。前記切替処理部は、前記動作モードが前記省電力モードである場合において前記人検知部によって前記人が検知された場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する一又は複数種類の前記電子機器を起動させて前記動作モードを前記通常モードに切り替える。前記調整処理部は、前記動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて前記検知範囲のサイズを調整する。
本発明の他の局面に係る検知範囲調整方法は、自装置を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知可能であって、前記検知範囲のサイズを予め定められた範囲内で変更可能な人検知部と、自装置の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードである場合に給電が停止される複数種類の電子機器と、を備える画像形成装置で実行され、以下の表示ステップと、切替ステップと、調整ステップとを含む。前記表示ステップでは、前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、それぞれが予め一又は複数種類の前記電子機器に対応付けられた複数の操作画面のうち予め初期画面として設定された前記操作画面が表示部に表示される。前記切替ステップでは、前記動作モードが前記省電力モードである場合において前記人検知部によって前記人が検知された場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する一又は複数種類の前記電子機器が起動されて前記動作モードが前記通常モードに切り替わる。前記調整ステップでは、前記動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて前記検知範囲のサイズが調整される。
本発明によれば、初期画面ごとに起動対象の電子機器が定められている構成において、ユーザーの誤検知の抑制と通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第1データ修正処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第2データ修正処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる感度データの一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる対応関係データの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置100の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。
画像形成装置100は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置100は、プリンター、ファクシミリ装置、又はコピー機などであってもよい。
図1、及び図2に示されるように、画像形成装置100は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、操作表示部6、通信部7、記憶部8、人検知部9、及び電源部10を備える。
ADF1は、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
画像読取部2は、原稿から画像データを読み取ることが可能である。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備える。また、図2に示されるように、画像読取部2は、読取制御部21を備える。読取制御部21は、ADF1、及び画像読取部2の各部の動作を制御する。例えば、読取制御部21は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成される。
画像形成部3は、画像データに基づいて、電子写真方式でシートに画像を形成することが可能である。画像形成部3は、感光体ドラム、帯電ローラー、光走査装置、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、定着装置、及び排紙トレイを備える。また、図2に示されるように、画像形成部3は、印刷制御部31を備える。印刷制御部31は、画像形成部3、及び給紙部4の各部の動作を制御する。例えば、印刷制御部31は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成される。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、給紙カセット、及び複数の搬送ローラーを備える。
制御部5は、画像形成装置100を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、及びRAM5Cを備える。CPU5Aは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM5Bは、CPU5Aに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM5Cは、CPU5Aが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5では、CPU5AによりROM5Bに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置100が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部5は、画像形成装置100を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、画像形成装置100のユーザーインターフェイスである。操作表示部6は、表示部、及び操作部を有する。前記表示部は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。例えば、前記表示部は、液晶ディスプレーである。前記操作部は、ユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する。例えば、前記操作部は、操作キー又はタッチパネルである。また、図2に示されるように、操作表示部6は、表示制御部61を備える。表示制御部61は、前記表示部の動作を制御する。例えば、表示制御部61は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成される。ここに、操作表示部6が、本発明における表示部の一例である。
通信部7は、外部の通信装置との間で有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。図2に示されるように、通信部7は、通信制御部71を備える。通信制御部71は、通信部7の動作を制御する。例えば、通信制御部71は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成される。
記憶部8は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部8は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリ、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
人検知部9は、画像形成装置100の近傍に存在する人を検知可能である。例えば、人検知部9は、焦電型赤外線センサを有する人感センサである。例えば、前記焦電型赤外線センサは、赤外線の受光感度を、「最弱」、「弱」、「中」、「強」、「最強」の5段階で切り替えることが可能である。
例えば、人検知部9は、画像形成装置100の筐体上部において、前記焦電型赤外線センサの受光部が画像形成装置100の前方側の空間を向く姿勢で設けられる。人検知部9は、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度に応じた距離の範囲内で、画像形成装置100の前方側に存在する人を検知可能である。ここで、前記受光部の向き及び前記焦電型赤外線センサの受光感度によって規定される、当該焦電型赤外線センサが熱源を検知可能な範囲が、本発明における検知範囲の一例である。また、赤外線の受光感度が最も強い状態の前記焦電型赤外線センサにおける熱源の検知範囲のサイズを上限とし、赤外線の受光感度が最も弱い状態の前記焦電型赤外線センサにおける熱源の検知範囲のサイズを下限とする範囲が、本発明における予め定められた範囲の一例である。
なお、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度の切り替え段数は4以下であってもよく、6以上であってもよい。また、人検知部9は、画像形成装置100が設置された空間の天井などに設けられてもよい。この場合、人検知部9は、有線又は無線によって制御部5と通信可能に接続されていればよい。
また、人検知部9は、前記焦電型赤外線センサに替えて、反射型の光センサを備えていてもよい。また、人検知部9は、画像形成装置100の周囲を撮影可能であって、撮影範囲を変更可能なカメラ、及び当該カメラによって撮影された画像データに基づいて当該カメラの撮影範囲に含まれる人を検出可能な制御装置などによって構成されていてもよい。
電源部10は、外部の商用電源から供給される電力を画像形成装置100の各部に供給する。例えば、電源部10は、前記外部の商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するAC−DCコンバーターである。
[画像形成装置100の動作モード]
次に、画像形成装置100の動作モードについて説明する。
画像形成装置100は、通常モード、前記通常モードよりも消費電力が低減される第1省電力モード、及び前記第1省電力モードよりも消費電力が低減される第2省電力モードのいずれかの前記動作モードで動作する。以下、前記第1省電力モード、及び前記第2省電力モードを総称して、省電力モードと呼称することがある。
例えば、画像形成装置100では、前記動作モードが前記通常モードである場合に、制御部5、表示制御部61、通信制御部71、記憶部8に対して電源部10の電力が常時供給される。また、読取制御部21、及び印刷制御部31に対して電源部10の電力が必要に応じて供給される。
また、画像形成装置100では、前記動作モードが前記第1省電力モードである場合に、制御部5の一部、通信制御部71、及び人検知部9に対して電源部10の電力が常時供給される。一方、画像形成装置100では、前記動作モードが前記第1省電力モードである場合に、読取制御部21、印刷制御部31、制御部5の一部、表示制御部61、及び記憶部8への給電が停止される。前記第1省電力モードでは、制御部5の起動時間を早めるために、制御部5の一部に対して給電が継続される。
また、画像形成装置100では、前記動作モードが前記第2省電力モードである場合に、通信制御部71、及び人検知部9に対して電源部10の電力が常時供給される。一方、画像形成装置100では、前記動作モードが前記第2省電力モードである場合に、読取制御部21、印刷制御部31、制御部5の全部、表示制御部61、及び記憶部8への給電が停止される。前記第2省電力モードでは、制御部5の全部に対して給電が停止されるため、前記第1省電力モードよりも前記通常モードへの復帰時間が長くなる。ここに、読取制御部21、印刷制御部31、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8が、本発明における複数種類の電子機器の一例である。以下、読取制御部21、印刷制御部31、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8を総称して、電子機器11と呼称することがある。
なお、前記省電力モードは、前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれか一方のみを含むものであってもよい。また、制御部5は、前記動作モードが前記省電力モードである場合に給電をうけてもよい。
[制御部5、及び通信制御部71の構成]
次に、図2を参照しつつ、制御部5、及び通信制御部71の構成について説明する。
図2に示されるように、制御部5は、設定処理部51、第1切替処理部52、表示処理部53、格納処理部54、報知処理部55、第1修正処理部56、判定処理部57、及び第2修正処理部58を備える。具体的に、制御部5は、CPU5Aを用いてROM5Bに記憶されている前記制御プログラムを実行することにより、設定処理部51、第1切替処理部52、表示処理部53、格納処理部54、報知処理部55、第1修正処理部56、判定処理部57、及び第2修正処理部58として機能する。
また、図2に示されるように、通信制御部71は、第2切替処理部711、第3切替処理部712、調整処理部713、及び計測処理部714を備える。
設定処理部51は、前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、操作表示部6に表示される初期画面を設定する。
例えば、設定処理部51は、操作表示部6における予め定められた呼出操作に応じて、前記初期画面の設定に用いられる設定画面を操作表示部6に表示させる。前記設定画面には、複数の操作画面が選択可能に表示される。
例えば、複数の前記操作画面には、画像形成装置100の各種の機能から使用対象の機能を選択するためのホーム画面が含まれる。また、複数の前記操作画面には、画像形成装置100の機能の一つであるコピー機能に関する各種の設定項目の内容を設定するためのコピー画面、及び画像形成装置100の機能の一つである送信機能に関する各種の設定項目の内容を設定するための送信画面などが含まれる。
設定処理部51は、前記設定画面において、いずれかの前記操作画面を選択する選択操作が行われた場合に、当該選択操作によって選択された前記操作画面を前記初期画面として設定する。
なお、工場出荷時の画像形成装置100においては、前記ホーム画面が予め前記初期画面として設定されている。画像形成装置100のユーザーは、前記設定画面において前記選択操作を行うことで、前記初期画面を任意の前記操作画面に変更可能である。
ここで、画像形成装置100では、複数の前記操作画面のそれぞれが、予め複数種類の電子機器11に対応付けられている。例えば、前記ホーム画面は、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8に対応付けられている。また、前記コピー画面は、読取制御部21、印刷制御部31、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8に対応付けられている。また、前記送信画面は、読取制御部21、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8に対応付けられている。なお、前記操作画面は、一種類の電子機器11に対応付けられているものを含んでいてもよい。
第1切替処理部52は、前記動作モードが前記通常モードである場合において、画像形成装置100の無操作状態が予め定められた第1基準時間を超えて継続した場合に、前記動作モードを前記通常モードから前記第1省電力モードに切り替える。例えば、前記無操作状態は、操作表示部6が操作されず、且つ外部の情報処理装置からジョブの実行指示が入力されない状態である。例えば、前記第1基準時間は10分である。なお、前記第1基準時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて任意に設定されてよい。
例えば、第1切替処理部52は、電源部10から読取制御部21、印刷制御部31、制御部5の一部、表示制御部61、及び記憶部8への給電を停止させて、前記動作モードを前記第1省電力モードに切り替える。
なお、前記動作モードが前記省電力モードに切り替わった後は、通信制御部71が、制御部5に替わって画像形成装置100の動作を制御する。
第2切替処理部711は、前記動作モードが前記第1省電力モードである場合において、前記無操作状態が予め定められた第2基準時間を超えて継続した場合に、前記動作モードを前記第1省電力モードから前記第2省電力モードに切り替える。例えば、前記第2基準時間は20分である。なお、前記第2基準時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて任意に設定されてよい。
例えば、第2切替処理部711は、電源部10から制御部5への給電を停止させて、前記動作モードを前記第2省電力モードに切り替える。
なお、通信制御部71は、第2切替処理部711を含んでいなくてもよい。
第3切替処理部712は、前記動作モードが前記省電力モードである場合において、人検知部9によって人が検知された場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する一又は複数種類の電子機器11を起動させて、前記動作モードを前記通常モードに切り替える。ここに、第3切替処理部712が、本発明における切替処理部の一例である。
例えば、第3切替処理部712は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記ホーム画面である場合に、前記ホーム画面に対応する複数種類の電子機器11である制御部5、表示制御部61、及び記憶部8を起動させる。また、第3切替処理部712は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記コピー画面である場合に、前記コピー画面に対応する複数種類の電子機器11である読取制御部21、印刷制御部31、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8を起動させる。また、第3切替処理部712は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記送信画面である場合に、前記送信画面に対応する複数種類の電子機器11である読取制御部21、制御部5、表示制御部61、及び記憶部8を起動させる。
例えば、第3切替処理部712は、電源部10から起動対象の電子機器11への給電を再開させて、前記動作モードを前記通常モードに切り替える。
このように、画像形成装置100では、前記初期画面として表示される前記操作画面ごとに、前記通常モードへの復帰時に起動される電子機器11が定められている。この場合、電子機器11の種類ごとにその起動時間が異なるため、前記操作画面ごとに前記通常モードへの復帰時間が異なるものとなる。
なお、第3切替処理部712は、制御部5だけを起動させてもよい。この場合、制御部5は、起動中又は起動後に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する他の電子機器11を起動させてもよい。即ち、第3切替処理部712、及び制御部5の両方が、本発明の切替処理部として機能してもよい。
表示処理部53は、前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、前記初期画面として設定された前記操作画面を操作表示部6に表示させる。
例えば、表示処理部53は、前記動作モードが前記通常モードに復帰した後に、前記初期画面として設定された前記操作画面を操作表示部6に表示させる。なお、表示処理部53は、制御部5、及び表示制御部61の起動が終了したタイミングで前記初期画面として設定された前記操作画面を操作表示部6に表示させてもよい。
ところで、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図るために、前記省電力モードの種類に応じて、人検知部9の検知範囲を調整可能な画像形成装置が関連技術として知られている。
しかしながら、上述の関連技術では、人検知部9の検知範囲の調整時に前記初期画面として表示される前記操作画面が考慮されない。そのため、画像形成装置100のように、前記初期画面として表示される前記操作画面ごとに起動対象の電子機器11が定められる構成において、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが困難である。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが可能である。
調整処理部713は、前記動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて、人検知部9の検知範囲のサイズを調整する。
具体的に、調整処理部713は、前記動作モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれかに切り替わる場合に、当該省電力モードと前記初期画面として表示される前記操作画面との組み合わせに基づいて、人検知部9の検知範囲のサイズを調整する。
例えば、画像形成装置100では、図6に示される感度データD10(本発明のサイズデータの一例)が予め記憶部8の第1記憶領域(本発明の第1記憶部の一例)に格納されている。感度データD10は、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせ各々に対応する、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度を示すデータである。
調整処理部713は、感度データD10を参照して、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードとの組み合わせに基づく人検知部9の検知範囲のサイズの調整を行う。
例えば、調整処理部713は、前記動作モードが前記第1省電力モードに切り替わる場合であって、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記ホーム画面である場合に、感度データD10を参照して、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度を「最弱」に設定する。また、調整処理部713は、前記動作モードが前記第2省電力モードに切り替わる場合であって、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記コピー画面である場合に、感度データD10を参照して、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度を「強」に設定する。
なお、前記省電力モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれか一方のみを含むものである場合、感度データD10は、前記初期画面として表示される前記操作画面各々に対応する、前記焦電型赤外線センサにおける赤外線の受光感度を示すデータであればよい。この場合、調整処理部713は、当該感度データD10を参照して、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づく人検知部9の検知範囲のサイズの調整を行えばよい。
計測処理部714は、第3切替処理部712によって前記動作モードが前記通常モードに切り替えられる場合に、前記省電力モードから前記通常モードへの復帰時間を計測する。
ここで、前記復帰時間は、人検知部9による人の検知時から起動対象の全ての電子機器11の起動が終了した時までの時間である。なお、前記復帰時間は、人検知部9による人の検知時から操作表示部6に前記初期画面が表示された時までの時間であってもよい。
計測処理部714は、計測結果を制御部5に通知する。
格納処理部54は、計測処理部714による計測結果を、記憶部8の第2記憶領域(本発明の第2記憶部の一例)に格納する。前記第2記憶領域は、前記第1記憶領域とは異なる記憶領域である。
具体的に、格納処理部54は、計測処理部714による計測結果を、計測日時、前記初期画面として表示される前記操作画面、及び前記通常モードに復帰する前の前記省電力モードの種類に対応付けて、記憶部8の前記第2記憶領域に格納する。なお、前記第2記憶領域は、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせごとに所定数の計測結果を格納可能な記憶容量を有する。
なお、前記省電力モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれか一方のみを含むものである場合、格納処理部54は、計測処理部714による計測結果を、計測日時、及び前記初期画面として表示される前記操作画面に対応付けて、記憶部8の前記第2記憶領域に格納すればよい。
報知処理部55は、前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせのいずれかについて、記憶部8の前記第2記憶領域に格納された複数の計測結果の平均値が予め定められた許容時間を超える場合に、その旨を報知する。
なお、前記省電力モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれか一方のみを含むものである場合、報知処理部55は、記憶部8の前記第2記憶領域に格納されたいずれかの前記操作画面に対応する複数の計測結果の平均値が前記許容時間を超える場合に、その旨を報知すればよい。
また、制御部5は、報知処理部55を含んでいなくてもよい。
第1修正処理部56は、記憶部8の前記第2記憶領域に格納された情報に基づいて、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度各々を修正する。
具体的に、第1修正処理部56は、前記第2記憶領域に格納された、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせごとの複数の計測結果に基づいて、感度データD10における当該組み合わせに対応する前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度を修正する。
例えば、画像形成装置100では、図7に示される対応関係データD20が予め記憶部8の第3記憶領域に格納されている。前記第3記憶領域は、前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域とは異なる記憶領域である。対応関係データD20は、前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度と前記復帰時間との対応関係を示すデータである。例えば、対応関係データD20における赤外線の受光感度各々に対応する前記復帰時間は、当該受光感度に対応する検知範囲の境界から画像形成装置100の設置位置までの距離を所定の歩行速度で除算して得られる移動時間に基づいて定められる。
第1修正処理部56は、対応関係データD20を参照して、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせごとの複数の計測結果に基づく、感度データD10における当該組み合わせに対応する前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度の修正を行う。
例えば、第1修正処理部56は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記ホーム画面である場合の、計測処理部714によって計測された前記第1省電力モードからの前記復帰時間の平均値が4秒である場合に、対応関係データD20を参照して、感度データD10における前記ホーム画面と前記第1省電力モードとの組み合わせに対応する赤外線の受光感度を「最弱」から「弱」に修正する。また、第1修正処理部56は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記コピー画面である場合の、計測処理部714によって計測された前記第2省電力モードからの前記復帰時間の平均値が6秒である場合に、対応関係データD20を参照して、感度データD10における前記コピー画面と前記第2省電力モードとの組み合わせに対応する赤外線の受光感度を「強」から「中」に修正する。
例えば、第1修正処理部56は、予め定められた修正タイミングが到来した場合に、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度各々を修正する。例えば、前記修正タイミングは、予め定められた時刻を基準として、1週間又は1か月のような予め定められた周期で到来するタイミングである。なお、前記修正タイミングは、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて任意に設定されてよい。
なお、前記省電力モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれか一方のみを含むものである場合、第1修正処理部56は、前記第2記憶領域に格納された、前記初期画面として表示される前記操作画面ごとの複数の計測結果に基づいて、感度データD10における当該操作画面に対応する前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度を修正すればよい。
また、第1修正処理部56は、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせに対応する複数の計測結果のうち、最新の計測結果に基づいて、感度データD10における当該組み合わせに対応する前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度を修正してもよい。
また、制御部5は、格納処理部54を含んでいなくてもよい。この場合、第1修正処理部56は、計測処理部714によって前記復帰時間が計測されるごとに、その計測結果に基づいて、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度を修正すればよい。また、報知処理部55は、計測処理部714によって前記復帰時間が計測されるごとに、その計測結果が前記許容時間を超えるか否かを判断して、超えると判断した場合にその旨を報知してもよい。また、制御部5は、計測処理部714、格納処理部54、及び第1修正処理部56を含んでいなくてもよい。
判定処理部57は、前記動作モードが前記省電力モードである場合において人検知部9によって人が検知された場合に、当該人が自装置のユーザーであるか否かを判定する。
例えば、判定処理部57は、人検知部9による人の検知に応じた前記通常モードへの復帰時から予め定められた第3基準時間が経過するまでの間に操作表示部6が操作された場合に、人検知部9によって検知された人がユーザーであると判定する。一方、判定処理部57は、前記通常モードへの復帰時から前記第3基準時間が経過するまでの間に操作表示部6が操作されない場合に、人検知部9によって検知された人がユーザーではないと判定する。例えば、前記第3基準時間は10分である。なお、前記第3基準時間は、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて任意に設定されてよい。
第2修正処理部58は、判定処理部57によるユーザーではない旨の判定が予め定められた基準回数を超えて連続し、且つ当該判定の連続回数の計数中に前記初期画面として表示される前記操作画面が変更されない場合に、感度データD10における当該操作画面に対応する前記焦電型赤外線センサの受光感度各々を現在の感度よりも予め定められた基準段数だけ弱い感度に修正する。
例えば、前記基準段数は1である。また、前記基準回数は、5回である。なお、前記基準段数及び前記基準回数は、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて任意に設定されてよい。
例えば、第2修正処理部58は、前記初期画面として表示される前記操作画面が前記コピー画面である場合において、判定処理部57によるユーザーではない旨の判定が前記基準回数を超えて連続し、且つ当該判定の連続回数の計数中に前記初期画面が変更されない場合に、以下のように感度データD10を修正する。即ち、第2修正処理部58は、感度データD10における前記コピー画面及び前記第1省電力モードの組み合わせに対応する赤外線の受光感度を「中」から「弱」に修正し、感度データD10における前記コピー画面及び前記第2省電力モードの組み合わせに対応する赤外線の受光感度を「強」から「中」に修正する。
なお、第2修正処理部58は、判定処理部57によるユーザーではない旨の判定が前記基準回数を超えて連続した場合に、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度の全部を、現在の感度よりも前記基準段数だけ弱い感度に修正してもよい。
また、制御部5は、判定処理部57、及び第2修正処理部58を含んでいなくてもよい。
なお、第2切替処理部711、第3切替処理部712、調整処理部713、及び計測処理部714は、制御部5に設けられてもよい。この場合、制御部5は、前記省電力モード中に給電を受けてよい。
[モード切替処理]
以下、図3を参照しつつ、画像形成装置100の制御部5、及び通信制御部71により実行されるモード切替処理の手順の一例とともに、本発明の検知範囲調整方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5又は通信制御部71により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、前記無操作状態が前記第1基準時間を超えて継続したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記無操作状態が前記第1基準時間を超えて継続したと判断すると(S11のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、前記無操作状態が前記第1基準時間を超えて継続していなければ(S11のNo側)、制御部5は、ステップS11で前記無操作状態が前記第1基準時間を超えて継続するのを待ち受ける。
<ステップS12>
ステップS12において、通信制御部71は、前記第1省電力モードと前記初期画面として表示される前記操作画面との組み合わせに基づいて、人検知部9の検知範囲のサイズを調整する。ここに、ステップS12の処理が、本発明における調整ステップの一例であって、通信制御部71の調整処理部713により実行される。
具体的に、通信制御部71は、感度データD10を参照して、前記第1省電力モードと前記初期画面として表示される前記操作画面との組み合わせに基づく人検知部9の検知範囲のサイズの調整を行う。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、画像形成装置100の前記動作モードを前記通常モードから前記第1省電力モードに切り替える。ここで、ステップS13の処理は、制御部5の第1切替処理部52により実行される。
具体的に、制御部5は、電源部10から読取制御部21、印刷制御部31、制御部5の一部、表示制御部61、及び記憶部8への給電を停止させて、前記動作モードを前記第1省電力モードに切り替える。
<ステップS14>
ステップS14において、通信制御部71は、前記動作モードが前記第1省電力モードに切り替わった後に、前記無操作状態が前記第2基準時間を超えて継続したか否かを判断する。
ここで、通信制御部71は、前記無操作状態が前記第2基準時間を超えて継続したと判断すると(S14のYes側)、処理をステップS141に移行させる。また、前記無操作状態が前記第2基準時間を超えて継続していなければ(S14のNo側)、通信制御部71は、処理をステップS15に移行させる。
<ステップS15>
ステップS15において、通信制御部71は、人検知部9によって人が検知されたか否かを判断する。
ここで、通信制御部71は、人検知部9によって人が検知されたと判断すると(S15のYes側)、処理をステップS16に移行させる。また、人検知部9によって人が検知されていなければ(S15のNo側)、通信制御部71は、処理をステップS14に移行させる。
<ステップS141>
ステップS141において、通信制御部71は、前記第2省電力モードと前記初期画面として表示される前記操作画面との組み合わせに基づいて、人検知部9の検知範囲のサイズを調整する。ここで、ステップS141の処理は、通信制御部71の調整処理部713により実行される。
<ステップS142>
ステップS142において、通信制御部71は、画像形成装置100の前記動作モードを前記第1省電力モードから前記第2省電力モードに切り替える。ここで、ステップS142の処理は、通信制御部71の第2切替処理部711により実行される。
具体的に、通信制御部71は、電源部10から制御部5への給電を停止させて、前記動作モードを前記第2省電力モードに切り替える。
<ステップS143>
ステップS143において、通信制御部71は、ステップS15と同様に、人検知部9によって人が検知されたか否かを判断する。
ここで、通信制御部71は、人検知部9によって人が検知されたと判断すると(S143のYes側)、処理をステップS16に移行させる。また、人検知部9によって人が検知されていなければ(S143のNo側)、通信制御部71は、ステップS143で人検知部9によって人が検知されるのを待ち受ける。
<ステップS16>
ステップS16において、通信制御部71は、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する複数種類の電子機器11を起動させて、前記動作モードを前記通常モードに切り替える。ここに、ステップS16の処理が、本発明における切替ステップの一例であって、通信制御部71の第3切替処理部712により実行される。
具体的に、通信制御部71は、電源部10から起動対象の電子機器11への給電を再開させて、前記動作モードを前記通常モードに切り替える。
<ステップS17>
ステップS17において、通信制御部71は、前記省電力モードから前記通常モードへの前記復帰時間を計測する。そして、通信制御部71は、計測結果を制御部5に通知する。ここで、ステップS17の処理は、通信制御部71の計測処理部714により実行される。
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5は、前記初期画面として設定された前記操作画面を操作表示部6に表示させる。ここに、ステップS18の処理が、本発明における表示ステップの一例であって、制御部5の表示処理部53により実行される。
<ステップS19>
ステップS19において、制御部5は、通信制御部71から通知された前記復帰時間の計測結果を、記憶部8の前記第2記憶領域に格納する。ここで、ステップS19の処理は、制御部5の格納処理部54により実行される。
具体的に、制御部5は、通信制御部71から通知された前記復帰時間の計測結果を、計測日時、前記初期画面として表示される前記操作画面、及び前記通常モードに復帰する前の前記省電力モードの種類に対応付けて、記憶部8の前記第2記憶領域に格納する。
なお、制御部5は、ステップS17の処理の後に、ステップS17で計測された前記復帰時間が前記許容時間を超えるか否かを判断して、超えると判断した場合に、その旨を報知してもよい。例えば、制御部5は、計測された前記復帰時間、及びステップS18で表示される前記操作画面に対応する複数種類の電子機器11を示す情報を操作表示部6に表示させる。これにより、いずれかの電子機器11に異常が発生している可能性があることをユーザーに知らせることが可能である。
また、通信制御部71は、ステップS17において、起動対象の電子機器11ごとに、当該電子機器11の起動時間を計測してもよい。この場合において、制御部5は、ステップS17で計測された前記復帰時間が前記許容時間を超えると判断した場合に、起動時間が最も長かった電子機器11を報知してもよい。
また、画像形成装置100において、前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度がユーザーによって手動で設定可能であってもよい。前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度がユーザーによって手動で設定されている場合、ステップS12及びステップS141の処理は省略されてよい。
[第1データ修正処理]
次に、図4を参照しつつ、画像形成装置100の制御部5により実行される第1データ修正処理の手順の一例について説明する。
<ステップS21>
まず、ステップS21において、制御部5は、前記修正タイミングが到来したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記修正タイミングが到来したと判断すると(S21のYes側)、処理をステップS22に移行させる。また、前記修正タイミングが到来していなければ(S21のNo側)、制御部5は、ステップS21で前記修正タイミングが到来するのを待ち受ける。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部5は、前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせごとに、前記第2記憶領域に格納されている当該組み合わせに対応する複数の計測結果の平均値を算出する。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部5は、ステップS22で算出された前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせに対応する複数の平均値の一部又は全部が、前記許容時間を超えるか否かを判断する。
ここで、制御部5は、複数の平均値の一部又は全部が前記許容時間を超えると判断すると(S23のYes側)、処理をステップS24に移行させる。また、複数の平均値の全部が前記許容時間を超えなければ(S23のNo側)、制御部5は、処理をステップS25に移行させる。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部5は、前記復帰時間の平均値が前記許容時間を超える前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせが存在する旨を報知する。ここで、ステップS24の処理は、制御部5の報知処理部55により実行される。
例えば、制御部5は、前記復帰時間の平均値が前記許容時間を超える前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせ、当該平均値、及び当該操作画面に対応する複数種類の電子機器11を示す情報を操作表示部6に表示させる。これにより、いずれかの電子機器11に異常が発生している可能性があることをユーザーに知らせることが可能である。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部5は、ステップS22で算出された前記初期画面として表示される前記操作画面と前記省電力モードの種類との組み合わせに対応する複数の平均値に基づいて、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度各々を修正する。ここで、ステップS25の処理は、制御部5の第1修正処理部56により実行される。
具体的に、制御部5は、対応関係データD20を参照して、感度データD10における前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度各々を修正する。これにより、画像形成装置100に設けられる電子機器11各々の起動時間が時間の経過などにより変化した場合であっても、当該変化を人検知部9の検知範囲のサイズ調整に反映させることが可能である。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部5は、ステップS25における感度データD10の修正結果を出力する。例えば、制御部5は、修正後の感度データD10を印刷して出力する。また、制御部5は、修正後の感度データD10を含む電子メールを予め定められたメールアドレスに宛てて送信してもよい。
[第2データ修正処理]
次に、図5を参照しつつ、画像形成装置100の制御部5により実行される第2データ修正処理の手順の一例について説明する。
<ステップS31>
まず、ステップS31において、制御部5は、人検知部9によって検知された人がユーザーではない旨の判定の連続回数を計数するためのカウント値を0にリセットする。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5は、人検知部9によって人が検知されたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、人検知部9によって人が検知されたと判断すると(S32のYes側)、処理をステップS33に移行させる。また、人検知部9によって人が検知されていなければ(S32のNo側)、制御部5は、ステップS32で人検知部9によって人が検知されるのを待ち受ける。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5は、人検知部9によって検知された人が画像形成装置100のユーザーであるか否かを判定する判定処理を実行する。ここで、ステップS33の処理は、制御部5の判定処理部57により実行される。
具体的に、制御部5は、人検知部9による人の検知に応じた前記通常モードへの復帰時から前記第3基準時間が経過するまでの間に操作表示部6が操作された場合に、人検知部9によって検知された人がユーザーであると判定する。一方、制御部5は、前記通常モードへの復帰時から前記第3基準時間が経過するまでの間に操作表示部6が操作されない場合に、人検知部9によって検知された人がユーザーではないと判定する。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部5は、ステップS33で実行された前記判定処理において、人検知部9によって検知された人が画像形成装置100のユーザーであると判定されたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記判定処理において人検知部9によって検知された人が画像形成装置100のユーザーであると判定されたと判断すると(S34のYes側)、処理をステップS31に移行させる。また、画像形成装置100のユーザーであると判定されていなければ(S34のNo側)、制御部5は、処理をステップS35に移行させる。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部5は、ステップS31の処理の実行時から前記初期画面が変更されたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、ステップS31の処理の実行時から前記初期画面が変更されたと判断すると(S35のYes側)、処理をステップS31に移行させる。また、ステップS31の処理の実行時から前記初期画面が変更されていなければ(S35のNo側)、制御部5は、処理をステップS36に移行させる。
<ステップS36>
ステップS36において、制御部5は、前記カウント値をインクリメントする。
<ステップS37>
ステップS37において、制御部5は、前記カウント値が前記基準回数に対応する基準値を超えたか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記カウント値が前記基準値を超えたと判断すると(S37のYes側)、処理をステップS38に移行させる。また、前記カウント値が前記基準値を超えていなければ(S37のNo側)、制御部5は、処理をステップS32に移行させる。
<ステップS38>
ステップS38において、制御部5は、感度データD10における現在の前記初期画面に対応する前記焦電型赤外線センサの受光感度各々を、現在の感度よりも前記基準段数だけ弱い感度に修正する。ここで、ステップS38の処理は、制御部5の第2修正処理部58により実行される。
これにより、ユーザーの誤検知が連続するする場合に、前記焦電型赤外線センサの受光感度を低下させて当該誤検知の発生を抑制可能である。
<ステップS39>
ステップS39において、制御部5は、ステップS38における感度データD10の修正結果を出力する。例えば、制御部5は、修正後の感度データD10を印刷して出力する。また、制御部5は、修正後の感度データD10を含む電子メールを予め定められたメールアドレスに宛てて送信してもよい。
このように、画像形成装置100は、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて、人検知部9の検知範囲のサイズが調整される。これにより、前記初期画面として表示される前記操作画面ごとに起動対象の電子機器11が定められている構成において、ユーザーの誤検知の抑制と前記通常モードへの復帰時にユーザーに待ち時間が生じることの抑制との両立を図ることが可能である。
また、画像形成装置100では、前記初期画面として表示される前記操作画面ごとに前記通常モードへの前記復帰時間が計測されて、計測結果が記憶部8の前記第2記憶領域に格納される。そして、前記修正タイミングが到来するごとに、前記第2記憶領域に格納された情報に基づいて、感度データD10における当該操作画面に対応する前記焦電型赤外線センサの赤外線の受光感度が修正される。これにより、前記第2記憶領域を持たず、前記復帰時間が計測されるごとに感度データD10を修正する構成と比較して、制御部5の処理負荷が少ないタイミングで感度データD10の修正を行うことが可能である。また、複数の計測結果の平均値を用いて感度データD10を修正することで、一部の電子機器11に突発的な異常が発生して当該電子機器11の起動時間が一時的に長期化した場合に、その長期化した起動時間を含む前記復帰時間のみに基づいて感度データD10が修正されることを回避可能である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 制御部
6 操作表示部
7 通信部
8 記憶部
9 人検知部
10 電源部
11 電子機器
21 読取制御部
31 印刷制御部
51 設定処理部
52 第1切替処理部
53 表示処理部
54 格納処理部
55 報知処理部
56 第1修正処理部
57 判定処理部
58 第2修正処理部
61 表示制御部
71 通信制御部
100 画像形成装置
711 第2切替処理部
712 第3切替処理部
713 調整処理部
714 計測処理部

Claims (8)

  1. 自装置を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知可能であって、前記検知範囲のサイズを予め定められた範囲内で変更可能な人検知部と、
    自装置の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードである場合に給電が停止される複数種類の電子機器と、
    前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、それぞれが予め一又は複数種類の前記電子機器に対応付けられた複数の操作画面のうち予め初期画面として設定された前記操作画面を表示部に表示させる表示処理部と、
    前記動作モードが前記省電力モードである場合において前記人検知部によって前記人が検知された場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する一又は複数種類の前記電子機器を起動させて前記動作モードを前記通常モードに切り替える切替処理部と、
    前記動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて前記検知範囲のサイズを調整する調整処理部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記調整処理部は、予め第1記憶部に格納された前記操作画面各々に対応する前記検知範囲のサイズを示すサイズデータを参照して、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づく前記検知範囲のサイズの調整を行い、
    前記画像形成装置は、
    前記切替処理部によって前記動作モードが前記通常モードに切り替えられる場合に、前記省電力モードから前記通常モードへの復帰時間を計測する計測処理部と、
    前記計測処理部による計測結果に基づいて、前記サイズデータにおける前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する前記検知範囲のサイズを修正する第1修正処理部と、
    を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記計測処理部による前記計測結果と前記初期画面として表示される前記操作画面とを対応付けて第2記憶部に格納する格納処理部を備え、
    前記第1修正処理部は、前記第2記憶部に格納された前記操作画面ごとの一又は複数の前記計測結果に基づいて、前記サイズデータにおける前記操作画面各々に対応する前記検知範囲のサイズを修正する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記計測処理部による前記計測結果が予め定められた許容時間を超える場合にその旨を報知する報知処理部を備える、
    請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2記憶部に格納されたいずれかの前記操作画面に対応する複数の前記計測結果の平均値が予め定められた許容時間を超える場合にその旨を報知する報知処理部を備える、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記動作モードが前記省電力モードである場合において前記人検知部によって前記人が検知された場合に、当該人が自装置のユーザーであるか否かを判定する判定処理部と、
    前記判定処理部による前記人がユーザーではない旨の判定が予め定められた基準回数を超えて連続し、且つ当該判定の連続回数の計数中に前記初期画面として表示される前記操作画面が変更されない場合に、前記サイズデータにおける当該操作画面に対応する前記検知範囲のサイズを現在よりも小さいサイズに修正する第2修正処理部と、
    を備える請求項2〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記省電力モードは、第1省電力モードと、前記第1省電力モードよりも前記通常モードへの復帰時間が長い第2省電力モードとを含み、
    前記調整処理部は、前記動作モードが前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードのいずれかに切り替わる場合に、当該省電力モードと前記初期画面として表示される前記操作画面との組み合わせに基づいて前記検知範囲のサイズを調整する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 自装置を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知可能であって、前記検知範囲のサイズを予め定められた範囲内で変更可能な人検知部と、自装置の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードである場合に給電が停止される複数種類の電子機器と、を備える画像形成装置で実行される検知範囲調整方法であって、
    前記動作モードが前記省電力モードから前記通常モードに復帰する場合に、それぞれが予め一又は複数種類の前記電子機器に対応付けられた複数の操作画面のうち予め初期画面として設定された前記操作画面を表示部に表示させる表示ステップと、
    前記動作モードが前記省電力モードである場合において前記人検知部によって前記人が検知された場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に対応する一又は複数種類の前記電子機器を起動させて前記動作モードを前記通常モードに切り替える切替ステップと、
    前記動作モードが前記省電力モードに切り替わる場合に、前記初期画面として表示される前記操作画面に基づいて前記検知範囲のサイズを調整する調整ステップと、
    を含む検知範囲調整方法。
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JP2017092842A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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