JP2022128776A - 表示入力装置、画像処理装置、基準値初期化方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ノイズによって発生する異常状態を早期に解消可能な表示入力装置、画像処理装置、及び基準値初期化方法を提供すること。【解決手段】画像形成装置１は、表示面における静電容量に応じた電気信号を出力する信号出力部５５と、信号出力部５５から出力される前記電気信号に基づく信号値と基準値との差に基づいて、前記表示面への操作の有無を判定する操作判定部５６と、操作判定部５６により前記表示面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値を更新する更新処理部５７と、商用電源２に接続される給電線３を介して流入するノイズを検出する検出処理部２２と、更新処理部５７による前記基準値の更新タイミングで検出処理部２２により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能な初期化処理部４４と、を備える。【選択図】図２

Description

本発明は、表示入力装置、画像処理装置、基準値初期化方法に関する。

複合機のような画像処理装置には、タッチパネル機能を有する表示入力装置が設けられることがある。例えば、前記表示入力装置では、被操作面における静電容量に応じた電気信号が出力されて、当該電気信号に基づく信号値と予め定められた基準値との差に基づいて、前記被操作面への操作の有無が判定される。また、前記被操作面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値を更新する表示入力装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００７－２０８６８２号公報

ところで、前記基準値を更新する前記表示入力装置では、前記基準値の更新タイミングで当該装置に電気的なノイズが流入した場合に、更新後の前記基準値が前記ノイズの影響を受けた異常な値となることがある。これにより、前記表示入力装置において前記被操作面への操作の有無に関わらず常に前記被操作面への操作があると判定される異常状態が発生することがある。

本発明の目的は、ノイズによって発生する異常状態を早期に解消可能な表示入力装置、画像処理装置、及び基準値初期化方法を提供することにある。

本発明の一の局面に係る表示入力装置は、信号出力部と、操作判定部と、更新処理部と、検出処理部と、初期化処理部とを備える。前記信号出力部は、被操作面における静電容量に応じた電気信号を出力する。前記操作判定部は、前記信号出力部から出力される前記電気信号に基づく信号値と予め定められた基準値との差に基づいて、前記被操作面への操作の有無を判定する。前記更新処理部は、前記操作判定部により前記被操作面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値を更新する。前記検出処理部は、外部電源に接続される給電線を介して流入するノイズを検出する。前記初期化処理部は、前記更新処理部による前記基準値の更新タイミングで前記検出処理部により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能である。

本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記表示入力装置と、画像読取部及び画像形成部のいずれか一方又は両方と、を備える。前記画像読取部は、原稿の画像データを読み取る。前記画像形成部は、画像データに基づく画像を形成する。

本発明の他の局面に係る基準値初期化方法は、被操作面における静電容量に応じた電気信号を出力する信号出力部と、前記信号出力部から出力される前記電気信号に基づく信号値と予め定められた基準値との差に基づいて、前記被操作面への操作の有無を判定する操作判定部と、を備える表示入力装置で実行され、以下の更新ステップと、検出ステップと、初期化ステップとを含む。前記更新ステップでは、前記操作判定部により前記被操作面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値が更新される。前記検出ステップでは、外部電源に接続される給電線を介して流入するノイズが検出される。前記初期化ステップでは、前記更新ステップによる前記基準値の更新タイミングで前記検出ステップにより前記ノイズが検出される場合に、前記基準値が初期化可能である。

本発明によれば、ノイズによって発生する異常状態を早期に解消することが可能である。

図１は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図２は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図３は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の操作表示部の構成を示す図である。 図４は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される基準値初期化処理の一例を示すフローチャートである。

以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

［画像形成装置１の構成］
まず、図１～図３を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置１の構成について説明する。ここで、図１は画像形成装置１の構成を示す断面図である。また、図３は操作表示部１８の構成を示す平面図である。

画像形成装置１は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。画像形成装置１は、本発明の画像処理装置の一例である。なお、本発明の画像処理装置は、スキャナー、プリンター、ファクシミリ装置、及びコピー機であってもよい。

図１及び図２に示されるように、画像形成装置１は、ＡＤＦ（Auto Document Feeder）１１、画像読取部１２、画像形成部１３、給紙部１４、記憶部１５、人検知部１６、電源部１７、操作表示部１８、及び制御部１９を備える。

ＡＤＦ１１は、前記スキャン機能による読取対象の原稿を搬送する。例えば、ＡＤＦ１１は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。

画像読取部１２は、前記スキャン機能を実現する。例えば、画像読取部１２は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びＣＣＤ（Charge Coupled Device）を備える。

画像形成部１３は、前記プリント機能を実現する。例えば、画像形成部１３は、電子写真方式で給紙部１４から供給されるシートに画像を形成する。例えば、画像形成部１３は、感光体ドラム、帯電ローラー、光走査装置、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、定着装置、及び排紙トレイを備える。

給紙部１４は、画像形成部１３にシートを供給する。例えば、給紙部１４は、給紙カセット、手差しトレイ、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーを備える。

記憶部１５は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部１５は、フラッシュメモリー又はＥＥＰＲＯＭ（登録商標）のような不揮発性メモリーである。なお、記憶部１５は、ＳＳＤ（Solid State Drive）、又はＨＤＤ（Hard Disk Drive）であってもよい。

人検知部１６は、画像形成装置１を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知する。例えば、人検知部１６は、焦電型赤外線センサーを含む人感センサーを備える。例えば、人検知部１６は、画像形成装置１の筐体上部において、前記焦電型赤外線センサーの受光部が画像形成装置１の前方側の空間を向く姿勢で設けられる。人検知部１６は、前記焦電型赤外線センサーにおける赤外線の受光感度に応じた距離の範囲内で、画像形成装置１の前方側に存在する赤外線の発出主体、つまり人を検知可能である。

なお、画像形成装置１は、人検知部１６を備えていなくてもよい。

電源部１７は、外部の商用電源２（図２参照）から給電線３を介して供給される電力を画像形成装置１の各部に供給する。例えば、電源部１７は、商用電源２から供給される交流電圧を直流電圧に変換するＡＣ－ＤＣコンバーターを備える。また、電源部１７は、図２に示されるように、電流検出部２１と、検出処理部２２とを備える。電流検出部２１は、画像形成装置１のフレームと地面（アース）とを電気的に接続するアース線４（図２参照）を流れる電流を検出する。検出処理部２２は、商用電源２（本発明の外部電源の一例）に接続される給電線３を介して流入するノイズを検出する。例えば、検出処理部２２は、給電線３を介して供給される交流電圧の振幅が予め定められた特定値を超えて変動した場合に、前記ノイズを検出する。また、検出処理部２２は、給電線３を介して供給される交流電圧が予め定められた特定周波数の周波数成分を含む場合に、前記ノイズを検出する。

操作表示部１８は、画像形成装置１のユーザーインターフェイスである。図２に示されるように、操作表示部１８は、表示部３１、操作部３２、及びタッチパネル３３を備える。

表示部３１は、制御部１９からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。例えば、表示部３１は液晶ディスプレーである。図３に示されるように、表示部３１は、画面が表示される表示面５１を有する。

操作部３２は、ユーザーの操作に応じて制御部１９に各種の情報を入力する。図３に示されるように、操作部３２は、電源キー５２、スタートキー５３、及びテンキー５４などの複数のハードキーを備える。

タッチパネル３３は、表示面５１へのタッチ操作を検出するタッチパネル機能を実現する。表示面５１は、本発明の被操作面の一例である。図２に示されるように、タッチパネル３３は、信号出力部５５、操作判定部５６、更新処理部５７、基準値初期化部５８を備える。

信号出力部５５は、表示面５１における静電容量に応じた電気信号を出力する。

具体的に、操作表示部１８では、表示面５１の裏側に複数の電極が設けられている。信号出力部５５は、前記電極ごとに、表示面５１における当該電極との対向領域の静電容量に応じた電気信号を出力する。

例えば、信号出力部５５は、前記電極を経由する通電経路に含まれるコンデンサを充電する。そして、信号出力部５５は、当該コンデンサに蓄積された電荷量を検出し、検出された電荷量を示す電気信号を出力する。

例えば、信号出力部５５は、予め定められた出力周期で表示面５１における静電容量に応じた電気信号を出力する。

操作判定部５６は、信号出力部５５から出力される電気信号（以下、「出力信号」と呼称する）に基づく信号値と、予め定められた基準値との差に基づいて、表示面５１への操作の有無を判定する。

具体的に、タッチパネル３３では、前記電極各々に対応する前記基準値が予め設定されている。そして、操作判定部５６は、いずれかの前記電極に対応する前記出力信号に基づく信号値と当該電極に対応する前記基準値との差に基づいて、表示面５１における当該電極との対向領域への操作の有無を判定する。

例えば、操作判定部５６は、いずれかの前記電極に対応する前記出力信号に基づく信号値と当該電極に対応する前記基準値との差が予め定められた閾値を超える場合に、表示面５１における当該電極との対向領域への操作があると判定する。一方、操作判定部５６は、いずれかの前記電極に対応する前記出力信号に基づく信号値と当該電極に対応する前記基準値との差が前記閾値以下である場合に、表示面５１における当該電極との対向領域への操作がないと判定する。

例えば、操作判定部５６は、前記出力周期で表示面５１への操作の有無を判定する。

更新処理部５７は、操作判定部５６により表示面５１への操作がないと判定される前記出力信号の信号値に基づいて、前記基準値を更新する。

具体的に、更新処理部５７は、前記電極各々に対応する前記基準値を更新する。

例えば、更新処理部５７は、操作判定部５６により表示面５１におけるいずれかの前記電極との対向領域への操作がないと判定された場合に、当該判定に用いられた前記出力信号の信号値を、当該電極に対応する前記基準値として設定する。一方、更新処理部５７は、操作判定部５６により表示面５１におけるいずれかの前記電極との対向領域への操作があると判定された場合に、当該判定に用いられた前記出力信号の信号値を用いた前記基準値の更新を行わない。例えば、更新処理部５７は、前記特定周波数の逆数の周期で前記基準値を更新する。

基準値初期化部５８は、前記基準値を初期化する。

具体的に、基準値初期化部５８は、制御部１９からの初期化指示に応じて、前記電極各々に対応する前記基準値を初期化する。

例えば、基準値初期化部５８は、前記初期化指示の入力タイミングで信号出力部５５から出力されるいずれかの前記電極に対応する前記出力信号に基づいて、当該電極に対応する前記基準値を初期化する。例えば、基準値初期化部５８は、前記初期化指示の入力タイミングで信号出力部５５から出力されるいずれかの前記電極に対応する前記出力信号の信号値を、当該電極に対応する前記基準値として設定する。

なお、基準値初期化部５８は、予め定められた初期値に基づいて、前記電極各々に対応する前記基準値を初期化してもよい。

制御部１９は、画像形成装置１を統括的に制御する。図２に示されるように、制御部１９は、ＣＰＵ４１、ＲＯＭ４２、及びＲＡＭ４３を備える。ＣＰＵ４１は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ＲＯＭ４２は、ＣＰＵ４１に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。ＲＡＭ４３は、ＣＰＵ４１が実行する各種の処理の一時記憶メモリー（作業領域）として使用される揮発性の記憶装置である。制御部１９では、ＣＰＵ４１によりＲＯＭ４２に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置１が制御部１９により統括的に制御される。

なお、制御部１９は、集積回路（ＡＳＩＣ）などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部１９は、画像形成装置１を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。

ところで、画像形成装置１では、前記基準値の更新タイミングで当該装置に電気的なノイズが流入した場合に、更新後の前記基準値が前記ノイズの影響を受けた異常な値となることがある。これにより、画像形成装置１において表示面５１への操作の有無に関わらず常に表示面５１への操作があると判定される異常状態が発生することがある。具体的に、前記ノイズの影響により前記基準値が大幅に低下した場合に、前記異常状態が発生する。前記異常状態が発生すると、常に表示面５１への操作があると判定されるため、前記基準値の更新ができなくなる。

これに対し、画像形成装置１では、以下に説明するように、前記ノイズによって発生する前記異常状態を早期に解消することが可能である。

具体的に、画像形成装置１のＲＯＭ４２には、制御部１９のＣＰＵ４１に後述の基準値初期化処理（図４のフローチャート参照）を実行させるための基準値初期化プログラムが予め記憶されている。なお、前記基準値初期化プログラムは、ＣＤ、ＤＶＤ、及びフラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部１５にインストールされてもよい。

そして、制御部１９は、図２に示されるように、初期化処理部４４、及び条件変更部４５を含む。具体的に、制御部１９は、ＣＰＵ４１を用いてＲＯＭ４２に記憶されている前記基準値初期化プログラムを実行する。これにより、制御部１９は、初期化処理部４４、及び条件変更部４５として機能する。電源部１７、操作表示部１８、及び制御部１９は、本発明の表示入力装置の一例である。

初期化処理部４４は、更新処理部５７による前記基準値の更新タイミングで検出処理部２２により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能である。

例えば、初期化処理部４４は、検出処理部２２により検出される前記ノイズの流入期間中に更新処理部５７によって前記基準値が更新された場合に、当該流入期間後に前記基準値を初期化可能である。

例えば、初期化処理部４４は、自装置が電気的に接地されていない場合に、前記基準値を初期化する。一方、初期化処理部４４は、自装置が電気的に接地されている場合は、前記基準値を初期化しない。

例えば、初期化処理部４４は、電流検出部２１によってアース線４を流れる電流が検出される場合に、自装置が電気的に接地されていると判断する。また、初期化処理部４４は、電流検出部２１によってアース線４を流れる電流が検出されない場合に、自装置が電気的に接地されていないと判断する。

なお、初期化処理部４４は、予め記憶部１５に格納された自装置が電気的に接地されているか否かを示す接地情報に基づいて、自装置が電気的に接地されているか否かを判断してもよい。前記接地情報は、操作表示部１８におけるユーザーの操作に応じて内容が設定されてよい。

また、初期化処理部４４は、人検知部１６によって前記検知範囲内に存在する人が検知される場合は、人検知部１６によって当該人が検知されなくなるまで前記基準値の初期化を留保する。

また、初期化処理部４４は、前記基準値の初期化タイミングで検出処理部２２により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を再度初期化する。

例えば、初期化処理部４４は、検出処理部２２により検出される前記ノイズの流入期間中に前記基準値が初期化された場合に、当該流入期間後に前記基準値を再度初期化する。

具体的に、初期化処理部４４は、前記基準値を初期化する場合に、基準値初期化部５８に前記初期化指示を送信する。

条件変更部４５は、初期化処理部４４によって前記基準値が初期化される場合に、当該基準値の初期化時から予め定められた基準時間が経過するまで、操作判定部５６による表示面５１への操作の有無の判定条件を厳しくする。換言すると、条件変更部４５は、表示面５１への操作の有無の検出感度を低下させる。なお、前記基準時間は任意に設定される時間であってよい。

例えば、条件変更部４５は、前記閾値を現在の第１値よりも高い予め定められた第２値に変更するよう操作判定部５６に指示することで、前記判定条件を厳しくする。また、条件変更部４５は、信号出力部５５から出力される前記出力信号に基づく信号値の移動平均に基づいて表示面５１への操作の有無を判定するよう操作判定部５６に指示することで、前記判定条件を厳しくする。

［基準値初期化処理］
以下、図４を参照しつつ、画像形成装置１において制御部１９により実行される基準値初期化処理の手順の一例とともに、本発明の基準値初期化方法について説明する。ここで、ステップＳ１１、Ｓ１２・・・は、制御部１９により実行される処理手順（ステップ）の番号を表している。

＜ステップＳ１１＞
まず、ステップＳ１１において、制御部１９は、更新処理部５７によって前記基準値が更新されたか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、更新処理部５７によって前記基準値が更新されたと判断すると（Ｓ１１のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１２に移行させる。また、更新処理部５７によって前記基準値が更新されていなければ（Ｓ１１のＮｏ側）、制御部１９は、ステップＳ１１で更新処理部５７によって前記基準値が更新されるまで待ち受ける。

なお、タッチパネル３３の操作判定部５６は、前記基準値初期化処理の実行中に、前記出力周期で表示面５１への操作の有無を判定する。また、更新処理部５７は、前記基準値初期化処理の実行中に、操作判定部５６により表示面５１への操作がないと判定されるごとに、前記出力信号の信号値に基づいて前記基準値を更新する。前記基準値初期化処理の実行中における更新処理部５７による前記基準値の更新処理が、本発明の更新ステップの一例である。

＜ステップＳ１２＞
ステップＳ１２において、制御部１９は、検出処理部２２により検出される前記ノイズの流入期間中であるか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、前記ノイズの流入期間中であると判断すると（Ｓ１２のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１３に移行させる。また、前記ノイズの流入期間中でなければ（Ｓ１２のＮｏ側）、制御部１９は、処理をステップＳ１１に移行させる。なお、検出処理部２２による前記ノイズを検出する処理が、本発明の検出ステップの一例である。

＜ステップＳ１３＞
ステップＳ１３において、制御部１９は、自装置が電気的に接地されているか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、自装置が電気的に接地されていると判断すると（Ｓ１３のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１１に移行させる。つまり、画像形成装置１では、自装置が電気的に接地されている場合には、更新後の前記基準値が前記ノイズの影響を受けた異常な値となることはないと判断される。また、自装置が電気的に接地されていなければ（Ｓ１３のＮｏ側）、制御部１９は、処理をステップＳ１４に移行させる。つまり、画像形成装置１では、自装置が電気的に接地されていない場合には、更新後の前記基準値が前記ノイズの影響を受けた異常な値となることがあると判断される。

＜ステップＳ１４＞
ステップＳ１４において、制御部１９は、人検知部１６によって前記検知範囲内に存在する人が検知されたか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、人検知部１６によって前記検知範囲内に存在する人が検知されたと判断すると（Ｓ１４のＹｅｓ側）、ステップＳ１４で人検知部１６によって当該人が検知されなくなるまで待ち受ける。これにより、表示面５１への操作時に前記基準値が更新されることを回避可能である。また、人検知部１６によって前記検知範囲内に存在する人が検知されなければ（Ｓ１４のＮｏ側）、制御部１９は、処理をステップＳ１５に移行させる。

＜ステップＳ１５＞
ステップＳ１５において、制御部１９は、前記基準値を初期化する。ここで、ステップＳ１１からステップＳ１５までの処理は、本発明の初期化ステップの一例であって、制御部１９の初期化処理部４４により実行される。

＜ステップＳ１６＞
ステップＳ１６において、制御部１９は、ステップＳ１２と同様に、検出処理部２２により検出される前記ノイズの流入期間中であるか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、前記ノイズの流入期間中であると判断すると（Ｓ１６のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１５に移行させる。また、前記ノイズの流入期間中でなければ（Ｓ１６のＮｏ側）、制御部１９は、処理をステップＳ１７に移行させる。

＜ステップＳ１７＞
ステップＳ１７において、制御部１９は、操作判定部５６による表示面５１への操作の有無の前記判定条件を厳しくする。これにより、前記ノイズによるタッチ操作の誤検出が抑制される。

＜ステップＳ１８＞
ステップＳ１８において、制御部１９は、直近のステップＳ１５の実行時から前記基準時間が経過したか否かを判断する。

ここで、制御部１９は、直近のステップＳ１５の実行時から前記基準時間が経過したと判断すると（Ｓ１８のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１９に移行させる。また、直近のステップＳ１５の実行時から前記基準時間が経過していなければ（Ｓ１８のＮｏ側）、制御部１９は、ステップＳ１８で前記基準時間が経過するのを待ち受ける。

＜ステップＳ１９＞
ステップＳ１９において、制御部１９は、ステップＳ１７で変更された前記判定条件を元に戻す。ここで、ステップＳ１７からステップＳ１９までの処理は、制御部１９の条件変更部４５により実行される。

このように、画像形成装置１では、自装置が電気的に接地されている場合は前記第１タイミングが前記初期化タイミングとして設定される。また、自装置が電気的に接地されていない場合、つまり前記ノイズによる影響を受けやすい場合は、前記第１タイミングよりも到来頻度が高い前記第２タイミングが前記初期化タイミングとして設定される。

これにより、前記基準値の更新タイミングで前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能である。これにより、前記ノイズによって発生する前記異常状態を早期に解消することが可能である。

１ 画像形成装置
１１ ＡＤＦ
１２ 画像読取部
１３ 画像形成部
１４ 給紙部
１５ 記憶部
１６ 人検知部
１７ 電源部
１８ 操作表示部
１９ 制御部
２１ 電流検出部
２２ 検出処理部
３１ 表示部
３２ 操作部
３３ タッチパネル
４４ 初期化処理部
４５ 条件変更部
５５ 信号出力部
５６ 操作判定部
５７ 更新処理部
５８ 基準値初期化部

Claims (9)

1. 被操作面における静電容量に応じた電気信号を出力する信号出力部と、
   前記信号出力部から出力される前記電気信号に基づく信号値と予め定められた基準値との差に基づいて、前記被操作面への操作の有無を判定する操作判定部と、
   前記操作判定部により前記被操作面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値を更新する更新処理部と、
   外部電源に接続される給電線を介して流入するノイズを検出する検出処理部と、
   前記更新処理部による前記基準値の更新タイミングで前記検出処理部により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能な初期化処理部と、
   を備える表示入力装置。
2. 前記検出処理部は、前記給電線を介して供給される交流電圧の振幅が予め定められた特定値を超えて変動した場合に、前記ノイズを検出する、
   請求項１に記載の表示入力装置。
3. 前記検出処理部は、前記給電線を介して供給される交流電圧が予め定められた特定周波数の周波数成分を含む場合に、前記ノイズを検出する、
   請求項１又は２に記載の表示入力装置。
4. 前記初期化処理部は、前記基準値の初期化タイミングで前記検出処理部により前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を再度初期化する、
   請求項１～３のいずれかに記載の表示入力装置。
5. 前記初期化処理部によって前記基準値が初期化される場合に、当該基準値の初期化時から予め定められた基準時間が経過するまで前記被操作面への操作の有無の判定条件を厳しくする条件変更部を備える、
   請求項１～４のいずれかに記載の表示入力装置。
6. 自装置を含む予め定められた検知範囲内に存在する人を検知する人検知部を備え、
   前記初期化処理部は、前記人検知部によって前記人が検知される場合は、前記人検知部によって前記人が検知されなくなるまで前記基準値の初期化を留保する、
   請求項１～５のいずれかに記載の表示入力装置。
7. 前記初期化処理部は、自装置が電気的に接地されている場合は前記基準値を初期化しない、
   請求項１～６のいずれかに記載の表示入力装置。
8. 請求項１～７のいずれかに記載の表示入力装置と、
   原稿の画像データを読み取る画像読取部及び画像データに基づく画像を形成する画像形成部のいずれか一方又は両方と、
   を備える画像処理装置。
9. 被操作面における静電容量に応じた電気信号を出力する信号出力部と、前記信号出力部から出力される前記電気信号に基づく信号値と予め定められた基準値との差に基づいて、前記被操作面への操作の有無を判定する操作判定部と、を備える表示入力装置で実行される基準値初期化方法であって、
   前記操作判定部により前記被操作面への操作がないと判定される前記信号値に基づいて、前記基準値を更新する更新ステップと、
   外部電源に接続される給電線を介して流入するノイズを検出する検出ステップと、
   前記更新ステップによる前記基準値の更新タイミングで前記検出ステップにより前記ノイズが検出される場合に、前記基準値を初期化可能な初期化ステップと、
   を含む基準値初期化方法。

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