JP2021086645A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高性能な半導体記憶装置を提供する。【解決手段】 半導体記憶装置は、半導体の第1部分と面する第1ワード線と、半導体の第2部分と面するとともに第1ワード線とともに半導体を挟み、第1ワード線とは別個の第2ワード線、半導体の第1部分に位置し、第1ワード線と接続された第1セルトランジスタと、半導体の第2部分に位置し、第2ワード線と接続された第2セルトランジスタを備える。第1動作において、第1ワード線に第1電圧が印加されているとともに第2ワード線に第1電圧より高い第2電圧が印加されている間に第2セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第1リードが行われる。第2動作において、第2ワード線に第1電圧より高く第2電圧より低い第3電圧が印加されている間に第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第2リードが行われる。【選択図】 図12
Description
実施形態は、概して半導体記憶装置に関する。
3次元に配列されたメモリセルを有する半導体記憶装置が知られている。
高性能な半導体記憶装置を提供しようとするものである。
一実施形態による半導体記憶装置は、半導体の上記第1部分と面する第1ワード線と、上記半導体の上記第2部分と面するとともに上記第1ワード線とともに上記半導体を挟み、上記第1ワード線とは別個の第2ワード線、上記半導体の上記第1部分に位置し、上記第1ワード線と接続された第1セルトランジスタと、上記半導体の上記第2部分に位置し、上記第2ワード線と接続された第2セルトランジスタを備える。第1動作において、上記第1ワード線に第1電圧が印加されているとともに上記第2ワード線に上記第1電圧より高い第2電圧が印加されている間に上記第2セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第1リードが行われる。第2動作において、上記第2ワード線に上記第1電圧より高く上記第2電圧より低い第3電圧が印加されている間に上記第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第2リードが行われる。
以下に実施形態が図面を参照して記述される。以下の記述において、略同一の機能及び構成を有する構成要素は同一の参照符号を付される。略一の機能及び構成を有する複数の構成要素が相互に区別されるために、参照符号の末尾にさらなる数字又は文字が付される場合がある。
図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なり得る。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。また、或る実施形態についての記述は全て、明示的に又は自明的に排除されない限り、別の実施形態の記述としても当てはまる。
本明細書及び特許請求の範囲において、ある第1要素が別の第2要素に「接続されている」とは、第1要素が直接的又は常時或いは選択的に導電性となる要素を介して第2要素に接続されていることを含む。
以下、xyz直行座標系が用いられて、実施形態が記述される。以下の記述において、「下」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより小さい座標の位置を指し、「上」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより大きい座標の位置を指す。
<第1実施形態>
<1.1.構造(構成)>
図1は、第1実施形態の半導体記憶装置1中の要素及び接続、並びに関連する要素を示す。図1に示されるように、半導体記憶装置1は、メモリコントローラ2により制御される。メモリコントローラ2は、ホスト装置(図示せず)から命令を受け取り、受け取られた命令に基づいて半導体記憶装置1を制御する。
<1.1.構造(構成)>
図1は、第1実施形態の半導体記憶装置1中の要素及び接続、並びに関連する要素を示す。図1に示されるように、半導体記憶装置1は、メモリコントローラ2により制御される。メモリコントローラ2は、ホスト装置(図示せず)から命令を受け取り、受け取られた命令に基づいて半導体記憶装置1を制御する。
半導体記憶装置1は、NANDバスを介してメモリコントローラ2と接続されている。NANDバスは、複数の制御信号及び8ビットの幅の入出力信号DQを伝送する。制御信号は、信号 ̄CE、CLE、BLE、 ̄WE、 ̄RE、 ̄WP、データストローブ信号DQS及び ̄DQS、並びにレディー・ビジー信号RBを含む。符号「 ̄」は、反転論理を示す。半導体記憶装置1は、入出力信号DQを受け取り、入出力信号DQを送信する。入出力信号DQは、コマンド(CMD)、書込みデータ又はリードデータ(DAT)、アドレス情報(BDD)、及びステータス(STB)を含む。
信号 ̄CEは半導体記憶装置1をイネーブルにする。信号CLEは、入出力信号DQによるコマンドの送信を半導体記憶装置1に通知する。信号ALEは、入出力信号DQによるアドレス信号の送信を半導体記憶装置1に通知する。信号 ̄WEは、入出力信号DQの取り込みを半導体記憶装置1に指示する。信号 ̄REは、入出力信号DQの出力を半導体記憶装置1に指示する。レディー・ビジー信号RBは、半導体記憶装置1がレディー状態であるか、ビジー状態であるかを示し、ローレベルによってビジー状態を示す。半導体記憶装置1は、レディー状態にあると、コマンドを受け付け、ビジー状態にあると、コマンドを受け付けない。
半導体記憶装置1は、メモリセルアレイ10、コマンドレジスタ11、アドレスレジスタ12、シーケンサ13、ドライバ14、ロウデコーダ15、及びセンスアンプ16等の要素を含む。
メモリセルアレイ10は複数のメモリブロック(ブロック)BLK(BLK0、BLK1、…)を含む。各ブロックBLKは複数のストリングユニットSU(SU0、SU1、…)の集合である。各ストリングユニットSUは複数のNANDストリングNS(図示せず)の集合である。各NANDストリングNSは、複数のメモリセルトランジスタMTを含む。
コマンドレジスタ11は、メモリコントローラ2によって受け取られたコマンドCMDを保持する。コマンドCMDは、シーケンサ13にデータリード、データ書込み、及びデータ消去を含む種々の動作を指示する。
アドレスレジスタ12は、メモリコントローラ2によって受け取られたアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、例えばブロックアドレスBA、ページアドレスPA、及びカラムアドレスCAを含む。ブロックアドレスBA、ページアドレスPA、及びカラムアドレスCAは、それぞれブロックBLK、ワード線WL、及びビット線BLの選択に使用される。
シーケンサ13は、半導体記憶装置1全体の動作を制御する。シーケンサ13は、コマンドレジスタ11から受け取られたコマンドCMDに基づいてドライバ14、ロウデコーダ15、及びセンスアンプ16を制御して、データリード、データ書込み、データ消去等を含む種々の動作を行う。
ドライバ14は、半導体記憶装置1の動作に必要な種々の電位を生成し、複数の電位のうちの選択されたものをロウデコーダ15に供給する。
ロウデコーダ15は、アドレスレジスタ12から受け取られたブロックアドレスBAに基づいて選択された1つのブロックBLKにドライバ14から供給される電位を転送する。
センスアンプ16は、メモリセルトランジスタMTの状態をセンスし、センスされた状態に基づいてリードデータを生成し、又は、書込みデータをメモリセルトランジスタMTに転送する。
<1.1.2.メモリセルアレイ>
図2は、第1実施形態のメモリセルアレイ10の一部の回路図であり、1つのブロックBLK0中の要素及び接続、並びに関連する要素を示す。複数の(例えば全ての)ブロックBLKは、みな図2に示される要素及び接続を含む。
図2は、第1実施形態のメモリセルアレイ10の一部の回路図であり、1つのブロックBLK0中の要素及び接続、並びに関連する要素を示す。複数の(例えば全ての)ブロックBLKは、みな図2に示される要素及び接続を含む。
1つのブロックBLKは、複数(例えば8つ)のストリングユニットSU(SU0〜SU7)を含む。
m+1(mは自然数)本のビット線BL0乃至BLmの各々は、各ブロックBLKにおいて、ストリングユニットSU0乃至SU7の各々からの1つのNANDストリングNSと接続されている。相違する複数のビット線BLとそれぞれ接続された複数のNANDストリングNSは1つのストリングユニットSUを構成する。
α(αは偶数)の各々の値のケースについて、ストリングユニットSUα中のNANDストリングNSaは、1つの選択ゲートトランジスタSTa、複数(例えば8つ)のメモリセルトランジスタMTa(MTa0乃至MTa7)、及び1つの選択ゲートトランジスタDTa(DTa0乃至DTa7(一部図示せず))を含む。選択ゲートトランジスタSTa、メモリセルトランジスタMTa0乃至MTa7、及び選択ゲートトランジスタDTaは、この順で、ソース線CELSRCと1つのビット線BLとの間に直列に接続されており、NANDストリングNSaを構成する。メモリセルトランジスタMT(MTb)は、制御ゲート電極(ワード線WL)、及び周囲から絶縁された電荷蓄積層を含み、電荷蓄積層中の電荷の量に基づいてデータを不揮発に保持することができる。
αの各々の値のケースについて、ストリングユニットSUα中のメモリセルトランジスタMTa0乃至MTa7の制御ゲート電極は、ワード線WLa0乃至WLa7とそれぞれ接続されている。1つのストリングユニットSU中でワード線WLを共有するメモリセルトランジスタMTの組は、セルユニットCUと称される。
αの各々の値のケースについて、選択ゲートトランジスタDTαはストリングユニットSUαに属する。αの各々の値のケースについて、ストリングユニットSUα中の複数のNANDストリングNSaのそれぞれの選択ゲートトランジスタDTαのゲートは選択ゲート線SGDLαに接続されている。
β(βは奇数)の各々の値のケースについて、ストリングユニットSUβ中のNANDストリングNSbは、1つの選択ゲートトランジスタSTb、複数(例えば8つ)のメモリセルトランジスタMTb(MTb0乃至MTb7)、及び1つの選択ゲートトランジスタDTb(DTb0乃至DTb7(一部図示せず))を含む。選択ゲートトランジスタSTb、メモリセルトランジスタMTb、及び選択ゲートトランジスタDTbは、この順で、ソース線CELSRCと1つのビット線BLとの間に直列に接続されており、NANDストリングNSbを構成する。
βの各々の値のケースについて、ストリングユニットSUβ中のメモリセルトランジスタMTb0乃至MTb7の制御ゲート電極は、ワード線WLb0乃至WLb7とそれぞれ接続されている。
βの各々の値のケースについて、選択ゲートトランジスタDTβはストリングユニットSUβに属する。βの各々の値のケースについて、ストリングユニットSUβ中の複数のNANDストリングNSbのそれぞれの選択ゲートトランジスタDTβのゲートは選択ゲート線SGDLβに接続されている。
図3は、第1実施形態のメモリセルアレイ10の一部の1つの層のxy面に沿った構造を示す。図3に示されるように、複数の導電体CD(CD1乃至CD6)が設けられている。導電体CD1乃至CD6は、各々、2つの部分を含む。γ(γは自然数)が各々の値のケースについて、導電体CDγの2つの部分は、図3に示される領域とは別の領域において互いに接続されている。以下、γが各々の値のケースについて、導電体CDγの当該2つの部分の各々は、導電体部分CDγと称される場合がある。
導電体部分CD1乃至CD7は、x軸に沿って延びる。γが各々の値のケースについて、導電体部分CDγの一方、導電体部分CD(γ+1)の一方、導電体部分CDγの他方、及び導電体部分CD(γ+1)の他方は、この順で、y軸に沿って並ぶ。γが各々の値のケースについて、導電体CDγは、選択ゲート線SGDLγとして機能する。
y軸に沿って並ぶ2つの導電体部分CDの各対は、間において分離絶縁体IMを挟む。分離絶縁体IMは、xz面に沿って広がる。
各分離絶縁体IMと同じ行において、複数のメモリピラーMPが、x軸に沿って並ぶ。メモリピラーMPは、z軸に沿って延びる柱状の形状を有する。各メモリピラーMPは、当該メモリピラーMPのy軸に沿った両側の2つの導電体部分CDに亘って広がり、当該2つの導電体部分CDと部分的に接する。分離絶縁体IMの或る第1行中の複数のメモリピラーMPのx軸上のそれぞれの座標は、当該分離絶縁体IMの第1行の隣の分離絶縁体IMの第2行中の複数のメモリピラーMPのx軸上のそれぞれの座標と異なる。例えば、当該分離絶縁体IMの第1行中の各メモリピラーMPのx軸上の座標(x軸座標)は、分離絶縁体IMの第2行中の隣り合う2つのメモリピラーMPのそれぞれのx軸座標の間にある。
図4は、第1実施形態のメモリセルアレイの一部の1つの層のxy面に沿った構造を示す。図4は、図3に示される領域と同じ領域について示し、図3に示される構造の層よりも下の層の構造を示す。図4に示される構造と同じ構造が、z軸上で異なる複数の座標の各々に位置する層に設けられる。
図4に示されるように、複数の導電体CW(CWa及びCWb)が設けられている。導電体CWaは、各々がx軸に沿って延びる複数の部分を含む。以下、導電体CWaの当該部分の各々は、導電体部分CWaと称される場合がある。全ての導電体部分CWaは、図4に示される領域とは別の領域において互いに接続されている。
導電体CWbは、各々がx軸に沿って延びる複数の部分を含む。以下、導電体CWbの当該部分の各々は、導電体部分CWbと称される場合がある。全ての導電体部分CWbは、図4に示される領域とは別の領域において互いに接続されている。
導電体部分CWa及び導電体部分CWbは、y軸に沿って交互に並ぶ。導電体部分CWa及び導電体部分CWbの各々は、図3に示される導電体部分CD1乃至CD7のいずれか1つのz軸に沿った下方に位置する。導電体部分CWa及び導電体部分CWbのうちのy軸に沿って並ぶ2つの間において、分離絶縁体IM及び複数のメモリピラーMPがz軸に沿って延びている。各メモリピラーMPは、当該メモリピラーMPのy軸に沿った両側の2つの導電体部分CWa及びCWbに亘って広がり、当該2つの導電体部分CWa及びCWbと部分的に接する。
導電体CWaは、ワード線WLa0乃至WLa7のいずれか1つとして機能する。導電体CWbは、ワード線WLb0乃至WLb7のいずれか1つとして機能する。或る同じ層に位置する導電体CWa及びCWbは、ワード線WLan(nは自然数)及びWLbnのnにおいて同じ値を有する。具体的には、例えば、或る第1層に位置する導電体CWa及びCWbは、それぞれワード線WLa1及びWLb1として機能する。
図5は、第1実施形態の1つのメモリピラーMPのxy面に沿った断面構造を示し、導電体CWa及びCWbが位置する層での構造を示す。例えば、各メモリピラーMPは、図5に示される構造を有する。
図5に示されるとともに上記されるように、メモリピラーMPは、導電体CWa及び導電体CWbの間に位置する。図5は、例として、上側において導電体部分CWaと接するとともに下側において導電体部分CWbと接するメモリピラーMPを示す。
図5に示されるように、メモリピラーMPは、コア絶縁体IC、半導体ピラーPL、トンネル絶縁体IT、電荷蓄積層CB、及びブロック絶縁体IBを含む。メモリピラーMPは、さらなる導電体又は絶縁体を含んでいても良い。
コア絶縁体ICは、メモリピラーMPの中央に位置する。半導体ピラーPLは、コア絶縁体ICの側面を覆う。半導体ピラーPLは、メモリセルトランジスタMT、及び選択ゲートトランジスタDT並びにSTのチャネルが形成されるチャネル領域として機能する。トンネル絶縁体ITは、半導体ピラーPLの側面を覆う。
ブロック絶縁体IBは、メモリピラーMPの最も外側に位置し、メモリピラーMPの側面を構成する。ブロック絶縁体IBは、導電体部分CWb、導電体部分CWb、及び分離絶縁体IMと接する。
電荷蓄積層CBは、トンネル絶縁体ITとブロック絶縁体IBの間に位置し、例えば、トンネル絶縁体ITの側面を覆う。電荷蓄積層CBは、絶縁体であっても導電体であってもよい。
メモリピラーMPのうちの、導電体部分CWb又は導電体部分CWbと面する部分は、1つのメモリセルトランジスタMTとして機能する。
メモリセルアレイ10は、例として、図6に示される構造を有することが可能である。図6は、第1実施形態のメモリセルアレイ10の一部のyz面に沿った断面構造を示し、y軸に沿って並ぶ2つのメモリピラーMPを含む領域を示す。
図6に示されるように、基板subは、xy面に沿って広がる。基板subの上方に導電体CCが設けられている。導電体CCは、ソース線CELSRCとして機能する。導電体CCの上方に、2つの導電体CS、複数の導電体部分CW(例えば8つの導電体部分CWa及び8つの導電体部分CWb)、及び導電体部分CDが設けられている。導電体CS、CW、及びCDは、この順で間隔を有してz軸に沿って並び、y軸に沿って延びる。図6には、導電体CSの複数の部分が示されており、図6に示されている導電体CSの部分は、図6に示されている領域とは別の領域で互いに接続されている。以下、図6に示されている導電体CSの部分は導電体部分CSと称される場合がある。
図6に示されるとともに図3から図5を参照して上記されるように、各導電体部分CDは、メモリピラーMP及び分離絶縁体IMの各間に位置し、各導電体部分CWは、メモリピラーMP及び分離絶縁体IMの各2つの間に位置する。同様に、各導電体部分CS、及び各導電体部分CDは、メモリピラーMP及び分離絶縁体IMの各間に位置する。
各導電体CSは、選択ゲート線SGSaL又は選択ゲート線SGSbLとして機能する。各導電体部分CDは、選択ゲート線SGDL0乃至SGDL7のいずれかの部分として機能する。
導電体部分CWaは、相違する8つの層に位置する。δ(δは自然数)の各々の値のケースについて、基板subからδ番目の層中の導電体部分CWaは、ワード線WLb(δ−1)として機能する。
導電体部分CWbは、相違する8つの層に位置する。δの各々の値のケースについて、基板subからδ番目の層中の導電体部分CWbは、ワード線WLb(δ−1)として機能する。
メモリピラーMPは、導電体部分CDより高い位置と導電体CCの内部とに亘って、z軸に沿って延びる。半導体ピラーPLは、z軸に沿って延び、下端において導電体CCと接する。いくつかのメモリピラーMPの上端は、半導体ピラーPLの部分において、導電性のプラグCPを介して導電体CTと接続されている。導電体CTはx軸に沿って延び、1つのビット線BLとして機能し、y軸上で別の座標に位置する別の導電体CTと間隔を有する。
分離絶縁体IMは、導電体部分CDから導電体部分CSに亘って、yz面に沿って広がる。
半導体ピラーPL、トンネル絶縁体IT、電荷蓄積層CB、及びブロック絶縁体IBのうちの導電体部分CSと交わる部分は、選択ゲートトランジスタSTa又はSTbとして機能する。半導体ピラーPL、トンネル絶縁体IT、電荷蓄積層CB、及びブロック絶縁体IBのうちの導電体部分CWa又はCWbと交わる部分は、それぞれ、メモリセルトランジスタMTa又はMTbとして機能する。半導体ピラーPL、トンネル絶縁体IT、電荷蓄積層CB、及びブロック絶縁体IBのうちの導電体部分CDと交わる部分は、選択ゲートトランジスタDT(DT0乃至DT7のいずれか)として機能する。
導電体CC上の領域のうち、図に示されている要素を設けられていない部分は、層間絶縁体を設けられている。
図6から分かるように、或るメモリピラーMPを共有するとともに同じ層に位置する2つのメモリセルトランジスタMTa及びMTbは、半導体ピラーPLを共有するとともに、並列に接続されている。このような2つのメモリセルトランジスタMTa及びMTbの一方は、以下、他方の裏面メモリセルトランジスタMTであると称される。例えば、メモリピラーMPを共有するメモリセルトランジスタMTa0とMTb0の一方は、他方の裏面メモリセルトランジスタである。同様に、選択セルユニットCUのメモリセルトランジスタMTのそれぞれの裏面メモリセルトランジスタMTの組は、裏面セルユニットCUと称される。
<1.1.3.セルトランジスタ>
半導体記憶装置1は、1つのメモリセルトランジスタMTにおいて2ビット以上のデータを保持することができる。図7は、例として、各々が2ビットのデータを保持するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧の分布とデータのマッピングを示す。各メモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、保持されるデータに応じた値を有する。メモリセルトランジスタMTあたり2ビットの記憶の場合、各メモリセルトランジスタMTは、4個のステート(又はレベル)のうちの閾値電圧に応じた1つのステートにあることが可能である。8個のステートは、Erステート、Aステート、Bステート、及びCステートと称される。Er、A、B、及びCステートにあるメモリセルトランジスタMTは、この順でより高い閾値電圧を有する。Erステートはデータを消去されている状態に相当する。
半導体記憶装置1は、1つのメモリセルトランジスタMTにおいて2ビット以上のデータを保持することができる。図7は、例として、各々が2ビットのデータを保持するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧の分布とデータのマッピングを示す。各メモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、保持されるデータに応じた値を有する。メモリセルトランジスタMTあたり2ビットの記憶の場合、各メモリセルトランジスタMTは、4個のステート(又はレベル)のうちの閾値電圧に応じた1つのステートにあることが可能である。8個のステートは、Erステート、Aステート、Bステート、及びCステートと称される。Er、A、B、及びCステートにあるメモリセルトランジスタMTは、この順でより高い閾値電圧を有する。Erステートはデータを消去されている状態に相当する。
データ書込みによって、書込み対象のメモリセルトランジスタMTは、書き込まれるデータに基づいて、Erステートに維持されるか、又はAステート、Bステート、及びCステートのいずれかに移される。
各ステートに2ビットのデータが任意の形で割り当てられることが可能である。各ステートは、例えば、以下の2ビットデータを有しているものとして扱われる。以下の記述の“PQ”は、P及びQが、それぞれ、アッパー及びロワーのビットの値を示す。
Erステート :“11”
Aステート :“01”
Bステート :“00”
Cステート :“10”
或る同じ2ビットデータを保持する複数のメモリセルトランジスタMTであっても、メモリセルトランジスタMTの特性のばらつき等に起因して、互いに相違する閾値電圧を有し得る。
Erステート :“11”
Aステート :“01”
Bステート :“00”
Cステート :“10”
或る同じ2ビットデータを保持する複数のメモリセルトランジスタMTであっても、メモリセルトランジスタMTの特性のばらつき等に起因して、互いに相違する閾値電圧を有し得る。
データリード対象のメモリセルトランジスタ(選択メモリセルトランジスタ)MTによって保持されているデータの割り出しのために、選択メモリセルトランジスタMTのステートが判断される。選択メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がどの範囲にあるかが、当該選択メモリセルトランジスタMTのステートの割り出しに用いられる。
選択メモリセルトランジスタMTが、Erステート、Aステート、及びBステートより上のステートにあるかの判断のためのリードは、それぞれ、AR(リード)、BR、及びCRと称される。
1つのセルユニットCUのメモリセルトランジスタMTの同じ位置(桁)のビットのデータの組は、1つのページを構成する。各セルユニットCUのメモリセルトランジスタMTの上位(1桁目)のビットのデータの組は、アッパーページと称される。各セルユニットCUのメモリセルトランジスタMTの下位(2桁目)のビットのデータの組は、ロワーページと称される。
各ページのデータは、値の相違する複数のリード電圧VCGRを用いたリードにより割り出される。どの大きさのリード電圧VCGRが使用されるかは、ErステートからCステートの各々にどの組合せの2ビットデータがマッピングされるかに基づいて定まる。リード電圧VCGRは、AR電圧VA、BR電圧VB、及びCR電圧VCを含む。AR電圧VA、BR電圧VB、及びCR電圧VCは、AR、BR、及びCRで使用される。図7のステートのビットの組へのマッピングの例では、ロワーページの各ビットの値は、BRによって割り出される。1以上のリード電圧VCGRを使用して、選択セルユニットCUのロワーページのデータをリードする(割り出す)ことは、ロワーページリードと称される。
各選択メモリセルトランジスタMTのアッパービットの値は、AR及びCRによって割り出されることが可能である。1以上のリード電圧VCGRを使用して、選択セルユニットCUのアッパーページのデータをリードすることは、アッパーページリードと称される。
リードパス電圧VREADは、いずれのステートにあるメモリセルトランジスタMTをもオンさせる大きさを有する。
データ消去によって、消去対象のメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧を下げられて、Erステートへと移される。
<1.1.4.センスアンプ>
図8は、第1実施形態のセンスアンプ16中の要素及び接続を示す。センスアンプ16は、m+1個のセンスアンプ回路SAC、m+1個の演算回路LC、データラッチSDL、TDL、ADL、BDL、及びADL、並びにデータラッチ(キャッシュメモリ)XDLを含む。
図8は、第1実施形態のセンスアンプ16中の要素及び接続を示す。センスアンプ16は、m+1個のセンスアンプ回路SAC、m+1個の演算回路LC、データラッチSDL、TDL、ADL、BDL、及びADL、並びにデータラッチ(キャッシュメモリ)XDLを含む。
各センスアンプ回路SACは、自身に接続された1つのビット線BLに読み出される電位をセンスし、当該ビット線BLにデータを転送する。
データラッチXDLは、m+1個のデータラッチ回路XDLCを含む。各データラッチ回路XDLCは、1つのデータバスLBUSと接続されており、1ビットのデータを保持できる。各データバスLBUSは、データのリードの間に、1つのセンスアンプ回路SACを介して、1つのビット線BLと接続される。
データラッチSDL、TDL、ADL、BDL、及びADLは、それぞれ、m+1個のデータラッチ回路SDLC、m+1個のデータラッチ回路TDLC、m+1個のデータラッチ回路ADLC、m+1個のデータラッチ回路BDLC、及びm+1個のデータラッチ回路ADLCを含む。データラッチ回路SDLC、TDLC、ADLC、BDLC、及びCDLCは、1つのデータバスLBUSと接続されており、1ビットのデータを保持できる。
同じビット線BLに接続されたデータラッチ回路XDLC、SDLC、TDLC、ADLC、BDLC、及びCDLC、演算回路LC、並びにセンスアンプ回路SACは、1つのセンスアンプユニットSAUを構成する。ビット線BL0乃至BLmとそれぞれ接続されるセンスアンプユニットSAUは、センスアンプユニットSAU0乃至SAUmと称される。
各センスアンプ回路SACは、データのリードの間、当該センスアンプ回路SACと接続された1つのビット線BLを介して1つの選択メモリセルトランジスタMTと電気的に接続される。そして、各センスアンプ回路SACは、選択メモリセルトランジスタMTの閾値電圧に基づいて定まる大きさの電圧を、当該センスアンプ回路SAC中のセンスノードSEN(後述される)上でセンスし、センスの結果に基づいて、当該センスアンプ回路SACと電気的に接続されたメモリセルトランジスタMTが2つの状態のいずれに属するかを判断する。メモリセルトランジスタMTの2つの状態は、“0”データまたは“1”データとして表現され、各センスアンプ回路SACは、リードデータが“0”データであるか“1”データであるかを、当該センスアンプ回路SACと接続されたデータラッチ回路SDLC、TDLC、ADLC、BDLC、及びCDLCのいずれかにおいて保持する。
各演算回路LCは、当該演算回路LCと接続されたデータラッチ回路XDLC、SDLC、TDLC、ADLC、BDLC、及びCDLCに保持されたデータ、並びにセンスアンプ回路SAC中のセンスノードSEN上のデータに対して、論理演算を行うことができる。論理演算は、否定(NOT)演算、論理和(OR)演算、論理積(AND)演算、排他的論理和(XOR)演算、否定排他的論理和(XNOR)演算を含む。
<1.1.5.センスアンプ回路>
図9は、第1実施形態のセンスアンプ回路SACの例示的な回路図である。各センスアンプ回路SACは、p型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)21、n型のMOSFET Tblx、Txxl、Tblq、22、23、24、25、26、27、及び28、並びにキャパシタ29を含む。
図9は、第1実施形態のセンスアンプ回路SACの例示的な回路図である。各センスアンプ回路SACは、p型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)21、n型のMOSFET Tblx、Txxl、Tblq、22、23、24、25、26、27、及び28、並びにキャパシタ29を含む。
図9のセンスアンプ回路SACと接続される1つのビット線BLは、n型のMOSFET Tbls及びTblcを介してノードSCOMと接続されている。
ノードSCOMは、トランジスタ22を介してノードVLSAと接続されている。トランジスタ22は、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13から、信号NLOを受け取る。
ノードSCOMは、さらに、トランジスタTblxを介してノードSSRCと接続されている。トランジスタTblxは、例えばシーケンサ13から、信号BLXを受け取る。
ノードSSRCは、トランジスタ21を介して、ノードVHSAに接続されているとともに、トランジスタ23を介してノードSRCGNDに接続されている。ノードVHSAは、センスアンプ16の電源電位を受け取り、ノードSRCGNDは接地電位(共通電位)を受け取る。トランジスタ21及び23は、それぞれのゲートにおいて、ノードINV_Sと接続されている。ノードINV_Sは、図9に示されるセンスアンプ回路SACと接続されるデータラッチ回路SDLC中のノードである。
ノードSCOMは、さらに、トランジスタTxxlを介してセンスノードSENと接続されている。トランジスタTxxlは、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13から信号XXLを受け取る。
センスノードSENは、トランジスタTblqを介してデータバスLBUSと接続されている。トランジスタTblqは、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13から信号BLQを受け取る。データバスLBUSは、図4に示されるセンスアンプ回路SACとともにセンスアンプユニットSAUを構成するデータラッチ回路XDLC、ADLC、BDLC、CDLC、TDLC、及びSDLCと接続されている。
センスノードSENはまた、トランジスタ24の第1端(ソース及びドレインの一方)と接続されている。トランジスタ24は、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13から信号LSLを受け取り、第2端(ソース及びドレインの他方)において、トランジスタ25を介して、ノードVLOPと接続されている。トランジスタ25は、ゲートにおいて、データバスLBUSと接続されている。
データバスLBUSは、さらに、トランジスタ26を介して、トランジスタ27の第1端と接続されている。トランジスタ26は、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13からストローブ信号STBを受け取り、第2端において、トランジスタ27の第1端と接続されている。トランジスタ27は、ゲートにおいて、センスノードSENと接続されており、第2端において、例えばシーケンサ13から信号CLKSAを受け取る。
トランジスタ28は、ノードVHLBとデータバスLBUSとの間に接続され、ゲートにおいて、例えばシーケンサ13から信号LPCを受け取る。
<1.2.動作>
図10は、第1実施形態の半導体記憶装置1の一部で生じ得る電荷の状態の例を示す。図10は、図5と同じ領域を示す。
図10は、第1実施形態の半導体記憶装置1の一部で生じ得る電荷の状態の例を示す。図10は、図5と同じ領域を示す。
図10は、左半分において、選択メモリセルトランジスタMTaにデータが書き込まれた状態を示す。裏面メモリセルトランジスタMTbはErステートにある。図10は、右半分において、左半分に示される状態から裏面メモリセルトランジスタMTbにデータが書き込まれた状態を示す。
左半分に示される状態において、模式的に描かれているように、選択メモリセルトランジスタMTaの半導体ピラーPLと裏面メモリセルトランジスタMTbの半導体ピラーPLは、コア絶縁体ICを介する寄生容量により容量結合している。裏面メモリセルトランジスタMTbの電荷蓄積層CBに正孔が存在し、この正孔によって、裏面メモリセルトランジスタMTbの電荷蓄積層CBの半導体ピラーPLに電荷が誘起される。さらに、この、半導体ピラーPL中の電荷によって、寄生容量の選択メモリセルトランジスタMTa側において電子が誘起されている。図10では、裏面メモリセルトランジスタMTbの電荷蓄積層CBにおける電荷によって誘起される電荷を示し、選択メモリセルトランジスタMTaの電荷蓄積層CBにおける電荷によって誘起される電荷は示されていない。選択メモリセルトランジスタMTaには、裏面メモリセルトランジスタMTb中の正孔によって電子が誘起されている状態でデータが書き込まれる。このため、裏面メモリセルトランジスタMTb中の正孔によって電子が誘起されている状態で、選択メモリセルトランジスタMTaは、書き込まれるデータに応じたステートにあるメモリセルトランジスタMTが有するべき閾値電圧を有するに至ったものと判断されて、選択メモリセルトランジスタMTaへのデータ書込みが完了している。
右半分に示される状態に移ることにより、裏面メモリセルトランジスタMTbの電荷蓄積層CBに電子が取り込まれる。この電子によって、寄生容量の選択メモリセルトランジスタMTa側において正孔が誘起されている。寄生容量の選択メモリセルトランジスタMTa側において電子がなくなるとともに正孔が誘起されることにより、選択メモリセルトランジスタMTaの閾値電圧は、裏面メモリセルトランジスタMTbがErステートの状態(左半分の状態)よりも低い。このことが、選択メモリセルトランジスタMTaのデータの誤リードを引き起こし得る。この現象は、裏面メモリセルトランジスタMTbが電気的にフローティングであると、強く現れる。
<1.2.1.ロワーページリードの間の電圧>
図11は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図11は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。図11は、ワード線WLaと接続されたメモリセルトランジスタMTaからデータがリードされるとともに、ワード線WLbと接続されたメモリセルトランジスタMTbが裏面メモリセルトランジスタである例を示す。メモリセルトランジスタMTbからデータがリードされる場合については、以下の記述の参照符号中の「a」と「b」とを入れ替えた記述が成り立つ。
図11は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図11は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。図11は、ワード線WLaと接続されたメモリセルトランジスタMTaからデータがリードされるとともに、ワード線WLbと接続されたメモリセルトランジスタMTbが裏面メモリセルトランジスタである例を示す。メモリセルトランジスタMTbからデータがリードされる場合については、以下の記述の参照符号中の「a」と「b」とを入れ替えた記述が成り立つ。
図11は、選択セルユニットCUが含まれる選択ストリングユニットSUt(tは0又は自然数)の選択ゲート線SGDLt、選択ゲート線SGDLのうちの選択ゲート線SGDLtを除く選択ゲート線(非選択の選択ゲート線)SGDL、選択ゲート線SGSLについて示す。また、図11は、選択セルユニットCUと接続されたワード線(選択ワード線)WLas(sは0又は自然数)、裏面セルユニットCUと接続されたワード線(裏面ワード線)WLbs、及びワード線WLのうちの選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsを除く非選択ワード線WLについて示す。
時刻t1において、シーケンサ13は、選択ゲート線SGDLt及びSGSLに電圧Vsgを印加する。電圧Vsgは、選択ゲートトランジスタDT及びSTをオンに維持する大きさを有する。電圧Vsgの印加は、後述の時刻t5まで継続する。一方、非選択の選択ゲート線SGSLは、データリードの間、電圧VSSを印加され続ける。
シーケンサ13はまた、時刻t1において、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLにリードパス電圧VREADを印加する。選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsへのリードパス電圧VREADの印加は、時刻t2まで継続する。一方、非選択ワード線WLへのリードパス電圧VREADの印加は、後述の時刻t5まで継続する。
シーケンサ13は、時刻t2から時刻t5に亘って、裏面セルユニットCUのロワーページ及びアッパーページからデータをリードする。そのために、シーケンサ13は、時刻t2から時刻t5に亘って、選択ワード線WLasにErカットオフ電圧VBBLを印加する。Erカットオフ電圧VBBLは、ErステートのメモリセルトランジスタMTをオフに維持する大きさを有し、例えば、電圧VSSより低い。
シーケンサ13は、時刻t2から時刻t5に亘って、AR、BR、及びCRを行う。そのために、シーケンサ13は、時刻t2と時刻t5の間に、裏面ワード線WLbsにAR電圧VA、BR電圧VB、及びCR電圧VCを任意の順序で印加する。例として、シーケンサ13は、時刻t2から時刻t3まで、裏面ワード線WLbsにAR電圧VAを印加する。また、シーケンサ13は、時刻t2と時刻t3の間に、ストローブ信号STBを一時的にイネーブル(ハイレベル)にする。この結果、各センスアンプ回路SACのセンスノードSEN上の電圧に基づいて“0”データ又は“1”データが得られる。以下、ストローブ信号STBをイネーブルにして、センスノードSEN上の電圧に基づいて“0”データ又は“1”データを取得する動作はストローブと称される。
同様に、シーケンサ13は、時刻t3から時刻t4まで裏面ワード線WLbsにBR電圧VBを印加するとともに時刻t3から時刻t4の間にストローブを行って、BRを行う。さらに、シーケンサ13は、時刻t4から時刻t5まで裏面ワード線WLbsにCR電圧VCを印加するとともに時刻t4から時刻t5の間にストローブを行って、CRを行う。
時刻t5において、シーケンサ13は、選択ゲート線SGDLt及びSGSL、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLに印加される電圧をVSSに戻す。
シーケンサ13は、時刻t6から、再び、選択ゲート線SGDLt及びSGSLに電圧Vsgを印加する。電圧Vsgの印加は、時刻t11まで継続する。
シーケンサ13はまた、時刻t6から、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLにリードパス電圧VREADを印加する。選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbsへのリードパス電圧VREADの印加は、時刻t7まで継続する。一方、非選択ワード線WLへのリードパス電圧VREADの印加は、後述の時刻t11まで継続する。
シーケンサ13は、時刻t7から時刻t11に亘って、選択セルユニットCUのロワーページからデータをリードする。そのために、シーケンサ13は、時刻t7から時刻t11の間に、選択ワード線WLasにBR電圧VBを印加して、BRを行う。
また、シーケンサ13は、選択セルユニットCUからのBRの間に、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLを印加しながら、これらの各電圧が印加されている間にストローブを行う。具体的には以下の通りである。例として、シーケンサ13は、選択セルユニットCUに対するBRの間、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLを、この順に印加する。この例に基づいて、シーケンサ13は、時刻t7から時刻t8まで、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCLを印加する。電圧VCLは、CR電圧VCより若干低く、少なくともCステートの1つ下のBステートの判別のためのBR電圧VBより高く、CステートにあるメモリセルトランジスタMTがぎりぎりでカットオフを維持する大きさ、すなわち、CステートにあるメモリセルトランジスタMTをオフさせる最大の大きさを有する。
選択メモリセルトランジスタMTは、データリードの間に、選択ワード線WLにおいて、自身の閾値電圧と同じかそれより高い電圧を受け取ると、オンする。この結果、選択メモリセルトランジスタMTを含んだNANDストリングNSを介する電流経路が形成され、当該NANDストリングNSと接続されたセンスアンプ回路SAC中のセンスノードSENの電位が低下する。センスノードSENの電位が或る大きさ以下である状態は、センスノードSENが“0”データに相当する電位を保持している状態として扱われる。
一方、選択メモリセルトランジスタMTは、データリードの間に、選択ワード線WLにおいて、自身の閾値電圧より低い電圧を受け取っていると、カットオフを維持する。この結果、選択メモリセルトランジスタMTを含んだNANDストリングNSを介する電流経路が形成され、当該NANDストリングNSと接続されたセンスアンプ回路SAC中のセンスノードSENの電位は、ほとんど低下しない。センスノードSENの電位が或る大きさ以上である状態は、センスノードSENが“1”データに相当する電位を保持している状態として扱われる。
シーケンサ13はまた、時刻t7から時刻t8の間にストローブを行う。
時刻t8から時刻t9まで、シーケンサ13は、裏面ワード線WLbsにBカットオフ電圧VBLを印加する。Bカットオフ電圧VBLは、BR電圧VBより若干低く、少なくともBステートの1つ下のAステートの判別のためのAR電圧VAより高く、BステートにあるメモリセルトランジスタMTがぎりぎりでカットオフを維持する大きさを有する。シーケンサ13はまた、時刻t8から時刻t9の間にストローブを行う。
時刻t9から時刻t10まで、シーケンサ13は、裏面ワード線WLbsにAカットオフ電圧VALを印加する。Aカットオフ電圧VALは、AR電圧VAより若干低く、少なくともカットオフ電圧VBBより高く、AステートにあるメモリセルトランジスタMTがぎりぎりでカットオフを維持する大きさを有する。シーケンサ13はまた、時刻t9から時刻t10の間にストローブを行う。
時刻t10から時刻t11まで、シーケンサ13は、裏面ワード線WLbsにErカットオフ電圧VBBLを印加する。Erカットオフ電圧VBBLは、カットオフ電圧VBBより若干低く、ErステートにあるメモリセルトランジスタMTがぎりぎりでカットオフを維持する大きさを有する。シーケンサ13はまた、時刻t10から時刻t11の間にストローブを行う。
時刻t11において、シーケンサ13は、選択ゲート線SGDLt及びSGSL、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLの電圧をVSSに戻す。これにより、図11の動作は終了する。
<1.2.2.アッパーページリードの間の電圧>
図12は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図12は、図11と同様に、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示す。図12は、図11と同様に、ワード線WLaと接続されたメモリセルトランジスタMTaからデータがリードされるとともに、ワード線WLbと接続されたメモリセルトランジスタMTbが裏面メモリセルトランジスタである例を示す。
図12は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図12は、図11と同様に、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示す。図12は、図11と同様に、ワード線WLaと接続されたメモリセルトランジスタMTaからデータがリードされるとともに、ワード線WLbと接続されたメモリセルトランジスタMTbが裏面メモリセルトランジスタである例を示す。
時刻t21から時刻t26までの各時刻における電圧の変化は、図11の時刻t1から時刻t6までのものとそれぞれ同じである。
シーケンサ13は、時刻t26から、再び、選択ゲート線SGDLt及びSGSLに電圧Vsgを印加する。電圧Vsgの印加は、時刻t36まで継続する。
シーケンサ13はまた、時刻t26から、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLにリードパス電圧VREADを印加する。選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsへのリードパス電圧VREADの印加は、時刻t27まで継続する。一方、非選択ワード線WLへのリードパス電圧VREADの印加は、後述の時刻t36まで継続する。
シーケンサ13は、時刻t27から時刻t36に亘って、選択セルユニットCUのアッパーページからデータをリードする。そのために、シーケンサ13は、時刻t27と時刻t36の間に、選択ワード線WLasにAR電圧VA及びCR電圧VCを順に印加して、AR及びCRを行う。
また、シーケンサ13は、選択セルユニットCUに対するAR及びCRの各々の間に、ロワーページリードのためのBRのときと同様に、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLを印加しながら、これらの各電圧が印加されている間にストローブを行う。
具体的には以下の通りである。例として、シーケンサ13は、時刻t27から時刻t31に亘ってARを行い、時刻t32から時刻t36に亘ってCRを行う。時刻t27から時刻t31までの各時刻において各配線に印加される電圧及び動作は、BRのための時刻t7から時刻t11までのものと、BR電圧VBに代えてAR電圧VAが印加されることを除いて同じである。時刻t32から時刻t36までの各時刻において各配線に印加される電圧は、BRのための時刻t7から時刻t11までのものと、BR電圧VBに代えてCR電圧VCが印加されることを除いて同じである。
時刻t36において、シーケンサ13は、選択ゲート線SGDLt及びSGSL、選択ワード線WLas、裏面ワード線WLbs、及び非選択ワード線WLの電圧をVSSに戻す。これにより、図12の動作は終了する。
<1.2.3.ロワーページリードの間のデータラッチの状態>
図13から図25は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間のデータラッチの状態を順に示す。より具体的には、図13から図25は、各々、選択セルユニットCUのロワーページからのデータリードの間のデータラッチXDL、CDL、BDL、ADL、TDL、及びSDL、並びにセンスノードSENの状態を示す。
図13から図25は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間のデータラッチの状態を順に示す。より具体的には、図13から図25は、各々、選択セルユニットCUのロワーページからのデータリードの間のデータラッチXDL、CDL、BDL、ADL、TDL、及びSDL、並びにセンスノードSENの状態を示す。
ε(εはX、C、B、A、T、又はS)の各ケースについて、表記「εDL」の横に並ぶ各桝は、1つのデータラッチ回路εDLC中のデータを示す。表記「SEN」の横に並ぶ各桝は、1つのセンスアンプ回路SAC中のストローブによって得られるデータを示す。縦方向に並ぶデータの組は、1つのセンスアンプユニットSAU中のデータの組である。
図13から図25の動作は、例えば、シーケンサ13の制御により行われる。すなわち、シーケンサ13は、以下の動作を実行できるように構成されている。
図13から図25に示されるように、選択メモリセルトランジスタMTasの4つのステートと、裏面メモリセルトランジスタMTbsの4つのステートによって、16通りの組合せが存在する。この16通りの組合せが、図13から図25に示されている。以下、Xステート(Xは、Er、A、B、又はC)にある選択メモリセルトランジスタMTasとYステート(Yは、Er、A、B、又はC)にある裏面メモリセルトランジスタMTbsの組は、「(X,Y)のメモリセルトランジスタ対」と称される場合がある。
また、図13から図25は、図11の時刻t6以降の状態を示す。図13に示される状態の時点で、裏面セルユニットCUに対するAR、BR、及びCRは完了しており、ロワーページデータ及びアッパーページデータがデータラッチBDL及びCDLにそれぞれ保持されている。すなわち、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsと接続されたデータラッチ回路BDLC及びCDLCは、ともに“1”データを保持している。同様に、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsと接続されたデータラッチ回路BDLC及びCDLCは、それぞれ、“1”データ及び“0”データを保持している。Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsと接続されたデータラッチ回路BDLC及びCDLCは、ともに、“0”データを保持している。同様に、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsと接続されたデータラッチ回路BDLC及びCDLCは、それぞれ、“0”データ及び“1”データを保持している。
<1.2.3.1.電圧VCLを印加しながらのBR>
図13は、図11の時刻t7と時刻t8の間のストローブの前の状態を示す。図13に示されるように、各データラッチ回路SDLC中のデータの論理が反転されたデータで、当該データラッチ回路SDLCと同じセンスアンプユニットSAU中のセンスノードSENが充電される。以下、或るセンスアンプユニットSAU中の或る2つのラッチ回路またはセンスノードSENは、互いに「対応する」関係にあると称される場合がある。
図13は、図11の時刻t7と時刻t8の間のストローブの前の状態を示す。図13に示されるように、各データラッチ回路SDLC中のデータの論理が反転されたデータで、当該データラッチ回路SDLCと同じセンスアンプユニットSAU中のセンスノードSENが充電される。以下、或るセンスアンプユニットSAU中の或る2つのラッチ回路またはセンスノードSENは、互いに「対応する」関係にあると称される場合がある。
第1実施形態のデータリードでは、データラッチ回路SDLCは、いずれも“0”データを保持し続ける。このため、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図14は、図11の時刻t7と時刻t8の間のストローブの間の状態を示す。選択ワード線WLasへのBR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしている。また、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Er、A、又はBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、(Er,B)、(Er,C)、(A,Er)、(A,A)、(A,B)、又は(A,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は低下し、“0”データに相当する電位となる。
Cカットオフ電圧VCLの印加によって、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsもカットオフを維持する。このため、そのような裏面メモリセルトランジスタMTbsのボディ(半導体ピラーPLの部分)は、電気的にフローティングしている。しかし、上記のように、Cカットオフ電圧VCLは、CステートにあるメモリセルトランジスタMTをぎりぎりでカットオフさせる大きさ、すなわちカットオフさせる最大の大きさを有する。このようなカットオフ可能な最大の電圧を印加されていることにより、CステートにあるメモリセルトランジスタMTの電気的フローティングの程度は小さい。よって、選択メモリセルトランジスタMTasの状態が、対応するセンスノードSENの電位に反映され、センスノードSENの電位は “0”データに相当する電位となる。
一方、選択ワード線WLasへのBR電圧VBによっても、B又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。一方、これらの選択メモリセルトランジスタMTasの裏面メモリセルトランジスタMTbsは、どのステートにあるかに基づいて、オンするか、カットオフを維持する。この結果、対応するセンスノードSENの電位は、2つのグループに分かれる。Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Cカットオフ電圧VCLの裏面ワード線WLbsの印加によってもオンしない。このため、(B,C)又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対では、いずれのメモリセルトランジスタMTでも電流経路が形成されず、対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
一方、Er、A、又はBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Cカットオフ電圧VCLの裏面ワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、たとえ選択メモリセルトランジスタMTasがB又はCステートにあるとしても、その裏面メモリセルトランジスタMTbsを介して電流経路が形成される。この結果、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(C,Er)、(C,A)、又は(C,B)のメモリセルトランジスタ対では、選択メモリセルトランジスタMTasの状態によらずに、対応するセンスノードSENの電位は低下し、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。このような期待値と異なるデータを保持し得るセンスノードSEN又はデータラッチ回路は、ハッチングにより示されている。
図15は、図11の時刻t7と時刻t8の間のストローブから時刻t8の前までの状態を示す。センスアンプ16は、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。すなわち、各センスアンプ回路SACは、自身のセンスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチ回路TDLCに保持する。
また、シーケンサ13は、論理演算CDL&( ̄BDL)&( ̄TDL)を行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。演算子「&」は、論理和を意味する。具体的には、各センスアンプユニットSAUにおいて、対応するデータラッチ回路CDLC、BDLC、及びTDLCについて、CDLC&( ̄BDLC)&( ̄TDLC)が行われ、演算の結果が対応するデータラッチ回路ADLCに保持される。この結果、(B,C)及び(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.3.2.電圧VBLを印加しながらのBR>
図16は、図11の時刻t8と時刻t9の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図16は、図11の時刻t8と時刻t9の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図17は、図11の時刻t8と時刻t9の間のストローブの間の状態を示す。BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Bカットオフ電圧VBLの印加により、Er又はAステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、(A,Er)、又は(A,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Bカットオフ電圧VBLの印加によっても、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,B)又は(A,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Bカットオフ電圧VBLの印加によっても、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、そのような裏面メモリセルトランジスタMTbsのボディは、比較的強く電気的にフローティングしている。このため、選択メモリセルトランジスタMTasがオンしにくくなり、オンしない場合がある。よって、(Er,C)又は(A,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのBR電圧VBの印加によっても、B又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、B又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Bカットオフ電圧VBLの印加によってもオンしない。このため、(B,B)、(B,C)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(B,Er)、(B,A)、(C,Er)、又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Bカットオフ電圧VBLのワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(B,Er)、(B,A)、(C,Er)、又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図18は、図11の時刻t8と時刻t9の間のストローブから時刻t9の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、論理演算(( ̄CDL)&( ̄BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。演算子「|」は、論理積を意味する。具体的には、各センスアンプユニットSAUにおいて、対応するデータラッチ回路CDLC、BDLC、TDLC、及びADLCについて、(( ̄CDLC)&( ̄BDLC)&( ̄TDLC))|ADLCが行われ、演算の結果が対応するデータラッチ回路ADLCに保持される。この結果、(B,B)、(B,C)、(C,B)、及び(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.3.3.電圧VALを印加しながらのBR>
図19は、図11の時刻t9と時刻t10の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図19は、図11の時刻t9と時刻t10の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図20は、図11の時刻t9と時刻t10の間のストローブの間の状態を示す。BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Aカットオフ電圧VALの印加により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)又は(A,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Aカットオフ電圧VALの印加によっても、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,A)又は(A,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Aカットオフ電圧VALの印加によっても、B又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,B)、(Er,C)、(A,B)、又は(A,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位が十分に低下せず、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのBR電圧VBの印加によっても、B又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aカットオフ電圧VALの印加によってもオンしない。このため、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(B,Er)又は(C,Er)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Aカットオフ電圧VALの裏面ワード線WLbsへの印加によってオンし得る。このため、(B,Er)又は(C,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図21は、図11の時刻t9と時刻t10の間のストローブから時刻t10の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算(( ̄CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,A)、(C,B)、及び(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.3.4.電圧VBBLを印加しながらのBR>
図22は、図11の時刻t10と時刻t11の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図22は、図11の時刻t10と時刻t11の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図23は、図11の時刻t10と時刻t11の間のストローブの間の状態を示す。BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,Er)又は(A,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
BR電圧VBの印加により、Er又はAステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはErステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,A)、(Er,B)、(Er,C)、(A,A)、(A,B)、又は(A,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位が十分に低下せず、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのBR電圧VBの印加によっても、B又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、裏面メモリセルトランジスタMTbsは、いずれも、Erカットオフ電圧VBBLの印加によってもオンしない。このため、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対では、いずれのメモリセルトランジスタMTでも電流経路が形成されず、対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
図24は、図11の時刻t10と時刻t11の間のストローブから時刻t11の前までの状態を示す。センスアンプ16は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算((CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.3.5.ロワーページデータの取得>
図25は、図11の時刻t11の後の状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、データラッチADLのデータをデータラッチXDLに保持する。データラッチXDLに保持されたデータは、選択セルユニットCUのロワーページデータであり、例えば、後続のメモリコントローラ2からの指示により、メモリコントローラ2へと出力される。
図25は、図11の時刻t11の後の状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、データラッチADLのデータをデータラッチXDLに保持する。データラッチXDLに保持されたデータは、選択セルユニットCUのロワーページデータであり、例えば、後続のメモリコントローラ2からの指示により、メモリコントローラ2へと出力される。
<1.2.4.アッパーページリードの間のデータラッチの状態>
図26から図50は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間のデータラッチの状態を順に示す。より具体的には、図26から図50は、各々、図13から図25と同様に、選択セルユニットCUのアッパーページからのデータリードの間のデータラッチXDL、CDL、BDL、ADL、TDL、及びSDL、並びにセンスノードSENの状態を示す。図26から図50は、図12の時刻t26以降の状態を示す。図26に示される状態の時点で、裏面セルユニットCUに対するAR、BR、及びCRは完了しており、ロワーページデータ及びアッパーページデータがデータラッチBDL及びCDLに保持されている。
図26から図50は、第1実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間のデータラッチの状態を順に示す。より具体的には、図26から図50は、各々、図13から図25と同様に、選択セルユニットCUのアッパーページからのデータリードの間のデータラッチXDL、CDL、BDL、ADL、TDL、及びSDL、並びにセンスノードSENの状態を示す。図26から図50は、図12の時刻t26以降の状態を示す。図26に示される状態の時点で、裏面セルユニットCUに対するAR、BR、及びCRは完了しており、ロワーページデータ及びアッパーページデータがデータラッチBDL及びCDLに保持されている。
図26から図50の動作は、例えば、シーケンサ13の制御により行われる。すなわち、シーケンサ13は、以下の動作を実行できるように構成されている。
図26に示される動作に先立ち、図13に示される動作が行われる。
<1.2.4.1.電圧VCLを印加しながらのAR>
図26は、図13の動作に後続し、図12の時刻t27と時刻t28の間のストローブの間の状態を示す。選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしている。また、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Er、A、又はBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、又は(Er,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は低下し、“0”データに相当する電位となる。
図26は、図13の動作に後続し、図12の時刻t27と時刻t28の間のストローブの間の状態を示す。選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしている。また、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Er、A、又はBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、又は(Er,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は低下し、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
一方、選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加によっても、A、B、又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Cカットオフ電圧VCLの印加によってもオンしない。このため、(A,C)、(B,C)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(A,Er)、(A,A)、(A,B)、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(C,Er)、(C,A)、又は(C,B)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Bカットオフ電圧VBLのワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(A,Er)、(A,A)、(A,B)、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(C,Er)、(C,A)、又は(C,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図27は、図12の時刻t27と時刻t28の間のストローブから時刻t28の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算CDL&( ̄BDL)&( ̄TDL)を行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(A,C)、(B,C)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.2.電圧VBLを印加しながらのAR>
図28は、図12の時刻t28と時刻t29の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図28は、図12の時刻t28と時刻t29の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図29は、図12の時刻t28と時刻t29の間のストローブの間の状態を示す。AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Bカットオフ電圧VBLの印加により、Er又はAステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)又は(Er,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Bカットオフ電圧VBLの印加によっても、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Bカットオフ電圧VBLの印加によっても、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加によっても、A、B、又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、B又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Bカットオフ電圧VBLの印加によってもオンしない。このため、(A,B)、(A,C)、(B,B)、(B,C)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(A,Er)、(A,A)、(B,Er)、(B,A)、(C,Er)、又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Bカットオフ電圧VBLのワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(A,Er)、(A,A)、(B,Er)、(B,A)、(C,Er)、又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図30は、図12の時刻t28と時刻t29の間のストローブから時刻t29の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算(( ̄CDL)&( ̄BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(A,B)、(A,C)、(B,B)、(B,C)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.3.電圧VALを印加しながらのAR>
図31は、図12の時刻t29と時刻t30の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図31は、図12の時刻t29と時刻t30の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図32は、図12の時刻t29と時刻t30の間のストローブの間の状態を示す。AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Aカットオフ電圧VALの印加により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Aカットオフ電圧VALの印加によっても、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Aカットオフ電圧VALの印加によっても、B又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,B)又は(Er,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加によっても、A、B、又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aカットオフ電圧VALの印加によってもオンしない。このため、(A,A)、(A,B)、(A,C)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(A,Er)、(B,Er)、又は(C,Er)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Aカットオフ電圧VALの裏面ワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(A,Er)、(B,Er)、又は(C,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図33は、図12の時刻t29と時刻t30の間のストローブから時刻t30の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算(( ̄CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(A,A)、(A,B)、(A,C)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.4.電圧VBBLを印加しながらのAR>
図34は、図12の時刻t30と時刻t31の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図34は、図12の時刻t30と時刻t31の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図35は、図12の時刻t30と時刻t31の間のストローブの間の状態を示す。AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
AR電圧VAの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはErステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,A)、(Er,B)、又は(Er,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのAR電圧VAの印加によっても、A、B、又はCステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、裏面メモリセルトランジスタMTbsは、いずれも、Erカットオフ電圧VBBLの印加によってもオンしない。このため、(A,Er)、(A,A)、(A,B)、(A,C)、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対では、いずれのメモリセルトランジスタMTでも電流経路が形成されず、対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
図36は、図12の時刻t30と時刻t31の間のストローブから時刻t31の前までの状態を示す。センスアンプ16は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算((CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(A,Er)、(A,A)、(A,B)、(A,C)、(B,Er)、(B,A)、(B,B)、(B,C)、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.5.XDLデータの取得
図37は、図12の時刻t31の後の状態を示す。シーケンサ13は、データラッチADLの各ビットの論理が反転されたデータをデータラッチXDLに保持する。具体的には、シーケンサ13は、各データラッチ回路ADLCに保持されているデータの論理が反転されたデータを、対応するデータラッチ回路XDLCに保持する。
図37は、図12の時刻t31の後の状態を示す。シーケンサ13は、データラッチADLの各ビットの論理が反転されたデータをデータラッチXDLに保持する。具体的には、シーケンサ13は、各データラッチ回路ADLCに保持されているデータの論理が反転されたデータを、対応するデータラッチ回路XDLCに保持する。
<1.2.4.6.電圧VCLを印加しながらのCR>
図38は、図12の時刻t32の前の状態を示す。図38に示されるように、シーケンサ13は、各データラッチ回路ADLC及びTDLCに“0”データを保持する。次いで、図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図38は、図12の時刻t32の前の状態を示す。図38に示されるように、シーケンサ13は、各データラッチ回路ADLC及びTDLCに“0”データを保持する。次いで、図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図39は、図12の時刻t32と時刻t33の間のストローブの間の状態を示す。選択ワード線WLasへのCR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしている。また、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Er、A、又はBステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、(Er,B)、(A,Er)、(A,A)、(A,B)、(B,Er)、(B,A)、又は(B,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は低下し、“0”データに相当する電位となる。
CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Cカットオフ電圧VCLの印加により、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,C)、(A,C)、又は(B,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
一方、選択ワード線WLasへのCR電圧VCの印加によっても、Cステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Cカットオフ電圧VCLの印加によってもオンしない。このため、(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(C,Er)、(C,A)、又は(C,B)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Bカットオフ電圧VBLの裏面ワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(C,Er)、(C,A)、又は(C,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図40は、図12の時刻t32と時刻t33の間のストローブから時刻t33の前までの状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算CDL&( ̄BDL)&( ̄TDL)を行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.7.電圧VBLを印加しながらのCR>
図41は、図12の時刻t33と時刻t34の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図41は、図12の時刻t33と時刻t34の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図42は、図12の時刻t33と時刻t34の間のストローブの間の状態を示す。CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Bカットオフ電圧VBLの印加により、Er又はAステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(Er,A)、(A,Er)、(A,A)、(B,Er)、又は(B,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Bカットオフ電圧VBLの印加により、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,B)、(A,B)、又は(B,B)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Bカットオフ電圧VBLの印加によっても、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,C)、(A,C)、又は(B,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのCR電圧VCの印加によっても、Cステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、B又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Bカットオフ電圧VBLの印加によってもオンしない。このため、(C,B)又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(C,Er)又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Bカットオフ電圧VBLの裏面ワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(C,Er)又は(C,A)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図43は、図12の時刻t33と時刻t34の間のストローブから時刻t34の前までの状態を示す。センスアンプ16は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算(( ̄CDL)&( ̄BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(C,B)又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.8.電圧VALを印加しながらのCR>
図44は、図12の時刻t34と時刻t35の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図44は、図12の時刻t34と時刻t35の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図45は、図12の時刻t34と時刻t35の間のストローブの間の状態を示す。CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンし、また、Aカットオフ電圧VALの印加により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはオンし得る。このため、(Er,Er)、(A,Er)、又は(B,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Aカットオフ電圧VALの印加により、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,A)、(A,A)、又は(B,A)、のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位も、“0”データに相当する電位となる。
しかし、Aカットオフ電圧VALの印加によっても、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,B)、(Er,C)、(A,B)、(A,C)、(B,B)、又は(B,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのCR電圧VCの印加によっても、Cステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aカットオフ電圧VALの印加によってもオンしない。このため、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対では、対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
(C,Er)のメモリセルトランジスタ対では、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Aカットオフ電圧VALの裏面ワード線WLbsの印加によってオンし得る。このため、(C,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“1”データではなく、“0”データに相当する電位になり得る。
図46は、図12の時刻t34と時刻t35の間のストローブから時刻t35の前までの状態を示す。センスアンプ16は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算(( ̄CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.9.電圧VBBLを印加しながらのCR>
図47は、図12の時刻t35と時刻t36の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図47は、図12の時刻t35と時刻t36の間のストローブの前の状態を示す。図13と同じ動作が行われ、この結果、各センスノードSENは、“1”データに相当する電位に充電される。
図48は、図12の時刻t35と時刻t36の間のストローブの間の状態を示す。CR電圧VCの印加により、Erステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンするが、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはカットオフを維持する。しかし、図14を参照して記述されるのと同じ原理により、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度は小さい。よって、(Er,Er)、(A,Er)、又は(B,Er)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、“0”データに相当する電位となる。
CR電圧VCの印加により、Er、A、又はBステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンする。しかし、Erカットオフ電圧VBBLの印加によっても、A、B、又はCステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsはErステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsよりも強いカットオフを維持する。このため、図17を参照して記述されるのと同じ原理に基づき、(Er,A)、(Er,B)、(Er,C)、(A,A)、(A,B)、(A,C)、(B,A)、(B,B)、又は(B,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するセンスノードSENの電位は、期待値の“0”データではなく、“1”データに相当する電位になり得る。
一方、選択ワード線WLasへのCR電圧VCの印加によっても、Cステートにある選択メモリセルトランジスタMTasはオンしない。また、裏面メモリセルトランジスタMTbsは、いずれも、Erカットオフ電圧VBBLの印加によってもオンしない。このため、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対では、いずれのメモリセルトランジスタMTでも電流経路が形成されず、対応するセンスノードSENの電位は“1”データに相当する電位を維持する。
図49は、図12の時刻t35と時刻t36の間のストローブから時刻t36の前までの状態を示す。センスアンプ16は、図15を参照して記述されるのと同様に、センスノードSENの電位に基づくデータの反転データを対応するデータラッチTDLに保持する。
また、シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算((CDL)&(BDL)&( ̄TDL))|ADLを行って、演算の結果をデータラッチADLに格納する。この結果、(C,Er)、(C,A)、(C,B)、又は(C,C)のメモリセルトランジスタ対に対応するデータラッチ回路ADLCに“1”データが保持され、残りのデータラッチ回路ADLCに“0”データが保持される。
<1.2.4.10.アッパーページデータの取得>
図50は、図12の時刻t36の後の状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算ADL|XDLを行って、演算の結果をデータラッチXDLに保持する。データラッチXDLに保持されたデータは、選択セルユニットCUのアッパーページデータであり、例えば、後続のメモリコントローラ2からの指示により、メモリコントローラ2へと出力される。
図50は、図12の時刻t36の後の状態を示す。シーケンサ13は、図15を参照して記述されるのと同様に、論理演算ADL|XDLを行って、演算の結果をデータラッチXDLに保持する。データラッチXDLに保持されたデータは、選択セルユニットCUのアッパーページデータであり、例えば、後続のメモリコントローラ2からの指示により、メモリコントローラ2へと出力される。
<1.3.利点(効果)>
第1実施形態による半導体記憶装置1によれば、以下に記述されるように、データが高い精度でリードされることが可能である。
第1実施形態による半導体記憶装置1によれば、以下に記述されるように、データが高い精度でリードされることが可能である。
図5及び図6に示されるような構造の半導体記憶装置1では、上記のように、各選択メモリセルトランジスタMT(例えば、或るメモリセルトランジスタMTas)と、その裏面メモリセルトランジスタ(例えば、メモリセルトランジスタMTbs)は並列に接続されている。このことに基づいて、参考用の例として、選択メモリセルトランジスタMTasからのリードの間、裏面ワード線WLbsに、カットオフ電圧VBBが印加される場合がある。こうすることにより、裏面メモリセルトランジスタMTbsは、そのステートによらずにカットオフを維持する。このことは、裏面メモリセルトランジスタMTbsを介する電流経路が意図せずに形成されることによって選択メモリセルトランジスタMTasの状態が誤って割り出されることを抑制できる。しかし、このようなカットオフ電圧VBBの印加によって、以下に記述されるように、選択メモリセルトランジスタMTasの状態が正しく割り出されない場合がある。
図10を参照して記述されるように、或る選択メモリセルトランジスタMT(例えば或るメモリセルトランジスタMTas)の閾値電圧は、その裏面メモリセルトランジスタMT(例えば、裏面メモリセルトランジスタMTbs)へのデータの書込みの前後において変化し得る。このため、裏面メモリセルトランジスタMTbsへのデータの書込み後の選択メモリセルトランジスタMTasからのデータリードにおいて、選択メモリセルトランジスタMTasのステートが、データを書き込まれた時の目標のステートと異なるステートとして判断される可能性がある。これは、データの誤ったリードに繋がり得る。このような現象は、裏面メモリセルトランジスタMTbsが電気的にフローティングしていると、強く発現し得る。
第1実施形態によれば、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの各々の間、裏面ワード線WLbsに、リードパス電圧VREADの印加後に、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALが順に印加される。そして、Aカットオフ電圧VAL、Bカットオフ電圧VBL、及びCカットオフ電圧VCLの各々が印加されている間に、ストローブが行われる。
このため、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、リードパス電圧VREADの印加によって、そのチャネルが非選択メモリセルトランジスタMTを介してセルソース線CELSRCに接続されている状態の後に、Cカットオフ電圧VCLの印加によってカットオフされる。Cカットオフ電圧VCLは、CR電圧VCより若干低い程度の大きさであるため、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsのカットオフの程度は弱い。この結果、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsのボディの電気的フローティングの程度が抑制される。そして、この抑制された電気的フローティングの状態でストローブが行われる。このため、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの裏面の選択メモリセルトランジスタMTasからのデータリードに対する、電気的フローティングに起因する閾値電圧の変動が抑制される。この結果、Cステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの裏面の選択メモリセルトランジスタMTasのステートが、参考例でのケースよりも正確に割り出されることが可能である。
この電気的フローティングによる影響の抑制は、裏面メモリセルトランジスタMTbsがCステートにある場合に限られず、全てのステートにおいて起こる。すなわち、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Cカットオフ電圧VCLを印加され、続けて、Bカットオフ電圧VBLの印加によってカットオフされる。このため、Bステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度が抑制される。Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Bカットオフ電圧VBLを印加され、続けて、Aカットオフ電圧VALの印加によってカットオフされる。このため、Aステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度が抑制される。Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsは、Aカットオフ電圧VALを印加され、続けて、Erカットオフ電圧VBBLの印加によってカットオフされる。このため、Erステートにある裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングの程度が抑制される。したがって、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLの全ての印加により、裏面メモリセルトランジスタMTbsが、Er、A、B、及びCステートのいずれにある場合でも、高い精度で選択メモリセルトランジスタMTasからデータがリードされることが可能である。
一方で、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALの印加により、ストローブにより得られるデータが、裏面メモリセルトランジスタMTbsの影響によって、期待値と異なる値を有し得る。これに対して、第1実施形態では、選択セルユニットCUからのデータのリードの前に、その裏面セルユニットCUに対するロワーページリード及びアッパーページリードが行われ、これらのリードの結果がそれぞれのためのデータラッチ(例えば、BDL及びCDL)に保持される。そして、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALの印加の間のストローブによって得られるデータと、裏面メモリセルトランジスタMTbsからリードされたデータとが、論理演算される。適切な論理演算により、図25及び図50から明らかなように、期待値と同じロワーページデータ及びアッパーページデータが得られる。
すなわち、図14、図17、図20、及び図23に示されるように、ストローブにより得られるデータ(センスノードSENのデータ)は、期待値と異なり得る。しかし、データラッチCDL、BDL、TDL、及びADLのデータの論理演算により、図25のデータラッチXDLにおいて、選択メモリセルトランジスタMTasのステートに応じた期待値と等しいデータが得られる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に類似し、リード電圧の印加の順番の点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第2実施形態は、第1実施形態に類似し、リード電圧の印加の順番の点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第2実施形態の半導体記憶装置1の構成は、第1実施形態(図1から図9)と同じである。一方、第2実施形態のシーケンサ13は、以下に記述される動作を行うように構成されている。
<2.1.ロワーページリードの間の電圧>
図51は、第2実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図51は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11に類似する。
図51は、第2実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図51は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11に類似する。
図51に示されるように、時刻t1、t4、t3、t2、及びt5がこの順に到来する。
以下、図51を参照して記述されるような、CR電圧VC、BR電圧VB、及びAR電圧VAの順序でのリード電圧の印加は、降順のリード電圧の印加と称される場合がある。一方、図11を参照して記述されるような、AR電圧VA、BR電圧VB、及びCR電圧VCの順序でのリード電圧の印加は、昇順のリード電圧の印加と称される場合がある。
<2.2.アッパーページリードの間の電圧>
図52は、第2実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図52は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12に類似する。
図52は、第2実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図52は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12に類似する。
アッパーページリードでは、ロワーページリードと同じく、裏面ワード線WLbsに降順でリード電圧が印加される。加えて、選択ワード線WLasに、降順でリード電圧が印加される。具体的には、以下の通りである。
図52に示されるように、時刻t21は時刻t24に継続し、時刻t24は時刻t22に継続し、時刻t22は時刻t25に継続する。
時刻t26は、時刻t32に継続し、時刻t32の後、時刻t33、t34、及びt35がこの順に到来する。時刻t35は、時刻t41に継続する。時刻t41において、選択ワード線WLasにAR電圧VAが印加されるとともに、裏面ワード線WLbsにリードパス電圧VREADが印加される。時刻t41は、時刻t27に継続し、時刻t27の後、時刻t28、t29、t30、及び時刻t36がこの順に到来する。
アッパーページリードにおいて、選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsの一方のみが、降順のリード電圧の印加の対象とされてもよい。
<2.3.利点>
第2実施形態によれば、第1実施形態と同じく、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの各々の間、裏面ワード線WLbsに、リードパス電圧VREADの印加後に、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALが順に印加される。また、第1実施形態と同じく、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALの印加の間のストローブによって得られるデータと、事前に裏面メモリセルトランジスタMTbsからリードされたデータとが、論理演算される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同じく、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの各々の間、裏面ワード線WLbsに、リードパス電圧VREADの印加後に、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALが順に印加される。また、第1実施形態と同じく、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、及びAカットオフ電圧VALの印加の間のストローブによって得られるデータと、事前に裏面メモリセルトランジスタMTbsからリードされたデータとが、論理演算される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
また、第2実施形態によれば、裏面セルユニットCUのロワーページデータ及びアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加され、及び(又は)選択セルユニットCUのアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加される。降順のリード電圧の印加により、リードパス電圧VREADと最初のリード電圧との差が小さい。このため、選択ワード線WLas及び(又は)裏面ワード線WLbsの充放電に関する時間は短い。よって、高速のデータリードが可能である。
<第3実施形態>
第3実施形態は、使用されるカットオフ電圧の数の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第3実施形態は、使用されるカットオフ電圧の数の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第3実施形態の半導体記憶装置1の構成は、第1実施形態(図1から図9)と同じである。一方、第3実施形態のシーケンサ13は、以下に記述される動作を行うように構成されている。
<3.1.ロワーページリードの間の電圧>
図53は、第3実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図53は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図53は、第3実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図53は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図53に示されるように、図11の時刻t7及びt9は到来しない。時刻t6、t8、及びt10がこの順に到来する。
データラッチSDL、TDL、ADL、BDL、及びADL、並びにデータラッチXDL中のデータの状態については、第1実施形態での各時刻において対応する状態と同じである。
<3.2.アッパーページリードの間の電圧>
図54は、第3実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図54は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図54は、第3実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図54は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図54に示されるように、図12の時刻t27、t29、t32、及びt34は到来しない。時刻t26、t28、t30、t31、t33、及びt35がこの順に到来する。データラッチSDL、TDL、ADL、BDL、及びADL、並びにデータラッチXDL中のデータの状態については、第1実施形態での各時刻において対応する状態と同じである。
<3.3.利点>
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、裏面メモリセルトランジスタMTbsがB又はErステートにある場合に、第1実施形態と同じ利点を得られる。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、裏面メモリセルトランジスタMTbsがB又はErステートにある場合に、第1実施形態と同じ利点を得られる。
また、第3実施形態によれば、第1実施形態よりも短い時間で、選択セルユニットCUのロワーページ及びアッパーページからのデータリードが完了することが可能である。
<3.4.第1変形例>
図53及び図54を参照して、AR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Bカットオフ電圧VBL及びErカットオフ電圧VBBLが印加される例が記述されている。第3実施形態はこの例に限られず、AR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLのうちの1つ又は複数が印加されることが可能である。この場合、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLのうちで印加されたものに対応するステートに裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングが抑制されることが可能である。すなわち、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、又はErカットオフ電圧VBBLが印加されるケースでは、それぞれ、C、B、A、又はErステートに裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングが抑制されることが可能である。
図53及び図54を参照して、AR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Bカットオフ電圧VBL及びErカットオフ電圧VBBLが印加される例が記述されている。第3実施形態はこの例に限られず、AR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLのうちの1つ又は複数が印加されることが可能である。この場合、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLのうちで印加されたものに対応するステートに裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングが抑制されることが可能である。すなわち、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、又はErカットオフ電圧VBBLが印加されるケースでは、それぞれ、C、B、A、又はErステートに裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングが抑制されることが可能である。
Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、又はErカットオフ電圧VBBLのうちで、選択セルユニットCUからのリードの間に印加されるものの数が少ないほど、より短い時間で選択セルユニットCUのロワーページ及びアッパーページからのデータリードが完了することが可能である。
<3.5.第2変形例>
裏面セルユニットCUに対するリードがさらに削減されてもよい。図55及び図56は、第3実施形態の第2変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図55は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第3実施形態の図53のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。図56は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第3実施形態の図54のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
裏面セルユニットCUに対するリードがさらに削減されてもよい。図55及び図56は、第3実施形態の第2変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図55は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第3実施形態の図53のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。図56は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第3実施形態の図54のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図55に示されるように、図53の時刻t2及びt4は到来しない。時刻t1、t3、及びt5がこの順に到来する。
図56に示されるように、図12の時刻t22及びt24は到来しない。時刻t21、t23、t25、及びt26がこの順に到来する。
第2変形例では、裏面セルユニットCUに対してBRのみが行われる。このため、選択セルユニットCUに対するロワーページリード及びアッパーページリードの開始の時点で、裏面セルユニットCUからのアッパーページデータは得られていない。すなわち、選択セルユニットCUに対するロワーページリード及びアッパーページリードの開始の時点のデータラッチの状態は、第1実施形態の図13のデータラッチBDLの各ビットに“0”データが保持されている状態である。
第2変形例によれば、第1変形例よりもさらに短い時間で、選択セルユニットCUのロワーページ及びアッパーページからのデータリードが完了することが可能である。
<第4実施形態>
第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態の組み合わせた形態である。以下、第2実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第2実施形態での記述が当てはまる。
第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態の組み合わせた形態である。以下、第2実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第2実施形態での記述が当てはまる。
第4実施形態の半導体記憶装置1の構成は、第1実施形態(図1から図9)と同じである。一方、第4実施形態のシーケンサ13は、以下に記述される動作を行うように構成されている。
<4.1.ロワーページリードの間の電圧>
図57は、第4実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図57は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第2実施形態の図51のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図57は、第4実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図57は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第2実施形態の図51のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図57に示されるように、図51の時刻t7及びt9は到来しない。時刻t6、t10、及びt11がこの順に到来する。
<4.2.アッパーページジリードの間の電圧>
図58は、第4実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図58は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第2実施形態の図52のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図58は、第4実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図58は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示し、第2実施形態の図52のいくつかの期間が取り除かれた形態に相当する。
図58に示されるように、図52の時刻t31、t33、t27、及びt29は到来しない。時刻t26、t32、t34、t41、t28、t30、及びt36がこの順に到来する。
<4.3.利点>
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
また、第4実施形態によれば、第2実施形態と同じく、裏面セルユニットCUのロワーページデータ及びアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加され、及び(又は)選択セルユニットCUのアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加される。このため、第2実施形態と同じ利点を得られる。
<4.4.変形例>
第4実施形態として、第2実施形態と第3実施形態の第1変形例及び(又は)第2変形例が組み合わせられることも可能である。
第4実施形態として、第2実施形態と第3実施形態の第1変形例及び(又は)第2変形例が組み合わせられることも可能である。
現行の例のように1メモリセルトランジスタMT当たり2ビットの保持の場合、ロワーページリードはただ1回のリード、すなわちBRのみを含む。このため、第4実施形態が第3実施形態の第2変形例と組み合わせられた場合の電圧の波形は、第3実施形態の第2変形例(図55)と同じである。
図59は、第4実施形態の変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示し、第4実施形態が第3実施形態の第2変形例に組み合わせられた形態について示す。具体的には、図59は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーのデータのリードの間の電圧を示す。
図59に示されるように、図52の時刻t24、t22、t31、t32、t33、t27、及びt29は到来しない。時刻t21、t23、t25、t26、t32、t34、t41、t28、t30、及びt36がこの順に到来する。
変形例によれば、第3実施形態の第1及び(又は)第2変形例と同じ利点を得られる。
<第5実施形態>
第5実施形態は、第1実施形態に類似する。第5実施形態では、選択ワード線WLの電圧が、1つのリードの間に変化させられる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第5実施形態は、第1実施形態に類似する。第5実施形態では、選択ワード線WLの電圧が、1つのリードの間に変化させられる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第5実施形態の半導体記憶装置1の構成は、第1実施形態(図1から図9)と同じである。一方、第5実施形態のシーケンサ13は、以下に記述される動作を行うように構成されている。
<5.1.ロワーページリードの間の電圧>
図60は、第5実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図60は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11に類似する。
図60は、第5実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図60は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図11に類似する。
第5実施形態では、BRの間、選択ワード線WLasに、BR電圧VB0、VB1、VB2、VB3が順に印加される。BR電圧VB0、VB1、VB2、及びVB3は、VB0<VB1<VB2<VB3の関係を有する。例えば、BR電圧VB0、VB1、VB2、及びVB3のいずれか1つは、BR電圧VBと等しい。
図60に示されるように、第1実施形態の図11の時刻t7、t8、t9、及びt10にそれぞれ代えて、時刻t61、t62、t63、及びt64が到来する。
時刻t61において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB0を印加する。BR電圧VB0の印加は、時刻t62まで継続する。時刻t61でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t7でのものと同じである。
時刻t62において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB1を印加する。BR電圧VB1の印加は、時刻t63まで継続する。時刻t62でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t8でのものと同じである。
時刻t63において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB2を印加する。BR電圧VB2の印加は、時刻t64まで継続する。時刻t63でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t9でのものと同じである。
時刻t64において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB3を印加する。BR電圧VB3の印加は、時刻t11まで継続する。時刻t64でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t10でのものと同じである。
このように、BRの間のCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLの印加の間に、それぞれ、選択ワード線WLasに、BR電圧VB、VB1、VB2、及びVB3が印加される。
<5.2.アッパーページリードの間の電圧>
図61は、第5実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図61は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12に類似する。
図61は、第5実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図61は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示し、第1実施形態の図12に類似する。
第5実施形態では、ARの間、選択ワード線WLasに、AR電圧VA0、VA1、VA2、VA3が順に印加される。AR電圧VA0、VA1、VA2、及びVA3は、VA0<VA1<VA2<VA3の関係を有する。例えば、AR電圧VA0、VA1、VA2、及びVA3のいずれか1つは、AR電圧VAと等しい。
同様に、CRの間、選択ワード線WLasに、CR電圧VC0、VC1、VC2、VC3が順に印加される。CR電圧VC0、VC1、VC2、及びVC3は、VC0<VC1<VC2<VC3の関係を有する。例えば、CR電圧VC0、VC1、VC2、及びVC3のいずれか1つは、CR電圧VCと等しい。
図61に示されるように、第1実施形態の図12の時刻t27、t28、t29、t30、t31、t32、t33、t34、及びt35にそれぞれ代えて、時刻t71、t72、t73、t74、t75、t76、t77、t78、及びt79が到来する。
時刻t71において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA0を印加する。AR電圧VA0の印加は、時刻t72まで継続する。時刻t71でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t27でのものと同じである。
時刻t72において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA1を印加する。AR電圧VA1の印加は、時刻t73まで継続する。時刻t72でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t28でのものと同じである。
時刻t73において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA2を印加する。AR電圧VA2の印加は、時刻t74まで継続する。時刻t73でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t29でのものと同じである。
時刻t74において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA3を印加する。AR電圧VA3の印加は、時刻t75まで継続する。時刻t74でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t30でのものと同じである。
時刻t75において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC0を印加する。CR電圧VC0の印加は、時刻t77まで継続する。時刻t75でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t31でのものと同じである。
時刻t76において、シーケンサ13は、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCLを印加する。Cカットオフ電圧VCLの印加は、時刻t77まで継続する。
時刻t77において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC1を印加する。CR電圧VC1の印加は、時刻t78まで継続する。時刻t77でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t33でのものと同じである。
時刻t78において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC2を印加する。CR電圧VC2の印加は、時刻t79まで継続する。時刻t78でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t34でのものと同じである。
時刻t79において、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC3を印加する。CR電圧VC3の印加は、時刻t36まで継続する。時刻t79でのその他の配線への電圧の印加は、時刻t35でのものと同じである。
このように、ARの間のCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLの印加の間に、それぞれ、選択ワード線WLasに、AR電圧VA、VA1、VA2、及びVA3が印加される。また、CRの間のCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLの印加の間に、それぞれ、選択ワード線WLasに、CR電圧VC、VC1、VC2、及びVC3が印加される。
<5.3.利点>
第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
また、第5実施形態によれば、以下の利点を得られる。第1実施形態のような裏面メモリセルトランジスタMTbsへのCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加されることにより、選択メモリセルトランジスタMTasが、自身の閾値電圧より低い電圧の選択ワード線WLasへの印加によって意図せずにオンすることがある。例えば、選択メモリセルトランジスタMTasが、閾値電圧Vth1を有するにも関わらず、電圧Vth1−ΔVが選択ワード線WLasに印加されるとオンすることがある。換言すると、選択メモリセルトランジスタMTasの見かけ上の閾値電圧が、本来の閾値電圧よりも低い。この選択メモリセルトランジスタMTasの見かけ上の閾値電圧が低く見える程度は、裏面メモリセルトランジスタMTbsの閾値電圧の高さに依存する。換言すると、裏面メモリセルトランジスタMTbsの閾値電圧が高いほど、選択メモリセルトランジスタMTasの本来の閾値電圧と見かけ上の閾値電圧の差が大きい。
第5実施形態によれば、XがA、B、又はCの各ケースを代表するとして、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加されている間に、それぞれ、XR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3が印加される。第1実施形態において記述されるように、Cカットオフ電圧VCLが印加されている間のストローブによって、選択メモリセルトランジスタMTasの裏面メモリセルトランジスタMTがCステートにある場合に、フローティングの影響が抑制され、選択メモリセルトランジスタMTasのデータが正しくリードされることが可能になる。この間に、選択ワード線WLasにXR電圧VX0が印加される。XR電圧VX0を、XR電圧VXより低くすることによって、CステートにあるメモリセルトランジスタMTを裏面に有する選択メモリセルトランジスタMTasが、バイアス電圧VCLを印加しながらのXRの間に、自身の閾値電圧よりも低い電圧でオンすることが抑制される。こうして、選択メモリセルトランジスタMTasのステートが正しく割り出されることが可能である。
このような利点は、裏面メモリセルトランジスタMTbsがB、A、又はErステートにある場合も、それぞれ、XR電圧VX1、VX2、又はVX3の印加によって、得られる。
<5.4.変形例>
XRにおいて、XR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3のうちの1つ又は複数のみが使用されてもよい。この場合、XR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3のうちの使用されない電圧に代えて、標準的なXR電圧VXが使用されることが可能である。
XRにおいて、XR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3のうちの1つ又は複数のみが使用されてもよい。この場合、XR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3のうちの使用されない電圧に代えて、標準的なXR電圧VXが使用されることが可能である。
AR、BR、及びCRのうちの1つ又は複数においてのみ、対応するXR電圧VX0、VX1、VX2、及びVX3のうちの1つ又は複数のみが使用されてもよい。
第5実施形態は、第2、第3、及び(又は)第4実施形態に適用されることも可能である。
<第6実施形態>
第6実施形態は、第1実施形態に類似し、選択メモリセルトランジスタMTas及び裏面メモリセルトランジスタMTbsのリードの順序の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第6実施形態は、第1実施形態に類似し、選択メモリセルトランジスタMTas及び裏面メモリセルトランジスタMTbsのリードの順序の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第6実施形態の半導体記憶装置1の構成は、第1実施形態(図1から図9)と同じである。一方、第6実施形態のシーケンサ13は、以下に記述される動作を行うように構成されている。
<6.1.ロワーページリードの間の電圧>
図62は、第6実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図62は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図62は、第6実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図62は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
第6実施形態では、選択メモリセルトランジスタMTasからデータがリードされた後に、裏面メモリセルトランジスタMTbsからデータがリードされる。
図62に示されるように、時刻t6、t7、t8、t9、t10、t2、t3、t4、及びt5がこの順に到来する。すなわち、時刻t6から時刻t2の動作によって、選択セルユニットCUのロワーページのデータがリードされ、次いで、時刻t2から時刻t5の動作によって、裏面セルユニットCUに対するデータリードが行われる。
第6実施形態では、選択セルユニットCU及び裏面セルユニットCUの順でデータリードが行われることに起因して、データラッチXDL、CDL、BDL、ADL、及びTDLのデータの変化が第1実施形態のものと異なる。すなわち、選択セルユニットCUのロワーページのデータが、予め、データラッチXDL、CDL、BDL、ADL、及びTDLのいずれかに保持される。その後、裏面セルユニットCUに対するAR、BR、又はCRによるデータが取得される。そして、第1実施形態と同様に、選択セルユニットCUのロワーページのデータ、及び裏面セルユニットCUに対するAR、BR、又はCRによって得られるデータの論理演算が行われる。ただし、第6実施形態での論理演算は、論理演算の対象となるデータの種類が第1実施形態のものと異なることに起因して、第1実施形態の論理演算と異なる。第6実施形態での論理演算は、第1実施形態での記述に照らして、目的のデータが得られるように任意の方法で決定されることが可能である。
<6.2.アッパーページリードの間の電圧>
図63は、第6実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図63は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図63は、第6実施形態の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図63は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのアッパーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図63に示されるように、時刻t26、t32、t33、t34、t35、t41、t27、t28、t29、t30、t22、t23、t24、及びt25がこの順に到来する。すなわち、時刻t26から時刻t22の動作によって、降順のリード電圧の印加を通じて選択セルユニットCUのアッパーページのデータがリードされ、次いで、時刻t22から時刻t25の動作によって、裏面セルユニットCUに対するデータリードが行われる。
アッパーページリードについても、ロワーページリードのケースと同じく、データラッチXDL、CDL、BDL、ADL、及びTDLのデータの変化が第1実施形態のものと異なる。論理演算の詳細についても、第1実施形態の論理演算と異なる。論理演算は、第1実施形態での記述に照らして、目的のデータが得られるように任意の方法で決定されることが可能である。
<6.3.利点>
第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、選択メモリセルトランジスタMTasに対するAR、BR、及びCRの間に、裏面メモリセルトランジスタMTbsに、Cカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLが印加される。このため、第1実施形態と同じ利点を得られる。
また、第6実施形態によれば、第2実施形態と同じく、裏面セルユニットCUのロワーページデータ及びアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加され、及び(又は)選択セルユニットCUのアッパーページデータのリードのために降順でリード電圧が印加される。このため、第2実施形態と同じ利点を得られる。
さらに、第6実施形態によれば、選択セルユニットCUに対するデータリードの後に、裏面セルユニットCUに対するデータリードが行われる。このため、裏面セルユニットCUに対するデータリードの間に選択ワード線WLasに印加されるカットオフ電圧VBBの印加は、選択ワード線WLasへの種々の電圧の印加のうちで、最後に印加される。このため、カットオフ電圧VBBの印加は、選択ワード線WLasへの最初の電圧の印加(時刻t6又は時刻t26)から長い時間を経てから起こる。このことは、各選択メモリセルトランジスタMTasのチャネルの電位が安定することに寄与する。よって、Erカットオフ電圧VBBLの印加の間、すなわち裏面セルユニットCUに対するデータリードの間の、各選択メモリセルトランジスタMTasの電気的フローティングが抑制されることが可能である。よって、各裏面メモリセルトランジスタMTbsから高い信頼性でデータがリードされることが可能である。
一方、選択セルユニットCUに対するデータリードについては、第1実施形態のような、裏面ワード線WLbsへのCカットオフ電圧VCL、Bカットオフ電圧VBL、Aカットオフ電圧VAL、及びErカットオフ電圧VBBLの印加により、裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングによる影響は抑制されている。さらに、第2実施形態と同じく、選択ワード線WLasに降順でリード電圧が印加されるため、各リード電圧と、その直前に印加される電圧との落差は小さい。このことは、選択メモリセルトランジスタMTasに対するデータリードの間の、選択メモリセルトランジスタMTasへの裏面メモリセルトランジスタMTbsの電気的フローティングによる影響を抑制できる。よって、選択メモリセルトランジスタMTasに対するデータリードの精度の低下は抑制される。この利点は、特に、選択セルユニットCUに対するアッパーページリードにおいて役立つ。
<6.4.変形例>
第6実施形態に第5実施形態が組み合わせられても良い。
第6実施形態に第5実施形態が組み合わせられても良い。
<6.4.1.ロワーページリードの間の電圧>
図64は、第6実施形態の変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図64は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図64は、第6実施形態の変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図64は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図64に示されるように、時刻t6、t81、t82、t83、t84、t2、t3、t4、及びt5がこの順に到来する。時刻t6から時刻t81は、裏面メモリセルトランジスタMTbsのロワーページのデータのリードのためのものである。
選択ゲート線SGDLt及びSGSLは、時刻t6から時刻t5に亘って、電圧Vsgを印加され続ける。非選択の選択ゲート線SGDLは、図62の動作の間、電圧VSSを印加され続ける。ワード線WLのうち、選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsを除くものは、時刻t6から時刻t5に亘って、リードパス電圧VREADを印加され続ける。
時刻t81、t82、t83、及びt84の間、第5実施形態とは異なって降順に、BR電圧VB3、VB2、VB1、及びVB0が印加される。詳細は、以下の通りである。
時刻t81から時刻t82に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB3を印加するともに、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCLを印加する。時刻t81と時刻t82の間にストローブが行われる。
時刻t82から時刻t83に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB2を印加するともに、裏面ワード線WLbsにBカットオフ電圧VBLを印加する。時刻t82と時刻t83の間にストローブが行われる。
時刻t83から時刻t84に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB1を印加するともに、裏面ワード線WLbsにAカットオフ電圧VALを印加する。時刻t83と時刻t84の間にストローブが行われる。
時刻t84から時刻t2に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにBR電圧VB1を印加するともに、裏面ワード線WLbsにErカットオフ電圧VBBLを印加する。時刻t84と時刻t2の間にストローブが行われる。
<6.4.2.アッパーページリードの間の電圧>
図65は、第6実施形態の変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図65は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図65は、第6実施形態の変形例の半導体記憶装置1の或る動作の間にいくつかの要素に印加される電圧を時間に沿って示す。具体的には、図65は、選択ブロックBLK中の或る選択セルユニットCUのロワーページのデータのリードの間の電圧を示す。
図65に示されるように、時刻t26、t91、t92、t93、t94、t95、t96、t97、t98、t99、t22、t23、t24、及びt25がこの順に到来する。時刻t26から時刻t99は、裏面メモリセルトランジスタMTbsのアッパーページのデータのリードのためのものである。時刻t26から時刻t95は、CRのためのものであり、時刻t95から時刻t22は、ARのためのものである。
選択ゲート線SGDLt及びSGSLは、時刻t26から時刻t25に亘って、電圧Vsgを印加され続ける。非選択の選択ゲート線SGDLは、図63の動作の間、電圧VSSを印加され続ける。ワード線WLのうち、選択ワード線WLas及び裏面ワード線WLbsを除くものは、時刻t26から時刻t25に亘って、リードパス電圧VREADを印加され続ける。
時刻t91から時刻t95の間、第5実施形態とは異なって降順に、CR電圧VC3、VC2、VC1、及びVC0が印加される。詳細は、以下の通りである。
時刻t91から時刻t92に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC3を印加するともに、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCLを印加する。時刻t91と時刻t92の間にストローブが行われる。
時刻t92から時刻t93に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC2を印加するともに、裏面ワード線WLbsにBカットオフ電圧VBLを印加する。時刻t92と時刻t93の間にストローブが行われる。
時刻t93から時刻t94に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC1を印加するともに、裏面ワード線WLbsにAカットオフ電圧VALを印加する。時刻t93と時刻t94の間にストローブが行われる。
時刻t94から時刻t95に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにCR電圧VC0を印加するともに、裏面ワード線WLbsにErカットオフ電圧VBBLを印加する。時刻t94と時刻t95の間にストローブが行われる。
時刻t95から時刻t22の間、第5実施形態とは異なって降順に、AR電圧VA3、VA2、VA1、及びVA0が印加される。詳細は、以下の通りである。
時刻t95から時刻t96に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA3を印加するともに、裏面ワード線WLbsにリードパス電圧VREADを印加する。
時刻t96から時刻t97に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasに引き続きAR電圧VA3を印加するともに、裏面ワード線WLbsにCカットオフ電圧VCLを印加する。時刻t96と時刻t97の間にストローブが行われる。
時刻t97から時刻t98に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA2を印加するともに、裏面ワード線WLbsにBカットオフ電圧VBLを印加する。時刻t97と時刻t98の間にストローブが行われる。
時刻t98から時刻t99に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA1を印加するともに、裏面ワード線WLbsにAカットオフ電圧VALを印加する。時刻t98と時刻t99の間にストローブが行われる。
時刻t99から時刻t22に亘って、シーケンサ13は、選択ワード線WLasにAR電圧VA0を印加するともに、裏面ワード線WLbsにErカットオフ電圧VBBLを印加する。時刻t99と時刻t22の間にストローブが行われる。
<第7実施形態>
第7実施形態は、メモリセルアレイ10の構造の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第7実施形態は、メモリセルアレイ10の構造の点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点が主に記述される。記述されていない点については、第1実施形態での記述が当てはまる。
第7実施形態の半導体記憶装置1の構成は、メモリセルアレイ10の構造を除いて、第1実施形態(図1から図9)と同じである。
図66は、第7実施形態の半導体記憶装置1の一部の構造の斜視図である。図66に示される構造は、基板sub(図示せず)の情報に位置する。半導体記憶装置1は、複数の半導体SM、複数のワード線ピラーWLP、複数の導電体CW1、複数の導電体CDA、複数の導電体CSA、複数のコンタクトプラグCPSGD、複数のコンタクトプラグCPSGS、複数の導電体GSGD、複数の導電体GSGS(図示せず)、複数のコンタクトプラグCPBL、複数の導電体CT、複数のコンタクトプラグCPSL、及び導電体CC1を含む。
半導体SMは、基板subのz軸に沿って上方に位置し、x軸に沿って延び、z軸に沿って互いに離れて位置する各層中に位置し、y軸に沿って並ぶ。半導体SMは、メモリセルトランジスタMT、及び選択ゲートトランジスタDT並びにSTのチャネルが形成されるチャネル領域として機能する。
各ワード線ピラーWLPは、y軸に沿って並ぶ2つの半導体SMの間に位置する。ワード線ピラーWLPは、y軸に沿って並ぶ各対の半導体SMにおいて、x軸に沿って並ぶ。各ワード線ピラーWLPは、z方向に沿って延びる。各ワード線ピラーWLPは、導電体CW1及びトンネル絶縁体IT1を含む。各ワード線ピラーWLPにおいて、導電体CW1はz軸に沿って延び、トンネル絶縁体IT1は導電体CW1の側面を覆う。各ワード線ピラーWLPは、1つのワード線WLとして機能する。
y軸に沿って並ぶワード線ピラーWLPの上方に、これらのワード線ピラーWLPに沿って導電体CWLが設けられている。導電体CWLは、当該導電体CWLが沿って延びる複数のワード線ピラーWLPのそれぞれの導電体CW1のそれぞれの上面とコンタクトプラグを介して接続されている。半導体SMの各層において、ワード線ピラーWLPの側面上に、電荷蓄積層CB1及びブロック絶縁体IB1が設けられている。電荷蓄積層CB1は、絶縁体であっても導電体であってもよい。
各ワード線ピラーWLPは、各半導体SMと面する部分において1つのメモリセルトランジスタMTとして機能する。したがって、各半導体SMの層において、x軸に沿って並ぶ複数のメモリセルトランジスタMTは、1つの半導体SMを介して直列に接続されている。
各コンタクトプラグCPBLは、ワード線ピラーWLPの集合の一方の側、例えば、x軸の上の座標がより小さい側、に設けられる。各コンタクトプラグCPBLは、z軸に沿って並ぶ全ての半導体SMを貫き、これらの半導体SMと接している。各コンタクトプラグCPBLの上面は、導電体CTの底面と接続されている。導電体CTは、x軸に沿って延び、y軸に沿って並ぶ。各導電体CTは、1つのビット線BLとして機能する。
各コンタクトプラグCPSLは、ワード線ピラーWLPの集合の他方の側、例えば、x軸の上の座標がより大きい側、に設けられる。各コンタクトプラグCPSLは、z軸に沿って並ぶ全ての半導体SMを貫き、これらの半導体SMと接している。コンタクトプラグCPSLの上面は、導電体CC1の底面と接続されている。導電体CC1は、y軸に沿って延び、ソース線CELSRCとして機能する。
各半導体SMの一端及びコンタクトプラグCPBLが貫く部分を含む部分の側面は、絶縁体IGDにより覆われている。半導体SMの各層において、1つの導電体CDAが設けられている。導電体CDAは、y軸に沿って延び、z軸に沿って並ぶ。各導電体CDAは、当該導電体CDAと同じ層の中の半導体SMと、絶縁体IGDを介して面する。導電体CDAは、さらに、当該導電体CDAと同じ層の中の半導体SMのy軸に沿って並ぶ2つの面と、絶縁体IGDを介して面する。各導電体CDAは、1つの選択ゲート線SGDLとして機能する。各導電体CDAと、各半導体SMとが面する部分は、1つの選択ゲートトランジスタDTとして機能する。
各導電体CDAは、1つのコンタクトプラグCPSGDの側面と電気的に接続されている。各導電体CDAは、z軸に沿って延びる。各コンタクトプラグCPSGDは、底面において、1つの導電体CSGDと接続されている。
各半導体SMの他端及びコンタクトプラグCPSLが貫く部分を含む部分の側面は、絶縁体IGSにより覆われている。半導体SMの各層において、1つの導電体CSAが設けられている。導電体CSAは、y軸に沿って延び、z軸に沿って並ぶ。各導電体CSAは、当該導電体CSAと同じ層の中の半導体SMと、絶縁体IGSを介して面する。導電体CSAは、さらに、当該導電体CSAと同じ層の中の半導体SMのy軸に沿って並ぶ2つの面と、絶縁体IGSを介して面する。各導電体CSAは、1つの選択ゲート線SGSLとして機能する。各導電体CSAと、各半導体SMとが面する部分は、1つの選択ゲートトランジスタSTとして機能する。
各導電体CSAは、1つのコンタクトプラグCPSGSの側面と電気的に接続されている。各導電体CSAは、z軸に沿って延びる。各コンタクトプラグCPSGSは、底面において、1つの導電体CSGS(図示せず)と接続されている。
以上のような構造に基づき、各半導体SMの延びる方向に沿って、1つのNANDストリングNSが形成されている。
図66において示されている要素が設けられている領域以外の領域は、絶縁体を設けられている。
図67は、図66の構造のうちの半導体MSの或る層の一部のxy面に沿った構造を示す。図67に示されるように、第7実施形態の構造においても、1つの半導体SMの一部を介して面する2つのメモリセルトランジスタMTa及びMTbの一方は、他方の裏面メモリセルトランジスタMTであるという関係を有する。このことに基づいて、1つの半導体MSの一部を介して面するメモリセルトランジスタMTa及びMTbの一方からのデータリードのときに、第1実施形態で記述される動作が適用されることが可能である。
図67の例では、各半導体MSの一方の側のメモリセルトランジスタMTaはいずれも、当該半導体SMの他方の側のメモリセルトランジスタMTbのいずれとも、y軸に沿って並ばない。このことに基づいて、各メモリセルトランジスタMTは、2つの裏面メモリセルトランジスタMTを有する。図67は、或るメモリセルトランジスタMTaが、2つの裏面メモリセルトランジスタMTbを有することが示されている。このことに基づいて、1つのメモリセルトランジスタMT(例えば、メモリセルトランジスタMTa)からのデータのリードの間、2つの裏面メモリセルトランジスタMTbの両方に第1実施形態で記述される動作が適用されることが可能である。1つの選択メモリセルトランジスタMTaからのデータのリードの場合に、2つの裏面メモリセルトランジスタMTbのうちの一方のみに第1実施形態で記述される動作が適用されることも可能である。
第7実施形態に、第2乃至第6実施形態が適用されることも可能である。
第7実施形態の構造を有する半導体記憶装置1に対しても、第1乃至第6実施形態が適用されることが可能である。第7実施形態によれば、第1乃至第6実施形態のうちの適用された実施形態により得られる利点と同じ利点を得られる。
<8.変形例>
ここまでの記述は、1つのメモリセルトランジスタMTが2ビットのデータを保持する例に関する。実施形態は、この例に限られず、1つのメモリセルトランジスタMTにおいて3ビット以上のデータが保持されるケースに適用されることが可能である。
ここまでの記述は、1つのメモリセルトランジスタMTが2ビットのデータを保持する例に関する。実施形態は、この例に限られず、1つのメモリセルトランジスタMTにおいて3ビット以上のデータが保持されるケースに適用されることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…半導体記憶装置、2…メモリコントローラ、3…ホスト装置、10…メモリセルアレイ、11…コマンドレジスタ、12…アドレスレジスタ、13…シーケンサ、14…ドライバ、15…ロウデコーダ、16…センスアンプ、MT…メモリセルトランジスタ、BLK…ブロック、SU…ストリングユニット、BL…ビット線、NS…NANDストリング、SU…ストリングユニット、CELSRC…ソース線、BL…ビット線、CU…セルユニット、MP…メモリピラー、CWa、CWb…導電体、SGDLs、SGDL、SGSL…選択ゲート線、WLas…選択ワード線、WLbs…裏面ワード線、STB…ストローブ信号。
Claims (11)
- 第1部分及び第2部分を含む半導体と、
前記半導体の前記第1部分と面する第1ワード線と、
前記半導体の前記第2部分と面し、前記第1ワード線とともに前記半導体を挟み、前記第1ワード線とは別個の第2ワード線と、
前記半導体の前記第1部分に位置し、前記第1ワード線と接続された第1セルトランジスタと、
前記半導体の前記第2部分に位置し、前記第2ワード線と接続された第2セルトランジスタと、
を備え、
第1動作において、前記第1ワード線に第1電圧が印加されているとともに前記第2ワード線に前記第1電圧より高い第2電圧が印加されている間に前記第2セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第1リードが行われ、
第2動作において、前記第2ワード線に前記第1電圧より高く前記第2電圧より低い第3電圧が印加されている間に前記第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第2リードが行われる、
半導体記憶装置。 - 前記第1動作において、前記第1ワード線に前記第1電圧が印加されているとともに前記第2ワード線に前記第1電圧より高く前記第2電圧と異なる第4電圧が印加されている間に前記第2セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第3リードが行われ、
前記第2動作において、前記第2ワード線に前記第1電圧より高く前記第4電圧より低い第5電圧が印加されている間に前記第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第4リードが行われる、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2電圧は、前記第4電圧及び前記第5電圧より低く、
前記第1動作において、前記第1ワード線に前記第1電圧が印加されているとともに前記第2ワード線に前記第4電圧より高い第6電圧が印加されている間に前記第2セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第5リードが行われ、
前記第2動作において、前記第2ワード線に前記第4電圧より高く前記第6電圧より低い第7電圧が印加されている間に前記第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される第6リードが行われる、
請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2リード、前記第4リード、前記第6リードにおいて、前記第2電圧、前記第4電圧、前記第6電圧の1つが前記第1ワード線に印加される、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2動作において、前記第6リードの後に前記第4リードが行われ、前記第4リードの後に前記第2リードが行われる、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1動作において、前記第1リードの後に前記第3リードが行われ、前記第3リードの後に前記第5リードが行われる、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1動作において、前記第5リードの後に前記第3リードが行われ、前記第3リードの後に前記第1リードが行われる、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2リードの間に、前記第1ワード線に第7電圧が印加され、
前記第4リードの間に、前記第1ワード線に第7電圧と異なる第8電圧が印加され、
前記第6リードの間に、前記第1ワード線に前記第7電圧及び前記第8電圧と異なる第9電圧が印加される、
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1動作に続けて前記第2動作が行われる、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2動作に続けて前記第1動作が行われる、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。 - 前記半導体は、第3部分をさらに含み、
前記半導体記憶装置は、
前記半導体の前記第3部分と面し、前記第1ワード線とともに前記半導体を挟み、前記第1ワード線及び前記第2ワード線と別個の第3ワード線と、
前記半導体の前記第3部分に位置し、前記第3ワード線と接続された第3セルトランジスタと、
をさらに備え、
前記第2動作において、前記第1ワード線及び前記第3ワード線に前記第3電圧が印加されている間に前記第1セルトランジスタの閾値電圧に基づくデータが取得される、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
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