JP2021085560A - バーナ及び加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】感熱素子を用いて逆火を速やかに検知できるバーナ及び加熱調理器を提供する。【解決手段】バーナ4は、バーナ本体40と、バーナ本体40に載置されるバーナキャップと、を備える。バーナ本体40は、バーナキャップが載置されるバーナヘッド45と、混合管5と、を有する。混合管5は、バーナヘッド45に接続されていて、上流端501より燃料ガス及び空気が流入し、内部流路を通流した燃料ガス及び空気が下流端502よりバーナヘッド45に流入する。混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部に感熱素子6が配置されて混合管5に熱的に接続されている。【選択図】図5
Description
本開示は、バーナ及び加熱調理器に関する。
特許文献1には、ガスコンロが開示されている。このガスコンロは、逆火検知装置を備えている。この逆火検知装置では、コンロ用バーナの主バーナ部用混合管及び副バーナ部用混合管の外面に接触する伝熱板を設け、この伝熱板の端部に感熱素子を設けていた。これにより、火炎が混合管内にとどまる逆火が生じた場合、混合管からの熱が伝熱板を介して感熱素子に伝達されて、逆火が検知される。
ところで、上述した逆火検知装置では、感熱素子は混合管の上流端から下流端までの間から外れた部分(混合管の上流端より上流側)の部分に配置されている。このため、火炎が混合管内にとどまる逆火が生じてから、逆火による熱が伝熱板を介して感熱素子に伝達されるのに時間を要し、応答性が良くない。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、感熱素子を用いて逆火を速やかに検知できるバーナ及び加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るバーナは、バーナ本体と、前記バーナ本体に載置されるバーナキャップと、を備える。前記バーナ本体は、前記バーナキャップが載置されるバーナヘッドと、混合管と、を有する。前記混合管は、前記バーナヘッドに接続されていて、上流端より燃料ガス及び空気が流入し、内部流路を通流した前記燃料ガス及び前記空気が下流端より前記バーナヘッドに流入する。前記混合管の前記上流端から前記下流端までの間の一部に感熱素子が配置されて前記混合管に熱的に接続されている。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、前記バーナを備える。
本開示の一態様に係るバーナ及び加熱調理器は、感熱素子を用いて逆火を速やかに検知できる。
図1に示す本実施形態の加熱調理器1は、ガスこんろであって、詳しくは、キッチンカウンター90に形成された孔に上方より挿入された状態で、キッチンカウンター90に設置されるドロップインこんろである。なお、以下では、加熱調理器1が設置された状態における方向を用いて、加熱調理器1の各要素について説明する。
本実施形態の加熱調理器1は、調理器本体2を備えている。調理器本体2は、ケーシング20と天板23とを有している。調理器本体2の外郭は、ケーシング20と天板23とで構成されている。
ケーシング20は、上面に開口を有した矩形の箱状に形成されている。図2に示すように、本実施形態の調理器本体2は、一対のバーナ台3を更に有している。一対のバーナ台3は、ケーシング20の底部の上方において左右方向に間隔をあけて並んでおり、各バーナ台3は、ケーシング20の底部に取り付けられている。各バーナ台3は、同様の構成を有するため、以下では、加熱調理器1を前方から見て左側に位置する一方のバーナ台3について詳述し、他方のバーナ台3における一方のバーナ台3と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態のバーナ台3は、下面に開口を有した、矩形の箱状に形成されている。バーナ台3は、水平な平板状の台板部30を有している。バーナ台3の上面は、台板部30の上面である。
調理器本体2は、一対のバーナ台3にそれぞれ一対一で対応する一対のバーナ4を更に有している。各バーナ4は、対応するバーナ台3の台板部30の上方に位置しており、対応する台板部30にねじ等の固着具によって固定されている。すなわち、各バーナ台3は、バーナ4が設置される設置部を構成している。
図1に示すように、天板23は、ケーシング20上に設置されている。天板23は、例えば、ガラス製のプレートである。各バーナ4は天板23に形成された孔を貫通して天板23よりも上方に突出している。
本実施形態の加熱調理器1は、一対のバーナ4にそれぞれ一対一で対応する一対の五徳10を更に備えている。各五徳10は、天板23の上面に位置し、対応するバーナ4の周囲に位置している。各五徳10は、対応するバーナ4によって加熱される鍋等の調理器具を支持する。
本実施形態の各バーナ4は、外側の燃焼部分と内側の燃焼部分とを有する親子バーナ(二重バーナ)である。各バーナ4は、同様の構成を有するため、以下では、左側に位置する一方のバーナ4について詳述し、他方のバーナ4における一方のバーナ4と同様の構成については説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態のバーナ4は、バーナ本体40と、バーナ本体40に載置されるバーナキャップ43とを有している。バーナ本体40は、例えば、アルミダイキャストによって成形される。バーナ本体40は、バーナ本体40の一部を構成し、バーナキャップ43が載置されるバーナヘッド45を有している。
本実施形態のバーナヘッド45は、底部46、外周壁部47及び内周壁部48を有している。外周壁部47は、中心軸が上下方向と変更な筒状に形成されており、底部46の外周縁から上方に向かって突出している。内周壁部48は、外周壁部47の内側に位置している。内周壁部48は、外周壁部47と同心の筒状に形成されており、底部46の中央部分から上方に向かって突出している。外周壁部47と内周壁部48との間には、第1空間41が形成されており、内周壁部48の内側には、第2空間42が形成されている。第1空間41と第2空間42とは、内周壁部48によって仕切られている。
図5に示すように、バーナ本体40は、混合管5を更に有する。混合管5は、バーナヘッド45に接続されていて、上流端501より燃料ガス及び空気が流入し、内部流路を通流した燃料ガス及び空気が下流端502より流出してバーナヘッド45に流入する。本実施形態の混合管5は、対をなす第1混合管51と第2混合管52とにより構成される。第1混合管51及び第2混合管52には、後述する一対のガス供給管21,22(図2参照)からそれぞれ燃料ガスが供給される。各混合管51,52に燃料ガスが供給されるとき、各混合管51,52には、対応するガス供給管21,22から吹き出された燃料ガスと共に周囲の空気が一次空気として供給される。第1混合管51に供給された燃料ガス及び一次空気は、第1混合管51の内部で混合された後、第1空間41に供給される。第2混合管52に供給された燃料ガス及び一次空気は、第2混合管52の内部で混合された後、第2空間42に供給される。
図3に示すように、本実施形態の第1混合管51は、外周壁部47から外側に向かって突出している。第1混合管51は、外周壁部47と一体に形成されている。本実施形態の第1混合管51は、外周壁部47から他方のバーナ4に向かって突出しており、水平で、かつ、左右方向に延びた直線状に形成されている。第1混合管51における上流側の端部(外周壁部47とは反対側の端部)は、他方のバーナ4に向かって開口した流入口510を構成している。以下、必要に応じて、流入口510を第1流入口510という。第1流入口510は、第1混合管51の内側の空間を経て第1空間41に通じている。本実施形態の第1流入口510は円形の開口である。
本実施形態の第2混合管52(図2参照)は、内周壁部48から外側に向かって突出し、外周壁部47を貫通して外周壁部47の外側に向かって突出している。第2混合管52、内周壁部48及び外周壁部47は、一体に形成されている。本実施形態の第2混合管52は、外周壁部47から他方のバーナ4に向かって突出しており、第1混合管51と平行な直線状に形成されている。第2混合管52における上流側の端部(内周壁部48とは反対側の端部)は、他方のバーナ4に向かって開口した流入口520(図5参照)を構成している。以下、必要に応じて流入口520を第2流入口520という。第2流入口520は、第2混合管52の内側の空間を経て第2空間42に通じている。本実施形態の第2流入口520は円形の開口である。
第1混合管51の流路面積は、第2混合管52の流路面積よりも大きい。第1混合管51の内部流路を通流する燃料ガス及び一次空気の流量は、第2混合管52の内部流路を通流する燃料ガス及び一次空気の流量よりも大きくなるように設計されている。
図2に示すように、第1流入口510及び第2流入口520は、前後方向に間隔をあけて並んでおり、左右方向における位置及び上下方向における位置が互いに同じである。第1流入口510及び第2流入口520の各々の開口方向は、左右方向と平行であり、第1流入口510の開口方向と、第2流入口520の開口方向とは、同じである。
図5に示すように、本実施形態では、第1混合管51の上流側(第1流入口510側)の端部と、第2混合管52の上流側(第2流入口520側)の端部とがつながっている。第1混合管51の上流側の端面と、第2混合管52の上流側の端面とは連続しており、バーナ本体40は、第1混合管51の上流側の端面と、第2混合管52の上流側の端面とで構成された端面となる端面49を有している。
図3に示すように、端面49にはダンパ8が配置される。ダンパ8は、開口を有し、混合管5(第1混合管51及び第2混合管52)の端面49に配置されており、ダンパ8に形成された開口により、流入口(流入口510及び流入口520)における実質的な開口面積を調節する。流入口(流入口510及び流入口520)における実質的な開口面積は、ダンパ8に形成された開口の面積となる。
図3に示すように、バーナヘッド45には、バーナキャップ43が取り付けられている。バーナヘッド45にバーナキャップ43が取り付けられて、炎孔44が形成される。本実施形態のバーナキャップ43は、第1バーナキャップ431と、第2バーナキャップ432とを有している。第1バーナキャップ431及び第2バーナキャップ432の各々は、例えばアルミダイキャストによって成形される。
第1バーナキャップ431は、上方から見て環状に形成されている。第1バーナキャップ431は、バーナヘッド45上に位置し、バーナヘッド45に取り付けられている。第1バーナキャップ431の下面には、第1バーナキャップ431の周方向の全長にわたる環状の溝433が形成されている。
溝433は、バーナ本体40の第1空間41に通じている。第1バーナキャップ431の外周部には、第1バーナキャップ431の周方向に間隔をあけて、複数の第1炎孔441(炎孔44)が形成されている。
各第1炎孔441は、一端が溝433に通じ、他端が第1バーナキャップ431の外周側に向かって開口している。バーナ本体40の第1混合管51を経て第1空間41に供給された燃料ガスと一次空気とからなる混合気体は、溝433に供給され、この後、複数の第1炎孔441から第1バーナキャップ431の外周側に向かって吹き出される。
第2バーナキャップ432は、上方から見て環状の第1バーナキャップ431の内側に位置している。第2バーナキャップ432は、バーナヘッド45の上方に位置し、バーナヘッド45に取り付けられている。第2バーナキャップ432の下面には、凹部434が形成されている。第2バーナキャップ432の外周部には、第2バーナキャップ432の周方向に間隔をあけて複数の第2炎孔442(炎孔44)が形成されている。
各第2炎孔442は、一端が凹部434に通じ、他端が第2バーナキャップ432の外周側に向かって開口している。バーナ本体40の第2混合管52を経て第2空間42に供給された燃料ガスと一次空気とからなる混合気体は、凹部434に供給され、この後、複数の第2炎孔442から第2バーナキャップ432の外周側に向かって吹き出される。
本実施形態の調理器本体2は、一対のバーナ4に一対一で対応する一対の点火プラグ24(図2参照)を更に有している。本実施形態の各点火プラグ24は、対応するバーナ4の第1バーナキャップ431と第2バーナキャップ432との間に位置している。バーナ4は、対応する点火プラグ24がスパークを生じさせることによって、一部の第2炎孔442から吹き出された混合気体が点火される。この点火により生じた火炎が火種として、他の第2炎孔442から吹き出された混合気体及び複数の第1炎孔441から吹き出された混合気体に火移りし、これによってバーナ4は、燃焼状態となる。
第1炎孔441から吹き出される混合気体の流量は、第2炎孔442から吹き出される混合気体の流量よりも大きい。上述したように、第1混合管51の内部流路を通流する燃料ガス及び一次空気の流量は、第2混合管52の内部流路を通流する燃料ガス及び一次空気の流量よりも大きくなるように設計されている。第1炎孔441が主炎孔となり、第2炎孔442が副炎孔となる。また、第1混合管51が主混合管となり、第2混合管52が副混合管となる。
図2に示すように、調理器本体2は、複数のガス供給管21,22を更に有している。本実施形態では、複数のバーナ4に一対ずつのガス供給管21,22が設けられており、調理器本体2は、計二対のガス供給管21,22を有している。各対のガス供給管21,22は、同様の構成を有するため、以下では、左側に位置する一対のガス供給管21,22について詳述し、他の一対のガス供給管21,22における同様の構成については説明を省略する。
一対のガス供給管21,22は、第1混合管51に対応する第1ガス供給管21と、第2混合管52に対応する第2ガス供給管22とで構成されている。
図4に示すように、一対のガス供給管21,22には、例えば、ガス管13から燃料ガスが供給される。各ガス供給管21,22の下流側端部は、バーナ台3の上方に位置している。各ガス供給管21,22の下流側端部は、左右方向と平行な直線状に延びた管状に形成されており、対応する混合管51,52の流入口510,520に向かって燃料ガスを吹き出す吹出部を構成している。第1ガス供給管21の吹出部と、第2ガス供給管22の吹出部とは、前後方向に並んでいる。第1ガス供給管21の下流端開口(吹出部の下流端開口)と、第2ガス供給管22の下流端開口(吹出部の下流端開口)とは、左右方向において同位置に配されている。
本実施形態の調理器本体2は、図4に示すように、複数の器具栓14、制御部15及び複数の操作部25(図1参照)を更に備えている。器具栓14は、ガス供給管21,22毎に設けられており、対応するガス供給管21又は22に設けられた、開閉弁16、流量調節弁17及び安全弁18を有している。制御部15は、例えば、マイクロコンピューターからなる。操作部25は、加熱調理器1の利用者によって操作される。各バーナ4は、対応する操作部25が操作されることで、各バーナ4の点火と消火の切換え、火力調整等が行われる。
バーナ4の点火は、例えば、操作部25と連動して器具栓14の開閉弁16が開き、かつ、制御部15が対応する点火プラグ24(図2参照)を駆動することによって行われる。これにより、対応するバーナ4に第1ガス供給管21及び第2ガス供給管22から燃料ガスが供給され、複数の第1炎孔441及び複数の第2炎孔442から吹き出された燃料ガスに火が付いて、バーナ4が燃焼状態となる。また、バーナ4の消火は、操作部25と連動して器具栓14の開閉弁16が閉じられることによって行われる。これにより、第1混合管51及び第2混合管52からバーナ4への燃料ガスの供給が停止され、バーナ4が消火状態となる。また、バーナ4の火力調整は、操作部25と連動して器具栓14の流量調節弁17の開度が変更されることによって行われる。これにより、複数の第1炎孔441又は複数の第2炎孔442から吹き出される燃料ガスの流量が変更され、バーナ4の火力が変更される。
図5に示すように、バーナ4は、感熱素子6を有している。感熱素子6は、バーナ4において火炎が混合管5内にとどまる逆火が生じた場合に、逆火を検知する。具体的に説明すると、逆火が発生すると、図5における二点鎖線で示すような火炎が混合管5内に形成される。逆火により混合管5内に火炎が形成されると、逆火が発生していない正常な場合と比較して、混合管5の温度が高くなる。この混合管5の異常に高くなった温度を検知することにより、逆火を検知することができる。
感熱素子6は、本実施形態では、サーミスタにより構成される。なお、感熱素子6は、熱電対により構成されてもよいし、サーミスタ及び熱電対以外のものにより構成されてもよく、限定されない。感熱素子6は、混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部に配置されて、混合管5に熱的に接続されている。感熱素子6は、混合管5に熱的に接続される。感熱素子6は、直接的に混合管5に接続されてもよいし、熱伝導性を有する部材を介して間接的に混合管5に接続されてもよい。
本実施形態では、感熱素子6は、熱伝導部材7を介して間接的に混合管5に接続されている。熱伝導部材7は、混合管5に熱的に接続されている。この熱伝導部材7に、感熱素子6が熱的に接続されている。熱伝導部材7は、混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部に接続される。
本実施形態では、混合管5は第1混合管51及び第2混合管52を有しており、熱伝導部材7は、第1混合管51と第2混合管52との間に掛け渡される。第1混合管51の上流端501から下流端502までの間の一部に、熱伝導部材7の一端部が熱的に接続されている。また、第2混合管52の上流端501から下流端502までの間の一部に、熱伝導部材7の他端部が熱的に接続されている。
逆火により混合管5内に形成される火炎については、主混合管である第1混合管51内に形成される火炎は、副混合管である第2混合管52内に形成される火炎よりも大きく、上流端501から下流端502に向けて長く延びる。混合管5において、逆火により形成される火炎により最高温度となる箇所は、混合管5の中間部、すなわち、混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部である。逆火が発生した際、第1混合管51内に形成される火炎により第1混合管51の最高温度となる箇所は、第2混合管52内に形成される火炎により第2混合管52の最高温度となる箇所よりも下流端502側である。感熱素子6又は熱伝導部材7は、混合管5の最高温度となる箇所又は最高温度となる箇所にできるだけ近い箇所に熱的に接続されるのが好ましい。
第1混合管51における上流端501から熱伝導部材7の一端部が接続されている部分までの長さL1は、第2混合管52における上流端501から熱伝導部材7の他端部が接続されている部分までの長さL2よりも長い。
感熱素子6は、熱伝導部材7の中間部に接続されている。熱伝導部材7において、感熱素子6が接続されている部分から第1混合管51の一端部が接続されている部分までの長さL3は、感熱素子6が接続されている部分から第2混合管52の他端部が接続されている部分までの長さL4よりも短い。
上述した加熱調理器1にあっては、感熱素子6は、混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部に配置されて、混合管5に熱的に接続されているため、逆火を速やかに検知できて応答性が良い。すなわち、混合管5において、逆火により形成される火炎により最高温度となる箇所は、混合管5の上流端501から下流端502までの間の一部であり、感熱素子6までの長さを短くすることができる。これにより、混合管5の逆火により最高温度となるから感熱素子6までの熱伝導の経路の長さを短くすることができ、逆火を速やかに検知できる。
また、感熱素子6は、熱伝導部材7を介して間接的に混合管5に接続されているため、感熱素子6を直接的に混合管5に接続する必要がなく、感熱素子6の配置の自由度が高い。
また、熱伝導部材7が第1混合管51と第2混合管52との間に掛け渡されているため、この熱伝導部材7に一つの感熱素子6のみを設けるだけで、第1混合管51における逆火及び第2混合管52における逆火の両方を検知することが可能となる。
また、第1混合管51における上流端501から熱伝導部材7の一端部が接続されている部分までの長さL1は、第2混合管52における上流端501から熱伝導部材7の他端部が接続されている部分までの長さL2よりも長い。これにより、熱伝導部材7の一端部を第1混合管51の最高温度となる箇所に近づけやすく、熱伝導部材7の他端部を第2混合管52の最高温度となる箇所に近づけやすい。
また、熱伝導部材7において、感熱素子6が接続されている部分から第1混合管51の一端部が接続されている部分までの長さL3は、感熱素子6が接続されている部分から第2混合管52の他端部が接続されている部分までの長さL4よりも短い。これにより、第1混合管51における逆火をより早く検知しやすくなる。
次に、加熱調理器1及びバーナ4の変形例について説明する。
加熱調理器1は、ドロップインコンロに限られず、例えば、テーブルコンロであってもよい。また、本開示の技術は、バーナを備えた加熱調理器であれば、ガスグリル、ガスオーブン等、ガスコンロ以外の加熱調理器にも適用可能である。
バーナ4は、一対の混合管51,52を有する親子バーナに限られず、混合管を一つのみ有するバーナであってもよい。また、加熱調理器1は、バーナ4を一つだけ備えてもよいし、三つ以上備えてもよい。
熱伝導部材7において、感熱素子6が接続されている部分から第2混合管52の他端部が接続されている部分までの長さL4を、感熱素子6が接続されている部分から第1混合管51の一端部が接続されている部分までの長さL3よりも短くしてもよい。第1混合管51において逆火が発生する場合には、逆火により上昇する第1混合管51の温度は、逆火により上昇する第2混合管52の温度よりも高くなる。このため、長さL3が長さL4より長くても、第1混合管51における逆火の検知にかかる時間と、第2混合管52における逆火の検知にかかる時間とをより均等にしやすく、第1混合管51における逆火と第2混合管52における逆火とをバランスよく検知しやすくなる。
図6に、バーナ4の変形例を示す。バーナ4は、混合管5を一つのみ有している。バーナ4は、熱伝導部材7を有しない。感熱素子6は、混合管5の表面に直接的に接続されて、混合管5に熱的に接続されている。
以上、述べた実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様のバーナ(4)は、バーナ本体(40)と、バーナ本体(40)に載置されるバーナキャップ(43)と、を備える。バーナ本体(40)は、バーナキャップ(43)が載置されるバーナヘッド(45)と、混合管(5)と、を有する。混合管(5)は、バーナヘッド(45)に接続されていて、上流端(501)より燃料ガス及び空気が流入し、内部流路を通流した燃料ガス及び空気が下流端(502)よりバーナヘッド(45)に流入する。混合管(5)の上流端(501)から下流端(502)までの間の一部に感熱素子(6)が配置されて混合管(5)に熱的に接続されている。
第1の態様によれば、混合管(5)の逆火により最高温度となるから感熱素子(6)までの熱伝導の経路の長さを短くすることができ、逆火を速やかに検知できる。
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、混合管(5)の上流端(501)から下流端(502)までの間の一部に熱伝導部材(7)が熱的に接続されている。熱伝導部材(7)に感熱素子(6)が熱的に接続されている。
第2の態様によれば、感熱素子(6)を直接的に混合管(5)に接続する必要がなく、感熱素子(6)の配置の自由度が高い。
第3の態様では、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、バーナ(4)は、混合管(5)として第1混合管(51)及び第2混合管(52)を有する。第1混合管(51)の上流端(501)から下流端(502)までの間の一部に熱伝導部材(7)の一端部が熱的に接続されている。第2混合管(52)の上流端(501)から下流端(502)までの間の一部に熱伝導部材(7)の他端部が熱的に接続されている。
第3の態様によれば、この熱伝導部材(7)に一つの感熱素子(6)のみを設けるだけで、第1混合管(51)における逆火及び第2混合管(52)における逆火の両方を検知することが可能となる。
第4の態様では、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、第1混合管(51)の流路面積は第2混合管(52)の流路面積よりも大きい。第1混合管(51)における上流端(501)から熱伝導部材(7)の一端部が接続されている部分までの長さ(L1)は、第2混合管(52)における上流端(501)から熱伝導部材(7)の他端部が接続されている部分までの長さ(L2)よりも長い。
第4の態様によれば、熱伝導部材(7)の一端部を第1混合管(51)の最高温度となる箇所に近づけやすく、熱伝導部材(7)の他端部を第2混合管(52)の最高温度となる箇所に近づけやすい。
第5の態様では、第3又は第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、熱伝導部材(7)において、感熱素子(6)が接続されている部分から第1混合管(51)の一端部が接続されている部分までの長さ(L3)は、感熱素子(6)が接続されている部分から第2混合管(52)の他端部が接続されている部分までの長さ(L4)よりも短い。
第5の態様によれば、第1混合管(51)における逆火をより早く検知しやすくなる。
第6の態様では、第3又は第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、熱伝導部材(7)において、感熱素子(6)が接続されている部分から第2混合管(52)の他端部が接続されている部分までの長さ(L4)は、感熱素子(6)が接続されている部分から第1混合管(51)の一端部が接続されている部分までの長さ(L3)よりも短い。
第6の態様によれば、第1混合管(51)における逆火の検知にかかる時間と、第2混合管(52)における逆火の検知にかかる時間とをより均等にしやすく、第1混合管(51)における逆火と第2混合管(52)における逆火とをバランスよく検知しやすくなる。
第7の態様では、第1〜第6の態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、加熱調理器(1)は、バーナ(4)を備える。
第7の態様によれば、混合管(5)の逆火により最高温度となるから感熱素子(6)までの熱伝導の経路の長さを短くすることができ、逆火を速やかに検知できる加熱調理器(1)とすることができる。
1 加熱調理器
4 バーナ
40 バーナ本体
43 バーナキャップ
45 バーナヘッド
5 混合管
501 上流端
502 下流端
51 第1混合管
52 第2混合管
6 感熱素子
7 熱伝導部材
L1 長さ
L2 長さ
L3 長さ
L4 長さ
4 バーナ
40 バーナ本体
43 バーナキャップ
45 バーナヘッド
5 混合管
501 上流端
502 下流端
51 第1混合管
52 第2混合管
6 感熱素子
7 熱伝導部材
L1 長さ
L2 長さ
L3 長さ
L4 長さ
Claims (7)
- バーナ本体と、前記バーナ本体に載置されるバーナキャップと、を備え、
前記バーナ本体は、前記バーナキャップが載置されるバーナヘッドと、前記バーナヘッドに接続されていて、上流端より燃料ガス及び空気が流入し、内部流路を通流した前記燃料ガス及び前記空気が下流端より前記バーナヘッドに流入する混合管と、を有し、
前記混合管の前記上流端から前記下流端までの間の一部に感熱素子が配置されて前記混合管に熱的に接続されている
バーナ。 - 前記混合管の前記上流端から前記下流端までの間の一部に熱伝導部材が熱的に接続されており、
前記熱伝導部材に前記感熱素子が熱的に接続されている
請求項1記載のバーナ。 - 前記混合管として第1混合管及び第2混合管を有し、
前記第1混合管の前記上流端から前記下流端までの間の一部に前記熱伝導部材の一端部が熱的に接続されており、前記第2混合管の前記上流端から前記下流端までの間の一部に前記熱伝導部材の他端部が熱的に接続されている
請求項2記載のバーナ。 - 前記第1混合管の流路面積は前記第2混合管の流路面積よりも大きく、
前記第1混合管における前記上流端から前記熱伝導部材の前記一端部が接続されている部分までの長さは、前記第2混合管における前記上流端から前記熱伝導部材の前記他端部が接続されている部分までの長さよりも長い
請求項3記載のバーナ。 - 前記熱伝導部材において、前記感熱素子が接続されている部分から前記第1混合管の前記一端部が接続されている部分までの長さは、前記感熱素子が接続されている部分から前記第2混合管の前記他端部が接続されている部分までの長さよりも短い
請求項3又は4記載のバーナ。 - 前記熱伝導部材において、前記感熱素子が接続されている部分から前記第2混合管の前記他端部が接続されている部分までの長さは、前記感熱素子が接続されている部分から前記第1混合管の前記一端部が接続されている部分までの長さよりも短い
請求項3又は4記載のバーナ。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の前記バーナを備える
加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019212663A JP2021085560A (ja) | 2019-11-25 | 2019-11-25 | バーナ及び加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019212663A JP2021085560A (ja) | 2019-11-25 | 2019-11-25 | バーナ及び加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021085560A true JP2021085560A (ja) | 2021-06-03 |
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ID=76087864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019212663A Pending JP2021085560A (ja) | 2019-11-25 | 2019-11-25 | バーナ及び加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021085560A (ja) |
-
2019
- 2019-11-25 JP JP2019212663A patent/JP2021085560A/ja active Pending
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