JP2021103007A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】導管をバーナーに対して精度良く設置でき、燃焼性能の低下を抑制できる加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器は、バーナー4と、バーナー4に燃料ガスを供給する少なくとも一つの導管21,22と、支持具6とを備える。支持具6は、バーナー4を支持するバーナー支持部61と、導管21,22を支持する導管支持部62とを有する。バーナー支持部61と導管支持部62とが一体に形成される。【選択図】図3
Description
本開示は、加熱調理器に関する。
特許文献1には、ガスコンロが開示されている。このガスコンロでは、バーナーが主バーナー部用混合管と副バーナー部用混合管とを有している。主バーナー部用混合管と副バーナー部用混合管とには、一対のガス供給管からそれぞれ燃料ガスが噴射される。これにより、各混合管内では、燃料ガスの噴射に伴い吸引された一次空気と、燃料ガスとの混合気が生成される。
上述したガス供給管のバーナーに対する位置がずれると、バーナーに供給される燃料ガスの量や一次空気の量が変わり、燃焼性能が低下する恐れがある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、導管をバーナーに対して精度良く設置でき、燃焼性能の低下を抑制できる加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、バーナーと、前記バーナーに燃料ガスを供給する少なくとも一つの導管と、支持具とを備える。前記支持具は、前記バーナーを支持するバーナー支持部と、前記導管を支持する導管支持部とを有する。前記バーナー支持部と前記導管支持部とが一体に形成される。
前記一態様に係る加熱調理器は、導管をバーナーに対して精度良く設置でき、燃焼性能の低下を抑制できる。
図1に示す本実施形態の加熱調理器1は、ガスこんろであって、詳しくは、キッチンカウンター90に形成された孔に上方より挿入された状態で、キッチンカウンター90に設置されるドロップインこんろである。なお、以下では、加熱調理器1が設置された状態における方向を用いて、加熱調理器1の各要素について説明する。
加熱調理器1は、調理器本体2を備えている。調理器本体2は、ケーシング20と天板23とを有している。調理器本体2の外郭は、ケーシング20と天板23とで構成されている。
ケーシング20は、上方から見て矩形状で、上面に開口が形成された箱状に形成されている。図2に示すように、調理器本体2は、一対のバーナー4、一対の支持具6及び一対のバーナー台3を更に有している。
一対のバーナー4は、ケーシング20の底部の上方において左右方向に間隔をあけて並んでいる。一対のバーナー4と一対のバーナー台3はそれぞれ一対一で対応し、一対のバーナー4と一対の支持具6とは、それぞれ一対一で対応している。各バーナー台3及び各支持具6は、ケーシング20の底部200に取り付けられている。各バーナー4は、対応するバーナー台3及び対応する支持具6に取り付けられている。すなわち、各バーナー4は、バーナー台3及び支持具6を介してケーシング20の底部200に取り付けられている。
図1に示すように、天板23は、ケーシング20上に設置されている。天板23は、例えば、ガラス製のプレートである。各バーナー4は天板23に形成された孔を貫通して天板23よりも上方に突出している。
本実施形態の加熱調理器1は、一対の五徳10を更に備えている。一対の五徳10は、一対のバーナー4にそれぞれ一対一で対応している。各五徳10は、天板23の上面に位置し、対応するバーナー4を囲んでいる。各五徳10は、対応するバーナー4によって加熱される鍋等の調理器具を支持する。
一対のバーナー4は、同様の構成を有する。本実施形態のバーナー4は、外側の燃焼部分と内側の燃焼部分とを有する親子バーナー(二重バーナー)である。
図4に示すように、本実施形態のバーナー4は、バーナー本体40と、バーナーキャップ43とを有している。バーナー本体40は、例えば、アルミダイキャストによって成形される。
バーナー本体40は、バーナーヘッド45を有している。本実施形態のバーナーヘッド45は、底部46、外周壁部47及び内周壁部48を有している。バーナーヘッド45の底部46は、対応するバーナー台3によって支持された状態で、バーナー台3に取り付けられている。
バーナーヘッド45の外周壁部47は、中心軸が上下方向と平行な筒状に形成されており、底部46の外周縁から上方に向かって突出している。内周壁部48は、外周壁部47の内側に位置している。内周壁部48は、外周壁部47と同心の筒状に形成されており、底部46の中央部分から上方に向かって突出している。内周壁部48の内側には、第1空間41が形成されており、外周壁部47と内周壁部48との間には、第2空間42が形成されている。第1空間41と第2空間42とは、内周壁部48によって仕切られている。
図3に示すように、バーナー本体40は、一対の混合管51,52を更に有している。一対の混合管51,52のうちの一方は、第1混合管51であり、他方は、第2混合管52である。
図4に示すように、第1混合管51は、内周壁部48から外側に向かって突出し、外周壁部47を貫通して外周壁部47の外側に向かって突出している。第1混合管51、内周壁部48及び外周壁部47は、一体に形成されている。本実施形態の第1混合管51は、外周壁部47から他方のバーナー4に向かって突出しており、水平で、かつ、左右方向に延びた直線状に形成されている。
図3に示すように第2混合管52は、外周壁部47から外側に向かって突出している。第2混合管52は、外周壁部47と一体に形成されている。本実施形態の第2混合管52は、外周壁部47から他方のバーナー4に向かって突出しており、第1混合管51と平行な直線状に形成されている。
第1混合管51における上流側の端部及び第2混合管52における上流側の端部は、対応する支持具6に取り付けられており、この支持具6によって支持されている。
図5に示すように、第1混合管51における上流側の端部(外周壁部47とは反対側の端部)には、他方のバーナー4に向かって開口した流入口510が形成されている。以下、必要に応じて、流入口510を第1流入口510という。第1流入口510は、第1混合管51の内側の空間を経て第1空間41(図4参照)に通じている。本実施形態の第1流入口510は円形の開口である。
第2混合管52における上流側の端部(外周壁部47とは反対側の端部)には、他方のバーナー4に向かって開口した流入口520が形成されている。以下、必要に応じて流入口520を第2流入口520という。第2流入口520は、第2混合管52の内側の空間を経て第2空間42(図4参照)に通じている。本実施形態の第2流入口520は円形の開口である。
第1流入口510及び第2流入口520は、前後方向に間隔をあけて並んでいる。第1流入口510及び第2流入口520は、左右方向及び上下方向において、同じ位置に配されている。第1流入口510及び第2流入口520の各々の開口方向は、左右方向と平行である。第1流入口510の開口方向と、第2流入口520の開口方向とは、同じである。
第1混合管51及び第2混合管52には、図3に示す一対の導管21,22からそれぞれ燃料ガスが供給される。第1混合管51には、導管21から第1流入口510(図4参照)を介して燃料ガスが供給され、第2混合管52には、導管22から第2流入口520を介して燃料ガスが供給される。
各導管21,22から対応する混合管51,52に燃料ガスが供給されるとき、各混合管51,52には、対応する導管21,22から吹き出された燃料ガスと共に周囲の空気が一次空気として供給される。第1混合管51に供給された燃料ガス及び一次空気は、第1混合管51の内部で混合された後、第1空間41(図4参照)に供給される。第2混合管52に供給された燃料ガス及び一次空気は、第2混合管52の内部で混合された後、第2空間42(図4参照)に供給される。
図7に示すように、本実施形態では、第1混合管51の上流側(第1流入口510側)の端部と、第2混合管52の上流側(第2流入口520側)の端部とが繋がっている。第1混合管51の上流側の端面と、第2混合管52の上流側の端面とは連続している。バーナー本体40は、第1混合管51の上流側の端面と、第2混合管52の上流側の端面とで構成された端面49を有している。
図4に示すように、バーナーヘッド45には、バーナーキャップ43が取り付けられている。本実施形態のバーナーキャップ43は、第1バーナーキャップ431と、第2バーナーキャップ432とを有している。第1バーナーキャップ431及び第2バーナーキャップ432の各々は、例えばアルミダイキャストによって成形される。
第1バーナーキャップ431は、バーナーヘッド45の上方に位置し、バーナーヘッド45に取り付けられている。第1バーナーキャップ431は、上方から見て円形に形成されており、第1バーナーキャップ431の下面には、凹部434が形成されている。第1バーナーキャップ431の外周部には、第1バーナーキャップ431の周方向に間隔をあけて複数の炎孔441が形成されている。以下、必要に応じて、炎孔441を第1炎孔441という。
各第1炎孔441は、一端が凹部434に通じ、他端が第1バーナーキャップ431の外周側に向かって開口している。バーナー本体40の第1流入口510(図5参照)から第1混合管51を経て第1空間41に供給された燃料ガス及び一次空気からなる混合気体は、凹部434に供給され、この後、複数の第1炎孔441から第1バーナーキャップ431の外周側に向かって吹き出される。
第2バーナーキャップ432は、上方から見て環状に形成されている。第2バーナーキャップ432は、第1バーナーキャップ431の周囲に位置している。
第2バーナーキャップ432は、バーナーヘッド45上に位置し、バーナーヘッド45に取り付けられている。第2バーナーキャップ432の下面には、第2バーナーキャップ432の周方向の全長にわたる環状の溝433が形成されている。
溝433は、バーナー本体40の第2空間42に通じている。第2バーナーキャップ432の外周部には、第2バーナーキャップ432の周方向に間隔をあけて、複数の炎孔442が形成されている。以下、必要に応じて、炎孔442を第2炎孔442という。
各第2炎孔442は、一端が溝433に通じ、他端が第2バーナーキャップ432の外周側に向かって開口している。バーナー本体40の第2流入口520(図5参照)から第1混合管51を経て第2空間42に供給された燃料ガス及び一次空気からなる混合気体は、溝433に供給され、この後、複数の第2炎孔442から第2バーナーキャップ432の外周側に向かって吹き出される。
本実施形態の調理器本体2は、一対の点火プラグ24(図2参照)を更に有している。一対の点火プラグ24は、一対のバーナー4にそれぞれ一対一で対応している。本実施形態の各点火プラグ24は、対応するバーナー4において、第1バーナーキャップ431と第2バーナーキャップ432との間に位置している。バーナー4は、対応する点火プラグ24がスパークを生じさせることによって、一部の第1炎孔441から吹き出された混合気体が点火される。この点火により生じた火炎を火種として、他の第1炎孔441から吹き出された混合気体及び複数の第2炎孔442から吹き出された混合気体に火移りし、これによってバーナー4は、燃焼状態となる。
図2に示すように、調理器本体2は、複数の導管21,22を更に有している。本実施形態では、一つのバーナー4毎に導管21,22が一対ずつ設けられている。すなわち、調理器本体2は、合計二対の導管21,22を有している。二対の導管21,22には、例えば、ガス管13(図6参照)から燃料ガスが供給される。
各対の導管21,22は、同様の構成を有する。図3に示すように、一対の導管21,22のうちの一方は、第1混合管51に燃料ガスを供給する第1導管21であり、他方は第2混合管52に燃料ガスを供給する第2導管22である。
各導管21,22の下流側端部は、左右方向と平行な直線状に延びている。各導管21,22の下流側端部は、対応する混合管51,52の流入口510(図4参照)、流入口520に向かって燃料ガスを吹き出す吹出部210,220を構成している。
第1導管21の吹出部210と、第2導管22の吹出部220とは、前後方向に間隔を空けて並んでいる。第1導管21の下流端開口(吹出部210の下流端開口)と、第2導管22の下流端開口(吹出部220の下流端開口)とは、左右方向において同位置に配されている。図3に示すように、各導管21,22の下流側端部は、ケーシング20の底部200に取り付けられた支持具6によって支持されている。
本実施形態では、第2導管22から第2混合管52に供給される燃料ガスの最大供給量は、第1導管21から第1混合管51に供給される燃料ガスの最大供給量よりも多い。このため、親子バーナーであるバーナー4の外側の燃焼部分による最大火力は、バーナー4の内側の燃焼部分による最大火力よりも大きい。
本実施形態の調理器本体2は、図6に示すように、複数の器具栓14、制御部15及び複数の操作部25(図1参照)を更に備えている。器具栓14は、複数の導管21,22の各々に設けられている。器具栓14は、対応する導管21,22に設けられた、開閉弁16、流量調節弁17及び安全弁18を有している。制御部15は、例えば、マイクロコンピューターからなる。操作部25は、加熱調理器1の利用者によって操作される。
各バーナー4の点火と消火の切換え及び火力調整等は、対応する操作部25が操作されることによって行われる。バーナー4の点火は、例えば、操作部25と連動して器具栓14の開閉弁16が開き、かつ、制御部15が対応する点火プラグ24(図2参照)を駆動することによって行われる。これにより、対応するバーナー4に第1導管21及び第2導管22から燃料ガスが供給され、複数の第1炎孔441及び複数の第2炎孔442から吹き出された燃料ガスに火が付いて、対応するバーナー4が燃焼状態となる。また、各バーナー4の消火は、操作部25と連動して器具栓14の開閉弁16が閉じられることによって行われる。これにより、第1混合管51及び第2混合管52からバーナー4への燃料ガスの供給が停止され、各バーナー4が消火状態となる。また、各バーナー4の火力調整は、操作部25と連動して器具栓14の流量調節弁17の開度が変更されることによって行われる。これにより、複数の第1炎孔441又は複数の第2炎孔442から吹き出される燃料ガスの流量が変更され、各バーナー4の火力が変更される。
図3に示すように、バーナー4は、バーナー台3と支持具6とによって支持されている。一対のバーナー台3は、図2に示すように、左右方向に間隔を空けて並んでいる。一対のバーナー台3は、同様の構成を有している。
バーナー台3は、バーナー4の下方に位置している。図7に示すように、バーナー台3は、取付部30と台部31とを有している。取付部30は、ケーシング20の底部200に取り付けられ、ケーシング20に対して固定されている。台部31は、バーナー4を支持している。
本実施形態のバーナー台3は、金属製であって、金属板を曲げ加工することで形成されている。バーナー台3は、前後対称な形状を有している。取付部30は、ケーシング20の底部200の上面に沿って前後方向に延びた矩形の板状に形成されている。台部31は、取付部30における他方のバーナー台3とは反対側の端部から上方に突出している。台部31は、下面に開口を有し、前後方向に延びた矩形の箱状に形成されている。
取付部30及び台部31は、ケーシング20の底部200に載っている。台部31には、一又は複数の引掛部310が形成されている。各引掛部310は、ケーシング20の底部200に形成された引掛孔27に引っ掛けられ、水平方向及び上方への移動が規制されている。取付部30は、ねじ等の固定具32によってケーシング20の底部200に取り付けられている。台部31には、バーナーヘッド45が載っている。台部31は、バーナーヘッド45を下方から支持している。バーナーヘッド45は、複数の固定具50によって台部31に取り付けられている。各固定具50は、例えば、ねじである。
図2に示すように、一対の支持具6は、左右方向に間隔を空けて並んでいる。一対の支持具6は、一対のバーナー台3の間に位置し、かつ、一対のバーナー4の間に位置している。一対の支持具6は、同様の構成を有している。支持具6は、バーナー4と一対の導管21,22を支持している。
図3及び図7に示すように、支持具6は、固定部60、バーナー支持部61及び導管支持部62を有している。固定部60は、ケーシング20に取り付けられ、ケーシング20に対して固定されている。バーナー支持部61は、バーナー4を支持している。導管支持部62は、一対の導管21,22を支持している。
本実施形態の支持具6は、金属製であって、金属板を曲げ加工することで形成されている。図7に示すように、支持具6は、前後対称な形状を有している。固定部60は、ケーシング20の底部200の上面に沿って前後方向に延びた矩形の板状に形成されている。固定部60は、ケーシング20の底部200に載っている。固定部60は、ねじ等の固定具63によってケーシング20の底部200に取り付けられている。
バーナー支持部61は、固定部60と一体に形成されている。バーナー支持部61は、固定部60における他方の支持具6とは反対側の端部(対応するバーナー台3側の端部)から上方に向かって突出している。バーナー支持部61は、バーナー本体40の端面49に沿って前後方向に延びた鉛直な板状に形成されている。バーナー支持部61は、一対の嵌込部610を有している。一対の嵌込部610は、バーナー支持部61における前後方向の両端部にそれぞれ位置している。
各嵌込部610は、正面視で対応するバーナー4側に向かって開口したコ字状に形成されている。一対の嵌込部610は、バーナー4の一対の混合管51,52にそれぞれ一対一で対応しており、各嵌込部610の内側には、対応する混合管51,52の一部が嵌め込まれている。
各嵌込部610は、バーナー本体40の端面49に沿った板状の固着部611を有している。各固着部611には、孔612が形成されている。本実施形態では、バーナー支持部61における両嵌込部610の間の部分にも、孔612が形成されている。各孔612は、バーナー支持部61を前後方向に貫通している。
バーナー本体40の端面49において、支持具6の各孔612に対応する箇所には、ねじ孔400が形成されている。支持具6の各孔612には、ねじ64が通っており、各ねじ64は対応するねじ孔400にねじ込まれている。これにより、バーナー本体40は、バーナー支持部61に取り付けられ、固定されている。
バーナー支持部61には、一対の調節用孔613が形成されている。一対の調節用孔613は、前後方向に間隔を空けて並んでいる。一対の調節用孔613は、バーナー4の一対の流入口510,520にそれぞれ一対一で対応している。各調節用孔613は、バーナー支持部61を前後方向に貫通している。
一対の調節用孔613は、一対の導管21,22(図3参照)にそれぞれ一対一で対応している。各導管21,22の吹出部210,220から吹き出された燃料ガスは、対応する調節用孔613を通過して対応する流入口510(図4参照),流入口520に至る。
図5に示す各調節用孔613は、対応する流入口510,520よりも直径の小さい円形の孔であり、左右方向に見て、対応する流入口510,520よりも小さい。各調節用孔613は、対応する導管21,22からバーナー4に燃料ガスが供給されたとき、この燃料ガスと共に対応する流入口510,520に供給される一次空気の供給量を調節(制限)する。このため、例えば、調節用孔613の大きさを変更することで、バーナー4への一次空気の供給量を燃料ガスの種類等に応じて調節することができる。
図7に示すように、導管支持部62は、固定部60と一体に形成されている。すなわち、導管支持部62は、固定部60を介してバーナー支持部61と一体に形成されている。導管支持部62は、固定部60におけるバーナー支持部61とは反対側の端部(他方の支持具6側の端部)から上方に向かって突出している。導管支持部62は、正面視で下方に向かって開口したコ字状に形成されている。
導管支持部62は、水平な天板部620を有している。図3に示すように、天板部620には、一対の導管21,22の吹出部210,220が載っている。これにより、一対の導管21,22は、導管支持部62によって支持されている。図7に示すように、天板部620には、一対の嵌合孔621が形成されている。一対の嵌合孔621は、一対の混合管51,52(図3参照)と一対一で対応している。各嵌合孔621は、上方から見て前後方向に延びたスリットである。
図8に示すように、各導管21,22は、嵌合部26を有している。各嵌合部26は、吹出部210,220の外周面から突出した鍔状の部分である。各嵌合部26は、支持具6の対応する嵌合孔621に嵌め込まれている。各嵌合部26は、支持具6の対応する嵌合孔621の周縁部によって水平方向の移動が規制されている。
上述したように、本実施形態の加熱調理器1では、バーナー4を支持する支持具6により導管21,22が支持される。このため、導管21,22をバーナー4に対して正確な位置に配することができる。また、一つの部材からなる支持具6により、バーナー4と導管21,22との両者を支持することができるため、加熱調理器1の部品点数の増加を抑制できる。
また、例えば、バーナー台3のサイズを大きくすれば、バーナー台3によってバーナー4のバーナーヘッド45と一対の混合管51,52とを支持することが可能になるが、この場合、バーナー台3が大型になりやすく、バーナー台3の製造コストや加熱調理器1の大型化を招く要因になる。しかし、本実施形態では、支持具6により、バーナー4を支持することで、バーナー台3の大型化を抑制できる。
ところで、バーナー4の燃焼時において、バーナー4の炎孔441,442(図4参照)が煮汁等によって閉塞されると、炎孔441,442付近で生じた火炎が、対応する混合管51,52内を逆流して流入口510,520(図5参照)から吹き出す逆火が生じる可能性がある。この逆火は、第1混合管51の第1流入口510及び第2混合管52の第2流入口520のいずれにおいても起こり得る。そこで、本実施形態の加熱調理器1は、各バーナー4の逆火の発生を検知し、逆火が生じたバーナー4を消火できるようにするため、図2に示す、一対のガイド部材8及び一対の感熱素子28を更に備えている。
一対のガイド部材8は、一対のバーナー4にそれぞれ一対一で対応している。一対の感熱素子28は、一対のバーナー4にそれぞれ一対一で対応している。一対のガイド部材8は、同様の構成を有し、一対の感熱素子28は同様の構成を有している。
ガイド部材8は、対応する支持具6に取り付けられている。ガイド部材8は、対応するバーナー4の第1混合管51及び第2混合管52の上流側に位置している。感熱素子28は、対応するガイド部材8に取り付けられている。ガイド部材8は、バーナー4において上述した逆火が生じたとき、第1流入口510から吹き出した火炎により生じた熱気である第1の熱気と、第2流入口520(図5参照)から吹き出した火炎により生じた熱気である第2の熱気とを感熱素子28に導く。
本実施形態のガイド部材8は、金属製であって、金属板を曲げ加工することで形成されている。図3に示すように、ガイド部材8は、移動規制部83と、ガイド部80とを有している。移動規制部83は、対応する支持具6の導管支持部62の上方に位置している。移動規制部83は、対応する一対の導管21,22の上方への移動を規制する。
図8に示すように、移動規制部83は、左右方向に見て略M字状に形成されており、前後対称な形状を有している。移動規制部83は、取着部830を有している。取着部830は、対応する支持具6の導管支持部62の天板部620の上面に沿った板状に形成されている。
移動規制部83は、前後一対の押さえ部831を更に有している。一対の押さえ部831は、第1導管21及び第2導管22にそれぞれ一対一で対応している。一対の押さえ部831は、取着部830における前後方向の両端にそれぞれ繋がっている。一対の押さえ部831の各々は、取着部830と一体に形成されている。
各押さえ部831は、曲部832と、脚部833とを有している。各曲部832は、取着部830における前後方向の一端につながっており、左右方向に見て上端部を頂部とした山形に曲がった形状を有している。各脚部833は、対応する曲部832における取着部830とは反対側の端部から、バーナー4とは反対側に向かって突出している。
導管支持部62の天板部620において、対応するガイド部材8の各脚部833に対応する箇所には、孔622が形成されている。ガイド部材8の各脚部833は、対応する孔622に上方から通され、対応する孔622の周縁部の下面に沿っている。これにより、移動規制部83の上方への移動が規制されている。
移動規制部83の取着部830には、孔835が形成されている。支持具6の導管支持部62において孔835に対応する箇所には、ねじ孔65が形成されている。導管支持部62の孔835には、上方からねじ67が通されおり、各ねじ67は、対応するねじ孔65にねじ込まれている。これにより、取着部830は、導管支持部62に取り付けられている。
図3に示すように、移動規制部83が有する一対の曲部832の内側には、第1導管21の吹出部210及び第2導管22の吹出部220がそれぞれ嵌め込まれている。各曲部832の頂部は、対応する導管21,22の吹出部210,220の上方に位置し、対応する導管21,22の吹出部210,220を押さえている。これにより、各導管21,22の上方への移動が規制されている。
図8に示すように、各曲部832には、嵌込孔834が形成されている。各嵌込孔834には、対応する導管21,22の嵌合部26が嵌め込まれている。各導管21,22の嵌合部26は、対応する嵌込孔834の周縁部によって水平方向の移動が規制されている。
移動規制部83の取着部830には、ガイド部80がつながっている。ガイド部80は、移動規制部83と一体に形成されている。ガイド部80は、取着部830におけるバーナー4側の端縁から上方に向かって突出している。
ガイド部80は、接続部86と、一対の庇部81,82とを有している。接続部86は、移動規制部83から上方に向かって突出している。接続部86は、左右方向に対して垂直な板状に形成されている。接続部86の上縁は、前後方向における中央を頂点として、この頂点から前後方向の両端に近い部分ほど低くなっている。接続部86の上縁には、前後一対の庇部81,82が繋がっている。
一対の庇部81、82は、隙間を介して前後方向に並んでいる。以下、必要に応じて、一対の庇部81,82のうち、後側に位置する庇部を第1庇部81といい、前側に位置する庇部を第2庇部82という。
第1庇部81は、接続部86の上縁の後部から、対応するバーナー4側に向かって突出している。第1庇部81は、第1導管21の吹出部210の上方に位置している。図5に示すように、第1庇部81は、バーナー4の第1流入口510の上流側に位置する領域の上方に位置している。第1庇部81は、後端に近い部分ほど下方に位置するように傾斜している。
図3に示すように、第2庇部82は、接続部86の上縁の前部から、対応するバーナー4側に向かって突出している。第2庇部82は、第2導管22の吹出部220の上方に位置している。第2庇部82は、第2流入口520の上流側に位置する領域の上方に位置している。第2庇部82は、前端に近い部分ほど下方に位置するように傾斜している。
ガイド部80は、流路85を有している。流路85は、出口84を含み、バーナー4において上述した逆火が生じたとき、第1流入口510から吹き出した火炎により生じた第1の熱気と、第2流入口520(図5参照)から吹き出した火炎により生じた第2の熱気とを出口84に導く。
本実施形態の流路85は、第1庇部81、第2庇部82及び接続部86の上端部で囲まれた空間である。流路85の天井面は、第1庇部81の下面及び第2庇部82の下面で構成されている。流路85の出口84は、一対の庇部81,82の間に形成された隙間であり、上下両方向に開口している。
本実施形態の流路85は、第1流路851と、第2流路852とを有している。第1流路851は、第1庇部81と、接続部86の上端部の後部とで囲まれた空間である。第1流路851の天井面は、第1庇部81の下面で構成されており、前端(第2流路852)に近い部分ほど上方に位置するように傾斜している。
バーナー4の第1流入口510(図5参照)から火炎が吹き出す逆火が発生したとき、第1庇部81はこの火炎の上方に位置する。この火炎によって生じた第1の熱気は、第1流路851における第1庇部81の傾斜した下面と接続部86のバーナー4側の面に沿って前方に流れ、この後、出口84から流路85の外側に流出する。
第2流路852は、第2庇部82と、接続部86の上端部の前部とで囲まれた空間である。第2流路852の天井面は、第2庇部82の下面で構成されており、後端(第1流路851)に近い部分ほど上方に位置するように傾斜している。
バーナー4の第2流入口520から火炎が吹き出す逆火が発生したとき、第2庇部82はこの火炎の上方に位置する。この火炎によって生じた第2の熱気は、第2流路852における第2庇部82の傾斜した下面と接続部86のバーナー4側の面に沿って後方に流れ、この後、出口84から流路85の外側に流出する。すなわち、本実施形態の流路85は、第1の熱気と第2の熱気との両者を出口84へと導く。
ガイド部材8のガイド部80には、感熱素子28が取り付けられている。図5に示すように、感熱素子28は、感熱部280を有している。感熱部280は、対応するバーナー4において逆火が生じたとき、流入口510,520から吹き出された火炎により生じた熱気の温度情報を検知する部分である。感熱素子28は、例えば、サーミスターである。
図8に示すように、本実施形態の加熱調理器1は、感熱素子28をガイド部材8に取り付けるための取付具29を更に備えている。取付具29は、第2庇部82の上面に沿った板状に形成されている。取付具29は、ねじ290により第2庇部82に取り付けられている。すなわち、本実施形態の感熱素子28は、取付具29を介して第2庇部82に取り付けられており、第2庇部82には接触していない。
感熱素子28は、第2庇部82に形成された孔を通っており、第2庇部82を上下方向に貫通している。感熱素子28の感熱部280は、第2庇部82から下方に突出しており、第2流路852を流れる第2の熱気が通過する領域に位置している。また、感熱素子28の感熱部280は、出口84の近傍に位置する。第1流路851を流れる第1の熱気の一部は、第2流路852に流れ込み、感熱部280の近傍を通過する場合がある。
感熱部280は、第2流路852を流れ、出口84を通って流路85の外側に流出する第2の熱気によって加熱される。図6に示す制御部15は、感熱素子28で検出した温度情報に基づいて、複数の安全弁18を制御する。具体的に制御部15は、感熱素子28で検出した温度が所定温度を超えたとき、対応するバーナー4の各導管21,22に設けられた安全弁18を閉じる。これにより、第1導管21及び第2導管22から対応するバーナー4に対して行われる燃料ガスの供給が停止され、対応するバーナー4が消火状態となる。したがって、各バーナー4において第2流入口520から火炎が吹き出す逆火が生じたときに、このバーナー4を消火状態とすることができる。
なお、各バーナー4の第1流入口510から火炎が吹き出す逆火が生じたときには、この火炎の熱がガイド部材8を介して感熱素子28に伝わり、感熱素子28が加温される。また、第1の熱気の一部は、第1流路851から第2流路852に流れ込み、この場合も感熱素子28は、加温される。したがって、各バーナー4において第1流入口510から火炎が吹き出す逆火が生じたときにも、このバーナー4を消火状態とすることができる。
また、本実施形態の感熱素子28は、第2庇部82に取り付けられることで、感熱素子28からバーナー4の第2流入口520までの距離が、感熱素子28からバーナー4の第1流入口510までの距離よりも小さくなっている。このため、感熱素子28の感熱部280は、第1の熱気と比較して、第2の熱気により加熱されやすい。この結果、第2流入口520から火炎が吹き出す逆火が生じたことを速やかに検知することができる。この場合、第1流入口510と比較して、大きな火炎が吹き出す第2流入口520からの逆火を速やかに検知できるため、この火炎の熱によって加熱調理器1の機器等がダメージを受けることを抑制できる。
上述した、バーナー台3、バーナー4、支持具6及びガイド部材8は、例えば、以下に示すようにケーシング20に設置される。まず、作業者は、図8に示すように、バーナー台3をケーシング20の底部200に取り付け、バーナー4をバーナー台3に取り付け、支持具6をケーシング20の底部200に取り付け、支持具6のバーナー支持部61をバーナー4に取り付け、支持具6の導管支持部62に一対の導管21,22を載せる。なお、バーナー台3及び支持具6の各々は、バーナー4に取付けられる前にケーシング20に取り付けられてもよいし、バーナー4に取付けられた後にケーシング20に取り付けられてもよい。また、支持具6は、バーナー台3がケーシング20に取付けられた後にケーシング20に取り付けられてもよいし、バーナー台3がケーシング20に取付けられる前にケーシング20に取り付けられてもよい。
次に作業者は、ガイド部材8を支持具6のバーナー支持部61に取り付け、ガイド部材8の一対の押さえ部831により一対の導管21,22を押さえる。このようにして、バーナー台3、バーナー4、支持具6及びガイド部材8は、ケーシング20に設置される。
なお、ガイド部材8は、感熱素子28が取付具29を介してガイド部材8に取り付けられた後に、支持具6に取り付けられてもよいし、感熱素子28が取付具29を介してガイド部材8に取り付けられる前に、支持具6に取り付けられてもよい。
なお、ガイド部材8は、感熱素子28が取付具29を介してガイド部材8に取り付けられた後に、支持具6に取り付けられてもよいし、感熱素子28が取付具29を介してガイド部材8に取り付けられる前に、支持具6に取り付けられてもよい。
上記実施形態の加熱調理器1は、適宜設計変更可能である。例えば、本実施形態のバーナー4は、バーナー台3と支持具6によって支持されるが、支持具6だけで支持されてもよい。すなわち、バーナー台3は省略可能である。また、本実施形態の支持具6は、一対の導管21,22を支持するが、一つの導管のみを支持してもよいし、三つ以上の導管を支持してもよい。また、支持具6は、調節用孔613を有さなくてもよい。
また、上記実施形態のガイド部材8は、一対の庇部81、82が隙間(出口84)を介して分離しており、直接つながっていないが、直接つながってもよい。また、一対の庇部81、82の間には、出口84を構成する隙間が形成されなくてもよい。この場合、例えば、各庇部81、82の下面(天井面)を水平にしたり、前後方向における一方側に向かって傾斜した面とし、第1庇部81における第2庇部82とは反対側の端部又は、第2庇部82における第1庇部81とは反対側の端部に流路85の出口84を形成してもよい。また、ガイド部材8は、移動規制部83を有さなくてもよい。また、ガイド部材8は、省略可能である。
また、本実施形態の感熱素子28は、第2庇部82に取り付けられて第2流路852に位置しているが、感熱素子28の取付箇所及び取付位置は、限定されない。例えば、感熱素子28は、第1庇部81に取り付けられて、第1流路851に位置してもよい。また、感熱素子28は、接続部86に取り付けられてもよい。また、感熱素子28は、出口84又は出口84の近傍に位置してもよい。ここで、本開示における「出口84の近傍」とは、出口84よりも下流側と出口84よりも上流側とを含む出口84から離れた位置であって、バーナー4において逆火が生じたときに、熱気によって感熱素子28の温度が、逆火を検知できる程度に変化する位置である。
また、本実施形態の感熱素子28は、取付具29を介してガイド部材8に取り付けられているが、直接ガイド部材8に取り付けられてもよい。
また、本実施形態の加熱調理器1は、バーナー4の一対の混合管51,52で発生する逆火を、一つの感熱素子28によって検知するように構成されている。しかし、感熱素子28が一対の混合管51,52の各々に対して一つずつ設けられ、各感熱素子28によって対応する混合管51,52で発生する逆火が検知されるようにしてもよい。この場合、ガイド部材8は、例えば、一対の混合管51,52の各々に対して一つずつ設けられて、対応する混合管51,52から吹き出した火炎により生じた熱気を感熱素子28に導くものであればよい。この場合、感熱素子28は、ガイド部材8の出口84又は出口84の近傍のみならず、例えば、流路85の上流部に位置してもよい。
また、感熱素子28は、温度情報を検出する素子であればよく、熱電対又はバイメタルスイッチ等であってもよい。また、感熱素子28は省略可能である。
また、支持具6をバーナー4に固定する固定具及びガイド部材8を支持具6に固定する固定具等は、ねじ64,67に限定されない。
また、各導管21,22は、管とこの管の先端に取り付けられたノズルとで構成されてもよい。この場合、導管21,22の下流側端部を構成する吹出部210,220は、ノズルによって構成される。
また、バーナー4において第2導管22から第2混合管52に供給される燃料ガスの最大供給量は、第1導管21から第1混合管51に供給される燃料ガスの最大供給量以下であってもよい。また、バーナー4は、一対の混合管51,52を有する親子バーナーに限られず、混合管を一つのみ有するバーナーであってもよい。また、加熱調理器1は、バーナー4を一つだけ備えてもよいし、三つ以上備えてもよい。
また、この他、加熱調理器1が備える、支持具6、ガイド部材8、バーナー台3及びバーナー4等の各要素の形状、大きさ、位置、数及び材質等は、適宜変更可能である。
また、加熱調理器1は、ドロップインコンロに限られず、例えば、テーブルコンロであってもよい。また、本開示の技術は、バーナーを備えた加熱調理器であれば、ガスグリル、ガスオーブン等、ガスコンロ以外の加熱調理器にも適用可能である。
以上説明した実施形態から明らかなように、第1の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有している。加熱調理器(1)は、バーナー(4)と、バーナー(4)に燃料ガスを供給する少なくとも一つの導管(21,22)と、支持具(6)とを備える。支持具(6)は、バーナー(4)を支持するバーナー支持部(61)と、導管(21,22)を支持する導管支持部(62)とを有する。バーナー支持部(61)と導管支持部(62)とが一体に形成される。
この態様によれば、導管(21,22)は、バーナー(4)を支持するバーナー支持部(61)と一体に形成された導管支持部(62)により、支持される。このため、導管(21,22)をバーナー(4)に対して正確な位置に配することができる。したがって、導管(21,22)のバーナー(4)に対する位置がずれることによって、バーナー(4)の燃焼性能(4)が低下することを抑制できる。バーナー支持部(61)と導管支持部(62)とは一体に形成される。このため、加熱調理器(1)の部品点数の増加を抑制できる。
第2の態様の加熱調理器(1)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。支持具(6)は、調節用孔(613)を更に有する。調節用孔(613)は、導管(21,22)からバーナー(4)に前記燃料ガスが供給されたとき、前記燃料ガスと共に前記バーナー(4)に供給される空気の供給量を調節する。
この態様によれば、燃料ガスと共にバーナー(4)に供給される空気(一次空気)の供給量を調節する部材を、支持具(6)とは別に設ける必要がなくなる。このため、加熱調理器(1)の部品点数の増加を一層抑制できる。
第3の態様の加熱調理器(1)は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。加熱調理器(1)は、ガイド部材(8)と、感熱素子(28)とを更に備える。バーナー(4)は、流入口(510,520)を含み、かつ、この流入口(510,520)から前記燃料ガスが供給される少なくとも一つの混合管(51,52)を有する。ガイド部材(8)は、流路(85)を有する。流路(85)は、出口(84)を含み、かつ、流入口(510,520)から吹き出した火炎により生じた熱気を出口(84)に導く。感熱素子(28)は、流路(85)又は出口(84)の近傍に位置する。
この態様によれば、感熱素子(28)により、流入口(510,520)から吹き出した火炎により生じた熱気の温度を検知することで、流入口(510,520)から火炎が吹き出す逆火を検知することができる。
第4の態様の加熱調理器(1)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。バーナー(4)は、少なくとも一つの混合管として、第1混合管(51)と第2混合管(52)との二つの混合管を有する。流路(85)は、第1混合管(51)の流入口(510)から吹き出した火炎により生じた第1の熱気と、第2混合管(52)の流入口(520)から吹き出した火炎により生じた第2の熱気との両者を、出口(84)へと導く。
この態様によれば、第1混合管(51)の流入口(510)から火炎が吹き出す逆火と、第2混合管(52)の流入口(520)から火炎が吹き出す逆火とを検知することが可能になる。
第5の態様の加熱調理器(1)は、第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。第1混合管(51)の流入口(510)と、第2混合管(52)の流入口(520)とが、水平方向において間隔をあけて位置する。流路(85)は、前記第1の熱気を出口(84)に導く第1流路(851)と、第2の熱気を出口(84)に導く第2流路(852)とを有する。感熱素子(28)は、出口(84)又は出口(84)の近傍に位置する。第1流路(851)及び第2流路(852)の各々は、出口(84)に近い部分ほど上方に位置した天井面を有する。
この態様によれば、第1の熱気が第1流路(851)の天井面に沿って出口(84)に向かって流れやすくなり、第2の熱気が第2流路(852)の天井面に沿って出口(84)に向かって流れやすくなる。このため、第1混合管(51)で生じる逆火と、第2混合管(52)で生じる逆火とを、より早く検知することができる。
第6の態様の加熱調理器(1)は、第4又は第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。加熱調理器(1)は、少なくとも一つの導管として、第1混合管(51)に前記燃料ガスを供給する第1導管(21)と、第2混合管(52)に前記燃料ガスを供給する第2導管(22)とを備える。第2導管(22)から第2混合管(52)に供給される前記燃料ガスの最大供給量は、第1導管(21)から第1混合管(51)に供給される前記燃料ガスの最大供給量よりも多い。感熱素子(28)から第2混合管(52)の流入口(520)までの距離は、感熱素子(28)から第1混合管(51)の流入口(510)までの距離よりも小さい。
この態様によれば、第2混合管(52)の流入口(520)において、第1導管(21)の流入口(520)から吹き出される火炎と比較して大きな火炎が吹き出す逆火が生じたとしても、この逆火を感熱素子(28)を用いて速やかに検知することができる。このため、逆火により加熱調理器(1)の機器等がダメージを受けることを抑制できる。
第7の態様の加熱調理器(1)は、第3〜第6のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。ガイド部材(8)は、導管(21,22)の上方への移動を規制する移動規制部(83)を更に有する。流路(85)と移動規制部(83)とが一体に形成される。
この態様によれば、移動規制部(83)により、導管(21,22)の上方への移動を規制することができる。また、移動規制部(83)は流路(85)と一体に形成されるため、加熱調理器(1)の部品点数の増加を抑制できる。
第8の態様の加熱調理器は、第1〜7のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第8の態様の加熱調理器は、以下に示す構成を有する。支持具(6)とは別に、バーナー(4)を支持するバーナー台(3)を更に備える。
この態様によれば、バーナー(4)を支持具(6)とバーナー台(3)とで支持することができる。
1 加熱調理器
21 第1導管
22 第2導管
28 感熱素子
3 バーナー台
4 バーナー
51 第1混合管
510 流入口
52 第2混合管
520 流入口
6 支持具
61 バーナー支持部
613 調節用孔
62 導管支持部
8 ガイド部材
83 移動規制部
84 出口
85 流路
851 第1流路
852 第2流路
21 第1導管
22 第2導管
28 感熱素子
3 バーナー台
4 バーナー
51 第1混合管
510 流入口
52 第2混合管
520 流入口
6 支持具
61 バーナー支持部
613 調節用孔
62 導管支持部
8 ガイド部材
83 移動規制部
84 出口
85 流路
851 第1流路
852 第2流路
Claims (8)
- バーナーと、
前記バーナーに燃料ガスを供給する少なくとも一つの導管と、
支持具とを備え、
前記支持具は、
前記バーナーを支持するバーナー支持部と、
前記導管を支持する導管支持部とを有し、
前記バーナー支持部と前記導管支持部とが一体に形成された、
加熱調理器。 - 前記支持具は、
前記導管から前記バーナーに前記燃料ガスが供給されたとき、前記燃料ガスと共に前記バーナーに供給される空気の供給量を調節する調節用孔を更に有した、
請求項1に記載の加熱調理器。 - ガイド部材と、
感熱素子とを更に備え、
前記バーナーは、
流入口を含み、かつ、この流入口から前記燃料ガスが供給される少なくとも一つの混合管を有し、
前記ガイド部材は、
出口を含み、かつ、前記流入口から吹き出した火炎により生じた熱気を前記出口に導く流路を有し、
前記感熱素子は、前記流路又は前記出口の近傍に位置した、
請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。 - 前記バーナーは、前記少なくとも一つの混合管として、
第1混合管と第2混合管との二つの混合管を有し、
前記流路は、前記第1混合管の前記流入口から吹き出した火炎により生じた第1の熱気と、前記第2混合管の前記流入口から吹き出した火炎により生じた第2の熱気との両者を、前記出口へと導く、
請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記第1混合管の前記流入口と、前記第2混合管の前記流入口とが、水平方向において間隔をあけて位置し、
前記流路は、
前記第1の熱気を前記出口に導く第1流路と、
前記第2の熱気を前記出口に導く第2流路とを有し、
前記感熱素子は、前記出口又は前記出口の近傍に位置し、
前記第1流路及び第2流路の各々は、
前記出口に近い部分ほど上方に位置した天井面を有した、
請求項4に記載の加熱調理器。 - 前記少なくとも一つの導管として、
前記第1混合管に前記燃料ガスを供給する第1導管と、
前記第2混合管に前記燃料ガスを供給する第2導管とを備え、
前記第2導管から前記第2混合管に供給される前記燃料ガスの最大供給量は、前記第1導管から前記第1混合管に供給される前記燃料ガスの最大供給量よりも多く、
前記感熱素子から前記第2混合管の前記流入口までの距離は、前記感熱素子から前記第1混合管の前記流入口までの距離よりも小さい、
請求項4又は請求項5に記載の加熱調理器。 - 前記ガイド部材は、
前記導管の上方への移動を規制する移動規制部を更に有し、
前記流路と前記移動規制部とが一体に形成された、
請求項3〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記支持具とは別に、前記バーナーを支持するバーナー台を更に備えた、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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