JP6726440B2 - ガスコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、コンロバーナに供給される燃料ガスの異常な燃焼を検知するための温度センサーを備えたガスコンロに関する。
燃料ガスをコンロバーナで燃焼させて、鍋などの調理容器を加熱するガスコンロが広く普及している。コンロバーナは、複数の炎口を有するバーナ本体と、バーナ本体から延設された混合管とを備えている。ガス通路を通じて供給される燃料ガスは、ノズルから混合管の上流側の開口端に噴射され、燃焼用の一次空気を吸い込みながら混合管に流入する。そして、混合管を通過した燃料ガスと一次空気との混合ガスは炎口から噴出し、点火プラグで点火すると燃焼が開始されて炎口の外側に炎が形成される。
こうしたコンロバーナでは、供給される燃料ガスの異常な燃焼が発生することがある。例えば、コンロバーナの火力を調節する(弱める)際に混合ガスの噴出速度よりも燃焼速度が速くなると、炎が炎口からコンロバーナの内部に潜り込み、ノズルから噴射される燃料ガスが混合管内で燃焼し続ける現象(以下、逆火という)が生じることがある。また、調理容器からの煮こぼれなどによって炎口が塞がれると、混合管の開口端側から燃料ガスが漏れ出し、その漏れた燃料ガスに引火することで炎がガスコンロの内部に広がる現象(以下、逆噴という)が生じることがある。
そこで、逆火や逆噴を検知するために、混合管の開口端の付近に熱電対を設置しておくことが提案されている(特許文献1)。逆火や逆噴が発生すると、熱電対が加熱されて起電力が発生するので、その起電力を利用してガス通路のガス遮断弁を閉弁することで、異常な燃焼を停止させることができる。また、熱電対に代えて、温度センサーが用いられる場合がある。一定の時間幅での温度上昇量を監視しておき、その温度上昇量が閾値を超えたことに基づいて異常な燃焼の発生を検知し、ガス通路のガス遮断弁を閉弁する制御を行う。
特開2003−28428号公報
しかし、上述のように温度センサーを用いて燃料ガスの異常な燃焼を検知するガスコンロでは、燃料ガスの供給量が少なく(コンロバーナの火力が小さく)設定されていると、逆火の検知が困難であるという問題があった。これは次のような理由による。まず、混合管の内部で逆火が生じても、混合管の開口端から生じる逆噴に比べて、混合管の外部に設置された温度センサーで測定される温度上昇量が小さい。そして、逆火は、コンロバーナに点火した直後で混合管の周辺が冷めている状態だけではなく、コンロバーナでの燃焼の継続によって混合管の周辺が暖まった状態でも発生することから、特に暖まった状態で逆火が発生すると、さらに温度上昇量が小さくなって逆火の検知が困難となる。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、温度センサーを用いて温度上昇量の小さい逆火を検知すると共に、誤検知を抑制することが可能なガスコンロの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のガスコンロは次の構成を採用した。すなわち、
複数の炎口を有するバーナ本体と、該バーナ本体から延設された混合管とを備えたコンロバーナを搭載しており、ガス通路を通じて供給された燃料ガスがノズルから前記混合管の開口端に噴射されると、該開口端から流入した前記燃ガスと一次空気との混合ガスが前記混合管を通って前記炎口から噴出するガスコンロにおいて、
前記混合管を覆い、前記開口端を内側に収容するカバーと、
前記カバーに取り付けられて、該カバーの内側の温度を測定可能な温度センサーと、
所定の判断時間幅での前記温度センサーの測定温度の上昇量を周期的に取得して、該上昇量が所定の逆火閾値を超えているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記上昇量が前記逆火閾値を超えていると判断された場合に、前記燃料ガスの供給を遮断するガス遮断手段と、
前記カバーの内側の温度に応じて前記逆火閾値を設定する判断基準設定手段と
を備えることを特徴とする。
このような本発明のガスコンロでは、カバーの内側の温度に応じて逆火閾値を変更することにより、コンロバーナに点火した直後などカバーの内側が冷めている状態で逆火が発生して測定温度の上昇量が大きい場合だけでなく、コンロバーナでの燃焼の継続によってカバーの内側が暖まった状態で逆火が発生して測定温度の上昇量が小さい場合でも、その上昇量が逆火閾値を超えたことに基づいて、逆火の発生を検知することが可能となる。
また、カバーの内側が冷めている状態では、カバーの内側が暖まった状態に比べて逆火閾値を大きく設定することができるので、逆火が発生していないのに、測定温度の上昇量が逆火閾値を超えて逆火と判断してしまう誤検知を抑制することが可能となる。
上述した本発明のガスコンロでは、逆火閾値の設定に加えて、判断時間幅をカバーの内側の温度に応じて設定してもよい。
カバーの内側が冷めている状態で逆火が発生すると、その逆火に伴って測定温度が大きく上昇し、その上昇量を的確に把握するのに時間を要するのに対して、カバーの内側が暖まった状態で逆火が発生すると、その逆火に伴う測定温度の上昇はすぐに収まり、飽和した状態となる。そこで、カバーの内側の温度に応じて判断時間幅を変更することにより、カバーの内側が冷めている状態では、逆火に伴う測定温度の上昇量を的確に把握するのに十分な判断時間幅を確保することができ、逆火が発生していない正常燃焼時と逆火発生時とのギャップを大きくすることで誤検知を抑制することが可能となる。また、カバーの内側が暖まった状態では、判断時間幅を短縮することで、逆火の発生を速やかに検知することが可能となる。
また、こうした本発明のガスコンロの混合管およびカバーの何れか一方には、何れか他方に接触して、混合管からカバーに熱を伝える伝熱部を設けておいてもよい。
このようにすれば、逆火の発生によって混合管が加熱されると、その熱が伝熱部を介してカバーに伝えられるので、伝熱部が設けられていない場合に比べて、逆火に伴う発熱を速やかにカバーの内側の温度(温度センサーの測定温度)に反映させることができる。その結果、カバーに取り付けた温度センサーを用いて、逆噴だけでなく、逆火を検知する精度を高めることが可能となる。
また、上述した本発明のガスコンロでは、カバーを、混合管に比べて熱伝導率の高い材料で形成しておいてもよい。
このようにすれば、カバーを混合管と同等の材料で形成した場合に比べて、熱伝導性が向上し、逆火に伴う発熱がカバーの内側の温度に反映され易くなるので、温度センサーの測定温度の上昇量に基づく逆火の検知が容易となる。
本実施例のガスコンロ1の外観を示す斜視図である。 ガスコンロ1に搭載されたコンロバーナ4を示した斜視図である。 本実施例のカバー30を示した斜視図である。 コンロバーナ4で生ずる燃料ガスの異常な燃焼の例を示した説明図である。 副バーナ混合管19で生じた逆火をカバー内温度の上昇量に基づいて検知する例を示した説明図である。 本実施例の制御部50が実行する逆火検知処理のフローチャートである。 逆火検知処理の中で実行される判断基準設定処理のフローチャートである。 逆火検知処理に従って本実施例のガスコンロ1で、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知する例を示した説明図である。 第1変形例のガスコンロ1で、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知する例を示した説明図である。 判断時間幅を変えてカバー内温度の上昇量ΔTを比較した説明図である。 第2変形例の制御部50が実行する判断基準設定処理のフローチャートである。
図1は、本実施例のガスコンロ1の外観を示す斜視図である。本実施例のガスコンロ1は、上面側が開口した薄い箱形状に形成されたコンロ本体2と、コンロ本体2上に載置されてコンロ本体2の上面を覆う天板3と、天板3に形成された貫通孔から上部を突出させて設けられたコンロバーナ4R,4Lと、鍋などの調理容器を置くためにコンロバーナ4R,4Rを囲んで天板3の上面に設置された五徳5R,5Lなどを備えている。
また、天板3上には、コンロバーナ4R,4Lのそれぞれに対応させて、点火時や火力調節時などにユーザーが操作する操作ツマミ6R,6Lが設けられている。操作ツマミ6R,6Lを下方に押し下げて所定方向(本実施例では反時計回り)に回転させると、コンロバーナ4R,4Lに燃料ガスが供給されると共に、図示しない点火プラグで点火される。その後は、操作ツマミ6R,6Lの回転角度を変えると、燃料ガスの供給量が変更されて、コンロバーナ4R,4Lの火力を調節することができる。尚、右側のコンロバーナ4Rと左側のコンロバーナ4Lとは、構造や形状が基本的には同様であるため、以下では、特に右側と左側とを区別する必要がなければ、単にコンロバーナ4と表記する。
図2は、ガスコンロ1に搭載されたコンロバーナ4を示した斜視図である。図示されるように本実施例のコンロバーナ4は、円環形状の主バーナ部11と、主バーナ部11の内側に配置された副バーナ部12とを備える二重構造のいわゆる親子バーナである。主バーナ部11および副バーナ部12を構成するバーナ本体10は、図示しない円環形状の主バーナ混合室や副バーナ混合室が形成されたバーナボディ13と、主バーナ混合室の上部開口を覆ってバーナボディ13に載置された円環形状の主バーナヘッド14と、副バーナ混合室の上部開口を覆ってバーナボディ13に載置された円形状の副バーナヘッド15などを備えている。
主バーナヘッド14の外周壁の下面(バーナボディ13に載置される面)には、複数の溝(炎口溝)が主バーナヘッド14の中央に対して放射状に形成されており、主バーナヘッド14をバーナボディ13に載置すると、複数の炎口溝とバーナボディ13の上面とによって、主バーナ混合室に連通する複数の主バーナ炎口16が形成される。同様に、副バーナヘッド15の外周壁の下面には、複数の炎口溝が副バーナヘッド15の中央に対して放射状に形成されており、副バーナヘッド15をバーナボディ13に載置すると、複数の炎口溝とバーナボディ13の上面とによって、副バーナ混合室に連通する複数の副バーナ炎口17が形成される。
また、バーナボディ13からは、主バーナ混合室と連通する主バーナ混合管18、および副バーナ混合室と連通する副バーナ混合管19が延設されている。本実施例の主バーナ混合管18および副バーナ混合管19は、鉄を用いた鋳造によってバーナボディ13と一体に形成されている。主バーナ混合管18は、バーナボディ13とは反対側の開口端に空気調節装置20が設けられており、空気流入口22の開度を調節可能になっている。主バーナガス配管26を通じて供給される燃料ガスが主バーナ混合管18の開口端に噴射されると、空気流入口22から燃焼用の一次空気を吸い込みながら主バーナ混合管18に流入する。そして、主バーナ混合管18を通過した燃料ガスと一次空気との混合ガスは、主バーナ混合室に供給されて主バーナ炎口16から噴出するので、図示しない点火プラグで火花を飛ばすと混合ガスの燃焼が開始されて主バーナ炎口16の外側に炎が形成される。
同様に、副バーナ混合管19は、バーナボディ13とは反対側の開口端に空気調節装置21が設けられており、空気流入口23の開度を調節可能である。尚、副バーナ混合管19は、主バーナ混合管18に比べて短く、副バーナ混合管19の開口端は、主バーナ混合管18の開口端よりもバーナボディ13側に位置している。副バーナガス配管27を通じて供給される燃料ガスが副バーナ混合管19の開口端に噴射されると、空気流入口23から吸い込まれた一次空気と共に副バーナ混合管19に流入し、副バーナ混合管19を通過した混合ガスが副バーナ混合室を通って副バーナ炎口17から噴出する。本実施例の主バーナヘッド14には、図示しない火移り用スリットが形成されており、この火移り用スリットを介して主バーナ部11側から副バーナ部12側に火移りすることで、副バーナ部12での混合ガスの燃焼が開始されて副バーナ炎口17の外側に炎が形成される。
さらに、本実施例のガスコンロ1には、主バーナ混合管18および副バーナ混合管19を覆うカバー30が設けられている。図3は、本実施例のカバー30を示した斜視図である。まず、図3(a)には、取り付ける前の状態のカバー30が示されている。カバー30は、アルミ平板を用いた板金加工によって、略矩形の上面部の左右両端が下方に折り曲げられて左右両側面部が形成されると共に、前端および後端も下方に折り曲げられて四方を囲んだ箱状に形成されている。
一方、本実施例の主バーナ混合管18および副バーナ混合管19のそれぞれには、カバー30を載置するための載置部24,25が上方に突出して設けられており、載置部24,25の上端は平坦に形成されている。カバー30は、上面部を主バーナ混合管18および副バーナ混合管19の載置部24,25に載置した状態で固定ネジ31の締結によって固定される。尚、本実施例の載置部24,25は、本発明における「伝熱部」に対応する。
図3(b)には、カバー30を取り付けた状態が示されている。尚、図では、主バーナ混合管18および副バーナ混合管19が見えるように、カバー30を透過させて破線で表している。図示されるように、主バーナ混合管18の開口端および副バーナ混合管19の開口端は、カバー30の内側に配置されている。また、カバー30には、内側の温度を測定するための温度センサー32が取り付けられており、本実施例の温度センサー32には、温度の変化によって電気抵抗が変化するサーミスターを用いている。図示した例では、カバー30の副バーナ混合管19側の側面部を温度センサー32の先端が貫通しており、その先端が副バーナ混合管19の開口端の外側に近接している。
以上に説明したコンロバーナ4では、供給される燃料ガスの異常な燃焼が発生することがある。図4は、コンロバーナ4で生ずる燃料ガスの異常な燃焼の例を示した説明図である。図では、副バーナ混合管19を水平な面で切断した断面が示されている。尚、主バーナ混合管18の断面については、図示を省略するが、基本的な構造は副バーナ混合管19と同様である。前述したように副バーナ混合管19には、副バーナガス配管27を通じて燃料ガスが供給され、この副バーナガス配管27と主バーナガス配管26とは、上流側で1本のガス元配管40から分岐している。
ガス元配管40には、ガス元配管40を開閉するガス遮断弁41と、ガス元配管40を通過する燃料ガスの流量を調節する流量調節弁42とが設けられている。ガス遮断弁41は、制御部50と電気的に接続されており、制御部50によって開閉が制御される。流量調節弁42は、天板3上の操作ツマミ6とシャフト(図示せず)を介して接続されており、操作ツマミ6の回転に応じて燃料ガスの流量が調節され、コンロバーナ4の火力が変化する。尚、本実施例では、主バーナガス配管26、副バーナガス配管27、およびガス元配管40が、本発明における「ガス通路」に対応する。
ガス遮断弁41および流量調節弁42を開くことで副バーナガス配管27に燃料ガスが供給されると、副バーナガス配管27の先端のノズル27aから燃料ガスが副バーナ混合管19の開口端に噴射され、空気流入口23から流入する一次空気と副バーナ混合管19を通過しながら混合される。そして、副バーナ混合室を介して副バーナ炎口17から噴出する混合ガスに点火されて、副バーナ炎口17の外側に炎が形成されるのが正常な燃焼である。尚、同様に、主バーナガス配管26に供給される燃料ガスが主バーナ混合管18の開口端に噴射されるが、主バーナ混合管18への燃料ガスの供給量は、副バーナ混合管19よりも多く設定されている。
これに対して、五徳5上に載置された調理容器からの煮こぼれなどによって副バーナ炎口17が塞がれると、混合ガスが副バーナ炎口17から噴出されないので、副バーナガス配管27のノズル27aから噴射された燃料ガスが空気流入口23から漏れ出し、その漏れ出た燃料ガスに引火することで、図4(a)に示されるように、空気流入口23から炎が噴き出す現象(以下、逆噴という)が生じることがある。尚、逆噴は、副バーナ混合管19の空気流入口23だけでなく、主バーナ炎口16が塞がれることで主バーナ混合管18の空気流入口22からも同様に生じ得る。前述したように主バーナ混合管18の開口端および副バーナ混合管19の開口端はカバー30の内側に配置されており、逆噴の発生によって広がった炎の熱がカバー30の内側に籠もるので、温度センサー32が急激に加熱される。制御部50は、温度センサー32と電気的に接続されており、温度センサー32の測定温度に基づいて逆噴の発生を検知することが可能である。そして、制御部50は、逆噴の発生を検知すると、ガス遮断弁41を閉弁することによって強制的に消火する。
また、コンロバーナ4の火力調節の際に混合ガスの噴出速度が燃焼速度を下回ったり、バーナボディ13に対して副バーナヘッド15が傾いて載置されていたりすると、炎が副バーナ炎口17からコンロバーナ4の内部に潜り込み、図4(b)に示されるように、副バーナガス配管27のノズル27aから噴射される燃料ガスが副バーナ混合管19内で燃焼する現象(以下、逆火という)が生じることがある。特に、水素成分が多いガスのように燃焼速度が速い燃料ガスでは、逆火が生じ易い。尚、逆火は、副バーナ混合管19に限らず、主バーナ混合管18でも同様に生じ得る。そして、一旦逆火が発生すると、燃料ガスの供給を停止するまで燃焼が維持され、主バーナ混合管18や副バーナ混合管19が加熱されるので、主バーナ混合管18および副バーナ混合管19を覆っているカバー30の内側の温度(以下、カバー内温度)が上昇する。制御部50は、後述するように温度センサー32の測定温度の上昇量に基づいて逆火の発生を検知すると、ガス遮断弁41を閉弁して強制的に消火する。
前述したように本実施例のガスコンロ1では、主バーナ混合管18および副バーナ混合管に載置部24,25が設けられており、カバー30は載置部24,25に載置(接触)した状態で固定されている。そのため、逆火の発生によって主バーナ混合管18や副バーナ混合管19が加熱されると、その熱が載置部24,25を介してカバー30に伝えられる。これにより、載置部24,25が設けられていない場合に比べて、逆火に伴う発熱を速やかにカバー内温度(温度センサー32の測定温度)に反映させることができ、カバー30に取り付けた温度センサー32を用いて逆噴だけでなく、逆火の発生も検知することが可能となる。特に、副バーナ混合管19では、主バーナ混合管18に比べて燃料ガスの供給量が少ないので、逆火時の発熱量も少なく、逆火の発生を検知し難い傾向にあるところ、載置部25をカバー30に接触させて熱を伝えることにより、温度センサー32で測定される温度の上昇量を増大させて副バーナ混合管19での逆火の発生を検知することが可能となる。
また、本実施例のカバー30は、アルミ平板[熱伝導率:236W/(m・K)]で形成されており、副バーナ混合管19や主バーナ混合管18と同様にカバー30を鉄[熱伝導率:84W/(m・K)]で形成した場合に比べて、熱伝導性の向上を図ることができるので、温度センサー32で測定される温度の上昇量に基づく逆火の検知が容易となる。
尚、本実施例のガスコンロ1では、主バーナ混合管18および副バーナ混合管19に載置部24,25を設けて、カバー30と接触するようにしているが、これとは逆に、カバー30側に主バーナ混合管18および副バーナ混合管19のそれぞれに向けて突出した接触部を設けておくこととして、この接触部を主バーナ混合管18および副バーナ混合管19に接触させた状態でカバー30を固定しておいてもよい。
また、本実施例のガスコンロ1では、1つの温度センサー32で主バーナ混合管18と副バーナ混合管19の両方の逆噴および逆火を検知するようになっているが、温度センサー32を複数設けることとしてもよい。例えば、カバー30の主バーナ混合管18側の側面部に取り付けた温度センサー32を用いて主バーナ混合管18での逆噴および逆火を検知することとし、カバー30の副バーナ混合管19側の側面部に取り付けた温度センサー32を用いて副バーナ混合管19での逆噴および逆火を検知してもよい。一方、本実施例のように主バーナ混合管18と副バーナ混合管19の両方の検知を1つの温度センサー32で行う場合には、カバー30の副バーナ混合管19側の側面部に温度センサー32を取り付けておくことによって、逆火時の発熱量が主バーナ混合管18に比べて少ない副バーナ混合管19での逆火の検知が容易となる。
図5は、副バーナ混合管19で生じた逆火をカバー内温度の上昇量に基づいて検知する例を示した説明図である。図5のグラフには、横軸に時間、縦軸温度を取って、コンロバーナ4で正常に燃焼している場合のカバー内温度の変化が一点鎖線で示されており、副バーナ混合管19で逆火が発生した場合のカバー内温度の変化が実線で示されている。尚、カバー内温度は、温度センサー32で測定した温度である。
まず、図5(a)には、コンロバーナ4に点火した直後でカバー30の内側が冷めている状態(例えば25℃)で逆火が発生した例が示されている。カバー30の内側が冷めている状態では、コンロバーナ4で正常に燃焼している場合でも、コンロバーナ4からの輻射熱によってカバー内温度が徐々に上昇する。これに対して、副バーナ混合管19で逆火が発生した場合には、副バーナ混合管19が加熱されることにより、副バーナ混合管19を覆っているカバー30の内側の温度が正常燃焼時よりも大きく上昇する。そこで、一定の時間幅Δt(例えば5分間)でのカバー内温度の上昇量ΔTを取得して、その温度上昇量ΔTが予め定められた逆火閾値(正常燃焼時の温度上昇量よりも大きい値)を超えたことに基づいて、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知することができる。
また、図5(a)には、比較として主バーナ混合管18で逆火が発生した場合のカバー内温度の変化が破線で示されている。前述したように副バーナ混合管19よりも燃料ガスの供給量が多い主バーナ混合管18では、逆火時の発熱量が多く、カバー内温度の上昇量も大きいので、副バーナ混合管19に比べて逆火の検知が容易である。
一方、図5(b)には、コンロバーナ4での燃焼の継続によってカバー30の内側が暖まった状態(例えば80℃)で逆火が発生した例が示されている。カバー30の内側が暖まった状態では、図5(a)のカバー30の内側が冷めている状態に比べて、副バーナ混合管19で逆火が発生しても、一定の時間幅Δtにおけるカバー内温度の上昇量ΔTが小さくなる。そのため、温度上昇量ΔTが逆火閾値を超えないことがあり、副バーナ混合管19での逆火の検知が困難となる。かといって、予め逆火閾値を下げおくと、カバー30の内側が冷めている状態で逆火が発生していないのに、温度上昇量ΔTが逆火閾値を超えて逆火と誤検知し易くなってしまう。尚、図5(b)では、主バーナ混合管18で逆火が発生した場合についての図示を省略しているが、副バーナ混合管19の方が主バーナ混合管18よりも逆火に伴うカバー内温度の上昇量ΔTが小さいので、逆火の検知が困難である。
そこで、本実施例のガスコンロ1では、カバー30の内側が冷めている状態だけでなく、カバー30の内側が暖まった状態で生じた副バーナ混合管19での逆火を検知するために、制御部50が以下のような逆火検知処理を実行している。
図6は、本実施例の制御部50が実行する逆火検知処理のフローチャートである。この逆火検知処理は、ガスコンロ1のユーザーが操作ツマミ6を操作してコンロバーナ4に点火されることで開始される。逆火検知処理では、まず、コンロバーナ4の点火時のカバー内温度を温度センサー32で測定する(STEP100)。そして、測定したカバー内温度に応じて逆火の判断基準を設定する処理(以下、判断基準設定処理)を実行する。
図7は、逆火検知処理の中で実行される判断基準設定処理のフローチャートである。判断基準設定処理では、まず、温度センサー32で測定したカバー内温度が80℃未満であるか否かを判断する(STEP130)。そして、カバー内温度が80℃未満であった場合は(STEP130:yes)、逆火閾値を第1閾値(本実施例では23℃)に設定する(STEP132)。
一方、カバー内温度が80℃以上であった場合は(STEP130:no)、続いて、カバー内温度が110℃未満であるか否かを判断する(STEP134)。そして、カバー内温度が80℃以上、且つ110℃未満であった場合は(STEP134:yes)、逆火閾値を第1閾値よりも小さい第2閾値(本実施例では13℃)に設定する(STEP136)。
これに対して、カバー内温度が110℃以上であった場合は(STEP134:no)、逆火閾値を第2閾値よりも更に小さい第3閾値(本実施例では4℃)に設定する(STEP138)。こうしてカバー内温度に応じて逆火閾値を設定したら、図7の判断基準設定処理を終了して、図6の逆火検知処理に復帰する。尚、本実施例では、カバー内温度に応じて逆火閾値を設定する制御部50が、本発明における「判断基準設定手段」に対応する。
逆火検知処理では、判断基準設定処理(STEP102)から復帰すると、次に、前回のカバー内温度の測定から所定のサンプリング時間(本実施例では15秒)が経過したか否かを判断する(STEP104)。本実施例のガスコンロ1では、サンプリング時間の経過毎にカバー内温度を測定するようになっており、未だサンプリング時間が経過していない場合には(STEP104:no)、サンプリング時間が経過するまで待機する。
その後、サンプリング時間が経過した場合は(STEP104:yes)、カバー内温度を温度センサー32で測定し(STEP106)、測定したカバー内温度が所定のカット温度(本実施例では155℃)以上であるか否かを判断する(STEP108)。カバー内温度がカット温度以上であった場合は(STEP108:yes)、カバー30の内側が高温になっており、何らかの異常(例えば、主バーナ混合管18あるいは副バーナ混合管19での逆噴の発生)によって危険な状態と判断し、ガス遮断弁41を閉弁することで強制的に消火した後(STEP110)、図6の逆火検知処理を終了する。
一方、カバー内温度がカット温度に満たない場合は(STEP108:no)、基準時点に対するカバー内温度の上昇量を取得する(STEP112)。前述したように本実施例のガスコンロ1では、サンプリング時間(15秒)の経過毎にカバー内温度を測定しているが、前回のカバー内温度の測定時を基準時点とするのではなく、所定の判断時間幅(本実施例では5分間)だけ遡った時点を基準時点としている。また、コンロバーナ4の点火時からの経過時間が判断時間幅に達していない場合は、コンロバーナ4の点火時を基準時点としている。
そして、基準時点で測定したカバー内温度に対して、STEP106で測定したカバー内温度の上昇量を取得したら、その取得した上昇量が、基準時点で設定された逆火閾値を超えているか否かを判断する(STEP114)。その結果、カバー内温度の上昇量が逆火閾値を超えていた場合は(STEP114:yes)、逆火が発生したと判断して、ガス遮断弁41を閉弁することで強制的に消火した後(STEP110)、図6の逆火検知処理を終了する。尚、本実施例では、カバー内温度の上昇量が逆火閾値を超えているか否かを判断する制御部50が、本発明における「判断手段」に対応する。また、ガス遮断弁41を閉弁する制御を行う制御部50が、本発明における「ガス遮断手段」に対応する。
これに対して、カバー内温度の上昇量が逆火閾値を超えていない場合は(STEP114:no)、STEP106で測定したカバー内温度に応じて判断基準設定処理を実行する(STEP116)。このSTEP116の判断基準設定処理では、前述したSTEP102の判断基準設定処理(図7参照)と同様の処理を行う。すなわち、STEP106で測定したカバー内温度に応じて、逆火閾値を第1閾値、第2閾値、および第3閾値の何れかに設定する。
続いて、操作ツマミ6の操作によってコンロバーナ4での燃焼が停止されたか否かを判断する(STEP118)。そして、燃焼が継続されている場合は(STEP118:no)、STEP104の処理に戻り、サンプリング時間が経過したら、カバー内温度を再び測定して、以降の上述した処理を繰り返す。このため、STEP116で設定された逆火閾値は、その後に判断時間幅(5分)が経過した時点で行われるSTEP114で逆火を判断する際に用いられる。
こうして処理を繰り返すうちに、逆火を検知することなく、操作ツマミ6の操作によってコンロバーナ4の燃焼が停止された場合は(STEP118:yes)、図6の逆火検知処理を終了する。
図8は、逆火検知処理に従って本実施例のガスコンロ1で、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知する例を示した説明図である。図8のグラフでは、横軸に基準時点のカバー内温度、縦軸に基準時点に対する判断時間幅(5分間)でのカバー内温度の上昇量ΔTを取って、コンロバーナ4で正常に燃焼している場合のカバー内温度の上昇量ΔTが一点鎖線で示されており、副バーナ混合管19で逆火が発生した場合のカバー内温度の上昇量ΔTが実線で示されている。また、破線は、基準時点のカバー内温度に応じて設定される逆火閾値を表している。
図示されるように、コンロバーナ4での正常燃焼時および副バーナ混合管19での逆火発生時の何れも、基準時点のカバー内温度が高いほど、基準時点に対するカバー内温度の上昇量ΔTが小さくなっている。また、基準時点のカバー内温度が高いほど、正常燃焼時と逆火発生時とのギャップが小さくなっている。
そこで、本実施例のガスコンロ1では、前述したように逆火閾値が基準時点のカバー内温度に応じて設定されており、カバー内温度が80℃未満であれば、第1閾値に設定され、80℃以上で110℃未満であれば、第1閾値よりも小さい第2閾値に設定され、110℃以上であれば、第2閾値よりも小さい第3閾値に設定される。この第1閾値は、予め実験によって、基準時点のカバー内温度が80℃未満における正常燃焼時の温度上昇量ΔTの最大値よりも大きく、逆火発生時の温度上昇量ΔTの最小値よりも小さい値(本実施例では23℃)に設定されている。同様に、第2閾値は、基準時点のカバー内温度が80℃から110℃の範囲における正常燃焼時の温度上昇量ΔTの最大値よりも大きく、逆火発生時の温度上昇量ΔTの最小値よりも小さい値(本実施例では13℃)に設定されており、第3閾値は、基準時点のカバー内温度が110℃以上における正常燃焼時の温度上昇量ΔTの最大値よりも大きく、逆火発生時の温度上昇量ΔTの最小値よりも小さい値(本実施例では4℃)に設定されている。
このように本実施例のガスコンロ1では、基準時点のカバー内温度に応じて逆火閾値を変更することにより、コンロバーナ4に点火した直後でカバー30の内側が冷めている状態で逆火が発生した場合だけでなく、コンロバーナ4での燃焼の継続によってカバー30の内側が暖まった状態で逆火が発生した場合でも、判断時間幅でのカバー内温度の上昇量ΔTが逆火閾値を超えたことに基づいて、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知することができる。
また、基準時点のカバー内温度の低温側(カバー30の内側が冷めている状態)では、高温側(カバー30の内側が暖まった状態)に比べて逆火閾値が大きく設定されることから、逆火が発生していないのに、温度上昇量ΔTが逆火閾値を超えて逆火と誤検知してしまうことを抑制することができる。
上述した本実施例のガスコンロ1には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図9は、第1変形例のガスコンロ1で、副バーナ混合管19での逆火の発生を検知する例を示した説明図である。図9のグラフにおいても、図8と同様に、横軸に基準時点のカバー内温度、縦軸に基準時点に対する判断時間幅(5分間)でのカバー内温度の上昇量ΔTを取って、コンロバーナ4で正常に燃焼している場合のカバー内温度の上昇量ΔTが一点鎖線で示されており、副バーナ混合管19で逆火が発生した場合のカバー内温度の上昇量ΔTが実線で示されている。そして、前述した実施例ガスコンロ1では、基準時点のカバー内温度に応じて逆火閾値が3段階(第1閾値、第2閾値、第3閾値)に分けて段階的に設定されていたのに対して、第1変形例のガスコンロ1では、図中に破線で示されるように、基準時点のカバー内温度に応じて逆火閾値が直線的に設定されている。
図9中に破線で例示した直線は、基準時点のカバー内温度毎(例えば10℃きざみ)に、正常燃焼時の温度上昇量ΔTと逆火発生時の温度上昇量ΔTとの中間値を求め、その中間値から安全面に配慮して下方修正した閾値を設定し、更に、それらの閾値を一次式で近似したものである。第1変形例のガスコンロ1では、図6に示した逆火検知処理の中の判断基準設定処理(STEP102,STEP116)において、図9に破線で表される一次近似式を参照し、基準時点のカバー内温度に対応する逆火閾値を設定する。
このように第1変形例のガスコンロ1では、基準時点のカバー内温度に応じて逆火閾値を直線的に変更することより、段階的に変更する場合に比べて、特に基準時点のカバー内温度の低温側では、逆火閾値を大きく設定することができるので、逆火が発生していないのに、温度上昇量ΔTが逆火閾値を超えて逆火と判断してしまう誤検知を抑制することができる。一方、基準時点のカバー内温度の高温側では、逆火閾値を小さく設定することができるので、逆火が発生しているのに、温度上昇量ΔTが逆火閾値を超えずに逆火と判断できない未検知を抑制することができる。
また、前述した実施例では、カバー内温度の上昇量ΔTを取得する判断時間幅を5分に設定していたが、これに限られず、基準時点のカバー内温度に応じて判断時間幅を設定してもよい。図10は、判断時間幅を変えてカバー内温度の上昇量ΔTを比較した説明図である。図10のグラフでは、横軸に基準時点のカバー内温度、縦軸に基準時点に対する判断時間幅でのカバー内温度の上昇量ΔTを取って、副バーナ混合管19で逆火が発生した場合のカバー内温度の上昇量ΔTを表しており、判断時間幅を5分に設定した場合が実線で示され、判断時間幅を3分に設定した場合が二点鎖線で示されている。
図示されるように基準時点のカバー内温度が70℃未満では、判断時間幅を3分に設定すると、カバー内温度の上昇量ΔTがほぼ一定(頭打ち)になっている。すなわち、基準時点のカバー内温度が70℃未満である場合は、副バーナ混合管19で逆火が発生すると、その逆火に伴ってカバー内温度が逆火の発生から3分以上に亘って大きく上昇する。これに対して、基準時点のカバー内温度が70℃以上では、判断時間を5分に設定した場合と、3分に設定した場合とで、カバー内温度の上昇量ΔTに大きな違いはない。すなわち、基準時点のカバー内温度が70℃以上である場合は、副バーナ混合管19で逆火が発生しても、その逆火に伴うカバー内温度の上昇はすぐに収まり、逆火の発生から3分以内には飽和した状態となる。
図11は、第2変形例の制御部50が実行する判断基準設定処理(図6のSTEP102,STEP116)のフローチャートである。第2変形例の判断基準設定処理では、まず、温度センサー32で測定したカバー内温度に応じて逆火閾値を設定する(STEP150)。このSTEP150の処理では、前述した実施例のように逆火閾値をカバー内温度に応じて段階的に設定してもよいし、第1変形例のように直線的に設定してもよい。
続いて、温度センサー32で測定したカバー内温度が70℃未満であるか否かを判断する(STEP152)。そして、カバー内温度が70℃未満であった場合は(STEP152:yes)、判断時間幅を第1時間幅(第2変形例では5分)に設定する(STEP154)。
これに対して、カバー内温度が70℃以上であった場合は(STEP152:no)、判断時間幅を第1時間幅よりも短い第2時間幅(第2変形例では3分)に設定する(STEP156)。こうしてカバー内温度に応じて判断時間幅を設定したら、図11の判断基準設定処理を終了して、図6の逆火検知処理に復帰する。そして、設定された判断時間幅が経過した時点で行われるSTEP112の処理では、その判断時間幅を設定した基準時点に対するカバー内温度の上昇量を取得する。
このように第2変形例のガスコンロ1では、基準時点のカバー内温度に応じて判断時間幅を変更することにより、カバー内温度の低温側(カバー30の内側が冷めている状態)では、逆火に伴うカバー内温度の上昇量ΔTを的確に把握するのに十分な判断時間幅を確保することができ、正常燃焼時と逆火発生時とのギャップが大きくなるので、誤検知を抑制することが可能となる。また、カバー内温度の高温側(カバー30の内側が暖まった状態)では、逆火に伴うカバー内温度の上昇がすぐに飽和するので、判断時間幅を短縮することで、逆火の発生を速やかに検知することが可能となる。
以上、本実施例および変形例のガスコンロ1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した本実施例および変形例では、コンロバーナ4が主バーナ部11と副バーナ部12とを備える二重構造のいわゆる親子バーナであるものとして説明した。しかし、副バーナ部12を有しないシングルバーナにおいても、逆火が発生することがあり、特に火力を弱く(燃料ガスの供給量を少なく)設定した状態では、逆火に伴うカバー内温度の上昇量が小さいので、逆火を検知するために本発明を好適に適用することができる。
また、前述した第2変形例では、カバー内温度に応じて判断時間幅を2段階(第1時間幅、第2時間幅)に分けて段階的に設定したが、これに限られず、カバー内温度に応じて直線的に判断時間幅を設定してもよい。
1…ガスコンロ、 2…コンロ本体、 3…天板、
4…コンロバーナ、 5…五徳、 6…操作ツマミ、
10…バーナ本体、 11…主バーナ部、 12…副バーナ部、
13…バーナボディ、 14…主バーナヘッド、 15…副バーナヘッド、
16…主バーナ炎口、 17…副バーナ炎口、 18…主バーナ混合管、
19…副バーナ混合管、 20…空気調節装置、 21…空気調節装置、
22…空気流入口、 23…空気流入口、 24…載置部、
25…載置部、 26…主バーナガス配管、 27…副バーナガス配管、
27a…ノズル、 30…カバー、 31…固定ネジ、
32…温度センサー、 40…ガス元配管、 41…ガス遮断弁、
42…流量調節弁、 50…制御部。

Claims (4)

  1. 複数の炎口を有するバーナ本体と、該バーナ本体から延設された混合管とを備えたコンロバーナを搭載しており、ガス通路を通じて供給された燃料ガスがノズルから前記混合管の開口端に噴射されると、該開口端から流入した前記燃ガスと一次空気との混合ガスが前記混合管を通って前記炎口から噴出するガスコンロにおいて、
    前記混合管を覆い、前記開口端を内側に収容するカバーと、
    前記カバーに取り付けられて、該カバーの内側の温度を測定可能な温度センサーと、
    所定の判断時間幅での前記温度センサーの測定温度の上昇量を周期的に取得して、該上昇量が所定の逆火閾値を超えているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記上昇量が前記逆火閾値を超えていると判断された場合に、前記燃料ガスの供給を遮断するガス遮断手段と、
    前記カバーの内側の温度に応じて前記逆火閾値を設定する判断基準設定手段と
    を備えることを特徴とするガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記判断基準設定手段は、前記逆火閾値の設定に加えて、前記判断時間幅を前記カバーの内側の温度に応じて設定する
    ことを特徴とするガスコンロ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスコンロにおいて、
    前記混合管および前記カバーの何れか一方には、何れか他方に接触して、該混合管から該カバーに熱を伝える伝熱部が設けられている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  4. 請求項3に記載のガスコンロにおいて、
    前記カバーは、前記混合管に比べて熱伝導率の高い材料で形成されている
    ことを特徴とするガスコンロ。
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