JP2021085450A - ダンパ装置 - Google Patents

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智博 和田
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Abstract

【課題】ダンパ装置において、各部材を効率よく配置し、装置を大型化することなく入力される回転速度変動を抑制する。【解決手段】このダンパ装置1は、入力回転体2と、ダンパ本体3と、動吸振器4と、を備えている。入力回転体2は、駆動源に連結される円板状の本体部21と、本体部21の外周端部に設けられ軸方向に延びる筒状の質量部22と、を有する。ダンパ本体3は、質量部22の径方向内側に配置され、入力回転体2からのトルクを出力側装置に伝達する。動吸振器4は、質量部22とダンパ本体3との径方向間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ダンパ装置に関するものである。
例えば、自動車のエンジンとトランスミッションとの間にダンパ装置が設置されている。ダンパ装置は、エンジンからのトルクが入力される入力部材と、入力部材に入力されるトルクをトランスミッションへと出力する出力部材と、入力部材と出力部材とを弾性的に連結する弾性部材と、を備えている。エンジンとトランスミッションとのトルク伝達経路にダンパ装置を設置することによって、エンジンからの回転速度変動を抑制している。
このようなダンパ装置では、エンジンの回転速度変動を抑制するためには、入力側のイナーシャを大きくするのが効果的である。また、特許文献1に示されるように、動吸振器を併せて搭載することによって、より回転変動を抑えるようにしたダンパ装置も提供されている。
特開2014−66360号公報
ダンパ装置において、特に動吸振器を用いる場合は、装置の大型化を避けるために、各部材を適切に配置する必要がある。
本発明の課題は、ダンパ装置において、各部材を効率よく配置し、装置を大型化することなく入力される回転速度変動を抑制することにある。
(1)本発明の一側面に係るダンパ装置は、駆動源と出力側装置との間に配置される。このダンパ装置は、入力回転体と、ダンパ本体と、動吸振器と、を備えている。入力回転体は、駆動源に連結される円板状の本体部と、本体部の外周端部に設けられ軸方向に延びる筒状の質量部と、を有する。ダンパ本体は、質量部の径方向内側に配置され、入力回転体からのトルクを出力側装置に伝達する。動吸振器は、質量部とダンパ本体との径方向間に配置されている。
この装置では、駆動源からのトルクは、入力回転体に入力され、ダンパ本体を介して出力側装置に伝達される。このとき、ダンパ本体及び動吸振器によって回転速度変動が抑えられる。
ここでは、入力回転体の外周端部に質量部が設けられているので、入力側のイナーシャを大きくすることができ、また、動吸振器が設けられているので、回転速度変動を効果的に抑えることができる。そして、動吸振器は、筒状の質量部とダンパ本体との径方向間に配置されているので、スペースを有効に活用することができ、装置が大型化するのを避けることができる。
(2)好ましくは、ダンパ本体は、入力プレートと、出力プレートと、複数の弾性部材と、を有する。入力プレートは外周部が入力回転体の質量部に固定されている。出力プレートは入力プレートと相対回転可能に配置されている。複数の弾性部材は入力プレートと出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する。
(3)好ましくは、ダンパ本体は、入力プレートと、出力プレートと、複数の弾性部材と、を有する。入力プレートは外周部が入力回転体の本体部に固定されている。出力プレートは入力プレートと相対回転可能に配置されている。複数の弾性部材は入力プレートと出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する。
(4)本発明の別の側面に係るダンパ装置は、駆動源と出力側装置との間に配置される。このダンパ装置は、入力回転体と、ダンパ本体と、動吸振器と、を備えている。入力回転体は、駆動源に連結される円板状の本体部と、本体部の外周端部に設けられ軸方向に延びる筒状の質量部と、を有する。ダンパ本体は、入力プレートと、出力プレートと、複数の弾性部材と、を有し、質量部の径方向内側に配置されている。入力プレートは入力回転体に固定されている。出力プレートは入力プレートと相対回転自在であって出力側装置に連結される。複数の弾性部材は入力プレートと出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する。動吸振器は、質量部の径方向内側に配置され、ダンパ本体に連結されている。
この装置では、駆動源からのトルクは、入力回転体に入力され、ダンパ本体を介して出力側装置に伝達される。このとき、ダンパ本体及び動吸振器によって回転速度変動が抑えられる。
ここでは、入力回転体の外周端部に質量部が設けられているので、入力側のイナーシャを大きくすることができ、また、動吸振器が設けられているので、回転速度変動を効果的に抑えることができる。そして、ダンパ本体及び動吸振器は、筒状の質量部の径方向内側に配置されているので、装置が大型化するのを避けることができる。
(5)好ましくは、動吸振器は、出力プレートの外周部に設けられたベース部と、ベース部を軸方向間に挟むように配置された1対のサイドプレートと、ベース部と1対のサイドプレートとを回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、を有する。
(6)好ましくは、ベース部は、出力プレートの外周端部を径方向外側に延長して構成されている。
(7)好ましくは、このダンパ装置はヒス発生機構をさらに備えている。ヒス発生機構は、入力プレートと出力プレートとの軸方向間に設けられ、入力プレートと出力プレートとの相対回転時にヒステリシストルクを発生する。
以上のような本発明では、ダンパ装置において、装置を大型化することなく回転速度変動を抑制することができる。
第1実施形態によるダンパ装置の断面図。 ダンパ装置の正面図。 図1の拡大部分図。 第2実施形態の図1に相当する図。 第3実施形態の図1に相当する図。 第4実施形態の図1に相当する図。
−第1実施形態−
図1に本発明の第1実施形態によるダンパ装置1の断面図を示している。また、図2にその正面図を示している。図1は図2のI−I線断面図である。なお、図2の一部は部材を取り外して示している。なお、以下の説明において、軸方向とは、ダンパ装置1の回転軸Oが延びる方向を意味する。また、径方向とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味する。また、周方向とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。
[全体構成]
ダンパ装置1は、入力回転体2と、ダンパ本体3と、動吸振器4と、を備えている。ダンパ装置1は、例えば、エンジンからのトルクをトランスミッション(出力側装置の一例)に伝達するとともに、回転速度変動を減衰させるように構成されている。ダンパ装置1は、回転軸Oを中心に回転可能に配置されている。
[入力回転体2]
入力回転体2は、クランクボルト5によってエンジンのクランクシャフト(図示せず)に装着され、エンジンからのトルクが入力される。入力回転体2は本体部21と質量部22とを有している。
本体部21は、中心部に円形の開口を有する円板状に形成されている。本体部21の内周部には複数のボルト用孔21aが形成されている。入力回転体2は、このボルト用孔21aを貫通するクランクボルト5によってエンジンのクランクシャフトに固定される。本体部21は、内周端部から径方向中間部まで比較的厚みが薄く、径方向中間部から外周端部にかけて厚みが厚くなっている。そして、本体部21の外周面には、スタータ用ギア6が固定されている。
質量部22は、本体部21の外周端部から軸方向に延びる筒状に形成されている。この実施形態では、質量部22は、本体部21と一体に形成されているが、本体部21と別部材で形成されていてもよい。質量部22には、固定用の複数のネジ孔22aが形成されている。
以上のように、入力回転体2は、本体部21の径方向中間部から外周端部にかけて、他の部分に比較して厚みが厚くなっており、かつ外周部にスタータ用ギア6及び質量部22を有しているので、従来のこの種のダンパ装置に比較して、入力側のイナーシャが大きくなっている。
[ダンパ本体3]
ダンパ本体3は、入力回転体2の質量部22の径方向内側に配置され、入力回転体2からのトルクをトランスミッションに伝達する。ダンパ本体3は、第1及び第2入力プレート31,32と、出力プレート33と、複数のコイルスプリング34と、ヒス発生機構35と、を有している。
第1及び第2入力プレート31,32は、中心部に円形の開口を有する円板状に形成されている。第1入力プレート31は入力回転体2から離れる側に配置され、第2入力プレート32は入力回転体2に近い側に配置されている。第1及び第2入力プレート31,32は、軸方向に所定の間隔をあけて配置され、外周部がストップピン36によって互いに固定されている。したがって、第1入力プレート31と第2入力プレート32とは相対回転不能である。また、第1及び第2入力プレート31,32には、それぞれ対応する位置に4個の窓部31a,32aが形成されている。
ダンパ本体3は連結部材7によって入力回転体2の質量部22に固定されている。連結部材7は、第1入力プレート31の、ダンパ本体3を構成する部分からさらに外周側に延長された部分によって構成されている。すなわち、ダンパ本体3の第1入力プレート31と連結部材7とは一体で形成されている。連結部材7は、動吸振器4の側面に沿って径方向外側に延び、外周端部に複数の孔7aを有している。この孔7aを貫通する複数のボルト8によって、連結部材7(すなわちダンパ本体3)は入力回転体2の質量部22に固定されている。
第2入力プレート32の内周端部には、軸方向の入力回転体2側に延びる筒状部32bが形成されている。後述するように、この筒状部32bによって、ダンパ本体3は径方向に位置決めされている。
出力プレート33は、第1及び第2入力プレート31,32と相対回転可能である。出力プレート33は、ハブ331とフランジ332とを有している。
ハブ331は、軸方向に延びる筒状に形成され、内周部にスプライン孔331aが形成されている。このスプライン孔331aがトランスミッションの軸(図示せず)と係合可能である。ハブ331の外周面には、位置決め用のカラー10が配置されている。カラー10は、筒状部10aと、係合部10bと、を有している。係合部10bは、筒状部10aの軸方向一端から外周側に円板状に延びている。筒状部10aの外周面に、第2入力プレート32の筒状部32bが当接しており、これにより、ダンパ本体3は径方向に位置決めされている。また、係合部10bは第2入力プレート32の側面に当接しており、カラー10が軸方向に移動するのを禁止している。
フランジ332は、ハブ331の外周面から径方向外側に延びており、円板状に形成されている。フランジ332は、第1入力プレート31と第2入力プレート32との軸方向間に配置されている。フランジ332には、第1及び第2入力プレート31,32の窓部31a,32aと対向する位置に、軸方向に貫通する4個の窓孔332aが形成されている。また、フランジ332の外周部には、ストップピン36が貫通する円弧状の孔332bが形成されている。したがって、ストップピン36と孔332bの隙間に相当する角度分だけ、第1及び第2入力プレート31,32と出力プレート33とは相対回転が可能である。
複数のコイルスプリング34は、フランジ332の窓孔332aに収容されている。そして、第1及び第2入力プレート31,32の窓部31a,32aによって、軸方向及び径方向の移動が禁止されている。
ヒス発生機構35は、図1の一部を拡大して示す図3から明らかなように、ダンパ本体3の内周部に配置されている。ヒス発生機構35は、第1及び第2入力プレート31,32と出力プレート33とが相対回転した際に、ヒステリシストルクを発生する。ヒス発生機構35は、第1ブッシュ351と、第2ブッシュ352と、第3ブッシュ353と、第1コーンスプリング354と、第2コーンスプリング355と、を有している。
第1ブッシュ351は、第1入力プレート31と出力プレート33との軸方向間に配置されている。第1ブッシュ351は、軸方向に突出する複数の突起351aを有している。この突起351aが、第1入力プレート31の孔に係合しており、したがって第1ブッシュ351は第1入力プレート31と相対回転不能である。第2ブッシュ352は、第2入力プレート32と出力プレート33との軸方向間に配置されている。
なお、図示されていないが、第1ブッシュ351と第2ブッシュ352とは、軸方向に延びる固定ピンで互いに固定されている。したがって、第1ブッシュ351と第2ブッシュ352とは同期して回転する。固定ピンは、出力プレート33のフランジ332に形成された円弧状の長孔を貫通している。
第1コーンスプリング354は、第1ブッシュ351と第1入力プレート31との間に配置され、第1ブッシュ351を出力プレート33のフランジ332に押圧している。この押圧力によって、第1及び第2入力プレート31,32と出力プレート33との相対回転時に、第1及び第2ブッシュ351,352とフランジ332との間に摩擦抵抗(ヒステリシストルク)が発生する。
第3ブッシュ353は、第1ブッシュ351の径方向内側で、第1入力プレート31と出力プレート33との間に配置されている。第2コーンスプリング355は、第3ブッシュ353と第1入力プレート31との間に配置され、第3ブッシュ353を出力プレート33のフランジ332に押圧している。この押圧力によって、第1入力プレート31と出力プレート33との相対回転時に、第3ブッシュ353とフランジ332との間に摩擦抵抗(ヒステリシストルク)が発生する。
[動吸振器4]
動吸振器4は、入力回転体2の質量部22の径方向内側で、ダンパ本体3の径方向外側に配置されている。すなわち、動吸振器4は、入力回転体2の外周部とダンパ本体3との径方向間のスペースに配置されている。また、動吸振器4は、軸方向において、第1入力プレート31から延びる連結部材7と入力回転体2の本体部21との間に配置されている。
動吸振器4は、ダンパ本体3の振動を減衰するように構成されている。図1に示すように、動吸振器4は、ベース部材41と、1対のイナーシャリング42,43(1対のサイドプレートの一例)と、複数のコイルスプリング44と、を有している。ベース部材41及び1対のイナーシャリング42,43の外周面と、入力回転体2の質量部22の内周面とは、所定の隙間を介して対向している。また、1対のイナーシャリング42,43の内周面と、ダンパ本体3の第1及び第2入力プレート31,32の外周面とは、所定の隙間を介して対向している。
ベース部材41は、ダンパ本体3の出力プレート33の外周端部によって構成されている。すなわち、ベース部材41と出力プレート33とは一体である。図2に示すように、ベース部材41には、円周方向に所定の間隔で複数の収容孔41aが形成されている。収容孔41aは、円周方向に延びている。また、ベース部材41には、複数の円弧状のストッパ用孔41bが形成されている。ストッパ用孔41bは収容孔41aと同じ円周上に配置されている。
1対のイナーシャリング42,43は、ベース部材41を軸方向間に挟むように配置されている。1対のイナーシャリング42,43は、ベース部材41に対して所定の角度範囲内で相対回転が可能である。1対のイナーシャリング42,43には、互いの対向する面に、複数の収容凹部42a,43aが形成されている。各収容凹部42a,43aは、ベース部材41の収容孔41aに対応した位置に形成され、円周方向に延びている。なお、この実施形態では、1対のイナーシャリング42,43のそれぞれは2枚のプレートで構成されているが、1枚のプレートで形成されていてもよい。
1対のイナーシャリング42,43は、ベース部材41のストッパ用孔41bを貫通する複数のストップピン45によって固定されている。したがって、1対のイナーシャリング42,43は互いに相対回転不能である。また、ストップピン45とストッパ用孔41bとの間には所定に隙間が形成されている。したがって、この隙間の相当する角度分だけ、ベース部材41と1対のイナーシャリング42,43とは相対回転が可能である。すなわち、1対のイナーシャリング42,43はダンパ本体3に対して、所定の角度範囲内で相対回転可能である。
複数のコイルスプリング44は、ベース部材41の収容孔41a及び1対のイナーシャリング42,43の収容凹部42a,43aに収容されている。このコイルスプリング44によって、ベース部材41と1対のイナーシャリング42,43とは回転方向に弾性的に連結されている。
[動作]
エンジンから入力回転体2にトルクが入力されると、このトルクはダンパ本体3を介してトランスミッション側に伝達される。このとき、ダンパ本体3によってエンジンの回転速度変動が減衰される。また、ダンパ本体3に装着された動吸振器4の作用によって、エンジンの回転速度変動がさらに減衰される。
ここでは、入力回転体2の質量部22等によって入力側のイナーシャが大きくなっているので、エンジンの回転速度変動を効果的に抑えることができる。また、動吸振器4を、入力回転体2の質量部22とダンパ本体3との径方向間のスペースに配置しているので、装置が大型化するのを避けることができる。
−第2実施形態−
図4に本発明の第2実施形態によるダンパ装置101を示している。第2実施形態のダンパ装置101は、ヒス発生機構が設けられていないこと、ダンパ本体の各部材の形状、及びダンパ本体の入力回転体への取付構造を除いて、第1実施形態と同様の構成である。したがって、以下では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態のダンパ本体103は、1対の入力プレート131,132と、出力プレート133と、複数のコイルスプリング134と、を有している。
1対の入力プレート131,132は、同じ形状であり、中心部に円形の開口を有する円板状に形成されている。1対の入力プレート131,132は、軸方向に所定の間隔をあけて対向して配置されている。1対の入力プレート131,132の固定構造、及び各入力プレート131,132が窓部131a,132aを有していることは第1実施形態と同様である。
出力プレート133は、ハブ133aとフランジ133bとを有している。出力プレート133は、第1実施形態の出力プレート33とフランジの形状のみが異なっている。すなわち、フランジ133bは、ハブ133aから径方向外方に直線状に延び、内周部にクランクボルト組付用の孔133cを有している。
ダンパ本体103と入力回転体102とは、第1実施形態と同様の連結部材7によって連結されている。ここでは、連結部材7の外周部は複数のリベット108によって入力回転体102の質量部122に固定されている。
この第2実施形態のダンパ装置101をエンジンのクランクシャフトに装着する場合は、まず、ダンパ本体103と動吸振器4とを組み付ける。その後、ダンパ本体103の一方の入力プレート131の延長部である連結部材7を介して、ダンパ本体103及び動吸振器4を入力回転体102にリベット108により固定する。次に、出力プレート133のフランジ133bの組付用孔133cを利用し、クランクボルト5によって入力回転体102(すなわちダンパ装置101全体)を、クランクシャフトに固定する。
−第3実施形態−
図5に本発明の第3実施形態によるダンパ装置201を示している。第3実施形態のダンパ装置201は、入力回転体202の形状、及びダンパ本体203の入力回転体202への取付構造を除いて、第2実施形態と同様の構成である。したがって、以下では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
入力回転体202は、クランクボルト5によってエンジンに装着され、エンジンからのトルクが入力される。入力回転体202は本体部221と質量部222とを有している。
本体部221は、中心部に孔を有する円板状に形成されている。本体部221は、内周端部から径方向中間部まで比較的厚みが薄く、径方向中間部から外周端部にかけて厚みが厚くなっている。本体部221は、複数のクランクボルト用孔221aと、複数のリベット用孔221bと、複数の組付用孔221cと、を有している。複数のクランクボルト用孔221aは、本体部221の内周部に形成されている。複数のリベット用孔221bは、本体部の外周部に形成されている。複数の組付用孔221cは、リベット用孔221bの径方向内側に形成されている。各孔221a,221b,221cは、軸方向に貫通している。また、本体部221の外周面には、スタータギア6が固定されている。
質量部222は、本体部221の外周端部から軸方向に延びる筒状である。質量部222の径方向の厚みは、本体部221の外周部における軸方向の厚みよりも厚い。また、この実施形態では、質量部222には、ネジ孔、リベット用孔は形成されていない。
以上のように、入力回転体202は、本体部221の径方向中間部から外周端部にかけて、他の部分に比較して厚みが厚くなっており、かつ外周部にスタータ用ギア6及び厚みの厚い質量部222を有しているので、従来のこの種のダンパ装置に比較して、入力側のイナーシャが大きくなっている。
ダンパ本体203は連結部材207によって入力回転体202の本体部221に固定されている。具体的には、連結部材207は、1対の入力プレート231,232のうちの入力回転体202側に配置された入力プレート232の外周部の一部を延長して形成されている。連結部材207の外周部には、軸方向に貫通する複数のリベット用孔207aが形成されている。このリベット用孔207a及び本体部221のリベット用孔221bを貫通するリベット205によって、連結部材207(すなわちダンパ本体203)が入力回転体202に固定されている。
この第3実施形態のダンパ装置201をエンジンのクランクシャフトに装着する場合は、まず、ダンパ本体203の入力回転体202に近い方の入力プレート232を、連結部材207を介して入力回転体202に固定する。その後、動吸振器4が組み付けられた出力プレート233、コイルスプリング44、及び他方の入力プレート231を、すでに入力回転体202に固定されている入力プレート232に組み付ける。このとき、ストップピン36をかしめることによって、以上の部材を組み付けるが、ストップピン36をかしめる際には、入力回転体202の組付用孔221cを利用する。次に、出力プレート233の組付用孔233aを利用し、クランクボルト5によって入力回転体202(すなわちダンパ装置201全体)を、クランクシャフトに固定する。
−第4実施形態−
図6に本発明の第4実施形態によるダンパ装置301を示している。第4実施形態のダンパ装置301は、動吸振器304のイナーシャリングの形状及び追加のイナーシャリングを有する点を除いて、第3実施形態と同様の構成である。
すなわち、この第4実施形態のダンパ装置301は、第3実施形態に比較して、動吸振器304の一方のイナーシャリング342(入力回転体から離れた側のイナーシャリング)の厚みが薄い。一方で、入力回転体302の質量部322の先端面に、追加のイナーシャリング343がボルト308によって固定されている。追加のイナーシャリング343は、入力回転体302と同じ外径を有し、動吸振器304のイナーシャリング342の内径とほぼ同じ内径を有している。
この第4実施形態では、径方向のより外側にイナーシャを設けることができる。したがって、入力側のイナーシャをより大きくすることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、入力回転体の本体部と質量部とを一体で形成したが、本体部と質量部とを別の部材で構成し、両者を固定するようにしてもよい。
(b)前記実施形態では、連結部材を入力プレートの外周部から延長して形成したが、連結部材を入力プレートと別の部材で形成してもよい。
(c)動吸振器において、ベース部材を、ダンパ本体の出力プレートと一体で形成したが、出力プレートと別の部材で形成してもよい。
(d)動吸振器の構成は、前記実施形態限定されない。例えば、振り子を用いた動吸振器でもよい。
(e)ダンパ本体の構成は前記実施形態に限定されない。例えば、内周と外周に、それぞれ複数のコイルスプリングを有するようなダンパ本体であってもよい。また、前記実施形態では1対の入力プレートを用いたが、1枚の入力プレートによってダンパ本体を構成してもよい。
1,101,201,301 ダンパ装置
2,102,202,302 入力回転体
3,103,203 ダンパ本体
4,304 動吸振器
21,121,221 本体部
22,122,222,322 質量部
31,32,131,132,231,232 入力プレート
33,133,233出力プレート
34,134 コイルスプリング
35 ヒス発生機構
41 ベース部材
42,342 イナーシャリング
44 コイルスプリング

Claims (7)

  1. 駆動源と出力側装置との間に配置されたダンパ装置であって、
    前記駆動源に連結される円板状の本体部と、前記本体部の外周端部に設けられ軸方向に延びる筒状の質量部と、を有する入力回転体と、
    前記質量部の径方向内側に配置され、前記入力回転体からのトルクを前記出力側装置に伝達するダンパ本体と、
    前記質量部と前記ダンパ本体との径方向間に配置された動吸振器と、
    を備えたダンパ装置。
  2. 前記ダンパ本体は、
    外周部が前記入力回転体の質量部に固定された入力プレートと、
    前記入力プレートと相対回転可能に配置された出力プレートと、
    前記入力プレートと前記出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、
    を有する
    請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記ダンパ本体は、
    外周部が前記入力回転体の本体部に固定された入力プレートと、
    前記入力プレートと相対回転可能に配置された出力プレートと、
    前記入力プレートと前記出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、
    を有する
    請求項1に記載のダンパ装置。
  4. 駆動源と出力側装置との間に配置されたダンパ装置であって、
    前記駆動源に連結される円板状の本体部と、前記本体部の外周端部に設けられ軸方向に延びる筒状の質量部と、を有する入力回転体と、
    前記入力回転体に固定された入力プレートと、前記入力プレートと相対回転自在であって前記出力側装置に連結される出力プレートと、前記入力プレートと前記出力プレートとを回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、を有し、前記質量部の径方向内側に配置されたダンパ本体と、
    前記質量部の径方向内側に配置され、前記ダンパ本体に連結された動吸振器と、
    を備えたダンパ装置。
  5. 前記動吸振器は、
    前記出力プレートの外周部に設けられたベース部と、
    前記ベース部を軸方向間に挟むように配置された1対のサイドプレートと、
    前記ベース部と前記1対のサイドプレートとを回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、
    を有する、
    請求項2から4のいずれかに記載のダンパ装置。
  6. 前記ベース部は、前記出力プレートの外周端部を径方向外側に延長して構成されている、請求項5に記載のダンパ装置。
  7. 前記入力プレートと前記出力プレートとの軸方向間に設けられ、前記入力プレートと前記出力プレートとの相対回転時にヒステリシストルクを発生するヒス発生機構をさらに備えた、請求項1から6のいずれかに記載のダンパ装置。
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