JP2021085118A - 編織物 - Google Patents

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佑介 中澤
Yusuke Nakazawa
佑介 中澤
好宏 中村
Yoshihiro Nakamura
好宏 中村
篤史 白石
Atsushi Shiraishi
篤史 白石
大樹 櫻井
Daiki Sakurai
大樹 櫻井
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

【課題】クーリング性に優れる編織物を提供する。【解決手段】下記の繊維Xと下記の繊維Yとを含む、編織物。繊維X:繊維軸に垂直な繊維断面において、外側の繊維部分がセルロースで構成され、内側の繊維部分がトリアセテートで構成されている繊維。繊維Y:芯部と鞘部とを有し、下式(1)を満足する芯鞘複合繊維。|nA−nB|≧0.01 ・・・式(1)式(1)中、nAは前記繊維Yの前記芯部の樹脂の屈折率であり、nBは前記繊維Yの前記鞘部の樹脂の屈折率である。【選択図】なし

Description

本発明は、編織物に関する。
衣料用素材等の編織物に使用される繊維として、アセテート繊維が知られている。アセテート繊維には独特のドライな風合いがあり、吸水性がよいことから、春夏向けの衣料用素材に使用されている。
ところで、衣料用素材には日々、新しい風合い、機能性の具備が求められており、新しい風合いの開発、機能性の付与のために種々の改良研究が行われている。その一例として、アセテート繊維をアルカリで処理し、アセテート繊維の表面を改質する方法が知られている(特許文献1〜3)。
特開昭61−245367号公報 特開昭54−151698号公報 特開昭61−34275号公報
しかし、特許文献1〜3に記載の編織物は、汗をかいた後の涼感が得られにくく、クーリング性が不充分である。
本発明は、クーリング性に優れる編織物を提供する。
本発明の発明者らは、種々検討の結果、アセテート繊維を含む編織物において、アセテート繊維を部分的に鹸化処理することで、汗をかいた後のクーリング性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は下記の態様を有する。
[1] 下記の繊維Xと下記の繊維Yとを含む、編織物。
繊維X:繊維軸に垂直な繊維断面において、外側の繊維部分がセルロースで構成され、内側の繊維部分がトリアセテートで構成されている繊維。
繊維Y:芯部と鞘部とを有し、下式(1)を満足する芯鞘複合繊維。
|n−n|≧0.01 ・・・式(1)
式(1)中、nは前記繊維Yの前記芯部の樹脂の屈折率であり、nは前記繊維Yの前記鞘部の樹脂の屈折率である。
[2] 前記繊維Xは、繊維軸に垂直な断面における外側の繊維部分のセルロースの面積比率が、繊維軸に垂直な繊維断面の面積に対して5〜50質量%である、[1]に記載の編織物。
[3] 前記繊維Xの含有率が、10〜70質量%である、[1]又は[2]に記載の編織物。
[4] 前記繊維Xを含む第1の面と、前記第1の面と対向する面であり、前記繊維Yを含む第2の面と、を有するリバーシブル組織である、[1]〜[3]のいずれかに記載の編織物。
[5] 目付が、50〜300g/mであり、下式(2)で算出される遮熱性能値が、1℃以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載の編織物。
(遮熱性能値)=|T−T| ・・・式(2)
式(2)中、Tは、下記の測定編織物を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、測定編織物に照射した後の熱線受光体の温度であり、Tは、下記の基準編織物1を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、基準編織物1に照射した後の熱線受光体の温度である。
測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
基準編織物1:測定編織物中の前記繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるポリエステル繊維からなる編織物。
[6] 下記の方法で測定される速乾性能値が、55分以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載の編織物。
速乾性能値の測定方法:温度20℃、相対湿度65%RH下の雰囲気中で試料に0.6gの水を滴下し、試料を放置し、水の滴下直後から1分ごとに試料中の水分量を測定し、下式(3)で算出される残留水分率が10%以下となるまでの時間を速乾性性能値(分)とする。
(残留水分率(%))=(水分量の測定値(g)/測定開始直後の水分量(g))×100 ・・・式(3)
[7] 下式(4)で算出される、編織物における前記繊維Xの吸湿性能値が、4.0%以上である、[1]〜[6]のいずれかに記載の編織物。
(吸湿性能値)={[(m−m)×100÷m]−(前記繊維Yの含有率)×0.4}/(前記繊維Xの含有率) ・・・式(4)
式(4)中、mは、熱風乾燥機を用いて温度60℃の条件下で60分間、試料の予備乾燥を行い、次いで、予備乾燥後の試料を温度20℃、湿度65%の条件下で180分間、調湿した後の試料の質量であり、mは、熱風乾燥機を用いて温度110℃の条件下で、180分間、絶乾を行った後の試料の質量である。
[8] 下記の方法で測定される放熱性能値が、1.2〜3.0Wである、[1]〜[7]のいずれかに記載の編織物。
放熱性能値の測定方法:下記の測定編織物を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置いて吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物を置き、測定編織物の50cm上方から200Wのレフランプの光を試料に照射し、熱板の温度を33℃に保つために消費する電力量を放熱量として照射開始と同時に測定し、測定開始後10〜45秒の放熱量の平均値を算出し、放熱性能値とする。
測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
[9] 下記の方法で測定される生地表面温度の温度差が、1℃以上である、[1]〜[8]のいずれかに記載の編織物。
生地表面温度の温度差の測定方法:下記の測定編織物及び下記の基準編織物2を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置き、測定編織物及び基準編織物2を吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物及び基準編織物2を並べて置き、測定編織物及び基準編織物2の50cm上方から200Wのレフランプの光を測定編織物及び基準編織物2に照射する。次いで、照射開始後120秒の測定編織物及び基準編織物2の表面温度をサーモグラフィーで3点測定し、測定編織物及び基準編織物2の3点の平均値の差を生地表面温度の温度差とする。
測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
基準編織物2:測定編織物中の前記繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるトリアセテート及びポリエステル繊維からなる編織物。
本発明によれば、クーリング性に優れる編織物が提供される。
本明細書において「クーリング性」とは、放熱性値または生地表面温度の温度差の値に基づいて評価される特性である。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
本発明の編織物は、下記の繊維Xと下記の繊維Yとを含む。
繊維X:繊維軸に垂直な繊維断面において、外側の繊維部分がセルロースで構成され、内側の繊維部分がトリアセテートで構成されている繊維。
繊維Y:芯部と鞘部とを有し、下式(1)を満足する芯鞘複合繊維。
|n−n|≧0.01 ・・・式(1)
式(1)中、nは前記繊維Yの前記芯部の樹脂の屈折率であり、nは前記繊維Yの前記鞘部の樹脂の屈折率である。
繊維Xは、トリアセテート繊維の表面をアルカリ処理することで、外側をセルロースに改質したものである。そのため、繊維Xは、外側の繊維部分のトリアセテートがセルロースに鹸化され、中心部の繊維に向かうほどトリアセテートに近づく構造を有する。繊維Xは、トリアセテート繊維の表面鹸化処理物であるとも言える。
繊維Xは、芯鞘構造の繊維とは異なる繊維構造である。表面鹸化処理を施す前のトリアセテート繊維を紡出する際は、単繊維の構造でよい。芯鞘構造のトリアセテート繊維を使用し、その鞘部分をアルカリ処理してセルロース化した場合、鞘部が変形し、繊維の表層全てをセルロースで覆うことができず、部分的にアセテート繊維が表面に現れてしまうからである。本発明は単繊維の構造のトリアセテート繊維の表面をアルカリ処理することで、繊維の表層の全てをセルロースで覆うことができる。
繊維Xにおいては、外側の繊維部分がセルロースで構成されている。そのため、編織物中の繊維Xが外気中の水分を吸収しやすく、吸湿性に優れ、相対的により多くの水分が繊維Xに吸収される。その結果、本発明の編織物の温度が上昇すると相対的により多くの水分が本発明の編織物から空気中から蒸発する。そのため、相対的に大きな気化熱が発生し、水分が気化する際の吸熱により、クーリング性がよくなる。
繊維Xにおいては、内側の繊維部分がトリアセテート繊維で構成されている。そのため、編織物中の繊維Xが分散染料で染色可能であり、ポリエステル繊維と同じ染料で効率よく染色できる。加えて、繊維Xは、ポリエステル繊維と比較して速乾性にも優れる。
繊維Xの繊維軸に垂直な繊維断面において繊維Xの外側のセルロースの面積比率は、繊維Xの断面積に対して5〜50%が好ましく、10〜45%がより好ましく、15〜40%がさらに好ましい。
前記外側のセルロースの面積比率が前記下限値以上であると、吸湿性がさらによくなり、クーリング性がさらによくなる。前記外側のセルロースの面積比率が前記上限値以下であると、分散染料で充分な濃度に染色可能であり、適度な鹸化状態となり繊維強度が充分に保たれる傾向がある。
繊維Yは、下式(1)を満足する。
|n−n|≧0.01 ・・・式(1)
式(1)中、nは前記繊維Yの前記芯部の樹脂の屈折率であり、nは前記繊維Yの前記鞘部の樹脂の屈折率である。
繊維Yにおいて、|n−n|は、0.01以上であり、0.02以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.04以上がさらに好ましい。本発明の編織物においては、|n−n|が0.01以上であるため、遮光性がよく、衣料等とした際に太陽の光を通しにくくなり、編織物の遮熱性がよくなる。ここで、n、nは、例えば、繊維便覧 原料編 繊維学会編(1968年11月30日発行)の第218〜219ページの表2・26には、各種樹脂の繊維の繊維軸に直角方向の屈折率について次のように記載されている。
ポリエチレン繊維:1.512〜1.520、ポリプロピレン繊維:1.488、ナイロン6繊維:1.515、ポリエチレンテレフタレート繊維:1.372〜1.781。
繊維Yは、芯部と鞘部とを有する芯鞘構造の化学繊維である。芯部及び鞘部を構成する樹脂は、前記式(1)を満たす樹脂であれば特に限定されない。芯部及び鞘部を構成する樹脂は互いに同一でもよく、異なってもよい。芯部、鞘部を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン6樹脂、ポリプロピレン樹脂が挙げられる。ただし、繊維Yを構成する樹脂は、これらの例示に限定されない。
芯部と鞘部の体積比は特に限定されない。例えば、鞘部の体積に対する芯部の体積の比は、芯鞘比率:1/4〜芯鞘比率:1/10としてもよい。鞘部の体積に対する芯部の体積の比が前記下限値以上であると、分散染料で充分な濃度に染色可能であり、繊維強度が充分に保たれる傾向がある。鞘部の体積に対する芯部の体積の比が前記上限値以下であると、遮光性がさらによくなり、編織物の遮熱性がさらによくなる。
本発明の編織物においては、繊維Xの含有率は10〜70質量%が好ましく、15〜65質量%がより好ましく、20〜60質量%がさらに好ましい。繊維Xの含有率が前記下限値以上であると、トリアセテートの風合いがよく、吸水速乾性がよくなり、編織物が適度な吸湿性を具備する傾向がある。繊維Xの含有率が前記上限値以下であると、編織物の破裂強度が充分に確保される傾向がある。
本発明の編織物においては、繊維Yの含有率は30〜90質量%が好ましく、35〜85質量%がより好ましく、40〜80質量%がさらに好ましい。繊維Yの含有率が前記下限値以上であると、遮光性、遮熱性がさらによくなり、編織物のクーリング性がさらに優れる。繊維Yの含有率が前記上限値以下であると、編織物が適度な吸湿性を具備する傾向がある。
本発明の編織物は、第1の面と第2の面とを有するリバーシブル組織が好ましい。第1の面は、繊維Xを含む、編織物の片面である。第2の面は、第1の面と対向する面であり、繊維Yを含む、編織物の別の片面である。ここで、第1の面は、本発明の効果を損なわない範囲で繊維X以外の繊維をさらに含んでもよく、第2の面は、本発明の効果を損なわない範囲で繊維Y以外の繊維をさらに含んでもよい。
本発明の編織物がリバーシブル組織であると、編織物を衣料とした際に、肌側の生地を第1の面とし、外側の生地を第2の面とすることができる。この場合、肌側の生地では汗をかいた後に水分が繊維Xに吸収されやすく、繊維Xに吸収された水分の蒸発の際の気化熱が発生することで、クーリング性の効果を実感しやすくなる。加えて、外側の生地では太陽の光が繊維Yによって遮られ、遮熱性の効果を実感しやすくなる。したがって本発明の編織物が、夏のアウトレジャー、スポーツ衣料の用途に好適となる。
本発明の編織物の目付は50〜300g/mが好ましく、70〜280g/mがより好ましく、90〜250g/mがさらに好ましい。
目付が前記下限値以上であると、遮光性、防透性がよくなる。目付が前記上限値以下であると、本発明の編織物をウェア、インナー等の衣料とした際に適切な重量感が得られ、編織物が重くなりすぎず、クーリング性による冷却効果を感じやすい。
本発明の編織物の遮熱性能値は1℃以上が好ましく、1.3℃以上がより好ましく、1.5℃以上がさらに好ましい。遮熱性能値が前記下限値以上であると、編織物が太陽の光にあたったときにも涼しさを容易に感じることができ、クーリング性がさらによくなる。
編織物の遮熱性能値の上限値は、特に限定されない。編織物の遮熱性能値の上限値は、例えば、5.0℃でもよい。
遮熱性能値は、下式(2)で算出される。
(遮熱性能値)=|T−T| ・・・式(2)
式(2)中、Tは、下記の測定編織物を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、測定編織物に照射した後の熱線受光体の温度であり、Tは、下記の基準編織物1を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのランプの光を20℃の環境下で15分間、基準編織物1に照射した後の熱線受光体の温度である。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
基準編織物1:測定編織物中の繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるポリエステル繊維からなる編織物。
本発明の編織物の速乾性能値は55分以下が好ましく、50分以下がより好ましく、35分以下がさらに好ましい。速乾性能が前記上限値以下であると、吸水後の編織物が早く乾燥し、洗濯後に早く乾く傾向がある。
本発明の編織物の速乾性能値の下限値は、特に限定されない。編織物の速乾性能値の下限値は、例えば、10分でもよい。
本発明の編織物の速乾性能値は、下記の方法で測定される。
速乾性能値の測定方法:温度20℃、相対湿度65%RH下の雰囲気中で試料に0.6gの水を滴下し、試料を放置し、水の滴下直後から1分ごとに試料中の水分量を測定し、下式(3)で算出される残留水分率が10%以下となるまでの時間を速乾性性能値(分)とする。
(残留水分率(%))=(水分量の測定値(g)/測定開始直後の水分量(g))×100 ・・・式(3)
本発明の編織物における繊維Xの吸湿性能値は、4.0%以上が好ましく、5.0%以上がより好ましく、5.5%以上がさらに好ましい。繊維Xの吸湿性能値が前記下限値以上であると、繊維Xの吸湿性がさらによくなる。その結果、編織物から気化する水分量が多くなり、水分の気化による吸熱反応によって、本発明の編織物のクーリング性がさらによくなる。
一方、編織物における繊維Xの吸湿性能値は4.0%未満でもよい。繊維Xの吸湿性能値が4.0%未満であると、編織物の速乾性がよくなる。そのため、編織物における繊維Xの吸湿性能値の上限値は特に限定されない。編織物における繊維Xの吸湿性能値の上限値は、例えば、10.0%でもよい。
本発明の編織物における繊維Xの吸湿性能値は、下式(4)で算出される。
(編織物における繊維Xの吸湿性能値)={[(m−m)×100/m]−(繊維Yの含有率)×0.4]/(繊維Xの含有率) ・・・式(4)
式(4)中、mは、熱風乾燥機を用いて温度60℃の条件下で60分間、試料の予備乾燥を行い、次いで、予備乾燥後の試料を温度20℃、湿度65%の条件下で180分間、調湿した後の試料の質量であり、mは、熱風乾燥機を用いて温度110℃の条件下で、180分間、絶乾を行った後の試料の質量であり、繊維Yの吸湿率(%)を「0.4」(%)としている。
本発明の編織物の放熱性能値は、1.2〜3.0Wが好ましく、1.3〜2.8Wがより好ましく、1.4〜2.5Wがさらに好ましい。
編織物の放熱性能値が前記下限値以上であると、肌面からの吸熱効果が大きくなり、編織物の温度が低下し、クーリング性がさらによくなる。編織物の放熱性能値が前記上値以下であると、肌面に触れた際に極端に冷たく感じにくく、適度なクーリング性が実現される。
本発明の編織物の放熱性能値は、下記の方法で測定される。
放熱性能値の測定方法:下記の測定編織物を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置いて吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物を置き、測定編織物の50cm上方から200Wのレフランプの光を試料に照射し、熱板の温度を33℃に保つために消費する電力量を放熱量として照射開始と同時に測定し、測定開始後10〜45秒の放熱量の平均値を算出し、放熱性能値とする。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
本発明の編織物の生地表面温度の温度差は、1℃以上が好ましく、1.2℃以上がより好ましく、1.4℃以上がさらに好ましい。
編織物の生地表面温度の温度差が前記下限値以上であると、実際に編織物がその温度差の分だけ冷却されていることとなり、肌面に触れた際の冷感を感じやすく、クーリング性がさらに優れる。
本発明の編織物の生地表面温度の温度差は、下記の方法で測定される。
生地表面温度の温度差の測定方法:下記の測定編織物及び下記の基準編織物2を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置き、測定編織物及び基準編織物2を吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物及び基準編織物2を並べて置き、測定編織物及び基準編織物2の50cm上方から200Wのレフランプの光を測定編織物及び基準編織物2に照射する。次いで、照射開始後120秒の測定編織物及び基準編織物2の表面温度をサーモグラフィーで3点測定し、測定編織物及び基準編織物2の3点の平均値の差を生地表面温度の温度差とする。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
基準編織物2:測定編織物中の繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるトリアセテート及びポリエステル繊維からなる編織物。
(編織物の製造方法)
本発明の編織物は、例えば、後述の実施例に記載の方法で製造できる。ただし、本発明の編織物の製造方法は、実施例に記載の方法に限定されない。例えば、トリアセテート繊維と繊維Yとを含む編織物を製造し、次いで、編織物における繊維Xの表面のみを鹸化してセルロースとする鹸化処理を行うことで、本発明の編織物を製造できる。
(作用効果)
以上説明した本発明の編織物にあっては、特定の繊維Xと特定の繊維Yとを含む。特定の繊維Xは、アルカリ処理によって繊維の表面、すなわち、繊維断面の外側の繊維部分がセルロースで構成され、内側の繊維部分がトリアセテートで構成されている。そのため、編織物における繊維Xは吸湿性に優れ、より多くの水分が繊維Xに吸収される。その結果、本発明の編織物の温度が上昇したときにより多くの水分が本発明の編織物から空気中から蒸発し、水分が気化する際の吸熱反応により大きな気化熱が発生し、クーリング性がよくなる。
加えて、特定の繊維Yは、芯部及び鞘部の樹脂の屈折率が前記式(1)を満足するため、遮光性がよく、衣料等とした際に太陽の光を通しにくく、編織物が遮熱性に優れる。
このように、本発明の編織物は、特定のアセテート繊維Xと特定の繊維Yとを含み、吸湿性、遮光性及び遮熱性が従来品と比較して優れている。そのため、本発明の編織物は、クーリング性に優れる。
以下、本発明を実施例によってより具体的に説明する。本発明は、以下の記載によって限定されない。
(使用した繊維)
トリアセテート繊維1:三菱ケミカル社製、84dtex/20フィラメント生糸
芯鞘複合繊維2:芯鞘型ポリエステル繊維仮撚加工糸(三菱ケミカル社製、84dTex/48フィラメント仮撚加工糸、芯部の樹脂:ポリエチレン樹脂、鞘部の樹脂:二酸化チタンを2質量%含有するポリエチレンテレフタレート樹脂、鞘部の体積に対する芯部の体積の芯鞘比率:1/6)
ポリエステル繊維3:レギュラーポリエステル繊維(三菱ケミカル社製、56dtex/24フィラメント仮撚加工糸)
(繊維Xの断面における外側の繊維部分のセルロースの面積比率)
繊維Xの断面を撮影し、撮影した写真の拡大コピーを作製した。作製した拡大コピーにおいて、外側のセルロース部分と内側のトリアセテート部分の境界をはさみで切り、外側のセルロースで構成される繊維部分と内側のトリアセテートで構成される繊維部分とを互いに分離した。外側のセルロースの繊維部分のコピー、内側のトリアセテートの繊維部分のコピーの質量を個別に測定し、これらのコピーの質量比を面積比として算出した。
(遮熱性能値)
遮熱性能値は、下式(2)で算出した。
(遮熱性能値)=|T−T| ・・・式(2)
本実施例においては、Tは、下記の測定編織物を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、測定編織物に50cm上方から照射した後の熱線受光体の温度であり、Tは、下記の基準編織物1を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、基準編織物1に50cm上方から照射した後の熱線受光体の温度である。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
基準編織物1:測定編織物中の繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるポリエステル繊維からなる編織物。
レフランプとして、岩崎電気株式会社製「アイランプ・スポット、PRS100V500W」を使用し、熱線受光体として黒画用紙を使用した。試験室温度は20±2℃に設定した。その他の測定条件は、日本化学繊維検査協会の遮熱性測定方法に準拠した。
、Tの測定に際しては、編織物側からレフランプの光を照射し、裏面の熱線受光体中央の温度を熱電対で継時的に測定した。測定編織物、基準編織物1で位置を入れ替えて各4回測定し、そのデータを平均した値をT、Tの測定結果とした。
(速乾性能値)
速乾性能値の測定方法:温度20℃、相対湿度65%RH下の雰囲気中で試料に0.6gの水を滴下し、試料を放置し、水の滴下直後から1分ごとに試料中の水分量を測定し、下式(3)で算出される残留水分率が10%以下となるまでの時間を速乾性性能値(分)とした。
(残留水分率(%))=(水分量の測定値(g)/測定開始直後の水分量(g))×100 ・・・式(3)
(吸湿性能値)
吸湿性能値は、下式(4)で算出した。
(吸湿性能値)={[(m−m)×100÷m]−(繊維Yの含有率)×0.4}/(繊維Xの含有率) ・・・式(4)
本実施例においては、mは、熱風乾燥機を用いて温度60℃の条件下で60分間、試料の予備乾燥を行い、次いで、予備乾燥後の試料を温度20℃、湿度65%の条件下で180分間、調湿した後の試料の質量であり、mは、熱風乾燥機を用いて温度110℃の条件下で、180分間、絶乾を行った後の試料の質量である。絶乾には風乾オーブンを使用した。
(放熱性能値)
下記の測定編織物及び下記の基準編織物2を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置いて、測定編織物及び基準編織物2を吸湿状態とし、次いで、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物及び基準編織物2を並べて置き、測定編織物及び基準編織物2の50cm上方から200Wのレフランプの光を測定編織物及び基準編織物2に照射し、熱板の温度を33℃に保つために消費する電力量を放熱量として照射開始と同時に測定し、測定開始後10〜45秒の放熱量の平均値を算出し、放熱性能値とした。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
基準編織物2:測定編織物中の繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるトリアセテート及びポリエステル繊維からなる編織物。
(生地表面温度の温度差の測定方法)
生地表面温度の温度差の測定方法:下記の測定編織物及び下記の基準編織物2を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置き、測定編織物及び基準編織物2を吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物及び基準編織物2を並べて置き、測定編織物及び基準編織物2の50cm上方から200Wのレフランプの光を測定編織物及び基準編織物2に照射した。次いで、照射開始後120秒の測定編織物及び基準編織物2の表面温度をサーモグラフィーで3点測定し、測定編織物及び基準編織物2の3点の平均値の差を生地表面温度の温度差とした。
測定編織物:繊維Xと繊維Yとを含む編織物。
基準編織物2:測定編織物中の繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるトリアセテート及びポリエステル繊維からなる編織物。
<実施例1>
28ゲージ、30インチの丸編機にて、最終製品のオモテ面(第2の面)となるように芯鞘複合繊維2を使用して天竺組織を形成し、最終製品のウラ面(第1の面)となるようにポリエステル繊維3と、トリアセテート繊維1を使用して、ブロック柄組織を形成し、ダブルジャージ生機を得た。このダブルジャージ生機の布帛の構成は、オモテ面が芯鞘複合繊維2からなる天竺組織であり、ウラ面がトリアセテート繊維1とポリエステル繊維3からなるブロック柄組織である。
このダブルジャージ生機をロールから解きながら開反し、180℃に設定したテンターでプレセットした後、液流染色機に投入した。トリアセテート繊維1の表面のみを鹸化するために、100℃で30分間、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)水溶液中にてアルカリ処理を行った。ここで、苛性ソーダは、鹸化率が30%となるために必要な理論量を投入した。これにより、トリアセテート繊維1の表面のみを鹸化した。次いで、抜液、洗浄、中和を行った後、120℃の染色温度で染色し、拡布、乾燥を経て、150℃に設定したテンターで仕上げセットを行い、ダブルジャージ編物として実施例1の編織物を得た。実施例1の編織物について、上述の測定方法にしたがって各性能値を測定した。結果を表1に示す。ここで、遮熱性能値の測定に際しては、オモテ面(第2の面)にレフランプを照射した。速乾性能値の測定に際しては、ウラ面(第1の面)について残留水分率を測定した。
<比較例1>
実施例1で得たダブルジャージ生機を使用し、トリアセテート繊維1の表面鹸化を行わず、80℃で10分程度、精練処理を行った。精練を行った後、120℃の染色温度で染色し、布、乾燥を経て、150℃に設定したテンターで仕上げセットを行い、比較例1の編織物を得た。比較例1の編織物について、上述の測定方法にしたがって各性能値を測定した。結果を表1に示す。ここで、遮熱性能値の測定に際しては、オモテ面(第2の面)にレフランプを照射した。速乾性能値の測定に際しては、ウラ面(第1の面)について残留水分率を測定した。
Figure 2021085118
実施例1の編織物においては、比較例1の編み織物と比較して遮熱性能値、吸湿性能値、放熱性能値、生地表面温度の温度差の測定結果が良好であった。また、実施例1の編織物においては、比較例1の編織物と比較して速乾性能値の測定結果も実用上充分であると考えられた。

Claims (9)

  1. 下記の繊維Xと下記の繊維Yとを含む、編織物。
    繊維X:繊維軸に垂直な繊維断面において、外側の繊維部分がセルロースで構成され、内側の繊維部分がトリアセテートで構成されている繊維。
    繊維Y:芯部と鞘部とを有し、下式(1)を満足する芯鞘複合繊維。
    |n−n|≧0.01 ・・・式(1)
    式(1)中、nは前記繊維Yの前記芯部の樹脂の屈折率であり、nは前記繊維Yの前記鞘部の樹脂の屈折率である。
  2. 前記繊維Xは、繊維軸に垂直な断面における外側の繊維部分のセルロースの面積比率が、繊維軸に垂直な繊維断面の面積に対して5〜50質量%である、請求項1に記載の編織物。
  3. 前記繊維Xの含有率が、10〜70質量%である、請求項1又は2に記載の編織物。
  4. 前記繊維Xを含む第1の面と、前記第1の面と対向する面であり、前記繊維Yを含む第2の面と、を有するリバーシブル組織である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の編織物。
  5. 目付が、50〜300g/mであり、下式(2)で算出される遮熱性能値が、1℃以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の編織物。
    (遮熱性能値)=|T−T| ・・・式(2)
    式(2)中、Tは、下記の測定編織物を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、測定編織物に照射した後の熱線受光体の温度であり、Tは、下記の基準編織物1を熱線受光体の5mm上に保持した状態で、500Wのレフランプの光を20℃の環境下で15分間、基準編織物1に照射した後の熱線受光体の温度である。
    測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
    基準編織物1:測定編織物中の前記繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるポリエステル繊維からなる編織物。
  6. 下記の方法で測定される速乾性能値が、55分以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の編織物。
    速乾性能値の測定方法:温度20℃、相対湿度65%RH下の雰囲気中で試料に0.6gの水を滴下し、試料を放置し、水の滴下直後から1分ごとに試料中の水分量を測定し、下式(3)で算出される残留水分率が10%以下となるまでの時間を速乾性性能値(分)とする。
    (残留水分率(%))=(水分量の測定値(g)/測定開始直後の水分量(g))×100 ・・・式(3)
  7. 下式(4)で算出される、編織物における前記繊維Xの吸湿性能値が、4.0%以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の編織物。
    (吸湿性能値)={[(m−m)×100÷m]−(前記繊維Yの含有率)×0.4}/(前記繊維Xの含有率) ・・・式(4)
    式(4)中、mは、熱風乾燥機を用いて温度60℃の条件下で60分間、試料の予備乾燥を行い、次いで、予備乾燥後の試料を温度20℃、湿度65%の条件下で180分間、調湿した後の試料の質量であり、mは、熱風乾燥機を用いて温度110℃の条件下で、180分間、絶乾を行った後の試料の質量である。
  8. 下記の方法で測定される放熱性能値が、1.2〜3.0Wである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の編織物。
    放熱性能値の測定方法:下記の測定編織物を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置いて吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物を置き、測定編織物の50cm上方から200Wのレフランプの光を試料に照射し、熱板の温度を33℃に保つために消費する電力量を放熱量として照射開始と同時に測定し、測定開始後10〜45秒の放熱量の平均値を算出し、放熱性能値とする。
    測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
  9. 下記の方法で測定される生地表面温度の温度差が、1℃以上である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の編織物。
    生地表面温度の温度差の測定方法:下記の測定編織物及び下記の基準編織物2を温度20℃、湿度98%の環境下に24時間置き、測定編織物及び基準編織物2を吸湿状態とし、温度20℃、湿度65%の環境試験室にて、33℃の熱板の上に測定編織物及び基準編織物2を並べて置き、測定編織物及び基準編織物2の50cm上方から200Wのレフランプの光を測定編織物及び基準編織物2に照射する。次いで、照射開始後120秒の測定編織物及び基準編織物2の表面温度をサーモグラフィーで3点測定し、測定編織物及び基準編織物2の3点の平均値の差を生地表面温度の温度差とする。
    測定編織物:前記繊維Xと前記繊維Yとを含む編織物。
    基準編織物2:測定編織物中の前記繊維Xと繊度及びフィラメント数が同一であるトリアセテート及びポリエステル繊維からなる編織物。
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