JP2021080829A - 足場板 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量であって表面が傷つきにくい足場板を提供する。【解決手段】足場となる板体と、板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、板体には、外部の足場構築体に板体を固定するためのフック部材が設けられており、ポリウレア樹脂層は、フック部材も覆うように構成されている足場板を提供する。足場となる板体と、板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、板体には、外部の足場構築体に板体を固定するためのフック部材が設けられており、フック部材は、板体のおもて面と裏面とを挟むように固定する連結部材を介して、板体に取り付けられており、ポリウレア樹脂層は、連結部材も覆うように構成されている足場板を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、足場板、落下物受取装置、及び落下物受取装置用パネルに関する。
建築用の足場として、アルミニウム材の表面にメラミン樹脂を含む塗料を塗布した足場台が知られている(例えば、特許文献1)。また、アルミニウム材の表面にポリウレアを形成する技術が知られている(例えば、特許文献2)。さらに、作業板の表面にシート材を取り換え自在に設けた足場が知られている(例えば、特許文献3)。
また、仮設足場での作業空間における高所作業の作業中に、作業空間から外側空間に向けて物体が落下したときに落下物を受け取ることによって、落下物が地上に向けて落下することを防止する落下物受取装置が知られている。落下物受取装置は、朝顔装置と呼ばれる(例えば、特許文献4)。
特開2011−247052号公報 特開平9−314050号公報 特開平10−018585号公報 特開2010−126962号公報
足場板及び落下物受取装置は、軽量であって表面が傷つきにくいことが好ましい。
本発明の第1の態様においては、足場となる板体と、前記板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、前記板体には、外部の足場構築体に前記板体を固定するためのフック部材が設けられており、前記ポリウレア樹脂層は、前記フック部材も覆うように構成されている足場板を提供する。
また、前記足場板において、前記板体は樹脂により形成されており、前記フック部材は、その一部が前記板体に埋め込まれるように設けられており、前記ポリウレア樹脂層は、前記板体及び該板体に一部が埋め込まれた前記フック部材の露出部分を覆うように構成されていてもよい。
本発明の第2の態様においては、足場となる板体と、前記板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、前記板体には、外部の足場構築体に前記板体を固定するためのフック部材が設けられており、前記フック部材は、前記板体の前記おもて面と裏面とを挟むように固定する連結部材を介して、前記板体に取り付けられており、前記ポリウレア樹脂層は、前記連結部材も覆うように構成されている足場板を提供する。
また、前記足場板において、前記ポリウレア樹脂層は、前記フック部材も覆うように構成されていてもよい。
本発明の第3の態様においては、足場となる板体を有し、前記板体の表面には、溝状のガイド機構を有する凹部を備えており、前記凹部に着脱自在に取り付けられるシート部材を有し、前記シート部材は、連結部で連結された第1シート部材と第2シート部材とを有しており、前記第1シート部材と前記第2シート部材が連結部で折り曲げ可能に構成されており、前記第1シート部材と前記第2シート部材はそれぞれ、基材と、前記基材の表面を覆うコーティング層と、を含み、前記コーティング層は、ポリウレア樹脂層で構成されており、前記シート部材は前記連結部で折り曲げた状態で前記凹部に挿入され、その後平面状にされることで前記ガイド機構に挿入されて保持されるように構成されている足場板を提供する。
また、前記足場板において、前記第1シート部材と前記第2シート部材の基材は、前記ポリウレア樹脂層で構成された前記コーティング層で全面が覆われていてもよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴のすべてを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
建設作業現場で枠組みされた足場構築体1の一部を示す図である。 本発明の第1実施形態の足場板を示す平面図である。 第1実施形態の足場板を示す側面図である。 全開閉式の足場板を示す図である。 本発明の第2実施形態の足場板150を示す平面図である。 第2実施形態の足場板150にシート部材を挿入する場合を示す図である。 シート部材の部分断面図を示す図である。 本発明の第3実施形態の落下物受取装置を示す図である。 落下物受取装置用パネルの部分断面図を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、建設作業現場における足場構築体1の一部を示す図である。足場構築体1は、横材2、縦材3、及び補強材4を備える。一対の縦材3の間に横材2が連結される。補強材4は、横材2と縦材3が連結される角部を補強する。足場構築体1は、上下複数段に継ぎ足される。但し、足場構築体1は、図1の場合に限られない。足場板100は、一定間隔おきに立設された対向する足場構築体1、1の横材2、2間に架け渡されて、作業通路を提供する。一例において、足場板100は、二枚一組で並列して横材2、2間に架け渡される。足場板100は、足場本体部10及びフック部材12を備える。
図2は、本発明の第1実施形態の足場板100を示す平面図である。足場板100の足場本体部10は、足場となる板体を形成する。本例において、板体の表面をポリウレア樹脂層が覆っている。足場本体部10は、矩形状をしてよい。足場本体部10が形成する板体は、必ずしも平坦である必要はない。板体のおもて面には、滑り止めの凹凸部14が設けられてよい。板体の裏面には、後述するように井桁状に補強部が設けられてよい。足場本体部10において、作業者が載る面をおもて面とし、おもて面の逆側の裏面と称する。
足場本体部10の幅方向の各側端部は断面コ字状に形成されてよい。足場本体部10の長手方向に直交する方向を幅方向とする。足場本体部10の長手方向の各端部には、フック部材12が設けられている。フック部材12は、足場本体部10の長手方向の端部において、角部に一つずつ設けられてよい。フック部材12は、足場本体部10の長手方向の端部から突出してよい。フック部材12は、足場構築体1の横材2に対して上方から引っ掛けられて固定される。フック部材12は、バネによって付勢されてもよい。但し、足場板100と足場構築体1との固定方法は、限定されない。
図3は、第1実施形態の足場板100を示す側面図である。図3には、説明のために、足場板100の側面部分の部分拡大断面を併記している。足場本体部10は、足場となる板体20及びポリウレア樹脂層24を備える。ポリウレア樹脂層24は、板体20の表面の少なくともおもて面16を覆う。板体20のおもて面16を覆う場合には、おもて面16の全体を覆う場合のみならず、おもて面16の縁の部分を除いた中央部分を覆う場合も含まれる。板体20は、アルミニウム材またはスチール材等の金属材料により形成されてよい。あるいは、板体20は、木材により形成されてもよい。
板体20は、発泡合成樹脂により形成されてもよい。一例として板体20を形成する合成樹脂は、高分子化合物である。より具体的な例として、板体20を形成する合成樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリウレタンから選択された1以上の材料で形成される。発泡合成樹脂とは、これらの合成樹脂中に微細な気泡を分散させたものを指す。一つの実施例において、基材60は発泡スチロール(発泡ポリスチレン)で形成される。
外部の足場構築体1に板体20を固定するために、金属または強化プラスチックで形成されたフック部材12が発泡合成樹脂の板体20に設けられてよい。フック部材12は、発泡合成樹脂に一端が埋め込まれるようにインサート成形によって板体20に設けられてよい。埋め込まれる一端は、発泡合成樹脂の内部において屈曲してよい。屈曲した部分がアンカーとして機能することにより、フック部材12が発泡合成樹脂から抜けづらくなる。但し、フック部材12と発泡合成樹脂との連結は、この場合に限られない。一例として、発泡合成樹脂で形成される板体20のおもて面16と裏面17とを挟むように固定する連結部材を介してフック部材12が板体20に取り付けられてもよい。この場合、連結部材の上からポリウレア樹脂層24によって覆ってよい。板体20が発泡合成樹脂により形成される場合には、ポリウレア樹脂層24は、板体20の全面に形成されることが好ましい。これにより、足場板100として十分な強度と耐久性を確保できる。
足場本体部10の主要な材料として、板体20がアルミニウム材により形成される場合、足場板100の軽量化が実現できる。板体20の表面の少なくともおもて面16をポリウレア樹脂層24が覆うので、超軽量で、強度、耐水性、および、耐衝撃性に優れた足場板100を提供できる。また、板体20が発泡合成樹脂により形成する場合には、板体20は、さらなる軽量化を実現できる。板体20が発泡合成樹脂により形成される場合であっても、板体20がポリウレア樹脂層24で覆われるので、高強度、優れた耐水性、および、優れた耐衝撃性を有する足場板100を実現できる。板体20が木材で形成される場合には、木材で形成された既存の足場板をポリウレア樹脂層24で被覆して補修する場合が含まれてよい。
本例の足場本体部10は、板体20の表面に下塗塗膜22を有する。ポリウレア樹脂層24は、下塗塗膜22の表面に形成されている。下塗塗膜22は、板体20とポリウレア樹脂層24との付着性を高めるための膜で、例えば、変性エポキシ樹脂である。変性エポキシ樹脂は、ウレタン変性エポキシ樹脂組成物またはアルカノールアミン変性エポキシ樹脂組成物であってよい。但し、板体20に直接的にポリウレア樹脂層24を形成してもよい。
ポリウレア樹脂層24は、例えば、イソシアネートとアミノ基との化学反応によって形成されるウレア結合を有する樹脂層である。一例として、ポリウレア樹脂は、ポリイソシアネート化合物とポリアミン化合物を反応させて形成される。ポリウレア樹脂層24の厚みは5mm以下であってよい。
ポリウレア樹脂層24は、板体20の全面に形成されることが望ましい。ポリウレア樹脂層24は、足場本体部10のおもて面16、裏面17、及び側面のすべてを覆う。側面は、おもて面16および裏面17の間の面を指す。ポリウレア樹脂層24が板体20のすべてを覆うことによって、ポリウレア樹脂層24が側面から剥離することを防止できる。特に、下塗塗膜22を省略する場合には、ポリウレア樹脂層24が板体20のすべてを覆うことによって、剥離を防止することが望ましい。
板体20が、おもて面16側に凹凸部14を有していたり、裏面17側に井桁状の補強部を有していたりする場合には、ポリウレア樹脂層24は、凹凸部14及び井桁状の補強部のすべてを覆ってよい。さらに、フック部材12の表面についてもポリウレア樹脂層24で覆ってもよい。
図4は、全開閉式の足場板100を示す図である。図4に示される足場板100において、足場本体部10は枠部30に回動自在に取り付けられている。足場本体部10の回動軸は、足場板100の長手方向に沿う方向に設けられる。足場本体部10は回動支持部32を介して回動自在に枠部30に取り付けられてよい。フック部材12は、足場板100の長手方向における枠部30の端部に設けられてよい。本例の足場本体部10のおもて面16には、凹凸部14が形成されている。足場本体部10の裏面17側には、井桁状に枠組みされた補強横桟18及び補強縦桟19が補強部として備えられてよい。
本例のような全開閉式の足場板100においても、足場本体部10の表面の少なくともおもて面16にポリウレア樹脂層24を設けてよい。本例において、足場本体部10の全面にポリウレア樹脂層24を設けてよく、枠部30の表面もポリウレア樹脂層24で覆ってよい。
図5は、本発明の第2実施形態の足場板150を示す平面図である。上記した第1実施形態では、板体20の表面に下塗塗膜22を介してポリウレア樹脂層24が形成されている場合、あるいは、板体20の表面に直接的にポリウレア樹脂層24が直接的に形成されている場合を説明した。しかしながら、本発明は、この場合に限られない。本例の足場板150は、板体50の表面に装着されたポリウレア樹脂のコーティング層を含むシート部材40を有する。
足場板150は、足場本体部10及びフック部材12を備える。足場本体部10は、足場となる板体50を形成する。足場板150は、シート部材40を備える。シート部材40は、板体50の表面に着脱自在に取り付けられている。シート部材40のおもて面には、滑り止めの凹凸部14が設けられていてよい。シート部材40は、第1シート部材42と第2シート部材44とを含んでよい。第1シート部材42と第2シート部材44とは対向する辺46において回動可能に連結されてよい。これにより第1シート部材42と第2シート部材44とがなす角度が変更可能となっている。
図6は、第2実施形態の足場板150にシート部材40を挿入する場合を示す図である。板体50は、アルミニウム材またはスチール材等の金属材料、発泡合成樹脂、もしくは木材により形成されてよい。板体50の裏面側には、図4で示したような井桁状の補強部が備えられていてもよい。
板体50のおもて面に、シート部材40が装着される。シート部材40は、板体50のおもて面に接着層によって取り付けられてもよい。但し、シート部材40が劣化した場合におけるシート部材40の着脱を容易にするために、板体50は、シート部材40が挿入されるガイド機構52を有することが望ましい。ガイド機構52は、板体50の長手方向の両端部において、幅方向(X方向)に延びる溝であってよい。本例では、シート部材40の長手方向における両端部が対応するガイド機構52に挿入されることで、シート部材40が板体50のおもて面に装着される。
本例では、第1シート部材42と第2シート部材44とが対向する辺46においてヒンジ機構47で連結されてシート部材40を構成している。シート部材40を板体50に装着するときには、第1シート部材42と第2シート部材44とがヒンジ機構47において折り曲げられた状態で、板体50のおもて面上に配置されてよい。板体50のおもて面に沿って第1シート部材42と第2シート部材44とが平行になるように伸長させていくことによって、シート部材40の長手方向における両端部がガイド機構52の隙間に挿入される。本例では、第1シート部材42の面積が第2シート部材44の面積より小さくなるようにヒンジ機構47の位置がシート部材40の長手方向の中心から設けられている。但し、ヒンジ機構47の位置は、この場合に限定されない。
シート部材40は、第1シート部材42と第2シート部材44がヒンジ機構47で連結されているものに限られない。一例において、一枚の板状のシート部材40を足場本体部10の幅方向(X方向)から、板体50の表面に沿って挿入することで、ガイド機構52に両端部を挿入固定してもよい。また、板状のシート部材40を板体50のおもて面に配置した後に固定部材54によってシート部材40を固定してもよい。シート部材40は、板体50のおもて面と固定部材54の裏面とに挟まれて固定される。固定部材54は、板体50にボルト締めされてよい。
足場本体部10のおもて面に露出する領域におけるシート部材40の厚さを、ガイド機構52に挿入される部分の厚さに比べて厚く形成してもよい。シート部材40の表面の高さと板体50の最上面の高さとの差を予め定められた値以下としてよい。より好ましくは、シート部材40の表面の高さと板体50の最上面の高さを同じにしてよい。これにより、足場板150に段差がなくなるので、足場板150上で作業しやすくなる。
図7は、シート部材40の部分断面図を示す図である。図7においてはシート部材40のX軸方向に沿った断面を示している。シート部材40は、基材60及びコーティング層62を有する。基材60は、発泡合成樹脂で形成される。
一例として基材60を形成する合成樹脂は、高分子化合物である。より具体的な例として、基材60を形成する合成樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリウレタンから選択された1以上の材料で形成される。発泡合成樹脂とは、これらの合成樹脂中に微細な気泡を分散させたものを指す。一つの実施例において、基材60は発泡スチロール(発泡ポリスチレン)で形成される。
コーティング層62は、基材60の表面を覆って形成される。コーティング層62は、ポリウレア樹脂で形成される。コーティング層62が、板体50の表面の少なくともおもて面16を覆うポリウレア樹脂層24として機能する。但し、シート部材40は、必ずしも板体50のおもて面16全部を覆っていない。したがって、コーティング層62も、板体50のおもて面16の全部を覆わないでもよい。
コーティング層62は、基材60の全面に形成されることが好ましい。つまり、コーティング層62は、シート部材40のおもて面16、裏面17、及び側面のすべてを覆う。側面は、おもて面16と裏面17との間の面を指す。コーティング層62の厚みは、基材60の厚みより小さい。一例として、基材60の厚みは3cm以上であり、コーティング層62の厚みT1は5mm以下である。
基材60は、発泡合成樹脂で形成されるので、非常に軽量である。また、コーティング層62は、ポリウレア樹脂で形成されるので、高強度、優れた耐水性、および、優れた耐衝撃性を有する。このため、基材60の表面をコーティング層62でコーティングすることで、超軽量で、強度、耐水性、および、耐衝撃性に優れたシート部材40を提供できる。本例の足場板150によれば、シート部材40が板体50の表面に着脱自在に取り付けられるので、シート部材40を新品に取り換えることによって、美観を維持したまま長期間にわたり足場板150を使用することができる。
シート部材40は、更に、繊維シートを備えてもよい。繊維シートは、基材60と、コーティング層62との間に設けられる。繊維シートは、コーティング層62よりも、切断強度が大きくてよい。繊維シートは、所定の材料で形成した繊維を炭化して形成した炭素繊維を含むシートであってよい。また、繊維シートは、バサルト繊維シートであってもよい。バサルト繊維シートは、玄武岩を溶融して形成した繊維を含むシートである。
バサルト繊維シートは、二酸化珪素(SiO2)を主成分として、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ナトリウム(Na2O)、酸化カリウム(K2O)、酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(Fe2O3+FeO)等を含む。各成分の重量比の含有率は、SiO2:51〜60%程度、Al2O3:14〜19%程度、CaO:5〜10%程度、MgO:3〜6%程度、Na2O+K2O:3〜6%程度、TiO2:0〜3%程度、Fe2O3+FeO:9〜14%程度である。バサルト繊維シートには、その他の成分が更に含まれていてもよい。
図8は、本発明の第3実施形態の落下物受取装置200を示す図である。落下物受取装置200は、建築現場等において足場構築体1の作業空間で高所作業を行うときに、作業空間から外側に向けて突出して設けられる。落下物受取装置200は、作業空間から外側空間に向けて物が落下したとき、落下物を受け取る。これにより、地上に向けて物が落下することを防止する。落下物受取装置200は、朝顔装置と呼ばれる。
落下物受取装置200は、パネル部(落下物受取装置用パネル)210及び取付部220を備える。パネル部210は、足場構築体1から外部空間に向けて突出する。本例のパネル部210は、発泡合成樹脂の基材と、基材の表面を覆う、ポリウレア樹脂のコーティング層とを備えている。
パネル部210は、矩形状に形成されてよい。但し、パネル部210は、この場合に限れず、足場構築体1のコーナー部分に取り付けられる場合のために、三角形状であってもよい。取付部220は、パネル部210基端側を足場構築体1に取り付ける。本例の取付部220は、パネル部210の基端側を足場構築体1に上下方向回動自在に取り付ける。また、落下物受取装置200の自由端側(先端側)の両端から下向きに延びる支持部230が上下方向回動自在に設けられてよい。支持部230によって、落下物受取装置200の姿勢が定まる。
支持部230の先端とパネル部210の先端とは、連結部232を介して接続されている。支持部230の基端は、取付部234によって足場構築体1に取り付けられる。本例では、支持部230の基端の取付部234は、パネル部210の基端の取付部220よりも下方において足場構築体1に取り付けられている。但し、この場合に限られず、支持部230の基端の取付部234が、パネル部210の基端の取付部220よりも上方において足場構築体1に取り付けられてもよい。
パネル部210は、情報から落下する物を受け取りやすくするために、基端部から先端部に向けて上向き傾斜した姿勢で取り付けられて使用される。但し、悪天候時には、強風に煽られないように、先端部を直立方向に向けて移動し、落下物受取装置200を作業空間の側面に重ね合わせた姿勢で格納してよい。落下物受取装置200を格納する場合には、取付部220及び取付部234の少なくとも一つを縦材3に沿って移動して、落下物受取装置200の姿勢を変更してよい。
図9は、落下物受取装置用パネルの部分断面図を示す図である。落下物受取装置用パネルであるパネル部210は、基材240及びコーティング層241を備える。コーティング層241は、基材240を覆う。本例では、コーティング層241は、第1ポリウレア樹脂層242と第2ポリウレア樹脂層244とを含む。但し、本例と異なり、パネル部210は、一層のポリウレア樹脂のコーティング層241を備えていてもよい。基材240は、発泡合成樹脂で形成される。一例として基材60を形成する合成樹脂は、高分子化合物である。より具体的な例として、基材60を形成する合成樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリウレタンから選択された1以上の材料で形成される。
コーティング層241は、ポリウレア樹脂で形成される。コーティング層241は、基材240の全面に形成されることが好ましい。コーティング層241は、パネル部210のおもて面216、裏面217、及び側面のすべてを覆う。側面は、おもて面216および裏面217の間の面を指す。第1ポリウレア樹脂層242は、基材240の表面に塗布されて第1伸縮率を示す。第2ポリウレア樹脂層244は、第1ポリウレア樹脂層242の表面に塗布されて第2伸縮率を示す。第2伸縮率は、第1伸縮率に比べて高い。
ポリウレア樹脂の伸縮率は、主成分のポリイソシアネート化合物の構造と分子量の違い、及びポリアミン化合物の種類により変更可能である。ポリイソシアネート化合物は、芳香族系、脂肪族系、または脂環式系の構造を有し、それらをブレンドしたポリイソシアネート化合物を用いることもできる。例えば、ポリウレア樹脂の伸縮率(伸び)(% ASTM規格 D412)は、30%以上950%以下の範囲に設計できる。したがって、第2ポリウレア樹脂層244の第2伸縮率は、第1ポリウレア樹脂層242の第1伸縮率の1倍より大きく30倍以下であってよい。特に、第1ポリウレア樹脂層242の第1伸縮率が200%以上400%以下であり、第2ポリウレア樹脂層244の第2伸縮率が500%以上800%以下としてよい。
このように第2伸縮率を第1伸縮率に比べて高くすることで、落下物と直接接触する第2ポリウレア樹脂層244の衝撃吸収性を高める。一方、第1ポリウレア樹脂層242は、伸縮率が低く固い樹脂層を採用することで、鋭利な形状の落下物がコーティング層241を貫通することを防止することができる。
基材240は、発泡合成樹脂で形成されるので、非常に軽量である。また、コーティング層241は、ポリウレア樹脂で形成されるので、高強度、優れた耐水性、及び、優れた耐衝撃性を有する。このため、基材240の表面をコーティング層241でコーティングすることで、超軽量で、強度、耐水性、及び耐衝撃性に優れた落下物受取装置用パネルを提供することができる。したがって、落下物受取装置200を設置する負担が軽減されるとともに、軽量化に伴って支持部品等の部品数を削減することができる。
パネル部210は、更に、繊維シートを備えてもよい。繊維シートは、基材240と、コーティング層241との間に設けられる。繊維シートは、コーティング層241よりも、切断強度が大きくてよい。繊維シートは、所定の材料で形成した繊維を炭化して形成した炭素繊維を含むシートであってよい。また、繊維シートは、バサルト繊維シートであってもよい。バサルト繊維シートは、玄武岩を溶融して形成した繊維を含むシートである。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1・・・足場構築体、2・・・横材、3・・・縦材、4・・・補強材、10・・・足場本体部、12・・・フック部材、14・・・凹凸部、16・・・おもて面、17・・・裏面、18・・・補強横桟、19・・・補強縦桟、20・・・板体、22・・・下塗塗膜、24・・・ポリウレア樹脂層、30・・・枠部、32・・・回動支持部、40・・・シート部材、42・・・第1シート部材、44・・・第2シート部材、46・・・辺、47・・・ヒンジ機構、50・・・板体、52・・・ガイド機構、54・・・固定部材、60・・・基材、62・・・コーティング層、100・・・足場板、150・・・足場板、200・・・落下物受取装置、210・・・パネル部、216・・・おもて面、217・・・裏面、220・・・取付部、230・・・支持部、232・・・連結部、234・・・取付部、240・・・基材、241・・・コーティング層、242・・・第1ポリウレア樹脂層、244・・・第2ポリウレア樹脂層

Claims (6)

  1. 足場となる板体と、
    前記板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、
    前記板体には、外部の足場構築体に前記板体を固定するためのフック部材が設けられており、
    前記ポリウレア樹脂層は、前記フック部材も覆うように構成されていることを特徴とする足場板。
  2. 前記板体は樹脂により形成されており、
    前記フック部材は、その一部が前記板体に埋め込まれるように設けられており、
    前記ポリウレア樹脂層は、前記板体及び該板体に一部が埋め込まれた前記フック部材の露出部分を覆うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
  3. 足場となる板体と、
    前記板体の表面の少なくともおもて面を覆うポリウレア樹脂層と、を備え、
    前記板体には、外部の足場構築体に前記板体を固定するためのフック部材が設けられており、
    前記フック部材は、前記板体の前記おもて面と裏面とを挟むように固定する連結部材を介して、前記板体に取り付けられており、
    前記ポリウレア樹脂層は、前記連結部材も覆うように構成されていることを特徴とする足場板。
  4. 前記ポリウレア樹脂層は、前記フック部材も覆うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の足場板。
  5. 足場となる板体を有し、
    前記板体の表面には、溝状のガイド機構を有する凹部を備えており、
    前記凹部に着脱自在に取り付けられるシート部材を有し、
    前記シート部材は、連結部で連結された第1シート部材と第2シート部材とを有しており、前記第1シート部材と前記第2シート部材が連結部で折り曲げ可能に構成されており、
    前記第1シート部材と前記第2シート部材はそれぞれ、基材と、前記基材の表面を覆うコーティング層と、を含み、
    前記コーティング層は、ポリウレア樹脂層で構成されており、
    前記シート部材は前記連結部で折り曲げた状態で前記凹部に挿入され、その後平面状にされることで前記ガイド機構に挿入されて保持されるように構成されていることを特徴とする足場板。
  6. 前記第1シート部材と前記第2シート部材の基材は、前記ポリウレア樹脂層で構成された前記コーティング層で全面が覆われていることを特徴とする請求項5に記載の足場板。
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