JP2021080376A - デンプン汚れ固着防止剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥などによるデンプン汚れの固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器などの対象物を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤を提供する。【解決手段】(a)炭素数2以上8以下のカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を有効成分として含有する、デンプン汚れ固着防止剤。【選択図】なし

Description

本発明は、デンプン汚れ固着防止剤、及びデンプン汚れの除去方法に関する。
近年、家族中心の生活スタイルから個人中心の生活スタイルに変化しつつあり、家庭で家族そろって食事する機会が減少する傾向にある。このため食事毎に食器を洗浄するより、例えば一日分の汚れた食器をシンクなどに溜めておき、時間があるときに食器洗いをするなどの生活習慣が広まっている。ところがこの場合汚れが乾燥などにより強固に食器などに付着する現象が起こり、洗浄するために強い機械力を必要とするため非常に大きな労力が必要とされる。そのため、汚れが強固に付着した表面を簡単に除去できる技術が強く求められる。
特許文献1には、乳酸などの有機酸を含有する硬質表面洗浄剤の技術が開示されている。また、特許文献2には、ジカルボン酸を含有する浸漬用洗浄剤組成物の技術が開示されている。特許文献3には、酒石酸やリンゴ酸などの2塩基酸を含有する食器用洗浄剤組成物の技術が開示されている。
特表2018−522116号公報 特開2004−196901号公報 特開2006−188648号公報
従来の洗浄剤や前処理剤は、汚れが付着してから比較的短時間のうちに洗浄を行うことで汚れの除去を行うものであったり、処理浴での浸漬を行うものであったりするが、対象物を処理浴に浸漬させずに、より長時間放置するような場合は汚れが乾燥することで対象物に強固に付着し、非常に除去しにくくなる。本発明者らは、汚れが強固に固着して落とし難くなる原因の1つとして、汚れが含むデンプンの影響が大きいことを見出した。しかし、従来の洗浄剤や前処理剤は、デンプンの固着防止についての十分な検討はされていない。
本発明は、乾燥などによるデンプン汚れの固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器などの対象物を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤、及びデンプン汚れの除去方法を提供する。
本発明は、(a)炭素数2以上8以下のカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(a)成分という〕を有効成分として含有する、デンプン汚れ固着防止剤に関する。
また、本発明は、前記本発明のデンプン汚れ固着防止剤及び水を含有する処理液を、デンプン汚れが付着した対象物に接触させた後、当該対象物を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法に関する。
本発明によれば、乾燥などによるデンプン汚れの固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器などの対象物を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤、及びデンプン汚れの除去方法が提供される。
〔デンプン汚れ固着防止剤〕
<(a)成分>
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、有効成分として、(a)成分である、炭素数2以上8以下のカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を含有する。
本発明者らは、デンプンを含有する汚れが時間とともに食器などの表面に固着する原因を追究した結果、乾燥による糖質の凝集が原因であることを解明した。そしてその凝集を防止するためには、ただ単に乾燥を遅らせるだけでは難しく、乾燥によって形成される糖質間の水素結合の形成を抑制することで、さらに乾燥しても水を導入するだけで簡単に水和しやすくすることが必要であることを見出した。
本発明の(a)成分は、乾燥後に形成される糖質間の水素結合の形成を抑制し、さらに固化した糖質の水和を助ける効果を有すると考えられる。
その作用機作については十分解明できていないが、分子量の比較的小さいカルボン酸化合物である(a)成分が糖質間に浸透し、そのカルボニル基の作用により糖質間の水素結合を切断するとともに、その陰イオン性静電的作用により糖質を膨潤させて水和を促進させることができるものと考えている。
(a)成分としては、炭素数2以上8以下のモノカルボン酸、炭素数2以上8以下のジカルボン酸、炭素数4以上8以下のトリカルボン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
モノカルボン酸としては、固着防止の観点から、好ましくは炭素数2以上、5以下のモノカルボン酸が挙げられ、より好ましくは酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
ジカルボン酸としては、固着防止の観点から、好ましくは炭素数2以上6以下のジカルボン酸が挙げられ、より好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、タルトロン酸、グリセリン酸、酒石酸が挙げられる。
トリカルボン酸としては、固着防止の観点から、クエン酸、イソクエン酸が挙げられる。
(a)成分は、固着防止の観点から、炭素数2以上5以下のモノカルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、ジカルボン酸、ヒドロキシジカルボン酸、及びクエン酸から選ばれる化合物が挙げられる。より具体的には、(a)成分としては、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、グリコール酸、プロピオン酸、クエン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。(a)成分としては、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、グリコール酸、プロピオン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。(a)成分としては、固着防止の観点から、リンゴ酸及びその塩から選ばれる化合物がより好ましい。
<任意成分等>
[(b)成分]
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、デンプンを含有する汚れへの(a)成分の浸透を助ける観点、及び乾燥したデンプンへの水の浸透を助けることでデンプンの固着を防止する観点から、(b)成分として、浸透剤を含有することが好ましい。
(b)成分としては、界面活性剤が挙げられる。
(b)成分としては、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤が挙げられる。
両性界面活性剤としては、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤が挙げられる。
スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。
カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタインや下記一般式(b1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021080376
〔式中、R1bは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2bはプロピレン基を示し、R3b及びR4bは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。〕
一般式(b1)中、R1bは、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基が好ましい。
一般式(b1)中、R3b及びR4bは、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。
アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(b2)の化合物が好適である。
Figure 2021080376
〔式中、R5bは炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R6b及びR7bは、同一又は異なって、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕
上記一般式(b2)において、R5bは、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。R6b、R7bは、好ましくは炭素数1のメチル基である。
非イオン界面活性剤としては、グリセリルエーテル型界面活性剤、グリコシド型界面活性剤、アルコールアルコキシレート型界面活性剤などが挙げられる。
グリセリルエーテル型界面活性剤としては、下記一般式(b3)で示される化合物が好ましい。
8b−[OCHCH(OH)CH−OH (b3)
〔式中、R8bは炭素数8以上10以下のアルキル基であり、uは1以上3以下の数である。〕
一般式(b3)中、R8bは分岐鎖アルキル基が好ましく、2−エチルヘキシル基、イソノニル基、及びイソデシル基から選ばれる分岐鎖アルキル基がより好ましく、2−エチルヘキシル基が更に好ましい。uは1又は2の数が好ましく、1がより好ましい。
グリセリルエーテル型界面活性剤は、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルが更に好ましい。
グリコシド型界面活性剤としては、炭素数8以上16以下の炭化水素基を有するグリコシド型界面活性剤が挙げられる。炭素数8以上16以下の炭化水素基を有するグリコシド型界面活性剤としては、下記一般式(b4)で表される化合物が挙げられる。
9b(OR10b (b4)
〔式中、R9bは炭素数8以上16以下の炭化水素基を示し、R10bは炭素数2以上4以下のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0以上5以下となる数を示し、yはその平均値が1以上3以下となる数を示す。〕
アルコールアルコキシレート型界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルが挙げられる。具体的には、下記一般式(b5)で表される化合物が挙げられる。
11b−O−(AO)−H (b5)
〔式中、R11bは、炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基、AOは炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、qは平均付加モル数であり、1以上30以下の数である。〕
陰イオン界面活性剤としては、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは16以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基を有する陰イオン界面活性剤が好ましく、アルキルアリールスルホン酸型界面活性剤、硫酸エステル型界面活性剤、アルカンスルホン酸型界面活性剤、オレフィンスルホン酸型界面活性剤、及びスルホ脂肪酸エステル型界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が好ましい。
アルキルアリールスルホン酸型界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。具体的には、炭素数6以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。
硫酸エステル型界面活性剤としては、炭素数8以上20以下の炭化水素基と、硫酸エステル基とを有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。炭化水素基は、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下である。炭化水素基は、アルキル基が好ましい。
硫酸エステル型界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が挙げられる。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基、更に直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基、更に直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2.0以下である、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。オキシアルキレン基はエチレン基が好ましい。
アルカンスルホン酸型界面活性剤としては、アルカン部分の炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、そして、20以下、好ましくは18以下のアルカンスルホン酸塩が挙げられる。
オレフィンスルホン酸型界面活性剤としては、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。α−オレフィンスルホン酸塩は、オレフィン部分の炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、そして、22以下、好ましくは20以下、より好ましくは18以下のものを挙げることができる。また内部オレフィンスルホン酸塩は、オレフィン部分の炭素数が8以上、好ましくは12以上、より好ましくは16以上、そして、24以下、好ましくは20以下、より好ましくは18以下である。
スルホ脂肪酸エステル型界面活性剤としては、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下のα−スルホ脂肪酸塩、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下であり、エステル部分の炭素数が1以上5以下であるα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩が挙げられる。
陰イオン界面活性剤の塩として、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モルホリニウム塩等から選ばれる有機アンモニウム塩が好適である。
陰イオン界面活性剤は、浸透性の観点から、好ましくはアルキル基の炭素数が10以上14以下のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(オキシアルキレン基、好ましくはオキシエチレン基の平均付加モル数は0.4以上、2.0以下)から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤である。
(b)成分としては、(bx)下記のデンプン膨潤率が150%以上300%以下である界面活性剤〔以下、(bx)成分という〕が挙げられる。(b)成分中の(bx)成分の割合が60質量%以上100質量%以下であってよい。
<デンプン膨潤率>
内径4.20±0.02mm、長さ178mmのガラス製NMRチューブに、馬鈴薯デンプンの含有量が10質量%である水混合液を1ml加え、キャップをした後、25℃で1時間静置し、デンプン沈殿物の高さを測定し、基準の沈殿物高さL(mm)とする。次に、キャップを外して前記NMRチューブの内容物に、測定対象の界面活性剤の100mMの水溶液1mlを加え、キャップをした後、2000rpmの条件で5分攪拌し、25℃で24時間静置し、デンプン沈殿物の高さを測定し、静置後の沈殿物の高さL24とする。デンプン膨潤率を下記式により求める。なお、撹拌機としてはIKA MS 3 Basic Vortexer、Overstock labequipment社製を用いることができる。
デンプン膨潤率(%)=(L24/L)×100
(b)成分は、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、及びアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤が好ましい。陰イオン界面活性剤は、(a)成分の効果に影響しやすい傾向にあるため、浸透性を向上させる観点から、(b)成分中の陰イオン界面活性剤の割合は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、(b)成分として、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、及びアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有することが好ましく、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、及びアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤を含有することがより好ましい。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤が(b)成分を含有する場合、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比である(a)/(b)は、(a)成分のデンプン固着防止効果を高める観点から、好ましくは0.25以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1以上、そして、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下である。
[(c)成分]
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、安定性の観点から、(c)成分として、有機溶剤を含有することが好ましい。(b)成分として非イオン界面活性剤を用いた場合は、配合物が濁りやすくなることがあるため、その改善に(c)成分を用いることが好ましい。
(c)成分としては、アルキル基の炭素数が1以上6以下であるアルキルグリコールエーテルが好ましく、下記一般式(c1)の化合物がより好ましい。
1c−(OR2c−OH (c1)
[一般式(c1)においてR1cは炭素数1以上、好ましくは2以上、更に好ましくは3以上、そして、6以下、好ましくは5以下のアルキル基であり、R2cは炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、rは1〜3の整数である。]
(c)成分としては、より具体的には、ブチルジグリコール、ヘキシルグリコール、ヘキシルジグリコール、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ブチルグリコール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、及びプロピレングリコールモノプロピルエーテルから選ばれる1種以上が挙げられる。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤が(c)成分を含有する場合、(a)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である(a)/(c)は、安定性をより高める観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤が(b)成分と(c)成分を含有する場合、(b)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である(b)/(c)は、安定性をより高める観点から、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.5以上、そして、好ましくは1.3以下、より好ましくは2.0以下である。この質量比は、本発明のデンプン汚れ固着防止剤が(b)成分として非イオン界面活性剤を含有する場合により好ましい。
[その他の成分等]
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、(a)成分、任意の(b)成分、(c)成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、ハイドロトロープ剤、分散剤、pH調整剤、増粘剤、粘度調整剤、香料、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、抑泡剤、漂白剤、漂白活性化剤などの他の成分を含有することができる。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、(a)成分を含有するデンプン汚れ固着防止剤組成物であってよい。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、液体又は固体(粉末)であってよい。本発明のデンプン汚れ固着防止剤が液体である場合、水を含有してもよい。本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、(a)成分及び水を含有する液体組成物であることが好ましい。本発明のデンプン汚れ固着防止剤が水を含有する液体組成物である場合、後述する本発明の処理液と同様のpH(25℃)を有することが好ましい。また、本発明のデンプン汚れ固着防止剤が水を含有する液体組成物である場合、該組成物中の(a)成分、(b)成分、(c)成分の含有量は、それぞれ、本発明の処理液と同じであってよい。
本発明のデンプン汚れ固着防止剤は、硬質物品用デンプン汚れ固着防止剤、更に食器用デンプン汚れ固着防止剤として好適である。
〔デンプン汚れの除去方法〕
本発明は、本発明のデンプン汚れ固着防止剤及び水を含有する処理液(以下、本発明の処理液という)を、デンプン汚れが付着した対象物に接触させた後、当該対象物を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法に関する。
本発明の処理液は、本発明のデンプン汚れ固着防止剤、及び水を含有する。本発明の処理液は、洗浄用前処理剤組成物であってよい。すなわち、本発明の処理液は、(a)成分、及び水を含有し、任意に(b)成分、(c)成分等を含有する。
本発明の処理液における(a)成分、(b)成分、(c)成分は、本発明のデンプン汚れ固着防止剤で記載したものと同じであり、好ましい態様も同じである。
本発明のデンプン汚れの除去方法には、本発明のデンプン汚れ固着防止剤で記載した態様を適宜適用することができる。
本発明の処理液は、固着防止性の観点から、(a)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.75質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。
本発明の処理液は、固着防止性の観点から、(b)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.75質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。
本発明の処理液が(b)成分を含有する場合、固着防止性をより高める観点から、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比である(a)/(b)は、好ましくは0.25以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1以上、そして、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下である。
本発明の処理液は、安定性をより高める観点から、(c)成分を、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下含有する。
本発明の処理液が(c)成分を含有する場合、(a)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である(a)/(c)は、安定性をより高める観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
本発明の処理液が(b)成分と(c)成分を含有する場合、(b)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である(b)/(c)は、安定性をより高める観点から、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.5以上、そして、好ましくは1.3以下、より好ましくは2.0以下である。この質量比は、本発明の処理液が(b)成分として非イオン界面活性剤を含有する場合により好ましい。
本発明の処理液は、水を、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは97質量%以下含有する。
本発明の処理液は、pHが、手へのマイルド性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下である。pHは25℃の時のものであってよい。なお、本発明では、処理液のpHは、ガラス電極法により測定される
本発明のデンプン汚れの除去方法では、デンプン汚れが付着した対象物を、前記処理液に浸漬させて接触させてもよいが、効率的に洗浄力を高める観点から、前記処理液を噴霧又は塗布して、前記対象物に接触させる方法が好ましい。
本発明の処理液を、デンプン汚れが付着した対象物に接触させる方法は、噴霧又は塗布が好ましく、液滴状にして噴霧する又は泡状にして塗布する方法がより好ましい。具体的には、スプレー手段を用いる、すなわち本発明の処理液を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる洗浄用前処理剤物品を用いるのが好ましい。本発明は、本発明の処理液を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品を提供する。
本発明では、前記処理液を噴霧して前記対象物に接触させることができる。
本発明では、前記処理液を泡状で前記対象物に接触させることができる。
本発明では、前記処理液を泡状に噴霧して前記対象物に接触させることができる。
前記スプレイヤーを具備する容器は、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器等の噴射剤を使用しない手動式スプレー装置、噴射剤を用いるエアゾール等が挙げられる。前記スプレイヤーを具備する容器は、内容物を液滴状又は泡状にして噴霧又は塗布することができるトリガー式スプレーが好ましく、内容物を液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレー又は泡を形成する機構(泡形成機構)を備えたトリガー式スプレーがより好ましい。
前記スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品において、前記処理液を液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記処理液を入れるスプレー容器の噴射ノズルの噴口径は、スプレーのし易さや、噴射された液滴が荒くなく、直線状にスプレーされず、スプレーできる面積が極端に狭くならないために、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下の範囲である。
液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.1mL以上、より好ましくは0.3mL以上、そして、好ましくは5mL以下、より好ましくは2mL以下の組成物を噴霧する。
また前記スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品において、泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、好ましくはスピンエレメント及び直径4〜8mmの円形状の空間部分に棒状の突起を数個設置された液体通過板を有するものが好適である。ここでスピンエレメントとは、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出する機構であり、その詳細な構造としては特開平8−332422号公報や特開平8−108102号公報の図4(b)、特開2002−68265号公報の図1などを参考にすることができる。
泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.5mL以上、より好ましくは1mL以上、そして、好ましくは30mL以下、より好ましくは15mL以下、更に好ましくは5mL以下の前記処理液を噴霧する。
泡形成機構のもう一つの部材である液体通過板は、直径5〜7mmの円形状の空間部分に棒状の突起を好ましくは3〜8個設置されたものであり、通過する板を平面で見た場合に、好ましくは幅0.8〜1.2mm、長さ2〜4mmの長方形状の棒状の突起が好適である。また、棒状の突起を除いた空間部分に対する棒状の突起の占める面積は、好ましくは30面積%以上、より好ましくは40面積%以上、そして、好ましくは90面積%以下、より好ましくは80面積%以下、更に好ましくは70面積%以下であり、このような液体通過板を設置することで、垂直表面への泡の付着滞留性が良好になる。
前記スプレー容器入り洗浄用前処理剤物品の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを原料として得られるものであり、ブロー成形などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.01〜2mmが好ましく、容器の容量は100〜1000mLが好ましい。容器に充填される本発明の処理液の量は、取り扱い上、200〜500mLが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
本発明の処理液を、デンプン汚れが付着した食器などの対象物に接触させた後は、当該対象物を所定時間放置してからデンプン汚れを除去すればよい。前記所定時間は、好ましくは10分以上、より好ましくは30分超、更に好ましくは60分超、より更に好ましくは90分超、より更に好ましくは120分超、そして、480分以下、より好ましくは360分以下、更に好ましくは240分以下である。この場合、最初に前記処理液が食器に接触した時点を放置の開始としてよい。なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
デンプン汚れの除去は、水を含有し前記処理液とは異なる液体媒体[以下洗浄液という]の接触により行うのが好ましい。またデンプン汚れ除去には、必要に応じてスポンジ等の可撓性吸収体や布巾等の布製品を使用して、前記食器を擦るなどの操作を行い、デンプン汚れを除去するのが好ましい。
洗浄液としては水であってもよいが、界面活性剤を含有する水溶液が好適である。界面活性剤としては、(b)成分として挙げた陰イオン界面活性剤〔以下、(b1)成分という〕が好ましい。具体的には、アルキル基の炭素数が8以上18以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8以上18以下のアルキル硫酸エステル塩、及び炭素数5以上18以下の脂肪アルコールとスルホコハク酸とのモノ又はジエステルの塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が好ましい。本発明では、(b1)成分を、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは9質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは14質量%以下、及び水を含有する洗浄液でデンプン汚れが付着した食器から汚れを除去することが好ましい。
本発明の洗浄液は、(b1)成分に加えて、上述の(b)成分である両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、及び非イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(b2)成分という〕を含有することが、デンプンを含有する汚れの除去効果の点から、好ましい。洗浄液は、(b2)成分を、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下含有する。
また、デンプンを含有する汚れの除去効果の点から、洗浄液中の(b1)成分の含有量と(b2)成分の含有量との質量比である(b1)/(b2)が、好ましくは0.9以上2.0以下である。
デンプン汚れが付着した対象物、例えば食器に、本発明のデンプン汚れ固着防止剤及び水を含有する処理液を接触させて所定時間放置した後、洗浄液、例えば、水と界面活性剤を含有する洗浄液で処理することにより、労力をかけずとも、容易にデンプン汚れを除去することが可能となり、洗浄液で処理後は、水で界面活性剤を濯ぎ除去するだけで高い洗浄効果を得ることができる。
本発明は、対象物が食器であることが好ましい。本発明の態様として、本発明のデンプン汚れ固着防止剤及び水を含有する処理液を、デンプン汚れが付着した食器に接触させた後、当該食器を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法を挙げることができる。
表1に示す成分を用いて、表1に示すデンプン汚れ固着防止用処理液を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。表1のデンプン汚れ固着防止用処理液は、常法により調製した。即ち、適量のイオン交換水(60℃)に(a)成分、(b)成分及びその他の成分を添加し、60℃で溶解した後、水酸化ナトリウム又は/及び塩酸を添加してpH(25℃)を表1に示す値に調整した後、室温(25℃)に冷却した。なお、表1中の配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値である。
<洗浄力評価1>
カレー(ボンカレー、大塚食品(株)製)、米飯、卵を1:1:1の質量比で混合したものを作製し、モデル複合汚れとした。このモデル複合汚れと調製したデンプン汚れ固着防止用処理液とを質量比2:1で混合し、混合液を調製した。25mm(横)×75mm(縦)×1mm(厚み)のガラス試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ガラス試験片の片面に、調製した混合液を、0.3gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。この汚れピースを塗布から180分間、25℃で放置したのちに、イオン交換水で10秒間すすいだ。すすぎ終了後、汚れピースを乾燥させた後、4桁天秤で質量を測定した(z)。以下の式で洗浄率を求めた。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
洗浄力評価1において、洗浄率が高いほどすすぎによるデンプンの除去が容易であり、デンプンの固着も防止されていると判断できる。
<洗浄力評価2>
カレー(ボンカレー、大塚食品(株)製)、米飯、卵を1:1:1の質量比で混合したモデル複合汚れ1gを白色陶器皿(直径23.5cm、カタログナンバー:618−3−609、玉渕9吋リムミート皿、食器カタログ器蔵記載)に塗り広げたモデル汚染食器を作製した。
表1の各実施例組成物をトリガー式スプレー容器(マジックリンハンディスプレー、花王(株)製)に充填し、水平に置かれたモデル汚染食器5枚に1枚当たり3回均一にモデル複合汚れに付着するようにスプレーし、180分間25℃で放置した。
その後、下記洗浄液Aを1g及び25℃に温調した水道水30gを染み込ませた市販のスポンジ(商品名:キクロンA、キクロン株式会社)を手で5回揉むことで泡を立てた。このスポンジを用いて、熟練したパネラーにより放置後のモデル汚染食器を一定の手の速度で擦りながら、1枚づつこすり洗いを行い汚れの落ちやすさを評価した。
また、表1の各比較例組成物を用いて同様の評価を行った。
その結果、表1の各実施例組成物を用いた場合は、5枚のモデル汚染食器すべてにおいて1枚当たりこすり洗い5回以下行うことで汚れが完全に除去できたが、表1の各比較例組成物を用いた場合は汚れを完全に除去するためには5枚のモデル汚染食器すべてにおいて10回以上こすり洗いをする必要があった。
洗浄液A.
・ポリオキシエチレン(平均付加モル数2.0モル)アルキル(炭素数12)硫酸エステル塩(10質量%)
・N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピルプロピル)アンモニウムスルホベタイン(4.5質量%)、
・ラウリルジメチルアミンオキサイド(4.5質量%)、
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル(6.0質量%)
・水 (残部:合計は100質量%)
・20℃におけるpH7.8
Figure 2021080376
表中、(b)成分は以下のものである。
・AES:ポリオキシエチレン(平均付加モル数2.0)アルキル(炭素数12)エーテル硫酸エステルナトリウム、エマール227HP、花王(株)製、デンプン膨潤率100%
・GE−EH:2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル、デンプン膨潤率240%
・アミンオキシド:一般式(b2)中、R5bが炭素数12のアルキル基、R6b及びR7bメチル基、m=0、p=0の化合物、アンヒトール20N、花王(株)製、デンプン膨潤率226%
・スルホベタイン:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アンヒトール20HD、花王(株)製、デンプン膨潤率210%

Claims (15)

  1. (a)炭素数2以上8以下のカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(a)成分という〕を有効成分として含有する、デンプン汚れ固着防止剤。
  2. (a)成分が、炭素数2以上8以下のモノカルボン酸、炭素数2以上8以下のジカルボン酸、炭素数4以上8以下のトリカルボン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  3. (a)成分が、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、グリコール酸、プロピオン酸、クエン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1又は2に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  4. 更に浸透剤〔以下、(b)成分という〕を含有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  5. (b)成分が界面活性剤である、請求項4に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  6. (b)成分として、(bx)デンプン膨潤率が150%以上300%以下である界面活性剤〔以下、(bx)成分という〕を含有する、請求項5に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  7. (b)成分中の(bx)成分の割合が60質量%以上100質量%以下である、請求項5又は6に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  8. (b)成分が、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤である、請求項5〜7の何れか1項に記載のデンプン汚れ固着防止剤。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のデンプン汚れ固着防止剤及び水を含有する処理液を、デンプン汚れが付着した対象物に接触させた後、当該対象物を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法。
  10. 前記所定時間が10分以上である、請求項9に記載のデンプン汚れの除去方法。
  11. 前記処理液が、前記デンプン汚れ固着防止剤の(a)成分を0.1質量%以上10質量%以下含有する、請求項9又は10に記載のデンプン汚れの除去方法。
  12. 前記処理液を噴霧して前記対象物に接触させる、請求項9〜11の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
  13. 前記処理液を泡状で前記対象物に接触させる、請求項9〜12の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
  14. 前記対象物が食器である、請求項9〜13の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
  15. デンプン汚れの除去を、水を含有し前記処理液とは異なる液体媒体の接触により行う、請求項9〜14の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
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