JP6903405B2 - 食器の洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、食器の洗浄方法、及び食器用液体洗浄剤物品に関する。
手洗い用食器洗浄剤には、油汚れに対する洗浄力が根強く求められている。とりわけ、プラスチック製のタッパーや弁当箱などの疎水性表面を有する食器類においては、牛脂や豚脂などの固形脂を多く含む油汚れが落ちにくく、高い洗浄力が求められている。そのため、通常、約40℃〜45℃のお湯を使用する、又は、2度洗いをするなどの工夫を施した洗浄方法が用いられる。
特許文献1には、下記(a)〜(c)を含有し、(a)及び(b)を含む界面活性剤の合計が3〜20質量%であり、質量比(a):(b)が2:1〜20:1である液体洗浄剤組成物を液滴状又は泡状に変換し、吐出させる容器に充填したことを特徴とする食器洗い用スプレー式洗浄剤製品が、洗浄対象物表面の汚れを液滴又は泡状で覆うように付着させることにより、優れた洗浄力を発揮することが記載されている。
(a)アニオン界面活性剤
(b)半極性界面活性剤
(c)エタノール0.1〜20質量%
特許文献2には、(a)ノニオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を10〜30重量%、(b)ジオール系溶剤を0.1〜10重量%、及び(c)多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物、及び無置換又は炭素数1〜5のアルキル基又はアルケニル基で置換されたベンゼンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、(b)成分と(c)成分との重量比(b)/(c)=1/10〜10/1である洗浄剤組成物が開示されている。
特開2004−217908号公報 特開平11−116987号公報
本発明は、食器表面に付着した油汚れに対して、手の届く部位だけでなく、手の届かない部位や届きにくい細部の洗浄力にも優れる、食器の洗浄方法、及び食器用液体洗浄剤物品に関する。
本発明は、界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物から調製された、(I)初期の泡比容(ml/g)が20以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が10以下である泡を、油汚れが付着した食器表面と接触させ、機械力をかけずに洗浄する、食器の洗浄方法に関する。
また、本発明は、界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物を、該組成物を(I)初期の泡比容(ml/g)が20以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が10以下の泡で吐出させるスプレー容器に収容してなる、食器用液体洗浄剤物品に関する。
本発明によれば、食器表面に付着した油汚れに対して、手の届く部位だけでなく、手の届かない部位や届きにくい細部の洗浄力にも優れる、食器の洗浄方法、及び食器用液体洗浄剤物品を提供することができる。
すなわち本発明によれば、食器の表面及び隙間部に付着した、油汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて擦らずとも、すなわち機械力をかけずとも、洗浄することが可能な、洗浄力に優れた、食器の洗浄方法及び食器用液体洗浄剤組成物を提供することができる。
[食器の洗浄方法]
本発明者は、界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物から調製された、(I)初期の泡比容(ml/g)が20以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が10以下である泡を、油汚れが付着した食器表面と接触させ、機械力をかけずに洗浄する、食器の洗浄方法が、手の届く食器の部位だけでなく、手の届かない部位や届きにくい細部の洗浄性にも優れることを見出した。
この理由は、初期の泡比容、すなわちスプレー等で泡を吐出させた直後の泡比容が大きいため、少ない界面活性剤量で、食器表面を広く洗浄することができるが、時間が経過して、泡比容が小さくなるにつれて、泡が縮小し、液体となり、食器の隙間部に行き渡るため、細部の洗浄力も高めることができるためと推定される。
一方、スプレーから、泡でなく、直接液体を噴霧して吐出した場合は、空気中に界面活性剤を含有した液体を散布することになるので、スプレーの使用者が呼吸し難くなり、好ましくない。従って、本発明は、スプレー等を用いて泡を塗布するため、使いやすく、且つ洗浄力の高い洗浄方法である。
本発明の食器の洗浄方法において、(I)初期の泡比容(ml/g)は、手の届く食器表面に泡を行き渡らせて、洗浄性を高める観点から、20以上、好ましくは25以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは35以上であり、泡中の界面活性剤量を高めて、洗浄力を高める観点から、60以下、好ましくは55以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは45以下である。
本発明において、初期の泡比容とは、スプレー等で泡を吐出させてから10秒後の泡比容をいう。初期の泡比容は、実施例の方法により、測定することができる。初期の泡比容で示した値の泡比容を有する泡で食器表面に接触させることが好ましい。
泡比容を高めるためには、アニオン界面活性剤を使用する方法、好ましくはアニオン界面活性剤と両性界面活性剤とを併用する方法、配合する界面活性剤の濃度を増加させる方法、スプレーのノズル部で界面活性剤と空気との混合する空気量を増加させる方法等が考えられる。
本発明の食器の洗浄方法において、(II)5分後の泡比容(ml/g)は、泡を消失させ液体として、手の届かない部位に行き渡らせ、洗浄性を高める観点から、10以下、好ましくは8以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5以下であり、0以上であってもよい。
本発明において、5分後の泡比容とは、スプレー等で泡を吐出させてから5分後の泡比容をいう。5分後の泡比容は、実施例の方法により、測定することができる。
スプレー等で泡を吐出させてから5分後に泡比容を低下させるためには、分岐鎖炭化水素基を有する界面活性剤、好ましくは分岐鎖炭化水素基を有するアニオン性界面活性剤を用いて泡安定性を低下させる方法、溶媒量を多く用いて泡安定性を低下させる方法、配合する界面活性剤の濃度を低下させる方法等が挙げられる。
本発明の食器の洗浄方法において、(I)初期の泡比容と(II)5分後の泡比容の比率(I)/(II)が、手の届く食器の部位だけでなく、手の届かない部位の洗浄性にも優れる観点から、好ましくは5以上、より好ましくは7以上、更に好ましくは10以上であり、好ましくは20以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは15以下である。
以下、本発明の食器の洗浄方法に用いられる食器用液体洗浄剤組成物について説明する。
〔界面活性剤〕
界面活性剤は、初期の泡比容を高める観点から、(a)アニオン界面活性剤〔以下、(a)成分ともいう〕を含むことが好ましい。(a)成分は、5分後の泡比容を低下させる観点から、分岐鎖炭化水素基を有するアニオン界面活性剤であることがより好ましい。
また界面活性剤は、初期の泡比容を高める観点から、(b)両性界面活性剤〔以下、(b)成分ともいう〕を含むことが好ましい。
また界面活性剤は、洗浄力を高める観点から(c)ノニオン界面活性剤〔以下、(c)成分ともいう〕を含むことが好ましい。(c)成分は、分後の泡比容を低下させる観点から、分岐鎖炭化水素基を有するノニオン界面活性剤であることがより好ましい。
上記、分岐鎖炭化水素基としては、炭素数が好ましくは5以上、より好ましくは8以上、そして、好ましくは21以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは14以下である。分岐鎖炭化水素基は、洗浄力の観点から、分岐鎖飽和炭化水素基が好ましく、分岐鎖アルキル基がより好ましい。
分岐鎖炭化水素基としては、炭化水素基の末端がイソ分岐していてもよく、第2級アルコール由来の炭化水素基(第2級アルコールから水酸基を除去した残基)であってもよい。
詳細には、以下に記載する。その他の界面活性剤としては、カチオン界面活性剤が挙げられる。
界面活性剤としては、洗浄力、初期の泡比容を高める観点から、(a)成分、(b)及び(c)成分から選ばれる1種以上の界面活性剤との組み合わせが好ましく、さらに5分後の泡比容を低下させる観点から、(a)成分として分岐鎖炭化水素基を有するアニオン界面活性剤、(b)成分及び(c)成分として分岐鎖炭化水素基を有するノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤との組み合わせがより好ましく、(a)成分として分岐鎖炭化水素基を有するアニオン界面活性剤、(b)成分及び(c)成分として分岐鎖炭化水素基を有するノニオン界面活性剤との組み合わせが更に好ましい。
<(a)成分>
(a)成分はアニオン界面活性剤である。アニオン界面活性剤としては、(a1)下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩〔以下、(a1)成分という〕、及び(a2)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a1)成分を除く〕〔以下、(a2)成分という〕からなる群から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好ましい。
Figure 0006903405
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり、それぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
<(a1)成分>
本発明に用いられる(a1)成分は、下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩である。
Figure 0006903405
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり、それぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ独立に、炭素数5以上、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、さらに好ましくは8以上、そして、炭素数18以下、好ましくは16以下、更に好ましくは14以下の直鎖又は分岐鎖炭化水素基である。R1a、R2aは、それぞれ独立に、好ましくは分岐鎖のアルキル基である。
一般式(a1)中、A、Aは、それぞれ独立に、炭素数2以上、そして、炭素数4以下、好ましくは3以下のアルキレン基である。
一般式(a1)中、x、yは、平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、それぞれ独立に、0以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であり、更に好ましくは0である。
また、x+yは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、そして、好ましくは12以下であり、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下であり、より更に好ましくは0である。
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ、好ましくは2−エチルヘキシル基、sec−オクチル基、イソペンチル基、イソノニル基、イソデシル基から選ばれるアルキル基であり、更に好ましくはsec−オクチル基、イソデシル基、及び2−エチルヘキシル基から選ばれるアルキル基であり、更に好ましくは2−エチルヘキシル基である。
一般式(a1)中、Mは、水素原子又は陽イオンである。陽イオンとしては、ナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンが挙げられる。陽イオンは、好ましくはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる無機陽イオンである。
(a1)成分は、R1a、R2aが同一の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば米国特許明細書第2,028,091号公報に記載の方法を参考して製造することができ、また、R1a、R2aが異なる非対称の化合物は、例えば特開昭58−24555号公報を参考して製造することができる。市販の化合物を用いる場合には、花王(株)製ペレックスOT−P(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、BASF社製LuensitA−BO(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、東邦化学工業(株)製エアロールCT−1L(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)などを用いることができる。(a1)成分の原料として、所定炭素数のアルコールにアルキレンオキシドを付加したものを用いることもできる。
<(a2)成分>
本発明に用いられる(a2)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a1)成分を除く〕である。
(a2)成分の炭化水素基は、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下である。(a2)成分の炭化水素基は、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、分岐鎖アルキル基がより好ましい。
(a2)成分のアニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、及びアルカンスルホン酸塩から選ばれる1種以上が好ましい。
硫酸エステル基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
また、硫酸エステル基及びポリオキシアルキレン基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数は、8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下であるポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。
また、スルホン酸基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、
(1)炭素数6以上15以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、好ましくは分岐鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩及び、
(2)炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、好ましくは分岐鎖アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩
から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好適である。
上記分岐鎖アルキル基は、5分後の泡比容を低下させる観点から、上記(1)の場合、ベンゼン環に結合する炭素原子が第2級炭素原子となっているアルキル基が好ましく、上記(2)の場合、Sに結合する炭素原子が第2級炭素原子になっているアルキル基が好ましい。
(a2)成分のアニオン界面活性剤の塩として、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モルホリニウム塩等から選ばれる有機アンモニウム塩が好適である。
(a2)成分としては、下記一般式(a2)の化合物が、初期の泡比容を高める観点から好適である。
11a−O−(R12aO)−SO (a2)
〔式中、R11aは、炭素数8以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、好ましくは分岐鎖のアルキル基であり、R12aは、エチレン基及び/又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数であり0以上6以下の数である。Mは水素原子又は陽イオン、好ましくは無機又は有機の陽イオンである。〕
一般式(a2)中、R11aは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは13以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは分岐鎖のアルキル基であり、また洗浄力の観点から、好ましくは第2級アルキル基である。ここで、第2級アルキル基とは、第2級アルコールから水酸基を除去した残基であり、一般式(a2)中のR11aOにおいてOと結合するR11aの炭素原子が第2級炭素原子となっている。
具体的には、R11aは、炭素数12以上13以下の分岐鎖アルキル基が好ましい。
一般式(a2)中、nは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下の数である。
一般式(a2)中、R12aがエチレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.5以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下の数である。
また、一般式(a2)中、R12aがプロピレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.8以下の数である。
また、一般式(a2)中、R12aがエチレン基及びプロピレン基の場合には、nは、これらの範囲からそれぞれ選択できる。
一般式(a2)中、Mは、水素原子、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンが挙げられ、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、マグネシウムイオンの無機陽イオンである。
一般式(a2)の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えばR11a−OHで示される脂肪アルコールに目的に応じてエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを所定量付加させた後、三酸化硫黄(液体又は気体)、三酸化硫黄含有ガス、発煙硫酸、クロルスルホン酸から選ばれる硫酸化剤で硫酸エステル化し、所定のアルカリ剤で中和して製造される。エチレンオキシド(以下、EOと表記する)及び/又はプロピレンオキシド(以下、POと表記する)の付加反応は触媒が必要でありNaOH、KOHなどの水酸化アルカリを用いることができる。また、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができ、前者は付加モル数分布が比較的広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い付加モル数分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に開示されているようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより付加モル数分布を制御することも可能である。
一般式(a2)において、R11aが分岐鎖のアルキル基を含む化合物を得る場合には、原料であるR11a−OHで示されるアルコールとして、炭素数8以上14以下の1−アルケンをヒドロホルミル化して得られたアルコール(OH基に対してβ位にメチル基が分岐したアルキル基が15モル%以上70モル%以下含まれる)、炭素数4以上8以下のアルデヒドを縮合させた後、還元して得られるゲルベ型アルコール(OH基に対してβ位に炭素数3以上6以下のアルキル基が分岐した構造のものが100モル%含まれる)、イソブテンの2量体をヒドロホルミル化して得られる3,5,5−トリメチルヘキサノール、イソブテンの3量体をヒドロホルミル化して得られる多分岐トリデカノール(分岐率は100モル%である)、石油、石炭を原料とした合成アルコール(分岐率が約20モル%以上100モル%以下のアルキル基である)を挙げることができる。
本発明では、(a2)成分として、一般式(a2)で表される化合物であって、R11aが好ましくは炭素数8以上、より好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは13以下の分岐鎖アルキル基であり、nが0である化合物が好ましい。
他のアニオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖の脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
<(b)成分>
界面活性剤は、初期の泡比容を高める観点から、(b)成分として、両性界面活性剤を含有することが好ましい。両性界面活性剤としては、アミンオキサイド、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤が挙げられる。両性界面活性剤はスルホベタインが好ましい。
アミンオキサイドとしては、下記一般式(b1)の化合物が好適である。
Figure 0006903405
〔式中、R1bは炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R2b及びR3bは、同一又は異なって、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕
上記一般式(b1)において、R1bは、固体脂に対する洗浄力の観点から、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。R2b、R3bは、固体脂に対する洗浄力の観点から、好ましくは炭素数1のメチル基である。
スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。
カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタインや下記一般式(b2)で表される化合物が挙げられ、洗浄力の観点から下記一般式(b2)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006903405
〔式中、R4bは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R5bはプロピレン基を示し、R6b及びR7bは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。〕
一般式(b2)中、R4bは、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基が好ましい。
一般式(b2)中、R6b及びR7bは、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。
<(c)ノニオン界面活性剤>
界面活性剤は、洗浄力の観点から、(c)成分として、ノニオン界面活性剤を含有することが好ましい。ノニオン界面活性剤としては、洗浄力及び5分後の泡比容を低下させる観点から、分岐鎖の炭化水素基を有するノニオン界面活性剤が好ましい。
ノニオン界面活性剤として、(c1)炭素数が6以上18以下のアルキル基を有するグリセリルエーテル〔以下、(c1)成分という〕及び(c2)下記一般式(c2)で表される化合物〔以下、(c2)成分という〕から選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤が挙げられる。(c)成分は、(c1)成分と(c2)成分とを併用してもよく、いずれか一方だけを用いても良い。(c)成分は、濯ぎ性の観点から(c1)成分が好ましい。
2cO−(EO)−H (c2)
〔式中、R2cは、炭素数6以上18以下の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、zはEOの平均付加モル数を示し、0超100以下の数である。〕
(c1)成分としては、下記一般式(c1)の化合物が好適である。
1c−O−(Gly)r−H (c1)
〔式中、R1cは炭素数6以上18以下のアルキル基を示し、Glyはグリセリン由来の構成単位を示し、好ましくはグリセリンから1つの水酸基と1つの水素原子とを除いた残基を示し、rは1以上4以下の数を示す。〕
一般式(c1)において、R1cは好ましくは炭素数6以上、より好ましくは炭素数7以上、更に好ましくは炭素数8以上、そして、好ましくは炭素数18以下、より好ましくは炭素数12以下、更に好ましくは炭素数10以下のアルキル基である。R1cとしては直鎖アルキル基及び分岐鎖アルキル基が挙げられる。直鎖アルキル基としては、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などの直鎖アルキル基が挙げられる。本発明では、5分後の泡比容を低下させる観点から、分岐鎖アルキル基が好適である。分岐鎖アルキル基として、2−エチルヘキシル基、sec−オクチル基、イソノニル基及びイソデシル基から選ばれる基が好ましく、2−エチルヘキシル基又はイソデシル基がより好ましく、2−エチルヘキシル基が更に好ましい。
一般式(c1)において、rは好ましくは1以上、そして、好ましくは2以下であり、rが1の化合物がより好ましい。更に好ましい化合物は、R1cが2−エチルヘキシル基で、かつ、rが1の化合物である。
一般式(c1)において、Glyで示される構造は、グリセリンの1位と3位の水酸基が結合している−CHCH(OH)CH−で示される構造か、又はグリセリンの1位と2位の水酸基が結合している−CH(CHOH)CH−で示される構造であり、触媒や反応条件によって異なる。
一般式(c1)の化合物を得るには、例えば炭素数6〜10のアルコールとしてR1c−OHで示されるアルキルアルコールを用い、エピハロヒドリンやグリシドールなどのエポキシ化合物とを、BFなどの酸触媒、あるいはアルミニウム触媒を用いて反応させて製造する方法を用いることができる。
例えば、2−エチルヘキサノールを用いた場合、得られる2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルは、特開2001−49291号公報に記載されているように複数の生成物を含み得る混合物である。
(c2)成分は、下記一般式(c2)で表される化合物である。
2cO−(EO)−H (c2)
〔式中、R2cは、炭素数6以上18以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、zはEOの平均付加モル数を示し、0超100以下の数である。〕
一般式(c2)中のR2cの炭素数は、洗浄性の観点から、6以上、好ましくは8以上であり、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは14以下である。
一般式(c2)中のR2cは、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは第2級アルコール由来のアルキル基である。ここで、第2級アルコール由来のアルキル基とは第2級アルコールから水酸基を除去した残基であり、一般式(c2)中のR2cOにおいてOと結合するR2cの炭素原子が第2級炭素原子となっている。
一般式(c2)中、EOの平均付加モル数zは、洗浄性の観点から、0超であり、好ましくは1以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、そして、110以下であり、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下である。
尚、一般式(c2)の化合物は、本発明の効果を損なわない限り、更にプロピレンオキサイドが付加されていてもよい。
他のノニオン界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド(グリコシド型ノニオン界面活性剤)等が挙げられる。
〔溶媒〕
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、5分後の泡比容を低下させる観点から、溶媒(水を除く)を含有することが好ましい。
溶媒の総炭素数は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上、より更に好ましくは5以上、より更に好ましくは6以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
溶媒は、オクタノール/水分配係数(LogPow)が3.5以下の親水性溶媒であることが好ましい。溶媒の具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール、及びベンジルアルコールから選ばれる溶媒が挙げられる。なかでも、溶媒は、泡吐出時の泡比容への影響が少なく、5分後の泡比容を低下させる観点から、エタノール又は炭素数2以上10以下のグリコール系水溶性溶剤が好ましい。グリコール系とは、水酸基を2つ有する化合物及びその水酸基の一方又は両方の水素原子が他の基で置換されたエーテル化合物の何れかに属するものである。これらの観点から、溶媒は、エタノール、プロピレングリコール(炭素数3)、エチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数6)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(炭素数7)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数8)、及びジプロピレングリコールモノブチルエーテル(炭素数10)から選ばれる1種以上がより好ましくい。
〔その他成分〕
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、配合安定性の観点から、ハイドロトロープ剤を含有することができる。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸又はこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸又はその塩が良好である。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、キレート剤を含有することができる。キレート剤としては、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸塩、メチルグリシン2酢酸、L−グルタミン酸二酢酸・四ナトリウム等が挙げられる。
〔組成等〕
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、界面活性剤を、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは8質量%以下、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、(c)成分を、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、(b)成分と(a)成分の質量比(b)/(a)が、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは0.8以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下である。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、水を含有する。水は、イオン交換水、滅菌イオン交換水等を使用することが好ましい。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、水を、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、溶媒を、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは18質量%以下、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、より更に好ましくは8質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは12質量%以上、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、界面活性剤と溶媒の質量比〔界面活性剤/溶媒〕が、初期の泡比容を高める観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、そして、5分後の泡比容を低下させる観点から、好ましくは2以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下、より更に好ましくは0.6以下である。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、ハイドロトロープ剤を、配合安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物は、キレート剤を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、含有する。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、手へのマイルド性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、より好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、さらに好ましくは8以下である。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、好ましくは0.5mPa・s以上、より好ましくは1mPa・s以上、そして、好ましくは50mPa・s以下、より好ましくは20mPa・s以下、更に好ましくは10mPa・s以下、より更に好ましくは7mPa・s以下、より更に好ましくは5mPa・s以下である。粘度は溶剤やハイドロトロープ剤などで調整することができる。
本発明に用いられる食器用液体洗浄剤組成物において、固形分の含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上、そして、原料コストを低減する観点及びスプレイヤーを具備する容器を使用した際の吐出性の観点から、好ましくは50質量%以下、更に好ましくは45質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは35質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは29質量%以下である。
ここで、固形分とは、水以外の成分である。
<洗浄方法>
本発明の食器の洗浄方法は、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、希釈せずに油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面と接触させ、機械力をかけずに洗浄する、食器の洗浄方法である。本発明の洗浄方法は、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、希釈せずに油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面と接触させ、機械力をかけずに放置して洗浄することが好ましい。
機械力をかけずに食器表面を洗浄することは、例えば、組成物の接触以外に、洗浄のための意図的な操作を行わないことである。例えば、接触させた組成物が食器表面を自然に流下することや、洗浄を意図しない振動が食器表面に伝わることなどは、機械力をかけずに食器表面を洗浄すると理解できる。
前記食器用液体洗浄剤組成物を希釈せずに油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面と接触させるとは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、固体脂汚れの付着した食器表面と接触させ、洗浄することである。例えば、前記食器用液体洗浄剤組成物を水滴等が付着した食器表面と接触したり、前記食器用液体洗浄剤組成物を食器表面に接触した後、水滴が硬質表面に付着したりする場合は、前記食器用液体洗浄剤組成物を希釈せずに、洗浄すると理解できる。
なお、放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
固体脂を含む油汚れは、油脂を含んだ汚れであって、この油脂が常温(例えば20℃)で固体を呈するものである。固体脂を含む油汚れは、典型的には固体脂を含む油汚れ、更に固体脂と液体油とを含む油汚れである。前記食器用液体洗浄剤組成物を接触させるときの固体脂を含む油汚れの形態は、固体脂と液体油とが混在した状態であってもよい。
本発明では、前記食器用液体洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、泡状で、油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面に付着させる。例えば、前記食器用液体洗浄剤組成物を、含水したスポンジ等に付着させることなく、泡状で、油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面に接触させる。食器表面に接触した後は、前記食器用液体洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、食器表面に接触した後は、前記食器用液体洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
本発明の食器の洗浄方法は、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、硬質表面に接触させた後、機械力をかけず(付与せず)に放置する。つまり、スポンジ等の可撓性材料や手指等を用いることなく接触させ、機械力をかけずにそのまま放置する洗浄方法が挙げられる。放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力(物理的力)をかけてもよく、単に水流ですすいでもよい。
本発明の食器の洗浄方法では、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、対象物である硬質表面の面積100cmに対して、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、更に好ましくは0.4g以上、そして、好ましくは5g以下、より好ましくは3g以下、更に好ましくは2g以下の割合で接触させる、更に、泡状で、塗布又は噴霧することが好ましい。
本発明の食器の洗浄方法では、洗浄力を高める観点から、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で硬質表面に接触後、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、より更に好ましくは5分以下放置する。この場合、最初に前記組成物が食器表面に接触した時点を放置の開始としてよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
また、本発明の食器の洗浄方法では、洗浄力を高める観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、更に好ましくは60秒以上、更に好ましくは2分以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、より更に好ましくは5分以下、泡状の前記食器用液体洗浄剤組成物と洗浄対象である食器表面とを接触させる。
本発明の食器の洗浄方法では、油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面を、泡状の前記食器用液体洗浄剤組成物中に浸漬させて接触させてもよいが、効率的に洗浄力を高める観点から、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で噴霧又は塗布して、油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面に接触させる方法が好ましい。
前記食器用液体洗浄剤組成物を、油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した食器表面に接触させる方法は、泡状にして塗布する方法である。具体的には、スプレー手段を用いる、すなわち本発明に用いる食器用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器(スプレー容器)に充填してなる食器用洗浄剤物品を用いるのが好ましい。
本発明は、界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物を、該組成物を(I)初期の泡比容(ml/g)が20以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が10以下の泡で吐出させるスプレー容器に収容してなる、食器用液体洗浄剤物品を提供する。
本発明の食器用液体洗浄剤物品において、食器用液体洗浄剤組成物及びスプレー容器は、本明細書で述べた事項を適宜適用することができる。
前記スプレイヤーを具備する容器(スプレー容器)は、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器等の噴射剤を使用しない手動式スプレー装置、噴射剤を用いるエアゾール等が挙げられる。前記スプレイヤーを具備する容器は、内容物を泡状にして塗布することができるトリガー式スプレー容器が好ましく、泡を形成する機構(泡形成機構)を備えたトリガー式スプレー容器がより好ましい。
また前記スプレー容器入り食器用洗浄剤物品において、泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、噴出ノズルに発泡筒を装着し、吐出器の吐出操作によって噴出孔から噴出する内容液を、前記発泡筒の内壁面に衝突させて発泡した状態で吐出させる発泡吐出容器が好適である。その詳細な構造として、特開2007−167719号公報記載のものが参考にすることができる。ここで、発泡筒を構成する空気導入孔から入る空気量を調整することで、界面活性剤と混合する空気量を調整し、泡塗布時の泡比容を調整することができる。即ち、液体洗浄剤組成物に対する空気導入量を多くすることで、泡比容の大きな泡とすることができる。
泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記スプレー容器入り食器用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.4mL以上、より好ましくは0.6mL以上、そして、好ましくは10mL以下、より好ましくは5mL以下、更に好ましくは3mL以下、更に好ましくは1.5mL以下の組成物を噴霧する。
即ち、1回の操作で、好ましくは0.4g以上、より好ましくは0.6g以上、そして、好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、更に好ましくは3g以下、更に好ましくは1.5g以下の組成物を噴霧する。
前記スプレー容器入り食器用洗浄剤物品の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを原料として得られるものであり、ブロー成形などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.01〜2mmが好ましく、容器の容量は100〜1000mLが好ましい。容器に充填される食器用液体洗浄剤組成物の量は、取り扱い上、200〜500mLが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
本発明の食器の洗浄方法は、食器及び台所周りの硬質物品の硬質表面、更に食器の硬質表面の洗浄方法として好ましい。また、食器及び台所周りの硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄方法、更に食器の硬質表面の手洗い洗浄方法として好ましい。
なお、本発明において、食器は、食器そのものの他に、台所周りの硬質物品を含むことができる。
台所周りの硬質物品は、台所の周辺で使用される物品であり、具体的には、
(1)冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、及び
(2)排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所、
である。本発明では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、食器としては、具体的には、
(i)皿、椀等のいわゆる食器、
(ii)タッパー、瓶等の保存容器、
(iii)包丁やまな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具、
(iv)フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等
の食材が接触する部材や器具が挙げられる。本発明では、これらを便宜上「食器」とする。
また、本発明の洗浄対象である食器の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
また、本発明の食器の洗浄方法は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品の硬質表面を対象とすることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品の硬質表面を対象とすることがより好ましい。
そして、本発明の食器の洗浄方法は、これら硬質表面に付着した油汚れ、好ましくは固体脂を含む油汚れを効果的に洗浄することができる。
本発明の食器の洗浄方法では、本発明に用いる食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、直接硬質表面に接触させる。そして、前記組成物が接触した状態で放置すればよいため、洗浄時において、スポンジ等の可撓性材料による擦り洗いのような機械力をかける作業を必要としない。
そのため、本発明の食器の洗浄方法は、
(1)水筒、タンブラー、やかん、ポット等の手洗い洗浄が不便な硬質物品、
(2)食品、食器、調理器具の保存場所、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所等の台所周り等の固体脂を含む油汚れが広範に及ぶ硬質表面を有する物品、
(3)包丁、ピーラー、おろし金、スライサー、ジューサーの羽根、フードプロセッサーの羽根等の手洗い洗浄に危険が伴う物品、及び
(4)形状が複雑な部分を具備する物品
といった、スポンジ等の可撓性材料を用いた洗浄が困難な物品等にも適用することができる。尚、本発明では、機械力をかけずに硬質表面を洗浄した後、必要により、擦り洗いを行ってもよい。
本発明の洗浄方法の対象となる物品は、本発明が、手の届く硬質部材の部位だけでなく、手の届かない部位や届きにくい細部の洗浄力に優れることから、(1)〜(4)の手洗い洗浄に危険が伴う物品、手洗い洗浄が不便な物品、複雑な部分を具備する物品が好ましい。
更に、本発明の食器の洗浄方法は、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で、食器表面に塗布してそのまま放置するため、食器表面に前記組成物を長く留めることができる。
本発明の食器の洗浄方法は、前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で接触させた食器表面を、水で濯ぐ工程、好ましくは前記食器用液体洗浄剤組成物を、泡状で接触させた食器表面を、放置後、水で濯ぐ工程を含むことができる。
下記配合成分を用いて、表1に示す食器用液体洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表2に示す。
表1の食器用液体洗浄剤組成物は、常法により調製した。即ち、適量のイオン交換水に(a)成分を除いた界面活性剤、溶媒、その他成分を添加し、室温(25℃)で溶解させた後、水酸化ナトリウム又は/及び塩酸を添加してpH(25℃)を表1に示す値に調整した後、(a)成分を配合、撹拌して処方を調製した。なお、表1中の配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値である。(a)成分はナトリウム塩に基づく質量%を示している。
<配合成分>
〔界面活性剤〕
(a)成分
・スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム(製品名「エアロールCT−1L」、東邦化学工業(株)製)一般式(a1)において、R1a、R2a:共に2−エチルヘキシル基、x、y:共に0、M:ナトリウムの化合物
(b)成分
・ラウリルヒドロキシスルホベタイン:N−ドデシル−N、N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン(製品名「アンヒトール20HD」、花王(株)製)
(c)成分
・2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(製品名「GE−EH」、花王(株)製、一般式(c1)において、R1c:2−エチルヘキシル基、r:0の化合物)
〔溶媒〕
・プロピレングリコール(製品名「プロピレングリコール」、旭硝子(株)製)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル(製品名「BDG」、日本乳化剤(株)製)
〔その他成分〕
・クエン酸(製品名「精製クエン酸(無水)」、扶桑化学工業(株)製)
・p−トルエンスルホン酸1水和物(製品名「PTS M−7000」、明友産業(株)製)
Figure 0006903405
(1)泡比容の測定
表1に記載の組成物を、スプレー1(カビキラー(ジョンソン(株)製、Lot. 207UB、2002年販売)のトリガーを用いたスプレー)、スプレー2(マジックリンハンディスプレー(花王(株)製、Lot. W0442904、2016年販売)のトリガーを用いたスプレー)にそれぞれ充填した。
内径3.5mmのプラスチック製200mlメスシリンダーの質量(g)を下2桁天秤で測定した(a)。各スプレーから該組成物を、200mlメスシリンダー内に5回トリガーを引いて泡状に吐出させ、吐出から10秒後、200mlメスシリンダーと泡の重量(g)を下2桁天秤で測定し(b)、またメスシリンダー内の泡の容量(ml)を測定した(c)。さらに、スプレーで泡を吐出させてから5分間静置させた後、メスシリンダー内の泡の容量(ml)を測定した(d)。
以下の式を用いて、(I)初期の泡比容と(II)5分後の泡比容を算出した。
(I)初期(泡吐出から10秒後)の泡比容(ml/g)=(c)/{(b)−(a)}
(II)5分後の泡比容(ml/g)=(d)/{(b)−(a)}
(2)洗浄力評価(凹凸ありの洗浄対象物キット)
牛脂と菜種油を9:1の質量比で混合したものを作成し、モデル汚れ(固体脂を含む油汚れのモデル汚れ、以下同様)とした。
ジューサーミキサーやフードプロセッサー、水筒のフタ部分などに代表される、凹凸の激しい食器類は多く、スポンジで擦れない又は擦りにくいため洗浄が困難である。今回、これらのような凹凸の激しい食器類を想定した、凹凸ありの洗浄対象物キットを作成して洗浄力評価を行った。
ハンディ粉ふるい(株式会社セリア製)の半球型金網メッシュ(18−8ステンレス鋼40メッシュ、内径約55mmの円形金属フレーム、)部分を取り外し、100mlビーカー(内径約55mm)の開口部に該金網メッシュを乗せたものを凹凸ありの洗浄対象物キットとした(金網部が凸部、ビーカー底を凹部に見立てた)。
金網メッシュの質量(g)を下4桁天秤で測定した(e)。金網メッシュにモデル汚れ0.07〜0.12gを均一に塗布し、モデル汚れを塗布した金網メッシュの質量(g)を下4桁天秤で測定した(f)。また100mlビーカーの質量(g)を下4桁天秤で測定した(h)。100mlビーカーの底にモデル汚れ0.04〜0.06gを均一に塗布し、モデル汚れを塗布した100mlビーカーの質量(g)を下4桁天秤で測定した(i)。
モデル汚れを塗布した凹凸ありの洗浄対象物キットの金網メッシュ中央に5cm上方から各スプレーに充填した組成物を、2回トリガーを引いて泡状に吐出させ、表2記載の時間放置後、1分間水道水で流水すすぎした。この時、流水すすぎの条件は、水道水の温度25℃、流速4L/min、蛇口の開口部の直径が約15mmであった。蛇口の開口部から5cm垂直下の位置で、各洗浄対象物キットの金網メッシュの金属フレーム部分に水道水が当たるように持ち、金属フレーム部分に沿って水平に円を描くように水道水をキット内に流し入れた。金属メッシュの下の100mlビーカー内が水道水で満たされれば、キットを上下逆さ向けて排水するという工程を1分間連続して行った。すすぎ終了後、該キットを乾燥させた後、金網メッシュ部分の質量(g)を、4桁天秤を用いて測定した(j)。同時に、100mlビーカーの質量(g)を、4桁天秤を用いて測定した(k)。
以下の式を用いて、金網メッシュ(凸部)とビーカー底部(凹部)の洗浄率を求めた。
金網メッシュ(凸部)の洗浄率(%)={(f)−(j)}/{(f)−(e)}×100
ビーカー底部(凹部)の洗浄率(%)={(i)−(k)/(i)−(h)}×100
Figure 0006903405
(考察)
実施例1と比較例1の対比から、本発明の洗浄方法では、初期の泡比容が大きいため、凸部(金網メッシュ)の洗浄力が高いと共に、時間が経過するにつれて、泡が消えて液体となって、凹部に流れるため、凹部(ビーカー底部)の洗浄力にも優れることが分かる。従って、本発明の洗浄方法は、手の届く硬質部材の部位だけでなく、手の届かない部位の洗浄力にも優れた、洗浄方法であることが分かる。

Claims (15)

  1. 下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含む界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物から調製された、(I)初期の泡比容(ml/g)が35以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が以下である泡を、油汚れが付着した食器表面と接触させ、機械力をかけずに洗浄する、食器の洗浄方法。
    <(a)成分>
    (a1)下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩〔以下、(a1)成分という〕、及び(a2)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a1)成分を除く〕〔以下、(a2)成分という〕からなる群から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
    Figure 0006903405

    〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり、それぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
    <(b)成分>
    アミンオキサイド、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤
    <(c)成分>
    (c1)炭素数が6以上18以下のアルキル基を有するグリセリルエーテル〔以下、(c1)成分という〕、(c2)下記一般式(c2)で表される化合物〔以下、(c2)成分という〕及びアルキルポリグリコシドから選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤
    2cO−(EO)−H (c2)
    〔式中、R2cは、炭素数6以上18以下の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、zはEOの平均付加モル数を示し、0超100以下の数である。〕
  2. 食器表面に接触させる泡の泡比容(ml/g)が35以上50以下である、請求項1記載の食器の洗浄方法。
  3. (I)初期の泡比容と(II)5分後の泡比容の比率(I)/(II)が以上20以下である、請求項1又は2記載の食器の洗浄方法。
  4. (a)成分の含有量が、0.3質量%以上8質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  5. (b)成分の含有量が、0.5質量%以上8質量%以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  6. (c)成分の含有量が、0.5質量%以上8質量%以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  7. 食器用液体洗浄剤組成物中、(a)成分及び(b)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が0.1以上である、請求項1〜6の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  8. 食器用液体洗浄剤組成物中、界面活性剤の含有量が、1質量%以上20質量%以下である、請求項1〜7の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  9. 食器用液体洗浄剤組成物が溶媒を含有する、請求項1〜8の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  10. 溶媒が、エタノール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる1種以上である、請求項9に記載の食器の洗浄方法。
  11. 食器用液体洗浄剤組成物中、溶媒の含有量が、2質量%以上30質量%以下である、請求項9又は10に記載の食器の洗浄方法。
  12. 泡がスプレー手段を用いて吐出させたものである、請求項1〜11に記載の食器の洗浄方法。
  13. 油汚れが固体脂を含む油汚れである、請求項1〜12に記載の食器の洗浄方法。
  14. 食器用液体洗浄剤組成物を、硬質表面と30秒以上10分以下接触させる、請求項1〜13の何れか1項に記載の食器の洗浄方法。
  15. 下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含む界面活性剤、及び水を含有する食器用液体洗浄剤組成物を、該組成物を(I)初期の泡比容(ml/g)が35以上50以下、(II)5分後の泡比容(ml/g)が以下の泡で吐出させるスプレー容器に収容してなる、食器用液体洗浄剤物品。
    <(a)成分>
    (a1)下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩〔以下、(a1)成分という〕、及び(a2)炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a1)成分を除く〕〔以下、(a2)成分という〕からなる群から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
    Figure 0006903405

    〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり、それぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
    <(b)成分>
    アミンオキサイド、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤
    <(c)成分>
    (c1)炭素数が6以上18以下のアルキル基を有するグリセリルエーテル〔以下、(c1)成分という〕、(c2)下記一般式(c2)で表される化合物〔以下、(c2)成分という〕及びアルキルポリグリコシドから選ばれる1種以上のノニオン界面活性剤
    2cO−(EO)−H (c2)
    〔式中、R2cは、炭素数6以上18以下の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、zはEOの平均付加モル数を示し、0超100以下の数である。〕
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