JP2021077494A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】電線の揺れ等の変位による外力がコネクタ内の端子に伝達されることを抑制ないしは防止できる、新規な構造のコネクタを提供する。【解決手段】端子12を収容するハウジング16と、端子12に接続された電線18が引き出されるハウジング16後端部に装着されたバックリテーナ60と、バックリテーナ60に設けられた筒状の電線挿通孔94と、電線挿通孔94の内周面に突設された電線押圧部70とを備え、電線挿通孔94の孔径が電線18の外径よりも大きく、電線18が電線押圧部70により電線挿通孔94に押圧された状態で保持されているコネクタ10である。【選択図】図2
Description
本開示は、バックリテーナを備えたコネクタに関するものである。
従来から、車載機器間を電気的に接続するために用いられるコネクタの一種として、特開2010−246339号公報(特許文献1)に記載の如き、端子を収容するハウジングと、端子に接続された電線が引き出されるハウジング後端部に装着されたバックリテーナを備えたものが知られている。バックリテーナは、予め電線に嵌合されてハウジングと電線の間をシールするシールゴムが、ハウジング後端部から離脱することを阻止する機能等を担っている。
ところで、電気自動車やハイブリッド車両等では、使用する電力が相対的に高電圧、大電流であることから、電線のサイズが大きくなり重量が増大する傾向にある。その結果、電線の揺れや電線による温度変化に起因した電線の引張などの電線の変化が生じ易いという問題があった。電線の変位がコネクタ内の端子に伝達されると、相手側端子との接点部が動いてめっきが摩耗することにより接触抵抗が増大したり、接点離れによるスパークなどの問題が発生する可能性も考えられる。
本開示は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、電線の揺れ等の変位による外力がコネクタ内の端子に伝達されることを抑制ないしは防止できる、新規な構造のコネクタを提供することにある。
本開示のコネクタは、端子を収容するハウジングと、前記端子に接続された電線が引き出されるハウジング後端部に装着されたバックリテーナと、前記バックリテーナに設けられた筒状の電線挿通孔と、前記電線挿通孔の内周面に突設された電線押圧部とを備え、前記電線挿通孔の孔径が前記電線の外径よりも大きく、前記電線が前記電線押圧部により前記電線挿通孔に押圧された状態で保持されているコネクタである。
本開示によれば、電線の揺れ等の変位による外力がコネクタ内の端子に伝達されることを抑制ないしは防止できるコネクタを提供することができる。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子を収容するハウジングと、前記端子に接続された電線が引き出されるハウジング後端部に装着されたバックリテーナと、前記バックリテーナに設けられた筒状の電線挿通孔と、前記電線挿通孔の内周面に突設された電線押圧部とを備え、前記電線挿通孔の孔径が前記電線の外径よりも大きく、前記電線が前記電線押圧部により前記電線挿通孔に押圧された状態で保持されているコネクタである。
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子を収容するハウジングと、前記端子に接続された電線が引き出されるハウジング後端部に装着されたバックリテーナと、前記バックリテーナに設けられた筒状の電線挿通孔と、前記電線挿通孔の内周面に突設された電線押圧部とを備え、前記電線挿通孔の孔径が前記電線の外径よりも大きく、前記電線が前記電線押圧部により前記電線挿通孔に押圧された状態で保持されているコネクタである。
本開示のコネクタによれば、バックリテーナに電線挿通孔が設けられ、電線挿通孔の内周面に突設された電線押圧部により、電線挿通孔に挿通された電線が電線挿通孔に押圧された状態で保持されている。すなわち、電線がバックリテーナに強固に固定され、電線の変位がバックリテーナで阻止されるようになっている。これにより、電線の揺れや温度変化による電線の引張等の変位に起因して電線から端子側に及ぼされる外力を、バックリテーナを介してハウジングへ確実に分散させ、コネクタ内の端子に外力が伝達されることを確実に抑制乃至は防止できる。その結果、電線の揺れ等の変位に起因して端子の相手方端子との接点部が動いてめっきが摩耗したり、接触抵抗が増大したり、さらには接点離れによるスパークが発生する等の問題の発生を未然に防止することができる。
特に、電線挿通孔の孔径が電線の外径よりも大きく、電線押圧部が電線の外面よりも内方に突出することにより、電線が電線押圧部に押圧されている。それゆえ、電線挿通孔への電線の配置を容易にしつつ電線押圧部に押圧された電線の絶縁被覆の変形を許容して電線押圧部の電線への確実な食い込みを実現できる。その結果、電線の電線挿通孔内での位置ずれの発生を有利に阻止して、電線を電線挿通孔内に固定的に保持できるのである。
なお、電線挿通孔の内周面には少なくとも1つの電線押圧部が設けられていればよいが、複数の電線押圧部が周方向に分散して設けられていてもよい。
(2)前記バックリテーナが、複数の分割リテーナを含んで構成されており、各前記分割リテーナが前記電線挿通孔の内周面を部分的に構成する分割内周面を有し、前記分割リテーナが相互に組み付けられることにより前記分割内周面が周方向に連結されて前記電線挿通孔が形成されることが好ましい。バックリテーナを複数の分割リテーナに分割した構造とすることにより、電線の端部に接続した端子をコネクタのハウジングに収容する作業に際して、予めバックリテーナの電線挿通孔に対して電線を挿通させる作業を不要にできるからである。バックリテーナは、端子と電線をハウジングに収容した後に、ハウジング後端部に対して、電線を間に挟んだ状態で装着することができ、作業性の向上を図ることができる。特に、電線挿通孔の内周面に電線押圧部が突設されていることから、電線挿通孔への電線の挿通が難しい作業となるところ、分割リレーナを採用することで、電線挿通孔への電線の挿通作業が不要となり、電線押圧部の電線への押圧を分割リレーナの組み付けと同時に確実に達成することができる。さらに、分割内周面が連結されて形成される電線挿通孔の孔径は電線の外径よりも大きいことから、分割リテーナの組み付けに必要な力を低減でき、分割リテーナの組付作業性の向上も図られている。なお、分割リテーナは相互に分離した単品として構成してもよいし、相互にヒンジ等で連結した構成としてもよい。
(3)上記(2)において、前記バックリテーナが一対の前記分割リテーナを含んで構成されており、前記分割リテーナが相互に同じ形状であることが好ましい。一対の分割リテーナとすることで、電線を間に挟んだ径方向両側から分割リレーナを電線に向かって装着することができ、作業性の向上を図ることができるからである。しかも、分割リテーナが相互に同じ形状であることから、金型や部品管理にかかる費用を削減できる。
(4)前記電線挿通孔の内周面には、複数の電線押圧部が周方向に分散して配置されていることが好ましい。電線挿通孔に配置された電線を周方向に相互に離隔して分散配置された複数の電線押圧部で押圧することができ、電線の変位を一層安定して抑制することができるからである。より好ましくは、複数の電線押圧部が周方向で均等に分散配置される。電線押圧部の押圧力を電線の周方向でバランスよく及ぼすことができ、一層安定したバックリテーナによる電線の保持が実現できるからである。なお、複数の電線押圧部の形状は、相互に同一でもよいし、電線の変位状態を考慮して相互に異なる形状にすることも可能である。
(5)前記電線押圧部が半球形状を有していることが好ましい。電線から伝達されるあらゆる方向の外力に対しても、電線の絶縁被覆に対する電線押圧部の係合代を安定して確保できるからである。
(6)前記電線押圧部が、前記電線挿通孔における周方向寸法よりも軸方向寸法が大きくされていることが好ましい。電線押圧部の軸方向寸法を大きくすることで、電線押圧部と電線の絶縁被覆との接触面積を安定して確保することができるからである。しかも、電線押圧部の周方向寸法ではなく軸方向寸法を大きくして絶縁被覆との接触面積の増大を図ることにより、電線押圧部に押圧された絶縁被覆の変形を周方向で容易に吸収することができる。これにより、電線押圧部の周方向寸法が大きくされた場合に比して、分割リテーナの組み付け作業に必要な組み付け力を低減することができ、接触面積の増大と作業性の向上を両立して達成できる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<本実施形態>
以下、本開示の実施形態について、図1から図5を参照しつつ説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、図1に示すように、端子12およびばね部材14を収容するハウジング16と、端子12に接続されてハウジング16の後端部から伸び出す電線18と、ハウジング16の後端部に装着されて電線18を保持するバックリテーナ20と、を備えて構成されている。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
以下、本開示の実施形態について、図1から図5を参照しつつ説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、図1に示すように、端子12およびばね部材14を収容するハウジング16と、端子12に接続されてハウジング16の後端部から伸び出す電線18と、ハウジング16の後端部に装着されて電線18を保持するバックリテーナ20と、を備えて構成されている。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<ハウジング16>
図1および図2に示すように、端子12は、ばね部材14と共にコネクタ10のハウジング16内に収容され、コネクタ10として用いられる。ハウジング16は合成樹脂製とされており、長さ方向に伸びて前後方向に開口する角筒形状を有している。ハウジング16の前方側の上下方向に離隔する2箇所には相手側端子21が挿入される相手側端子挿入孔22が形成されており、ハウジング16の後方側の上下方向に離隔する2箇所には端子12が挿入される端子挿通孔24が形成されている。なお、理解を容易とするため、相手側端子21は仮想線で記載している。上記2箇所に形成された相手側端子挿入孔22と端子挿通孔24はそれぞれ、矩形断面形状で上下方向に離隔して長さ方向に伸びるキャビティ26に連通している。キャビティ26の前端側には、壁部に凹所状のばね部材収容部28が形成されており、ばね部材収容部28の後方側の上壁および下壁にはそれぞれ係合孔30が形成されている。
図1および図2に示すように、端子12は、ばね部材14と共にコネクタ10のハウジング16内に収容され、コネクタ10として用いられる。ハウジング16は合成樹脂製とされており、長さ方向に伸びて前後方向に開口する角筒形状を有している。ハウジング16の前方側の上下方向に離隔する2箇所には相手側端子21が挿入される相手側端子挿入孔22が形成されており、ハウジング16の後方側の上下方向に離隔する2箇所には端子12が挿入される端子挿通孔24が形成されている。なお、理解を容易とするため、相手側端子21は仮想線で記載している。上記2箇所に形成された相手側端子挿入孔22と端子挿通孔24はそれぞれ、矩形断面形状で上下方向に離隔して長さ方向に伸びるキャビティ26に連通している。キャビティ26の前端側には、壁部に凹所状のばね部材収容部28が形成されており、ばね部材収容部28の後方側の上壁および下壁にはそれぞれ係合孔30が形成されている。
<端子12>
図1に示すように、端子12は、平板状の接続端子である。端子12の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料を適宜用いることができる。端子12は、その構成金属の種類や使用環境に応じて、銀メッキ、錫メッキやアルミニウムメッキ等の表面処理を施していてもよく、例えば、導電性に優れた金属板をプレス打ち抜き加工することによって形成することができる。端子12は、先端側(図1中、前方側)に相手側端子21(図2,3参照)と電気的に接続される相手側端子接続部32を有しており、基端側(図2中、後方側)には電線18と接続される芯線圧着部34を有している。芯線圧着部34は、矩形平板状の底壁36と、この底壁36の幅方向の両側縁部から突出する一対の矩形平板状の圧着片38,38を有している。この芯線圧着部34に対して、電線18の芯線40が導通接続されている。電線18は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線40が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆42で覆われた構造とされている。そして、電線18の端末において絶縁被覆42を剥いで露呈された芯線40を芯線圧着部34の底壁36に載置した後、公知の圧着技術を用いて圧着する。これにより、底壁36と一対の圧着片38,38を備えた芯線圧着部34が塑性変形して、芯線40を外周面から包み込むようにして圧着され、電線18の芯線40が端子12に対して導通接続されるようになっている。
図1に示すように、端子12は、平板状の接続端子である。端子12の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料を適宜用いることができる。端子12は、その構成金属の種類や使用環境に応じて、銀メッキ、錫メッキやアルミニウムメッキ等の表面処理を施していてもよく、例えば、導電性に優れた金属板をプレス打ち抜き加工することによって形成することができる。端子12は、先端側(図1中、前方側)に相手側端子21(図2,3参照)と電気的に接続される相手側端子接続部32を有しており、基端側(図2中、後方側)には電線18と接続される芯線圧着部34を有している。芯線圧着部34は、矩形平板状の底壁36と、この底壁36の幅方向の両側縁部から突出する一対の矩形平板状の圧着片38,38を有している。この芯線圧着部34に対して、電線18の芯線40が導通接続されている。電線18は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線40が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆42で覆われた構造とされている。そして、電線18の端末において絶縁被覆42を剥いで露呈された芯線40を芯線圧着部34の底壁36に載置した後、公知の圧着技術を用いて圧着する。これにより、底壁36と一対の圧着片38,38を備えた芯線圧着部34が塑性変形して、芯線40を外周面から包み込むようにして圧着され、電線18の芯線40が端子12に対して導通接続されるようになっている。
<接点部44>
図1〜図3に示すように、端子12には、相手側端子21と対向する面には、相手側端子21に向かって曲面状に膨出して形成される接点部44を有している。接点部44は、ほぼ平坦面に近い緩やかな曲面状をなしている。本実施形態では、接点部44は、長さ方向の一部において幅方向の全長に亘って帯状に広がって形成されている。
図1〜図3に示すように、端子12には、相手側端子21と対向する面には、相手側端子21に向かって曲面状に膨出して形成される接点部44を有している。接点部44は、ほぼ平坦面に近い緩やかな曲面状をなしている。本実施形態では、接点部44は、長さ方向の一部において幅方向の全長に亘って帯状に広がって形成されている。
<ばね部材14>
ばね部材14は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えばばね鋼やステンレス鋼,黄銅,リン青銅,ベリリウム銅等の帯板を用いて形成されている。ばね部材14は、その構成金属の種類や使用環境に応じて、銀メッキ、錫メッキやアルミニウムメッキ等の表面処理を施されていてもよい。ばね部材14は、図1および図2に示すように、端子12の相手側端子接続部32に相手側端子21が重ね合わされた状態において、重ね合わせ方向(図1および図2中、上下方向)の両側から相手側端子接続部32と相手側端子21を上下から挟持するように押圧片46a,46bがそれぞれ重ね合わされている。押圧片46a,46bの幅方向右端部は矩形平板状の連結部48によって連結されている。ばね部材14の相手側端子21と当接する押圧片46aは、相手側端子21に向かって膨出する球殻状の押圧点50を有している。
ばね部材14は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えばばね鋼やステンレス鋼,黄銅,リン青銅,ベリリウム銅等の帯板を用いて形成されている。ばね部材14は、その構成金属の種類や使用環境に応じて、銀メッキ、錫メッキやアルミニウムメッキ等の表面処理を施されていてもよい。ばね部材14は、図1および図2に示すように、端子12の相手側端子接続部32に相手側端子21が重ね合わされた状態において、重ね合わせ方向(図1および図2中、上下方向)の両側から相手側端子接続部32と相手側端子21を上下から挟持するように押圧片46a,46bがそれぞれ重ね合わされている。押圧片46a,46bの幅方向右端部は矩形平板状の連結部48によって連結されている。ばね部材14の相手側端子21と当接する押圧片46aは、相手側端子21に向かって膨出する球殻状の押圧点50を有している。
<ばね部材リテーナ52>
図2に示すように、端子12は、相手側端子接続部32と芯線圧着部34との間に係合孔54を有している。係合孔54は、端子12を板厚方向に貫通するように形成されている。ばね部材リテーナ52は、例えば、耐熱性および剛性に優れた合成樹脂から形成されており、上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58を備えている。上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58は、図示しない係合機構により相互に組み付けられて固定されている。上側ばね部材リテーナ分割体56には、下方に向かって矩形断面形状で突出する係合突部56aと上方に向かって突出する三角断面形状の係合突起56bが設けられている。下側ばね部材リテーナ分割体58には、上方に向かって矩形断面形状で突出する係合突部58aと下方に向かって突出する三角断面形状の係合突起58bが設けられている。図2に示すように、上側ばね部材リテーナ分割体56の係合突部56aが端子12の係合孔54の前方側に係合され、下側ばね部材リテーナ分割体58の係合突部58aが端子12の係合孔54の後方側に係合されている。このような状態で上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58相互に組み付けられて、端子12に対して固定されるようになっている。
図2に示すように、端子12は、相手側端子接続部32と芯線圧着部34との間に係合孔54を有している。係合孔54は、端子12を板厚方向に貫通するように形成されている。ばね部材リテーナ52は、例えば、耐熱性および剛性に優れた合成樹脂から形成されており、上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58を備えている。上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58は、図示しない係合機構により相互に組み付けられて固定されている。上側ばね部材リテーナ分割体56には、下方に向かって矩形断面形状で突出する係合突部56aと上方に向かって突出する三角断面形状の係合突起56bが設けられている。下側ばね部材リテーナ分割体58には、上方に向かって矩形断面形状で突出する係合突部58aと下方に向かって突出する三角断面形状の係合突起58bが設けられている。図2に示すように、上側ばね部材リテーナ分割体56の係合突部56aが端子12の係合孔54の前方側に係合され、下側ばね部材リテーナ分割体58の係合突部58aが端子12の係合孔54の後方側に係合されている。このような状態で上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58相互に組み付けられて、端子12に対して固定されるようになっている。
<バックリテーナ20>
電線18の端末には、バックリテーナ20とシール部材62が装着されている。すなわち、端子12に接続された電線18が引き出されるハウジング16の後端部にバックリテーナ20とシール部材62が装着されるようになっている。図4に示すように、本実施形態では、バックリテーナ20は一対の相互に同じ形状である分割リテーナ64,64を含んで構成されている。各分割リテーナ64は、略ブロック形状を有しており、他方の分割リテーナ64への対向面の上下に離隔する2箇所においてそれぞれ、正面視で半円状に切り欠かれた2つの分割内周面66が形成されている。すなわち、各分割リテーナ64は、後述する電線挿通孔94の内周面を部分的に構成する2つの分割内周面66を有している。各分割内周面66には、径方向内方に突出する3つの電線押圧部70が均等に周方向に分散して配置されている。各分割リテーナ64の他方の分割リテーナ64への対向面には、図5に示すように、2つの分割内周面66の間に位置して長手方向に延びる突条71と溝72が設けられている。また、各分割リテーナ64の他方の分割リテーナ64への対向面における幅方向一方には、片持ち梁状に突出して先端部に係合孔74を有する係合片76が設けられ、幅方向他方の側面には、係合突起78が設けられている。さらに、各分割リテーナ64のハウジング16に対向する面には、外周縁部に沿って延出するフード部80が突設されている。このフード部80には、延出方向に離隔した2箇所において矩形断面形状の係合孔82が板厚方向に貫設されている。フード部80の延出方向の一端側には、片持ち梁状に突出して先端部に係合孔84を有する係合片86が設けられている。
電線18の端末には、バックリテーナ20とシール部材62が装着されている。すなわち、端子12に接続された電線18が引き出されるハウジング16の後端部にバックリテーナ20とシール部材62が装着されるようになっている。図4に示すように、本実施形態では、バックリテーナ20は一対の相互に同じ形状である分割リテーナ64,64を含んで構成されている。各分割リテーナ64は、略ブロック形状を有しており、他方の分割リテーナ64への対向面の上下に離隔する2箇所においてそれぞれ、正面視で半円状に切り欠かれた2つの分割内周面66が形成されている。すなわち、各分割リテーナ64は、後述する電線挿通孔94の内周面を部分的に構成する2つの分割内周面66を有している。各分割内周面66には、径方向内方に突出する3つの電線押圧部70が均等に周方向に分散して配置されている。各分割リテーナ64の他方の分割リテーナ64への対向面には、図5に示すように、2つの分割内周面66の間に位置して長手方向に延びる突条71と溝72が設けられている。また、各分割リテーナ64の他方の分割リテーナ64への対向面における幅方向一方には、片持ち梁状に突出して先端部に係合孔74を有する係合片76が設けられ、幅方向他方の側面には、係合突起78が設けられている。さらに、各分割リテーナ64のハウジング16に対向する面には、外周縁部に沿って延出するフード部80が突設されている。このフード部80には、延出方向に離隔した2箇所において矩形断面形状の係合孔82が板厚方向に貫設されている。フード部80の延出方向の一端側には、片持ち梁状に突出して先端部に係合孔84を有する係合片86が設けられている。
<シール部材62>
シール部材62は、ゴム製とされ、図2および図3に示すように、電線18の端末において、バックリテーナ20を構成する分割内周面66に隣接した端子12側の電線18の外周面に取り付けられている。
シール部材62は、ゴム製とされ、図2および図3に示すように、電線18の端末において、バックリテーナ20を構成する分割内周面66に隣接した端子12側の電線18の外周面に取り付けられている。
<本実施形態の組付方法>
本実施形態の組付方法について以下に簡単に説明する。はじめに、電線18の端部の絶縁被覆42にゴム製のシール部材62を予め挿通させておく。次に、端子12を準備し、この端子12の芯線圧着部34に対して電線18の芯線40を圧着し導通接続する。続いて、この端子12の係合孔54に対して、上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58からなるばね部材リテーナ52を取り付ける。ばね部材14を端子12の相手側端子接続部32に配置する。このように構成された2本の電線18をそれぞれ相手側端子接続部32側からコネクタ10のハウジング16の所定の端子挿通孔24に挿入し、奥まで押し込む。これにより、端子12の相手側端子接続部32に配置されたばね部材14が、図2に示すように、ハウジング16内の所定のばね部材収容部28に安定的に収容される。すなわち、端子12の相手側端子接続部32の先端部がハウジング16の先端側に設けられた嵌合孔88に係合されると共に、ばね部材リテーナ52の係合突部56a,58aがハウジング16のばね部材収容部28の後方側に設けられた係合孔30に嵌合される。その後、シール部材62を電線18の所定位置に配置し、一対の分割リテーナ64,64をハウジング16の後方側に取り付ける。この結果、分割リテーナ64のフード部80に設けられた係合孔82がハウジング16の後方側の側壁の2箇所に設けられた係合突起90に係合され、分割リテーナ64のフード部80に設けられた係合片86の係合孔84がハウジング16の後方側の上壁に設けられた係合突起92に係合される。併せて、一対の分割リテーナ64,64の係合突起78が係合片76に設けられた係合孔74に係合されると共に、突条71と溝72が嵌合される。これにより、一対の分割リテーナ64,64が相互に組み付けられてバックリテーナ20が完成されると共に、ハウジング16の後方側に対して嵌合される。これにより、一対の分割リテーナ64,64が相互に組み付けられ分割内周面66が周方向に連結されて、筒状の電線挿通孔94が形成される。ここで、図3に示すように、電線挿通孔94の孔径:Rが電線18の外径:rよりも大きく、各分割内周面66に突設された各電線押圧部70は、電線18の外面よりも径方向内方に突出する高さを有している。これにより、電線18が電線押圧部70により電線挿通孔94に押圧された状態で保持されている。また、電線押圧部70が、電線挿通孔94における周方向寸法:aよりも軸方向寸法:bが大きくされている。
本実施形態の組付方法について以下に簡単に説明する。はじめに、電線18の端部の絶縁被覆42にゴム製のシール部材62を予め挿通させておく。次に、端子12を準備し、この端子12の芯線圧着部34に対して電線18の芯線40を圧着し導通接続する。続いて、この端子12の係合孔54に対して、上側ばね部材リテーナ分割体56と下側ばね部材リテーナ分割体58からなるばね部材リテーナ52を取り付ける。ばね部材14を端子12の相手側端子接続部32に配置する。このように構成された2本の電線18をそれぞれ相手側端子接続部32側からコネクタ10のハウジング16の所定の端子挿通孔24に挿入し、奥まで押し込む。これにより、端子12の相手側端子接続部32に配置されたばね部材14が、図2に示すように、ハウジング16内の所定のばね部材収容部28に安定的に収容される。すなわち、端子12の相手側端子接続部32の先端部がハウジング16の先端側に設けられた嵌合孔88に係合されると共に、ばね部材リテーナ52の係合突部56a,58aがハウジング16のばね部材収容部28の後方側に設けられた係合孔30に嵌合される。その後、シール部材62を電線18の所定位置に配置し、一対の分割リテーナ64,64をハウジング16の後方側に取り付ける。この結果、分割リテーナ64のフード部80に設けられた係合孔82がハウジング16の後方側の側壁の2箇所に設けられた係合突起90に係合され、分割リテーナ64のフード部80に設けられた係合片86の係合孔84がハウジング16の後方側の上壁に設けられた係合突起92に係合される。併せて、一対の分割リテーナ64,64の係合突起78が係合片76に設けられた係合孔74に係合されると共に、突条71と溝72が嵌合される。これにより、一対の分割リテーナ64,64が相互に組み付けられてバックリテーナ20が完成されると共に、ハウジング16の後方側に対して嵌合される。これにより、一対の分割リテーナ64,64が相互に組み付けられ分割内周面66が周方向に連結されて、筒状の電線挿通孔94が形成される。ここで、図3に示すように、電線挿通孔94の孔径:Rが電線18の外径:rよりも大きく、各分割内周面66に突設された各電線押圧部70は、電線18の外面よりも径方向内方に突出する高さを有している。これにより、電線18が電線押圧部70により電線挿通孔94に押圧された状態で保持されている。また、電線押圧部70が、電線挿通孔94における周方向寸法:aよりも軸方向寸法:bが大きくされている。
このような構造とされた本開示のコネクタ10によれば、バックリテーナ20に電線挿通孔94が形成されており、電線挿通孔94を構成する分割内周面66の内周面には、3つの電線押圧部70が周方向に均等に分散して配置されている(図5参照)。しかも、電線挿通孔94の孔径:Rが電線18の外径:rよりも大きく、電線押圧部70が電線18の外面よりも径方向内方に突出している。これにより、電線18が電線押圧部70により電線挿通孔94に押圧された状態で保持されている。その結果、電線18をバックリテーナ20に対して強固に固定的に保持できる。それゆえ、電線18の揺れや温度変化による電線18の引張等の変位に起因して電線18から端子12側に及ぼされる外力をバックリテーナ20で阻止して、ハウジング16へ確実に分散させ、コネクタ10内の端子12に外力が伝達されることを確実に抑制乃至は防止できる。したがって、端子12の相手側端子21との接点部44が揺動してめっきが摩耗して接触抵抗が増大したり、接点部44が離れることによるスパークが発生する等の問題の発生を未然に防止することができる。しかも、電線挿通孔94の孔径:Rが電線18の外径:rよりも大きく且つ電線押圧部70が電線18の外面よりも径方向内方に突出していることから、電線18の絶縁被覆42の電線押圧部70による変形を許容しつつ電線押圧部70の電線18の絶縁被覆42への確実な食い込みを実現できる。その結果、電線18が電線挿通孔94内で位置ずれすることを有利に阻止できる。
また、バックリテーナ20が一対の分割リテーナ64,64に分割した構造とされている。これにより、電線18の端部に端子12を接続したり、接続した端子12をコネクタ10のハウジング16に収容する作業に際して、予めバックリテーナ20の電線挿通孔94に対して電線18を挿通させる作業を不要にできることから、作業性の向上を図ることができる。しかも、本実施形態では、分割リテーナが相互に同じ形状であることから、金型や部品管理にかかる費用を削減できる。さらに、分割内周面66が連結されて形成される電線挿通孔94の孔径:Rは電線18の外径:rよりも大きいことから、一対の分割リテーナ64,64の組み付けに必要な力を低減でき、一対の分割リテーナ64,64の組付作業性の向上も図られている。
加えて、電線挿通孔94に6つの電線押圧部70が周方向に相互に離隔して均等に分散配置されていることから、電線18をより安定的に保持でき、電線18の変位を一層安定して抑制することができる。しかも、電線押圧部70が半球形状を有していることから、電線18から伝達されるあらゆる方向の外力に対しても、電線18の絶縁被覆42に対する電線押圧部70の係合代を安定して確保できる。
また、電線押圧部70が、電線挿通孔94における周方向寸法:aよりも軸方向寸法:bが大きくされていることから、分割リテーナ64の組み付け作業に必要な組み付け力の増加を抑えつつ、電線18の絶縁被覆42に対する保持力を確保することが可能とできる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、バックリテーナ20は、2つの分割リテーナ64に分割された場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されず、3つ以上に分割されていてもよい。また、2つやそれ以上の分割リテーナ64がヒンジ連結されていてもよい。この場合でも、同様に作業性の向上の効果が発揮される。
(2)また、電線押圧部70は少なくとも1つあればよく、例示のものに限定されない。例えば、図6および図7に示す変形例1の各分割リテーナ96のように、一方の分割内周面98aには1つの電線押圧部70を設け、他方の分割内周面98bには2つの電線押圧部70を設け、合計3つ電線押圧部70を設けるようにしてもよい。なお、変形例1の分割リテーナ96を相互に組み付けて構成される電線挿通孔94においては、3つの電線押圧部70が周方向に均等に分散配置されるようになっている。
(3)上記実施形態では、電線押圧部70の形状は相互に同じとされていたが、これに限定されない。電線18の変位状態を考慮に入れて電線押圧部70の形状を相互に異なるようにしてもよい。また、電線押圧部70は周方向で均等に分散配置されていたが、電線18の変位状態を考慮に入れて不均等に分散配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、電線押圧部が半球形状を有していたが、これに限定されず、任意の形状が採用可能である。例えば図8および図9に示す変形例2の分割リテーナ100のように、分割内周面102に円弧断面形状で長さ方向に向かって延び、平面視で矩形状を有する電線押圧部104を採用してもよい。なお、各電線押圧部104は、電線保護の目的から、角部が設けられないようにされている。
(5)上記実施形態では、バックリテーナ20に2つの電線挿通孔94を設けた例を示したが、電線挿通孔94の数はこれに限定されず、1つあるいは3つ以上の電線挿通孔94を有するバックリテーナにも本開示の技術は同様に適用可能である。また、複数の電線挿通孔94を有するバックリテーナを備えたコネクタにおいて、少なくとも1つの電線挿通孔94が本開示の構成を備えていれば本開示の範囲に含まれる。
(6)上記実施形態では、バックリテーナ20がシール部材62の電線18からの抜け止めを担っていたが、シール部材62を有さないバックリテーナを備えたコネクタに対しても本開示の技術は同様に適用可能である。
10 コネクタ
12 端子
14 ばね部材
16 ハウジング
18 電線
20 バックリテーナ
21 相手側端子
22 相手側端子挿入孔
24 端子挿通孔
26 キャビティ
28 ばね部材収容部
30 係合孔
32 相手側端子接続部
34 芯線圧着部
36 底壁
38 圧着片
40 芯線
42 絶縁被覆
44 接点部
46a,b 押圧片
48 連結部
50 押圧点
52 ばね部材リテーナ
54 係合孔
56 上側ばね部材リテーナ分割体
56a 係合突部
56b 係合突起
58 下側ばね部材リテーナ分割体
58a 係合突部
58b 係合突起
62 シール部材
64 分割リテーナ
66 分割内周面
70 電線押圧部
71 突条
72 溝
74 係合孔
76 係合片
78 係合突起
80 フード部
82 係合孔
84 係合孔
86 係合片
88 嵌合孔
90 係合突起
92 係合突起
94 電線挿通孔
96 分割リテーナ(変形例1)
98a,b 分割内周面
100 分割リテーナ(変形例2)
102 分割内周面
104 電線押圧部
12 端子
14 ばね部材
16 ハウジング
18 電線
20 バックリテーナ
21 相手側端子
22 相手側端子挿入孔
24 端子挿通孔
26 キャビティ
28 ばね部材収容部
30 係合孔
32 相手側端子接続部
34 芯線圧着部
36 底壁
38 圧着片
40 芯線
42 絶縁被覆
44 接点部
46a,b 押圧片
48 連結部
50 押圧点
52 ばね部材リテーナ
54 係合孔
56 上側ばね部材リテーナ分割体
56a 係合突部
56b 係合突起
58 下側ばね部材リテーナ分割体
58a 係合突部
58b 係合突起
62 シール部材
64 分割リテーナ
66 分割内周面
70 電線押圧部
71 突条
72 溝
74 係合孔
76 係合片
78 係合突起
80 フード部
82 係合孔
84 係合孔
86 係合片
88 嵌合孔
90 係合突起
92 係合突起
94 電線挿通孔
96 分割リテーナ(変形例1)
98a,b 分割内周面
100 分割リテーナ(変形例2)
102 分割内周面
104 電線押圧部
Claims (6)
- 端子を収容するハウジングと、
前記端子に接続された電線が引き出されるハウジング後端部に装着されたバックリテーナと、
前記バックリテーナに設けられた筒状の電線挿通孔と、
前記電線挿通孔の内周面に突設された電線押圧部とを備え、
前記電線挿通孔の孔径が前記電線の外径よりも大きく、前記電線が前記電線押圧部により前記電線挿通孔に押圧された状態で保持されているコネクタ。 - 前記バックリテーナが、複数の分割リテーナを含んで構成されており、
各前記分割リテーナが前記電線挿通孔の内周面を部分的に構成する分割内周面を有し、
前記分割リテーナが相互に組み付けられることにより前記分割内周面が周方向に連結されて前記電線挿通孔が形成される請求項1に記載のコネクタ。 - 前記バックリテーナが一対の前記分割リテーナを含んで構成されており、前記分割リテーナが相互に同じ形状である請求項2に記載のコネクタ。
- 前記電線挿通孔の内周面には、複数の電線押圧部が周方向に分散して配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記電線押圧部が半球形状を有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記電線押圧部が、前記電線挿通孔における周方向寸法よりも軸方向寸法が大きくされている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
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JP2017073212A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | 住友電装株式会社 | 電線保持部材、および電線の保持構造 |
US10290970B1 (en) * | 2018-02-08 | 2019-05-14 | Delphi Technologies, Llc | Connector with strain relief device |
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- 2020-10-23 WO PCT/JP2020/039829 patent/WO2021090698A1/ja active Application Filing
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WO2024162325A1 (ja) * | 2023-02-02 | 2024-08-08 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタおよびワイヤハーネス |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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