JP2017073212A - 電線保持部材、および電線の保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電線被覆の破れを抑制しつつ電線を保持できる電線保持部材を提供することを目的とする。
【解決手段】芯線62とこの芯線62を被覆する絶縁被覆63とを備える電線61に装着される電線ホルダ10は、電線61を受け入れる保持溝21を有する第1分割体11Aと、電線61を受け入れる保持溝21を有して第1分割体11Aに組み付けられる第2分割体11Bとを備え、第1分割体11Aと第2分割体11Bとが組み付けられた状態では第1分割体11Aの保持溝21と第2分割体11Bの保持溝21とが組み合わせられて内部に電線61を受け入れ可能な電線保持部28となっており、保持溝21が、電線保持部28に突出して絶縁被覆63に圧接される突条22A、22Bと、この突条22A、22Bに隣接して配置され、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の進入を許容する逃がし部25、27を有している。
【選択図】図5
【解決手段】芯線62とこの芯線62を被覆する絶縁被覆63とを備える電線61に装着される電線ホルダ10は、電線61を受け入れる保持溝21を有する第1分割体11Aと、電線61を受け入れる保持溝21を有して第1分割体11Aに組み付けられる第2分割体11Bとを備え、第1分割体11Aと第2分割体11Bとが組み付けられた状態では第1分割体11Aの保持溝21と第2分割体11Bの保持溝21とが組み合わせられて内部に電線61を受け入れ可能な電線保持部28となっており、保持溝21が、電線保持部28に突出して絶縁被覆63に圧接される突条22A、22Bと、この突条22A、22Bに隣接して配置され、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の進入を許容する逃がし部25、27を有している。
【選択図】図5
Description
本明細書によって開示される技術は、電線保持部材、および電線の保持構造に関する。
コネクタハウジングに取り付けられて、電線を保持する電線ホルダとして、電線を挟んで対向する一対の保持部材を有するホルダが知られている(特許文献1参照)。一対の保持部材は、それぞれU字溝状の保持溝を有しており、互いの保持溝同士が向かい合うように配置されている。電線は、2つの保持溝によって形成される空間の内部に配置され、保持溝の内周面によって押圧され、圧縮される。
上記の構成の電線ホルダでは、2つの保持部材による押圧を受けて変形した絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることがある。この逃げた部分が、2つの保持部材の合わせ面の間に進入し、合わせ面によって押し潰されると、絶縁被覆が破れてしまうおそれがある。
本明細書によって開示される電線保持部材は、芯線と前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備える電線に装着される部材であって、前記電線を受け入れる第1の保持溝を有する第1の挟み込み部材と、前記電線を受け入れる第2の保持溝を有して前記第1の挟み込み部材に組み付けられる第2の挟み込み部材とを備え、前記第1の挟み込み部材と前記第2の挟み込み部材とが組み付けられた状態では前記第1の保持溝と前記第2の保持溝とが組み合わせられて内部に前記電線を受け入れ可能な電線保持部となっており、前記第1の保持溝または前記第2の保持溝が、前記電線保持部内に突出して前記絶縁被覆に圧接される保持突部と、前記保持突部に隣接して配置され、前記保持突部の圧接によって変形した前記絶縁被覆の進入を許容する逃がし部とを有している。
また、本明細書によって開示される電線の保持構造は、芯線と前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備える電線と、前記電線に装着される電線保持部材とを備え、前記電線保持部材が、前記電線を受け入れる第1の保持溝を有する第1の挟み込み部材と、前記電線を受け入れる第2の保持溝を有し、前記第1の挟み込み部材に組み付けられる第2の挟み込み部材とを備え、前記第1の挟み込み部材と前記第2の挟み込み部材とが組み付けられた状態では前記第1の保持溝と前記第2の保持溝とが組み合わせられて内部に前記電線を受け入れ可能な電線保持部となっており、前記第1の保持溝または前記第2の保持溝が、前記電線保持部内に突出して前記絶縁被覆に圧接される保持突部と、前記保持突部に隣接して配置され、前記保持突部の圧接によって変形した前記絶縁被覆の進入を許容する逃がし部とを有している。
上記の構成によれば、電線保持部材を電線に装着する際に、保持突部の圧接によって変形した絶縁被覆の一部を逃がし部に逃がすことができる。これにより、絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることを抑制でき、絶縁被覆の破れを抑制できる。
上記の電線ホルダにおいて、前記保持突部の頂部が丸みを帯びた形状となっていてもよい。
このような構成によれば、保持突部が絶縁被覆に突き刺さって絶縁被覆が破れてしまうことを抑制できる。
このような構成によれば、保持突部が絶縁被覆に突き刺さって絶縁被覆が破れてしまうことを抑制できる。
上記の電線ホルダにおいて、前記保持突部と前記逃がし部とが、前記電線保持部の全周にわたって配置されていてもよい。
上記の構成によれば、保持突部の圧接によって変形した絶縁被覆が逃げる空間を全周にわたって確保することができる。これにより、絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆の破れを確実に抑制できる。
上記の構成によれば、保持突部の圧接によって変形した絶縁被覆が逃げる空間を全周にわたって確保することができる。これにより、絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆の破れを確実に抑制できる。
上記の電線の保持構造において、前記絶縁被覆が、前記第1の保持溝または前記第2の保持溝の内周面に対して隙間を残して前記逃がし部の内部に受け入れられていてもよい。
上記の構成によれば、保持突部に圧縮された絶縁被覆の逃げ分を、逃がし部の内部にゆとりをもって受け入れることができるから、絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆の破れを確実に抑制できる。
上記の構成によれば、保持突部に圧縮された絶縁被覆の逃げ分を、逃がし部の内部にゆとりをもって受け入れることができるから、絶縁被覆の一部が保持溝の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆の破れを確実に抑制できる。
本明細書によって開示される技術によれば、電線被覆の破れを抑制しつつ電線を保持できる電線保持部材を提供できる。
実施形態を図1〜図7を参照しつつ説明する。本実施形態の電線ホルダ10(電線保持部材に該当)は、シールドコネクタ1のコネクタハウジング40に装着され、端子付き電線60を保持する部材である。
本実施形態のシールドコネクタ1は、図3に示すように、3つの端子付き電線60、コネクタハウジング40、電線ホルダ10、シールドシェル50などを備えて構成されている。このシールドコネクタ1は、機器ケース(図示せず)に設けられた取付孔に取り付けられる部材である。
[端子付き電線60]
端子付き電線60は、図1に示すように、電線61と、この電線61の端末に圧着される端子金具64とを有している。電線61は、図4に示すように、金属素線を螺旋状に撚り合わせてなる芯線62と、この芯線62を被覆する樹脂製の絶縁被覆63とを有している。電線61の端末部においては、絶縁被覆63が剥き取られて芯線62が露出されている。端子金具64は、金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工して製造された部材であって、図1および図4に示すように、平板状のタブ部65と、このタブ部65から連なる電線接続部66とを備えている。電線61の端末において露出された芯線62に電線接続部66がかしめ付けられることにより、電線61と端子金具64とが接続されている。
端子付き電線60は、図1に示すように、電線61と、この電線61の端末に圧着される端子金具64とを有している。電線61は、図4に示すように、金属素線を螺旋状に撚り合わせてなる芯線62と、この芯線62を被覆する樹脂製の絶縁被覆63とを有している。電線61の端末部においては、絶縁被覆63が剥き取られて芯線62が露出されている。端子金具64は、金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工して製造された部材であって、図1および図4に示すように、平板状のタブ部65と、このタブ部65から連なる電線接続部66とを備えている。電線61の端末において露出された芯線62に電線接続部66がかしめ付けられることにより、電線61と端子金具64とが接続されている。
[コネクタハウジング40]
コネクタハウジング40は、合成樹脂製であって、図3に示すように、嵌合部41と、この嵌合部41から連なるホルダ収容部43とを有している。嵌合部41は、機器ケースの取付孔に嵌合する部分であり、ホルダ収容部43は、電線ホルダ10を収容する部分である。
コネクタハウジング40は、合成樹脂製であって、図3に示すように、嵌合部41と、この嵌合部41から連なるホルダ収容部43とを有している。嵌合部41は、機器ケースの取付孔に嵌合する部分であり、ホルダ収容部43は、電線ホルダ10を収容する部分である。
嵌合部41は、一端が開口した有底筒状の部分であって、内部には、3つのキャビティ42が並列して配置されている。嵌合部41の外周面には、取付孔の内周面と嵌合部41との間をシールするゴムリングRが装着される。ホルダ収容部43は、嵌合部41の底部から連なる筒状の部分である。各キャビティ42の内部に電線61が挿通され、各電線61は、ホルダ収容部43から外部へ導出されている。
[電線ホルダ10]
電線ホルダ10は、互いに組み付けられる第1分割体11A(第1の挟み込み部材に該当)と第2分割体11B(第2の挟み込み部材に該当)とにより構成されている。第1分割体11Aと第2分割体11Bとは互いに同形状であるので、以下には、第1分割体11Aについて詳細に説明し、第2分割体11Bについては、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
電線ホルダ10は、互いに組み付けられる第1分割体11A(第1の挟み込み部材に該当)と第2分割体11B(第2の挟み込み部材に該当)とにより構成されている。第1分割体11Aと第2分割体11Bとは互いに同形状であるので、以下には、第1分割体11Aについて詳細に説明し、第2分割体11Bについては、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第1分割体11Aは、図6および図7に示すように、3つの半筒部20と、2つの連結部30とを備えている。各半筒部20は、全体として、円筒を半分に割ったような形状(半円筒形)を有している。各半筒部20において、円筒の分割面は、第2分割体11Bと当接する合わせ面20Fとなっており、円筒の内側部分は、内部に電線61を受け入れ可能な保持溝21となっている。保持溝21は、合わせ面20Fを基準として凹むとともに、半筒の両端に開口するU字溝である。3つの半筒部20は、互いに平行に、間隔を空けて並んで配置されている。複数の連結部30のそれぞれは、隣り合う2つの半筒部20を連結するL字板状の部分である。
各分割体11A、11Bは、それぞれ、係合突起31と、この係合突起31に係合する係合片32とを有している。図1に示すように、第1分割体11Aと第2分割体11Bとが組み付けられた状態では、第1分割体の係合突起31が第2分割体11Bの係合片32に係合している。第1分割体11Aの係合片32と第2分割体の係合突起31も同様に係合している。
2つの分割体11A、11Bが組み付けられた状態では、図1に示すように、第1分割体11Aの保持溝21(第1の保持溝に該当)のそれぞれと、対応する第2分割体11Bの保持溝21(第2の保持溝に該当)のそれぞれとが組み合わせられて、円筒状の電線保持部28が3つ構成される。各電線保持部28の内径D1は、図5に示すように、自然状態(電線ホルダ10によって保持されていない状態)の電線61の外径D4よりも大きくなっている。
各保持溝21の内周面には、図7に示すように、電線保持部28に収容された電線61の絶縁被覆63に圧接される2本の突条22A、22B(保持突部に該当)が配置されている。2本の突条22A、22Bのそれぞれは、内側に向かって突出し、保持溝21の延び方向と直交方向に延びている。図4に示すように、2本の突条22A、22Bのうち一方の突条(第1突条22A)は、保持溝21において一方の端部(電線ホルダ10が電線61に組み付けられた状態で端子金具64とは反対側の端部)に隣接して配置されており、他方の突条(第2突条22B)は、第1突条22Aに隣接して配置されている。図5に示すように、第1突条22Aは、互いに近づくほど筒の中心方向に向かって傾く2つの傾斜面23を有する山状に形成されている。第1突条22Aにおいて最も突出した部分、すなわち、2つの傾斜面23が交わる山の稜線部24は、丸みを帯びた形状となっている。第2突条22Bについても同様である。2つの突条22A、22Bの間の谷部、すなわち、2つの突条22A、22Bにおいて、互いに相手側の突条と隣接する傾斜面23、23によって定義される凹み部は、第1逃がし部25(逃がし部に該当)となっている。また、第2突条22Bに対して第1突条22Aとは反対側の領域、すなわち、第2突条22Bにおいて第1突条22Aとは反対側の傾斜面23と、保持溝21の内周面においてこの傾斜面23に隣接する部分とで定義される部分は、2つの突条22A、22Bに対して相対的に外側に凹む部分となっており、この部分は、第2逃がし部27(逃がし部に該当)となっている。
2つの分割体11A、11Bが組み付けられた状態では、1つの電線保持部28を構成する2つの半筒部20の第1突条22Aが互いに組み合わさって、第1突条22Aが電線保持部28の全周にわたって配置された状態となっている。第1突条22Aの稜線部24で構成される円の径D2は、図5に示すように、自然状態における電線61の外径D4よりも小さくなっている。第2突条22Bについても同様である。
また、1つの電線保持部28を構成する2つの半筒部20の第1逃がし部25が互いに組み合わさって、第1逃がし部25が電線保持部28の全周にわたって配置された状態となる。第2逃がし部27についても同様である。第1逃がし部25の底部26、すなわち、第1突条22Aの傾斜面23と第2突条22Bの傾斜面23とが交わる谷底部分で構成される円の径D3は、図5に示すように、自然状態における電線61の外径D4よりも大きくなっている。
電線ホルダ10は、3本の電線61に組み付けられた状態で、3つの電線61のそれぞれに組み付けられた防水パッキンPとともにホルダ収容部43に収容される。
[シールドシェル50]
シールドシェル50は、金属板を打ち抜きおよび曲げ加工・絞り加工等することによって形成され、コネクタハウジング40に装着される部材である。このシールドシェル50は、図3に示すように、内部にホルダ収容部43を収容するシェル本体部51と、このシェル本体部51から連なり、機器ケースに固定される取付板部52とを備えている。
シールドシェル50は、金属板を打ち抜きおよび曲げ加工・絞り加工等することによって形成され、コネクタハウジング40に装着される部材である。このシールドシェル50は、図3に示すように、内部にホルダ収容部43を収容するシェル本体部51と、このシェル本体部51から連なり、機器ケースに固定される取付板部52とを備えている。
シェル本体部51は、両端が開口した筒状であって、ホルダ収容部の外周を全周にわたって覆っている。取付板部52は、シェル本体部51の一方の開口縁から外側に向かって延びる板状の部分である。
シェル本体部51には、ホルダ収容部43から引き出された複数の電線を一括して覆う、図示しないシールド導電体が装着され、このシールド導電体は、かしめリング53によってシェル本体部51にかしめ付けられている。
シェル本体部51には、ホルダ収容部43から引き出された複数の電線を一括して覆う、図示しないシールド導電体が装着され、このシールド導電体は、かしめリング53によってシェル本体部51にかしめ付けられている。
[電線ホルダ10の端子付き電線60への組み付け]
電線ホルダ10を端子付き電線60に組み付ける際には、まず、第1分割体11Aを、保持溝21が上側を向くようにして載置し、保持溝21のそれぞれに、1本ずつの電線61をセットする。3本の電線61は、その略半分が各保持溝21に嵌った状態となる。
電線ホルダ10を端子付き電線60に組み付ける際には、まず、第1分割体11Aを、保持溝21が上側を向くようにして載置し、保持溝21のそれぞれに、1本ずつの電線61をセットする。3本の電線61は、その略半分が各保持溝21に嵌った状態となる。
次に、第1分割体11Aとの間で電線61を挟み込むようにして、第2分割体11Bを重ね合わせる。すると、第2分割体11Bの各保持溝21の内部に、各電線61の残りの半分が嵌まり、各電線保持部28に各電線61が挿通された状態になる。
この状態で、係合片32と係合突起31とを係合させ、2つの分割体11A、11Bを互いに固定する。
この状態で、係合片32と係合突起31とを係合させ、2つの分割体11A、11Bを互いに固定する。
図4および図5に示すように、電線ホルダ10が端子付き電線60に組み付けられた状態では、2つの突条22A、22Bが電線61に食い込むように圧接しており、これにより、電線ホルダ10からの電線61の抜け止めがなされている。ここで、各突条22A、22Bの稜線部24は、丸みを帯びた形状となっているから、稜線部24が絶縁被覆63に突き刺さって絶縁被覆が破れてしまうことが回避される。
突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の一部は、突条22A、22Bの外側に逃げ、第1逃がし部25および第2逃がし部27の内部に受け入れられる。これにより、変形した絶縁被覆63の一部が保持溝21の外部に逃げることが抑制され、絶縁被覆63の破れが抑制される。
第1逃がし部25の底部26で構成される円の径D3は、自然状態における電線61の外径D4よりも大きくなっており、突条22A、22Bの押圧によって変形した絶縁被覆63の逃げ量に対して、第1逃がし部25の内部空間の大きさが十分に確保されている。このため、絶縁被覆63は、第1逃がし部25を構成する2つの傾斜面23に対して完全には密着せず、部分的に隙間を残して第1逃がし部25の内部に受け入れられている。
また、電線保持部28の内径D1は自然状態の電線61の外径D4よりも大きくなっており、突条22A、22Bの押圧によって変形した絶縁被覆63の逃げ量に対して、第2逃がし部27の内部空間の大きさが十分に確保されている。このため、絶縁被覆63は、第2逃がし部27を構成する第2突条22Bの傾斜面23と、保持溝21の内周面においてこの傾斜面23に隣接する部分に対して完全には密着せず、部分的に隙間を残して第2逃がし部27の内部に受け入れられている。
[まとめ]
以上のように本実施形態によれば、電線ホルダ10は、それぞれ保持溝21を有する第1分割体11Aと第2分割体11Bとを備えている。第1分割体11Aと第2分割体11Bとが組み付けられた状態では、第1分割体11Aの保持溝21と第2分割体11Bの保持溝21とが組み合わせられて内部に電線61を挿通可能な電線保持部28となっている。保持溝21は、電線保持部28内に突出して絶縁被覆63に圧接される突条22A、22Bと、この突条22A、22Bに隣接して配置され、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の進入を許容する逃がし部25、27とを有している。
以上のように本実施形態によれば、電線ホルダ10は、それぞれ保持溝21を有する第1分割体11Aと第2分割体11Bとを備えている。第1分割体11Aと第2分割体11Bとが組み付けられた状態では、第1分割体11Aの保持溝21と第2分割体11Bの保持溝21とが組み合わせられて内部に電線61を挿通可能な電線保持部28となっている。保持溝21は、電線保持部28内に突出して絶縁被覆63に圧接される突条22A、22Bと、この突条22A、22Bに隣接して配置され、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の進入を許容する逃がし部25、27とを有している。
上記の構成によれば、電線ホルダ10を電線61に装着する際に、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63の一部を逃がし部25、27に逃がすことができる。これにより、絶縁被覆63の一部が保持溝21の外部に逃げることを抑制でき、絶縁被覆63の破れを抑制できる。
上記の電線ホルダ10において、各突条22A、22Bの稜線部24が丸みを帯びた形状となっている。このような構成によれば、突条22A、22Bが絶縁被覆63に突き刺さって絶縁被覆63が破れてしまうことを抑制できる。
上記の電線ホルダ10において、突条22A、22Bと逃がし部25、27とが、電線保持部28の全周にわたって配置されている。このような構成によれば、突条22A、22Bの圧接によって変形した絶縁被覆63が逃げる空間を全周にわたって確保することができる。これにより、絶縁被覆63の一部が保持溝21の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆63の破れを確実に抑制できる。
また、絶縁被覆63が、保持溝21の内周面に対して隙間を残して逃がし部25、27の内部に受け入れられている。このような構成によれば、突条22A、22Bに圧縮された絶縁被覆63の逃げ分を、逃がし部25、27の内部にゆとりをもって受け入れることができるから、絶縁被覆63の一部が保持溝21の外部に逃げることを確実に抑制でき、絶縁被覆63の破れを確実に抑制できる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、保持溝21には、2つの突条22A、22Bが配置されていたが、保持突部は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、保持溝21には、2つの突条22A、22Bが配置されていたが、保持突部は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
(2)上記実施形態では、突条22A、22Bが電線保持部28の全周にわたって配置されていたが、保持突部は電線保持部28の全周にわたって配置されていなくても構わない。
10…電線ホルダ(電線保持部材)
11A…第1分割体(第1の挟み込み部材)
11B…第2分割体(第2の挟み込み部材)
21…保持溝(第1の保持溝、第2の保持溝)
28…電線保持部
22A…第1突条(保持突部)
22B…第2突条(保持突部)
24…稜線部(頂部)
25…第1逃がし部(逃がし部)
27…第2逃がし部(逃がし部)
61…電線
62…芯線
63…絶縁被覆
11A…第1分割体(第1の挟み込み部材)
11B…第2分割体(第2の挟み込み部材)
21…保持溝(第1の保持溝、第2の保持溝)
28…電線保持部
22A…第1突条(保持突部)
22B…第2突条(保持突部)
24…稜線部(頂部)
25…第1逃がし部(逃がし部)
27…第2逃がし部(逃がし部)
61…電線
62…芯線
63…絶縁被覆
Claims (5)
- 芯線と前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備える電線に装着される電線保持部材であって、
前記電線を受け入れる第1の保持溝を有する第1の挟み込み部材と、
前記電線を受け入れる第2の保持溝を有して前記第1の挟み込み部材に組み付けられる第2の挟み込み部材とを備え、
前記第1の挟み込み部材と前記第2の挟み込み部材とが組み付けられた状態では前記第1の保持溝と前記第2の保持溝とが組み合わせられて内部に前記電線を受け入れ可能な電線保持部となっており、
前記第1の保持溝または前記第2の保持溝が、前記電線保持部内に突出して前記絶縁被覆に圧接される保持突部と、前記保持突部に隣接して配置され、前記保持突部の圧接によって変形した前記絶縁被覆の進入を許容する逃がし部とを有している電線保持部材。 - 前記保持突部の頂部が丸みを帯びた形状となっている、請求項1に記載の電線保持部材。
- 前記保持突部と前記逃がし部とが、前記電線保持部の全周にわたって配置されている請求項1または請求項2に記載の電線保持部材。
- 芯線と前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備える電線と、前記電線に装着される電線保持部材とを備える電線の保持構造であって、
前記電線保持部材が、
前記電線を受け入れる第1の保持溝を有する第1の挟み込み部材と、
前記電線を受け入れる第2の保持溝を有し、前記第1の挟み込み部材に組み付けられる第2の挟み込み部材とを備え、
前記第1の挟み込み部材と前記第2の挟み込み部材とが組み付けられた状態では前記第1の保持溝と前記第2の保持溝とが組み合わせられて内部に前記電線を受け入れ可能な電線保持部となっており、
前記第1の保持溝または前記第2の保持溝が、前記電線保持部内に突出して前記絶縁被覆に圧接される保持突部と、前記保持突部に隣接して配置され、前記保持突部の圧接によって変形した前記絶縁被覆の進入を許容する逃がし部とを有している電線の保持構造。 - 前記絶縁被覆が、前記第1の保持溝または前記第2の保持溝の内周面に対して隙間を残して前記逃がし部の内部に受け入れられている、請求項4に記載の電線の保持構造。
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JP2015197595A JP2017073212A (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 電線保持部材、および電線の保持構造 |
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WO2021090698A1 (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-14 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ |
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