JP2021077110A - 特殊車両通行許可の申請支援プログラム、申請支援方法及び申請支援装置 - Google Patents

特殊車両通行許可の申請支援プログラム、申請支援方法及び申請支援装置 Download PDF

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文章 鈴木
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Abstract

【課題】特殊車両通行許可の申請を支援する特殊車両通行許可の申請支援プログラム、申請支援方法及び申請支援装置を提供する。【解決手段】特殊車両通行許可の申請支援サービスにおいて、特殊車両通行許可の申請支援プログラムは、特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する処理を、コンピュータに実行させる。【選択図】図8

Description

本発明は、特殊車両通行許可の申請支援プログラム等に関する。
現在の道路法には特殊車両通行許可制度が設けられている。一定の寸法や重量を超過する車両は、事前に特殊車両通行許可の申請が必要となる。その申請書類には車両の経路情報が必要となる。
また、その申請の特例として「ETC2.0装着車への特殊車両通行許可簡素化制度(以下、特車ゴールド制度という)」がある。特車ゴールド制度では、一定の条件を満たす場合に大型車誘導区間については複数経路を一括して申請することが可能となる。しかし大型車誘導区間外は経路毎に申請が必要となる。
特開2002−347939号公報 特表2006−524622号公報 特開2014−097691号公報 特開2017−151566号公報 特開2019−167188号公報
現状、各運送会社は自身の資産となるトラクタ、トレーラ、運転者の管理を行っている。このため、事前の走行経路の把握は容易であり、申請も容易である。
今後、社会全体の運輸コストを削減する側面から、複数の運送会社のそれぞれが保有するトラクタとトレーラと運転者とを融通し合うことが発生する。この状況下では、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せは、配車計画が策定される時点、あるいは求貨求車のマッチングが成立する時点になってはじめて定まる。
それ故、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せが定まってから特殊車両通行許可を申請したとしても、審査を経て通行許可が下りるまでに一定の期間がかかるので、トラクタとトレーラの連結までに間に合わない可能性が高い。
そうであるからと言って、配車計画が策定される時点、あるいは求貨求車のマッチングが成立する時点までに特殊車両通行許可を申請しておくのも困難である。なぜなら、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せが定まらない段階では、トラクタの運送会社はトラクタが走行する経路を想定する術が現状ではないからである。
このように、配車計画が策定されるか、あるいは求貨求車のマッチングが成立する事前に特殊車両通行許可を申請するのが困難であることが一因となって異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用が妨げられる。
1つの側面では、本発明は、特殊車両通行許可の申請を支援できる特殊車両通行許可の申請支援プログラム、申請支援方法及び申請支援装置を提供することを目的とする。
一態様では、特殊車両通行許可の申請支援プログラムは、特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する、処理をコンピュータに実行させる。
特殊車両通行許可の申請を支援できる。
図1は、実施例1に係るマッチングシステムのシステム構成例を示す図である。 図2は、特殊車両通行許可の申請支援サービスの提供例を示す図である。 図3は、実施例1に係るマッチング装置の機能的構成の一例を示す図である。 図4は、トラクタ情報の一例を示す図である。 図5は、トレーラ情報の一例を示す図である。 図6は、忌避条件情報の一例を示す図である。 図7は、他社情報の一例を示す図である。 図8は、実施例1に係る申請支援処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る特殊車両通行許可の申請支援プログラム、申請支援方法及び申請支援装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成例]
図1は、実施例1に係るマッチングシステムのシステム構成例を示す図である。図1に示すマッチングシステム1は、荷主等から受け付ける求車のリクエストと、運送会社等から受け付ける求貨のリクエストとをマッチングするマッチングサービスを提供するものである。
図1に示すように、マッチングシステム1には、マッチング装置10と、荷主側システム30A〜30Cと、運行管理システム40A〜40Cと、トレーラ管理システム50A〜50Cと、配車計画システム60A〜60Cとが含まれ得る。
これらマッチング装置10、荷主側システム30A〜30C及び配車計画システム60A〜60Cは、ネットワークNWを介して通信可能に接続され得る。例えば、ネットワークNWは、有線又は無線を問わず、インターネットやLAN(Local Area Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
以下、荷主側システム30A〜30Cのことを「荷主側システム30」と記載する場合がある。また、運行管理システム40A〜40Cのことを「運行管理システム40」と記載すると共に、トレーラ管理システム50A〜50Cのことを「トレーラ管理システム50」と記載する場合がある。さらに、配車計画システム60A〜60Cのことを「配車計画システム60」と記載する場合がある。
なお、図1には、あくまで説明の便宜上、3つの荷主側システム30と、3つの運行管理システム40、トレーラ管理システム50及び配車計画システム60とがマッチング装置10に接続される例を挙げたが、これに限定されない。すなわち、任意の数の荷主側システム30と、任意の数の運行管理システム40、トレーラ管理システム50及び配車計画システム60とがマッチング装置10に接続されることを妨げない。
マッチング装置10は、上記のマッチングサービスを提供するコンピュータである。
一実施形態として、マッチング装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記のマッチングサービスに対応する機能を実現するマッチングプログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、マッチング装置10は、上記のマッチングサービスに関する機能をオンプレミスに提供するサーバとして実装することができる。これに限定されず、マッチング装置10は、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実装することで、上記のマッチングサービスをクラウドサービスとして提供することとしてもかまわない。
例えば、マッチング装置10は、荷主側システム30等から場所、時間及び荷物などの条件が指定された求車リクエストを受け付けると共に、配車計画システム60等から場所、時間及び荷物などの条件が指定された求貨リクエストを受け付ける。そして、マッチング装置10は、荷主側システム30等から受け付けた求車リクエスト及び配車計画システム60等から受け付けた求貨リクエストをマッチングする。このようなマッチングが成立することにより、求貨リクエストで指定された条件と適合する求車リクエストの発行元である荷主等に当該求貨リクエストの発行元である運送会社の車両、例えばトラックや特殊車両等の貨物車両が配車される。なお、ここでは、マッチングに用いる条件の一例として、場所、時間及び荷物を例示したが、他の条件、例えば運賃の上限や下限などの価格が求車リクエストや求貨リクエストで指定されることとしてもかまわない。
このようなマッチングサービスには、あくまで一例として、下記に挙げる機能がパッケージで提供されることとしてもかまわない。例えば、上記のマッチングサービスには、後述の通り、異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用を容易化する側面から、特殊車両通行許可の申請を支援する申請支援サービスがパッケージ化され得る。このようにマッチング装置10は、申請支援装置の一例に対応し得る。なお、ここでは、特殊車両通行許可の申請支援サービスが上記のマッチングサービスにパッケージ化される例を挙げるが、これは一例に過ぎない。例えば、上記の申請支援サービスは、上記のマッチングサービスとは個別のサービスとして提供されることとしてもかまわず、この場合、両者は異なる事業者により運用されてかまわない。
荷主側システム30は、荷主等により運用される各種のシステムの一例に対応する。ここで言う「荷主等」は、求車サイドに対応する。例えば、荷主等には、真・荷主の他、真・荷主から物流業務が委託された3PL(3-Party Logistics)などが含まれ得る。
あくまで一例として、荷主側システム30には、運送会社等への発注の担当者、運送会社等の車両の乗務員による荷積みや荷卸し等を確認する担当者、これらの責任者等により使用されるコンピュータなどが対応する。この他、荷主側システム30は、サプライチェーンを最適化する目的で構築されるSCM(Supply Chain Management)システムの他、真・荷主やその3PLが運送会社等への発注に用いる発注システム等などであってもかまわない。
例えば、荷主側システム30は、場所の条件として荷物の荷積地及び荷卸地が指定されると共に、時間の条件として荷積みや荷卸しの希望日時が設定された求車リクエストをマッチング装置10へ送信する。
一方、運行管理システム40、トレーラ管理システム50及び配車計画システム60は、運送会社等の求貨サイドにより運用されるシステムの一例に対応する。ここで言う「運送会社等」は、求貨サイドに対応する。例えば、運送会社等には、荷主を元請けとする運送会社や個人事業主の他、荷主の発注先となる3PLなどが含まれる。
運行管理システム40は、トラックやトラクタ等の車両の運行管理を支援する運行管理サービスを提供するシステムの一例に対応する。ここで言う「トラクタ」は、牽引自動車の一例に対応し、トラクタヘッド、あるいはヘッドと呼ばれることもある。例えば、上記の運行管理サービスの一環として、運行管理システム40は、車両の乗務員による運転日報の作成や車両の動態管理などのサービスを提供することができる。
トレーラ管理システム50は、トレーラ管理サービスを提供するシステムの一例に対応する。ここで言う「トレーラ」は、被牽引車の一例に対応する。例えば、上記のトレーラ管理サービスの一環として、トレーラ管理システム50は、トレーラの動態管理や点検整備情報の管理などのサービスを提供することができる。
配車計画システム60は、配車計画の作成を支援する配車計画の作成支援サービスを提供するシステムの一例に対応する。ここで、配車計画システム60は、上記の配車計画の作成に上記の運行管理システム40や上記のトレーラ管理システム50と連携することができる。例えば、配車計画システム60は、車両から収集される走行実績情報、あるいは走行実績情報の収集及び解析が実行された商用車のプローブ情報を用いて、出発及び目的の地点や日時などの指定条件に対応する運行ルートが策定される。
ここで、あくまで一例として、配車計画システム60は、荷主側システム30から図示しない受注システムを介して受け付ける1又は複数の荷物の配送依頼に基づいて配車計画の作成を支援する。例えば、配車計画システム60は、荷物の配送依頼で指定された荷積地を出発地に設定すると共に荷卸地を目的地に設定し、荷積日時を基準に出発日時に設定すると共に荷卸日時を基準に到着日時を設定する。その上で、配車計画システム60は、出発日時から到着日時までに出発地から目的地へ到着可能な運行ルートを設定する。
このように配車計画が作成される際、車両が空車回送される区間が生まれる。例えば、車籍地等の出発地から目的地までの往路には配車計画が策定されているものの、復路の配車計画は未策定である場合がある。この場合、往路の目的地に到着した段階で車両は実車から空車になる。この他、荷主等からの荷物の配送依頼が割り当てられておらず、配車計画がない車両も空車となる。このような空車状態を回避する側面から、上記のマッチングサービスが利用される。あくまで一例として、配車計画システム60は、場所の条件として、車両が空車状態になる空車予定地が指定されると共に、時間の条件として、空車予定地への到着予定日時が指定された求貨リクエストをマッチング装置10へ送信する。
なお、ここでは、あくまで一例として、配車計画システム60により場所及び時間等の条件が自動設定された求貨リクエストがマッチング装置10へ送信される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、運行管理者等の運送会社の関係者により場所及び時間等の条件が手動設定された求貨リクエストがマッチング装置10へ送信されることとしてもかまわない。
また、運行管理サービス、トレーラ管理サービス及び配車計画の作成支援サービスは、上記のマッチングサービスを提供する事業者と同一の事業者によって提供されることとしてもよいし、一部又は全部が異なる事業者により提供されることとしてもかまわない。
[トラクタとトレーラの共用]
少子高齢化による慢性的なドライバー不足に加え、今後も輸送需要が拡大することで、ドライバーの供給が追いつかなくなり、2027年には24万人のドライバー不足になるといった予測もなされている。その為、一度に多くの荷物を輸送する必要性が高まり、輸送車両の大型化が進展している。このような側面から、一定の重量・寸法が一般的制限値を超える車両、いわゆる特殊車両が輸送に用いられる機会も増加しつつある。
現状、各運送会社は、運行管理システム40、トレーラ管理システム50及び配車計画システム60等を通じて、自身の資産となるトラクタ、トレーラ、運転者の管理を行っている。ところが、運送会社の各社が個別にトラクタ、トレーラ及び運転者の運用を行っていたのでは、ドライバー不足や輸送需要の拡大に対応しきれない場合がある。
それ故、社会全体の運輸コストを削減する側面から、複数の運送会社のそれぞれが保有するトラクタとトレーラと運転者とを共用して融通し合う、新たな輸送ネットワークの構築が進められつつある。
[課題の一側面]
上記の背景技術の欄でも説明した通り、特殊車両通行許可の申請には、車両の経路情報が必要であるので、配車計画が策定されるか、あるいは求貨求車のマッチングが成立する事前に特殊車両通行許可を申請するのが困難である。
これを具体的に説明すると、各運送会社が自身の資産となるトラクタ及びトレーラを運用して荷主等からの求車のリクエストに対応する場合、トラクタの事前の走行経路の把握は容易であり、申請も容易である。
その一方で、異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用が行われる場合、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せは、配車計画が策定される時点、あるいは求貨求車のマッチングが成立する時点になってはじめて定まる。
それ故、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せが定まってから特殊車両通行許可を申請したとしても、審査を経て通行許可が下りるまでに一定の期間がかかるので、トラクタとトレーラの連結までに間に合わない可能性が高い。
そうであるからと言って、配車計画が策定される時点、あるいは求貨求車のマッチングが成立する時点までに特殊車両通行許可を申請しておくのも困難である。なぜなら、トラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せが定まらない段階では、トラクタの運送会社はトラクタが走行する経路を想定する術が現状ではないからである。
このように、配車計画が策定されるか、あるいは求貨求車のマッチングが成立する事前に特殊車両通行許可を申請するのが困難であることが一因となって異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用が妨げられる。
[課題解決のアプローチの一側面]
そこで、本実施例に係る特殊車両通行許可の申請支援サービスでは、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタに接続可能なトレーラを抽出し、抽出されたトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する。
あくまで一例として、マッチング装置10は、上記のマッチングサービスに新規にエントリする運送会社のトラクタを特殊車両通行許可の申請対象とする。このように運送会社が上記のマッチングサービスへ新規にエントリする場合、マッチング装置10は、当該運送会社のトラクタ情報及びトレーラ情報の登録を受け付ける。これらトラクタ情報及びトレーラ情報には、一例として、車両番号や車検証、連結検討、車両の諸元等といった情報が含まれ得る。
その上で、マッチング装置10は、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタに接続可能なトレーラを抽出する。例えば、マッチング装置10は、上記のマッチングサービスにエントリ済みの各運送会社のトレーラ情報を参照する。その上で、マッチング装置10は、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタとの連結検討が申請済みであるトレーラの型式と一致する型式を有するトレーラを各運送会社のトレーラ情報から抽出する。
図2は、特殊車両通行許可の申請支援サービスの提供例を示す図である。図2には、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタの一例として、上記のマッチングサービスに新規にエントリする運送会社のトラクタTRが示されている。さらに、図2には、上記のマッチングサービスにエントリ済みの運送会社の一例として、運送会社A、運送会社B及び運送会社Cのトレーラ駐車場が例示されている。さらに、図2には、運送会社Aのトレーラ駐車場には、トレーラ5A1及びトレーラ5A2が例示されている。さらに、図2には、運送会社Bのトレーラ駐車場には、トレーラ5B1及びトレーラ5B2が例示されている。さらに、図2には、運送会社Cのトレーラ駐車場には、トレーラ5C1及びトレーラ5C2が例示されている。
図2に示すように、各社のトレーラ情報を参照して、トラクタTRの車検証の備考欄等に記載された連結検討済みのトレーラの型式「α」、「β」又は「η」と一致する型式を有するトレーラが抽出される。例えば、運送会社Aの例で言えば、トレーラ5A1及び5A2はその型式が「α」及び「β」であり、いずれもトラクタTRとの連結検討がなされているので、抽出が行われる。また、運送会社Bの例で言えば、トレーラ5B1及び5B2はその型式が「δ」及び「γ」であり、いずれもトラクタTRとの連結検討がなされていないので、抽出が行われない。さらに、運送会社Cの例で言えば、トレーラ5C1はその型式が「γ」であり、トラクタTRとの連結検討がなされていないので、抽出が行われない一方で、トレーラ5C2はその型式が「α」であり、トラクタTRとの連結検討がなされているので、抽出が行われる。このように抽出されたトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報が生成される。
例えば、トレーラ5A1及びトレーラ5A2の例で言えば、図2に一点鎖線で示すように、トレーラ5A2の車籍地である運送会社Aのトレーラ駐車場から目的地の一例に対応する荷積み地までの経路R1を含む経路情報が生成される。また、トレーラ5C2の例で言えば、図2に二点鎖線で示すように、トレーラ5C2の車籍地である運送会社Cのトレーラ駐車場から目的地の一例に対応する荷積み地までの経路R2を含む経路情報が生成される。なお、図2には、説明の便宜上、1つの荷積み地を例に挙げたが、上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主等が拠点として使用する全ての荷積み地ごとに経路情報を生成することとしてもかまわない。
このようにトレーラ駐車場から荷積み地までの経路について経路情報を生成するのは、次の理由が挙げられる。例えば、トラクタTRの駐車場からトレーラ駐車場までの区間は、トレーラに連結されずにヘッドだけで道路が通行されるから一般制限値を超えないので、特殊車両に該当せず、特殊車両通行許可の申請が不要である可能性が高いからである。また、荷積み地から荷卸し地までの区間は、既にサプライチェーンの一部として最適化等が行われた経路が構築済みである可能性が高いからである。
例えば、上記の経路情報のあくまで一例として、マッチング装置10は、特殊車両通行許可申請書に添付する通行経路表及び経路図などを生成することができる。例えば、トレーラ5A1及びトレーラ5A2の例で言えば、トレーラ5A1及びトレーラ5A2の車籍地である運送会社Aのトレーラ駐車場から目的地の一例に対応する荷積み地までの経路R1、すなわち図中の一点鎖線の通行経路表及び経路図が生成される。また、トレーラ5C2の例で言えば、トレーラ5C2の車籍地である運送会社Cのトレーラ駐車場から目的地の一例に対応する荷積み地までの経路R2、すなわち図中の二点鎖線の通行経路表及び経路図が生成される。
このように、上記の特殊車両通行許可の申請支援サービスでは、配車計画が策定されるか、あるいは求貨求車のマッチングが成立する事前にトラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せを定めて経路情報を生成することができる。
したがって、上記の特殊車両通行許可の申請支援サービスによれば、特殊車両通行許可の申請を支援することが可能になる。さらに、特殊車両通行許可の申請が、ひいては異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用の容易化につながる。
[マッチング装置10の構成]
図3は、実施例1に係るマッチング装置10の機能的構成の一例を示す図である。図3に示すように、マッチング装置10は、通信インタフェイス部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、図3には、データの授受の関係を表す実線が示されているが、説明の便宜上、最小限の部分について示されているに過ぎない。すなわち、各処理部に関するデータの入出力は、図示の例に限定されず、図示以外のデータの入出力、例えば処理部及び処理部の間、処理部及びデータの間、並びに、処理部及び外部装置の間のデータの入出力が行われることとしてもかまわない。
通信インタフェイス部11は、他の装置、例えば荷主側システム30や配車計画システム60等との間で通信制御を行うインタフェイスの一例に対応する。
一実施形態として、通信インタフェイス部11には、LANカードなどのネットワークインタフェイスカードなどが対応する。例えば、通信インタフェイス部11は、配車計画システム60から上記のマッチングサービスに対する新規エントリのリクエストを受け付ける。また、通信インタフェイス部11は、上記の特殊車両通行許可の申請支援サービスにより生成された経路情報を含む特殊車両通行許可の申請情報を配車計画システム60へ送信する。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、アプリケーションプログラムやミドルウェアなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する機能部である。ここで言う「プログラム」には、上記のマッチングサービスを実現するマッチングプログラムや上記の特殊車両通行許可の申請支援サービスがモジュール化された特殊車両通行許可の申請支援プログラムが含まれ得る。
一実施形態として、記憶部13は、マッチング装置10における補助記憶装置として実装することができる。例えば、記憶部13には、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。なお、記憶部13は、必ずしも補助記憶装置として実装されずともよく、マッチング装置10における主記憶装置として実装することもできる。この場合、記憶部13には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、車両情報13Aと、忌避条件情報13Bと、他社情報13Cと、プローブ情報13Dと、申請情報13Eとを記憶する。これら図3に示されたデータ以外にも、記憶部13には、他の電子データが記憶されることとしてもかまわない。例えば、記憶部13には、上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主等が拠点として使用する荷積み地や荷卸し地の情報などが記憶され得る。この他、また、記憶部13には、道路地図情報の他、荷主等や運送会社等のマッチングサービスに関するアカウント情報などが記憶される。なお、図3の記憶部13に示す各情報の説明は、各データの取得、生成又は参照が行われる制御部15の説明と合わせて行うこととする。
制御部15は、マッチング装置10の全体制御を行う処理部である。
一実施形態として、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型及び特化型を問わず、任意のプロセッサ、例えばGPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)の他、DLU(Deep Learning Unit)やGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)により実装することができる。この他、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部15は、図示しない主記憶装置として実装されるRAMのワークエリア上に、上記の特殊車両通行許可の申請支援プログラムを展開することにより、下記の処理部を仮想的に実現する。なお、ここでは、上記のマッチングプログラムのうち上記の特殊車両通行許可の申請支援サービスに対応する機能がモジュール化された特殊車両通行許可の申請支援プログラムが実行される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、上記のマッチングサービスに対応する機能がパッケージ化されたマッチングプログラムが実行されることとしてもかまわない。
図3に示すように、制御部15は、登録部15Aと、抽出部15Bと、特定部15Cと、生成部15Dとを有する。
登録部15Aは、運送会社の車両情報を登録する処理部である。ここで言う「車両情報」には、上記のトラクタ情報及び上記のトレーラ情報が含まれ得る。
あくまで一例として、登録部15Aは、配車計画システム60から上記のマッチングサービスに対する新規エントリのリクエストを受け付けた場合、配車計画システム60から取得されたトラクタ情報及びトレーラ情報を記憶部13へ登録する。このようにして、記憶部13には、上記のマッチングサービスへのエントリを受け付けた運送会社ごとにトラクタ情報13A1及びトレーラ情報13A2を含む車両情報13Aが登録される。
図4は、トラクタ情報13A1の一例を示す図である。図4には、トラクタ情報13A1のあくまで一例として、運送会社A及び運送会社Bの情報が抜粋して示されているが、これは説明の便宜の側面から模式化された例に過ぎず、上記のマッチングサービスにエントリする全ての運送会社が含まれてかまわない。図4に示すように、トラクタ情報13A1には、運送会社、運送会社が保有するトラクタのトラクタID(IDentification)、トラクタの型式、連結検討が申請済みであるトレーラの型式、及び、トラクタへの特車ゴールド制度の適用可否などの項目が対応付けられた情報を採用できる。ここで言う「特車ゴールド制度」とは、業務支援用ETC2.0車載器をセットアップした車両の登録と特車ゴールドの利用登録が行われることにより、許可更新の手続きの簡素化と大型車誘導区間における自由な経路選択ができるようになる制度を指す。例えば、業務支援用ETC2.0車載器が装着され、かつ車両の利用登録のオンライン申請が行われたトラクタには、特車ゴールド制度の適用を受けることができる旨を表すステータス「○」が設定される。その一方で、特車ゴールド制度の適用を受けることができないトラクタには、ステータス「×」が設定される。
なお、図4では、あくまで一例として、上記のマッチングシステム1が採番するIDによりトラクタが識別される例を挙げるが、車検証に登載される自動車登録番号により識別されることとしてもかまわない。また、図4で挙げた項目は、あくまで一例として、トラクタの車両番号や車検証、連結検討、車両の諸元等といった情報のうち一部が抜粋して示されたものであり、車両番号や車検証、連結検討、車両の諸元等の全ての情報が含まれていてもかまわない。
図5は、トレーラ情報13A2の一例を示す図である。図5には、トレーラ情報13A2のあくまで一例として、運送会社A、運送会社B及び運送会社Cの情報が抜粋して示されているが、これは説明の便宜の側面から模式化された例に過ぎず、上記のマッチングサービスにエントリする全ての運送会社が含まれてかまわない。図5に示すように、トレーラ情報13A2には、運送会社、運送会社が保有するトレーラのトレーラID、トレーラの型式、トレーラに積載可能な荷物の種別情報、トレーラの点検整備情報、連結検討が申請済みであるトラクタの型式、及び、トレーラの車籍地(トレーラ駐車場の住所)などの項目が対応付けられた情報を採用できる。これらの項目のうち、トレーラの荷物の種別情報や点検整備情報は、トレーラ管理システム50から取得することもできる。
なお、図5では、あくまで一例として、上記のマッチングシステム1が採番するIDによりトレーラが識別される例を挙げるが、車検証に登載される車台番号により識別されることとしてもかまわない。また、図5で挙げた項目は、あくまで一例として、トレーラの車両番号や車検証、連結検討、車両の諸元等といった情報のうち一部が抜粋して示されたものであり、車両番号や車検証、連結検討、車両の諸元等の全ての情報が含まれていてもかまわない。
抽出部15Bは、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報13A2を参照して抽出する処理部である。
あくまで一例として、抽出部15Bは、上記のマッチングサービスに対する新規エントリのリクエストが受け付けられた場合、処理を起動できる。例えば、抽出部15Bは、登録部15Aにより記憶部13へ新規登録が行われるトラクタ情報13A1に含まれるトラクタΦのうち1つのトラクタTRを選択する。続いて、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された車両情報13Aのトレーラ情報13A2に含まれるトレーラφのうち、選択中のトラクタTRが連結検討済みであるトレーラの型式と一致する型式を有するトレーラφ1を抽出する。例えば、図2に例示した通り、トラクタTRの車検証の備考欄等に記載された連結検討済みのトレーラの型式が「α」、「β」又は「η」であるとする。この場合、図4に示された運送会社A〜Cのトレーラ情報13A2に含まれるトレーラのうち、トレーラの型式が「α」、「β」又は「η」と一致する型式を有するトレーラID「00001」、「00002」及び「00223」のトレーラがトレーラφ1として抽出される。
なお、ここでは、トラクタTRの車検証に牽引登録されたトレーラの型式に基づいてトラクタTRと連結可能なトレーラを抽出する例を挙げたが、これに限定されない。例えば、トレーラの車検証に牽引登録されたトラクタの型式に基づいてトラクタTRと連結可能なトレーラを抽出することとしてもかまわない。また、トレーラφ1の抽出時には、上記のマッチングサービスに対する新規エントリを行う運送会社(自社)のトレーラを含めるか否かを任意に設定できる。例えば、新規エントリを行う運送会社(自社)により自社のトラクタとトレーラに関する特車申請が行われていない場合、自社のトレーラを含めることとし、特車申請が行われている場合、自社のトレーラを除外することができる。
このようにトレーラφ1が抽出された後、抽出部15Bは、トレーラφ1のうちトラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報と一致するトレーラφ2を抽出する。例えば、トラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報が「食料品」であるとしたとき、トレーラID「00001」、「00002」及び「00223」のトレーラφ1のうち荷物の種別情報が「食料品」であるトレーラID「00001」がトレーラφ2として抽出される。なお、ここでは、運送対象とする荷物の種別情報が1つである例を挙げたが、運送対象とする荷物の種別情報は複数であってもかまわない。
これと同時または並行して、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された忌避条件情報13Bを参照して、トレーラφ1のうちトラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報との間で忌避条件の組合せとならないトレーラφ3を抽出する。
図6は、忌避条件情報13Bの一例を示す図である。図6に示すように、忌避条件情報13Bには、少なくとも一方の荷物が他方の荷物を忌避する荷物の種別情報の組合せが条件として規定された情報を採用できる。例えば、図6に示す忌避条件情報13Bの例で言えば、化学製品・ゴム製品と食料品や飲料との組合せ、化学製品・ゴム製品と繊維・衣料品との組合せ等が忌避条件に該当する。さらに、農産物・水産物と繊維・衣料品との組合せ、農産物・水産物と機械・機械部品との組合せ、農産物・水産物と紙・紙加工品との組合せ等が忌避条件に該当する。このように、油成分が付着する可能性がある荷物は同類の荷物以外を忌避する傾向がある。また、臭いのきつい荷物は臭いがNGである荷物に忌避される傾向がある。さらに、埃や粒子を飛散させる荷物は埃や粒子の付着がNGである荷物に忌避される傾向がある。これらの傾向を有する荷物の種別の組合せが忌避条件情報13Bとして記憶部13に登録される。
例えば、トラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報が「食料品」であるとしたとき、トレーラID「00001」、「00002」及び「00223」のトレーラφ1のうち荷物の種別情報「食料品」と忌避条件の組合せとなる荷物の種別情報「化学製品」を持つトレーラID「00002」が除外される。この結果、トレーラID「00001」及び「00223」のトレーラがトレーラφ3として抽出される。
このようにトレーラφ1からトレーラφ2及びφ3が絞り込まれた後、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された他社情報13Cを参照して、トレーラφ2及びトレーラφ3のうち、トレーラの利用を許容しない運送会社以外の運送会社のトレーラφ4を抽出する。
図7は、他社情報13Cの一例を示す図である。図7に示すように、他社情報13Cには、運送会社ごとに当該運送会社のトレーラの利用を許容しない他社のリストが対応付けられた情報を採用できる。例えば、図7に示す他社情報13Cの例で言えば、A社のトレーラの利用はC社、K社及びm社に許容されず、B社のトレーラの利用はA社に許容されない。なお、図7には、他社情報13Cがトレーラの利用を許容しない他社を列挙するネガティブリスト方式で記述される例を挙げたが、他社情報13Cはトレーラの利用を許容する他社を列挙するポジティブリスト方式で記述されることとしてもかまわない。
このように、トレーラ情報13A2に含まれる荷物の種別情報、忌避条件情報13Bや他社情報13Cを用いてトレーラを絞り込むのは、特殊車両通行許可の申請コストを削減するためである。すなわち、道路管理者へ申請する経路が増加するにつれて特殊車両通行許可の申請コストも増加する。そして、特殊車両通行許可の申請対象とするトレーラの数が増えれば、他社のトレーラ駐車場の数が増加するので、申請コストが嵩むことになる。これらの側面から、特殊車両通行許可の申請を行っても連結を行う可能性が低いトレーラや連結が許可されないトレーラを除外して連結を行う可能性が高いトレーラや連結が許可されたトレーラが抽出される。
特定部15Cは、抽出部15Bにより抽出されたトレーラについての各社の駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定する処理部である。
一実施形態として、特定部15Cは、選択中であるトラクタTRが特車ゴールド制度の適用を受けることができる場合、抽出部15Bにより抽出されたトレーラφ4のうち1つを選択する。そして、特定部15Cは、記憶部13に記憶されたプローブ情報13Dを用いて、選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定する。
これを具体的に説明すると、特定部15Cは、過去の所定期間、例えば6ヶ月間の走行実績情報を参照して、出発地としてトレーラtrの駐車場、例えば車籍地の周辺地域を出発又は通過し、かつ目的地として特車ゴールド制度で設定された大型車誘導区間に到着又は通過するルートを検索する。そして、特定部15Cは、走行実績情報から検索されたルートのうち同一のルートをクラスタリングすることにより、同一のルートごとに当該ルートの走行回数を計数する。その上で、特定部15Cは、走行回数が所定の閾値以上であるルートを走行ルートの候補として抽出する。
さらに、特定部15Cは、記憶部13に記憶されたプローブ情報13Dを用いて、走行ルートの候補ごとに運行時間を算出する。ここで、上記のプローブ情報13Dは、車両の走行時の走行実績情報の収集およびその解析が実行されることにより得られる。ここでは、デジタルタコグラフの装着義務が課される貨物商用車を例に挙げるが、デジタコに類する運行監視装置を搭載する任意の車両、すなわち自動車全般から収集される走行実績情報を用いることもできる。より詳細には、トラクタに装着されるデジタルタコグラフの個体を識別する個体番号ごとに、時刻、位置、速度および距離などが対応付けられた走行実績情報がモバイルネットワーク等を介してプラットフォームへ収集される。さらに、トラクタに接続されたトレーラが発信するビーコンが収集されることで、トラクタの型式及びトレーラの型式の組合せごとに上記の走行実績情報をプラットフォームへ収集できる。このように収集された走行実績情報の間で、道路が所定の単位、例えば50mで区切られた道路区間、及び、時間が所定の単位、例えば時、分または秒ごとに区切られた時間区間ごとに、当該道路区間を当該時間区間に走行する車両の交通量や走行時間を集計する統計処理がプラットフォームにより実行される。このとき、プラットフォームは、選択中のトラクタTRの型式と選択中のトレーラtrの型式の組合せと一致する走行実績情報に絞り込んで車両の交通量や走行時間の集計を行うことができる。この他、プラットフォームは、進行方向ごとに車両の交通量および走行時間を集計することもできる。これによって、道路区間および時間区間ごとに車種別および進行方向別の車両走行量が対応付けられたプローブ情報13Dが得られる。
例えば、特定部15Cは、候補とする走行ルートの出発地から目的地までの道路区間ごとに当該道路区間における走行時間を積算することにより、上記の運行時間を算出する。このように走行時間を積算する際、走行する日時の曜日に対応する走行時間であり、かつ当該道路区間が走行される時間帯に対応する走行時間を用いることにより、所要時間を高精度に算出することができる。その上で、特定部15Cは、走行ルートの候補のうち運行時間が最短である候補を選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの走行ルートとして特定する。
このように、トラクタの型式及びトレーラの型式の組合せ毎の走行実績情報のうち選択中のトラクタTRの型式と選択中のトレーラtrの型式の組合せと一致する走行実績情報を用いて作成されたプローブ情報を用いて、走行ルートを特定する。これによって、選択中のトラクタTR及び選択中のトレーラtrが連結された特殊車両が最短時間で走行可能である可能性が高い走行ルートを特定できる。
生成部15Dは、抽出部15Bにより抽出されたトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する処理部である。
1つの側面として、生成部15Dは、選択中であるトラクタTRが特車ゴールド制度の適用を受けることができる場合、次のような経路情報を生成する。すなわち、生成部15Dは、選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路と、大型車誘導区間と、大型車誘導区間から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路とを含む経路情報を生成する。なお、ここで、大型車誘導区間から荷積み地までの区間の経路には、既にサプライチェーンの一部として最適化等が行われた経路を流用することができる。この他、上記のプローブ情報13Dを用いて、大型車誘導区間を出発地とし、荷主等が荷積み地として上記のマッチングサービスに登録する拠点を目的地としてルートを特定することもできる。
他の側面として、生成部15Dは、選択中であるトラクタTRが特車ゴールド制度の適用を受けることができない場合、次のような経路情報を生成する。例えば、生成部15Dは、抽出部15Bにより抽出されたトレーラφ4のうち1つを選択する。そして、生成部15Dは、選択中であるトレーラtrの駐車場から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路を含む経路情報を生成する。なお、トレーラtrの駐車場から荷積み地までの経路についても、上述の特定部15Cと同様、記憶部13に記憶されたプローブ情報13Dを用いて特定することができる。
このような経路情報の一例として、上述の通り、特殊車両通行許可申請書に添付する通行経路表及び経路図などを生成することができる。このようにして生成された経路情報は、特殊車両通行許可の申請に用いる申請情報13Eとして記憶部13に保存される。なお、ここでは、申請情報13Eが記憶部13に保存される例を挙げたが、運送会社側のシステム、例えば配車計画システム60などに出力することもできる。
[処理の流れ]
図8は、実施例1に係る申請支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、上記のマッチングサービスに対する新規エントリのリクエストが受け付けられた場合、実行することができる。
図8に示すように、抽出部15Bは、登録部15Aにより記憶部13へ新規登録が行われるトラクタ情報13A1に含まれるトラクタΦのうち1つのトラクタTRを選択する(ステップS101)。
続いて、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された車両情報13Aのトレーラ情報13A2に含まれるトレーラφのうち、ステップS101で選択中であるトラクタTRが連結検討済みであるトレーラの型式と一致する型式を有するトレーラφ1を抽出する(ステップS102)。
その後、抽出部15Bは、ステップS102で抽出されたトレーラφ1のうち、ステップS101で選択中であるトラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報と一致するトレーラφ2を抽出する(ステップS103)。
さらに、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された忌避条件情報13Bを参照して、ステップS102で抽出されたトレーラφ1のうちステップS101で選択中であるトラクタTRが運送対象とする荷物の種別情報との間で忌避条件の組合せとならないトレーラφ3を抽出する(ステップS104)。
その上で、抽出部15Bは、記憶部13に記憶された他社情報13Cを参照して、ステップS103で抽出されたトレーラφ2及びステップS104で抽出されたトレーラφ3のうち、トレーラの利用を許可しない運送会社以外の運送会社のトレーラφ4を抽出する(ステップS105)。このようにステップS105で抽出されたトレーラφ4のうち1つのトレーラtrが選択される(ステップS106)。
ここで、ステップS101で選択中であるトラクタTRが特車ゴールド制度の適用を受けることができる場合(ステップS107Yes)、特定部15Cは、記憶部13に記憶されたプローブ情報13Dを用いて、ステップS106で選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定する(ステップS108)。
その上で、生成部15Dは、ステップS106で選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路と、大型車誘導区間と、大型車誘導区間から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路とを含む経路情報を生成する(ステップS109)。
一方、選択中であるトラクタTRが特車ゴールド制度の適用を受けることができない場合(ステップS107No)、生成部15Dは、ステップS106で選択中であるトレーラtrの駐車場から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路を含む経路情報を生成する(ステップS110)。
そして、ステップS105で抽出されたトレーラφ4の全てが選択されるまで(ステップS111No)、上記のステップS106から上記のステップS110までの処理が繰り返し行われる。
その後、ステップS105で抽出されたトレーラφ4の全てが選択された場合(ステップS111Yes)、新規登録が行われるトラクタ情報13A1に含まれるトラクタΦの全てが選択されるまで(ステップS112No)、上記のステップS101から上記のステップS111までの処理が繰り返し行われる。そして、新規登録が行われるトラクタ情報13A1に含まれるトラクタΦの全てが選択された場合(ステップS112Yes)、処理を終了する。
なお、図8に示すフローチャートでは、マッチングサービスに新規にエントリする運送会社のトラクタと、マッチングサービスにエントリ済みである他の運送会社のトレーラとの組合せに関する特殊車両通行許可の申請を支援する例を挙げたが、これに限定されない。例えば、他の運送会社が保有するトラクタごとに、マッチングサービスに新規にエントリする運送会社が保有するトレーラのうち、当該トラクタに接続可能なトレーラを抽出して、各トレーラの駐車場から荷積み地までの経路を含む経路情報を生成することもできる。また、特車ゴールド制度の適用を受けることができるトラクタの場合、各トレーラの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定する。その上で、トレーラの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路と、大型車誘導区間と、大型車誘導区間から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路とを含む経路情報を生成することもできる。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るマッチング装置10は、特殊車両通行許可の申請対象となるトラクタに接続可能なトレーラを抽出し、抽出されたトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する。
このため、配車計画が策定されるか、あるいは求貨求車のマッチングが成立する事前にトラクタの運送会社及びトレーラの運送会社の組合せを定めて経路情報を生成することができる。
したがって、本実施例に係るマッチング装置10によれば、特殊車両通行許可の申請を支援することが可能である。さらに、特殊車両通行許可の申請が、ひいては異なる運送会社におけるトラクタ及びトレーラの共用の容易化につながる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[他の経路情報]
上記の実施例1では、トレーラ駐車場から荷積み地までの経路を含む経路情報を生成する例を挙げたが、上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷卸し地からトレーラ駐車場までの経路を含む経路情報も同様にして生成することができる。
[荷物の種別情報]
上記の実施例1では、記憶部13に記憶されるトレーラ情報13A2にトレーラに積載可能な荷物の種別情報が登録される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、トレーラ情報13A2には、トレーラの直前の輸送で積載された荷物の種別情報が登録されることとしてもよい。この場合、抽出部15Bは、トレーラφ1のうち選択中のトラクタTRの荷物の種別情報とトレーラの直前の輸送で積載された荷物の種別情報が一致するトレーラをトレーラφ2として抽出する。また、トレーラ情報13A2には、トレーラの輸送で積載された荷物の種別情報の履歴が登録されることとしてもよい。この場合、抽出部15Bは、履歴として登録された荷物の種別情報の中に、選択中のトラクタTRの荷物の種別情報との間で忌避条件の組合せとなる荷物の種別情報が1つでも含まれる場合、当該トレーラをトレーラφ3から除外してもよいし、履歴として登録された荷物の種別情報のうち直前の輸送で積載された荷物の種別情報が選択中のトラクタTRの荷物の種別情報との間で忌避条件の組合せとならなければ、当該トレーラをトレーラφ3として抽出することとしてもかまわない。なお、全履歴の荷物の種別情報又は直近の荷物の種別情報のいずれを用いて忌避条件を判定するかは、ユーザ設定またはシステム設定により決定されることができる。
[最小回転半径]
例えば、記憶部13には、トラクタ情報13A1として、トラクタが連結検討済みであるトレーラの型式以外にも、トラクタと、当該トラクタとの連結検討が行われたトレーラとの組合せごとに最小回転半径を記憶することができる。この場合、選択中であるトレーラtrの駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定する場合、あるいは選択中であるトレーラtrの駐車場から上記のマッチングサービスにエントリ済みである荷主が拠点として使用する荷積み地までの経路を特定する場合、トラクタTR及びトレーラtrの組合せに対応付けられた最小回転半径で走行可能な経路を特定する。これによって、トラクタTR及びトレーラtrが連結された特殊車両に走行不能な経路が経路情報として生成されるのを抑制できる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、登録部15A、抽出部15B、特定部15C又は生成部15Dをマッチング装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、登録部15A、抽出部15B、特定部15C又は生成部15Dを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のマッチング装置10の機能を実現するようにしてもよい。
[申請のタイミング]
また、本マッチングサービスは、トラクタを保有する運送会社がマッチングサービスに新たに参加した際に、マッチングサービスに参加済み他の運送会社の保有する複数のトレーラをまとめた特殊車両通行許可の申請を支援することも可能である。新たに参加する運送会社のトラクタと他の運送会社のトレーラとの組み合わせによる運送が必要になった場合、許可を得るまでの時間が不足してしまう可能性がある。本サービスの申請処理によれば、新たに参加する運送会社は、マッチングサービスに参加した時点で、利用可能な他の運送会社のトレーラの特殊車両通行許可の申請をすることができる。この結果、実際の走行の必要が発生する前に許可を得られる可能性が高くなり、新たに参加する運送会社は、他の運送会社のトレーラを急に利用する必要が生じる都度申請することなく、他の運送会社のトレーラを利用できる。
[申請支援プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図9を用いて、実施例1及び実施例2に係る特殊車両通行許可の申請支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図9は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図9に示すように、上記の実施例1で示した登録部15A、抽出部15B、特定部15C及び生成部15Dと同様の機能を発揮する申請支援プログラム170aが記憶される。この申請支援プログラム170aは、図3に示した登録部15A、抽出部15B、特定部15C及び生成部15Dの各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から申請支援プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、申請支援プログラム170aは、図9に示すように、申請支援プロセス180aとして機能する。この申請支援プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち申請支援プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、申請支援プロセス180aが実行する処理の一例として、図8に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の申請支援プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に申請支援プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から申請支援プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに申請支援プログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから申請支援プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する、
処理をコンピュータに実行させる特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記2)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記3)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記4)前記コンピュータの記憶部は、少なくとも一方の荷物が他方の荷物を忌避する荷物の種別情報の組合せが対応付けられた忌避条件情報を記憶し、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが忌避条件の組合せとならないトレーラを抽出する付記1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記5)前記コンピュータの記憶部は、各社のそれぞれがトレーラの利用を許容する他社情報、及び/又は、トレーラの利用を許容しない他社情報を記憶し、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、トレーラの利用を許容しない他社情報以外を抽出する付記1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記6)特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
抽出したトレーラについての各社の駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定し、
特定した経路と、大型車誘導区間と、大型車誘導区間から目的地までの経路とを含む経路情報を生成する、
処理をコンピュータに実行させる特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記7)前記コンピュータの記憶部は、トレーラとトラクタの組合せ毎の走行実績情報を記憶し、
前記特定する処理は、抽出したトレーラについての各社の駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路が複数ある場合に、前記走行実績情報を参照して、条件を満たす経路を特定する付記6に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記8)前記コンピュータの記憶部は、トレーラとトラクタの組合せ毎の回転半径を記憶し、
前記特定する処理は、前記特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタと、抽出したトレーラとの組み合わせで定まる回転半径で走行可能な経路を特定する付記6に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
(付記9)特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する、
処理をコンピュータが実行する特殊車両通行許可の申請支援方法。
(付記10)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記9に記載の特殊車両通行許可の申請支援方法。
(付記11)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記9に記載の特殊車両通行許可の申請支援方法。
(付記12)前記コンピュータの記憶部は、少なくとも一方の荷物が他方の荷物を忌避する荷物の種別情報の組合せが対応付けられた忌避条件情報を記憶し、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが忌避条件の組合せとならないトレーラを抽出する付記9に記載の特殊車両通行許可の申請支援方法。
(付記13)前記コンピュータの記憶部は、各社のそれぞれがトレーラの利用を許容する他社情報、及び/又は、トレーラの利用を許容しない他社情報を記憶し、
前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、トレーラの利用を許容しない他社情報以外を抽出する付記9に記載の特殊車両通行許可の申請支援方法。
(付記14)特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出する抽出部と、
抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する生成部と、
を有する特殊車両通行許可の申請支援装置。
(付記15)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出部は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記14に記載の特殊車両通行許可の申請支援装置。
(付記16)前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
前記抽出部は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する付記14に記載の特殊車両通行許可の申請支援装置。
(付記17)前記コンピュータの記憶部は、少なくとも一方の荷物が他方の荷物を忌避する荷物の種別情報の組合せが対応付けられた忌避条件情報を記憶し、
前記抽出部は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが忌避条件の組合せとならないトレーラを抽出する付記14に記載の特殊車両通行許可の申請支援装置。
(付記18)前記コンピュータの記憶部は、各社のそれぞれがトレーラの利用を許容する他社情報、及び/又は、トレーラの利用を許容しない他社情報を記憶し、
前記抽出部は、接続可能なトレーラの内、トレーラの利用を許容しない他社情報以外を抽出する付記14に記載の特殊車両通行許可の申請支援装置。
1 マッチングシステム
10 マッチング装置
11 通信インタフェイス部
13 記憶部
13A 車両情報
13A1 トラクタ情報
13A2 トレーラ情報
13B 忌避条件情報
13C 他社情報
13D プローブ情報
13E 申請情報
15 制御部
15A 登録部
15B 抽出部
15C 特定部
15D 生成部
30 荷主側システム
40 運行管理システム
50 トレーラ管理システム
60 配車計画システム

Claims (10)

  1. 特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
    抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する、
    処理をコンピュータに実行させる特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  2. 前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
    前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する請求項1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  3. 前記トレーラ情報は、各社のトレーラに積載可能な荷物の種別情報をさらに含み、
    前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが合致するトレーラを抽出する請求項1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  4. 前記コンピュータの記憶部は、少なくとも一方の荷物が他方の荷物を忌避する荷物の種別情報の組合せが対応付けられた忌避条件情報を記憶し、
    前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、自社が運送する荷物情報と、他社のトレーラの直前の運送で運ばれた荷物の種別情報とが忌避条件の組合せとならないトレーラを抽出する請求項1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  5. 前記コンピュータの記憶部は、各社のそれぞれがトレーラの利用を許容する他社情報、及び/又は、トレーラの利用を許容しない他社情報を記憶し、
    前記抽出する処理は、接続可能なトレーラの内、トレーラの利用を許容しない他社情報以外を抽出する請求項1に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  6. 特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
    抽出したトレーラについての各社の駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路を特定し、
    特定した経路と、大型車誘導区間と、大型車誘導区間から目的地までの経路とを含む経路情報を生成する、
    処理をコンピュータに実行させる特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  7. 前記コンピュータの記憶部は、トレーラとトラクタの組合せ毎の走行実績情報を記憶し、
    前記特定する処理は、抽出したトレーラについての各社の駐車場から最寄りの大型車誘導区間までの経路が複数ある場合に、前記走行実績情報を参照して、条件を満たす経路を特定する請求項6に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  8. 前記コンピュータの記憶部は、トレーラとトラクタの組合せ毎の回転半径を記憶し、
    前記特定する処理は、前記特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタと、抽出したトレーラとの組み合わせで定まる回転半径で走行可能な経路を特定する請求項6に記載の特殊車両通行許可の申請支援プログラム。
  9. 特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出し、
    抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する、
    処理をコンピュータが実行する特殊車両通行許可の申請支援方法。
  10. 特殊車両通行許可申請の対象となるトラクタに接続可能なトレーラを、各社の保有するトレーラ情報を参照して抽出する抽出部と、
    抽出したトレーラについての各社の駐車場から目的地までの経路を含む経路情報を生成する生成部と、
    を有する特殊車両通行許可の申請支援装置。
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