JP2021071553A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕貴 工藤
Yuki Kudo
裕貴 工藤
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Abstract

【課題】定着器の消耗度合に応じて定着器をコールドスタートすることができ、定着器に過剰な負荷が加わって定着器がライフエンドになるのを防止することができるようにする。【解決手段】定着器と、定着用の駆動部と、加熱制御部と、駆動制御部と、温度検出部によって検出された検出温度、及び定着用の駆動部の使用量を表す定着器回転指標に基づいて、定着器の寿命を判断する寿命判断部とを有する。検出温度及び定着器回転指標に基づいて定着器の寿命が判断されるので、定着器の消耗度合に応じて定着器をコールドスタートすることができ、印刷を早く開始することができる。定着器に過剰な負荷が加わって定着器がライフエンドになるのを防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、電子写真式のカラーのプリンタには、画像形成ユニットが配設され、該画像形成ユニットにおいて、帯電ローラによって一様に帯電させられた感光体ドラムの表面がLEDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が、トナーカートリッジから供給されたトナーによって現像されてトナー像が形成されるようになっている。そして、該トナー像が、転写ローラによって用紙に転写され、定着器において用紙に定着させられることによって画像が形成され、印刷が行われる。
定着器は、第1の定着部材としての加熱ベルト及び第2の定着部材としてのバックアップローラを備えるとともに、加熱ベルト内にヒータを備え、バックアップローラを加熱ベルトを介してヒータに押し付けることによって、加熱ベルトとバックアップローラとの間を搬送される用紙上のトナー像を加熱し、加圧し、用紙に定着させる。
ところで、プリンタにおいて印刷が行われてから時間が経過するにつれて定着器の温度は低くなるが、定着器の温度が低い状態で定着モータが駆動され、定着器がコールドスタートされると、定着モータ、定着モータとバックアップローラとの間の回転伝達系、加熱ベルトとバックアップローラとの間、加熱ベルトとヒータとの間等の各部位における摩擦によって各部位が摩耗してしまう。
各部位が摩耗するのを抑制するためには、ヒータをオンにし、定着器の温度が所定の温度になった後に定着モータを駆動することが考えられるが、その場合、定着器の温度が所定の温度になるまで印刷を行うことができないので、印刷を開始するのがその分遅くなってしまう。
そこで、1日におけるプリンタの使用頻度を学習し、使用頻度の高い時間帯に、ヒータをオンにして定着器の温度を高くしておくことによって、定着器がコールドスタートされるのを防止し、使用頻度の低い時間帯には、定着器の温度が所定の温度になった後に定着モータが駆動されるようにしたプリンタが提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016−80987号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、使用頻度の高い時間帯を適正に設定することが困難であり、定着器がコールドスタートされてしまうことがある。
そして、定着器がコールドスタートされる頻度が高いと、定着器に過剰な負荷が加わり、定着モータ、ギヤ等の動力伝達系、加熱ベルト等が破損し、定着器が、寿命になり、ライフエンドになってしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、定着器の消耗度合に応じて定着器をコールドスタートすることができ、定着器に過剰な負荷が加わって定着器がライフエンドになるのを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、第1の定着部材、該第1の定着部材に圧接させて配設された第2の定着部材、前記第1の定着部材を加熱する加熱部材、及び該加熱部材の温度を検出する温度検出部を備えた定着器と、駆動されて前記第2の定着部材を回転させる定着用の駆動部と、前記加熱部材をオン・オフさせる加熱制御部と、前記定着用の駆動部を駆動し、停止させる駆動制御部と、前記温度検出部によって検出された検出温度、及び定着用の駆動部の使用量を表す定着器回転指標に基づいて、定着器の寿命を判断する寿命判断部とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、第1の定着部材、該第1の定着部材に圧接させて配設された第2の定着部材、前記第1の定着部材を加熱する加熱部材、及び該加熱部材の温度を検出する温度検出部を備えた定着器と、駆動されて前記第2の定着部材を回転させる定着用の駆動部と、前記加熱部材をオン・オフさせる加熱制御部と、前記定着用の駆動部を駆動し、停止させる駆動制御部と、前記温度検出部によって検出された検出温度、及び定着用の駆動部の使用量を表す定着器回転指標に基づいて、定着器の寿命を判断する寿命判断部とを有する。
この場合、検出温度及び定着器回転指標に基づいて定着器の寿命が判断されるので、定着器の消耗度合に応じて定着器をコールドスタートすることができ、印刷を早く開始することができる。
また、定着器に過剰な負荷が加わって定着器がライフエンドになるのを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における定着温度係数テーブルの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
図において、10はプリンタ、Csはプリンタ10の筐体、Bdはプリンタ10の本体、すなわち、装置本体であり、該装置本体Bdの下部に媒体収容部としての用紙カセット11が配設され、該用紙カセット11のスタッカSt1に媒体としての用紙Pが載置される。用紙カセット11の前端に隣接させて、用紙Pを1枚ずつ分離させて給紙するための給紙機構12が配設される。
該給紙機構12は、繰出部材としてのホッピングローラ13及び図示されない分離装置から成り、搬送用の駆動部としての図示されない搬送モータが駆動されると、用紙Pは、給紙機構12によって1枚ずつ分離させられて媒体搬送路としての用紙搬送路Rt1に給紙され、第1の搬送部材としての搬送ローラ対m1に送られた後、画像形成部Q1におけるブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像を形成する画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに供給される。
該各画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cは、装置本体Bdに対して着脱自在に配設され、像担持体としての感光体ドラム31、該感光体ドラム31と対向させて配設され、感光体ドラム31の表面を一様に帯電させる帯電装置としての図示されない帯電ローラ、現像剤としてのトナーを保持する現像剤担持体としての図示されない現像ローラ、該現像ローラにトナーを供給する現像剤供給部材としての図示されない供給ローラ、現像ローラ上に供給されたトナーを均一に薄層化する現像剤層規制部材としての図示されない現像ブレード等を備える。なお、前記現像ローラ、供給ローラ及び現像ブレードによって現像器が構成される。
該現像器において、トナーは、供給ローラによって現像ローラに供給され、現像ブレードによって層厚が規制されて現像ローラ上で薄層化される。
また、前記画像形成部Q1には、各画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに対応させて、露光装置としての図示されないLEDヘッドが各感光体ドラム31と対向させて配設される。画像形成部Q1において、感光体ドラム31は、画像形成用の駆動部としての図示されないIDモータ(ドラムモータ)によって回転させられ、回転に伴って、表面が帯電ローラによって一様に帯電させられ、LEDヘッドによって露光されて、表面に潜像としての静電潜像が形成される。該静電潜像に前記現像ローラ上のトナーが静電的に付着させられて、感光体ドラム31上に現像剤像としてのトナー像が形成される。
そして、前記画像形成部Q1の下方に転写ユニットu1が配設される。該転写ユニットu1は、第1のローラとしての駆動ローラr1、第2のローラとしての従動ローラr2、駆動ローラr1及び従動ローラr2によって走行自在に張設された被転写部材としての、かつ、ベルト部材としての転写ベルト17、該転写ベルト17を挟んで感光体ドラム31と対向させて回転自在に配設された転写部材としての転写ローラ21、前記転写ベルト17を挟んで前記駆動ローラr1と対向させて配設されたレジストローラ18、並びにクリーニング装置25を備える。該クリーニング装置25は、前記転写ベルト17に付着したトナーを掻き取り、除去するクリーニング部材27、及び掻き取られたトナーを廃棄トナーとして収容する廃棄現像剤収容部としての廃棄トナー収容室28を備える。
前記転写ユニットu1の下方には、廃棄トナー収容室28に収容された廃棄トナーを回収し、保管する廃棄現像剤回収部としての廃棄トナー回収容器29が配設される。
ベルト走行用の駆動部としての図示されないベルトモータが駆動されることによって、前記駆動ローラr1が回転させられ、転写ベルト17が矢印方向に走行させられる。
転写ベルト17とレジストローラ18との間に供給された用紙Pは、転写ベルト17の走行に伴って搬送され、各感光体ドラム31と各転写ローラ21との間を通過する。このとき、該各転写ローラ21によって、各画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cにおいて各感光体ドラム31上に形成されたブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のトナー像が用紙Pに順次重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。
続いて、用紙Pは定着装置としての定着器41に送られ、該定着器41において、カラーのトナー像が、第1の定着部材としての加熱ベルト42によって加熱され、第2の定着部材としてのバックアップローラ43によって加圧されて用紙Pに定着させられる。このようにして、用紙Pにカラーの画像が形成される。
そして、定着器41から排出された用紙Pは、第2の搬送部材としての排出ローラ対m2によって装置本体Bd外に排出され、筐体Csの頂部に形成されたスタッカSt2上に積載される。
次に、前記定着器41について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における定着器の概念図である。
図において、41は定着器、Rt1は用紙搬送路であり、前記定着器41は、走行自在に配設された加熱ベルト42、該加熱ベルト42の直下において加熱ベルト42に圧接させて回転自在に配設されたバックアップローラ43、加熱ベルト42の内側において前記バックアップローラ43と対向させて配設され、加熱ベルト42を加熱する加熱部材としてのヒータ35、該ヒータ35の温度を検出する温度検出部としてのサーミスタs1等を備える。
ヒータ35は、ステンレス鋼又はセラミックを基材とし、所定の厚さを有する板状体から成り、用紙搬送路Rt1の幅方向に延在させられる。また、ヒータ35の、加熱ベルト42と当接する下方の面Saには、抵抗材料によって所定のパターンで形成され、図示されない電源と電気的に接続された図示されない面状ヒータが配設される。
サーミスタs1は、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体から成り、ヒータ35の上方の面Sbに当接させて配設され、ヒータ35の温度を検出し、温度検出信号SG1を生成してプリンタ10(図2)の制御部50に送る。
加熱ベルト42は、中空の円筒体を形成する無端状のベルトから成り、軸を用紙搬送路Rt1の幅方向に延在させて走行自在に配設され、内周面における下端の近傍においてヒータ35に当接させられる。したがって、加熱ベルト42は、ヒータ35によって局所的に加熱される。
バックアップローラ43は、中実の円柱体を形成するローラから成り、軸を用紙搬送路Rt1の幅方向に延在させて回転自在に配設され、中心部分に配設された回転軸sh1、及び該回転軸sh1の周囲に配設された、発砲シリコーンゴム等から成る弾性体37を備える。前記回転軸sh1は、前記装置本体Bdに配設された図示されない所定の支持部材によって回転自在に支持され、複数のギヤから成る図示されない伝動機構を介して定着用の駆動部としての定着モータM1と連結される。該定着モータM1を駆動することよって発生させられた回転が前記伝動機構を介して回転軸sh1に伝達されることによって、バックアップローラ43が回転させられる。
用紙搬送路Rt1においてバックアップローラ43の上端部と加熱ベルト42の下端部とが当接する箇所にニップ部Npが形成される。バックアップローラ43が回転させられるのに伴ってバックアップローラ43と加熱ベルト42との間に生じる摩擦力によって加熱ベルト42が走行させられ、バックアップローラ43及び加熱ベルト42によって挟持された用紙Pが搬送される。
次に、プリンタ10の制御装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図において、10はプリンタ、50は制御部、55は記憶装置としてのメモリであり、該メモリ55は、第1の記憶部としてのROM56、及び第2の記憶部としてのRAM57を備える。
前記制御部50は、図示されないCPU、入出力ポート、タイマ等を備え、上位装置としての図示されないホストコンピュータから印刷ジョブを受信し、該印刷ジョブの印刷データ及び制御コマンドに基づいて用紙P(図2)に画像を形成し、印刷を行う。
そのために、制御部50は、ROM56に記録されたプログラムに基づいて各種の処理を行う。ROM56には、前記プログラムのほかに、後述される定着温度係数テーブルTb1(図5)、各種の設定値等が記録される。また、RAM57には、前記印刷データに基づいて生成される、通常の印刷を行うための画像データのほかに、各種の制御用のデータが一時的に記録される。なお、RAM57は、前記CPUが演算を行う際にワーキングメモリとして使用される。
また、図において、35はヒータ、s1はサーミスタ、M1は定着モータ、61は操作パネルである。該操作パネル61は、プリンタ10に操作者が指示を入力するためのスイッチ、キー等から成る操作部63、及びプリンタ10の状態を表示するためのLED画面等から成る表示部64を備える。操作パネル61がタッチパネルによって形成される場合、操作パネル61は、表示部として機能するとともに、操作部としても機能する。
前記制御部50は、加熱制御部としてのヒータ制御部Pr1、温度取得部Pr2、駆動制御部としての定着モータ制御部Pr3、寿命判断部Pr4、定着カウント算出部Pr5、印刷処理部Pr6等を備える。
前記ヒータ制御部Pr1は、ヒータ35をオン・オフさせ、ヒータ35に電流を供給したり、電流の供給を停止したりする。
温度取得部Pr2は、サーミスタs1から送られた前記温度検出信号SG1(図3)に基づいて、サーミスタs1によって検出されたヒータ35の温度、すなわち、検出温度Tfを取得する。
定着モータ制御部Pr3は、定着モータM1を駆動したり、停止させたりするほかに、プリンタ10の使用を開始してからの定着モータM1の延べ回転数、すなわち、定着モータM1の使用量を表す、加熱ベルト42の走行距離である定着器回転指標としての回転距離Lmを算出する。
寿命判断部Pr4は、温度取得部Pr2が取得した検出温度Tf、及び定着モータ制御部Pr3によって算出された回転距離Lmに基づいて、定着器41がニヤエンドでないかどうかを判断する。
定着カウント算出部Pr5は、プリンタ10の使用を開始してからの定着器41の延べ使用量、すなわち、定着器41の消耗度合を表す定着カウントFを算出する。
印刷処理部Pr6は、前記IDモータを駆動し、感光体ドラム31を回転させ、搬送モータを駆動し、用紙Pを搬送し、ベルトモータを駆動して転写ベルト17を走行させ、用紙Pに画像を形成して印刷を行う。
次に、定着器41のウォーミングアップを行うときのプリンタ10の動作について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図5は本発明の第1の実施の形態における定着温度係数テーブルの例を示す図である。
プリンタ10の電源がオンにされると、定着カウント算出部Pr5は定着カウントFを算出する。
そのために、定着カウント算出部Pr5は、温度取得部Pr2に記録されている検出温度Tfを読み込み、定着温度係数テーブルTb1を参照し、検出温度Tfに対応する定着温度係数αを読み出す。続いて、定着カウント算出部Pr5は、定着モータ制御部Pr3によって算出された回転距離Lmを読み込むとともに、定着温度係数α、回転距離Lm、及び回転距離Lmの基準値を表す基準距離Lbに基づいて定着カウントF
F=α×Lm/Lb
を算出する。
例えば、基準距離Lbを200〔mm〕としたとき、検出温度Tfが100〔℃〕であり、回転距離Lmが400〔mm〕である場合、定着カウントFは、
F=1×400/200
=2
になり、検出温度Tfが20〔℃〕であり、回転距離Lmが400〔mm〕である場合、定着カウントFは、
F=1.5×400/200
=3
になる。定着器41が使用されるほど、すなわち、回転距離Lmが長いほど定着カウントFは大きくなる。
検出温度Tf及び定着温度係数αは定着温度係数テーブルTb1に示されるような関係を有し、検出温度Tfが40〔℃〕未満では、検出温度Tfが低いほど定着温度係数αが高く、例えば、検出温度Tfが20〔℃〕である場合の定着温度係数αは1.5であり、検出温度Tfが10〔℃〕である場合の定着温度係数αは2であり、検出温度Tfが0〔℃〕である場合の定着温度係数αは2.5である。そして、検出温度Tfが40〔℃〕以上である場合は、定着温度係数αが一定の値の1になる。
したがって、検出温度Tfが低い状態では、回転距離Lmに対する定着カウントFの変化率が高く、定着器41の消耗度合が急激に高くなる。
次に、寿命判断部Pr4は、定着カウント算出部Pr5から定着カウントFを読み込み、定着カウントFに基づいて、定着器41がニヤエンドでないかどうかを判断する。
この場合、寿命判断部Pr4は、定着カウントFが、第1の寿命判定値であるニヤエンド値Fn、本実施の形態においては、140k(140,000)未満であるかどうかを判断し、定着カウントFが140k未満である場合、定着器41が、寿命間近ではなく、ニヤエンドでないと判断し、定着カウントFが140k以上である場合、定着器41が、寿命間近であり、ニヤエンドであると判断する。
なお、前記定着カウントFが第2の寿命判定値であるエンド値Fe、本実施の形態においては、150k(150,000)以上である場合、前記寿命判断部Pr4は、定着器41が、寿命であり、ライフエンドであると判断する。
そして、定着器41がニヤエンドでない場合、ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにし、同時に定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。これにより、ヒータ35の温度が低い状態で定着モータM1が駆動され、定着器41がコールドスタートされる。
この場合、加熱ベルト42が、走行させられながらヒータ35によって加熱されることによって均一に加熱されるので、定着器41のウォーミングアップを早く終了することができる。
ところが、この場合、ヒータ35の温度が低い状態で加熱ベルト42が走行させられるので、定着モータM1、ギヤ等の動力伝達系、加熱ベルト42等に大きな負荷が加わる。
続いて、印刷処理部Pr6は、検出温度Tfが定着を行うのに適した設定温度である温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機し、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了すると、印刷処理を行う。
一方、定着器41がニヤエンドである場合、ヒータ制御部Pr1は、検出温度Tfが、定着モータM1を駆動しても定着器41に大きな負荷が加わらない程度の許容温度Tcより低いかどうかによって、定着器41がコールド状態に置かれているかどうかを判断する。なお、許容温度Tcは前記温度閾値Twより低く設定される。
検出温度Tfが許容温度Tcより低く、定着器41がコールド状態に置かれている場合、ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにし、検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのを待機する。
検出温度Tfが許容温度Tc以上になると、定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
そして、印刷処理部Pr6は、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機し、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了すると、印刷処理を行う。
また、定着器41がニヤエンドである場合において、検出温度Tfが許容温度Tc以上であり、定着器41がコールド状態に置かれていない場合、ヒータ制御部Pr1は、定着モータM1を駆動しても定着器41に大きな負荷が加わらないと判断し、ヒータ35をオンにし、同時に定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 寿命判断部Pr4は定着カウントFがニヤエンド値Fn未満であるかどうかを判断する。定着カウントFがニヤエンド値Fn未満である場合はステップS2に進み、定着カウントFがニヤエンド値Fn以上である場合はステップS5に進む。
ステップS2 ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにし、定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
ステップS3 印刷処理部Pr6は定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機する。定着器41のウォーミングアップが終了した場合はステップS4に進む。
ステップS4 印刷処理部Pr6は印刷処理を行い、処理を終了する。
ステップS5 ヒータ制御部Pr1は検出温度Tfが許容温度Tcより低いかどうかを判断する。検出温度Tfが許容温度Tcより低い場合はステップS6に進み、検出温度Tfが許容温度Tc以上である場合はステップS2に進む。
ステップS6 ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにする。
ステップS7 ヒータ制御部Pr1は検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのを待機する。検出温度Tfが許容温度Tc以上になった場合はステップS8に進む。
ステップS8 定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動し、ステップS3に進む。
このように、本実施の形態においては、検出温度Tf及び回転距離Lmに基づいて、定着器41の寿命が判断されるので、定着器41の消耗度合に応じて定着器41をコールドスタートすることができ、印刷を早く開始することができる。
また、定着器41に過剰な負荷が加わって定着器41がライフエンドになるのを防止することができる。
そして、検出温度Tf及び回転距離Lmに基づいて、定着器41がニヤエンドでないかどうかが判断され、定着器41がニヤエンドでない場合、ヒータ35がオンにされるのと同時に定着モータM1が駆動され、定着器41がニヤエンドである場合、前記検出温度Tfが許容温度Tc以上であるかどうかが判断され、検出温度Tfが許容温度Tc以上である場合、ヒータ35がオンにされるのと同時に定着モータM1が駆動されるので、定着器41の消耗度合に応じて定着器41をコールドスタートすることができ、印刷を早く開始することができ、しかも、定着器41に過剰な負荷が加わって定着器41がライフエンドになるのを防止することができる。
次に、プリンタ10に設定されたモードに応じて定着器41のウォーミングアップを行うようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図6は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
制御部50は、加熱制御部としてのヒータ制御部Pr1、温度取得部Pr2、駆動制御部としての定着モータ制御部Pr3、寿命判断部Pr4、定着カウント算出部Pr5、印刷処理部Pr6、モード設定部Pr7、モード判定部Pr8等を備える。
モード設定部Pr7は、操作者による操作部63の操作に基づいて、寿命優先モードを画像形成装置としてのプリンタ10に設定したり解除したりする。
モード判定部Pr8は、プリンタ10に寿命優先モードが設定されているかどうかを判断する。
次に、定着装置としての定着器41のウォーミングアップを行うときのプリンタ10の動作について説明する。
図7は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
プリンタ10の電源がオンになると、モード判定部Pr8は、プリンタ10に寿命優先モードが設定されているかどうかを判断する。
プリンタ10に寿命優先モードが設定されていない場合、定着カウント算出部Pr5は定着カウントFを算出する。
次に、寿命判断部Pr4は定着カウント算出部Pr5に記録された定着カウントFを読み込み、定着カウントFが、第1の寿命判定値であるニヤエンド値Fn、本実施の形態においては、140k(140,000)未満であるかどうかによって、定着器41がニヤエンドでないかどうかを判断する。
定着カウントFが140k未満であり、定着器41がニヤエンドでない場合、ヒータ制御部Pr1は加熱部材としてのヒータ35をオンにし、同時に定着モータ制御部Pr3は定着用の駆動部としての定着モータM1を駆動する。
続いて、印刷処理部Pr6は、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機し、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了すると、印刷処理を行う。
一方、定着カウントFが140k以上であり、定着器41がニヤエンドである場合、ヒータ制御部Pr1は、検出温度Tfが許容温度Tcより低いかどうかによって、定着器41がコールド状態に置かれているかどうかを判断する。
検出温度Tfが許容温度Tcより低く、定着器41がコールド状態に置かれている場合、ヒータ制御部Pr1は、ヒータ35をオンにし、検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのを待機する。
検出温度Tfが許容温度Tc以上になると、定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
一方、定着器41がニヤエンドである場合において、検出温度Tfが許容温度Tc以上であり、定着器41がコールド状態に置かれていない場合、ヒータ制御部Pr1は、定着モータM1を駆動しても定着器41に大きな負荷が加わらないと判断し、ヒータ35をオンにし、同時に定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
続いて、印刷処理部Pr6は、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機し、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了すると、印刷処理を行う。
また、プリンタ10に寿命優先モードが設定されている場合、定着カウントFが140k未満であるかどうかに関係なく、すなわち、定着器41がニヤエンドでないかどうかに関係なく、ヒータ制御部Pr1は、検出温度Tfが許容温度Tcより低いかどうかによって、定着器41がコールド状態に置かれているかどうかを判断する。
検出温度Tfが許容温度Tcより低く、定着器41がコールド状態に置かれている場合、ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにし、検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのを待機する。
検出温度Tfが許容温度Tc以上になると、定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
そして、プリンタ10に寿命優先モードが設定されている場合において、検出温度Tfが許容温度Tc以上であり、定着器41がコールド状態に置かれていない場合、ヒータ制御部Pr1は、定着モータM1を駆動しても定着器41に大きな負荷が加わらないと判断してヒータ35をオンにし、同時に定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
続いて、印刷処理部Pr6は、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了するのを待機し、検出温度Tfが温度閾値Twに達して定着器41のウォーミングアップが終了すると、印刷処理を行う。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 モード判定部Pr8はプリンタ10に寿命優先モードが設定されているかどうかを判断する。プリンタ10に寿命優先モードが設定されている場合はステップS16に進み、プリンタ10に寿命優先モードが設定されていない場合はステップS12に進む。
ステップS12 寿命判断部Pr4は定着カウントFがニヤエンド値Fn未満であるかどうかを判断する。定着カウントFがニヤエンド値Fn未満である場合はステップS13に進み、定着カウントFが140k以上である場合はステップS16に進む。
ステップS13 ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにし、定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動する。
ステップS14 印刷処理部Pr6はウォーミングアップが終了するのを待機する。ウォーミングアップが終了した場合はステップS15に進む。
ステップS15 印刷処理部Pr6は印刷処理を行い、処理を終了する。
ステップS16 ヒータ制御部Pr1は検出温度Tfが許容温度Tcより低いかどうかを判断する。検出温度Tfが許容温度Tcより低い場合はステップS17に進み、検出温度Tfが許容温度Tc以上である場合はステップS13に進む。
ステップS17 ヒータ制御部Pr1はヒータ35をオンにする。
ステップS18 ヒータ制御部Pr1は検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのを待機する。検出温度Tfが許容温度Tc以上になった場合はステップS19に進む。
ステップS19 定着モータ制御部Pr3は定着モータM1を駆動し、ステップS14に進む。
このように、本実施の形態においては、プリンタ10に寿命優先モードが設定されている場合に、定着器41がニヤエンドであるかどうかに関係なく、検出温度Tfが許容温度Tcより低いかどうかが判断され、検出温度Tfが許容温度Tcより低い場合に、ヒータ35がオンにされ、検出温度Tfが許容温度Tc以上になるのが待機されるので、定着器41がコールドスタートされることがなく、定着器41に過剰な負荷が加わって定着器41がライフエンドになるのを防止することができる。
前記各実施の形態においてはプリンタ10について説明したが、本発明を複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 プリンタ
35 ヒータ
41 定着器
42 加熱ベルト
43 バックアップローラ
M1 定着モータ
Pr1 ヒータ制御部
Pr3 定着モータ制御部
Pr4 寿命判断部

Claims (8)

  1. (a)第1の定着部材、該第1の定着部材に圧接させて配設された第2の定着部材、前記第1の定着部材を加熱する加熱部材、及び該加熱部材の温度を検出する温度検出部を備えた定着器と、
    (b)駆動されて前記第2の定着部材を回転させる定着用の駆動部と、
    (c)前記加熱部材をオン・オフさせる加熱制御部と、
    (d)前記定着用の駆動部を駆動し、停止させる駆動制御部と、
    (e)前記温度検出部によって検出された検出温度、及び定着用の駆動部の使用量を表す定着器回転指標に基づいて、定着器の寿命を判断する寿命判断部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. (a)前記寿命判断部は、定着器の消耗度合を表す定着カウントに基づいて定着器の寿命を判断し、
    (b)前記定着カウントの変化率は検出温度が低いほど高くされる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. (a)第1の定着部材、該第1の定着部材に圧接させて配設された第2の定着部材、前記第1の定着部材を加熱する加熱部材、及び該加熱部材の温度を検出する温度検出部を備えた定着器と、
    (b)駆動されて前記第2の定着部材を回転させる定着用の駆動部と、
    (c)前記加熱部材をオン・オフさせる加熱制御部と、
    (d)前記定着用の駆動部を駆動し、停止させる駆動制御部と、
    (e)前記温度検出部によって検出された検出温度、及び定着用の駆動部の使用量を表す定着器回転指標に基づいて、定着器がニヤエンドでないかどうかを判断する寿命判断部とを有するとともに、
    (f)定着器がニヤエンドでない場合、加熱制御部は加熱部材をオンにし、同時に駆動制御部は定着用の駆動部を駆動し、定着器の寿命がニヤエンドである場合、加熱制御部は、前記検出温度が所定の許容温度以上であるかどうかを判断し、検出温度が許容温度以上である場合に、加熱部材をオンにし、同時に駆動制御部は定着用の駆動部を駆動することを特徴とする画像形成装置。
  4. 検出温度が許容温度より低い場合、加熱制御部は、加熱部材をオンにし、検出温度が許容温度以上になるのを待機し、検出温度が前記許容温度以上になると、駆動制御部は定着用の駆動部を駆動する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱制御部は、画像形成装置に寿命優先モードが設定されている場合に、定着器がニヤエンドでないかどうかに関係なく、検出温度が許容温度以上であるかどうかを判断する請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記寿命判断部は、定着器の消耗度合を表す定着カウントが、定着器がライフエンドであることを表す寿命判定値未満であるかどうかによって、定着器がニヤエンドでないかどうかを判断する請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着カウントは前記定着器回転指標及び検出温度に基づいて算出される請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着器回転指標に対する前記定着カウントの変化率は検出温度が低いほど高くされる請求項7に記載の画像形成装置。
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