JP2021071055A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】定速走行機能を起動させる入り操作を簡素な構成で安定して行うことができること。【解決手段】無段変速装置を作動させる変速ペダル15の踏み込み操作の動きが制動される作用を受ける制動受け部材と、制動部材61を制動受け部材に接触、離間させるよう回動する回動板63と、側面部23A,23Bと上面部23Cを有するハンドルポスト23と、上面部23Cの一部を通過した状態で移動可能に配置されるクルーズ入り操作レバー71と、側面部23Bに回動可能に設けられ、操作レバーの下端部71bが連結されるリンク板72と、一端部73aがリンク板72に連結され、他端部73bが回動板63に連結される回動ロッド73とを備え、操作レバー71の入り方向P1への移動によりリンク板72および回動ロッド73を介して連動する回動板63上の制動部材61が制動受け部材に接触して制動作用を及ぼすことで変速ペダル15の踏み込み位置を固定する。【選択図】図5

Description

この発明は、トラクタ等の作業車両に関するものである。
従来、無段変速装置を操作して車両の前後進の切り替えと増減速の変速を行う変速ペダルの支持軸と無段変速装置の変速操作軸とをリンク機構を介して変速ペダルの踏み込み操作で変速操作軸を回動操作可能に接続し、また、変速ペダルの支持軸を車体の反対側の側部まで延長して突設させた端部に当該支持軸の回動を制動するブレーキ機構としてのペダル固定具を設け、そのペダル固定具と運転席の近傍に設けたクルーズ入切操作レバーとをワイヤーで接続した構成からなるクルーズコントロール装置とその装置を用いたトラクタ等の作業車両が知られている(特許文献1)。
このクルーズコントロール装置では、変速ペダルを所望の量だけ踏み込んだときにクルーズ入切操作レバーを入り方向に回動操作すると、その操作レバーの動きがワイヤーを介してペダル固定具に伝達されることでブレーキ機構が作動して変速ペダルの支持軸の回転位置を固定し、その結果、変速ペダルがその踏み込んだときの状態で固定される。
特開2018−069926号公報
しかしながら、定速走行制御である上記クルーズコントロール装置を用いた作業車両においては、変速ペダル、ペダル固定具およびクルーズ入切操作レバーが比較的遠く離れた位置に配置されること、そのペダル固定具とクルーズ入切操作レバーを接続するためにワイヤーを配策する必要があること、その離れた位置に配置されることやワイヤーを配策することに伴い特に組立てコストが増加しやすいこと等の不具合があった。
この発明の課題は、定速走行機能を起動させる入り操作を簡素な構成で安定して行うことができる作業車両を提供することにある。
この発明の上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、無段変速装置(41)と、前記無段変速装置(41)を踏み込み操作の量に応じて作動させて走行時の速度変更を行う変速ペダル(15)と、前記変速ペダル(15)から伝達される踏み込み操作の動きが制動される作用を受ける制動受け部材(51)と、前記制動受け部材(51)に接触して制動作用を及ぼす制動部材(61)が取り付けられ、前記制動部材(61)を当該制動受け部材(51)に対して接触および離間させるよう回動する回動板(63)と、走行方向の左右の位置で離れて向き合う側面部(23A,23B)と上面部(23C)を有するハンドルポスト(23)と、前記ハンドルポストの上面部(23C)の一部を通過した状態で移動可能に配置されるクルーズ入り操作レバー(71)と、前記ハンドルポストの一方の側面部(23B)に回動可能に設けられ、前記クルーズ入り操作レバーの下端部(71b)が連結されるリンク板(72)と、一端部(73a)が前記リンク板(72)に連結され、他端部(73b)が前記回動板(63)に当該回動板を回動させるよう連結される回動ロッド(73)と、を備え、
前記クルーズ入り操作レバー(71)を入り方向(P1)へ移動させることにより、前記リンク板(72)および回動ロッド(73)を介して連動する前記回動板(63)上の前記制動部材(61)が前記制動受け部材(51)に接触して制動作用を及ぼすことで、前記変速ペダル(15)の踏み込み位置を固定することを特徴とする作業車両である。
請求項2に記載の発明は、前記クルーズ入り操作レバー(51)は前記一方の側面部(23B)の内側に配置され、前記リンク板(72)および回動ロッド(73)は前記一方の側面部(23B)の外側に配置され、前記クルーズ入り操作レバーの下端部(71b)は前記一方の側面部(23B)の長手方向の中途位置に設ける通し孔(236)を通して前記リンク板(72)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項1に記載の発明では、クルーズ入り操作レバーの入り方向への移動操作によりリンク板および回動ロッドを介して連動する回動板上の制動部材が制動受け部材に接触して制動作用を及ぼすと走行ペダルの踏み込み位置が固定され、これにより無段変速装置がその踏み込み位置に応じた一定の状態で作動して定速走行機能が起動する。
そして請求項1に記載の発明によれば、クルーズ入り操作レバーが走行ペダルに比較的近い位置に配置された位置関係になり、またそのクルーズ入り操作レバーがリンク板と回動ロッドを介して制動部材が取り付けられた回動板と連結された構成によりクルーズ入り操作レバーの移動操作の動きがロスの発生や負荷の増加のおそれもなく回動板に安定して伝達されやすくなり、その結果、定速走行機能を起動させる入り操作を簡素な構成で安定して行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、ハンドルポストの一方の側面部を挟んでその内側と外側に分かれて配置されるクルーズ入り操作レバーと回動ロッドとの接続が回動するリンク板を介してなされているので、簡素な構成でありながら、クルーズ入り操作レバーの操作時に回動ロッドに発生する応力の増大が抑制されるようになり、このことによっても定速走行機能を起動させる入り操作を安定して行うことができる。
また、クルーズ入り操作レバーがハンドルポストの一方の側面部の内側に配置されているので、その側面部の外側でクルーズ入り操作レバーが配置されている範囲の部分に既に配置される他の部品があってもその部品の配置変更をする必要がなく、またその側面部の外側の部分に新たな別部品を配置することが可能になる。
この発明の実施形態に係るトラクタを示す左側面図である。 トラクタを示す上面図である。 トラクタの操縦席の前方における構成を示す概略断面図である。 トラクタの定速走行機能に関する構成を示す斜視図である。 ハンドルポストおよびその周面部におけるクルーズ入り操作に関する構成を示す斜視図である。 変速ペダルと定速走行機能に関する構成を示す斜め右下方から見上げたときの斜視図である。 変速ペダルと定速走行機能に関する構成を示す斜め前下方から見上げたときの斜視図である。 定速走行機能を起動させる前後における制動受け部材および制動部材の状態および動きを示す概念図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この発明の実施形態に係るトラクタ1は、作業車両の一例であり、図1から図4に示されるように、車体フレーム2に、エンジン3、動力伝達装置4、左右一対の前輪5および後輪6、操縦席7等の機器が搭載または装備されている。このうちエンジン3は、車体フレーム2に対して開閉可能に設けられたボンネットカバー11で覆われるエンジンルーム内に配置されている。動力伝達装置4は、油圧無段変速機(HST)等の無段変速装置41、副変速装置等により構成されている。
トラクタ1は、エンジン3の動力を左右の前輪5と左右の後輪6とに伝達して駆動させる四輪駆動(4WD)状態と、左右の後輪6に伝達して駆動させる二輪駆動(2WD)状態とに切り替え可能になっている。また、トラクタ1は、車体フレーム2の後部に装着するロータリ耕うん機等の図示しない作業機にエンジン3の動力を出力するPTO軸10が設けられている。
操縦席7は、車体フレーム2の長手方向におけるほぼ中央部に配置されている。
操縦席7の前方には、前輪5の操舵に用いるステアリングハンドル(ホイール)12がハンドルポスト23に支持されて設けられているとともに、ハンドルポスト23の上方でステアリングハンドル12のシャフトの前方に配置されて操縦に関する情報を表示する表示パネル13が設けられている。表示パネル13は、ハンドルポスト23の上方を覆うダッシュボードカバーの一部に存在するよう配置される。
ハンドルポスト23は、図4から図6等に示されるように、車体フレーム2の支持板21において前進方向に対する左右の間隔をあけて向き合った状態で後方に傾斜して立ち上がるよう設けられる左右の側壁板からなる側面部23A,23Bと、側面部23A,23Bの上端部において架け渡すよう設けられる上面板からなる上面部23Cと、側面部23A,23Bの長手方向のほぼ中間の位置において介在するように設けられる連結板からなる連結面部23Dを有する形状の構造物になっている。このような構造のハンドルポスト23は、側面部23A,23B、上面部23Cおよび連結面部23Dを例えば溶接して接合することで組み立てられる。
操縦席7の下方(操縦者の足元になる床面)には、ブレーキペダル14、変速ペダルとしての前進変速ペダル15および後進変速ペダル16等が設けられている。前進変速ペダル15と後進変速ペダル16は、その踏み込み操作により、その踏み込み量に応じて無段変速装置41を作動させて前進又は後進の走行時における速度変更をそれぞれ行うための操作ペダルである。
ハンドルポスト23の上方や表示パネル13の左側には、トラクタ1の走行方向を前進又は後進に切り替える前後進切替えレバー17が設けられている。ハンドルポスト23の上方や表示パネル13の右側には、エンジン3の回転数の増減を調整するスロットルレバー18や、定速走行であるクルーズを入れる操作を行うクルーズ入り操作レバー71等が設けられている。
また、操縦席7の前進方向に対する左側には、走行時における変速に関する操作を行う主変速レバー35、副変速レバー36、PTOクラッチレバー37等が設けられている。主変速レバー35は、無段変速装置41を例えば1速から8速まで変速する操作レバーである。副変速レバー36は、図示しない副変速装置を例えば低速、中速、高速の3段の速度のいずれかに切り替える操作レバーである。PTOクラッチレバー37は、PTO軸10の駆動伝達の断続を行う操作レバーである。
操縦席7の前進方向に対する右側には、ポジションレバー38、操作パネル39等が設けられている。ポジションレバー38は、作業機の高さを調整する操作レバーである。操作パネル39は、操縦に関する操作を行うダイヤル等が配置された部分である。
トラクタ1は、エンジン3で発生させる回転の動力が動力伝達装置4で回転方向の切替えや回転速度の変更を受けた後に前輪5と後輪6の双方又は後輪6のみに伝えられることにより、所要の速度で前進および後進することが可能になっている。
また、トラクタ1は、変速ペダルとしての前進変速ペダル15の踏み込み位置を固定することにより動力伝達装置4の無段変速装置41の作動状態を一定に保って走行速度を一定に維持した走行を行うようにする定速走行機能を有している。このトラクタ1では、クルーズ入り操作レバー71を入り操作することにより、前進変速ペダル15の踏み込み位置を所望の位置に固定して固定定速走行機能が起動するようになっている。
次に、定速走行(クルーズ)機能に関する構成について説明する。
前進変速ペダル15は、図6、図7等に示されるように、そのペダル板を支持する支持アーム152を介して第1回転軸31に固定されている。
第1回転軸31は、車体フレーム2の右外側に取り付けた支持枠25に対して回転可能に設けられている円筒状の軸である。支持アーム152は、第1回転軸31に対して前方に少し傾くような状態で上方に突出したような状態で固定されている。
また、前進変速ペダル15は、その踏み込み操作に連動して、第1回転軸31の近傍に配置する第2回転軸32を所定の方向に回動させるようになっている。
第2回転軸32は、支持枠25とその支持枠25から垂下する軸支持板26との間において、第1回転軸31よりも後方で少し下側になる位置で回転可能に設けられている。第1回転軸31と第2回転軸32は、第1回転軸31に下方に向けて突出するよう設けられた第1リンクアーム53と、第2回転軸32に上方に向けて突出して第1リンクアーム53とほぼ平行して隣り合う状態になるよう設けられた第2リンクアーム54とが、リンク連結アーム55により連結されて構成される第1リンク機構を介して接続されている。
この第1リンク機構は、前進変速ペダル15を踏み込むと、その踏み込み量に応じて第2回転軸32を前進方向の右側面からみた場合に反時計まわりに回動させるよう作動するようになっている。
第2回転軸32は、車体フレーム2を貫通して内側まで延長されており、その延長された端部にリンクアーム44(図7)が固定して設けられている。このリンクアーム44は、車体フレーム2の内側に配置されるリンク連結アーム45を介して、無段変速装置41における図示しないトラニオン軸を回動させる図示しないトラニオンアームに接続されている。
これにより、前進変速ペダル15は、踏み込み操作が行われると、その踏み込み操作の量に応じて第2回転軸32が第1リンク機構を通じて上記反時計まわりの方向(矢印E1で示す方向)に回動させられてリンク連結アーム45を変位させ、無段変速装置41におけるトラニオン軸を所要の方向に回動させることができる。
したがって、トラクタ1では、前進変速ペダル15が踏み込まれると、その踏み込み操作の量に応じて無段変速装置41におけるトラニオン軸が所要の方向に対応する角度だけ回動されるようになり、無段変速装置41の伝達する動力の回転速度が変更(増速)されるようになっている。
さらに、前進変速ペダル15は、図6から図8に示されるように、その踏み込み操作の動きが制動される作用を受ける制動受け部材51と組み合わせた構成になっている。
制動受け部材51は、第2回転軸32に対して前方側で斜め下方に向いた状態で突出するよう設けられた揺動アーム52の自由端に取り付けられている。制動受け部材51は、例えば、制動を受ける面がラックギヤのギヤ歯のように連続する凹凸が形成された面形状からなる部材で構成されている。
この制動受け部材51は、前進変速ペダル15を踏み込むと、第1リンク機構により第2回転軸32が上記した方向に回動するので、その第2回転軸32を支点にして上方に揺動する揺動アーム52の動きに追従して上方(矢印E1で示す方向)に移動するようになっている。
ちなみに、後進変速ペダル16については、図6、図7等に示されるように、そのペダル板を支持する支持アーム162を介して第3回転軸33に固定されている。
第3回転軸33は、支持枠25と円筒状の第1回転軸31の内部とに回転可能に設けられている小径の軸であり、第1回転軸31とは別途独立して回動できるようになっている。支持アーム162は、第3回転軸33のうち支持枠25の外側に突出した左側端部に固定して設けられている。
また、後進変速ペダル16は、その踏み込み操作に連動して第2回転軸32を所定の方向に回動させるようになっている。
第3回転軸33と第2回転軸32は、第3回転軸33に前方の斜め下方に向けて突出するよう設けられた第4リンクアーム56と、第2回転軸32に前方の斜め下方に向けて突出するとともに第4リンクアーム56とほぼ平行して隣り合う状態になるよう設けられた第5リンクアーム57とが、リンク連結アーム58により連結されて構成される第2リンク機構を介して接続されている。
この第2リンク機構は、後進変速ペダル16を踏み込むと、その踏み込み量に応じて第2回転軸32を前進方向の右側面からみた場合に時計まわりの方向(矢印E2で示す方向)に回動させるよう作動するようになっている。また、このときの第2回転軸32の回動に対応してリンク連結アーム45を変位させ、無段変速装置41におけるトラニオン軸を所要の方向に回動させることができる。
したがって、トラクタ1では、後進変速ペダル16が踏み込まれると、その踏み込み操作の量に応じて無段変速装置41におけるトラニオン軸が所要の方向に対応する角度だけ回動されるようになり、無段変速装置41の伝達する動力の回転速度が変更(減速)されるようになっている。
一方、トラクタ1においては、図5から図8等に示されるように、制動受け部材51に接触して制動作用を及ぼす制動部材61が取り付けられた回動板63が設けられている。
回動板63は、制動部材61を制動受け部材51に対して接触および離間させるよう矢印S1,S2で示す方向に回動するものである。回動板63は、車体フレーム2の右外側に突出するように配置された円筒状の軸受け部材65に回動可能に支持される第4回転軸64に固定されている。第4回転軸64は、少なくとも制動受け部材51に接近して向き合う位置に達する長さだけ突出するよう設けられている。回動板63は、第4回転軸64の突出した端部に固定した状態で設けられており、第4回転軸64の回動により回動するようになっている。
また、回動板63は、図6や図8(A)に示されるように、定速走行機能を起動させないときは、制動受け部材51が取り付けられた揺動アーム52の先端部の揺動可能範囲に存在して揺動を阻害しないよう揺動アーム52の先端部から離れる方向に窪んだ形状になっている。
また、第4回転軸64は、図7等に示されるように、軸受け部材65を介して車体フレーム2の内側に突出する状態で設けられているとともに、その内側に突出した端部に前方にむけてほぼ水平な状態で突出する第6リンクアーム66が設けられている。
制動部材61は、回動板63のうち第4回転軸64よりも下方側の端部において制動受け部材51と向き合う姿勢に保たれる状態で取り付けられている。制動部材61は、例えば、制動受け部材51の場合と同様に、制動作用を及ぼす面がラックギヤのギヤ歯のように連続する凹凸が形成された面形状からなる部材で構成されている。
また制動部材61は、定速走行機能を起動させないときは、図6から図8(A)等に示されるように、制動受け部材51とは離間した位置に待機するよう設定されている。
また、回動板63は、引張ばね等の弾性付勢部材67により、制動部材61が制動受け部材51に接近した状態になるよう矢印S1で示す方向に回動したときに、図8(C)に示されるように制動部材61を制動受け部材51から離間させる矢印S2で示す方向(解除する方向)に回動させる張力F1が付与されるよう付勢される。
さらに、回動板63は、第4回転軸64を挟んで制動部材61とは反対側の端部68(図5)に、制動部材61が制動受け部材51と接触して制動作用を及ぼした状態(クルーズ入り状態)を解除するクルーズ解除ロッド69の一端部が接続されている。二点鎖線で略記するクルーズ解除ロッド69は、その解除のときに矢印F2で示す方向に移動するものである。またクルーズ解除ロッド69は、例えば、ブレーキペダル14の踏み込み操作の動きに連動して移動するよう構成されている。ブレーキペダル14の踏み込み操作の動きは、車体フレーム2を左右に貫通して設けられる貫通パイプ28を通して車体フレーム2に右外側に達するよう設けられる動作伝達機構145(図3)を介してクルーズ解除ロッド69に伝達される。
そして、トラクタ1においては、図5等に示されるように、クルーズ入り操作レバー71をハンドルポスト23の上面部23Cの一部を通過させた状態で移動可能に配置し、そのクルーズ入り操作レバー71をリンク板72と回動ロッド73を介して回動板63を回動させる第6リンクアーム66に連結させている。
このうちリンク板72は、ハンドルポスト23の右の側面部23Bに回動可能に設けられているものであり、その一部にクルーズ入り操作レバー71の下端部71bが連結されるとともに回動ロッド73の上端部73aが連結される。
クルーズ入り操作レバー71は、クルーズ機能を起動させる入り操作を行うための操作レバーである。クルーズ入り操作レバー71は、棒状の部材で構成されているとともに、ハンドルポスト23における右の側面部23Bの内側に配置されている。
また、クルーズ入り操作レバー71は、図3や図5に示されるように、ハンドルポスト23の上面部23Cのうちステアリングハンドル12(のシャフト)の右側になる部分に設ける通し孔235を通過させた状態になっている。詳しくは、クルーズ入り操作レバー71は、その上端側の部分がハンドルポスト23の上面部23Cの通し孔235から上方に突出した状態に配置されている。一方、クルーズ入り操作レバー71は、その下端側の部分がハンドルポスト23の上面部23Cの通し孔235よりも下方に存在するとともに右の側面部23Bに内側に接近して存在し、最後に下端部71bがリンク板72に連結された状態になるよう配置されている。
また、クルーズ入り操作レバー71の上端部71aは、運転者が把持して操作する取っ手部として使用される。この上端部71aは、ステアリングハンドル12の右側の部分において上方に突出した状態で存在する。クルーズ入り操作レバー71の下端部71bは、ハンドルポスト23の側面部23Bに内側から外側に突出するようL字状に曲げられた形状になっている。
このクルーズ入り操作レバー71は、図5に示されるように、その上端部71aが通し孔235に案内および支持される状態にある一方で、その下端部71bがリンク板72に連結されている状態において、ハンドルポスト23の側面部23Bの長手方向に沿うほぼ上下方向(矢印P2,P1で示す方向)に移動するようになっている。また、このクルーズ入り操作レバー71は、下方向(矢印P1で示す方向)に押し込んだ操作をすることで、クルーズ機能を起動させる入り操作を行うよう構成されている。
リンク板72は、例えば二等辺三角形のような形状の板材で構成されている。また、リンク板72は、ハンドルポスト23の右の側面部23Bの外側に配置されており、その側面部23Bに突設された支持軸723を支点にして上下方向(矢印Q2,Q1で示す方向)に揺動する。
リンク板72の自由端の上部には、第1連結孔が設けられており、その第1連結孔にクルーズ入り操作レバー71の下端部71bが側面部23Bの外側で挿入されて回動可能に連結されている。クルーズ入り操作レバー71の下端部71bは、ハンドルポスト23の側面部23Bに設けられた長い通し孔236を通過させた状態でリンク板72に連結されている。長い通し孔236は、リンク板72の揺動する範囲に適合する円弧状又は帯状の長孔として形成されている。
リンク板72の自由端の下部には、第2連結孔が設けられており、その第2連結孔に回動ロッド73の上端部73aが側面部23Bの外側で挿入されて回動可能に連結されている。
リンク板72は、長い通し孔236と共に、ハンドルポスト23の側面部23Bの長手方向における中途の位置(例えば上端から1/3〜2/5程度の距離だけ下方になる位置)に設けられる。この実施形態におけるリンク板72と長い通し孔236は、図3、図4、図6に示されるように、側面部23Bの長手方向における上端側に配置されているスロットルレバー18の取付けブラケット182やキースイッチ19よりも下方の部分に設けられている。
回動ロッド73は、棒状の部材で構成されているとともに、ハンドルポスト23における右の側面部23Bの外側に配置されている。
また、回動ロッド73は、図5に示されるように、その上端部73aがリンク板72の連結孔に挿入されるよう曲げられた形状で形成され、その下端部73bが回動板63における第6リンクアーム66の連結孔に挿入されるよう曲げられた形状で形成され、その上端部73aと下端部73bの間は直線状に延びた形状で形成されている。
この回動ロッド73は、図5に示されるように、その上端部73aがリンク板72に連結されている状態にある一方で、その下端部73bが第6リンクアーム66に連結されている状態において、ハンドルポスト23の側面部23Bの長手方向と少し交差して重力方向にほぼ沿う上下方向(矢印R2,R1で示す方向)に移動するようになっている。
次に、定速走行(クルーズ)機能を起動させるときの操作および動作について説明する。
トラクタ1を前進走行させる場合、前進変速ペダル15を踏み込んで所望の走行速度に変更して当該速度に保った定速で走行したいときには、運転者は、操縦席7の前方でステアリングハンドル12の右横にある前進変速ペダル15を所望の量だけ踏み込んだ状態にしたうえで、クルーズ入り操作レバー71の上端部71aを入り方向である下方(矢印P1で示す方向)に向けて押し込むよう操作する。
これにより、前進変速ペダル15が矢印C1で示す方向に所望の量だけ踏み込まれると、その踏み込み操作の量に応じて第2回転軸32が第1リンク機構を通じて半時計まわりの方向に所要の角度だけ回転するので、その第2回転軸32に固定された揺動アーム52が矢印E1で示す方向に同じ角度だけ揺動する。
この結果、揺動アーム52に自由端に取り付けられた制動受け部材51は、図8(A)から同図(B)に示されるように、前進変速ペダル15の踏み込み量に応じた分だけ矢印E1で示す方向の上方側の位置に移動して停止した状態になる。つまり、制動受け部材51は、前進変速ペダル15が踏み込まれることにより、制動部材61と接触して制動作用を受けることが可能な範囲の位置に移動するようになっている。
一方、クルーズ入り操作レバー71が下方に押し込まれると、クルーズ入り操作レバー71全体が下方(矢印P1で示す方向)に移動するので、その下端部71bが連結されているリンク板72が支持軸723を支点にして下方(矢印Q1で示す方向)に揺動するとともに、このリンク板72の揺動に応じて回動ロッド73が下方(矢印R1で示す方向)に移動する。続いて、回動ロッド73の下端部73bが連結された第6リンクアーム66が第4回転軸64を支点にして下方(矢印S1で示す方向)に揺動して第4回転軸64を回動させるので、回動板63も第4回転軸64と連動して下方(矢印S1で示す方向)に回動する。
この結果、回動板63の下端部に取り付けられている制動部材61は、図8(C)に示されるように、制動受け部材51に接近する方向(矢印S1で示す方向)に移動して上記した停止している状態にある制動受け部材51と接触し、制動部材61が制動受け部材51に対して制動作用を及ぼす状態になる。この際、制動部材61と制動受け部材51は、互いにギヤ歯のような形状からなる凹凸面どうしが噛み合った状態になる。
以上により、前進変速ペダル15は、制動受け部材51が制動部材61から制動作用により不動の状態になるので、第1回転軸31を支点にして動くことが制限された状態になり、その踏み込みの位置が固定される。
これにより、無段変速装置41が前進変速ペダル15の踏み込み量(位置)に応じた一定の作動状態になり、定速走行機能が起動した状態になる。この定速走行機能が起動すると、トラクタ1は、前進走行における走行速度が前進変速ペダル15の踏み込み量に対応した速度に一定に保たれる。
なお、このトラクタ1は、定速走行機能の起動状態を解除するには、運転者がブレーキペダル14を踏むことにより、図8(C)に二点鎖線で示されるようにクルーズ解除ロッド69が矢印F2で示す方向に移動して回動板63を矢印S2で示す方向に回動させるので、制動部材61が制動受け部材51から離間する方向(矢印S2で示す方向)に移動して制動受け部材51との接触状態が解除される。この際、回動板63は、弾性付勢部材67の張力F1を受けて矢印S2で示す方向に回動させられる。
これにより、前進変速ペダル15は、定速走行機能の解除後は、任意の位置に踏み込み操作を行うが可能になる。
また、このトラクタ1では、後進走行する場合、後進変速ペダル16を矢印C2で示す方向に踏み込んで所望の走行速度に変更したとき、その踏み込み操作の量に応じて第2回転軸32が第2リンク機構を通じて時計まわりの方向に所要の角度だけ回転するので、その第2回転軸32に固定された揺動アーム52が矢印E2で示す方向に同じ角度だけ揺動して、制動受け部材51が矢印E2で示す方向の下方側に移動して停止した状態になる。
これにより、制動受け部材51は、図8(A)に二点鎖線で示されるように、制動部材61から離れる方向に移動して制動部材61との接触が不可能な位置に移動されるようになる。このように後進走行のときには、定速走行機能を起動させることができないようになっている。
以上説明したように、トラクタ1では、クルーズ入り操作レバー71をその入り方向である下方に押し込むよう移動させるという操作をするだけで、定速走行機能を起動させる入り操作を簡素な構成で安定して行うことができる。
特にトラクタ1では、クルーズ入り操作レバー71が前進変速ペダル15に比較的近い位置(ほぼ真上の位置)に配置された位置関係になり、部品の小型化や組み立ての簡易化が可能になって製造コストの上昇を防ぐことができる。
またトラクタ1では、そのクルーズ入り操作レバー71がリンク板72と回動ロッド73を介して制動部材61が取り付けられた回動板63と連結された構成の採用によりクルーズ入り操作レバー71の移動操作(下方への押し込み操作)の動きが、例えばクルーズ入り操作レバー71が回動板63に直接連結されている場合に比べると、ロスの発生や負荷の増加のおそれもなく回動板63に安定して伝達されやすくなる。このことによってもトラクタ1では、定速走行機能を起動させる入り操作を簡素な構成で安定して行うことが可能になる。
さらに、トラクタ1では、ハンドルポスト23の一方の側面部23Bを挟んでその内側と外側に分かれて配置されるクルーズ入り操作レバー71と回動ロッド73との接続が回動するリンク板72を介してなされているので、簡素な構成でありながら、クルーズ入り操作レバー71の操作時に回動ロッド73に発生する応力の増大が抑制されるようになり、このことによっても定速走行機能を起動させる入り操作を安定して行うことができる。しかも、クルーズ入り操作レバー71と回動ロッド73とは側面部23Bを挟んでその作動時の移動方向においてほぼ平行する直線をなす形状になっているので、曲げ応力の発生を抑制することができ、これによりクルーズ入り操作レバー71と回動ロッド73とを細い部材で構成することが可能になる。
更にまた、トラクタ1では、クルーズ入り操作レバー71がハンドルポスト23の一方の側面部23Bの内側に配置されているので、その側面部23Bの外側でクルーズ入り操作レバー71が配置されている範囲の部分に既に配置される他の部品(スロットルレバー18の取付けブラケット182、キースイッチ19等)があってもその部品の配置変更をする必要がなく、またその側面部23Bの外側の部分に新たな別部品を配置することが可能になる。
この他、トラクタ1では、図3に示されるように、ステアリングハンドル12のシャフト122をハンドルポスト23における上面部23Cの下方側に延長して設け、またパワーステアリング装置を構成する油圧式の操舵切替制御バルブユニット125をハンドルポスト23の上下の長手方向における中間位置よりも下方の位置に配置している。このときの操舵切替制御バルブユニット125は、ハンドルポスト23における連結面部23Dの下面側に取り付けられている。操舵切替制御バルブユニット125としては、例えばオービットロール(登録商標)が適用される。
また、操舵切替制御バルブユニット125の4つのポートに接続する油圧ホース127は、ハンドルポスト23における一方の側面部23Aを貫通させて車体フレーム2の前進方向における左右側方の一方に引き出すように配策している。
これにより、トラクタ1では、操舵切替制御バルブユニット125に接続する油圧ホース127を短くすることができ、コスト削減や小型化を行うことが可能になる。また、油圧ホース127が操縦席7の足元に存在することがなくなり、その足元のスペースを広くすることができる。
<変形例>
上記実施形態では、クルーズ入り操作レバー71をハンドルポスト23の右の側面部23Bの内側に配置し、リンク板72および回動ロッド73をその側面部23Bの外側に配置した構成を例示した。
しかし、仮に前進変速ペダル15がステアリングハンドル12よりも前進方向の左側の位置に配置されているトラクタ等の作業車両であれば、クルーズ入り操作レバー71をハンドルポスト23の左の側面部23Aの内側に配置し、リンク板72および回動ロッド73をその側面部23Aの外側に配置すればよい。この場合、制動部材61や回動板63もステアリングハンドル12よりも前進方向の左側の領域に設ければよい。
この発明は、トラクタなどの農作業用の車両に限られず、それ以外の各種作業用の車両にも適用することができる。
1 トラクタ(作業車両)
15 前進変速ペダル(変速ペダル)
23 ハンドルポスト
23A 左の側面部
23B 右の側面部(一方の側面部)
23C 上面部
41 無段変速装置
51 制動受け部材
61 制動部材
63 回動板
71 クルーズ入り操作レバー
71b 下端部
72 リンク板
73 回動ロッド
73a 上端部(一端部)
73b 下端部(他端部)
236 長い通し孔(通し孔)
P1 入り方向

Claims (2)

  1. 無段変速装置(41)と、
    前記無段変速装置(41)を踏み込み操作の量に応じて作動させて走行時の速度変更を行う変速ペダル(15)と、
    前記変速ペダル(15)から伝達される踏み込み操作の動きが制動される作用を受ける制動受け部材(51)と、
    前記制動受け部材(51)に接触して制動作用を及ぼす制動部材(61)が取り付けられ、前記制動部材(61)を当該制動受け部材(51)に対して接触および離間させるよう回動する回動板(63)と、
    走行方向の左右の位置で離れて向き合う側面部(23A,23B)と上面部(23C)を有するハンドルポスト(23)と、
    前記ハンドルポストの上面部(23C)の一部を通過した状態で移動可能に配置されるクルーズ入り操作レバー(71)と、
    前記ハンドルポストの一方の側面部(23B)に回動可能に設けられ、前記クルーズ入り操作レバーの下端部(71b)が連結されるリンク板(72)と、
    一端部(73a)が前記リンク板(72)に連結され、他端部(73b)が前記回動板(63)に当該回動板を回動させるよう連結される回動ロッド(73)と、
    を備え、
    前記クルーズ入り操作レバー(71)を入り方向(P1)へ移動させることにより、前記リンク板(72)および回動ロッド(73)を介して連動する前記回動板(63)上の前記制動部材(61)が前記制動受け部材(51)に接触して制動作用を及ぼすことで、前記変速ペダル(15)の踏み込み位置を固定することを特徴とする作業車両。
  2. 前記クルーズ入り操作レバー(71)は前記一方の側面部(23B)の内側に配置され、前記リンク板(72)および回動ロッド(73)は前記一方の側面部(23B)の外側に配置され、前記クルーズ入り操作レバーの下端部(71b)は前記一方の側面部(23B)の長手方向の中途位置に設ける通し孔(236)を通して前記リンク板(72)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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