JP2021070097A - 基板処理システムおよび記録媒体 - Google Patents

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Kunimasa Matsushita
邦政 松下
石川 浩
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石川  浩
修一 鎌田
Shuichi Kamata
修一 鎌田
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【課題】リテーナリングがトップリング本体に確実に取り付けられているか否かを判断することができる基板処理システムが提供される。【解決手段】基板処理システム200は、トップリング31と、測定装置300と、制御装置5と、を備える。プログラムは、リテーナリング40の高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を処理装置5bに実行させ、リテーナリング40の高さ分布と判定基準との比較結果に基づいて、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させる。【選択図】図5

Description

本発明は、基板処理システムと、基板処理システムの構成要素を動作させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、に関するものである。
搬送ステージとトップリングとの間でウェハを受け渡す構成を有する基板処理装置がある。このような基板処理装置では、ウェハの受け渡し時において、ウェハの周端部を取り囲むリテーナリングは、ウェハに対して相対的に上昇される。
特開2010−50436号公報
しかしながら、リテーナリングがトップリング本体に確実に取り付けられていない場合、リテーナリングが正常に上昇しないおそれがある。この状態で、ウェハがリリースされると、ウェハがリテーナリングに接触して、ウェハが破損するおそれがある。
そこで、本発明は、リテーナリングがトップリング本体に確実に取り付けられているか否かを判断することができる基板処理システムおよび非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
一態様では、リテーナリングと、前記リテーナリングが取り付けられたトップリング本体と、を備えたトップリングと、前記リテーナリングの高さ分布を直接的または間接的に測定する測定装置と、前記測定装置に接続され、プログラムを格納した記憶装置と、前記プログラムに従って演算を実行する処理装置と、を備えた制御装置と、を備え、前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記リテーナリングの高さ分布と前記判定基準との比較結果に基づいて、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる、基板処理システムが提供される。
一態様では、前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容上限を示す許容上限値を含んでおり、前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と前記許容上限値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記最大値が前記許容上限値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容下限を示す許容下限値を含んでおり、前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最小値と前記許容下限値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記最小値が前記許容下限値よりも小さいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容上限と許容下限との間の許容差分値を含んでおり、前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と最小値との間の差分値と前記許容差分値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記差分値が前記許容差分値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記測定装置は、前記リテーナリングの鉛直方向の移動を検出する高さ測定センサを備えており、前記制御装置は、前記高さ測定センサによって検出された、前記リテーナリングの複数の回転角度位置における高さデータに基づいて、前記リテーナリングの高さ分布を取得する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記測定装置は、鉛直方向に移動する前記リテーナリングの圧力を検出する圧力測定センサを備えており、前記制御装置は、前記圧力測定センサによって検出された、前記リテーナリングの複数の回転角度位置における圧力データに基づいて、前記リテーナリングの高さ分布に相当する前記リテーナリングの圧力分布を取得する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記記憶装置は、機械学習アルゴリズムにより構築されたモデルを記憶しており、前記処理装置は、少なくとも、基板の研磨条件と、使用されるリテーナリングの種類と、を前記モデルに入力し、前記判定基準を前記モデルから出力するための演算を実行する。
一態様では、前記モデルは、実際の判定基準と、実際の判定基準に基づく基板のリリースの成功率と、実際の判定基準に基づく基板処理装置のスループットと、の組み合わせからなるデータセットに基づいて、構築される。
一態様では、トップリング本体に取り付けられたリテーナリングの高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を実行するステップと、前記リテーナリングの高さ分布と前記判定基準との比較結果に基づいて、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を実行するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
一態様では、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と前記リテーナリングの高さの許容上限を示す許容上限値とを比較するステップと、前記最大値が前記許容上限値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させる。
一態様では、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最小値と前記リテーナリングの高さの許容下限を示す許容下限値とを比較するステップと、前記最小値が前記許容下限値よりも小さいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させる。
一態様では、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と最小値との間の差分値と前記リテーナリングの高さの許容上限と許容下限との間の許容差分値とを比較するステップと、前記差分値が前記許容差分値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させる。
制御装置は、リテーナリングの高さ分布と所定の判定基準とを比較することによって、リテーナリングの、トップリング本体への取り付け異常を判断することができる。したがって、基板処理システムは、リテーナリングがトップリング本体に確実に取り付けられているか否かを判断することができる。
基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。 トップリングの構造を模式的に示す断面図である。 図3(a)はリテーナリングステーションとトップリングとの位置関係を示す側面図であり、図3(b)はリテーナリングステーションと搬送ステージとの位置関係を示す平面図である。 図4(a)は押し上げ機構を示す断面図であり、図4(b)はリテーナリングに接触したときの押し上げ機構を示す断面図である。 基板処理システムを示す図である。 高さ測定センサを備えたリテーナリングステーションを示す斜視図である。 リテーナリングの複数の回転角度位置を示す図である。 リテーナリングの複数の回転角度位置におけるリテーナリングの高さを測定するフローチャートを示す図である。 複数の高さ測定センサを備えた測定装置を示す図である。 リテーナリングの、トップリング本体への取り付け異常を判断するフローチャートを示す図である。 リテーナリングの、トップリング本体への取り付け異常を判断するフローチャートを示す図である。 リテーナリングの、トップリング本体への取り付け異常を判断するフローチャートを示す図である。 測定装置の他の実施形態を示す図である。 複数の圧力測定センサを備えた測定装置を示す図である。 学習済みモデルを構築する方法を説明するための図である。
以下、本発明に係る基板処理装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。図1に示すように、この基板処理装置は、略矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は隔壁1a,1bによってロード/アンロード部2と研磨部3と洗浄部4とに区画されている。これらのロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。また、基板処理装置は、基板処理動作を制御する制御装置5を備えている。
ロード/アンロード部2は、多数のウェハ(基板)をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備えている。これらのフロントロード部20は、ハウジング1に隣接して配置され、基板処理装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列されている。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。ここで、SMIF、FOUPは、内部にウェハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
また、ロード/アンロード部2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット(ローダー)22が設置されている。搬送ロボット22は走行機構21上を移動することによってフロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスできるようになっている。各搬送ロボット22は上下に2つのハンドを備えており、上側のハンドを処理されたウェハをウェハカセットに戻すときに使用し、下側のハンドを処理前のウェハをウェハカセットから取り出すときに使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。さらに、搬送ロボット22の下側のハンドは、その軸心周りに回転することで、ウェハを反転させることができるように構成されている。
ロード/アンロード部2は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロード部2の内部は、基板処理装置外部、研磨部3、および洗浄部4のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。研磨部3は研磨液としてスラリーを用いるため最もダーティな領域である。したがって、研磨部3の内部には負圧が形成され、その圧力は洗浄部4の内部圧力よりも低く維持されている。ロード/アンロード部2には、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、またはケミカルフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットからはパーティクルや有毒蒸気、有毒ガスが除去されたクリーンエアが常時吹き出している。
研磨部3は、ウェハの研磨(平坦化)が行われる領域であり、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dを備えている。これらの第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、図1に示すように、基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
図1に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハを保持しかつウェハを研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34Aと、を備えている。
同様に、第2研磨ユニット3Bは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Bと、トップリング31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bと、を備えている。第3研磨ユニット3Cは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Cと、トップリング31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cと、を備えている。第4研磨ユニット3Dは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Dと、トップリング31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dと、を備えている。
次に、ウェハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨ユニット3Aおよび第2研磨ユニット3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。この第1リニアトランスポータ6は、研磨ユニット3A,3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウェハを搬送する機構である。
また、第3研磨ユニット3Cおよび第4研磨ユニット3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置されている。この第2リニアトランスポータ7は、研磨ユニット3C,3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウェハを搬送する機構である。
ウェハは、第1リニアトランスポータ6によって研磨ユニット3A,3Bに搬送される。上述したように、第1研磨ユニット3Aのトップリング31Aは、研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウェハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。同様に、第2研磨ユニット3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウェハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨ユニット3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウェハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨ユニット3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウェハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハはこのリフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。リフタ11と搬送ロボット22との間に位置して、シャッタ(図示せず)が隔壁1aに設けられており、ウェハの搬送時にはシャッタが開かれて搬送ロボット22からリフタ11にウェハが渡されるようになっている。また、第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄部4との間にはスイングトランスポータ12が配置されている。このスイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウェハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨ユニット3Cおよび/または第4研磨ユニット3Dに搬送される。また、研磨部3で研磨されたウェハはスイングトランスポータ12を経由して洗浄部4に搬送される。洗浄部4は、第1洗浄室190と、第1搬送室191と、第2洗浄室192と、第2搬送室193と、乾燥室194とに区画されている。
図2はトップリング31Aの構造を模式的に示す断面図である。トップリング31Aは、トップリングシャフト36の下端に自在継手37を介して連結されている。自在継手37は、トップリング31Aとトップリングシャフト36との互いの傾動を許容しつつ、トップリングシャフト36の回転をトップリング31Aに伝達するボールジョイントである。トップリング31Aは、略円盤状のトップリング本体38と、トップリング本体38の下部に配置されたリテーナリング40とを備えている。トップリング本体38は金属やセラミックス等の強度および剛性が高い材料から形成されている。また、リテーナリング40は、剛性の高い樹脂材またはセラミックス等から形成されている。
トップリング本体38およびリテーナリング40の内側に形成された空間内には、ウェハWに当接する円形の弾性パッド42が収容されている。弾性パッド42はトップリング本体38の下面に取り付けられている。弾性パッド42には、4つの圧力室(エアバッグ)P1,P2,P3,P4が設けられている。圧力室P1,P2,P3,P4にはそれぞれ流体路51,52,53,54を介して加圧空気等の加圧流体が供給され、あるいは真空引きがされるようになっている。中央の圧力室P1は円形であり、他の圧力室P2,P3,P4は環状である。これらの圧力室P1,P2,P3,P4は、同心上に配列されている。
圧力室P1,P2,P3,P4の内部圧力は圧力調整部(図示しない)により互いに独立して変化させることが可能であり、これにより、ウェハWの4つの領域、すなわち、中央部、内側中間部、外側中間部、および周縁部に対する押圧力を独立に調整することができる。また、トップリング31Aの全体を昇降させることにより、リテーナリング40を所定の押圧力で研磨パッド10に押圧できるようになっている。
ウェハWの周端部はリテーナリング40に囲まれており、研磨中にウェハWがトップリング31Aから飛び出さないようになっている。圧力室P3を構成する、弾性パッド42の部位には開口(図示せず)が形成されており、圧力室P3に真空を形成することによりウェハWがトップリング31Aに吸着保持されるようになっている。また、この圧力室P3に窒素ガス、乾燥空気、圧縮空気等を供給することにより、ウェハWがトップリング31Aからリリースされるようになっている。
リテーナリング40とトップリング本体38との間には弾性バッグ46が配置されており、その弾性バッグ46の内部には圧力室P6が形成されている。リテーナリング40はトップリング本体38に対して相対的に上下動可能となっている。圧力室P6には流体路56が連通しており、加圧空気等の加圧流体が流体路56を通じて圧力室P6に供給されるようになっている。圧力室P6の内部圧力は圧力調整部(後述する)により調整可能となっている。したがって、ウェハWに対する押圧力とは独立してリテーナリング40の研磨パッド10に対する押圧力を調整することができる。
図3(a)はリテーナリングステーションとトップリングとの位置関係を示す側面図であり、図3(b)はリテーナリングステーションと搬送ステージとの位置関係を示す平面図である。以下、第2搬送位置TP2に配置されたリテーナリングステーションについて説明する。
リテーナリングステーション143は、トップリング31Aのリテーナリング40を押し上げる複数の押し上げ機構144と、これらの押し上げ機構144を支持するサポートベース145とを備えている。押し上げ機構144の高さ方向の位置は、トップリング31Aと第1リニアトランスポータ6の搬送ステージとの間にある。また、図3(b)に示すように、押し上げ機構144と搬送ステージとは、互いに接触しないように配置されている。
図4(a)は押し上げ機構144を示す断面図であり、図4(b)はリテーナリングに接触したときの押し上げ機構144を示す断面図である。押し上げ機構144は、リテーナリング40に接触する押し上げピン146と、押し上げピン146を上方に押す押圧機構としてのばね147と、押し上げピン146およびばね147を収容するケーシング148とを備えている。押し上げ機構144は、押し上げピン146がリテーナリング40の下面に対向する位置に配置される。トップリング31Aが下降すると、リテーナリング40の下面が押し上げピン146に接触する。図4(b)に示すように、リテーナリング40は押し上げピン146に押し上げられ、ウェハWよりも上方の位置まで移動する。
上述したように、リテーナリング40がトップリング本体38に確実に取り付けられていない場合、リテーナリング40が正常に上昇しないおそれがある。この状態で、ウェハWがリリースされると、ウェハWがリテーナリング40に接触して、ウェハWが破損するおそれがある。
そこで、リテーナリング40がトップリング本体38に確実に取り付けられているか否かを判断する基板処理システムが設けられている。以下、図面を参照して、基板処理システムの詳細について説明する。
図5は基板処理システムを示す図である。図5に示すように、基板処理システム200は、上下動可能なリテーナリング40と、リテーナリング40を上下動させる弾性バッグ46と、を備えたトップリング31(すなわち、31A〜31D)と、弾性バッグ46に連結された真空形成機構220と、真空形成機構220に接続された制御装置5と、を備えている。
基板処理システム200は、図1に示す基板処理装置の全部または一部の構成要素を備えている。一実施形態では、基板処理システム200は、図1に示す制御装置5とは別の制御装置を備えてもよい。
トップリングシャフト36は、トップリングシャフト36を介して、トップリング31を上下動させる上下動装置202に接続されている。上下動装置202の一例は、サーボモータまたはエアシリンダである。以下、本明細書において、上下動装置202をサーボモータとして説明する。サーボモータ202は、制御装置5に電気的に接続されたモータドライバ202aと、モータドライバ202aに接続されたモータ本体202bと、を備えている。サーボモータ202は、制御装置5からの指令に従って駆動され、トップリングシャフト36およびトップリング31は、サーボモータ202により一体に上下動する。
流体路56には、加圧流体を弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)に供給するための加圧ライン205が接続されている。加圧ライン205には、弾性バッグ46に供給される加圧流体の圧力を調整する圧力調整部206と、加圧流体の流れ方向において、圧力調整部206の下流側に配置された加圧弁(開閉弁)207と、が取り付けられている。これら圧力調整部206および加圧弁207は、制御装置5に電気的に接続されている。制御装置5は、圧力調整部206および加圧弁207のそれぞれを制御することができる。
流体路56には、弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)に真空を形成するための真空ライン210が接続されている。真空ライン210には、真空装置211および真空弁(開閉弁)212が取り付けられている。真空弁212は、制御装置5に電気的に接続されている。
真空装置211が駆動されると、真空ライン210および流体路56を介して弾性バッグ46には、真空が形成される。制御装置5は、真空弁212を動作させて、弾性バッグ46の内部に真空を形成し、または真空の形成を遮断する。真空ライン210、真空装置211、および真空弁212は、真空形成機構220を構成している。
流体路56には、弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)を大気開放するための大気開放ライン215が接続されている。大気開放ライン215には、大気開放弁(開閉弁)216が取り付けられている。大気開放弁216は、制御装置5に電気的に接続されている。加圧弁207および真空弁212が閉じられた状態で、大気開放弁216が開かれると、弾性バッグ46は、大気開放される。
図5に示すように、トップリングシャフト36は、トップリングシャフト36を介して、トップリング31を回転させる回転装置302に接続されている。回転装置302の一例は、サーボモータである。回転装置302は、制御装置5に電気的に接続されたモータドライバ302aと、モータドライバ302aに接続されたモータ本体302bと、トップリング31の回転角度を検出するロータリエンコーダ302cと、を備えている。ロータリエンコーダ302cは、トップリング31の回転角度を検出する回転角度検出器である。なお、回転角度検出器は、トップリング31の回転角度を検出する構成を備えていれば、ロータリエンコーダには限定されない。
回転装置302は、制御装置5からの指令に従って駆動され、トップリングシャフト36およびトップリング31は、回転装置302により一体に回転する。制御装置5は、ロータリエンコーダ302cによって検出された値に基づいて、トップリング31の回転角度を取得する。回転装置302は、制御装置5からの指令に従って、トップリング31を所定の回転角度だけ回転させる。
制御装置5は、プログラムを格納した記憶装置5aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置5bと、を備えている。コンピュータからなる制御装置5は、記憶装置5aに電気的に格納されたプログラムに従って動作する。プログラムは、リテーナリング40の円周方向におけるリテーナリング40の高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を処理装置5bに実行させ、リテーナリング40の高さ分布と判定基準との比較結果に基づいて、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させる。
言い換えれば、制御装置5は、リテーナリング40の円周方向におけるリテーナリング40の高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を処理装置5bに実行させるステップと、リテーナリング40の高さ分布と判定基準との比較結果に基づいて、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させるステップと、を実行する。
これらステップを制御装置5に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して制御装置5に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して通信装置(図示しない)から制御装置5に入力されてもよい。
以下、リテーナリング40の高さ分布を取得する手段の一例について、説明する。図5に示すように、基板処理システム200は、制御装置5に電気的に接続され、かつリテーナリング40の高さ分布を直接的または間接的に測定する測定装置300を備えている。
図5に示す実施形態では、測定装置300は、リテーナリング40の下面40aと接触可能な接触部230aと、接触部230aの鉛直方向の移動を検出するセンサ部230bと、を備えた高さ測定センサ230を備えている。高さ測定センサ230の一例として、変位センサを挙げることができる。
図6は高さ測定センサ230を備えたリテーナリングステーション143を示す斜視図である。高さ測定センサ230は、押し上げ機構144(図4参照)を支持するサポートベース145に設置されており、高さ測定センサ230と押し上げ機構144の相対位置は固定されている。
リテーナリング40が接触部230aの上方に配置された状態で、トップリング31が下降すると、リテーナリング40の下面40aは、高さ測定センサ230の接触部230aに接触する。トップリング31がさらに下降すると、接触部230aは、リテーナリング40が接触した状態で下方に移動する。
トップリング31は、所定の下降位置に到達するまで下降を継続する。センサ部230bは、接触部230aの鉛直方向の移動をリテーナリング40の変位(すなわち、リテーナリング40の高さデータ)として検出し、リテーナリング40の高さデータを制御装置5に送る。制御装置5は、この高さデータに基づいて、リテーナリング40の高さを取得する。
本明細書では、リテーナリング40の高さは、トップリング本体38から下方に突出した、リテーナリング40の突出部分の長さに相当する。図4(a)および図4(b)では、リテーナリング40の高さは、トップリング本体38の基準面38aとリテーナリング40の下面40aとの間の距離Dtに相当する。
図7はリテーナリング40の複数の回転角度位置を示す図である。図7に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の複数の回転角度位置におけるリテーナリング40の高さに基づいて、リテーナリング40の高さ分布を取得する。図7に示す実施形態では、回転角度位置は、0度位置(または360度位置)、60度位置、120度位置、180度位置、240度位置、および300度位置を含む。
制御装置5は、6つの回転角度位置で、リテーナリング40の高さを取得し、これら複数の回転角度位置におけるリテーナリング40の高さに基づいて、リテーナリング40の高さ分布を取得する。一実施形態では、制御装置5は、少なくとも2つの回転角度位置におけるリテーナリング40の高さ分布を取得してもよい。以下、制御装置5による、リテーナリング40の高さ分布を取得する動作について、図面を参照して説明する。
図8はリテーナリング40の複数の回転角度位置におけるリテーナリング40の高さを測定するフローチャートを示す図である。まず、制御装置5は、上下動装置202を動作させて、トップリング31を所定の高さまで上昇させる。図8のステップS101に示すように、制御装置5は、回転装置302によって検出された現在の回転角度位置に基づいて、回転装置302を動作させて、トップリング31を所定の回転角度基準位置(図7に示す実施形態では、0度位置)まで回転させる。
図7に示すように、0度位置におけるリテーナリング40の下方には、高さ測定センサ230が配置されている。この状態で、制御装置5は、トップリング31を所定の下降位置まで下降させて、0度位置におけるリテーナリング40の高さを測定する(ステップS102参照)。リテーナリング40の高さを測定した後、制御装置5は、トップリング31を所定の高さまで上昇させる(ステップS103参照)。
一実施形態では、制御装置5は、弾性バッグ46の内部に真空を形成した状態で、上下動装置202を動作させて、トップリング31を下降させてもよい。他の実施形態では、制御装置5は、弾性バッグ46の内部を大気開放した状態で、上下動装置202を動作させて、トップリング31を下降させてもよい。さらに他の実施形態では、制御装置5は、弾性バッグ46の内部に加圧流体を供給した状態で、上下動装置202を動作させて、トップリング31を下降させてもよい。
図8のステップS104に示すように、制御装置5は、回転装置302を動作させて、トップリング31を所定の回転角度(図7に示す実施形態では、60度)だけ回転させる(図7の時計回り方向の矢印参照)。その後、制御装置5は、ステップS102と同様に、トップリング31を所定の下降位置まで下降させて、60度位置におけるリテーナリング40の高さを測定する(ステップS105参照)。
制御装置5は、すべての回転角度位置におけるリテーナリング40の高さを測定するまで、ステップS104およびステップS105と同様のステップを繰り返す(ステップS106の「No」参照)。制御装置5は、すべての回転角度位置におけるリテーナリング40の高さを測定したとき(ステップS106の「Yes」参照)、リテーナリング40の高さを測定する動作を終了する。
このように、制御装置5は、図8に示すフローチャートを実行することにより、複数の回転角度位置におけるリテーナリング40の高さを測定し、測定したリテーナリング40の高さに基づいて、リテーナリング40の円周方向におけるリテーナリング40の高さ分布を取得することができる。
図9は複数の高さ測定センサを備えた測定装置300を示す図である。図9に示すように、測定装置300は、リテーナリング40の円周方向に沿って等間隔に配置された複数の高さ測定センサ230A,230B,230C,230D,230E,230Fを備えてもよい。高さ測定センサ230の数は、図9に示す実施形態には限定されない。少なくとも2つの高さ測定センサ230が設けられてもよい。一実施形態では、高さ測定センサ230の数は、リテーナリング40の回転角度位置の数に対応してもよい。
図9に示す実施形態では、測定装置300は、複数の高さ測定センサ230を備えている。したがって、制御装置5は、回転装置302を動作させて、トップリング31を所定の回転角度だけ回転させる動作を省略してもよい(図8のステップS104参照)。
上述したように、制御装置5は、取得したリテーナリング40の高さ分布と所定の判定基準とを比較して、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する。以下、制御装置5による、リテーナリング40の取り付け異常を判断する動作について、図面を参照して説明する。
図10乃至図12はリテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断するフローチャートを示す図である。図10のステップS201に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の高さ分布から得られた最大値と許容上限値とを比較する動作を処理装置5bに実行させる。許容上限値は、リテーナリング40の高さの許容上限を示す値である。上記判定基準は、この許容上限値を含んでいる。
その後、制御装置5は、上記最大値が許容上限値よりも大きいことを条件として、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させる。より具体的には、図10のステップS202に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の高さの最大値が許容上限値よりも大きいか否かを判定し、最大値が許容上限値よりも大きい場合(ステップS202の「Yes」参照)、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断して、エラー信号を発する。作業者は、制御装置5から発せられたエラー信号に基づいて、リテーナリング40および弾性バッグ46を取り外して、再度、トップリング31を組み立てる作業を実行する。
リテーナリング40の高さの最大値が許容上限値よりも大きい場合における、取り付け異常の原因の一例は、次の通りである。上述したように、弾性バッグ46は、トップリング本体38とリテーナリング40との間に配置されている。したがって、弾性バッグ46の取り付けが適切でない状態で、リテーナリング40が押し上げピン146(図5参照)によって押し上げられると、リテーナリング40は、弾性バッグ46に阻害されて、全体的に上昇しきれない。結果として、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。
図10に戻り、リテーナリング40の高さの最大値が許容上限値よりも小さい場合(ステップS202の「No」参照)、制御装置5は、図11に示すステップを実行する。図11のステップS301に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の高さ分布から得られた最小値と許容下限値とを比較する動作を処理装置5bに実行させる。許容下限値は、リテーナリング40の高さの許容下限を示す値である。上記判定基準は、この許容下限値を含んでいる。
制御装置5は、上記最小値が許容下限値よりも小さいことを条件として、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させる。より具体的には、図11のステップS302に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の高さの最小値が許容下限値よりも小さいか否かを判定し、最小値が許容下限値よりも小さい場合(ステップS302の「Yes」参照)、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断して、エラー信号を発する。
リテーナリング40の高さの最小値が許容下限値よりも小さい場合における、取り付け異常の原因の一例は、次の通りである。弾性バッグ46を取り付けることなく、トップリング31を組み立てた状態で、リテーナリング40が押し上げピン146(図5参照)によって押し上げられると、リテーナリング40は、弾性バッグ46の厚さに相当する距離だけ、過剰に上昇してしまう。
また、リテーナリング40は、ウェハWの研磨中に研磨パッド10の研磨面と摺接するため、リテーナリング40の下面40aは徐々に摩耗する。したがって、異常に摩耗したリテーナリング40が取り付けられた場合、リテーナリング40の高さを示す値は異常に小さくなる。結果として、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。
図11に戻り、最小値が許容下限値よりも大きい場合(ステップS302の「No」参照)、制御装置5は、図12に示すステップを実行する。図12のステップS401に示すように、制御装置5は、リテーナリング40の高さ分布から得られた最大値と最小値との間の差分値を算出し、この差分値と許容差分値とを比較する動作を処理装置5bに実行させる。許容差分値は、リテーナリング40の高さの許容上限と許容下限との間の許容差分を示す値である。上記判定基準は、この許容差分値を含んでいる。
制御装置5は、上記差分値が許容差分値よりも大きいことを条件として、リテーナリング40の、トップリング本体38への取り付け異常を判断する動作を処理装置5bに実行させる。より具体的には、図12のステップS402に示すように、差分値が許容差分値よりも大きい場合(ステップS402の「Yes」参照)、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断して、エラー信号を発する。
リテーナリング40の高さの差分値が許容差分値よりも大きい場合における、取り付け異常の原因の一例は、次の通りである。リテーナリング40の高さの差分値が大きいことは、リテーナリング40が傾斜していることを意味する。弾性バッグ46の一部にしわが寄った状態(すなわち、捻れるように変形した状態)で、弾性バッグ46が取り付けられている場合、リテーナリング40が押し上げピン146(図5参照)によって押し上げられると、リテーナリング40の一部は、弾性バッグ46の重なりが原因で、上昇しきれない。その一方で、リテーナリング40の他の部分は、正常に上昇する。結果として、制御装置5は、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。
図12に戻り、差分値が許容差分値よりも小さい場合(ステップS402の「No」参照)、制御装置5は、リテーナリング40がトップリング本体38に正常に取り付けられていることを決定して、取り付け異常の判断動作を終了する。
本実施形態によれば、制御装置5は、リテーナリング40の高さ分布と所定の判定基準とを比較することによって、リテーナリング40の取り付け異常を判断することができる。したがって、基板処理システム200は、リテーナリング40がトップリング本体38に確実に取り付けられているか否かを判断することができる。
制御装置5は、リテーナリング40の交換後、最初にウェハWを搬送するときに、上述した取り付け異常の判断動作を、自動的に実行してもよい。このような構成により、基板処理装置は、リテーナリング40の取り付けが異常な状態のまま、ウェハWの生産を行うリスクを減少させることができる。一実施形態では、リテーナリング40の交換後、作業者は、手動で、上述した取り付け異常の判断動作を実行してもよい。
上述した実施形態では、測定装置300は、高さ測定センサ230により、リテーナリング40の高さ分布を直接的に測定するように構成されている。以下の実施形態で説明するように、測定装置300は、リテーナリング40の高さ分布を間接的に測定するように構成されてもよい。
図13は測定装置300の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同様であるため、その重複する説明を省略する。測定装置300は、鉛直方向に移動するリテーナリング40の圧力を検出する圧力測定センサ310を備えている。圧力測定センサ310は、リテーナリング40の下面40aと接触可能な接触部310aと、接触部310aに作用するリテーナリング40の力を検出するセンサ部310bと、を備えている。
圧力測定センサ310は、サポートベース315に支持されている。圧力測定センサ310の接触部310aは、サポートベース315の上面315aから露出している。トップリング31とともにリテーナリング40が下降すると、リテーナリング40の下面40aは、圧力測定センサ310の接触部310aに押し付けられる。センサ部310bは、接触部310aに作用するリテーナリング40の力を検出し、リテーナリング40の圧力データを制御装置5に送る。制御装置5は、この圧力データに基づいて、リテーナリング40の圧力を取得する。
制御装置5は、複数の回転角度位置(図7参照)におけるリテーナリング40の圧力に基づいて、リテーナリング40の圧力分布を取得する。より具体的には、制御装置5は、図8に示すステップS101〜ステップS106と同様の動作を実行して、リテーナリング40の圧力分布を取得する。
複数の回転角度位置におけるリテーナリング40の高さが異なる場合、複数の回転角度位置において、接触部310aに作用するリテーナリング40の力は、リテーナリング40の高さに応じて異なる。このように、リテーナリング40の圧力とリテーナリング40の高さとの間には、相関関係が存在するため、リテーナリング40の圧力分布は、リテーナリング40の高さ分布に相当する。したがって、測定装置300は、リテーナリング40の高さ分布を間接的に測定する、と表現してもよい。
制御装置5は、取得したリテーナリング40の圧力分布と所定の判定基準とを比較して、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。より具体的には、制御装置5は、リテーナリング40の圧力分布を取得した後、図10乃至図12に示すフローチャートと同様の動作を実行して、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。判定基準は、リテーナリング40の高さに相当する圧力の許容上限を示す許容上限値と、リテーナリング40の高さに相当する圧力の許容下限を示す許容下限値と、リテーナリング40の高さに相当する圧力の許容上限と許容下限との間の許容差分値と、を含む。
図14は複数の圧力測定センサ310を備えた測定装置300を示す図である。図14に示すように、測定装置300は、サポートベース315(すなわち、リテーナリング40)の円周方向に沿って等間隔に配置された複数の圧力測定センサ310A,310B,310C,310D,310E,310Fを備えてもよい。圧力測定センサ310の数は、図14に示す実施形態には限定されない。少なくとも2つの圧力測定センサ310が設けられてもよい。
図14に示す実施形態では、測定装置300は、複数の圧力測定センサ310を備えているため、制御装置5は、トップリング31を所定の回転角度だけ回転させる動作を省略してもよい(図8のステップS104参照)。
上述した実施形態では、制御装置5は、記憶装置5a内に記憶された所定の判定基準と、リテーナリング40の高さ分布(すなわち、圧力分布)とを比較して、リテーナリング40の取り付け異常を判断する。一実施形態では、制御装置5は、機械学習アルゴリズムにより構築されたモデルから出力された判定基準に基づいて、リテーナリング40の取り付け異常を判断してもよい。
機械学習アルゴリズムにより構築されたモデルを用いることにより、判定基準を、自動的に、かつ精度よく生成することができる。このような判定基準を用いることにより、制御装置5は、ウェハWのリリースの成功率を最大化しつつ、基板処理装置のスループット(すなわち、単位時間あたりの処理能力)の最大化を実現することができる。
図15は学習済みモデルを構築する方法を説明するための図である。以下、ウェハWのリリースの成功率を最大化しつつ、基板処理装置のスループットの最大化を実現するための具体的な構成について、説明する。
制御装置5は、ディープラーニングなどの機械学習アルゴリズムにより、判定基準を、多様な要素を含めて学習し、最適な判定基準を生成するように構成されている。学習済みモデルを構築する場合、まず、データを収集し、生データの集合体を作成する(図15参照)。
データの収集は、広範囲にわたって行われる。収集されるデータは、測定装置300によって測定された物理量(すなわち、リテーナリング40の高さ、リテーナリング40の圧力)に限定されない。例えば、データは、基板処理装置に配置された各種センサの測定値(例えば、上下動装置202の測定値、回転装置302の測定値)、基板処理装置に配置された各構成要素の材料(例えば、弾性バッグ46の特徴(種類、サイズなど)、リテーナリング40の特徴(種類、サイズなど))、作業者によって基板処理装置に入力されたパラメータなどの様々な要素を含む。
次に、生データの集合体から、学習済みモデルを構築(および更新)するために必要な学習用データセットを作成する。仮に、判定基準を過剰に厳しく設定した場合、ウェハWのリリースの成功率は高くなるが、制御装置5によるエラー判定の割合も高くなってしまう。結果として、基板処理装置のスループットは低下してしまう。逆に、判定基準を過剰に緩やかに設定した場合、制御装置5によるエラー判定の割合は低下するが、ウェハWのリリースの成功率も低くなってしまう。結果として、基板処理装置のスループットは低下してしまう。
そこで、本実施形態では、実際の判定基準と、実際の判定基準に基づくウェハWのリリースの成功率と、実際の判定基準に基づく基板処理装置のスループットと、の組み合わせからなるデータセットを用いて、モデルを構築する。
一実施形態では、モデルの構築において、学習データの説明変数を判定基準とし、学習データの目的変数をウェハWのリリースの成功率、および基板処理装置のスループットの良否を表す数値として与えることができる。
図15に示すように、ニューラルネットワークまたは量子コンピューティングを用いた機械学習を行い、学習済みモデルを構築する。ニューラルネットワークまたは量子コンピューティングを用いた機械学習としては、ディープラーニング法(深層学習法)が好適である。ディープラーニング法は、隠れ層(中間層ともいう)が多層化されたニューラルネットワークをベースとする学習法である。
記憶装置5aは、機械学習アルゴリズムにより構築されたモデルを記憶しており、処理装置5bは、少なくとも、ウェハWの研磨条件と、この研磨条件下で使用されるリテーナリング40の種類と、をモデルに入力し、リテーナリング40の取り付け異常を判断するための判定基準をモデルから出力するための演算を実行する。モデルから出力された判定基準は、学習済みモデルを更新するための学習データセットに反映されてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 ハウジング
2 ロード/アンロード部
3 研磨部
3A,3B,3C,3D 研磨ユニット
4 洗浄部
5 制御装置
5a 記憶装置
5b 処理装置
6 第1リニアトランスポータ
7 第2リニアトランスポータ
10 研磨パッド
11 リフタ
12 スイングトランスポータ
20 フロントロード部
21 走行機構
22 搬送ロボット
30A,30B,30C,30D 研磨テーブル
31A,31B,31C,31D トップリング
32A,32B,32C,32D 研磨液供給ノズル
33A,33B,33C,33D ドレッサ
34A,34B,34C,34D アトマイザ
36 トップリングシャフト
38 トップリング本体
38a 基準面
40 リテーナリング
40a 下面
42 弾性パッド
46 弾性バッグ
51〜54,56 流体路
143 リテーナリングステーション
144 押し上げ機構
145 サポートベース
146 押し上げピン
147 ばね
148 ケーシング
190 第1洗浄室
191 第1搬送室
192 第2洗浄室
193 第2搬送室
194 乾燥室
200 基板処理システム
202 上下動装置
202a モータドライバ
202b モータ本体
205 加圧ライン
206 圧力調整部
207 加圧弁(開閉弁)
210 真空ライン
211 真空装置
212 真空弁(開閉弁)
215 大気開放ライン
216 大気開放弁(開閉弁)
220 真空形成機構
230 高さ測定センサ
230A,230B,230C,230D,230E,230F 高さ測定センサ
230a 接触部
230b センサ部
300 測定装置
302 回転装置
302a モータドライバ
302b モータ本体
302c ロータリエンコーダ
310 圧力測定センサ
310a 接触部
310b センサ部
310A,310B,310C,310D,310E,310F 圧力測定センサ
315 サポートベース
315a 上面

Claims (12)

  1. リテーナリングと、前記リテーナリングが取り付けられたトップリング本体と、を備えたトップリングと、
    前記リテーナリングの高さ分布を直接的または間接的に測定する測定装置と、
    前記測定装置に接続され、プログラムを格納した記憶装置と、前記プログラムに従って演算を実行する処理装置と、を備えた制御装置と、を備え、
    前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記リテーナリングの高さ分布と前記判定基準との比較結果に基づいて、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる、基板処理システム。
  2. 前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容上限を示す許容上限値を含んでおり、
    前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と前記許容上限値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記最大値が前記許容上限値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容下限を示す許容下限値を含んでおり、
    前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最小値と前記許容下限値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記最小値が前記許容下限値よりも小さいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1または請求項2に記載の基板処理システム。
  4. 前記判定基準は、前記リテーナリングの高さの許容上限と許容下限との間の許容差分値を含んでおり、
    前記プログラムは、前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と最小値との間の差分値と前記許容差分値とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記差分値が前記許容差分値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  5. 前記測定装置は、前記リテーナリングの鉛直方向の移動を検出する高さ測定センサを備えており、
    前記制御装置は、前記高さ測定センサによって検出された、前記リテーナリングの複数の回転角度位置における高さデータに基づいて、前記リテーナリングの高さ分布を取得する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  6. 前記測定装置は、鉛直方向に移動する前記リテーナリングの圧力を検出する圧力測定センサを備えており、
    前記制御装置は、前記圧力測定センサによって検出された、前記リテーナリングの複数の回転角度位置における圧力データに基づいて、前記リテーナリングの高さ分布に相当する前記リテーナリングの圧力分布を取得する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  7. 前記記憶装置は、機械学習アルゴリズムにより構築されたモデルを記憶しており、
    前記処理装置は、少なくとも、基板の研磨条件と、使用されるリテーナリングの種類と、を前記モデルに入力し、前記判定基準を前記モデルから出力するための演算を実行する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  8. 前記モデルは、実際の判定基準と、実際の判定基準に基づく基板のリリースの成功率と、実際の判定基準に基づく基板処理装置のスループットと、の組み合わせからなるデータセットに基づいて、構築される、請求項7に記載の基板処理システム。
  9. トップリング本体に取り付けられたリテーナリングの高さ分布と所定の判定基準とを比較する動作を実行するステップと、
    前記リテーナリングの高さ分布と前記判定基準との比較結果に基づいて、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断する動作を実行するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と前記リテーナリングの高さの許容上限を示す許容上限値とを比較するステップと、
    前記最大値が前記許容上限値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項9に記載の記録媒体。
  11. 前記リテーナリングの高さ分布から得られた最小値と前記リテーナリングの高さの許容下限を示す許容下限値とを比較するステップと、
    前記最小値が前記許容下限値よりも小さいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項9または請求項10に記載の記録媒体。
  12. 前記リテーナリングの高さ分布から得られた最大値と最小値との間の差分値と前記リテーナリングの高さの許容上限と許容下限との間の許容差分値とを比較するステップと、
    前記差分値が前記許容差分値よりも大きいことを条件として、前記リテーナリングの、前記トップリング本体への取り付け異常を判断するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載の記録媒体。
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