JP6570386B2 - 製造装置 - Google Patents
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Description
近年、ワークの大型化、加工の高精度化などに伴い、ワーク外周部の出来栄えのバラつきの増大、ワーク外周部における歩留りの悪化、ワークの組み立て精度の悪化などが問題となっている。
この様な問題の要因には、プロセス処理前におけるワークの位置精度や、組み立て前におけるワークの位置精度などがある。
すなわち、チャンバの中心や載置部の中心に対して、ワークの中心(重心)がずれていると、前述した問題が発生するおそれがある。
そのため、画像処理技術を用いて、搬送中または載置部上におけるワークの位置を検出する技術が提案されている。
しかしながら、画像処理技術を用いてワークの位置を検出する方法では製造装置の制御システムの複雑化を招くおそれがある。
また、半導体製造装置などに上記画像処理技術を用いる場合にはチャンバが必要となるので、チャンバに窓を設ける必要がある。ところが、チャンバに窓を設けると、窓の周辺と窓のない部分との間で環境条件が異なるものとなる。そのため、製品歩留りの悪化や、品質への悪影響が生じるおそれがある。
そこで、簡易な構成によりワークの位置ズレ量を精度よく検出することができる技術の開発が望まれていた。
なお、以下においては、一例として、本実施の形態に係る製造装置1が半導体装置の製造装置である場合を例示する。
この場合、ワーク100は、半導体ウェーハとすることができる。
図1に示すように、製造装置1には、集積部10、搬送部20、ロードロック部30、受け渡し部40、処理部50、制御部60、および位置検出部70が設けられている。
収納部11の数には、特に限定はないが、複数の収納部11を設ける様にすれば、生産性を向上させることができる。また、複数の収納部11を設ける場合には、同様の構成を有するものを設けることもできるし、異なる構成を有するものを設けることもできる。
収納部11は、例えば、ワーク100を積層状(多段状)に収納可能なキャリアなどとすることができる。例えば、収納部11は、ミニエンバイロメント方式の半導体工場で使われている基板の搬送と保管を目的とした正面開口式キャリアであるFOUP(Front-Opening Unified Pod)などとすることができる。
ただし、収納部11は、FOUPに限定されるわけではなく、ワーク100を収納することができるものであればよい。
搬送部20は、処理を施す際の圧力よりも高い圧力(例えば、大気圧)の環境において、ワーク100を搬送する。
搬送部20には、筐体21、および移載部22が設けられている。
筐体21は、箱状を呈し、その内部には移載部22が設けられている。筐体21は、例えば、外部からパーティクルなどが侵入できない程度の気密構造を有するものとすることができる。筐体21の内部の雰囲気は、例えば、大気圧となっている。
移載部22は、例えば、旋回軸を中心として旋回するアームを有する搬送ロボットとすることができる。
ロードロック部30は、雰囲気が例えば大気圧の搬送部20側と、雰囲気が例えば処理を施す際の圧力の受け渡し部40側との間で、ワーク100の受け渡しができるようにする。
また、ロードロック部30には、図示しない減圧部が設けられている。図示しない減圧部は、ロードロック部30の内部の雰囲気を大気圧よりも低い所定の圧力まで減圧する。例えば、図示しない減圧部は、ロードロック部30の内部の雰囲気の圧力が、チャンバ51において処理を施す際の圧力とほぼ同等となるようにする。
なお、図示しない減圧部の構成は、例えば、後述する減圧部57と同様とすることができる。
受け渡し部40には、筐体41、および移載部42が設けられている。
筐体41は、箱状を呈し、その内部が開閉扉を介してロードロック部30の内部と繋がっている。筐体41は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持できるようになっている。
移載部42には、アーム42a、支持部42b、および制御部42cが設けられている。
支持部42bは、アーム42aの先端に設けられ、ワーク100を支持する。
移載部42は、支持部42bによりワーク100を支持し、アーム42aの方向を変え、アーム42aを屈曲させるようにして伸縮させることで、ロードロック室31とチャンバ51との間におけるワーク100の受け渡しを行う。
移載部42の動作を制御する制御部42cは、例えば、制御部60に設けることができる。
なお、図示しない減圧部の構成は、例えば、後述する減圧部57と同様とすることができる。
処理部50は、例えば、大気圧よりも減圧された雰囲気中において、ワーク100に対してプラズマ処理を施すものとすることができる。
処理部50は、例えば、プラズマエッチング装置、プラズマアッシング装置、スパッタリング装置、プラズマCVD装置などのプラズマ処理装置とすることができる。
ただし、処理部50は、例示をしたものに限定されるわけではない。
処理部50は、大気圧よりも減圧された雰囲気中において、ワーク100に対して処理を施すものであればよい。
また、処理部50の数にも特に限定はない。処理部50を複数設ける場合には、同じ種類の処理を施すものとすることもできるし、異なる種類の処理を施すものとすることもできる。
また、同じ種類の処理を施すものの場合には、処理条件がそれぞれ異なるものとすることもできるし、処理条件がそれぞれ同じものとすることもできる。
図2に例示をする処理部50は、RIE(Reactive Ion Etching)装置である。
図2に示すように、処理部50は、チャンバ51、載置部52、上部電極53、高周波電源54、ブロッキングコンデンサ55、ガス供給部56、減圧部57、および位置検出部70などを備えている。
チャンバ51の側壁には、ワーク100の搬入および搬出を行うための開口51aが設けられている。
また、開口51aを開閉するための扉51bが設けられている。扉51bには、図示しないシール部材が設けられ、扉51bとチャンバ51の側壁との間が気密となるようになっている。
平面視における載置部52の中心は、チャンバ51の中心と重なっている。載置部52は、チャンバ51と同芯となるように設けられている。
載置部52(静電チャック52a)の上面には、ワーク100が載置される。
また、載置部52には静電チャック52aが設けられている。載置部52の上面に載置されたワーク100は、静電チャック52aにより保持される。
また、載置部52(静電チャック52a)の上面には、フォーカスリング52bを設けることができる。
上部電極53は、載置部52(静電チャック52a)の上面と対峙させてもうけられている。
上部電極53は、例えば、接地されている。
そのため、載置部52は、下部電極となる。
高周波電源54は、100KHz〜100MHz程度の高周波電力を載置部52に印加する。
ブロッキングコンデンサ55は、プラズマの中で発生し、下部電極である載置部52に到達した電子の移動を阻止するために設けられている。
ガス供給部56には、流量制御部56aおよび供給源56bが設けられている。
流量制御部56aは、供給されるプロセスガスの流量を制御する。
流量制御部56aは、例えば、マスフローコントローラ(MFC:Mass Flow Controller)などとすることができる。
供給源56bは、所定のプロセスガスを供給する。供給源56bは、例えば、高圧のプロセスガスが収納されたボンベ、プロセスガスを供給する工場配管などとすることができる。
減圧部57には、圧力制御部57aおよび減圧装置57bが設けられている。
減圧装置57bは、圧力制御部57aを介してチャンバ51と接続されている。
圧力制御部57aは、チャンバ51の内圧を検出する図示しない真空計の出力に基づいて、チャンバ51の内圧が所定の圧力となるように制御する。
圧力制御部57aは、例えば、自動圧力制御ユニット(APC:Auto Pressure Controller)などとすることができる。
減圧装置57bは、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbomolecular Pump)などとすることができる。
制御部60は、例えば、移載部22によるワーク100の受け渡し、ロードロック部30および筐体41における内部圧力の制御、移載部42によるワーク100の受け渡し、および、処理部50による各種の処理などにおいて、各要素の動作を制御する。
ワーク100の中心がチャンバ51の中心(載置部52の中心)からずれた状態で処理を行うと、ワーク外周部の出来栄えのバラつきの増大、ワーク外周部における歩留りの悪化などが生じるおそれがある。
この様な問題は、ワーク100の大型化、加工の高精度化などが進むにつれ顕著になってきている。
この場合、ワーク100の搬送経路上にセンサを配置して、搬送中にワーク100の位置ズレ量を検出し、ワーク100の搬送中に位置の補正を行うことができる。
また、搬送経路上にワーク100の位置ズレ量を検出するユニットを配置し、そのユニットでワーク100の位置ズレ量を検出し、チャンバ51の中心(載置部52の中心)に対するズレ量分だけ移動指令量を補正して、ワーク100を搬送することもできる。
そのため、ワーク100を載置部52に載置した際に、誤差が生じるおそれがある。
ところが、チャンバ51の内部構造や、チャンバ51内に設けられる各要素の配置などは、プロセス条件やプロセスの品質と密接に関連する。
そのため、チャンバ51内に検出装置などを新たに設けると、製品の出来栄えの悪化やダスト発生等の品質問題が生じるおそれがある。
しかしながら、画像処理に用いられるカメラなどをチャンバ51内に設けると、処理中に腐食性ガスなどに晒されることになる。そのため、カメラなどが故障するおそれがある。
また、カメラなどをチャンバ51の外部に設ける場合には、チャンバ51に窓などを設ける必要がある。
しかしながら、チャンバ51に窓などを設けると、窓の周辺と窓のない部分との間で環境条件が異なるものとなるおそれがある。チャンバ51内における環境条件の均一性が崩れると、製品歩留りの悪化や、品質への悪影響が生じるおそれがある。
位置検出部70は、支持部71に支持されたワーク100の重心位置の検出を行う。
また、位置検出部70は、ワーク100の受け渡しの際に用いられるプッシャーピンの機能をも有する。
また、位置検出部70は、静電チャック52aの表面状態の判定、および位置検出部70の故障判定などを行うこともできる。
支持部71は、ワーク100を支持する。
支持部71は、複数設けることができる。
この場合、支持部71を3個以上設ければ、支持部71に支持されたワーク100の姿勢を安定させることができる。
支持部71の配設形態には特に限定はないが、チャンバ51の中心あるいは載置部52の中心を中心とする円周上に等間隔に配置することが好ましい。
また、支持部71は、ワーク100を支持した際の荷重を検出する。
支持部71には、支持体71a、ロッド71b、検出部71c、シリンダ71d、バネ71e、および配管71fが設けられている。
支持体71aは、載置部52から突出した状態でワーク100を支持する。
支持体71aは、先端部71a1および保持部71a2を有する。
先端部71a1は、棒状を呈している。先端部71a1の一方の端部は、保持部71a2に接続されている。先端部71a1の他方の端部は、例えば、半球状を呈したものとすることができる。
接続部71b1は、例えば、円柱状を呈したものとすることができる。接続部71b1は、保持部71a2の内部に設けられている。接続部71b1と保持部71a2の内壁との間には、僅かな隙間が設けられている。そのため、支持体71aは、接続部71b1をガイドとして移動することができる。
また、ピストン71b3の側面には、図示しないシール材が設けられている。図示しないシール材は、ピストン71b3により画されたバネ71e側の領域と、バネ71e側とは反対側の領域との間をシールする。
検出部71cは、支持体71aを介して伝達された荷重を検出する。また、検出部71cは、荷重を電気信号に変換する。検出部71cは、例えば、ロードセルや歪みゲージなどとすることができる。
駆動部72は、1つの支持部71に対して1つ設けることができる。
駆動部72は、切替弁72a、圧力調整部72b、および供給源72cを有する。
切替弁72aは、配管71fに接続されている。切替弁72aは、シリンダ71dへの給気と、シリンダ71dからの排気とを切り替える。
切替弁72aによりシリンダ71dへの給気が行われた場合には、支持部71(支持体71a)が載置部52から突出する。
切替弁72aによりシリンダ71dからの排気が行われた場合には、バネ71eにより支持部71(支持体71a)が載置部52の内部に引き込まれる。
切替弁72aは、例えば、3ポート電磁弁などとすることができる。
圧力調整部72bは、例えば、レギュレータなどとすることができる。
供給源72cは、空気を供給する。供給源72cは、例えば、エアコンプレッサ、空気を供給する工場配管などとすることができる。
なお、駆動部72の制御は、制御部60により行うことができる。
例えば、サーボモータなどの制御モータを備えた昇降機構としてもよい。
回路部73は、1つの支持部71に対して1つ設けることができる。
回路部73は、ノイズフィルタ&アンプ73aおよびA/D変換器73bを有する。
ノイズフィルタ&アンプ73aは、検出部71cから出力された電気信号に含まれているノイズを除去するとともに増幅する。
A/D変換器73bは、検出部71cから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
演算部74は、回路部73からの出力に基づいて、支持体71aに支持されたワーク100の重心位置、および、ワーク100の位置ズレ量を演算する。
例えば、演算部74は、複数の検出部71cにより検出された荷重と、複数の支持体71aのそれぞれの配置に関する位置情報と、からワークの重心位置100を演算する。そして、予め求められた基準位置(チャンバ51の中心位置や載置部52の中心位置)と演算されたワーク100の重心位置との差からワークの位置ズレ量100を演算する。
なお、予め求められた基準位置は、チャンバ51の中心位置、および載置部52の中心位置の少なくともいずれかとすることができる。
また、演算部74は、静電チャック52aの表面状態の判定、および位置検出部70の故障判定などを行うこともできる。
なお、演算部74の機能を制御部60に持たせることもできる。
図4においては、3個の支持部71による支持位置をS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、チャンバ51の中心位置(載置部52の中心位置)をC0(0、0)、ワーク100の重心位置をC(Xc、Yc)としている。
また、3個の支持部71に設けられた検出部71cからの出力(荷重)をF1、F2、F3としている。
F=F1+F2+F3
そのため、ワーク100の重量Fは、3個の検出部71cからの出力(荷重)を加算することで求めることができる。
なお、F1、F2、F3は、支持体71aが上昇端にある場合に検出部71cから出力された値とすることができる。
Xc=(F1・X1+F2・X2+F3・X3)/F
Yc=(F1・Y1+F2・Y2+F3・Y3)/F
この場合、支持位置S1(X1、Y1)、支持位置S2(X2、Y2)、支持位置S3(X3、Y3)は、予め知ることができる。
そのため、ワーク100の重心位置C(Xc、Yc)は、検出部71cからの出力(荷重)に基づいて演算することができる。
以上の様にして、支持体71aに支持されたワーク100の重心位置、および、ワーク100の位置ズレ量を演算することができる。
k番目の支持体71aを介して検出部71cにより検出された荷重をFk、k番目の支持体71aの配置に関する位置情報を(Xk、Yk)、ワーク100の重量をF、ワーク100の重心位置を(Xc、Yc)とする。
演算部74は、以下の式(4)の演算を行うことでワーク100の重量を演算することができる。
演算部74は、以下の式(5)および式(6)の演算を行うことでワーク100の重心位置を演算することができる。
ワーク100の重心位置が求められれば、ワーク100の位置ズレ量は、前述したものと同様にして演算することができる。
演算されたワーク100の重心位置、および、ワーク100の位置ズレ量は、演算部74から制御部60(制御部42c)に送られ、後述する載置位置の補正が行われる。
図5(a)は静電チャック52aの表面状態が比較的良好な場合である。
図5(b)は静電チャック52aの表面の劣化が相当程度進んだ場合である。
ところが、プラズマ処理などを行うことで、静電チャック52aの表面が劣化すると、逆バイアス電圧の印加などを行っても残留吸着力が低減されなくなる。
この場合、残留吸着力の大きさは、静電チャック52aの表面の劣化の程度と相関関係がある。
そのため、残留吸着力の大きさを検出すれば、静電チャック52aの表面状態を知ることができる。
まず、逆バイアス電圧の印加などを行った後、駆動部72により全部の支持体71aを上昇させる。
各支持体71aは、静電チャック52aの表面から突出し、ワーク100を持ち上げる。
各支持体71aが上昇端位置に到達するまでの間の各検出部71cからの出力に基づいて、ワーク100の重心位置の軌跡を求める。
すなわち、演算部74は、複数の支持体71aが上昇端位置に到達するまでの間の、複数の検出部71cからの出力に基づいて、ワーク100の重心位置の軌跡を演算する。
図5(b)に示すように、静電チャック52aの表面の劣化が相当程度進んだ場合には、静電チャック52aの表面の面内残留吸着力のバラつきが大きいので、ワーク100と複数の支持体71aが接触してから上昇端位置に到達するまでの間、ワーク100の重心は動振する。その際、重心位置の軌跡111は、予め定められた許容範囲102の外側にはみ出す。
そのため、重心位置の軌跡101、111に基づいて、静電チャック52aの表面状態を判定することができる。
その結果、静電チャック52aの表面状態に起因するワーク100の取り外し不良の発生を事前に予想することが可能となる。
なお、許容範囲102は、実験やシミュレーションを行うことで求めることができる。
制御部60は、判定結果に基づいて、処理の続行、処理の中止、警報の出力などを行うことができる。
そのため、演算部74は、位置検出部70の故障判定を行うこともできる。
なお、集積部10、搬送部20、およびロードロック部30の作用、処理部50における処理は、既知の技術を適用することができる。
そのため、移載部42によるワーク100の受け渡しなどについて説明する。
次に、駆動部72は、全部の支持体71aを上昇させる。
各支持体71aは、静電チャック52aの表面から突出し、支持部42bに支持されたワーク100を支持部42bから受け取る。
この際、前述した手順により、ワーク100の重心位置、および、ワーク100の位置ズレ量を演算する。
次に、移載部42は、演算されたワーク100の位置ズレ量に基づいて、載置部52の上方におけるワーク100の位置を修正する。
すなわち、移載部42は、複数の支持体71aから受け渡されたワーク100の位置を、演算されたワーク100の位置ズレ量に基づいて修正する。
この様にして、載置位置の補正が行われる。
各支持体71aは、静電チャック52aの表面から突出し、支持部42bに支持されたワーク100を支持部42bから受け取る。
次に、移載部42は、アーム42aをチャンバ51の外部に退避させる。
次に、駆動部72は、全部の支持体71aを下降させて、ワーク100を移載部42の上に載置する。
この様にすれば、ワーク100の重心位置をチャンバ51の中心位置(載置部52の中心位置)に正確に合わせることができる。
次に、駆動部72は、全部の支持体71aを上昇させる。
各支持体71aは、静電チャック52aの表面から突出し、移載部42の上に載置されていたワーク100を持ち上げる。
この際、前述した手順により、静電チャック52aの表面状態の判定や位置検出部70の故障判定を行う。
静電チャック52aの表面の劣化が進んでいると判定されたり、位置検出部70が故障していると判定されたりした場合は、制御部60は、処理の中止、警報の出力などを行う。
移載部42は、アーム42aをチャンバ51の内部に挿入し、載置部52の上方に支持されているワーク100の下方に支持部42bを位置決めする。
次に、駆動部72は、全部の支持体71aを下降させて、ワーク100を支持部42bの上に載置する。
次に、移載部42は、アーム42aをチャンバ51の外部に退避させ、支持部42bに支持されたワーク100を搬出する。
製造装置は、例えば、ハードディスクの組み立てなどに用いられる組み立て装置などとすることもできる。
例えば、回転軸にハードディスクの孔を嵌め合わせる際には、回転軸の中心とハードディスクの孔の中心(重心)とを正確に合わせる必要がある。
この場合、位置検出部70を設けるようにすれば、ハードディスクの重心位置、および、ハードディスクの位置ズレ量を正確に求めることができる。
そのため、歩留りの向上、組み立て精度の向上などを図ることができる。
Claims (5)
- ワークを載置する載置部と、
前記載置部から突出し、前記ワークを支持する支持体と、前記支持体を介して荷重を検出する検出部と、を有する複数の支持部と、
複数の前記検出部により検出された前記荷重と、複数の前記支持体のそれぞれの配置に関する位置情報と、から前記ワークの重心位置を演算し、予め求められた基準位置と前記演算されたワークの重心位置との差から前記ワークの位置ズレ量を演算する演算部と、
を備え、
前記演算部は、前記複数の支持体が上昇端位置に到達するまでの間の、前記複数の検出部からの出力に基づいて、前記ワークの重心位置の軌跡を演算する製造装置。 - 前記載置部を内部に収納するチャンバをさらに備え、
前記予め求められた基準位置は、前記載置部の中心位置、および前記チャンバの中心位置の少なくともいずれかである請求項1または2に記載の製造装置。 - 前記載置部は、前記ワークを保持する静電チャックを有し、
前記演算部は、前記演算されたワークの重心位置の軌跡と、予め定められた許容範囲と、に基づいて、前記静電チャックの表面状態を判定する請求項1〜3のいずれか1つに記載の製造装置。 - 前記載置部の上方において前記ワークを支持する移載部をさらに備え、
前記移載部は、前記複数の支持体から受け渡された前記ワークの位置を、前記演算されたワークの位置ズレ量に基づいて修正する請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造装置。
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