JP2021013987A - 基板処理システムおよび記録媒体 - Google Patents

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邦政 松下
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Abstract

【課題】ウェハを破損することなく、ウェハを確実にリリースすることができる基板処理システムが提供される。【解決手段】基板処理システム200は、トップリング31と、真空形成機構220と、制御装置5と、を備えている。プログラムは、トップリング31の高さを測定する動作を処理装置5bに実行させ、トップリング31の高さと吸引開始位置とを比較する動作を処理装置5bに実行させ、トップリング31の高さと吸引開始位置との比較結果に基づいて、弾性バッグ46の内部に真空を形成する動作を真空形成機構220に実行させる。【選択図】図6

Description

本発明は、基板処理システムと、基板処理システムの構成要素を動作させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、に関するものである。
搬送ステージとトップリングとの間でウェハを受け渡す構成を有する基板処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。このような基板処理装置では、ウェハの受け渡し時において、ウェハの周端部を取り囲むリテーナリングは、ウェハに対して相対的に上昇される。
特開2012−129559号公報 特開2014−4683号公報
しかしながら、トップリング本体とリテーナリングとの間に配置された弾性バッグの内部を大気開放した状態で、リテーナリングが上昇されると、弾性バッグの内部に残留する空気に起因して、リテーナリングが正常に上昇しないおそれがある。この状態で、ウェハがリリースされると、ウェハがリテーナリングに接触して、ウェハが破損するおそれがある。
そこで、本発明は、ウェハを破損することなく、ウェハを確実にリリースすることができる基板処理システムおよび非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
一態様では、上下動可能なリテーナリングと、前記リテーナリングを上下動させる弾性バッグと、を備えたトップリングと、前記弾性バッグに連結された真空形成機構と、前記真空形成機構に接続された制御装置と、を備え、前記制御装置は、プログラムを格納した記憶装置と、前記プログラムに従って演算を実行する処理装置と、を備えており、前記プログラムは、トップリング下降位置まで下降する前記トップリングの高さを測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記トップリングの高さと吸引開始位置とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記トップリングの高さと前記吸引開始位置との比較結果に基づいて、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させる、基板処理システムが提供される。
一態様では、前記プログラムは、前記トップリングの高さが前記吸引開始位置よりも低いことを条件として、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記トップリングが前記トップリング下降位置に到達するまで、前記リテーナリングの高さの時間変化を測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記時間変化のオーバーシュート量が所定の許容範囲内にあるか否かを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内にないことを条件として、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内に収まるまで、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更する動作を繰り返す動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記リテーナリングの最下降位置と最上昇位置との間の距離に基づいて、前記吸引開始位置を変更する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記リテーナリングの摩耗量を測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記リテーナリングの摩耗量に相当する距離を前記吸引開始位置に反映する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、前記プログラムは、前記トップリングが前記トップリング下降位置まで下降した後、前記リテーナリングの高さを測定する動作を前記処理装置に実行させ、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いか否かを判断する動作を前記処理装置に実行させ、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いことを条件に、前記トップリングを再び下降させるリトライ動作の開始を決定する動作を前記処理装置に実行させる。
一態様では、上下動可能なリテーナリングと、前記リテーナリングを上下動させる弾性バッグと、を備えたトップリングをトップリング下降位置まで下降させる動作をトップリング上下動装置に実行させるステップと、下降する前記トップリングの高さを測定するステップと、前記トップリングの高さと吸引開始位置とを比較する動作を実行するステップと、前記トップリングの高さと前記吸引開始位置との比較結果に基づいて、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を、前記弾性バッグに連結された真空形成機構に実行させるステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
一態様では、前記トップリングの高さが前記吸引開始位置よりも低いことを条件として、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
一態様では、前記トップリングが前記トップリング下降位置に到達するまで、前記リテーナリングの高さの時間変化を測定するステップと、前記時間変化のオーバーシュート量が所定の許容範囲内にあるか否かを比較するステップと、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内にないことを条件として、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
一態様では、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内に収まるまで、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更するステップを繰り返すステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
一態様では、前記リテーナリングの最下降位置と最上昇位置との間の距離に基づいて、前記吸引開始位置を変更するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
一態様では、前記リテーナリングの摩耗量を測定するステップと、前記リテーナリングの摩耗量に相当する距離を前記吸引開始位置に反映するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
一態様では、前記トップリングが前記トップリング下降位置まで下降した後、前記リテーナリングの高さを測定するステップと、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いか否かを判断するステップと、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いことを条件に、前記トップリングを再び下降させるリトライ動作の開始を決定するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、上記記録媒体が提供される。
制御装置は、真空形成機構を動作させて、弾性バッグの内部に真空を形成する。したがって、基板処理システムは、リテーナリングの下面がウェハの上面よりも高い位置に配置されるまで、リテーナリングを確実に上昇させることができる。結果として、基板処理システムは、ウェハを確実にリリースすることができる。
基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。 トップリングの構造を模式的に示す断面図である。 図3(a)はリテーナリングステーションとトップリングとの位置関係を示す側面図であり、図3(b)はリテーナリングステーションと搬送ステージとの位置関係を示す平面図である。 図4(a)は押し上げ機構を示す断面図であり、図4(b)はリテーナリングに接触したときの押し上げ機構を示す断面図である。 基板処理システムを示す図である。 制御装置の動作の一実施形態を示すフローチャートである。 図7(a)乃至図7(d)は、基板処理システムの構成要素の動作を説明するための図である。 トップリングの高さを検出する距離センサを示す図である。 高さ測定センサを備えたリテーナリングステーションを示す斜視図である。 リテーナリングの高さの時間変化を示すグラフである。 制御装置の動作の他の実施形態を示すフローチャートである。 リテーナリングの最下降位置および最上昇位置を示す図である。 制御装置の動作のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る基板処理装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は基板処理装置の一実施形態を示す平面図である。図1に示すように、この基板処理装置は、略矩形状のハウジング1を備えており、ハウジング1の内部は隔壁1a,1bによってロード/アンロード部2と研磨部3と洗浄部4とに区画されている。これらのロード/アンロード部2、研磨部3、および洗浄部4は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気される。また、基板処理装置は、基板処理動作を制御する制御装置5を備えている。
ロード/アンロード部2は、多数のウェハ(基板)をストックするウェハカセットが載置される2つ以上(本実施形態では4つ)のフロントロード部20を備えている。これらのフロントロード部20は、ハウジング1に隣接して配置され、基板処理装置の幅方向(長手方向と垂直な方向)に沿って配列されている。フロントロード部20には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。ここで、SMIF、FOUPは、内部にウェハカセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
また、ロード/アンロード部2には、フロントロード部20の並びに沿って走行機構21が敷設されており、この走行機構21上にウェハカセットの配列方向に沿って移動可能な2台の搬送ロボット(ローダー)22が設置されている。搬送ロボット22は走行機構21上を移動することによってフロントロード部20に搭載されたウェハカセットにアクセスできるようになっている。各搬送ロボット22は上下に2つのハンドを備えており、上側のハンドを処理されたウェハをウェハカセットに戻すときに使用し、下側のハンドを処理前のウェハをウェハカセットから取り出すときに使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。さらに、搬送ロボット22の下側のハンドは、その軸心周りに回転することで、ウェハを反転させることができるように構成されている。
ロード/アンロード部2は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロード部2の内部は、基板処理装置外部、研磨部3、および洗浄部4のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。研磨部3は研磨液としてスラリーを用いるため最もダーティな領域である。したがって、研磨部3の内部には負圧が形成され、その圧力は洗浄部4の内部圧力よりも低く維持されている。ロード/アンロード部2には、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、またはケミカルフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットからはパーティクルや有毒蒸気、有毒ガスが除去されたクリーンエアが常時吹き出している。
研磨部3は、ウェハの研磨(平坦化)が行われる領域であり、第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、第4研磨ユニット3Dを備えている。これらの第1研磨ユニット3A、第2研磨ユニット3B、第3研磨ユニット3C、および第4研磨ユニット3Dは、図1に示すように、基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
図1に示すように、第1研磨ユニット3Aは、研磨面を有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Aと、ウェハを保持しかつウェハを研磨テーブル30A上の研磨パッド10に押圧しながら研磨するためのトップリング31Aと、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル32Aと、研磨パッド10の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ33Aと、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ34Aと、を備えている。
同様に、第2研磨ユニット3Bは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Bと、トップリング31Bと、研磨液供給ノズル32Bと、ドレッサ33Bと、アトマイザ34Bと、を備えている。第3研磨ユニット3Cは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Cと、トップリング31Cと、研磨液供給ノズル32Cと、ドレッサ33Cと、アトマイザ34Cと、を備えている。第4研磨ユニット3Dは、研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル30Dと、トップリング31Dと、研磨液供給ノズル32Dと、ドレッサ33Dと、アトマイザ34Dと、を備えている。
次に、ウェハを搬送するための搬送機構について説明する。図1に示すように、第1研磨ユニット3Aおよび第2研磨ユニット3Bに隣接して、第1リニアトランスポータ6が配置されている。この第1リニアトランスポータ6は、研磨ユニット3A,3Bが配列する方向に沿った4つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4とする)の間でウェハを搬送する機構である。
また、第3研磨ユニット3Cおよび第4研磨ユニット3Dに隣接して、第2リニアトランスポータ7が配置されている。この第2リニアトランスポータ7は、研磨ユニット3C,3Dが配列する方向に沿った3つの搬送位置(ロード/アンロード部側から順番に第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7とする)の間でウェハを搬送する機構である。
ウェハは、第1リニアトランスポータ6によって研磨ユニット3A,3Bに搬送される。上述したように、第1研磨ユニット3Aのトップリング31Aは、研磨位置と第2搬送位置TP2との間を移動する。したがって、トップリング31Aへのウェハの受け渡しは第2搬送位置TP2で行われる。同様に、第2研磨ユニット3Bのトップリング31Bは研磨位置と第3搬送位置TP3との間を移動し、トップリング31Bへのウェハの受け渡しは第3搬送位置TP3で行われる。第3研磨ユニット3Cのトップリング31Cは研磨位置と第6搬送位置TP6との間を移動し、トップリング31Cへのウェハの受け渡しは第6搬送位置TP6で行われる。第4研磨ユニット3Dのトップリング31Dは研磨位置と第7搬送位置TP7との間を移動し、トップリング31Dへのウェハの受け渡しは第7搬送位置TP7で行われる。
第1搬送位置TP1には、搬送ロボット22からウェハを受け取るためのリフタ11が配置されている。ウェハはこのリフタ11を介して搬送ロボット22から第1リニアトランスポータ6に渡される。リフタ11と搬送ロボット22との間に位置して、シャッタ(図示せず)が隔壁1aに設けられており、ウェハの搬送時にはシャッタが開かれて搬送ロボット22からリフタ11にウェハが渡されるようになっている。また、第1リニアトランスポータ6と、第2リニアトランスポータ7と、洗浄部4との間にはスイングトランスポータ12が配置されている。このスイングトランスポータ12は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ6から第2リニアトランスポータ7へのウェハの受け渡しは、スイングトランスポータ12によって行われる。ウェハは、第2リニアトランスポータ7によって第3研磨ユニット3Cおよび/または第4研磨ユニット3Dに搬送される。また、研磨部3で研磨されたウェハはスイングトランスポータ12を経由して洗浄部4に搬送される。洗浄部4は、第1洗浄室190と、第1搬送室191と、第2洗浄室192と、第2搬送室193と、乾燥室194とに区画されている。
図2はトップリング31Aの構造を模式的に示す断面図である。トップリング31Aは、トップリングシャフト36の下端に自在継手37を介して連結されている。自在継手37は、トップリング31Aとトップリングシャフト36との互いの傾動を許容しつつ、トップリングシャフト36の回転をトップリング31Aに伝達するボールジョイントである。トップリング31Aは、略円盤状のトップリング本体38と、トップリング本体38の下部に配置されたリテーナリング40とを備えている。トップリング本体38は金属やセラミックス等の強度および剛性が高い材料から形成されている。また、リテーナリング40は、剛性の高い樹脂材またはセラミックス等から形成されている。なお、リテーナリング40をトップリング本体38と一体的に形成することとしてもよい。
トップリング本体38およびリテーナリング40の内側に形成された空間内には、ウェハWに当接する円形の弾性パッド42が収容されている。弾性パッド42はトップリング本体38の下面に取り付けられている。弾性パッド42には、4つの圧力室(エアバッグ)P1,P2,P3,P4が設けられている。圧力室P1,P2,P3,P4にはそれぞれ流体路51,52,53,54を介して加圧空気等の加圧流体が供給され、あるいは真空引きがされるようになっている。中央の圧力室P1は円形であり、他の圧力室P2,P3,P4は環状である。これらの圧力室P1,P2,P3,P4は、同心上に配列されている。
圧力室P1,P2,P3,P4の内部圧力は圧力調整部(図示しない)により互いに独立して変化させることが可能であり、これにより、ウェハWの4つの領域、すなわち、中央部、内側中間部、外側中間部、および周縁部に対する押圧力を独立に調整することができる。また、トップリング31Aの全体を昇降させることにより、リテーナリング40を所定の押圧力で研磨パッド10に押圧できるようになっている。
ウェハWの周端部はリテーナリング40に囲まれており、研磨中にウェハWがトップリング31Aから飛び出さないようになっている。圧力室P3を構成する、弾性パッド42の部位には開口(図示せず)が形成されており、圧力室P3に真空を形成することによりウェハWがトップリング31Aに吸着保持されるようになっている。また、この圧力室P3に窒素ガス、乾燥空気、圧縮空気等を供給することにより、ウェハWがトップリング31Aからリリースされるようになっている。
リテーナリング40とトップリング本体38との間には弾性バッグ46が配置されており、その弾性バッグ46の内部には圧力室P6が形成されている。リテーナリング40はトップリング本体38に対して相対的に上下動可能となっている。圧力室P6には流体路56が連通しており、加圧空気等の加圧流体が流体路56を通じて圧力室P6に供給されるようになっている。圧力室P6の内部圧力は圧力調整部(後述する)により調整可能となっている。したがって、ウェハWに対する押圧力とは独立してリテーナリング40の研磨パッド10に対する押圧力を調整することができる。
図3(a)はリテーナリングステーションとトップリングとの位置関係を示す側面図であり、図3(b)はリテーナリングステーションと搬送ステージとの位置関係を示す平面図である。以下、第2搬送位置TP2に配置されたリテーナリングステーションについて説明する。
リテーナリングステーション143は、トップリング31Aのリテーナリング40を押し上げる複数の押し上げ機構144と、これらの押し上げ機構144を支持するサポートベース145とを備えている。押し上げ機構144の高さ方向の位置は、トップリング31Aと第1リニアトランスポータ6の搬送ステージとの間にある。また、図3(b)に示すように、押し上げ機構144と搬送ステージとは、互いに接触しないように配置されている。
図4(a)は押し上げ機構144を示す断面図であり、図4(b)はリテーナリングに接触したときの押し上げ機構144を示す断面図である。押し上げ機構144は、リテーナリング40に接触する押し上げピン146と、押し上げピン146を上方に押す押圧機構としてのばね147と、押し上げピン146およびばね147を収容するケーシング148とを備えている。押し上げ機構144は、押し上げピン146がリテーナリング40の下面に対向する位置に配置される。トップリング31Aが下降すると、リテーナリング40の下面が押し上げピン146に接触する。図4(b)に示すように、リテーナリング40は押し上げピン146に押し上げられ、ウェハWよりも上方の位置まで移動する。
上述したように、弾性バッグ46の内部を大気開放した状態で、リテーナリング40が押し上げピン146によって押し上げられると、弾性バッグ46の内部に残留する空気に起因して、リテーナリング40がウェハWよりも上方の位置まで、完全に移動しないおそれがある。この状態で、ウェハWがリリースされると、ウェハWがリテーナリング40に接触して、ウェハWが破損するおそれがある。
そこで、ウェハWを破損することなく、ウェハWを確実にリリースすることができる基板処理システムが設けられている。以下、図面を参照して、基板処理システムの詳細について説明する。
図5は基板処理システムを示す図である。図5に示すように、基板処理システム200は、上下動可能なリテーナリング40と、リテーナリング40を上下動させる弾性バッグ46と、を備えたトップリング31(すなわち、31A〜31D)と、弾性バッグ46に連結された真空形成機構220と、真空形成機構220に接続された制御装置5と、を備えている。
基板処理システム200は、図1に示す基板処理装置の全部または一部の構成要素を備えている。一実施形態では、基板処理システム200は、図1に示す制御装置5とは別の制御装置を備えてもよい。
トップリングシャフト36は、トップリングシャフト36を介して、トップリング31を上下動させる上下動装置202に接続されている。上下動装置202の一例は、サーボモータまたはエアシリンダである。以下、本明細書において、上下動装置202をサーボモータとして説明する。サーボモータ202は、制御装置5に電気的に接続されたモータドライバ202aと、モータドライバ202aに接続されたモータ本体202bと、を備えている。サーボモータ202は、制御装置5からの指令に従って駆動され、トップリングシャフト36およびトップリング31は、サーボモータ202により一体に上下動する。
流体路56には、加圧流体を弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)に供給するための加圧ライン205が接続されている。加圧ライン205には、弾性バッグ46に供給される加圧流体の圧力を調整する圧力調整部206と、加圧流体の流れ方向において、圧力調整部206の下流側に配置された加圧弁(開閉弁)207と、が取り付けられている。これら圧力調整部206および加圧弁207は、制御装置5に電気的に接続されている。制御装置5は、圧力調整部206および加圧弁207のそれぞれを制御することができる。
流体路56には、弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)に真空を形成するための真空ライン210が接続されている。真空ライン210には、真空装置211および真空弁(開閉弁)212が取り付けられている。真空弁212は、制御装置5に電気的に接続されている。
真空装置211が駆動されると、真空ライン210および流体路56を介して弾性バッグ46には、真空が形成される。制御装置5は、真空弁212を動作させて、弾性バッグ46の内部に真空を形成し、または真空の形成を遮断する。真空ライン210、真空装置211、および真空弁212は、真空形成機構220を構成している。
流体路56には、弾性バッグ46の内部(より具体的には、圧力室P6)を大気開放するための大気開放ライン215が接続されている。大気開放ライン215には、大気開放弁(開閉弁)216が取り付けられている。大気開放弁216は、制御装置5に電気的に接続されている。加圧弁207および真空弁212が閉じられた状態で、大気開放弁216が開かれると、弾性バッグ46は、大気開放される。
制御装置5は、プログラムを格納した記憶装置5aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置5bと、を備えている。コンピュータからなる制御装置5は、記憶装置5aに電気的に格納されたプログラムに従って動作する。プログラムは、トップリング下降位置まで下降するトップリング31の高さを測定する動作を処理装置5bに実行させ、トップリング31の高さと吸引開始位置とを比較する動作を処理装置5bに実行させ、トップリング31の高さと吸引開始位置との比較結果に基づいて、弾性バッグ46の内部に真空を形成する動作を真空形成機構220に実行させる指令を含んでいる。
言い換えれば、制御装置5は、トップリング31をトップリング下降位置まで下降させる動作を上下動装置202に実行させるステップと、下降するトップリング31の高さを測定するステップと、トップリング31の高さと吸引開始位置とを比較するステップと、トップリング31の高さと吸引開始位置との比較結果に基づいて、弾性バッグ46の内部に真空を形成する動作を真空形成機構220に実行させるステップと、を実行する。
これらステップを制御装置5に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して制御装置5に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して通信装置(図示しない)から制御装置5に入力されてもよい。
制御装置5は、このようなステップを実行することにより、リテーナリング40の下面がウェハWの上面よりも高い位置に配置されるまで、リテーナリング40を確実に上昇させることができる。結果として、ウェハWがリリースされても、ウェハWはリテーナリング40に接触することなく、ウェハWの破損が防止される。
以下、制御装置5が実行可能なステップについて、図面を参照して、具体的に説明する。図6は制御装置5の動作の一実施形態を示すフローチャートである。図7(a)乃至図7(d)は基板処理システム200の構成要素の動作を説明するための図である。なお、図7(a)乃至図7(d)において、符号VSPは吸引開始位置を示しており、符号TLPはトップリング下降位置を示している。
図6および図7(a)に示すように、制御装置5は、上下動装置202(本実施形態では、サーボモータ202)に指令を出してトップリング31の下降を開始する(ステップS101参照)。このとき、トップリング31は、吸引開始位置よりも上方に配置されている。トップリング31の下降が開始されると、トップリング31の高さを示す位置データがサーボモータ202から制御装置5に送られる。制御装置5は、サーボモータ202から送られた位置データに基づいて、トップリング31の高さを測定する(ステップS102参照)。
以下、トップリング31の高さを測定する上下動装置202の構成の一例について、説明する。上述したように、上下動装置202は、トップリングシャフト36に接続されている。上下動装置202は、その内部に設けられたセンサ(例えば、エンコーダ)によって、トップリングシャフト36の、所定の基準位置からの変位を検出する。この変位は、トップリング31の位置の変位に相当する。
上下動装置202がトップリング31を基準位置から下降(または上昇)させると、上下動装置202は、トップリング31の、基準位置からの変位量を検出し、位置データとして、制御装置5に送る。制御装置5は、上下動装置202から送られる位置データに基づいて、トップリング31の位置、すなわち、トップリング31の高さを測定する。一実施形態では、制御装置5は、位置データとトップリング31の高さとの相関関係を示すデータを予め記憶装置5aに記憶してもよい。
図8はトップリング31の高さを検出する距離センサを示す図である。一実施形態では、基板処理システム200は、トップリング31との距離を検出する距離センサ240を備えてもよい。距離センサ240は、制御装置5に電気的に接続されている。距離センサ240は、トップリング31の上方に配置されている。距離センサ240は、トップリング31の、基準位置からの変位量を検出し、この変位量を示す位置データを制御装置5に送る。制御装置5は、距離センサ240から送られた位置データに基づいて、トップリング31の高さを測定する。
図6に戻り、ステップS102の後、制御装置5は、トップリング31の高さと吸引開始位置とを比較して、トップリング31の高さが吸引開始位置よりも低いか否かを判断する(ステップS103参照)。トップリング31の高さが吸引開始位置よりも低くない場合、すなわち、トップリング31の高さが吸引開始位置以上である場合(ステップS103の「No」参照)、制御装置5は、ステップS101に戻り、トップリング31の下降動作を実行する。
トップリング31の高さが吸引開始位置よりも低くなると(ステップS103の「Yes」参照)、図7(b)に示すように、制御装置5は、真空形成機構220を動作させて、弾性バッグ46の内部に真空を形成する(ステップS104参照)。
制御装置5は、真空形成機構220を動作させて、弾性バッグ46の内部に第1真空圧力と、第1真空圧力よりも小さな第2真空圧力を形成するように構成されている。第1真空圧力は、第2真空圧力よりも大気圧に近い圧力である。したがって、弾性バッグ46の内部の真空引きが開始されると、まず、弾性バッグ46の内部に第1真空圧力が形成され、その後、第2真空圧力が形成される。
第1真空圧力はリテーナリング40が上昇するまで、弾性バッグ46を収縮させる圧力であり、第2真空圧力は弾性バッグ46を完全に収縮させる圧力である。したがって、弾性バッグ46の内部に第1真空圧力が形成されると、弾性バッグ46は収縮し、リテーナリング40は上昇する。弾性バッグ46の内部に第2真空圧力が形成されると、弾性バッグ46は完全に収縮する。
図6のステップS104では、制御装置5は、弾性バッグ46の内部を徐々に真空引きし、弾性バッグ46の内部に第1真空圧力を形成する。結果として、図7(b)に示すように、リテーナリング40は、弾性バッグ46の収縮によって、トップリング本体38の下面に接触しない高さまで上昇する。図7(b)では、リテーナリング40は、その下面がウェハWの下面と同じ高さになるまで上昇する。
トップリング31がトップリング下降位置まで下降される前に、弾性バッグ46の内部に第2真空圧力が形成されると、弾性バッグ46の一部にしわが寄った状態で、弾性バッグ46が完全に収縮するおそれがある。結果として、リテーナリング40は正常に上昇しないおそれがある。そこで、制御装置5は、上下動装置202(および/または真空形成機構220)を制御して、弾性バッグ46の内部に第2真空圧力が形成される前に、トップリング31をトップリング下降位置まで下降させる。
ステップS105に示すように、制御装置5は、トップリング31をトップリング下降位置まで下降させる。図7(c)に示すように、トップリング31がトップリング下降位置まで下降すると、リテーナリング40の下面が押し上げピン146(図5参照)に接触し、リテーナリング40は、押し上げピン146によって僅かに押し上げられる。このとき、ばね147はリテーナリング40によって僅かに縮む。その後、リテーナリング40は、ばね147の付勢力によって、押し上げピン146に完全に押し上げられる(図7(d)参照)。結果として、リテーナリング40は、ウェハWよりも上方の位置まで移動する。
このように、制御装置5は、トップリング31の高さが吸引開始位置よりも低いことを条件として、真空形成機構220、より具体的には、真空弁212を開く。真空弁212が開かれると、弾性バッグ46の内部は真空引きされる。したがって、基板処理システム200は、弾性バッグ46の内部に、リテーナリング40の正常な上昇を阻害するような空気が残留することを防止することができ、押し上げピン146は、リテーナリング40をウェハWよりも上方の位置まで確実に移動させることができる。結果として、基板処理システム200は、ウェハWのリテーナリング40との接触に起因するウェハWの破損を防止することができ、ウェハWを確実にリリースすることができる。
吸引開始位置は、弾性バッグ46の内部の真空引きを開始するための位置であり、任意の値を設定することができる。吸引開始位置は、定数であり、可変である。一実施形態では、吸引開始位置は、リテーナリング40が押し上げピン146に接触した後、リテーナリング40の上昇が終了する前の、トップリング31の高さに相当する位置であってもよい。
弾性バッグ46の一部にしわが寄った状態(すなわち、捻れるように変形した状態)で、弾性バッグ46の内部が真空引きされると、弾性バッグ46は、その一部が重なるように収縮する。したがって、弾性バッグ46の重なりが原因で、リテーナリング40は、完全に上昇しないおそれがある。リテーナリング40が押し上げピン146によって押し上げられると、弾性バッグ46は、その断面が楕円になるように(すなわち、横に広がるように)、押しつぶされる。このタイミングで、弾性バッグ46の内部を真空引きすることにより、弾性バッグ46の一部にしわが寄ることなく、弾性バッグ46の内部を真空引きすることができる。
弾性バッグ46の内部を真空引きするタイミングは、上記タイミングには限定されない。他の実施形態では、吸引開始位置は、トップリング31の下降が開始された後、リテーナリング40が押し上げピン146に接触する前の、トップリング31の高さに相当する位置であってもよい。
押し上げピン146がリテーナリング40を押し上げると、押し上げピン146を上方に押すばね147(図4参照)には、弾性バッグ46の押し下げ力(言い換えれば、ばね反力)が作用する。このようなばね反力は、ばね147の寿命を短くする原因となる。本実施形態によれば、弾性バッグ46の内部に真空を形成することにより、ばね147に作用する負荷を低減することができるため、ばね147の寿命を長くすることができる。
リテーナリング40は、ウェハWの研磨中に研磨パッドの研磨面と摺接するため、リテーナリング40の下面は徐々に摩耗する。一実施形態では、上記プログラムは、リテーナリング40の摩耗量を測定する動作を処理装置5bに実行させ、リテーナリング40の摩耗量に相当する距離(値)を吸引開始位置に反映する動作を処理装置5bに実行させる指令を含んでもよい。
リテーナリング40の摩耗量の測定方法の一例は、以下の通りである。図5に示すように、基板処理システム200は、リテーナリング40の高さを測定する高さ測定センサ230を備えている。
図9は高さ測定センサ230を備えたリテーナリングステーション143を示す斜視図である。高さ測定センサ230は、押し上げ機構144を支持するサポートベース145に設置されており、高さ測定センサ230と押し上げ機構144の相対位置は固定されている。高さ測定センサ230は、リテーナリング40の下方に配置された接触部230aと、接触部230aが固定されたセンサ部230bと、を備えている。高さ測定センサ230は、制御装置5に電気的に接続されている。高さ測定センサ230の一例として、変位センサを挙げることができる。
リテーナリング40が下降すると、リテーナリング40の下面は、高さ測定センサ230の接触部230aに接触する。リテーナリング40がさらに下降すると、接触部230aは下方に移動する。センサ部230bは、接触部230aの移動をリテーナリング40の変位として検出する。制御装置5は、高さ測定センサ230によって検出された高さデータを取得し、リテーナリング40の変位を測定する。
高さ測定センサ230の測定値は、リテーナリング40の摩耗量によって変化する。したがって、制御装置5は、リテーナリング40の変位の変化に基づいて、リテーナリング40の摩耗量を測定する。制御装置5は、所定枚数のウェハWが処理される毎に、この摩耗量の測定を実行してもよい。
制御装置5は、リテーナリング40の摩耗量に相当する距離を吸引開始位置に反映する。例えば、制御装置5は、この距離だけ吸引開始位置を下降する。このような構成により、制御装置5は、リテーナリング40の摩耗による影響を受けることなく、常に安定したタイミングで、真空引きを実行することができる。
図10はリテーナリング40の高さの時間変化を示すグラフである。図10に示すように、制御装置5は、トップリング31がトップリング下降位置に到達するまで、高さ測定センサ230によって、リテーナリング40の高さの時間変化を測定する。図10では、制御装置5は、リテーナリング40の高さの時間変化のオーバーシュート量を測定している。ここで、「リテーナリング40の高さ」は、高さ測定センサ230のセンサ出力を意味している。センサ出力は、次式で表すことができる。
センサ出力=トップリングの下降量−弾性バッグの縮み量
このようなオーバーシュート現象が発生する一般的な理由は、次の通りである。制御装置5は、弾性バッグ46の内部を大気開放した状態で、トップリング31を下降させると、リテーナリング40は、押し上げピン146に接触する(図10のP1参照)。弾性バッグ46の内部に残留する空気に起因して、リテーナリング40は、押し上げピン146を僅かに押し下げる(図10のP2参照)。その後、押し上げピン146は、リテーナリング40(弾性バッグ46)の押し下げ力に抗してリテーナリング40を押し上げて、リテーナリング40を完全に上昇させる。
このように、リテーナリング40が押し上げピン146に接触してからリテーナリング40の上昇が開始されるまでの間における、リテーナリング40の高さの時間変化は、オーバーシュート現象と呼ばれている。オーバーシュート現象が発生すると、リテーナリング40が完全に上昇するまでの間、ウェハWをリリースすることができない。結果として、プロセス全体のスループットが低下してしまう。
図11は制御装置5の動作の他の実施形態を示すフローチャートである。図11に示す実施形態では、制御装置5は、吸引開始位置を自動的に変更するように構成されている。図11に示す実施形態に係る制御装置5は、上述したオーバーシュート現象に起因する問題を解決することができる。図11のステップS201に示すように、吸引開始位置の自動変更が実行される場合、制御装置5は、吸引開始位置をトップリング下降位置に決定する(吸引開始位置=トップリング下降位置)。一実施形態では、制御装置5は、吸引開始位置をトップリング下降位置よりも高い位置に決定してもよい(吸引開始位置>トップリング下降位置)。
図11のステップS202およびステップS203に示すように、制御装置5は、トップリング31の下降を開始し、トップリング31の高さを測定する。その後、制御装置5は、トップリング31の高さと吸引開始位置とを比較して、トップリング31の高さが吸引開始位置以下である否かを判断する(ステップS204参照)。トップリング31の高さが吸引開始位置以下でない場合、すなわち、トップリング31の高さが吸引開始位置よりも高い場合(ステップS204の「No」参照)、制御装置5は、ステップS202に戻り、トップリング31の下降動作を実行(継続)する。
トップリング31の高さが吸引開始位置以下である場合(ステップS204の「Yes」参照)、制御装置5は、真空形成機構220を動作させて、弾性バッグ46の内部に真空を形成する(ステップS205参照)。その後、制御装置5は、トップリング31をトップリング下降位置まで下降させる(ステップS206参照)。上述したように、吸引開始位置の変更動作の初期時では、吸引開始位置およびトップリング下降位置は同一であるため、制御装置5は、ステップS206を省略する。
図11のステップS207に示すように、制御装置5は、オーバーシュート量が許容範囲内か否かを判断し、オーバーシュート量が許容範囲内でない場合、すなわち、オーバーシュート量が許容範囲外である場合、吸引開始位置をトップリング下降位置よりも高い位置に変更する(ステップS208参照)。
一実施形態では、制御装置5は、吸引開始位置を初期時の位置(本実施形態では、トップリング下降位置)よりも所定の数値(例えば、1mm)だけ上昇させてもよい。この数値は、任意に設定することができる。他の実施形態では、制御装置5は、リテーナリング40の最下降位置と最上昇位置との間の距離に基づいて、吸引開始位置の変更を決定されてもよい。
図12はリテーナリング40の最下降位置および最上昇位置を示す図である。図12に示すように、リテーナリング40の最下降位置は、リテーナリング40が最も下降したときのリテーナリング40の下面の位置である。リテーナリング40の最上昇位置は、リテーナリング40が最も上昇したときのリテーナリング40の下面の位置である。制御装置5は、この最下降位置と最上昇位置との間の距離を所定の割合で分割して、分割された数値を吸引開始位置の変更に反映してもよい。
図11のステップS208の後、制御装置5は、再び、ステップS202〜ステップS207を実行して、オーバーシュート量が許容範囲内か否かを判断する。オーバーシュート量が許容範囲内でない場合、制御装置5は、オーバーシュート量が許容範囲内に収まるまで、吸引開始位置をトップリング下降位置よりも高い位置に変更する動作を繰り返す。
このような動作を実行することにより、押し上げピン146がリテーナリング40(弾性バッグ46)に押し下げられる前に、制御装置5は、弾性バッグ46の内部の真空引きを開始することができる。したがって、基板処理システム200は、リテーナリング40の高さのオーバーシュート量を低減することができ、結果として、速やかに、ウェハWをリリースすることができる。
吸引開始位置が高すぎると、トップリング31がトップリング下降位置に到達する前に、弾性バッグ46の内部に第2真空圧力が形成される可能性がある。したがって、制御装置5は、吸引開始位置を、弾性バッグ46の内部に第2真空圧力が形成される前にトップリング31がトップリング下降位置に到達する高さに決定する。
図13は制御装置5の動作のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。図13に示す実施形態では、制御装置5は、リテーナリング40が所定の上昇位置まで完全に上昇しているか否かを確認する動作を実行する。上述したように、弾性バッグ46の一部にしわが寄った状態(すなわち、捻れるように変形した状態)で、弾性バッグ46の内部が真空引きされると、弾性バッグ46は、その一部が重なるように収縮する。この場合、リテーナリング40は、完全に上昇しないおそれがある。
そこで、制御装置5は、リテーナリング40が完全に上昇しているか否かを判断する動作を実行してもよい。図13のステップS301〜ステップS303に示すように、制御装置5は、トップリング31の下降を開始し、弾性バッグ46の内部に真空を形成し、トップリング31をトップリング下降位置まで下降させる。
その後、制御装置5は、高さ測定センサ230から取得した高さデータに基づいて、リテーナリング40の高さを測定し(ステップS304参照)、測定されたリテーナリング40の高さが過去に測定されたリテーナリング40の高さよりも高いか否かを判断する(ステップS305参照)。一実施形態では、過去に測定されたリテーナリング40の高さは、過去に複数回測定されたリテーナリング40の高さの平均であってもよい。他の実施形態では、過去に測定されたリテーナリング40の高さは、直前に測定されたリテーナリング40の高さであってもよい。
測定されたリテーナリング40の高さが過去に測定されたリテーナリング40の高さよりも高い場合(ステップS305の「Yes」参照)、制御装置5は、リテーナリング40が完全に上昇していないと判断し、リトライ動作の開始を決定する(ステップS306参照)。その後、制御装置5は、トップリング31を所定の位置まで上昇させ(ステップS307参照)、弾性バッグ46の内部に加圧流体を供給した後、弾性バッグ46の内部を大気開放する(ステップS308参照)。その後、制御装置5は、再び、ステップS301を実行する。
測定されたリテーナリング40の高さが過去に測定されたリテーナリング40の高さよりも高くない場合(ステップS305の「No」参照)、すなわち、測定されたリテーナリング40の高さが過去に測定されたリテーナリング40の高さ以下である場合、制御装置5は、リテーナリング40は完全に上昇したと判断する。その後、ウェハWがリリースされる。
このように、制御装置5は、過去に測定されたリテーナリング40の高さに基づいて、リトライ動作を実行するか否かを決定する。本実施形態によれば、制御装置5は、リテーナリング40が完全に上昇したと判断し、その後に、ウェハWがリリースされる。したがって、基板処理システム200は、ウェハWをより確実にリリースすることができる。
一実施形態では、制御装置5は、過去に複数回測定されたリテーナリング40の高さの平均または直前に測定されたリテーナリング40の高さに基づいて、リトライしきい値を決定してもよい。リトライしきい値は、定数であってもよい。測定されたリテーナリング40の高さを示す数値がリトライしきい値よりも高い場合、制御装置5は、リトライ動作を実行してもよい。
上述したすべての実施形態に係る制御装置5の動作を実行させるプログラムは、記憶装置5aに格納されてもよい。上述したすべての実施形態は、可能な限り、組み合わされてもよい。制御装置5は、図6、図11、および図13に係る実施形態を、可能な限り、組み合わせて、制御フローを実行してもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 ハウジング
2 ロード/アンロード部
3 研磨部
3A,3B,3C,3D 研磨ユニット
4 洗浄部
5 制御装置
6 第1リニアトランスポータ
7 第2リニアトランスポータ
10 研磨パッド
11 リフタ
12 スイングトランスポータ
20 フロントロード部
21 走行機構
22 搬送ロボット
30A,30B,30C,30D 研磨テーブル
31A,31B,31C,31D トップリング
32A,32B,32C,32D 研磨液供給ノズル
33A,33B,33C,33D ドレッサ
34A,34B,34C,34D アトマイザ
36 トップリングシャフト
40 リテーナリング
42 弾性パッド
46 弾性バッグ
51〜54,56 流体路
143 リテーナリングステーション
144 押し上げ機構
145 サポートベース
146 押し上げピン
147 ばね
148 ケーシング
190 第1洗浄室
191 第1搬送室
192 第2洗浄室
193 第2搬送室
194 乾燥室
200 基板処理システム
202 上下動装置
202a モータドライバ
202b モータ本体
205 加圧ライン
206 圧力調整部
207 加圧弁(開閉弁)
210 真空ライン
211 真空装置
212 真空弁(開閉弁)
215 大気開放ライン
216 大気開放弁(開閉弁)
220 真空形成機構
230 高さ測定センサ
230a 接触部
230b センサ部
240 距離センサ

Claims (14)

  1. 上下動可能なリテーナリングと、前記リテーナリングを上下動させる弾性バッグと、を備えたトップリングと、
    前記弾性バッグに連結された真空形成機構と、
    前記真空形成機構に接続された制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、プログラムを格納した記憶装置と、前記プログラムに従って演算を実行する処理装置と、を備えており、
    前記プログラムは、トップリング下降位置まで下降する前記トップリングの高さを測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記トップリングの高さと吸引開始位置とを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記トップリングの高さと前記吸引開始位置との比較結果に基づいて、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させる、基板処理システム。
  2. 前記プログラムは、前記トップリングの高さが前記吸引開始位置よりも低いことを条件として、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させる、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記プログラムは、前記トップリングが前記トップリング下降位置に到達するまで、前記リテーナリングの高さの時間変化を測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記時間変化のオーバーシュート量が所定の許容範囲内にあるか否かを比較する動作を前記処理装置に実行させ、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内にないことを条件として、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1または2に記載の基板処理システム。
  4. 前記プログラムは、前記オーバーシュート量が前記許容範囲内に収まるまで、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更する動作を繰り返す動作を前記処理装置に実行させる、請求項3に記載の基板処理システム。
  5. 前記プログラムは、前記リテーナリングの最下降位置と最上昇位置との間の距離に基づいて、前記吸引開始位置を変更する動作を前記処理装置に実行させる、請求項3または4に記載の基板処理システム。
  6. 前記プログラムは、前記リテーナリングの摩耗量を測定する動作を前記処理装置に実行させ、前記リテーナリングの摩耗量に相当する距離を前記吸引開始位置に反映する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  7. 前記プログラムは、前記トップリングが前記トップリング下降位置まで下降した後、前記リテーナリングの高さを測定する動作を前記処理装置に実行させ、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いか否かを判断する動作を前記処理装置に実行させ、測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いことを条件に、前記トップリングを再び下降させるリトライ動作の開始を決定する動作を前記処理装置に実行させる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  8. 上下動可能なリテーナリングと、前記リテーナリングを上下動させる弾性バッグと、を備えたトップリングをトップリング下降位置まで下降させる動作をトップリング上下動装置に実行させるステップと、
    下降する前記トップリングの高さを測定するステップと、
    前記トップリングの高さと吸引開始位置とを比較する動作を実行するステップと、
    前記トップリングの高さと前記吸引開始位置との比較結果に基づいて、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を、前記弾性バッグに連結された真空形成機構に実行させるステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 前記トップリングの高さが前記吸引開始位置よりも低いことを条件として、前記弾性バッグの内部に真空を形成する動作を前記真空形成機構に実行させるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項8に記載の記録媒体。
  10. 前記トップリングが前記トップリング下降位置に到達するまで、前記リテーナリングの高さの時間変化を測定するステップと、
    前記時間変化のオーバーシュート量が所定の許容範囲内にあるか否かを比較するステップと、
    前記オーバーシュート量が前記許容範囲内にないことを条件として、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項8または9に記載の記録媒体。
  11. 前記オーバーシュート量が前記許容範囲内に収まるまで、前記吸引開始位置を前記トップリング下降位置よりも高い位置に変更するステップを繰り返すステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項10に記載の記録媒体。
  12. 前記リテーナリングの最下降位置と最上昇位置との間の距離に基づいて、前記吸引開始位置を変更するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項10または11に記載の記録媒体。
  13. 前記リテーナリングの摩耗量を測定するステップと、
    前記リテーナリングの摩耗量に相当する距離を前記吸引開始位置に反映するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の記録媒体。
  14. 前記トップリングが前記トップリング下降位置まで下降した後、前記リテーナリングの高さを測定するステップと、
    測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いか否かを判断するステップと、
    測定された前記リテーナリングの高さが過去に測定されたリテーナリングの高さよりも高いことを条件に、前記トップリングを再び下降させるリトライ動作の開始を決定するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、請求項8乃至13のいずれか一項に記載の記録媒体。
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