JP2005166797A - 基板処理装置、露光装置、デバイスの製造方法 - Google Patents

基板処理装置、露光装置、デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロードロック室内ガスの真空排気時の断熱膨張により生じる基板温度の低下を防止できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室1と、該第一の処理室1及び大気と夫々開閉装置41,42で連結される第二の処理室4を有する減圧、常圧基板処理装置において、被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室4を経由して第一の処理室1へ搬送されるものであって、前記第二の処理室4の内容積が、該第二の処理室4を経由して搬送される基板の体積の凡そ10倍以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

大気中もしくは大気と略同じ雰囲気から、それとは異なる雰囲気で満たされた処理室内に被処理物を搬送する基板搬送方法、基板処理装置、さらに露光装置、デバイスの製造方法に関する。
半導体の高集積化に伴い、半導体回路の微細化が進められている。
例えばシリコンウエハに回路パターンを転写する半導体露光装置についてみてみると、パターンの微細化のためには露光に用いられる露光光の波長を短くしなければならず、g線、i線からKrF、ArF、F2レーザーやSRリングより放射される軟X線等短波長化が進められて来た。
波長の短い露光光は大気中では減衰が激しいため、露光装置の露光部をチャンバに納め、チャンバ内を露光光の減衰の少ない減圧He雰囲気や真空雰囲気とする事が行われている。
またプロセス処理装置などでは、処理ガスが大気と異なる場合やウエハ上のレジストの酸化防止の為に、大気と異なる雰囲気や真空雰囲気とする事が行われる。
この様な処理装置では被処理物である基板を処理部の設けられた第一の処理室であるチャンバと大気中の基板供給部の間で搬送するのに、第二の処理室であるロードロック室4が設けられる(このようにロードロック室を有する従来技術としては、特許文献1、2等がある。)。
被処理基板には、Siウエハやレチクルなどがある。
ロードロック室4は搬入用、搬出用に複数が設けられる場合も有る。
図12に従来例の、ロードロック室4を設けた処理装置の例を示す。
図示の装置においては、基板の処理部を納める処理チャンバ内は、減圧He雰囲気とされている。
大気中にはウエハ供給部であるウエハキャリヤ載置部3を持ち、大気中に該キャリヤ載置部3とロードロック室4にアクセス可能に構成された第一のウエハ搬送手段51を有する。
ロードロック室4は大気中のウエハ供給部3との間を遮断する第一のゲート弁41と、処理チャンバとの間を遮断する第二のゲート弁42と、ロードロック室4内を排気する不図示の排気手段とHeやN2を供給する不図示のガス供給手段を有する。
またロードロック室4は例えば1枚ないし複数枚のウエハを収容可能なように構成されたウエハ載置台を有している。
以下に従来の装置の動作を説明する。
第一の搬送手段51がウエハキャリヤ載置部3に載置されたウエハキャリヤから1枚のウエハを取り出し、ロードロック室4までウエハを搬送する。
ウエハがロードロック室4に搬入されウエハ載置台に載置されると大気側との間を第一のゲート弁41を閉じて遮断し、ロードロック室4内の雰囲気置換が行われる。
ロードロック室4内の雰囲気置換は以下の様に行われる。
第一のゲート弁41を閉じ大気及び処理チャンバと遮断されると、不図示の真空排気弁が開かれる。すると真空排気配管を通じて不図示の真空排気ポンプによりロードロック室4内のガスが排気される。
所定の真空度に達するまで真空排気が行われる。所定の真空度まで排気が行われた後、真空排気弁を閉じ真空排気を停止する。
次に不図示のガス供給弁が開かれる。図示のロードロックにはHeとN2のガス供給弁が夫々設けられているが、ここで開かれるのは処理室を納めるチャンバの雰囲気と同一のガス供給弁であり、よってHeガス供給弁が開かれる。
ロードロック室4内の圧力が処理チャンバの圧力と等しくなるまでHeガスの供給が行われる。ロードロック室4内の圧力が処理チャンバの圧力と等しくなると、Heガス供給弁が閉じられ、Heガスの供給が止まる。
Heガスの供給が止まると、第二のゲート弁42が空き、処理チャンバ内の第二の搬送手段52によりウエハが取り出され不図示の処理ステーションへ搬送される。
処理ステーションにおいて処理されたウエハは第二の搬送手段52、および第一の搬送手段51によりロードロック室4を経由してウエハキャリヤ3へ戻される。
特開2003−031639号公報 特開2003−045947号公報
ロードロック室4内は容積が常に一定であるので、ロードロック室4内を真空に排気する際、内部のガスは断熱膨張を起こし、温度が低下する。内部ガスの温度低下は排気を含めた諸条件にもよるが、数度以上、条件によっては氷点下まで低下する。
この時ロードロック室4内に存在する基板は、ロードロック室4内のガスに晒されているので、ガスの冷却に伴い温度が低下する。
ロードロック室4内の断熱膨張により温度の低下した基板は、雰囲気置換の終了と共に装置内に搬入される。
露光装置では基板の温度は、転写精度、線幅精度等の為に高精度に制御される必要が有る。
ここで、ロードロック室4を通して装置に搬入された基板は前記の如く温度が低下しており、このまま露光すると転写精度が低下してしまうという問題が有った。
従来はウエハの温度を所定の温度に制御する為に、基板が雰囲気ガスや基板を搬送する手段との接触で少しずつ所定の温度に近づき所定温度に達するのを待つという方法を取る例が有った。
又従来の他の例では、装置内にヒーターや加熱手段を設け、基板を加熱して前記断熱膨張による基板の温度低下を防いでいた。ヒーターや加熱手段を設ける場所には大気中、ロードロック室内、処理チャンバ内等のバリエーションがある。
前者の方法は装置構成上は簡単な方法であるが、基板が所定温度に達するには長い時間を要してしまい、スループットの向上の妨げとなる課題が生じる。
後者の方法は加熱手段が増えることにより装置の構造を複雑にする、制御が煩雑になる、加熱手段の熱が装置に伝わり装置に局所的な変形を生じて基板搬送の精度を落す、といった問題が有った。
またロードロック室4の真空排気を遅くする事でもガスの温度低下、ひいては基板の温度低下を抑えることは可能である。
すなわちロードロック室4の壁は通常金属で作られ、ウエハやガスに対して熱容量が大きい。またロードロック室4の外壁は大気と接している為に、温度が低下した場合も大気から熱を与えられる為に温度低下しにくい。すなわち非常に大きな熱容量を持つのと等価である。
ロードロック室4内のガスはロードロック室4の壁面と常に接しており、温度が壁面より低ければ壁面より熱を受ける。また直接接触による以外に壁面からの放射によっても熱を受ける。この為に真空排気をゆっくりと行うと、壁から熱を受け取る時間が長くなり、壁から受け取る熱の総量が大きくなるため、ガスの温度低下が少なくなる効果がある。
しかしながらこの方法では真空排気の時間を極めて大きく設定せざるを得ず、従ってスループットを低下させてしまう問題がある。
以上のようにロードロック室4内ガスの真空排気時の断熱膨張によって基板の温度が低下する問題に関して、従来行われていた解決法ではスループットや構造の複雑さ、基板搬送精度等なんらかの問題が結果として新たに発生してしまっていた。
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、ロードロック室の真空排気時の断熱膨張による基板温度低下の問題に関して、ロードロック室の容積を基板の体積の20倍以内に抑える事で、基板の温度低下を0.3℃以下にすることができ、よって基板の温調等の手段を講じることなく処理室搬入後にすぐ露光等の処理を基板に施すことが出来、スループットが向上する基板処理装置を提供することを目的とする。
前記課題の解決の為に、本発明ではロードロック室4の内容積を、該ロードロック室4を経由して搬送される基板の容積の凡そ10倍以下に設定する事を特徴とする。
またロードロック室4に基板と共にホルダを搬入し、ホルダの容積によってロードロック室4の容積を縮小するのと凡そ等価の効果を得て、ロードロック室4の内容積を基板の容積の凡そ10倍以下にする事を特徴とする。
またロードロック室4の内容積を可変可能に構成し、ロードロック室4に基板を搬入後、ロードロック室4の容積を縮小して、縮小後のロードロック室4内容積を基板の容積の凡そ10倍以下にする事を特徴とする。
ロードロック室4の容積は真空排気時の、ロードロック室4内の基板の温度低下に関係し、ロードロック室4の容積が少ないほど基板の温度低下は少なくなる。
ロードロック室4の容積は真空排気時の、ロードロック室4内の基板の温度低下に関係し、ロードロック室4の容積が少ないほど基板の温度低下は少なくなる。
例えば300mmウエハを収納するロードロック室であれば、床面積で320mm×320mm=102,400mm程度は必要である。そこでロードロック室の高さをいろいろに仮定して300mmウエハの温度低下を計算してみると図11のグラフが得られる。なお、計算上排気に要する時間は同じと仮定している。
グラフで右上がりの線で示されるのがチャンバの内表面積であって、或るオフセットを持ってロードロック容積に比例する。一方ウエハ及びロードロック内のガスの温度は定常を23℃として右下がり、すなわちロードロック室容積が大きいほど温度低下も大きくなる。
本来の物理現象としての断熱膨張からすれば、ロードロックの容積等に関係なくガス温度の最低は最初と最後の圧力だけで決まる。しかし実際のロードロックにおいては、ロードロック内ガスはロードロック室の壁と接しており、接触により熱を受け取る。ロードロック室は通常金属で構成され、それ自体が内部のガスに比べて熱容量が大きい。しかもロードロック室の壁は外側が大気と接しており、従ってロードロック内ガスに比して大変に大きな熱容量を持つのと等価となる。この為にロードロック室内のガスは断熱膨張で温度低下する一方でロードロック室自体から熱を受け取り暖まる。熱をどれだけ受け取るかは接触面積に比例し、従ってロードロック室の内表面積が大きいほど多くの熱を受け取ることになる。
しかし前記の様に床面積を一定として考えると、チャンバ容積の増加は面積の増加より変化率が大きい。つまり受け取る熱量の増加よりガス容量の増加の方が割合が大きいと言うことである。従ってロードロック室容積が小さいほど、ガスの温度低下は少なくなる。
ウエハはロードロック室内でガスに晒されており、従ってガス温度が低下するとウエハも冷却されて温度が低下する。従ってガスの温度低下が少なくなればウエハの温度低下も少なくなる。
基板を処理する処理ステーションの基板保持部に静電チャックを用いた場合、チャックに吸着する際の基板の温度を、チャックとの温度差にして0.19℃以内に抑えなければならない。
基板の温度低下を0.19℃以内にする為には、図11からロードロック室4の容積を0.5Lに設定すれば良い。ロードロック室の容積を0.5Lにすると言うことは、厚さ方向で5mm、基板容積は300mmウエハでおよそ55,000mmなので、基板容積に換算して基板容積の凡そ10倍以下にすればよい。
ロードロック室4内の容積を基板容積の凡そ10倍にすることで、ロードロック室4内を真空に排気する際の基板の温度低下を0.19℃以内に抑え、ロードロック室4の真空排気に伴う基板の温度低下の問題を、スループット等の新たな問題を発生させることなく解決できる。
以上の構成により、ロードロック室4から装置に搬入されたウエハは、搬入された段階で所定の温度になっており、よってすぐにこの後の露光等の処理工程を行うことが出来、精度及びスループットが向上する。
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
(1)大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
前記第二の処理室の内容積が、該第二の処理室を経由して搬送される基板の体積の凡そ10倍以下であることを特徴とする基板処理装置。
(2)大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
被処理物である基板を大気中で容器に収納し、
該容器を大気中で封止し、
該容器を前記第二の処理室を経由して前記第一の処理室に搬送するものであって、
前記容器を前記第二の処理室に収容した状態での、前記第二の処理室の空間容積が、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下であることを特徴とする、
前記(1)に記載の基板処理装置。
(3)大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
前記第二の処理室内に基板収容容器が移動可能に構成され、
被処理物である基板を大気中で前記容器に収納し、
該容器を大気中で封止し、
該容器を前記第二の処理室に収容して前記第二の処理室の雰囲気を大気から第一の処理室と同じに置換し、
該容器を第一の処理室に移動して基板を取り出し、第一の処理室に搬送するものであって、
前記容器を前記第二の処理室に収容した状態での、前記第二の処理室の空間容積が、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下であることを特徴とする、
前記(1)に記載の基板処理装置。
(4)大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
前記第二の処理室が容積を可変させ得るように構成され、
被処理物である基板を前記第二の処理室に収納した状態で、
前記第二の処理室の容積を可変させ、
前記第二の処理室の容積を、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下とすることを特徴とする、
前記(1)に記載の基板処理装置。
(5)大気と異なる雰囲気で被処理物に対して処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する基板処理装置において、
前記被処理物を前記大気中から前記第2の処理室を経由して前記第1の処理室に搬送する搬送手段を有しており、
前記第2の処理室の容積が、前記被処理物の体積の10倍以下であることを特徴とする基板処理装置。
(6)前記(1)乃至(5)いずれかに記載の基板処理装置を有することを特徴とする露光装置。
(7)前記(1)乃至(5)いずれかに記載の基板処理装置と、光源からの光を前記被処理物に導く光学系とを有することを特徴とする露光装置。
(8)前記(6)または(7)に記載の露光装置を用いて前記被処理物を露光する工程と、前記露光された被処理物を現像する工程とを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
ロードロック室の真空排気時の断熱膨張による基板温度低下の問題に関して、ロードロック室の容積を基板の体積の20倍以内に抑える事で、基板の温度低下を0.3℃以下にすることができる。よって基板の温調等の手段を講じることなく処理室搬入後にすぐ露光等の処理を基板に施すことが出来、スループットが向上する効果がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に本発明の第一の実施例を示す。
本例は露光装置であって、不図示のウエハの露光処理部を内包する減圧He雰囲気に保たれている処理チャンバ1と、大気中に置かれているウエハ供給部3としてのウエハキャリヤを有する。本例ではウエハキャリヤ3はFOUPシステムとなっている。
また処理チャンバ1には後述する第二の搬送手段52を収めたチャンバ予備室2が接続されている。
チャンバ予備室2とウエハ供給部3の間には異なる雰囲気の間でウエハをやり取りする為のロードロック室4が設けられ、チャンバ予備室2、大気側と夫々第一のゲート弁41、第二のゲート弁42を介して連通されている。
大気部にはウエハキャリヤ3とロードロック室4との間でウエハを搬送する第一のウエハ搬送手段51が設けられる。
チャンバ予備室2には、ロードロック室4と不図示の基板処理部との間でウエハを搬送する第二のウエハ搬送手段52が設けられる。
大気中のウエハキャリヤ3とロードロック室4の間にはウエハをキャディ7に収納するキャディステーション6が設けられる。
第一のウエハ搬送手段51、キャディステーション6を取り囲んでミニクリーンブース8が設けられる。ミニクリーンブース8は大気中のウエハ搬送部を全て内包するように構成され、この為にロードロック室4は大気側の開口がミニクリーンブース8内に開口しており、ウエハキャリヤ3もFOUPシステムがミニクリーンブース8の壁面に取り付く形で、FOUPの開口がミニクリーンブース8の中に向いている。
第一のウエハ搬送手段51はロードロック室4とウエハキャリヤ3、キャディステーション6のいずれにもアクセス可能な構成とされており、本実施例ではロードロック室4とウエハキャリヤ3、及びキャディステーション6を円周状に配置し、その凡そ中心にスカラーロボットを配する構成としている。
キャディステーション6は第一のウエハ搬送手段51上のウエハをキャディ7に収納するのを補助するためのウエハ昇降手段63を有する。
キャディ7は図2の様な構成を持つ。
キャディ本体71は上面にウエハを載置する3本のピン72を有し、下面は搬送手段のハンドが進入、保持するための凹形状をしている。
3本のピン72は、通常の状態ではその上にウエハを保持した時に自重でウエハが撓む分より僅かに長く構成され、載置されたウエハがベース底面に触れることはなく、かつ最低の空間容積となるようになっている。
3本のピン72はベース74に設けられている。ベース74はキャディ本体71の中に組み込まれており、キャディ本体に対して上下に可動できる構造となっている。3本のピン72はキャディ本体71の上面に貫通した穴を通してキャディ本体71上でウエハを保持するようになっており、キャディ本体71の貫通穴と3本のピン72の隙間はOリング等の封止手段で気密に保たれている。
キャディの蓋75は開閉可能にキャディ本体71に保持されている。また蓋75のキャディ本体71と対向する面はウエハを内包するサイズの凹形状をしている。蓋75にはガスが通過可能な穴が適宜開けられており、各穴にはそれぞれULPA相当のフィルタ73が設置されている。
蓋75の穴はウエハの上には来ないように周辺に設けられることが望ましい。
キャディステーション6の構成の一つの例を図3に示す。
キャディステーション6は、本体61、キャディ載置台62、ウエハ昇降手段63からなる。
キャディ載置台62はウエハの収納、取り出しの際にキャディを所定位置に保持するもので、キャディを乗せる3本のピンからなる。ピンは必要に応じてキャディを吸着保持するように構成しても良いし、またキャディの位置決めの為の位置決めピンや、ウエハの収納、取り出し時にキャディがずれないようにするズレ防止ピンを設けても良いが、本図では最も簡単に載置ピンのみを示している。
ウエハ昇降手段63は上下方向に可動にできるように構成されている。可動する際のガイドの構成や、動力源等は何を用いてもよく、本例では最も簡単にただ上下に可動なピンとして示している。
ウエハ昇降手段63のピンは、キャディ載置台62にキャディが設置されると、キャディのベース74と対向する。ウエハ昇降手段63が上昇するとピンがベース74の底面に当接し、さらに昇降手段63の上昇に伴いベース74もキャディ本体71に対して上昇する。
ウエハのキャディ7への収納は図4の様に行われる。
ウエハを保持した第一のウエハ搬送手段51がアームを伸ばし、ウエハをキャディステーション6の上方、所定の位置まで搬送する。
次にキャディステーション6のウエハ昇降手段63が上昇しキャディ7のベース74を持ち上げる。ベース74上のピン72も上昇してハンド上のウエハに当接、さらに上昇してウエハを第一の搬送手段51のハンドから持ち上げる。
第一のウエハ搬送手段51がアームを引きハンドが退避すると、ウエハ昇降手段63はウエハを保持したまま下降する。ウエハもそれに伴い下降し、キャディのベース74がキャディ本体71の所定位置まで下降すると、ウエハ昇降手段63はベース74から離れ、そのまま下降して退避する。
キャディ7のウエハ載置ピン72にウエハが載置され、ウエハ昇降手段63が退避すると、キャディの蓋75が閉められる。
以上でキャディへのウエハの収納が完了する。
次に本実施例にかかる露光装置のウエハ搬送の動作を説明する。
大気中のウエハキャリヤ3に第一の搬送手段51が進入し、ウエハを1枚取り出す。ウエハを持った第一の搬送手段51はアームを縮め、キャディステーション6と、キャディステーション6上のキャディ7の状態を確認する。
キャディ7がウエハを受け入れ可能な状態で有るならば、第一のウエハ搬送手段51はアームをキャディ7の方に向け、既記の如くキャディ7にウエハを収納する。
ウエハがキャディ7に収納されると、次に第一のウエハ搬送手段51がキャディステーション6に再度進入する。
ここで第一のウエハ搬送手段51のハンドはウエハ単体とキャディの双方を保持可能に構成されている。
第一のウエハ搬送手段51は先ほどウエハをキャディ7へ収納した時より低く、キャディ7の下面より低く進入する。キャディ7の下にハンドが進入すると、第一のウエハ搬送手段51は上昇し、キャディステーション6からキャディ7を持ち上げる。
第一のウエハ搬送手段51はハンド上にキャディ7を保持したままアームを縮める。ここでロードロック室4の雰囲気のチェックを行う。
この時ロードロック室4が大気雰囲気であったとする。ここで図5に示す手順でロードロック室4へキャディ7が搬入される。第一の搬送手段51はロードロック室4に向けてアームを旋回させ、ゲート弁41の開状態を確認の上アームを伸ばし、ロードロック室4内へ内部にウエハを保持したキャディ7を搬入する。
続いて第一のウエハ搬送手段51はアームを下降させる。キャディ7は設置部がロードロック室4底面に接地してロードロック室4に載置される。キャディ7がロードロック室4に載置された後も第一のウエハ搬送手段51はアームを下降し、アームがキャディ7底面から離れ、アームの退避が可能な高さになると下降動作を停止する。
次に第一のウエハ搬送手段51はアームを引き、ハンドをロードロック室4から退避させる。
ウエハ搬送手段1が退避した後、大気との間を第一のゲート弁41で遮断し、雰囲気置換が行われる。
雰囲気置換は以下のように行われる。
第一のゲート弁41が閉じられると不図示の真空排気バルブが開かれ、不図示の真空排気手段によりロードロック室4内のガスの排気が開始される。排気され所定の真空度に到達すると、真空排気バルブが閉じられ、排気が終了する。
次に処理チャンバ1内の雰囲気ガスと同じHeガスが、不図示の給気手段の給気バルブが開かれてロードロック室4に供給される。
ロードロック室4内が処理チャンバ1と凡そ同じ圧力の減圧He雰囲気になると給気バルブが閉じられ、Heガスの供給が停止する。
ここで処理チャンバ1とロードロック室4の圧力を比較する。
両者の圧力差が所定の値より大きい場合は、圧力補正動作が行われる。
圧力補正動作には装置構成によって、複数の方法がある。
1つは処理チャンバ1とロードロック室4の間に連通配管を設け、配管の中途に封止バルブを設ける方法である。処理チャンバ1とロードロック室4の間の圧力差が所定値より大きい場合、連通配管の封止バルブを開き、処理チャンバ1とロードロック室4を連通配管で通じさせる。これで圧力差は基本的になくなるので、これによりロードロック室4の雰囲気置換動作は終了する。
他の1つの方法は、ロードロック室4の真空排気ないし雰囲気ガス供給を再度行って所定圧力にする方法である。すなわちロードロック室4の圧力が処理チャンバ1の圧力より高い場合は真空排気バルブを開いて真空排気を行い所定の圧力になったところで真空排気バルブを閉じて排気を停止する。またロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より低い場合はHeガスの供給バルブを開け、Heガスを所定の圧力になるまで供給する。前記排気か供給のいずれかの動作を行うことで、ロードロック室4と処理チャンバ1の圧力差が所定の値より小さくなると、ロードロック室4の雰囲気置換動作は完了する。
ロードロック室4の雰囲気置換動作が終了すると、第二のゲート弁42が開き、第二の搬送手段52がロードロック室4に進入してキャディ7をロードロック室4から、搬入と逆の手順で搬出する。
第二のウエハ搬送手段52はキャディ7を処理チャンバ1内の不図示のキャディステーションへと運ぶ。処理チャンバ1内のキャディステーションでは、大気中のキャディステーション6と逆の動作でウエハをキャディ7から取り出し、第二の搬送手段52がウエハを保持して処理ステーションへと搬送する。
この段階でウエハは既に所定の温度に達しており、すぐに次工程のウエハ処理を行うことが出来る様になっている。
また本例ではウエハがキャディ7に収納されているため、ロードロック室4の給排に伴ってパーティクルが付着することが無い利点を有する。
すなわち一般に知られるもう一つのロードロック室4の雰囲気置換の問題点として、パーティクルの付着がある。これは給排によるガスの流れにより、ロードロック室4の床面や側面に存在するパーティクルが巻き上げられ、ウエハの表面に付着するという問題である。
また排気時のガスの冷却でガス中の水分が凝結し、これに伴いガス中の微細なパーティクルが集結して大きなゴミとなってウエハに付着する問題も指摘されている。
しかし本例ではウエハはキャディ7内に収納され、真空排気時にはキャディ内ガスがキャディ外に排気されていくだけなのでロードロック内ガスには触れることが無く、給気時にはキャディのガス通過口にフィルタを備える為に、ロードロック室4内で巻き上げたパーティクルはフィルタで捕集されキャディ内には進入しない。
この為にロードロック室4の給排に伴うパーティクルの巻上げがあってもウエハに付着することがない。
ロードロック室4の給排に伴うパーティクル付着の問題の解決のために、給排気の制御を始め様々な方法が提案されているが、本例はそのいずれも必要とすることなくパーティクル付着の問題を解決し得るメリットがある。
図6に本報の第二の実施例の構成を、図7に本実施例の動作を示す。
本例はロードロック室4に、ウエハを収納するキャディ様の構造が内蔵されている。一方大気中にはウエハ供給部としてのウエハキャリヤ3、ウエハキャリヤ3とロードロック室4との間でウエハを搬送する第一のウエハ搬送手段51が設けられ、第一の実施例のキャディステーションは設けられない。
その他の構成は第一の実施例と同様である。
キャディ様構造9はロードロック室4内に設置され、ロードロック室4から第一のゲート弁41あるいは第二のゲート弁42を通って大気側、処理チャンバ側の夫々に、スライド機構96に支持されて移動可能に構成されている。
キャディ様構造9は上部が蓋95として開閉可能である。
ロードロック室4の脇、大気側と処理チャンバ側には夫々第一のウエハ昇降手段98、第二のウエハ昇降手段99が設けられる。その他の基本的なキャディの構造は第一の実施例と同様である。
図7において、ウエハのキャディ様構造9への収納は以下の様に行われる。
ロードロック室4が大気開放された状態で、大気側の第一のゲート弁41が開かれ、キャディ様構造9はスライド機構96に支持されてロードロック室4の外まで移動し、蓋95を開ける。
ウエハを保持した第一のウエハ搬送手段51がアームを伸ばし、ウエハをキャディ様構造9の上方、所定の位置まで搬送する。
次にキャディ様構造9の第一のウエハ昇降手段98が上昇しキャディ様構造のウエハ載置部92をベース94を介して持ち上げる。持ち上げられたウエハ載置部92はウエハを第一のウエハ搬送手段51のハンドから持ち上げる。
第一のウエハ搬送手段51がアームを引きハンドが退避すると、第一のウエハ昇降手段98が下降し、これに伴いウエハ載置部92はウエハを保持したまま下降する。ウエハもそれに伴い下降し、ウエハ載置部92がキャディ本体91に接して停止すると、ウエハ昇降手段98はウエハ載置部92から離れ、そのまま下降して退避する。
ウエハ昇降手段98が退避すると、キャディ様構造9の蓋95が閉められる。
続いてキャディ様構造9はスライド機構96に支持されてロードロック室4内に移動し、第一のゲート弁41が閉じられる。
以上でキャディ様構造9へのウエハの収納が完了する。
次にキャディ様構造9からのウエハの取り出しは以下の様に行われる。
ロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力と所定の圧力差以内であることを確認して、処理チャンバ1との間の第二のゲート弁42を開ける。
キャディ様構造9はスライド機構96に支持されてロードロック室4の外まで移動し、蓋95を開ける。次にキャディ様構造9の第二のウエハ昇降手段99が上昇し、キャディ様構造のウエハ載置部92をその上のウエハと共にベース94を介して持ち上げる。
第二のウエハ搬送手段52がアームを伸ばしハンドをウエハの下の所定位置まで進入させる。
第二のウエハ昇降手段99が下降しウエハが第二のウエハ搬送手段52のハンド上に載置されると、ウエハ載置部92はウエハから離れ、第二のウエハ昇降手段99と共にそのまま下降して退避する。ハンド上にウエハの載置された第二のウエハ搬送手段52は不図示の処理ステーションにウエハを搬送する。
次に本報にかかる露光装置のウエハ搬送の動作を説明する。
大気中のウエハキャリヤ3に第一のウエハ搬送手段51が進入し、ウエハを1枚取り出す。ウエハを持った第一のウエハ搬送手段51はアームを縮め、ロードロック室4とキャディ様構造9の状態を確認する。
ロードロック室4が大気雰囲気で、かつキャディ様構造9がウエハを受け入れ可能な状態で有るならば、第一のウエハ搬送手段51はアームをロードロック室4の方に向け、既記の如くキャディ様構造9にウエハを収納する。
ウエハがキャディ様構造9に収納されると、第一のゲート弁41が閉じられ、ロードロック室4の雰囲気置換が行われる。
雰囲気置換は以下のように行われる。
第一のゲート弁41が閉じられると不図示の真空排気バルブが開かれ、不図示の真空排気手段によりロードロック室4内のガスの排気が開始される。排気され所定の真空度に到達すると、真空排気バルブが閉じられ、排気が終了する。
次に処理チャンバ1内の雰囲気ガスと同じHeガスが、不図示の給気手段の給気バルブが開かれてロードロック室4に供給される。
ロードロック室4内が処理チャンバと凡そ同じ圧力の減圧He雰囲気になると給気バルブが閉じられ、Heガスの供給が停止する。
ここで処理チャンバ1とロードロック室4の圧力を比較する。
両者の圧力差が所定の値より大きい場合は、圧力補正動作が行われる。
圧力補正動作には装置構成によって、複数の方法がある。
1つは処理チャンバ1とロードロック室4の間に連通配管を設け、配管の中途に封止バルブを設ける方法である。処理チャンバ1とロードロック室4の間の圧力差が所定値より大きい場合、連通配管の封止バルブを開き、処理チャンバ1とロードロック室4を連通配管で通じさせる。これで圧力差は基本的になくなるので、これによりロードロック室4の雰囲気置換動作は終了する。
他の1つの方法は、ロードロック室4の真空排気ないし雰囲気ガス供給を再度行って所定圧力にする方法である。すなわちロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より高い場合は真空排気バルブを開いて真空排気を行い所定の圧力になったところで真空排気バルブを閉じて排気を停止する。またロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より低い場合はHeガスの供給バルブを開け、Heガスを所定の圧力になるまで供給する。前記排気か供給のいずれかの動作を行うことで、ロードロック室4と処理チャンバ1の圧力差が所定の値より小さくなると、ロードロック室4の雰囲気置換動作は完了する。
ロードロック室4の雰囲気置換動作が終了すると、第二のゲート弁42が開き、前記の様にキャディ様構造9からウエハが第二の搬送手段52によりロードロック室4から搬出され、不図示の処理ステーションへと搬送される。
この段階でウエハは既に所定の温度に達しており、すぐに次工程のウエハ処理を行うことが出来る様になっている。
図8に本報の第三の実施例を示す。
本例はロードロック室4の内容積が可変可能となるように構成されている。
その他の構成は第二の実施例と同様である。
第一のウエハ搬送手段51あるいは第二のウエハ搬送手段52がロードロック室4にウエハを保持して進入する場合は、ロードロック室4内のウエハ保持部より高い高さで進入しなければならない。従ってこの時はロードロック室4の天井の高さはD1より十分に広くなければならない。
しかしロードロック室4の容積をウエハ容積の○倍にする為には天井の高さはD2以下である必要があり、通常の構成ではD1>D2である。
そこでロードロック室4の天井を上下方向に可動に構成する。簡単には天井がピストンの様な構造であればよい。
図8において、本報にかかる露光装置のウエハ搬送の動作を説明する。
大気中のウエハキャリヤ3に第一のウエハ搬送手段51が進入し、ウエハを1枚取り出す。ウエハを持った第一のウエハ搬送手段51はアームを縮め、ロードロック室4の状態を確認する。
ロードロック室4が大気雰囲気で、ロードロック室4天井とロードロック室4床面との距離がD1以上であるとき、第一のウエハ搬送手段51はアームをロードロック室4の方に向け、第一のゲート弁41の開状態を確認の上アームを伸ばし、ロードロック室4内へウエハを搬入する。
続いて第一のウエハ搬送手段51はアームを下降させる。ウエハはロードロック室4内のウエハ設置部に移載され、さらにアームは下降を続けてハンドがウエハ底面から離れ、ハンドの退避が可能な高さになると下降動作を停止する。
次に第一のウエハ搬送手段51はアームを引き、ハンドをロードロック室4から退避させる。
ハンドがロードロック室4から退避すると、ロードロック室4容積の縮小動作が行われる。すなわち第一のゲート弁41が開状態で、ピストン状構造のロードロック室4天井が徐々に降下し、ロードロック室4床面との距離がD2になると停止する。
ロードロック室4容積の変更後、大気との間を第一のゲート弁41で遮断し、雰囲気置換が行われる。
雰囲気置換は以下のように行われる。
第一のゲート弁41が閉じられると不図示の真空排気バルブが開かれ、不図示の真空排気手段によりロードロック室4内のガスの排気が開始される。排気され所定の真空度に到達すると、真空排気バルブが閉じられ、排気が終了する。
次に処理チャンバ1内の雰囲気ガスと同じHeガスが、不図示の給気手段の給気バルブが開かれてロードロック室4に供給される。
ロードロック室4内が処理チャンバと凡そ同じ圧力の減圧He雰囲気になると給気バルブが閉じられ、Heガスの供給が停止する。
ここで処理チャンバ1とロードロック室4の圧力を比較する。
両者の圧力差が所定の値より大きい場合は、圧力補正動作が行われる。
圧力補正動作には装置構成によって、複数の方法がある。
1つは処理チャンバとロードロック室4の間に連通配管を設け、配管の中途に封止バルブを設ける方法である。処理チャンバ1とロードロック室4の間の圧力差が所定値より大きい場合、連通配管の封止バルブを開き、処理チャンバとロードロック室4を連通配管で通じさせる。これで圧力差は基本的になくなるので、これによりロードロック室4の雰囲気置換動作は終了する。
他の1つの方法は、ロードロック室4の真空排気ないし雰囲気ガス供給を再度行って所定圧力にする方法である。すなわちロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より高い場合は真空排気バルブを開いて真空排気を行い所定の圧力になったところで真空排気バルブを閉じて排気を停止する。またロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より低い場合はHeガスの供給バルブを開け、Heガスを所定の圧力になるまで供給する。前記排気か供給のいずれかの動作を行うことで、ロードロック室4と処理チャンバの圧力差が所定の値より小さくなると、ロードロック室4の雰囲気置換動作は完了する。
ロードロック室4の雰囲気置換動作が終了すると、第二のゲート弁42が開く。
第二のゲート弁42が開きロードロック室4が処理チャンバ1と通じると、ロードロック室4天井が上昇を開始し、天井とロードロック室4床面の間隔がD2になったところで停止する。
次に搬送手段52がロードロック室4に侵入してウエハをロードロック室4から搬出し、搬送手段52がウエハを保持して不図示の処理ステーションへと搬送する。
この段階でウエハは既に所定の温度に達しており、すぐに次工程のウエハ処理を行うことが出来る様になっている。
また本実施例は次の様に構成されてもよい。
すなわちロードロック室4内のウエハ載置部が、図9に示すように昇降可能に構成されている。
ウエハの搬入、搬出時にはウエハ載置部は上昇して、第一のウエハ搬送手段51および第二のウエハ搬送手段52とウエハの受け渡しを行う。ウエハを受け取ったウエハ載置部は下降する。この時ウエハとロードロック床面が接触しないぎりぎりの高さまでウエハ載置部は下降する。続いてロードロック室4の天井が、ロードロック室4床面との距離がD2ないしD2未満になるまで降下する。この時ロードロック室4天井は、ウエハの上面と接触しないぎりぎりの高さまで降下することができる。
この後の雰囲気置換等の動作は、前記の方法と同じに行われる。
この様にロードロック室4内のウエハ載置部を昇降可能に構成することで、ロードロック室4の真空排気時の容積をさらに小さくし、よってウエハの真空排気時の断熱膨張による温度低下を抑えることが出来る。
本報の第四の実施例を示す。
本例は第三の実施例と同じ構成で、ロードロック室4の内容積が可変可能となるようにロードロック室4が構成されている。
図10において、本報にかかる露光装置のウエハ搬送の動作を説明する。
大気中のウエハキャリヤ3に第一のウエハ搬送手段51が進入し、ウエハを1枚取り出す。ウエハを持った第一のウエハ搬送手段51はアームを縮め、ロードロック室4の状態を確認する。
ロードロック室4が大気雰囲気で、ロードロック室4天井とロードロック室4床面との距離がD1以上であるとき、第一のウエハ搬送手段51はアームをロードロック室4の方に向け、第一のゲート弁41の開状態を確認の上、アームを伸ばし、ロードロック室4内へウエハを搬入する。
続いて第一のウエハ搬送手段51はアームを下降させる。ウエハはロードロック室4内のウエハ設置部に移載され、さらにアームは下降を続けてハンドがウエハ底面から離れ、ハンドの退避が可能な高さになると下降動作を停止する。
次に第一のウエハ搬送手段51はアームを引き、ハンドをロードロック室4から退避させる。
ハンドがロードロック室4から退避すると、ロードロック室4容積の縮小動作が行われる。すなわち第一のゲート弁41が開状態で、ピストン状構造のロードロック室4天井が徐々に降下し、ロードロック室4床面との距離がD2になると停止する。
ロードロック室4容積の変更後、大気との間を第一のゲート弁41で遮断し、雰囲気置換が行われる。
雰囲気置換は以下のように行われる。
ゲート弁が閉じられると不図示の真空排気バルブが開かれ、不図示の真空排気手段によりロードロック室4内のガスの排気が開始される。排気され所定の真空度に到達すると、真空排気バルブ43が閉じられ、排気が終了する。
次に処理チャンバ1内の雰囲気ガスと同じHeガスが、給気手段の給気バルブが開かれてロードロック室4に供給される。
ここで雰囲気ガスであるHeガスの供給とともにロードロック室4の天井を上昇させ、ロードロック室4の容積を増大させる。
ロードロック室4の天井の上昇を、天井とロードロック室4床面との距離がD2になるまで続け、D2になった段階で天井の上昇を止める。
真空とは異なる、ある雰囲気状態でロードロック室4の天井を上昇させロードロック室4容積を増大させると、断熱膨張によりガスが冷却されるが、この場合はガスの供給を同時に行っているので、ガス温度は下がらない。
よってウエハの温度低下の問題も発生しない。
ロードロック室4内が処理チャンバと凡そ同じ圧力の減圧He雰囲気になると給気バルブが閉じられ、Heガスの供給が停止する。
以上の動作のうち天井の上昇はHeガスが所定圧力まで供給されるより前に完了することが望ましい。
天井が床面との距離がD2になるまで上昇するのより早くHeガス圧力が所定圧を超え、Heガスの供給が停止する場合は、天井の上昇が終了した後、ロードロック室4内の雰囲気圧力を確認し、圧力が所定圧より低い場合は再度Heガスを供給する。
ここで処理チャンバ1とロードロック室4の圧力を比較する。
両者の圧力差が所定の値より大きい場合は、圧力補正動作が行われる。
圧力補正動作には装置構成によって、複数の方法がある。
1つは処理チャンバとロードロック室4の間に連通配管を設け、配管の中途に封止バルブを設ける方法である。処理チャンバとロードロック室4の間の圧力差が所定値より大きい場合、連通配管の封止バルブを開き、処理チャンバとロードロック室4を連通配管で通じさせる。これで圧力差は基本的になくなるので、これによりロードロック室4の雰囲気置換動作は終了する。
他の1つの方法は、ロードロック室4の真空排気ないし雰囲気ガス供給を再度行って所定圧力にする方法である。すなわちロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より高い場合は真空排気バルブを開いて真空排気を行い所定の圧力になったところで真空排気バルブを閉じて排気を停止する。またロードロック室4の圧力が処理チャンバの圧力より低い場合はHeガスの供給バルブを開け、Heガスを所定の圧力になるまで供給する。前記排気か供給のいずれかの動作を行うことで、ロードロック室4と処理チャンバの圧力差が所定の値より小さくなると、ロードロック室4の雰囲気置換動作は完了する。
ロードロック室4の雰囲気置換動作が終了すると、第二のゲート弁42が開く。
第二のゲート弁42が開きロードロック室4が処理チャンバと通じると、第二のウエハ搬送手段52がロードロック室4に侵入してウエハをロードロック室4から搬出し、第二のウエハ搬送手段52がウエハを保持して不図示の処理ステーションへと搬送する。
この段階でウエハは既に所定の温度に達しており、すぐに次工程のウエハ処理を行うことが出来る様になっている。
本実施例は上述のような基板処理装置、基板搬送方法のみには限らない。例えば、大気と異なる雰囲気で被処理物に対して処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する基板処理装置において、前記被処理物を前記大気中から前記第2の処理室を経由して前記第1の処理室に搬送する搬送手段を有しており、前記第2の処理室の容積が、前記被処理物の体積の10倍以下であることを特徴とするような基板処理装置であっても構わない。
さらには、実施例を含め、上述の基板処理装置を有する露光装置にも適用可能である。具体的には、上述の基板処理装置と、光源からの光を前記被処理物に導く光学系とを有するように構成する。具体的には、照明光学系と、その照明光学系により照明されるレチクルを支持するレチクルステージと、レチクルからの光を被処理物に投影する投影光学系とを有するように構成するとなお好ましい。
また、上述の露光装置を用いたデバイスの製造方法にも適用可能である。具体的には、上述の露光装置を用いて前記被処理物を露光する工程と、前記露光された被処理物を現像する工程とを有するようなデバイスの製造方法に適用可能である。
本実施例によればロードロック室を介して装置に搬入されたウエハは、搬入された段階で所定の温度になっており、よってすぐにこの後の露光等の処理工程を行うことが出来、スループットが向上する効果がある。
(a),(b)本発明の実施例を説明する装置構成図 本発明のキャディの構造を説明する構成図 本発明のキャディステーションの構成を説明する構成図 (a),(b),(c),(d),(e)本発明のキャディへのウエハの収納動作を説明する図 (a),(b),(c),(d),(e)本発明のキャディをロードロック室4へ搬入する動作を説明する図 本発明の第二の実施例の構造を説明する構成図 (a),(b),(c),(d),(e),(f)本発明の第二の実施例のキャディ様構造へのウエハの収納動作を説明する図 (a),(b),(c),(d),(e),(f),(g)本発明の第三の実施例の動作を説明する図 本発明の第三の実施例の第二の構成を説明する構成図 (a),(b),(c),(d),(e),(f),(g)本発明の第四の実施例の動作を説明する図 ロードロック容積とウエハの温度低下を説明するグラフ (a),(b)従来の装置の構成を説明する構成図
符号の説明
1 処理チャンバ
2 チャンバ予備室
3 ウエハ供給部(ウエハキャリヤ載置部)
4 ロードロック室
41 第一のゲート弁
42 第二のゲート弁
43 ロードロック室天井
44 ウエハ昇降機構
51 第一の搬送手段
52 第二の搬送手段
6 キャディステーション
61 本体
62 キャディ載置台
63 ウエハ昇降手段
7 キャディ
71 キャディ本体
72 ウエハ載置ピン(3本)
73 通気フィルタ
74 ベース
75 蓋
8 クリーンブース
9 キャディ様構造
91 キャディ本体
92 ウエハ載置ピン(3本)
93 通気フィルタ
94 ベース
95 蓋
96 スライド機構
98 第一のウエハ昇降手段
99 第二のウエハ昇降手段

Claims (8)

  1. 大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
    被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
    前記第二の処理室の内容積が、該第二の処理室を経由して搬送される基板の体積の凡そ10倍以下であることを特徴とする基板処理装置。
  2. 大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
    被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
    被処理物である基板を大気中で容器に収納し、
    該容器を大気中で封止し、
    該容器を前記第二の処理室を経由して前記第一の処理室に搬送するものであって、
    前記容器を前記第二の処理室に収容した状態での、前記第二の処理室の空間容積が、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下であることを特徴とする、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
    被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
    前記第二の処理室内に基板収容容器が移動可能に構成され、
    被処理物である基板を大気中で前記容器に収納し、
    該容器を大気中で封止し、
    該容器を前記第二の処理室に収容して前記第二の処理室の雰囲気を大気から第一の処理室と同じに置換し、
    該容器を第一の処理室に移動して基板を取り出し、第一の処理室に搬送するものであって、
    前記容器を前記第二の処理室に収容した状態での、前記第二の処理室の空間容積が、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下であることを特徴とする、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 大気と異なる雰囲気で処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する減圧・常圧基板処理装置において、
    被処理物である基板が、大気から前記第二の処理室を経由して第一の処理室へ搬送されるものであって、
    前記第二の処理室が容積を可変させ得るように構成され、
    被処理物である基板を前記第二の処理室に収納した状態で、
    前記第二の処理室の容積を可変させ、
    前記第二の処理室の容積を、搬送される基板の容積の凡そ10倍以下とすることを特徴とする、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 大気と異なる雰囲気で被処理物に対して処理を行う第一の処理室と、該第一の処理室及び大気と夫々開閉装置で連結される第二の処理室を有する基板処理装置において、
    前記被処理物を前記大気中から前記第2の処理室を経由して前記第1の処理室に搬送する搬送手段を有しており、
    前記第2の処理室の容積が、前記被処理物の体積の10倍以下であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の基板処理装置を有することを特徴とする露光装置。
  7. 請求項1乃至5いずれかに記載の基板処理装置と、光源からの光を前記被処理物に導く光学系とを有することを特徴とする露光装置。
  8. 請求項6または7に記載の露光装置を用いて前記被処理物を露光する工程と、前記露光された被処理物を現像する工程とを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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