JP5010620B2 - プロセス装置 - Google Patents

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本発明は、半導体などのプロセス装置に係る。より詳細には、大型基板上での完全軸対称なプロセスを実現し、高周波プラズマプロセスに適用する場合は高周波の損失が少ないプロセス装置に関する。
従来、半導体プロセス装置としては以下のような技術が知られている。
(1)図9及び図9の10−10断面図である図10に示すように、多角形の搬送室101の各辺(側部)にプロセス室102a,102b,102cをそれぞれゲートバルブ104a,104b,104cを介して接続した構造を有するプロセス装置である。
このプロセス装置においては、図10に示すように、搬送室101内にはウエハなどの被処理体107の受け渡しを行うためのアーム105が設けられている。このアーム105は回転可能であり、また伸縮可能な構造を有している。
被処理体107の受け渡しに際してゲートバルブ104a、104bを開閉することにより行う。
また従来、他のプロセス装置としては以下のような技術が知られている。
(2)図11に示すように、バッフル板と呼ばれる複数の穴の空いた板206でプロセス室201を上下に仕切り、バッフル板206で仕切られて形成されたプロセス室201の下側の空間202の側面に真空ポンプ207を設けておく構造を有するプロセス装置である。
ここでバッフル板206は、プロセス室201に連通せしめて設けられているガス導入管208から導入され、プロセスガスを被処理体209周辺から均一に排気することを目的として設けられたものである。
すなわち、もしバッフル板206を設けておかないと、プロセスガスは排気ポンプ207が設けられた側に偏って流れてしまい、被処理体209に対して均一な処理ができなくなってしまうからである。特に被処理体の径が200mm以上になるとかかるガスの流れの偏りによる処理の不均一性が顕著に現れる。
なお、図11において203は、プロセス室201の側面に、ゲートバルブ204を介して接続されている搬送室である。
(3)図12に示すように、プロセス室301を形成する容器の底面に、複数の排気孔306を外部と通じて形成し、この排気孔306にフレキシブルな排気管302を接続し、さらに排気管302に真空ポンプ307を接続したプロセス装置である。
なお、図11において203は、プロセス室201の側面に、ゲートバルブ204を介して接続されている搬送室である。また、305は被処理体を保持するためのステージ、308はプロセスガス導入管である。
しかし、上記従来技術には、次のような問題がある。上記(1)の技術では、ゲートバルブ104bの接続されるプロセス室101の側面に被処理体が通る大きな孔を形成しなければならないため、プロセス室101の形状が軸対称からはずれる。
プロセス室101の形状が軸対称からはずれるとプロセスガスの流れに乱れが生じる。また、プラズマプロセスの場合はプラズマ形状に乱れが生じてしまう。その結果、被処理体に対する処理の不均一性をもたらす。特に、ウェーハサイズが直径200mmを超えるとこの問題が顕著になってくる。
一方、かかるプロセスガスの流れやプラズマ形状の乱れによる影響を抑えるためにはプロセス室101を大きくしてプロセス室101を形成する壁を被処理体から遠ざければよいが、プロセス室101を大きくすると、プロセス室の占有面積が大きくなってしまう。
また、上記(1)の技術では、プロセス室101とゲートバルブ104a,104b、104c、104dとが絶縁性のOリング(図示せず)を介して接触しているため、高周波励起プラズマにおいてはプロセス室101を形成する壁を流れる高周波電流がゲートバルブ104a,104b、104c、104d部で広く遮断される。ゲートバルブ104a,104b、104c、104dから流れる分の高周波電流は、ゲートバルブ104a,104b、104c、104dのベローズなどで大きく損失するため、全体として高周波電力の損失が大きくなってしまう。また、高周波電流の流れが非対称になることにより、壁のプラズマポテンシャルが非対称になり、プラズマ形状が不均一になりやすかった。
上記(2)の技術では、バッフル板206の存在のために排気ラインのコンダクタンスが低下し、大流量のガスを効率よく流すことができなかった。
上記(3)の技術では、複数の排気管302がプロセス室301の下に伸びており、プロセス室301の下の空間が排気管302により占められてしまう。そのため、例えば、被処理体309を載置するためのステージ305などのメンテナンスを行うための空間が狭くなっていた。
本発明は、ガスの流れやプラズマ形状を均一にすることが可能であり、かつ、装置の占有面積が小さなプロセス装置を提供することを目的とする。
本発明は、高周波プラズマプロセスで投入した高周波電力の損失を減らし、効率的にプラズマを発生、維持させることが可能なプロセス装置を提供することを目的とする。
本発明は、排気ラインのコンダクタンスを大きく絞らずにウェーハ周辺から大量のプロセスガスを均一に排気することが可能なプロセス装置を提供することを目的とする。
本発明は、排気ラインをコンパクトにしてプロセス室の下方においけるメンテナンスのための空間を広く取ることが可能なプロセス装置を提供することを目的とする。
本発明のプロセス装置は、被処理体を搬送するための搬送室と、該搬送室の上部にゲート
を介して設けられたプロセス室と、外部からシールされ、被処理体を載置する載置部を有
するステージと、搬送室と外部とをシールしつつ、該ステージの載置部をゲートを介して
搬送室とプロセス室との間を出入するように移動させるための手段と、該載置部がプロセ
ス室内にあるときに搬送室とプロセス室とをシールするための手段とを有することを特徴
とする。
また、本発明のプロセス装置は、複数のプロセス室と、前記複数のプロセス室の下方に設けられた搬送室と、前記複数のプロセス室と搬送室とを区切るゲートバルブとで構成されるプロセス装置において、前記プロセス室の底面には、被処理体の中心に関して軸対称をなして形成された複数の排気孔が設けられさらに、該それぞれの排気孔に連通する鉛直方向に配置された複数の排気通路と、該複数の排気通路同士を、側面にて、連通する複数の横穴とが前記プロセス装置の下方に配置され、前記複数の排気通路の少なくとも1つには、真空ポンプが接続されていることを特徴とするプロセス装置である。
本発明では、プロセス室の下方に搬送室が設けられている。そのためプロセス室と搬送室とのゲートは、プロセス室の下方に存在し、プロセス室の側面には存在しない。
そのため、プロセス室の形状を軸対称に形成することができ、プロセス室を大きくせずともガスの流れに乱れが生じることを防止することができる。また、プラズマプロセスの場合はプラズマ形状の乱れを防止することができる。その結果、被処理体が200mm径を超える大口径であっても処理を均一に行うことができる。
ゲートバルブはプロセス室の側面には存在しないため、従来技術で生じていた、高周波励起プラズマにおいてはプロセス室101を形成する壁を流れる高周波電流がゲートバルブ104a,104b部で広く遮断されるということはなく、高周波電力の損失を小さくすることができる。
本発明では、ゲートバルブはプロセス室の下方に存在するため、それにより高周波電力の損失の発生を完全には除去できないが、高周波電流の流れは対称であり、従って、プラズマポテンシャルも対称であり、プロセス室においては均一なプラズマを得ることが可能となり、200mmを超える大口径の被処理体に対しても均一な処理を行うことができる。
本発明において、搬送室と外部とをシールしつつ、該ステージの載置部をゲートを介して搬送室とプロセス室との間を出入するように移動させるための手段としては、搬送室側壁とステージとの間に設けられたベローズを用いることが好ましい。
また、載置部がプロセス室内にある状態、すなわち、ステージを上昇させ、プロセス室に被処理体を搬入し成膜などのプロセス処理を行っているときにおける搬送室とプロセス室とのシールは例えば次ぎのように行えばよい。
すなわち、ステージ側面に、ゲートの径より大きな径を有するフランジを設けておき、さらに、このフランジの上面に溝を形成し、その溝内にOリングを載置しておけばよい。ステージを上昇させるとこのOリングはプロセス室の下面と接触し、簡単な構造でプロセス室と搬送室との間のシールが確保される。
本発明のプロセス装置は、プロセス室と、該プロセス室の底面に、被処理体の中心に関して略軸対称をなして形成された複数の排気孔と、該それぞれの排気孔に連通する複数の排気通路と、該複数の排気通路同士を連通する横穴と、を該プロセス室の下方に有し、該横穴の少なくとも1つに真空ポンプを接続したことを特徴とする。
本発明では、バッフル板を設ける代わりに、被処理体の中心に関して略軸対称をなして複数の排気孔及びこの排気孔に連通する排気通路をプロセス室下のブロックに形成する。排気孔の数は奇数、偶数を問わない。また、4個以上がより均一性のある排気を行う上からは好ましい。この孔の大きさとしては、プロセス室のコンダクタンスの約5倍以上のコンダクタンスとなるようすることが好ましい。
このような排気孔及び排気通路を被処理体の周囲に軸対称をなすように形成することにより均一排気が可能となる。また、バッファ板を用いることもないため排気ラインのコンダクタンスの低下という問題もなく大流量のガスを効率よく流すことができる。
また、チューブ管も用いられていためメインテナンスを用意に行うことができる。
本発明によれば次の諸々の効果を達成することができる。
(1)ガスの流れやプラズマ形状を均一にすることが可能であり、かつ、装置の占有面積が小さなプロセス装置を提供することができる。
(2)、高周波プラズマプロセスで投入した高周波電力の損失を減らし、効率的にプラズマを発生、維持させることが可能なプロセス装置を提供することができる。
(3)排気ラインのコンダクタンスを大きく絞らずにウェーハ周辺から大量のプロセスガスを均一に排気することが可能なプロセス装置を提供することができる。
(4)排気ラインをコンパクトにしてプロセス室の下方においけるメンテナンスのための空間を広く取ることが可能なプロセス装置を提供することができる。
また、占有面積が少なく、そのためクリーンルーム内に複数の装置を設置することが可能である。生産ラインにおいては、大量のウエハを処理可能な大型半導体生産ラインを構築する代わりに、月産3000〜5000枚の比較的小さなラインをパラレルに数ラインもつ並列分散型半導体生産ラインとすることが好ましい。こうすることにより改良されたプロセスで生産ラインをアップバージョンすることが非常にやりやすくなる。
実施例1に係るプロセス装置の平面図である。 図1の2−2断面図である。 実施例1に係るプロセス装置の操作行程図である。 実施例1に係るプロセス装置の操作行程図である。 実施例1に係るプロセス装置の操作行程図である。 実施例1に係るプロセス装置の操作行程図である。 実施例1に係るプロセス装置の平面図である。 図7の8−8断面図である。 従来例に係るプロセス装置の平面図である。 図9の10−10断面図である。 他の従来例に係るプロセス装置の側断面図である。 他の従来例に係るプロセス装置の側断面図である。 実施例3に係るプロセス装置の断面図である。 実施例3に係るプロセス装置の操作手順をしめすプロセス図である。
(実施例1)
図1及び図2に本実施例に係るプロセス装置を示す。
本例のプロセス装置は、被処理体415を搬送するための搬送室402と、搬送室402の上部にゲート416(図4)を介して設けられたプロセス室403と、外部からシールされ、被処理体415を載置する載置部412を有するステージ406と、搬送室402と外部とをシールしつつ、ステージ406の載置部412をゲート416を介して搬送室402とプロセス室403との間を出入するように移動させるための手段410と、載置部412がプロセス室403内にあるときに搬送室402とプロセス室403とをシールするための手段(413,414)と、を有する。
以下、本発明の実施例をより詳細に説明する。
図2に示す200mmウェーハプラズマプロセスクラスターツールは1台の搬送室402とその上に設置された1台のローダー/アンローダー室401と3台のラジアルラインスロットアンテナを用いたマイクロ波励起プラズマプロセス室403からなる。
搬送室402はアルミニウム製で、中央にウエハ搬送ロボット(メックス社製UTV−2500H)405が設置されている。搬送室402はターボ分子ポンプ(セイコー精機社製STP−300)(図示せず)で真空引きしている。
ローダー/アンローダー室401はアルミニウム製で、6枚までウェーハがセットできるカセットが中に入る。ローダー/アンローダー室401内は、ターボ分子ポンプ(セイコー精機社製STP−300)(図示せず)で真空引きする。またカセット取り出しのためのリークポートが設置されている。
また、カセット載置台418には昇降機構410がついており、スロット番号を指定するとそのスロットが搬送ロボット405のアームの高さになるよう自動調節する。なお、昇降機構410はカセット愛知大418の底面に一端が取り付けられ、搬送室402の底面に他の一端が取り付けられているベローズ410により構成されている。
ローダー/アンローダー室401と搬送室402との間の真空シールは、カセット載置台418の上面に取り付けられたOリング417によってなされる。
プロセス室403はアルミニウム製で、上部には2.45GHzのマイクロ波をチャンバー内に均一に導入するラジアルラインスロットアンテナ419が設置されている。
ウエハステージ406は表面がアルミナでコーティングされており、ヒーター、温度センサー、リフトピン、静電チャック、高周波バイアス印加機構などの周辺機構が取り付けてある。これらの周辺機構は必要に応じてメインテナンスが行われる。
ウエハステージ406の被処理体載置部412の側面にはゲート416の径より大きな径を有するフランジ413が設けてあり、このフランジ413の上面にはOリング414が設けてある。
本例では、フランジ413の底面にベローズ410の一端を溶接固着してある。また、ベローズ410の他端は搬送室402の底面に溶接固着してある。従って、搬送室402はこのベローズにより大気からシールされる。また、このベローズ410の伸縮によりウエハステージ406の上下移動が行われる。
ベローズ410を伸ばすとウエハステージ406は上方に移動しフランジ413の上(及びOリング414)がプロセス室403の外部底面に当接する。これにより搬送室402とプロセス室403との間のシールが行われる。また、ベローズ410を縮ませるとウエハステージ406は下降する。ウエハステージ406は、その上面が搬送アームの高さになるように下降する。
プロセス室403は一般にブロックの内部を彫り込み加工することにより形成するが本例でも彫り込み加工により形成している。本例ではさらに、プロセス室403を彫り込み加工した後、プロセス室403の底面に複数個の排気孔408とこの排気孔408にそれぞれ連通する排気通路421を形成した。本例では排気孔408は、ウエハステージ406の周りに4個形成した。プロセスガスの均一な排気を行う上から、4個の排気孔408は、被処理体415の中心を軸とする軸対称の位置に形成してある。
また、各排気通路421同士を連通せしめるために横穴407を形成してある。横穴407は、搬送室402の角部底面に形成された外部に開口する真空ポンプ口409に連通せしめてある。真空ポンプ口409にはターボ分子ポンプ(セイコー精機社製STP−600H)(図示せず)が接続されている。
以下にクラスターツールの操作手順について説明する。ローダー/アンローダー室401を大気圧にリークし、直径200mmのシリコンウェーハをセットしたカセット404をローダー/アンローダー室401内に置き、真空引きする。
次に、図3に示すように、ベローズ410を縮ませることによりカセット404を下降させる。
次に図4に示すように、ベローズ410を縮ませることによりプロセス室403のウェーハステージ406を下降させ、搬送ロボット405を用いてウェーハ415をカセット404からウェーハステージ406のリフトピンの上に移し替える。
次に、図5に示すように、カセット404は上昇させ、ウェーハステージ406のリフトピンを格納して、ウェーハ415をウェーハステージ406の上面に載せる。
次に図6に示すようにウェーハステージ406を上昇させ、ウェーハ415がプロセス室403の中に置かれる。プロセス室403と搬送室402の間はウェーハステージ406の側面に形成されたフランジ413に置かれたOリング414でシールされる。
引き続きプロセス室403内でウェーハ415が処理され、上で述べたのと逆の工程でウェーハ415がカセット404に戻される。
ローダー/アンローダーとプロセス室が搬送室の横に設置され、ローダー/アンローダーと搬送室との間、および搬送室とプロセス室との間の真空シールにゲートバルブを用いている図9に示す従来のクラスターツールと比べて、本発明の構造を有するクラスターツールは、装置占有面積が約3分の1と小さくすることができた。
図1に示すプロセス装置を用いて、ウェーハステージに高周波を印加して、プラズマを発生させた。プロセス室403の上部はラジアルラインスロットアンテナの代わりに石英板を置き、上部からプラズマの発光強度を測定できるようにした。
ウェーハステージ406に印加した高周波は、周波数が13.56MHz、電力が2000Wとした。プロセス室403にはアルゴンガスをガス供給管411を介して100sccm供給し、プロセス室403内の圧力は20mTorrとした。
同様のプロセス条件で図9に示す従来のクラスターツールのプロセス室でも同様の条件でプラズマを発生させた。
同じ高周波電力を投入したにもかかわらず、本発明の装置で発生させたプラズマの発光強度は、従来の装置と比べて約10%強くなっており、高周波電力が効率よくプラズマに与えられていることが確認された。
また、プラズマ密度の分布は、従来の装置ではチャンバー内壁のゲートバルブに通じる穴側に偏っていたが、本例のプロセス装置では、軸対称なプラズマが生成できていることが目視で確認された。
本例のプロセス装置と、図11に示すバッフル板206を有する従来プロセス装置について、同じターボ分子ポンプ(セイコー精機社製STP−600H、排気速度600L/sec)を用いてアルゴンガスを排気した。流量5000sccmの場合のチャンバー圧力は、従来の装置で0.5Torrであるのに対し、本発明の装置では0.2Torrとより高真空度まで引くことが出来た。
したがって、排気ラインのコンダクタンスが本発明の装置では小さく、同じプロセス圧力の場合には本例のプロセス装置の方が大量のガスを流せることが確認された。
また、本例のプロセス装置は、プロセス室403の排気を図12に示すように各排気孔306に排気管302を接続して真空ポンプ307につないだ場合と比べて、プロセス室403下のスペースが広く空いて、メンテナンスしやすくなった。
(実施例2)
図7及び図8に基づいて実施例2に係るプロセス装置を説明する。本例のプロセス装置は、プロセス室201と、プロセス室201の底面に、被処理体209の中心に関して略軸対称をなして形成された複数の排気孔408と、それぞれの排気孔408に連通する複数の排気通路421と、複数の排気通路421同士を連通する横穴407と、をプロセス室201の下方に有し、横穴407の少なくとも1つに真空ポンプ207を接続してある。
本例のプロセス装置について実施例1と同様に、従来のプロセス装置と比較した。
本例のプロセス装置と、図11に示すバッフル板206を有する従来プロセス装置について、同じターボ分子ポンプ(セイコー精機社製STP−600H、排気速度600L/sec)を用いてアルゴンガスを排気した。流量5000sccmの場合のチャンバー圧力は、従来の装置で0.5Torrであるのに対し、本発明の装置では0.3Torrとより高真空度まで引くことが出来た。
したがって、排気ラインのコンダクタンスが本発明の装置では小さく、同じプロセス圧力の場合には本例のプロセス装置の方が大量のガスを流せることが確認された。
また、本例のプロセス装置は、プロセス室403の排気を図12に示すように各排気孔306に排気管302を接続して真空ポンプ307につないだ場合と比べて、プロセス室403下のスペースが広く空いて、メンテナンスしやすくなった。
(実施例3)
本例のプロセス装置を図13に示す。本例では、プロセス室の上壁10aに開口を有し、プロセス室の内部から隔離された状態でプロセス室を上下に移動し、上方の位置において開口を封止する構造を有する導入本体11が設けられ、導入本体11の上部に弾性支持体5を介して載置部4が設けられ、載置部4は、被処理物キャリア9を吸着・脱着可能に構成されている。
以下より詳細に説明する。被処理物であるウエハ1を搬送するウエハキャリア9は、ウエハ1を収納する収納ボックス3と、収納ボックス3内をシールする蓋2とからなっている。
本例では、収納ボックス3の底面にはフランジ3aが形成され、フランジ3aを含めた収納ボックス3の底面の幅はプロセス室に設けられた開口の径とほぼ同じ径となっている。蓋2にもフランジ3aが形成されており、フランジ2aを含めた蓋2の径は収納ボックス3の底面の径より少し大きく形成されており、フランジ2aの底面がフランジ3aの上面に当接してウエハキャリア内が封止される。なお、ウエハキャリア内は排気口(図示せず)により排気され減圧状態に保持される。
導入本体11は上部に外部フランジ11aを有している。外部フランジ11aはプロセス室上壁に形成された開口より大きな径を有している。また、外部フランジ11aの底面とプロセス室下壁10bとの間にベローズ6が固着されている。従って、ベローズの伸縮に伴い導入本体6は上下動する。また、導入本体11自体はプロセス室の外部にありプロセス室からは隔離されている。導入本体11が上方に位置したときには、外部フランジ11aはプロセス室上壁10aに当接し、開口は封止される。
導入本体11の上方には、弾性支持体(バネ)を介して載置部4が設けられている。この載置部4にウエハキャリア9の収納ボックス3が載置される。図13に示す例では、導入本体11に内部フランジ11bを設け、内部フランジ11bの上面にバネ5を設けてある。内部フランジ11には連通口13が形成されており、この連通口13を介して載置部4の下の空間と、導入本体11内の空間12とが連通している。導入本体12には排気ポート7が形成され、導入本体11の内部の空間12は排気ポート7を介して排気可能となっている。
なお、本例では、載置部4は電磁マグネットにより構成されており、電磁マグネットのon、offにより収納ボックス3の底面を吸着・脱着することができる。
次に、図14を用いてウエハの導入手順を説明する。図14(1)は、ウエハキャリア9を載置前の状態を示している。導入本体11は上方に位置しており、外部フランジ11aはプロセス室上壁に当接し開口は封止されている。
図14(2)は、ウエハキャリア9を載置部4に載置するとともに電磁スイッチをonとしてウエハキャリア9の収納ボックスを載置部上面に吸着させた状態を示している。ウエハキャリア9の内部は減圧状態であるため収納ボックスの底面を載置部4に吸着させただけでは、収納ボックスは蓋からは脱離しない。
図14(3)では、導入本体11の内部を排気ポート7を介して排気した状態を示している。導入本体11の内部の空間12を減圧状態にすると収納ボックス3と蓋2とは脱離し、蓋2はフランジ2aにおいてプロセス室上壁10aに保持されるが、収納ボックス3は自重のため下降する。
図14(4)はベローズが縮の状態であり、収納ボックス2は下降してアーム30の高さとなった状態を示している。この状態でウエハをアームに引き渡す。蓋2のフランジ2aはプロセス室上壁10aに当接しており、そのため、プロセス室は外部から封止される。
図14(5)は、ウエハの処理が終了し、収納ボックスを戻す状態を示している。ウエハ処理が終了した場合導入本体11の内部の空間12を大気圧に戻し、ベローズ6を伸びの状態にする。収納ボックスの3のフランジの上面は、蓋2のフランジの下面に当接し、また、外部フランジ11aの上面は、プロセス室上壁の下面に当接し、これによりプロセス室は外部から封止される。
次に電磁スイッチをoffにして、ウエハキャリア9を載置部4から脱離し、別の場所に搬送する。
以上のような手順でウエハのプロセス室内に導入すれば、ウエハは大気にさらされることなく、コンタミネーションの無いウエハに成膜などを行うことができることとなる。
1 ウエハ、
2 蓋、
2a フランジ、
3 収納ボックス、
3a フランジ、
4 載置部(マグネット)、
5 弾性支持体(バネ)、
6 ベローズ、
7 排気ポート、
9 ウエハキャリア、
10a プロセス室上壁、
10b プロセス室下壁、
10c プロセス室側壁、
11 導入本体、
11a 外部フランジ、
11b 内部フランジ、
12 空間、
101 搬送室、
102a,102b,102c プロセス室、
104a,104b,104c ゲートバルブ、
105 アーム、
107 被処理体、
206 バッフル板、
201 プロセス室、
203 搬送室、
207 真空ポンプ、
208 ガス導入管、
209 被処理体、
204 ゲートバルブ、
301 プロセス室、
302 排気管、
305 ステージ、
306 排気孔、
307 真空ポンプ、
308 プロセスガス導入管、
401 ローダー/アンローダー室、
402 搬送室、
403 プロセス室、
404 カセット、
405 搬送ロボット、
406 ステージ、
407 横穴、
408 排気孔、
409 真空ポンプ口、
410 移動させるための手段・昇降機構(ベローズ)、
412 載置部、
413 フランジ、
414 Oリング、
415 被処理体(ウエハ)、
416 ゲート、
417 Oリング、
418 カセット載置台、
419 ラジアルラインスロットアンテナ、
415 ウエハ、
421 排気通路。

Claims (1)

  1. 複数のプロセス室と、
    前記複数のプロセス室の下方に設けられた搬送室と、
    前記複数のプロセス室と搬送室とを区切るゲートバルブとで構成されるプロセス装置において、
    前記プロセス室の底面には、被処理体の中心に関して軸対称をなして形成された複数の排気孔が設けられ
    さらに、該それぞれの排気孔に連通する鉛直方向に配置された複数の排気通路と、
    該複数の排気通路同士を、側面にて、連通する複数の横穴とが前記プロセス装置の下方に配置され、
    前記複数の排気通路の少なくとも1つには、真空ポンプが接続されていることを特徴とするプロセス装置。
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