JP2021069190A - 分電盤システム、分電盤、及び制御方法 - Google Patents

分電盤システム、分電盤、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分電盤に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図る。【解決手段】分電盤システム100は、施設500に設けられる分電盤1のキャビネット10と、施設500においてキャビネット10の外部に配置される一以上のセンサ20と、通信により一以上のセンサ20からの情報を受信する通信部51と、通信部51が受信した情報に基づき、施設500の異常についての判断を行う判断部542と、キャビネット10の内部に配置され、判断部542が施設500に異常があると判断した場合に、キャビネット10に配置される主幹ブレーカ2及び一以上の分岐ブレーカ3のうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を対象ブレーカへ送信する送信部52と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は分電盤システム、分電盤、及び制御方法に関し、より詳細には、施設に設けられる分電盤システム、分電盤システムに用いられる分電盤、及び分電盤の制御方法に関する。
特許文献1には、回路遮断器が開示されている。この回路遮断器は、開極機構部と、アーク検出回路と、を備える。開極機構部は、電源と負荷との間を結ぶ電路を遮断する。アーク検出回路は、電路に生じたアーク短絡を検出して開極機構部を動作させる。
特開2003−317598号公報
分電盤が設けられている施設の状況に応じて、分電盤に設けられているブレーカを適切に遮断すること、すなわち、ブレーカの遮断の信頼性の向上が望まれる場合がある。
本開示は、分電盤に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図ることが可能な分電盤システム、分電盤、及び制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る分電盤システムは、分電盤のキャビネットと、一以上のセンサと、通信部と、判断部と、送信部と、を備える。前記キャビネットは、施設に設けられる。前記一以上のセンサの各々は、前記施設において前記キャビネットの外部に配置される。前記通信部は、通信により前記一以上のセンサからの情報を受信する。前記判断部は、前記通信部が受信した前記情報に基づき、前記施設の異常についての判断を行う。前記送信部は、前記キャビネットの内部に配置される。前記送信部は、前記判断部が前記施設に異常があると判断した場合に、前記キャビネットに配置される主幹ブレーカ及び一以上の分岐ブレーカのうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を前記対象ブレーカへ送信する。
本開示の一態様に係る分電盤は、前記分電盤システムに用いられる。前記分電盤は、前記キャビネット、前記主幹ブレーカ、前記一以上の分岐ブレーカ、及び前記送信部を備える。
本開示の一態様に係る制御方法は、施設に設けられるキャビネットを備えた分電盤の制御方法である。前記制御方法は、前記施設において前記キャビネットの外部に設けられている一以上のセンサから、通信により情報を受信することを含む。前記制御方法は、受信した前記情報に基づき、前記施設の異常についての判断を行うことを含む。前記制御方法は、前記施設に異常があると判断した場合に、前記キャビネットに配置される主幹ブレーカ及び一以上の分岐ブレーカのうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を、前記キャビネット内で送信することを含む。
本開示は、分電盤に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図ることが可能となるという利点がある。
図1は、実施形態に係る分電盤システムの概略構成を示す概略図である。 図2は、同上の分電盤システムが導入される施設の例を示す概略図である。 図3は、同上の分電盤システムに用いられるセンサの例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施形態に係る分電盤システム、分電盤、及び制御方法について、添付の図面を参照して説明する。ただし、下記の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の各実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
本実施形態の分電盤システム100は、分電盤1に設けられているブレーカの遮断の信頼性を向上させ、ひいては、分電盤1が設けられている施設500の安全性を向上させるために用いられ得る。分電盤システム100は、図1に示すように、分電盤1と、センサ20と、通信部51と、判断部542と、送信部52と、を備えている。
分電盤1はキャビネット10を備えており、キャビネット10は施設500に設けられる。分電盤1は、施設500の各所(施設500の各部屋510(図2参照)に設けられたコンセント41等)へ電力を分配するために、設けられている。
センサ20は、キャビネット10が設けられるのと同じ施設500に、設けられる。センサ20は、施設500内において、キャビネット10の外部に配置される。本実施形態の分電盤システム100は一以上のセンサ20を含み、特に、分電盤システム100は複数のセンサ20を含む。
各センサ20は、センサ20が設けられている場所での物理量を検出する。各センサ20が検出対象とする物理量は、判断部542が施設500における異常の有無を判断するための物理量である。
通信部51は、センサ20からの情報を受信する。通信部51は、各センサ20が検出した結果の情報(検出情報)を受信する。
判断部542は、通信部51が受信した情報(検出情報)に基づき、施設500の異常についての判断を行う。
送信部52は、キャビネット10の内部に配置される。送信部52は、判断部542が施設500に異常があると判断した場合に、対象ブレーカを遮断するための信号を対象ブレーカに送信する。対象ブレーカは、キャビネット10に配置される主幹ブレーカ2及び一以上の分岐ブレーカ3のうちの少なくとも一つである。
本実施形態の分電盤システム100では、センサ20からの情報に基づいて施設500に異常があると判断部542が判断した場合、送信部52が対象ブレーカを遮断する。これにより、施設500に異常が発生した場合、キャビネット10内で送信される信号によって、対象ブレーカに接続されている機器4への給電が停止される。すなわち、本実施形態の分電盤システム100では、施設500の状況(施設500での異常の発生)に応じて、分電盤1の内部で送信される信号によって、分電盤1の対象ブレーカが適切に遮断され得る。
また、本実施形態の分電盤システム100では、施設500に異常が発生すると対象ブレーカが遮断されるため、施設500の異常に起因して、対象ブレーカから機器4への配線40に断線等の異常が発生したとしても、施設500の安全性が維持される。そのため、分電盤1が設けられている施設500の安全性が向上する。
(2)詳細
本実施形態の分電盤1、及び分電盤1を備えた分電盤システム100について、図1〜図3を参照してより詳細に説明する。
(2.1)分電盤
上述の様に、分電盤1は、施設500に設けられる。
本開示でいう「施設」は、ある目的のために建てられた建築物及び建造物を含み得る。施設は、例えば、戸建住宅及び集合住宅等の住宅であってもよいし、店舗、オフィス、学校、福祉施設、病院及び工場等の非住宅の建物であってもよい。
施設500は、ここでは、一以上の部屋510を含んでいる。本開示でいう「部屋」は、施設500のうちである目的のために設定される空間を意味し、例えば、施設500が住宅であれば、リビング、ダイニング、洗面室及び寝室等の各々が部屋510を構成する。部屋510は、壁及びドア等により他の部屋510から空間的に分離された空間であってもよいし、吹き抜け等により他の部屋510と空間的につながった空間であってもよい。本実施形態では、一例として、施設500が、3つの部屋510を有する戸建住宅(図2参照)であることを想定する。なお、部屋510は、廊下、玄関、及び物置等のように、普段、人が生活しない空間を含んでもよい(本実施形態では、含まないこととする)。
分電盤1は、図1に示すように、キャビネット10と、主幹ブレーカ2と、複数の分岐ブレーカ3と、幹線8と、制御ユニット5と、を備えている。なお、制御ユニット5については、「(2.3)制御ユニット」の欄で説明する。
キャビネット10は、造営材(例えば建物の壁)に取り付けられる。造営材は、例えば、キャビネット10が設置される施設500(本実施形態では戸建住宅)内の部屋510の壁であるが、これに限らず、施設500内の部屋510の天井又は床であってもよい。キャビネット10は、例えば平均的な身長の子供では手が届かないような高さ位置であって、平均的な身長の大人であれば操作が可能なような高さ位置に設けられている。
キャビネット10の内部には、主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3、幹線8、及び制御ユニット5が収容されている。主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3、幹線8及び制御ユニット5は、キャビネット10に直接的に又は取付用の金具等を介して間接的に取り付けられている。
主幹ブレーカ2は、一次側端子と、二次側端子と、一次側端子と二次側端子との間の電路に接続された接点29と、を備える。主幹ブレーカ2は、接点29をオン又はオフにするための操作レバーを備えている。
また、主幹ブレーカ2は、例えば接点29に漏電電流が流れる異常状態を検出する検出部28(図1参照)を備えている。主幹ブレーカ2は、検出部28にて接点29に漏電電流が流れる異常状態を検出すると、接点29を開極させる。これにより、主幹ブレーカ2は、主幹ブレーカ2の二次側の回路への電力供給を遮断し、回路を保護する。また、主幹ブレーカ2は、検出部28にて短絡電流又は過負荷電流等の過電流を検出すると、接点29を開極させる。なお、主幹ブレーカ2の検出部28は、単相三線式配線における中性線の欠相状態を検出する機能を有してもよい。また、主幹ブレーカ2は、所定の制限値を超える電流が流れると、接点29を開極させるリミッタ機能を備えていてもよい。
本実施形態の分電盤1では、配電方式として単相三線式を想定しているので、主幹ブレーカ2の一次側端子には、常用電源6につながる単相三線式の引込線61が電気的に接続される。本開示でいう「常用電源」は、日常的に普通に使用する電源であって、例えば、系統電源(商用電源)の他、太陽光発電装置、風力発電装置、蓄電装置又は燃料電池装置等の分散電源を含む。本実施形態では一例として、常用電源6は系統電源(商用電源)である。
また、主幹ブレーカ2の二次側端子には、幹線8が電気的に接続される。本実施形態では、配電方式として単相三線式を想定しているので、幹線8は、第1電圧極(L1相)の導電バー、第2電圧極(L2相)の導電バー、及び中性極(N相)の導電バーを含んでいる。各導電バーは、導電部材により左右方向に長い長尺板状に形成されており、キャビネット10の内部において、主幹ブレーカ2の二次側端子に接続されている。
複数の分岐ブレーカ3は、幹線8の上側と下側とに分かれて、それぞれ複数個ずつ左右方向に並ぶように配置されている。
各分岐ブレーカ3は、一次側端子と、二次側端子と、一次側端子と二次側端子との間の電路に接続された接点と、を備える。各分岐ブレーカ3は、接点をオン又はオフにするための操作レバーを備えている。
各分岐ブレーカ3の一次側端子は、幹線8に接続されている。各分岐ブレーカ3の二次側端子には、配線40を介して、機器4が接続される。機器4は、例えば、照明器具、空調機器、テレビ受像器、給湯設備等の電気機器、コンセント(アウトレット)又は壁スイッチ等の配線器具を含む。図1、図2の例では、機器41はコンセント、機器42は壁スイッチ、機器43は照明器具である。
また、各分岐ブレーカ3は、検出部31を備えている。検出部31は、この分岐ブレーカ3が内蔵する接点に短絡電流又は過負荷電流等の過電流が流れる異常状態を検出する。各分岐ブレーカ3は、検出部31にて接点に過電流が流れる異常状態を検出すると、接点を開極させる。これにより、分岐ブレーカ3は、分岐ブレーカ3の二次側の回路への電力供給を遮断し、回路を保護する。また、検出部31は、分岐ブレーカ3が接続された回路(配線40)の漏電状態を検出する機能を備えている。そして、分岐ブレーカ3は、検出部31が漏電の発生を検出すると、回路を遮断する。なお、検出部31は、分岐ブレーカ3に接続された回路で電線等が断線しかかっている異常状態を検出する機能を備えていてもよい。
(2.2)センサ
分電盤システム100は、複数のセンサ20を備えている。各センサ20は、センサ20が設けられている場所の物理量を検出する。上述の様に、各センサ20が検出対象とする物理量は、判断部542が施設500における異常の有無を判断するための物理量である。
各センサ20は、ここでは、振動、匂い、温度、及び湿度から選択される少なくとも一つを検出する機能を有する。本実施形態では、図3に示すように、複数のセンサ20の各々は、例えば、振動センサ21、匂いセンサ22、温度センサ23、及び湿度センサ24を含む。なお、各センサ20は、振動センサ21、匂いセンサ22、温度センサ23、及び湿度センサ24をすべて備えていてもよいし、振動センサ21、匂いセンサ22、温度センサ23、及び湿度センサ24から選択される一以上のセンサを備えていてもよい。
振動センサ21は、検出対象として、加速度を検出することで、振動センサ21が設置されている場所の振動の有無を検出する。
匂いセンサ22は、検出対象として、対象分子の有無及び/又は濃度を検出することで、匂いセンサ22が設置されている場所の特定の匂いの有無を検出する。
温度センサ23は、検出対象として、温度を検出することで、温度センサ23が設置されている場所の温度を検出する。
湿度センサ24は、検出対象として、湿度を検出することで、湿度センサ24が設置されている場所の湿度を検出する。
センサ20は、振動センサ21、匂いセンサ22、温度センサ23及び湿度センサ24に代えて或いは加えて、判断部542が施設500における異常の有無を判断するための別の物理量を検出するセンサを備えていてもよい。例えば、センサ20は、施設500の異常な明るさを検出するための明るさセンサ、施設500での異常音の発生を検出するためのマイクロホン等を備えていてもよい。また、分電盤システム100は、判断部542が施設500における異常の有無を判断するための物理量以外の物理量を検出するセンサ、例えば、施設500の部屋510内での人の存否を検出する人感センサ(例えば赤外線センサ)等を更に備えていてもよい。
複数のセンサ20のうちの少なくとも一つは、施設500に設置された機器4に設けられている。センサ20が設けられる機器4は、分電盤1に電気的に接続されている機器である。より詳細には、センサ20が設けられる機器4は、分電盤1の複数の分岐ブレーカ3のうちのいずれかに配線40を介して接続されており、分電盤1から電力の供給を受ける機器である。ここでは、複数のセンサ20の各々は、機器4に設けられている。
ここでは、センサ20が設けられる機器4は、施設500に設けられているコンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43のうちのいずれかである。つまり、複数のセンサ20の各々は、コンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43のうちのいずれかに設けられている。
通常、コンセント41は、部屋510の低所(足下付近の高さ)に設けられる。また、壁スイッチ42は、部屋510の中間の高さ(人の顔周辺の高さ)に設けられる。また、照明器具43は、部屋510の高所(天井付近)に設けられる。そのため、例えば、センサ20をコンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43に設けることで、部屋510の空間を網羅し得る。
また、施設500の部屋510には、通常、コンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43のうちの少なくとも一つが設けられている。そのため、例えば、各部屋510において、センサ20をコンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43のいずれかに設けることで、施設500におけるすべての部屋510を網羅し得る。
もちろん、センサ20が設けられる機器4は、コンセント41、壁スイッチ42、及び照明器具43に限られず、例えば換気扇等を含んでもよい。
複数のセンサ20の各々は、センサ20が設けられている機器4と分電盤1とを接続する配線40を介して、分電盤1と接続されている。各センサ20は、配線40を介して、分電盤1から電力の供給を受ける。
複数のセンサ20の各々は、分電盤1の制御ユニット5の通信部51と通信可能に構成されている。ここでは、センサ20と通信部51との間の通信は、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)である。すなわち、センサ20は、センサ20が設けられている機器4と分電盤1とを接続する配線40を介して、通信部51と通信する。センサ20は、検出した結果(検出結果)の情報(検出情報)を、配線40を介して通信部51へ送信する。センサ20は、検出情報を、通信部51へ間欠的(例えば定期的)に送信してもよい。或いは、センサ20は、通信部51からの要求信号に応答して、検出情報を通信部51へ送信してもよい。
(2.3)制御ユニット
図1に示すように、制御ユニット5は、通信部(第1通信部)51と、送信部(遮断信号送信部)52と、外部通信部(第2通信部)53と、処理部54と、を備えている。
制御ユニット5は、分電盤1のキャビネット10の内部に配置されている。すなわち、本実施形態の分電盤システム100では、通信部51、処理部54が備える判断部542、及び送信部52は、いずれもキャビネット10内に配置されている。制御ユニット5は、例えば、キャビネット10の内部で、左右方向において主幹ブレーカ2及び複数の分岐ブレーカ3と並んで配置される。制御ユニット5は、例えば、主幹ブレーカ2の一次側から電力の供給を受けて動作する。なお、分電盤1は、系統電源の停電時に制御ユニット5に電力を供給するためのバックアップ電源(ニッケル水素電池又はリチウムイオン電池等の二次電池、充放電回路等)を備えていてもよい。
制御ユニット5は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、処理部54としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
通信部51は、複数のセンサ20の各々との間で通信を行うためのインターフェースを含む。ここでは、通信部51は、電力線搬送通信により、複数のセンサ20の各々から検出情報を受信する。
外部通信部53は、通信ネットワーク200を介して、外部機器と通信する通信機能を有している。通信ネットワーク200は、インターネットを含み得る。通信ネットワーク200は、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。図1では簡略化されているが、通信ネットワーク200は、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
外部機器は、例えば、サーバ300及び情報端末400を含む。
サーバ300は、例えば、施設500の外部に配置されており、複数の施設500に設けられた分電盤システム100からの情報を管理する管理装置であり得る。ただし、これに限らず、サーバ300は施設500の内部に配置されていてよく、また、サーバ300は、サーバ300が配置されている施設500の分電盤システム100のみを管理してもよい。
情報端末400は、例えば分電盤1のユーザが携帯する端末であり、例えばスマートフォン又はタブレット型のコンピュータである。情報端末400は、例えばデスクトップ型又はラップトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
図1に示すように、処理部54は、受信制御部541と、判断部542と、決定部543と、遮断制御部544と、通信制御部545と、の機能を備える。
受信制御部541は、通信部51を制御して、複数のセンサ20から検出情報を受信する。
判断部542は、通信部51が受信した情報(検出情報)に基づいて、施設500の異常についての判断を行う。判断部542は、例えば、検出情報に基づいて、施設500に異常があるか否かの判断を行う。判断部542の判断の対象となる施設500の異常は、ここでは、分電盤1からの電力の供給を停止すべき施設500の異常である。判断部542の判断の対象となる施設500の異常としては、例えば、地震、施設500の火災、配線40の異常、及び施設500の浸水等が挙げられる。判断部542は、例えば検出情報に含まれるセンサ20の識別情報に基づいて、検出情報の送信元のセンサ20を特定可能である。
判断部542は、例えば、振動センサ21から受け取った情報(例えば、加速度の情報)に基づいて、地震の発生の有無の判断を行い得る。
判断部542は、例えば、匂いセンサ22から受け取った情報(例えば、対象分子の有無及び/又は濃度の情報)に基づいて、施設500での火災の発生の有無の判断を行い得る。
判断部542は、例えば、温度センサ23から受け取った情報(例えば、温度センサ23が設けられているコンセント41の温度の情報)に基づいて、配線40の異常(配線40の発熱等)の発生の有無の判断を行い得る。判断部542は、例えば、複数の温度センサ23から受け取った情報の組み合わせに基づいて、施設500での火災の発生の有無の判断を行い得る。
判断部542は、例えば、湿度センサ24から受け取った情報(例えば、温度の情報)に基づいて、施設500の浸水の発生の有無の判断を行い得る。
判断部542は、異なる複数のセンサ20から受け取った情報の組み合わせに基づいて、施設500の異常の有無を判断してもよい。例えば、判断部542は、匂いセンサ22から受け取った情報と温度センサ23から受け取った情報との組み合わせに基づいて、施設500での火災の発生の有無を判断してもよい。
また、判断部542は、少なくとも一つのセンサ20からの検出情報に基づいて、施設500の異常の有無を判断すればよく、必ずしも、すべてのセンサ20からの検出情報について施設500の異常の有無を判断する必要はない。
遮断制御部544は、施設500に異常があると判断部542が判断した場合、対象ブレーカを遮断するための信号(遮断信号)を送信部52から送信させる。対象ブレーカは、主幹ブレーカ2及び複数の分岐ブレーカ3のうちの少なくとも一つを含む。
対象ブレーカが主幹ブレーカ2である場合、遮断信号は、例えば、主幹ブレーカ2の接点29を流れる電流であって主幹ブレーカ2の検出部28が過電流の発生を検出し得る電流であり得る。すなわち、遮断制御部544は、主幹ブレーカ2に擬似的な漏電状態を発生させることで、主幹ブレーカ2を遮断させ得る。
対象ブレーカが分岐ブレーカ3である場合、遮断信号は、例えば、分岐ブレーカ3の接点を流れる電流であって分岐ブレーカ3の検出部31が過電流の発生を検出し得る電流であり得る。すなわち、遮断制御部544は、分岐ブレーカ3に擬似的な漏電状態を発生させることで、分岐ブレーカ3を遮断させ得る。
もちろん、遮断信号は、検出部28、31が過電流の発生を検出し得る電流に限らず、対象ブレーカが接点を開極させるための任意の信号でよい。
決定部543は、施設500に異常があると判断部542が判断した場合に、判断部542による判断の結果に応じて、対象ブレーカを決定する。
決定部543は、例えば、地震、火災、又は浸水が発生したと判断部542が判断した場合、少なくとも主幹ブレーカ2を対象ブレーカと決定する。
決定部543は、例えば、ある配線40に異常があると判断部542が判断した場合、この配線40に接続されている分岐ブレーカ3を対象ブレーカと決定する。
ただし、これに限らず、決定部543は、地震、火災、又は浸水が発生したと判断部542が判断した場合、複数の分岐ブレーカ3も合わせて対象ブレーカと決定してもよい。また、決定部543は、例えば、施設500に浸水が発生したと判断部542が判断した場合、施設500の低所の機器4に接続されている分岐ブレーカ3を対象ブレーカと決定してもよい。対象ブレーカは、例えば、制御ユニット5を構成するコンピュータシステムのメモリに予めに設定されていてもよいし、使用者が適宜の手段で設定可能であってもよい。
また、決定部543は、施設500に異常があると判断部542が判断した場合に、判断部542による判断の結果に応じて、送信部52から対象ブレーカへ遮断信号を送信させるタイミングを決定する。
例えば、決定部543は、地震が発生したと判断部542が判断した場合、地震の発生から所定時間(例えば数分)の経過後に、対象ブレーカへ遮断信号を送信させる。これにより、例えば地震の発生が夜中である場合に、ユーザが施設500から避難する時間が確保され得る。
要するに、決定部543は、判断部542による判断の結果に応じて、送信部52から送信される信号(遮断信号)の送信態様を決定する。ここでいう信号の送信態様は、送信される信号の内容(対象ブレーカの種類)、又は信号を送信するタイミング等を含む。
遮断制御部544は、決定部543によって決定された対象ブレーカに、遮断信号を送信する。これにより、対象ブレーカが遮断される。
なお、制御ユニット5は、対象ブレーカへ遮断信号を送信する前に、音又は光等の適宜の手段で、対象ブレーカを遮断する旨をユーザに通知してもよい。
通信制御部545は、外部通信部53を制御して、外部機器(サーバ300及び情報端末400)との間で種々の情報を送受信する。
制御ユニット5が外部機器に送信する情報は、例えば、判断部542による判断の結果を示す判断情報を含み得る。すなわち、外部通信部53は、判断部542による判断の結果を示す判断情報を、キャビネット10の外部に設けられた外部機器に送信する。
例えば、外部機器としての情報端末400のユーザは、情報端末400を操作して、情報端末400にインストールされている分電盤システム100用のアプリケーションを起動することにより、判断情報を知ることができる。
例えば、外部機器としてのサーバ300は、複数の分電盤システム100の制御ユニット5から送信された判断情報を、統括的に管理することができる。
制御ユニット5が外部機器に送信する情報は、例えば、通信部51が受信した情報(検出情報)を含み得る。すなわち、外部通信部53は、通信部51が受信した情報を、キャビネット10の外部に設けられた外部機器に送信する。
例えば、外部機器としてのサーバ300は、制御ユニット5の判断部542とは別に、検出情報に基づいて施設500の異常についての判断を行ってもよい。例えば、外部機器としてのサーバ300は、その判断結果を分電盤1の制御ユニット5へ送信し、判断部542は、受け取ったサーバ300の判断結果を更に参照して、施設500の異常についての判断を行ってもよい。要するに、判断部542は、キャビネット10の外部に設けられた外部機器(サーバ300)と連携して、施設500の異常についての判断を行ってもよい。
例えば、外部機器としてのサーバ300は、検出情報に基づいて、施設500での異常以外の判定を行ってもよい。例えば、サーバ300は、匂いセンサ22からの情報に基づいて、施設500の汚れについての判定を行ってもよい。施設500に汚れがあると判定した場合、サーバ300は、通信ネットワーク200を介して情報端末400に汚れの存在を通知してもよいし、施設500に設けられている清掃用ロボットを動作させてもよい。また、例えば、サーバ300は、温度センサ23及び人感センサからの検出情報に基づいて、施設500に設けられている空調設備の稼働の要否を判定してもよい。
(3)利点
上述のように、本実施形態の分電盤システム100によれば、判断部542は、施設500内において分電盤1のキャビネット10の外部に設けられたセンサ20の検出結果に基づいて、施設500の異常についての判断を行う。そして、判断部542が施設500に異常があると判断した場合、送信部52によって分電盤1内の対象ブレーカが遮断される。
すなわち、分電盤システム100では、分電盤1よりもユーザに近い箇所でセンサ20により検出された情報に基づいて、分電盤1のブレーカが遮断される。そのため、分電盤1内に設けられているセンサの検出結果のみに基づいてブレーカが遮断される構成に比べて、施設500の状況に応じて分電盤1の対象ブレーカが適切に遮断され得る。対象ブレーカが適切に遮断されることで、ひいては、施設500の安全性が向上し得る。
また、本実施形態の分電盤システム100では、主幹ブレーカ2又は分岐ブレーカ3が遮断される。そのため、分電盤1外に設けられているセンサの近傍(例えば、コンセント41の内部)で配線40が遮断される構成に比べて、確実に配線40への電力の供給を停止することが可能となり、施設500の安全性が向上し得る。
(4)変形例
上述の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、分電盤システム100と同様の機能は、分電盤の制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る制御方法は、施設500に設けられるキャビネット10を備えた分電盤1の制御方法である。制御方法は、施設500においてキャビネット10の外部に設けられている一以上のセンサ20から、通信により情報を受信することを含む。制御方法は、受信した情報に基づき、施設500の異常についての判断を行うことを含む。制御方法は、施設500に異常があると判断した場合に、キャビネット10に配置される主幹ブレーカ2及び一以上の分岐ブレーカ3のうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を、キャビネット10内で送信することを含む。
一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の制御方法を実行させるためのプログラムである。プログラムは、例えば、非一時的記録媒体に記録して提供され得る。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における分電盤システム100は、例えば制御ユニット5等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御ユニット5としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、制御ユニット5における複数の機能が、1つの筐体に集約されていることは分電盤システム100に必須の構成ではなく、制御ユニット5の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、判断部542等、処理部54の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、制御ユニット5の全ての機能が、1つの筐体に集約されていてもよい。
一変形例において、分電盤1は、感震ブレーカを備えていてもよい。感震ブレーカは、例えば、分岐ブレーカ3と同様に幹線8に接続される。感震ブレーカは、キャビネット10に加わる振動を検出する感震センサを有している。感震センサが所定の基準値(例えば震度5の地震動)を超える大きさの振動を検出すると、感震ブレーカは回路を遮断する遮断動作を行う。感震ブレーカは、例えば、第1電圧極又は第2電圧極と中性極との間を比較的低抵抗のインピーダンス要素を介して電気的に接続することで、疑似的な漏電状態を発生させる。感震ブレーカが疑似的な漏電状態を発生させると、主幹ブレーカ2の検出部28が、感震ブレーカが発生させた疑似的な漏電状態を検出し、主幹ブレーカ2が接点32を開極させる。
一変形例において、分電盤1は、避雷器(サージ防護デバイス)を備えていてもよい。避雷器は、一次側において幹線8に接続され、二次側において接地線に接続されている。避雷器は、雷等のサージ電圧の発生時に、サージ電圧により絶縁破壊されることでサージ電流をバイパスさせ、サージ電圧を抑制する。
一変形例において、分電盤1は、複数の分岐ブレーカ3の各々に流れる電流を計測する分岐電流計測装置を備えていてもよい。分岐電流計測装置は、例えば、ロゴスキコイル等のコイルを備え、コイルは、分岐ブレーカ3の一次側端子と接続される導電バーの端子の周りに配置される。電流計測装置によって計測された電流の値は、制御ユニット5へ送信されてもよいし、外部機器へ送信されてもよい。
一変形例において、分電盤1は、主幹ブレーカ2に流れる電流を計測する主幹電流計測装置を備えていてもよい。主幹電流計測装置は、例えば、引込線61の周りに配置されるカレントトランス等を備える。主幹電流計測装置によって計測された電流の値は、制御ユニット5へ送信されてもよいし、外部機器へ送信されてもよい。
一変形例において、通信部51及び処理部54のうちの少なくとも一方は、キャビネット10の外部に設けられていてもよい。
一変形例において、通信部51とセンサ20との間の通信は、電力線搬送通信に限られず、例えば無線通信又は信号線を介した有線通信であってもよい。
一変形例において、制御ユニット5は、外部通信部53を備えていなくてもよい。
(5)まとめ
以上説明した実施形態及び変形例等から以下の態様が開示されている。
第1の態様の分電盤システム(100)は、分電盤(1)のキャビネット(10)と、一以上のセンサ(20)と、通信部(51)と、判断部(542)と、送信部(52)と、を備える。キャビネット(10)は、施設(500)に設けられる。一以上のセンサ(20)は、施設(500)においてキャビネット(10)の外部に配置される。通信部(51)は、通信により一以上のセンサ(20)からの情報を受信する。判断部(542)は、通信部(51)が受信した情報に基づき、施設(500)の異常についての判断を行う。送信部(52)は、キャビネット(10)の内部に配置される。送信部(52)は、判断部(542)が施設(500)に異常があると判断した場合に、キャビネット(10)に配置される主幹ブレーカ(2)及び一以上の分岐ブレーカ(3)のうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を対象ブレーカへ送信する。
この態様によれば、施設(500)内においてキャビネット(10)の外部に配置されるセンサ(20)からの情報に基づいて、施設(500)に異常があると判断されると、送信部(52)が対象ブレーカを遮断する。すなわち、施設(500)の状況(施設(500)での異常の発生)に応じて、分電盤(1)の対象ブレーカが適切に遮断され得る。これにより、分電盤(1)に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図ることが可能となる。また、分電盤(1)が設けられている施設(500)の安全性の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の分電盤システム(100)では、第1の態様において、一以上のセンサ(20)の各々は、振動、匂い、温度、及び湿度の群から選択される少なくとも一つを検出する。
この態様によれば、地震、配線(40)の異常、施設(500)の火災又は浸水等の、分電盤(1)からの電力の供給を停止すべき異常を、センサ(20)が検出可能となる。
第3の態様の分電盤システム(100)では、第1又は第2の態様において、一以上のセンサ(20)は、分電盤(1)に電気的に接続されかつ施設(500)に設置された機器(4)に、設けられている。
この態様によれば、分電盤(1)からの電力の供給先の機器(4)でのセンサ(20)の検出結果に基づいて、施設(500)の異常を判断することが可能となる。
第4の態様の分電盤システム(100)では、第1〜第3のいずれか1つの態様において、一以上のセンサ(20)と通信部(51)との間の通信は、電力線搬送通信である。
この態様によれば、新たに通信線の敷設等を行わなくとも、センサ(20)と通信部(51)との間の通信が可能となる。
第5の態様の分電盤システム(100)は、第1〜第4のいずれか1つの態様において、外部通信部(53)を更に備える。外部通信部(53)は、判断部(542)による判断の結果を示す判断情報を、キャビネット(10)の外部に設けられた外部機器(サーバ300、情報端末400)に送信する。
この態様によれば、判断情報を、分電盤システム(100)の外部で利用可能となる。
第6の態様の分電盤システム(100)は、第1〜第5のいずれか1つの態様において、外部通信部(53)を更に備える。外部通信部(53)は、通信部(51)が受信した情報を、キャビネット(10)の外部に設けられた外部機器(サーバ300、情報端末400)に送信する。
この態様によれば、センサ(20)からの情報(検出情報)を、分電盤システム(100)の外部で利用可能となる。
第7の態様の分電盤システム(100)では、第1〜第6のいずれか1つの態様において、判断部(542)は、キャビネット(10)の外部に設けられた外部機器(サーバ300、情報端末400)と連携して、判断を行う。
この態様によれば、外部機器と連携して、施設(500)の異常の有無の判断を行うことが可能となる。
第8の態様の分電盤システム(100)は、第1〜第7のいずれか1つの態様において、一以上のセンサ(20)として複数のセンサ(20)を備える。判断部(542)は、複数のセンサ(20)のうちで情報の送信元のセンサ(20)を特定する。
この態様によれば、情報の送信元のセンサ(20)を識別することが可能となり、例えば、対象ブレーカの決定に役立てることが可能となる。
第9の態様の分電盤システム(100)は、第1〜第8のいずれか1つの態様において、判断部(542)による判断の結果に応じて送信部(52)から送信される信号の送信態様を決定する決定部(543)を、更に備える。
この態様によれば、判断部(542)による判断の結果に応じて、対象ブレーカの遮断の態様を変更することが可能となる。
第10の態様の分電盤システム(100)では、第1〜第9のいずれか1つの態様において、通信部(51)及び判断部(542)が、キャビネット(10)内に配置されている。
この態様によれば、システムのコンパクト化が図れる。また、分電盤システム(100)のみで、センサ(20)からの信号の受信、対象ブレーカの遮断の判断、及び対象ブレーカへの遮断信号の送信が可能となる。
第11の態様の分電盤(1)は、第1〜第10のいずれか1つの態様の分電盤システム(100)に用いられる。分電盤(1)は、キャビネット(10)、主幹ブレーカ(2)、一以上の分岐ブレーカ(3)、及び送信部(52)を備える。
この態様によれば、分電盤(1)に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図ることが可能となる。また、分電盤(1)が設けられている施設(500)の安全性の向上を図ることが可能となる。
第12の態様の制御方法は、施設(500)に設けられるキャビネット(10)を備えた分電盤(1)の制御方法である。この制御方法は、施設(500)においてキャビネット(10)の外部に設けられている一以上のセンサ(20)から、通信により情報を受信することと、受信した情報に基づき、施設(500)の異常についての判断を行うことと、施設(500)に異常があると判断した場合に、キャビネット(10)に配置される主幹ブレーカ(2)及び一以上の分岐ブレーカ(3)のうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を、キャビネット(10)内で送信することと、を含む。
この態様によれば、分電盤(1)に設けられているブレーカの遮断の信頼性の向上を図ることが可能となる。また、分電盤(1)が設けられている施設(500)の安全性の向上を図ることが可能となる。
1 分電盤
10 キャビネット
2 主幹ブレーカ
3 分岐ブレーカ
4 機器
20 センサ
51 通信部
52 送信部
53 外部通信部
542 判断部
543 決定部
100 分電盤システム
300 サーバ(外部機器)
400 情報端末(外部機器)
500 施設

Claims (12)

  1. 施設に設けられる分電盤のキャビネットと、
    前記施設において前記キャビネットの外部に配置される一以上のセンサと、
    通信により前記一以上のセンサからの情報を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した前記情報に基づき、前記施設の異常についての判断を行う判断部と、
    前記キャビネットの内部に配置され、前記判断部が前記施設に異常があると判断した場合に、前記キャビネットに配置される主幹ブレーカ及び一以上の分岐ブレーカのうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を前記対象ブレーカへ送信する送信部と、
    を備える、
    分電盤システム。
  2. 前記一以上のセンサの各々は、振動、匂い、温度、及び湿度の群から選択される少なくとも一つを検出する、
    請求項1に記載の分電盤システム。
  3. 前記一以上のセンサは、前記分電盤に電気的に接続されかつ前記施設に設置された機器に、設けられている、
    請求項1又は2に記載の分電盤システム。
  4. 前記一以上のセンサと前記通信部との間の前記通信は、電力線搬送通信である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  5. 外部通信部を更に備え、
    前記外部通信部は、前記判断部による前記判断の結果を示す判断情報を、前記キャビネットの外部に設けられた外部機器に送信する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  6. 外部通信部を更に備え、
    前記外部通信部は、前記通信部が受信した前記情報を、前記キャビネットの外部に設けられた外部機器に送信する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  7. 前記判断部は、前記キャビネットの外部に設けられた外部機器と連携して、前記判断を行う、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  8. 前記分電盤システムは、前記一以上のセンサとして複数のセンサを備え、
    前記判断部は、前記複数のセンサのうちで前記情報の送信元のセンサを特定する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  9. 前記判断部による前記判断の結果に応じて前記送信部から送信される前記信号の送信態様を決定する決定部を、更に備える、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  10. 前記通信部及び前記判断部が、前記キャビネット内に配置されている、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の分電盤システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の分電盤システムに用いられ、前記キャビネット、前記主幹ブレーカ、前記一以上の分岐ブレーカ、及び前記送信部を備える、
    分電盤。
  12. 施設に設けられるキャビネットを備えた分電盤の制御方法であって、
    前記施設において前記キャビネットの外部に設けられている一以上のセンサから、通信により情報を受信することと、
    前記情報に基づき、前記施設の異常についての判断を行うことと、
    前記施設に異常があると判断した場合に、前記キャビネットに配置される主幹ブレーカ及び一以上の分岐ブレーカのうちの少なくとも一つである対象ブレーカを遮断するための信号を、前記キャビネット内で送信することと、
    を含む、
    制御方法。
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