JP2021069176A - 振動波モータ、光学機器及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気−機械エネルギー変換素子と弾性体との接合界面に働く応力を低減しつつ、部品点数が低減された振動波モータを提供する。【解決手段】 電気−機械エネルギー変換素子と、電気−機械エネルギー変換素子が固定された弾性体と、を有する振動子と、振動子を保持する保持部材と、振動子と接触し、振動子に対して相対移動する接触体と、接触体を案内する案内部材と、振動子と接触体とが接触するように、保持部材と案内部材とを加圧する加圧部材と、を備え、接触体は、案内部材により、接触体が振動子に対して相対移動する相対移動方向に案内され、保持部材は、案内部材の、相対移動方向への移動を規制しつつ、案内部材の、加圧部材が保持部材と案内部材とを加圧する加圧方向への移動を許容するように、案内部材と係合する、ことを特徴とする振動波モータ。【選択図】 図1
Description
本発明は、振動波モータ、光学機器及び電子機器に関する。
圧電素子などの電気−機械エネルギー変換素子を用いた振動波モータには種々の構成のものが知られている。例えば、被駆動体と、平板状の弾性体の表面に2つの突起部が設けられると共に、弾性体の裏面に圧電素子が接合された振動子と、2つの突起部と接触体とを加圧接触させるための加圧部材を有する振動波モータが知られている。ここで、弾性体の裏面とは、後述する突起部が形成されていない面のことである。また、以下、被駆動体を「接触体」ともいう。
この振動波モータでは、電気−機械エネルギー変換素子に所定の交流電圧(以下、「駆動電圧」ともいう)を印加することによって、2つの突起部を結ぶ方向と突起部の突出方向とを含む面内で、2つの突起部の先端に楕円運動又は円運動を発生させる。これにより、接触体が2つの突起部(振動子)から摩擦駆動力を受けることで、2つの突起部を結ぶ方向に、振動子と接触体とを相対的に移動(以下、「相対移動」ともいう)させることができる。
接触体が振動子から加圧力を効率良く受けるためには、振動子を接触体に対して、前記加圧部材が加圧する方向(以下、「加圧方向」ともいう)に相対移動可能に保持することが重要となる。そこで、振動子の保持機構に関する提案がなされている。
特許文献1に記載された、振動板(以下、「弾性体」ともいう)と圧電素子から構成される振動子の保持機構は、弾性体の接合部に小基台(以下、「保持部材」ともいう)を接合し、保持部材を加圧する。そして、これにより、弾性体を摩擦材(以下、「接触体」ともいう)に対して加圧している。保持部材には穴部及び長穴部が設けられており、穴部及び長穴部に、リング基台に設けられた2つの軸部が嵌合している。こうすることで、接触体が振動子から加圧力を効率良く受けることが可能となる。
特許文献2に記載された、振動体(以下、「弾性体」ともいう)と圧電素子から構成される振動子の保持機構は、振動子に固定された第1の保持部と、第2の保持部の間に転動コロ及びガタ寄せバネを備えることで、加圧方向に移動可能に保持されている。
しかし、特許文献1に開示された振動波モータでは、振動子の、保持部材との接合部を加圧すると、振動子に加わる曲げ応力が高くなり、弾性体に接合された圧電素子が、弾性体から剥がれる懸念がある。また、特許文献2に開示された振動波モータでは、圧電素子の、弾性体からの剥がれに対しては、振動子の、保持部材との接合部ではなく、振動子の裏面を加圧することで、圧電素子と弾性体との接合界面に働く応力を低減している。ここで、振動子の裏面とは、後述する突起部が形成されていない面のことである。
しかし、振動子の保持機構には、第1の保持部と、第2の保持部の間に転動コロ及びガタ寄せバネを、振動子の加圧機構には、振動遮断部材を介して第1の伝達部材と第2の伝達部材を使用しているために、部品点数が多いため、装置が大きくなる傾向にあった。また、部品点数が多いため、部品コストや組立コストが上昇する要因ともなっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、電気−機械エネルギー変換素子と弾性体との接合界面に働く応力を低減しつつ、部品点数が低減された振動波モータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明(振動波モータ)は、電気−機械エネルギー変換素子と、前記電気−機械エネルギー変換素子が固定された弾性体と、を有する振動子と、前記振動子を保持する保持部材と、前記振動子と接触し、前記振動子に対して相対移動する接触体と、前記接触体を案内する案内部材と、前記振動子と前記接触体とが接触するように、前記保持部材と前記案内部材とを加圧する加圧部材と、を備え、前記接触体は、前記案内部材により、前記接触体が前記振動子に対して相対移動する相対移動方向に案内され、前記保持部材は、前記案内部材の、前記相対移動方向への移動を規制しつつ、前記案内部材の、前記加圧部材が前記保持部材と前記案内部材とを加圧する加圧方向への移動を許容するように、前記案内部材と係合する、ことを特徴とする。
電気−機械エネルギー変換素子と弾性体との接合界面に働く応力を低減しつつ、部品点数が低減された振動波モータを提供することができる。
(実施例1)
本実施例は、リニア型振動波モータに本発明を適用した例であり、その詳細を図1〜図2を用いて説明する。まず図1は本発明の実施例1における振動波モータ1の分解斜視図であり、図2は組立図である。ここで摩擦部材8(以下、「接触体」ともいう)の相対移動方向をX方向、加圧方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向と定義する。
本実施例は、リニア型振動波モータに本発明を適用した例であり、その詳細を図1〜図2を用いて説明する。まず図1は本発明の実施例1における振動波モータ1の分解斜視図であり、図2は組立図である。ここで摩擦部材8(以下、「接触体」ともいう)の相対移動方向をX方向、加圧方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向と定義する。
弾性体3は、矩形状の本体部3cと、本体部3cの、X方向における複数の位置(ここでは、2箇所)からそれぞれ延出する複数(ここでは、2箇所×2つ=4つ)の延出部3bを有する。複数(ここでは、4つ)の延出部3bは、本体部3cのX方向における位置並びにX方向及びZ方向に直交する方向における位置がそれぞれ異なる、本体部3cの複数の位置(ここでは、4箇所)からそれぞれ突出する、ともいえる。
弾性体3には、電気−機械エネルギー変換素子である圧電素子4が接着剤等で固定され、さらに弾性体3との反対面の圧電素子4にフレキシブルプリント基板5が固定され、これらで振動子2を構成している。圧電素子4とフレキシブルプリント基板5の固定方法はZ方向のみへの通電を可能にする異方性導電ペーストや異方性導電フィルムで行われる。
弾性体3の材料としては、金属やセラミックスなど振動の減衰が小さい材料が好ましい。弾性体3の製造に関しては、プレス成型や切削などで突起部3aを一体で設けてもよいし、突起部3aを別に製造して、後から溶接や接着などで固定することも可能である。また突起部3aは本実施例のように複数設けてもよいし、1つでもよい。
圧電素子4はチタン酸ジルコン酸鉛を用いる。またチタン酸バリウムや、チタン酸ビスマスナトリウムなどの鉛を含有しない圧電材料を主成分としたものでもよい。圧電素子4の両面には不図示の電極パターンが形成されており、フレキシブルプリント基板5からの給電が行われる。
振動子2の下方には、振動子2を加圧及び保持する保持部材6が設けられている。保持部材6とボールレール12(以下、「第1の案内部」ともいう)の間に、引張ばね等からなる加圧部材7を設けることによって、Z方向に加圧力が付与される。なお、引張ばねはコイルばねあるが、コイル形状は簡略化して図示している。なお、「保持部材6と第1の案内部の間」とは、相対移動方向(X方向)、又は、相対移動方向及び加圧方向(Z方向)に直交する方向(Y方向)から見たときの状態を表している。
振動子2の上方には接触体8が設けられ、前述した加圧部材7の加圧力によって弾性体3の突起部3aと加圧接触している。接触体8は摩擦部材ホルダ10(以下、「第2の案内部」ともいう)に固定され、一体となってX方向に駆動される。接触体8と第2の案内部10の間に振動減衰のためのゴム9が設けられている。接触体8と第2の案内部10及びゴム9の固定方法は接着、ビス止めでも構わないし、ゴム9の摩擦力で固定することも可能である。接触体8は耐摩耗性の高い金属やセラミック、樹脂、またはその複合材で構成される。特にSUS420J2などのステンレスを窒化した材料が耐摩耗性や量産性の観点から好ましい。
案内部材13が、第2の案内部10及びボール11、第1の案内部12で構成されている。第2の案内部10及び第1の案内部12に設けられた複数(ここでは、3つ)のレール12c(以下、「軌道部」ともいう)で複数(ここでは、3つ)のボール11を挟み込んでいる。そうすることで、接触体8とゴム9及び第2の案内部10が、その他の部品に対して、X方向にスムーズに移動できるようにしている。軌道部12cは、ボールを誘導することができればよい。そのため、図1の軌道部12cのように、第1の案内部12をZ方向に貫通しても、後述する図6(a)の軌道部12dのように、第1の案内部12をZ方向に貫通していなくてもよい。
振動波モータ1は、第2の案内部10に設けられた出力伝達部である出力ピン10a(以下、「貫通部」ともいう)によって、外部に出力を伝達する。第1の案内部12には、Z方向に貫通する第1の貫通穴12eが形成されている。貫通部10aは、第1の貫通穴12eを貫通しているが、第1の貫通穴12eは、貫通部10aがX方向に移動可能に形成されているので、外部に出力を伝達することができる。
本実施例では、ねじ穴6aを固定することによって、保持部材6及び振動子2を固定し、接触体8が移動する例を示しているが、逆に、接触体8または第2の案内部10を固定し、振動子2を移動させることも可能である。
次に、図3を用いて、振動子2に励起される振動モードについて説明する。本実施例では、圧電素子3にフレキシブルプリント基板5を通じて交流電圧を印加して、振動子2に、互いに位相が異なる定在波(面外曲げ振動)を励振し、これらの面外曲げ振動を合成した振動を生じさせる。
第1の振動モードであるモードAは、振動子2の長手方向であるX方向に平行に2つの節が現れる一次の面外曲げ振動モードである。モードAの振動により、2箇所の突起部3aが加圧方向であるZ方向に変位する。第2の振動モードであるモードBは、振動子2の短手方向であるY方向におおよそ平行な3つの節が現れる二次の面外曲げ振動モードである。モードBの振動によって、2箇所の突起部3aがX方向に変位する。
これらのモードA,Bの振動を合成することによって、2箇所の突起部3aがXZ面内で楕円運動あるいは円運動を行う。この突起部3aに接触体8を加圧接触させることによって、X方向に摩擦力が発生し、振動子2と接触体8とを相対的に移動させる駆動力(推力)が発生する。本実施例では、振動子2が後述の手法で保持されているため、接触体8がX方向に移動する。
振動波モータ1を効率よく駆動するためには、振動子2に励振させる2つの振動モードの振動(変位)を阻害することなく振動子2を支持することが必要となり、このためには、これら2つの振動モードの節近傍を支持することが望ましい。このような理由から、振動子2に励振される2つの振動モードの共通の節を加圧・保持するために、保持部材6に2つの凸部6bを設けている。図4にその接触位置と各振動モードにおける節位置を示す。なお簡略化のために、フレキシブルプリント基板5は省略している。
図4において、黒色に塗りつぶされた部分は節近傍を示している。具体的には各振動モードの最大変位の35%以下の変位の個所を黒く表示している。ここではこの最大変位の35%以下の変位の個所を節近傍と定義する。モードA、Bを重ね合わせると黒い部分が重なる場所、つまり共通の節近傍が6個出現(丸印4箇所と星印2箇所)する。このうち星印で表す2箇所が、振動子2をより効率的に支持する以下2つの観点で好ましい。まず他4箇所よりも変位がより小さいこと、次にXZ断面で見るとX方向には1点で加圧されているために突起部3aと接触体8とのY軸回りのイコライズ機能をもたせ、接触を均一化させることが可能だからである。このような理由から、図4の星印部を、凸部6bと接触させることで、より効率的に振動子2を加圧している。
さらに凸部6bは振動子2を加圧するだけでなく、摩擦力によってX方向及びY方向に振動子2を保持している。接触体8を駆動する際に振動子が受ける反力よりも、凸部6bと振動子2間の静止摩擦力の最大値のほうが常に大きくなっているため、振動子2が保持部材6に対して移動することはない。これにより、精密な駆動を行うことが可能となる。
一方、保持部材6には4つの遊嵌部6c(以下、「突出部」ともいう)が設けられている。4つの突出部6cは、本体部3cに接すると共に、4つの延出部3bにそれぞれ接する。これにより、4つの突出部6cは、振動子2の外周面に対して、がたを有した状態で支持(遊嵌)している。この突出部6cは振動子2の組立時の位置決めとしての機能を果たす。
また、保持部材6には2箇所の凹部6d(以下、「第1の係合部」ともいう)が設けられている。2箇所の第1の係合部6dは、第1の案内部12の凸部12a(以下、「第2の係合部」ともいう)と係合することで、第1の案内部12の、保持部材6に対するX方向及びY方向の移動を規制しつつ、Z方向への移動を許容し、スムーズに加圧することができる。
本実施例では、図2(b)に示すように、振動子2の側面よりも内側に加圧部材7、第1の係合部6d及び第2の係合部12aを配置している。これにより振動波モータ1のY方向のサイズを最小化することが可能となっている。
これまで述べてきたとおり、本実施例では、保持部材6は、加圧部材7によって直接付勢される。また、保持部材6は、第1の案内部12(第2の係合部12a)のX方向及びY方向の移動を規制しつつ、第1の案内部12(第2の係合部12a)のZ方向の移動を許容する第1の係合部6dを有する。さらに、保持部材6は、振動子2を加圧しつつ摩擦力で保持している。つまり、保持部材6は振動子2の保持及び加圧、加圧部材7の取り付け、第1の案内部12のX方向及びY方向の移動の規制・Z方向の移動の許容の4つの機能が統合されている。そのため、従来よりも部品点数の削減による小型化、低コスト化が可能となる。さらに、上述の通り、振動の節位置で振動子2を支持しているため、従来の支持方法よりもモータ性能は向上する。
以上より、本発明により、電気−機械エネルギー変換素子と弾性体との接合界面に働く応力を低減しつつ、部品点数が低減された振動波モータを提供することができる。
なお、本発明のリニア型の振動波モータにおいて、接触面に楕円運動または円運動を生成する方法は上記方法に限られない。例えば、上記とは異なる曲げ振動モードの振動同士を組み合わせてもよいし、弾性体を長手方向に伸縮させる縦の振動モードの振動と曲げ振動モードの振動とを組み合わせてもよい。
接触面を接触体の移動方向に変位させる振動モードと、接触面を加圧方向に変位させる振動モードとの組み合わせにより、接触面に楕円運動と円運動を生成する方式であり、加圧及び保持のための共通の節を有していれば、どのような駆動方式を用いても良い。
(実施例2)
図5は実施例2における振動波モータの(a)組立で斜視図及び(b)組立側面図(YZ面)、(c)組立側面図(XZ面)である。モータの駆動原理及び構成部品は実施例1と同様のため、説明を省略する。本実施例の特徴は、YZ面(X方向)から見たときに、振動子の側面よりも外側に(振動子と重ならないように)、加圧部材及び第2の係合部12aと第1の係合部6dが配置されている。一方、XZ面(X方向及びZ方向に直交する方向)から見たときに、接触体8は加圧部材7及び第2の係合部12aが重なるように配置されている。
図5は実施例2における振動波モータの(a)組立で斜視図及び(b)組立側面図(YZ面)、(c)組立側面図(XZ面)である。モータの駆動原理及び構成部品は実施例1と同様のため、説明を省略する。本実施例の特徴は、YZ面(X方向)から見たときに、振動子の側面よりも外側に(振動子と重ならないように)、加圧部材及び第2の係合部12aと第1の係合部6dが配置されている。一方、XZ面(X方向及びZ方向に直交する方向)から見たときに、接触体8は加圧部材7及び第2の係合部12aが重なるように配置されている。
この配置により、振動波モータのX方向のサイズを小さくすることが可能となる。
(実施例3)
本実施例について、図6,7を用いて説明する。まず、図6(a)は本発明の実施例3における振動波モータの分解斜視図であり、(b)は(組立)斜視図である。また、図7は本発明の実施例3における振動波モータの駆動状態を表す側面図である。図7では分かりやすく説明するため、加圧部材の図示を省略している。
本実施例について、図6,7を用いて説明する。まず、図6(a)は本発明の実施例3における振動波モータの分解斜視図であり、(b)は(組立)斜視図である。また、図7は本発明の実施例3における振動波モータの駆動状態を表す側面図である。図7では分かりやすく説明するため、加圧部材の図示を省略している。
本実施例は、実施例1及び2とは異なり、第2の案内部10(及び接触体8、ゴム9)、を固定し、振動子2が自走するタイプの振動波モータである。第2の案内部10の固定は、2つの固定穴10bをビス止めすることで行う。また、軌道部12dは、前述の図1の軌道部12cとは異なり、第1の案内部12をZ方向に貫通していない。
実施例1,2と同様に、振動子2は保持部材6に摩擦力により保持されている一方、保持部材6と第1の案内部12は一部で係合しているため、これらの部品は一体となってX方向に移動する。出力の伝達は保持部材6のZ方向の下方に設けられた出力伝達部6eで行う。
図7(a)は、振動子2がX方向の中央にある場合、図7(b)は、左側のメカ端部にある場合、図7(c)は、右側のメカ端部にある場合を示したものである。図6に示すように、第1の案内部12の両サイドには空間部12b(第2の貫通穴)が設けられており、第1の案内部12と振動子2とが一体にX方向に移動する際、空間部12b(第2の貫通穴)を、接触体8、ゴム9、第2の案内部10が通過する。このような構成により第1の案内部12の第2の係合部12aの厚み分、振動波モータのX方向のサイズを小さくすることが可能となる。
(実施例4)
振動波モータは、例えば、撮像装置(光学機器、電子機器)のレンズ駆動用途等に用いることができる。そこで、一例として、レンズ鏡筒に配置されたレンズの駆動に振動波モータを用いた撮像装置について説明する。
振動波モータは、例えば、撮像装置(光学機器、電子機器)のレンズ駆動用途等に用いることができる。そこで、一例として、レンズ鏡筒に配置されたレンズの駆動に振動波モータを用いた撮像装置について説明する。
図8(a)は、撮像装置700の概略構成を示す上面図である。撮像装置700は、撮像素子710及び電源ボタン720を搭載したカメラ本体730を備える。また、撮像装置700は、第1レンズ群(不図示)、第2レンズ群320、第3レンズ群(不図示)、第4レンズ群340、振動型駆動装置620,640を有するレンズ鏡筒740を備える。レンズ鏡筒740は、交換レンズとして取り換え可能であり、撮影対象に合わせて適したレンズ鏡筒740をカメラ本体730に取り付けることができる。撮像装置700では、2つの振動型駆動装置620,640によってそれぞれ、第2レンズ群320,第4レンズ群340の駆動が行われる。
振動型駆動装置620の詳細な構成は不図示であるが、振動型駆動装置620は、振動波モータと、振動波モータの駆動回路を有する。ロータ211は、ラジアル方向が光軸と略直交するように、レンズ鏡筒740内に配置される。振動型駆動装置620では、ロータ211を光軸回りに回転させ、不図示のギア等を介して接触体の回転出力を光軸方向での直進運動に変換することによって、第2レンズ群320を光軸方向に移動させる。振動型駆動装置640は、振動型駆動装置620と同様の構成を有することにより、第4レンズ群340を光軸方向に移動させる。
図8(b)は、撮像装置700の概略構成を示すブロック図である。第1レンズ群3a0、第2レンズ群320、第3レンズ群330、第4レンズ群340及び光量調節ユニット350が、レンズ鏡筒740内部の光軸上の所定位置に配置される。第1レンズ群3a0〜第4レンズ群340と光量調節ユニット350とを通過した光は、撮像素子710に結像する。撮像素子710は、光学像を電気信号に変換して出力し、その出力は、カメラ処理回路750へ送られる。
カメラ処理回路750は、撮像素子710からの出力信号に対して増幅やガンマ補正等を施す。カメラ処理回路750は、AEゲート755を介してCPU790に接続されると共に、AFゲート760とAF信号処理回路765とを介してCPU790に接続されている。カメラ処理回路750において所定の処理が施された映像信号は、AEゲート755と、AFゲート760及びAF信号処理回路765を通じてCPU790へ送られる。なお、AF信号処理回路765は、映像信号の高周波成分を抽出して、オートフォーカス(AF)のための評価値信号を生成し、生成した評価値をCPU790へ供給する。
CPU790は、撮像装置700の全体的な動作を制御する制御回路であり、取得した映像信号から、露出決定やピント合わせのための制御信号を生成する。CPU790は、決定した露出と適切なフォーカス状態が得られるように、振動型駆動装置620,640及びメータ630の駆動を制御することによって、第2レンズ群320、第4レンズ群340及び光量調節ユニット350の光軸方向位置を調整する。CPU790による制御下において、振動型駆動装置620は第2レンズ群320を光軸方向に移動させ、振動型駆動装置640は第4レンズ群340を光軸方向に移動させ、光量調節ユニット350はメータ630により駆動制御される。
振動型駆動装置620により駆動される第2レンズ群320の光軸方向位置は第1リニアエンコーダ770により検出され、検出結果がCPU790に通知されることで、振動型駆動装置620の駆動にフィードバックされる。同様に、振動型駆動装置640により駆動される第4レンズ群340の光軸方向位置は第2リニアエンコーダ775により検出され、検出結果がCPU790に通知されることで、振動型駆動装置640の駆動にフィードバックされる。光量調節ユニット350の光軸方向位置は、絞りエンコーダ780により検出され、検出結果がCPU790へ通知されることで、メータ630の駆動にフィードバックされる。
1 振動波モータ
2 振動子
3 弾性体
4 電気−機械エネルギー変換素子(圧電素子)
6 保持部材
7 加圧部材(引張ばね)
8 接触体(摩擦部材)
13 案内部材
2 振動子
3 弾性体
4 電気−機械エネルギー変換素子(圧電素子)
6 保持部材
7 加圧部材(引張ばね)
8 接触体(摩擦部材)
13 案内部材
Claims (16)
- 電気−機械エネルギー変換素子と、前記電気−機械エネルギー変換素子が固定された弾性体と、を有する振動子と、
前記振動子を保持する保持部材と、
前記振動子と接触し、前記振動子に対して相対移動する接触体と、
前記接触体を案内する案内部材と、
前記振動子と前記接触体とが接触するように、前記保持部材と前記案内部材とを加圧する加圧部材と、を備え、
前記接触体は、前記案内部材により、前記接触体が前記振動子に対して相対移動する相対移動方向に案内され、
前記保持部材は、前記案内部材の、前記相対移動方向への移動を規制しつつ、前記案内部材の、前記加圧部材が前記保持部材と前記案内部材とを加圧する加圧方向への移動を許容するように、前記案内部材と係合する、ことを特徴とする振動波モータ。 - 前記弾性体は、前記電気−機械エネルギー変換素子が固定された本体部と、前記本体部の、前記相対移動方向における複数の位置からそれぞれ延出する複数の延出部と、を有し、
前記保持部材は、前記相対移動方向における複数の位置からそれぞれ突出する複数の突出部を有し、
前記複数の突出部は、前記本体部に接すると共に、前記複数の延出部にそれぞれ接する、ことを特徴とする請求項1に記載の振動波モータ。 - 前記本体部は、矩形状であり、
前記複数の延出部は、前記本体部の前記相対移動方向における位置並びに前記相対移動方向及び前記加圧方向に直交する方向における位置がそれぞれ異なる複数の位置からそれぞれ延出し、
前記複数の突出部は、前記複数の延出部にそれぞれ接すると共に、前記本体部を遊嵌して保持する、ことを特徴とする請求項2に記載の振動波モータ。 - 前記加圧部材は、前記相対移動方向、又は、前記相対移動方向及び前記加圧方向に直交する方向から見たときに、前記案内部材と前記保持部材との間に設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動波モータ。
- 前記保持部材は、前記案内部材と係合する第1の係合部を有し、
前記案内部材は、前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有し、
前記相対移動方向から見たときに、前記第2の係合部及び前記加圧部材が、前記振動子と重なるように設けられ、且つ、
前記相対移動方向及び前記加圧方向に直交する方向から見たときに、前記第2の係合部及び前記加圧部材が、前記振動子と重ならないように設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の振動波モータ。 - 前記保持部材は、前記案内部材と係合する第1の係合部を有し、
前記案内部材は、前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有し、
前記相対移動方向から見たときに、前記第2の係合部及び前記加圧部材が、前記振動子と重ならないように設けられ、且つ、
前記相対移動方向及び前記加圧方向に直交する方向から見たときに、前記加圧部材が、前記振動子と重なるように設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の振動波モータ。 - 前記保持部材は、前記案内部材の、前記相対移動方向及び前記加圧方向に直交する方向への移動を規制するように係合する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動波モータ。
- 前記電気−機械エネルギー変換素子に対する駆動電圧の印加により、互いに位相が異なる複数の定在波を発生させ、前記複数の定在波の合成によって、前記弾性体に楕円運動を発生させ、前記楕円運動によって、前記振動子と接触する接触体を、前記振動子に対して相対移動させる、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振動波モータ。
- 前記保持部材は、前記互いに位相が異なる複数の定在波に共通する節に重なる位置で、前記振動子を保持する、ことを特徴とする請求項8に記載の振動波モータ。
- 前記保持部材と前記振動子との間の静止摩擦力の最大値が、前記振動子から発生する推力よりも、大きいことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の振動波モータ。
- 前記案内部材は、前記軌道部と前記第2の係合部とを有する第1の案内部と、前記接触体が固定された第2の案内部と、前記第1の案内部と前記第2の案内部との間に設けられた、前記軌道部により誘導されるボールと、を有する、ことと特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の振動波モータ。
- 前記第1の案内部には、前記加圧方向に貫通する第1の貫通穴が形成され、
前記第2の案内部は、前記第1の貫通穴を貫通する貫通部を有し、
前記第1の貫通穴は、前記貫通部が、前記相対移動方向に移動可能に形成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の振動波モータ。 - 前記第1の案内部には、前記相対移動方向に貫通する第2の貫通穴が形成され、
前記第2の貫通穴は、前記接触体及び第2の案内部が、前記相対移動方向に移動可能に形成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の振動波モータ。 - レンズと、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の振動波モータと、を備え、
前記振動波モータにより前記レンズが駆動される、ことを特徴とする光学機器。 - 撮像素子と、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の振動波モータと、を備え、
前記振動波モータにより前記撮像素子が駆動される、ことを特徴とする光学機器。 - 部材と、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の振動波モータと、を備え、
前記振動波モータにより前記部材が駆動される、ことを特徴とする電子機器。
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JP2019192256A JP2021069176A (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 振動波モータ、光学機器及び電子機器 |
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2020
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