JP2017173502A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の振動型アクチュエータを用いて複数のレンズ群を独立して駆動するレンズ鏡筒の小型化を実現する。
【解決手段】レンズ鏡筒100は、第1のレンズ保持部材102と、第1のレンズ保持部材102を光軸方向に駆動する第1の振動型アクチュエータ106と、第2のレンズ保持部材105と、第2のレンズ保持部材105を光軸方向に駆動する第2の振動型アクチュエータ112を有する。第1の振動型アクチュエータ106に設けられた加圧ユニット108により発生する加圧力により第1の振動型アクチュエータ106の第1の振動体107と第1の摩擦部材110とを加圧接触させる共に、その加圧力を第1のレンズ保持部材102を介して第2の振動型アクチュエータ112へ伝達し、第2の振動型アクチュエータ112の第2の振動体113と第2の摩擦部材117とを加圧接触させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動型アクチュエータを用いてレンズ駆動を行うレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒として、振動型アクチュエータを用いてフォーカスレンズやズームレンズ等の各種レンズを高い位置精度で高速に駆動するものが知られている。振動型アクチュエータは、振動体と摩擦部材(振動体により摩擦駆動される部材)とを加圧接触させ、振動体に励起した駆動振動によって摩擦部材を摩擦駆動することにより振動体と摩擦部材とを相対的に移動させる非電磁型アクチュエータである。
複数の移動体を有する駆動装置においてそれぞれの移動体を独立して駆動する方法として、それぞれの移動体に振動型アクチュエータを設ける方法が知られている(特許文献1参照)。そこで、レンズ鏡筒でも、可動レンズ群ごとに振動型アクチュエータを配置し、振動型アクチュエータを個別に駆動することによって、それぞれの可動レンズ群を独立して駆動することができる。
特許第4374860号公報
しかしながら、振動型アクチュエータには、振動体と摩擦部材とを加圧接触させるための加圧手段が必要である。そのため、上記特許文献1に記載されているように複数の振動型アクチュエータで複数の移動体を駆動する構成では、個々の振動型アクチュエータに加圧手段が必要となる。そのため、レンズ鏡筒におけるレンズ駆動に、個々に加圧手段を備える複数の振動型アクチュエータを用いた場合には、レンズ鏡筒全体が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、複数の振動型アクチュエータを用いて複数のレンズ群を独立して駆動するレンズ鏡筒において、レンズ鏡筒の小型化を可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズ鏡筒は、第1のレンズ群を保持する第1のレンズ保持部材と、第1の振動体と、第1の摩擦部材と、前記第1の振動体と前記第1の摩擦部材とを加圧接触させる加圧手段とを有し、前記第1の振動体に励起した振動による前記第1の振動体と前記第1の摩擦部材との相対移動を駆動力に用いて前記第1のレンズ保持部材を光軸方向に駆動する第1の振動型アクチュエータと、第2のレンズ群を保持する第2のレンズ保持部材と、第2の振動体と、第2の摩擦部材とを有し、前記第2の振動体に励起した振動による前記第2の振動体と前記第2の摩擦部材との相対移動を駆動力に用いて前記第2のレンズ保持部材を前記光軸方向に駆動する第2の振動型アクチュエータと、を備え、第1のレンズ保持部材は、前記加圧手段により発生させた加圧力を前記第2の振動型アクチュエータへ伝達して前記第2の振動体と前記第2の摩擦部材とを加圧接触させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の振動型アクチュエータを用いて複数のレンズ群を独立して駆動するレンズ鏡筒の小型化を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図である。 レンズ鏡筒に設けられた第1の振動型アクチュエータの概略構成を示す断面図である。 第1の振動型アクチュエータを構成する振動体の概略構成と、駆動振動を説明する示す斜視図である。 レンズ鏡筒の概略構成を示す断面図である。 レンズ鏡筒の概略構成を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒100の分解斜視図である。図1に示すように、説明の便宜上、レンズ鏡筒100に対して、互いに直交するX軸(X方向)、Y軸(Y方向)及びZ軸(Z方向)を規定し、レンズ鏡筒100の光軸方向をX方向としている。なお、レンズ鏡筒100が装着される撮像装置の本体部については、周知の構成を適用することができるため図示を省略するが、撮像装置の本体部は、レンズ鏡筒100を通過した光束が結像する受光面を有するCMOSセンサ等の撮像素子を内蔵する。また、撮像装置の本体部には、レンズ鏡筒100に設けられた後述の第1のレンズ群101及び第2のレンズ群104をレンズ鏡筒100の光軸方向に駆動するためのスイッチ等の操作部材が設けられている。レンズ鏡筒100と撮像装置の本体部とは、着脱可能な別体であってもよいし、着脱不可な一体構造であってもよい。
レンズ鏡筒100は、第1のレンズ群101、第1のレンズ保持部材102、ガイド部材103、第2のレンズ群104、第2のレンズ保持部材105、摩擦低減部材111及び転動ボール118を備える。第1のレンズ保持部材102は、第1のスリーブ部102a(第1の嵌合部)、被加圧部102b(第1の延出部)、加圧伝達部102c(第2の延出部)及び第1の枠部102dを有する。被加圧部102bと加圧伝達部102cはそれぞれ、光軸方向に延在する形状を有しており、光軸を挟んで第1の枠部102dの径方向で対向している。なお、図1において光軸は不図示であるが、光軸は、X方向と平行であり、且つ、第1のレンズ群101と第2のレンズ群104の略中心を通る。被加圧部102bにおいて光軸に向く面の反対側の面(以下「外径側の面」という)には、後述の第1の摩擦部材110が接合され、加圧伝達部102cにおける外径側の面には、摩擦低減部材111が接合される。摩擦低減部材111において加圧伝達部102cと接合される面の反対側の面には、転動ボール118を案内するガイド溝が設けられている。第2のレンズ保持部材105は、第2のスリーブ部105a(第2の嵌合部)、連結部105b及び第2の枠部105cを有する。連結部105bの外径側の面には、後述の第2の摩擦部材117が接合される。なお、第1のレンズ保持部材102及び第2のレンズ保持部材105はそれぞれ、各部が一体的且つ連続的に形成されていてもよいし、各部が接合されることで形成されていてもよい。
第1のレンズ群101及び第2のレンズ群104はそれぞれ、レンズ鏡筒100を構成する光学系の一部である。第1のレンズ群101は第1のレンズ保持部材102の第1の枠部102dに保持され、第2のレンズ群104は第2のレンズ保持部材105の第2の枠部105cに保持される。ガイド部材103は、第1のレンズ群101及び第2のレンズ群104を光軸方向に移動可能に支持し、光軸方向に案内する。具体的には、第1のレンズ保持部材102に設けられた第1のスリーブ部102aは、ガイド部材103に対してガイド部材103の中心軸方向に摺動自在に嵌合している。同様に、第2のレンズ保持部材105に設けられた第2のスリーブ部105aは、ガイド部材103に対してガイド部材103の中心軸方向に摺動自在に嵌合している。第1のレンズ群101は第1のレンズ保持部材102に保持された状態で光軸方向に移動可能であり、第2のレンズ群104は第2のレンズ保持部材105に保持された状態で光軸方向に移動可能となっている。なお、レンズ鏡筒100では、第1のレンズ保持部材102及び第2のレンズ保持部材105を光軸方向に移動させるためのガイドとして1本のガイド部材103を用いている。しかし、これに限定されず、第1のレンズ保持部材102及び第2のレンズ保持部材105それぞれにガイド部材を設けた構成としてもよい。
レンズ鏡筒100は、第1のレンズ保持部材102を光軸方向に駆動する第1の振動型アクチュエータ106と、第2のレンズ保持部材105を光軸方向に駆動する第2の振動型アクチュエータ112を備える。第1の振動型アクチュエータ106は、第1の振動体107、加圧ユニット108、基台109、第1の摩擦部材110及び第1の保持部材126を有する。第1の振動体107は、第1の圧電素子124及び第1の弾性体125を有する。加圧ユニット108は、ばね部材121、伝達部材122及び加圧部材123を有する。第1の振動型アクチュエータ106の詳細な構成と駆動方法については後述する。第2の振動型アクチュエータ112は、第2の振動体113、第2の保持部材116及び第2の摩擦部材117を有する。第2の振動体113は、第2の圧電素子114及び第2の弾性体115を有する。第2の摩擦部材117は、転動ボール118を案内するガイド溝を有し、後述するように転動ボール118を介して摩擦低減部材111と加圧接触している。こうして、加圧伝達部102cと第2の摩擦部材117とは、摩擦低減部材111と転動ボール118とを介して、光軸方向に摺動自在に係合している。また、第2の摩擦部材117は、第2のレンズ保持部材105の連結部105bと接合されている。
次に、第1の振動型アクチュエータ106の構成について説明する。図2は、第1の振動型アクチュエータ106の概略構成を示す断面図である。図3(a)は、第1の振動体107の概略構成を示す斜視図である。また、図3(b)は、第1の振動体107を第1の保持部材126に取り付けた状態を示す斜視図である。
基台109の略中央部には、Z方向に貫通する孔部109aが設けられている。ばね部材121に伝達部材122の軸部が挿入され、ばね部材121の鍔部と基台109との間にばね部材121が配置された状態で、伝達部材122の軸部は孔部109aに挿入されている。こうして、伝達部材122は、基台109によってXY面での動きが規制された状態で、Z方向には移動することができるように配置されている。伝達部材122の鍔部は、Y方向に延在するように加圧部材123に形成されている凸部に当接しており、伝達部材122は、ばね部材121の付勢力を加圧部材123に与えている。加圧部材123は、伝達部材122からの加圧力を第1の振動体107に均一に伝達させる役割を担う板状の部材である。加圧部材123は、第1の圧電素子124に対して位置ずれが生じないように、例えば、接着剤を用いて接合され、或いは、第1の圧電素子124との間に不図示のフェルト等を介して配置される。
第1の振動体107において、電気−機械エネルギ変換素子である第1の圧電素子124は、平板状の第1の弾性体125の一方の面に接着剤により接合されている。第1の圧電素子124には、第1の圧電素子124に交流電圧を供給するための不図示のフレキシブルプリント基板が取り付けられている。第1の弾性体125は、例えば、ステンレス鋼等の弾性材料からなる。第1の弾性体125のX方向端(長手方向端)には、第1の弾性体125と一体的に腕部127が設けられている。腕部127は、第1の圧電素子124に所定の交流電圧を印加して第1の振動体107に駆動振動を励起したときに、駆動振動の減衰を抑制しながら第1の振動体107を所定位置に保持するための部位であり、第1の保持部材126に固定される。なお、第1の保持部材126は、基台109に固定される。第1の弾性体125において第1の圧電素子124が接合されている面の反対側の面には、X方向に所定の間隔で2つの突起部125aが第1の弾性体125の厚み方向(Z方向)に突出するように形成されている。ここでは、板状の第1の弾性体125をプレス加工等することによって、第1の弾性体125と一体的に突起部125aが形成された構造を示しているが、これに限らず、突起部125aは、溶接等により第1の弾性体125に設けられていてもよい。
突起部125aは、加圧ユニット108からの加圧力を受けて、第1のレンズ保持部材102の被加圧部102bに接合された第1の摩擦部材110と加圧接触しており、突起部125aの先端部と第1の摩擦部材110との間には摩擦保持力が作用している。そのため、第1の振動型アクチュエータ106(第1の振動体107)の被駆動時には、加圧ユニット108により第1の振動体107は第1の摩擦部材110の上面である摩擦摺動面110aに加圧接触した状態に保持される。第1の圧電素子124に所定の交流電圧を印加してすることにより、図3(b)中に矢印Vで示すようなZX面内での楕円運動を突起部125aに生じさせることができる。突起部125aの楕円運動によって第1の摩擦部材110の摩擦摺動面110aが摩擦駆動されることで、第1の振動体107と第1の摩擦部材110とは相対的にX方向(光軸方向)に移動する。
レンズ鏡筒100では、第1の振動体107と第1の摩擦部材110の相対移動を駆動力に用いて、第1のレンズ保持部材102を光軸方向に駆動する。ここで、本実施形態では、後述するように第1の振動体107はレンズ鏡筒100内において光軸方向で移動することができない。一方、第1の摩擦部材110は、ガイド部材103によって光軸方向に移動可能に配置された第1のレンズ保持部材102の被加圧部102bに接合されている。よって、レンズ鏡筒100では、第1の振動型アクチュエータ106の駆動により、第1の摩擦部材110と第1のレンズ保持部材102とが一体的に光軸方向に移動する。
なお、突起部125aに図3(b)に矢印Vで示す楕円運動を生じさせるための駆動振動を第1の振動体107に励起する方法は限定されない。例えば、一次の面外曲げ振動と二次の面外曲げ振動の2つの振動モードの振動を第1の振動体107に所定の位相差で励起する。一次の面外曲げ振動は、第1の振動体107にX方向に略平行に2本の節線が生じる振動であり、Z方向に変位が生じる。二次の面外曲げ振動は、第1の振動体107のY方向に略平行に3本の節線が生じる振動であり、X方向に変位が生じる。突起部125aは、例えば、一次の面外曲げ振動での腹となり、且つ、二次の面外曲げ振動での節となる部分に設けられる。位相をずらした(例えば90度)交流電圧を第1の圧電素子124に印加して、位相をずらして一次の面外曲げ振動と二次の面外曲げ振動を励起することにより、図3の矢印Vで示す楕円運動を突起部125aに生じさせることができる。また、位相を変えることにより、突起部125aの楕円運動の向きを反転させることができる。なお、このような第1の振動型アクチュエータ106の駆動方法は、周知であるため、より詳細な説明は省略する。なお、一次の面外曲げ振動と二次の面外曲げ振動を用いる第1の振動型アクチュエータ106の駆動方法は、一例であって、他の振動モードを用いることも可能である。また、突起部125aの数は、2つに限定されるものではなく、例えば、1つであっても駆動は第1の摩擦部材110に対する摩擦駆動は可能である。
第2の振動型アクチュエータ112は、第1の振動型アクチュエータ106と同等の構成を有する。第2の保持部材116は第1の保持部材126に相当し、第2の摩擦部材117は第1の摩擦部材110に相当する。また、第2の振動体113は第1の振動体107と対応しており、よって、第2の圧電素子114は第1の圧電素子124に相当し、第2の弾性体115は第1の弾性体125に相当する。よって、これらについての詳細な説明は省略する。
図4は、レンズ鏡筒100の概略構成を示す断面図である。次に、第1のレンズ群101と第2のレンズ群104(第1のレンズ保持部材102と第2のレンズ保持部材105)を光軸方向で移動させるためのレンズ鏡筒100内での各種部品間の関係について説明する。
基台109は、レンズ鏡筒100を構成する不図示の固定部に固定されており、第1の保持部材126は基台109に固定されている。そのため、レンズ鏡筒100内での基台109及び第1の保持部材126の移動は規制されており、よって、第1の振動体107もまたレンズ鏡筒100内での移動は規制されている。加圧ユニット108で発生する第1の加圧力P1は、第1の振動体107を第1の摩擦部材110に対して押し付け、これにより、第1の振動体107は第1の摩擦部材110に対して加圧接触した状態に保持される。この状態で、第1の振動体107に上述した駆動振動を励起することにより、突起部125aが第1の摩擦部材110を摩擦駆動すると、第1の摩擦部材110が光軸方向に移動する。ここで、第1の摩擦部材110は、第1のレンズ保持部材102の被加圧部102bに接合されているため、第1の摩擦部材110の光軸方向での移動にしたがって、第1のレンズ保持部材102も光軸方向に移動する。つまり、第1の振動型アクチュエータ106を駆動することにより(第1の振動体107に駆動振動を励起することにより)、第1のレンズ群101を保持した第1のレンズ保持部材102を光軸方向に駆動することができる。
第1の振動体107を第1の摩擦部材110に対して加圧する第1の加圧力P1は、第1の摩擦部材110、第1のレンズ保持部材102、摩擦低減部材111及び転動ボール118を介して、第2の摩擦部材117に作用する。第2の摩擦部材117は、摩擦摺動面117aで第2の振動体113の突起部と接しているため、第1の加圧力P1は、第2の振動体113と第2の摩擦部材117とを加圧接触するための第2の加圧力P2となる。ここで、第2の保持部材116は、レンズ鏡筒100を構成する不図示の固定部に固定されており、そのため、第2の保持部材116に固定された第2の振動体113のレンズ鏡筒100内での移動は規制されている。よって、第2の振動体113に上述した駆動振動を励起することにより、第2の振動体113に設けられている突起部が第2の摩擦部材117を摩擦駆動し、その結果、第2の摩擦部材117が光軸方向に移動する。第2の摩擦部材117は第2のレンズ保持部材105に接合されているため、第2の摩擦部材117の光軸方向での移動にしたがって、第2のレンズ保持部材105も光軸方向に移動する。つまり、第2の振動型アクチュエータ112を駆動することにより(第2の振動体113に駆動振動を励起することにより)、第2のレンズ群104を保持した第2のレンズ保持部材105を光軸方向に駆動することができる。
上述の通り、第1の振動型アクチュエータ106を構成する加圧ユニット108により発生する加圧力を、第2の振動型アクチュエータ112の駆動に必要な、第2の振動体113と第2の摩擦部材117とを加圧接触させるための加圧力に利用する。その際、第1の振動体107と第1の摩擦部材110との間に摩擦力(以下「第1の摩擦力」という)が生じ、第2の振動体113と第2の摩擦部材117との間にも摩擦力(以下「第2の摩擦力」という)が発生する。また、転動ボール118は、摩擦低減部材111に設けられた案内溝と第2の摩擦部材117に設けられた案内溝に挟持された状態でX方向に案内されており、転動ボール118にも摩擦力(以下「第3の摩擦力」という)が発生する。第1の振動型アクチュエータ106を駆動したときに、第2のレンズ保持部材105を静止させた状態に維持するためには、第2の摩擦力が第3の摩擦力よりも大きいことが必要となる。同様に、第2の振動型アクチュエータ112を駆動したときに、第1のレンズ保持部材102を静止させた状態に維持するためには、第1の摩擦力が第3の摩擦力よりも大きいことが必要となる。つまり、第3の摩擦力を第1の摩擦力及び第2の摩擦力よりも小さい構造とすることで、第1のレンズ保持部材102と第2のレンズ保持部材105とを独立して駆動させることができる。
図4に示すように、第1のレンズ群101は直径a、第2のレンズ群104は直径bの大きさを有し、「直径b>直径a」の関係が成り立っている。レンズ鏡筒100では、第1の振動型アクチュエータ106を外径寸法の小さい第1のレンズ群101側に配置している。つまり、第1のレンズ群101と第2のレンズ群104の半径の差c(=(b−a)/2)が生じる第1のレンズ群側スペースに、第1の振動型アクチュエータ106及び第2の振動型アクチュエータ112を配置している。これにより、レンズ鏡筒100では、第2のレンズ群104の外径側に2つの振動型アクチュエータを配置したレンズ鏡筒と比較して、小型化が図られている。また、レンズ鏡筒100では、第2の振動型アクチュエータ112の厚み寸法Dは、加圧ユニット108を第1の振動型アクチュエータ106と兼用することで不要となった分だけ、第1の振動型アクチュエータ106の厚み寸法Eよりも小型化されている。これにより、レンズ鏡筒100の内径Fを、第2の振動型アクチュエータ112にも加圧ユニットを設けた構成と比較して、振動型アクチュエータの厚み寸法差Δ(=E−D)の分だけ短くすることが可能になることで、レンズ鏡筒100を小型化することができる。
図5は、レンズ鏡筒100の正面図(第1のレンズ群101側から第2のレンズ群104側を見た図)である。加圧ユニット108で発生する第1の加圧力P1によって、ガイド部材103の中心軸103aを軸として矢印M1で示される向きに第1のレンズ保持部材102を回転させるモーメントが生じる。ここで、前述の通り、第1のレンズ保持部材102の第1のスリーブ部102aは、ガイド部材103に対してガイド部材103の中心軸103aの軸方向(光軸方向)に摺動自在に嵌合している。このことは、ガイド部材103の中心軸103aまわりでの第1のレンズ保持部材102の回転を規制する構成がない場合には、第1のレンズ保持部材102はガイド部材103の中心軸103aまわりに回転可能なことを示している。しかし、第1の加圧力P1は、Z方向において、第1のレンズ保持部材102に接合された摩擦低減部材111を転動ボール118に加圧接触させる力を生じさせている。また、第1の加圧力P1は、第2の振動型アクチュエータ112において第2の振動体113と第2の摩擦部材117とを加圧接触させる第2の加圧力P2を生じさせている。よって、第1のレンズ保持部材102のZ方向での移動は、摩擦低減部材111、転動ボール118及び第2の振動型アクチュエータ112によって規制されている。更に、ガイド部材103により、第1のレンズ保持部材102のY方向での移動も規制されている。こうして、レンズ鏡筒100では、第1のレンズ保持部材102は、光軸と直交する面内において、がたつきなく保持された状態で光軸方向に移動することが可能となっている。
以上の説明の通り、本実施形態では、レンズ鏡筒は、複数のレンズ群を独立して駆動するための同数の振動型アクチュエータを備える。その際、1つの振動型アクチュエータにおいて振動体と摩擦部材とを加圧接触させるために加圧ユニットにより発生させた加圧力を、他の1つの振動型アクチュエータにおいて振動体と摩擦部材とを加圧接触させるための加圧力にも用いる。これにより、他の振動型アクチュエータには、別個に加圧ユニットを設ける必要がなくなるため、レンズ鏡筒の小型化が可能になり、また、部品点数の削減による低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒200の正面図である。レンズ鏡筒200は、レンズ鏡筒100における第2の振動型アクチュエータ112の配設位置を変え、これに伴い、第1のレンズ保持部材102を第1のレンズ保持部材201に変更した構成となっている。第1のレンズ保持部材201は、第1のレンズ保持部材102の被加圧部102bと加圧伝達部102cのそれぞれに対応する被加圧部201bと加圧伝達部201cを有する。レンズ鏡筒200の構成要素であって、レンズ鏡筒100の構成要素と同じものについては、同じ符号を付して説明を省略する。
加圧ユニット108で発生する第1の加圧力P1によって、ガイド部材103の中心軸103aを軸として矢印M2で示される向きに第1のレンズ保持部材102を回転させるモーメントが生じる。これにより、第1のレンズ保持部材201は、摩擦低減部材111、転動ボール118及び第2の摩擦部材117を介して、第2の振動体113に第2の加圧力P2を与える。このとき、第2の摩擦部材117と第2の振動体113との摩擦接触点C1とガイド部材103の中心軸103aとを結ぶ線(一点鎖線)が、摩擦摺動面117aと略平行となる(平行とみなすことができる)ように、第2の振動型アクチュエータ112を配置する。これにより、第2の振動体113と第2の摩擦部材117に対して第2の加圧力P2を垂直に(摩擦摺動面117aと直交するように)作用させることができるため、第2の振動体113と第2の摩擦部材117を安定して加圧接触させることができる。レンズ鏡筒200も、レンズ鏡筒100と同様に、1つの加圧手段により2つの振動型アクチュエータに必要な加圧力を発生させることができ、レンズ鏡筒100と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
100 レンズ鏡筒
101 第1のレンズ群
102 第1のレンズ保持部材
103 ガイド部材
104 第2のレンズ群
105 第2のレンズ保持部材
106 第1の振動型アクチュエータ
108 加圧ユニット
110 第1の摩擦部材
112 第2の振動型アクチュエータ
117 第2の摩擦部材
118 転動ボール

Claims (9)

  1. 第1のレンズ群を保持する第1のレンズ保持部材と、
    第1の振動体と、第1の摩擦部材と、前記第1の振動体と前記第1の摩擦部材とを加圧接触させる加圧手段とを有し、前記第1の振動体に励起した振動による前記第1の振動体と前記第1の摩擦部材との相対移動を駆動力に用いて前記第1のレンズ保持部材を光軸方向に駆動する第1の振動型アクチュエータと、
    第2のレンズ群を保持する第2のレンズ保持部材と、
    第2の振動体と、第2の摩擦部材とを有し、前記第2の振動体に励起した振動による前記第2の振動体と前記第2の摩擦部材との相対移動を駆動力に用いて前記第2のレンズ保持部材を前記光軸方向に駆動する第2の振動型アクチュエータと、を備え、
    第1のレンズ保持部材は、前記加圧手段により発生させた加圧力を前記第2の振動型アクチュエータへ伝達して前記第2の振動体と前記第2の摩擦部材とを加圧接触させることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1のレンズ保持部材は、
    前記第1のレンズ群を保持する第1の枠部と、
    前記第1の枠部から前記光軸方向に延びる第1の延出部と、
    前記第1の枠部から前記光軸方向に延びる第2の延出部と、を有し、
    前記第1の延出部に前記第1の摩擦部材が接合され、
    前記第2のレンズ保持部材に前記第2の摩擦部材が接合され、
    前記第2の延出部と前記第2の摩擦部材とが前記光軸方向に摺動自在に係合していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第2の延出部と前記第2の摩擦部材との間に生じる摩擦力の大きさは、前記第1の振動型アクチュエータにおいて前記第1の振動体と前記第1の摩擦部材との間に生じる摩擦力と前記第2の振動型アクチュエータにおいて前記第2の振動体と前記第2の摩擦部材との間に生じる摩擦力のいずれの大きさよりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2の延出部と前記第2の摩擦部材との間に、前記第2の延出部に接合された摩擦低減部材が配置され、
    前記摩擦低減部材と前記第2の摩擦部材との間に転動ボールが配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1のレンズ保持部材を前記光軸方向に案内するガイド部材を備え、
    前記第1のレンズ保持部材は、前記ガイド部材と摺動自在に嵌合する第1の嵌合部を有し、
    前記第2の摩擦部材において前記第2の振動体と接触する面は、前記第2の摩擦部材と前記第2の振動体との接触点と前記ガイド部材の中心軸とを結ぶ線と略平行となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第2のレンズ群の直径は、前記第1のレンズ群の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1の振動体は、
    平板状の弾性体と、
    前記弾性体の一方の面に接合された電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記弾性体において前記電気−機械エネルギ変換素子が接合された面の反対側の面に、前記弾性体の厚み方向に突出するように設けられた少なくとも1つの突起部と、を有し、
    前記第1の振動体は、前記突起部の先端で前記第1の摩擦部材に加圧接触し、前記突起部に生じさせた楕円運動によって前記第1の摩擦部材を前記光軸方向に摩擦駆動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 複数のレンズ保持部材と、互いに加圧接触する振動体と摩擦部材とを有する複数の振動型アクチュエータとを備え、
    前記振動体に励起した振動による前記振動体と前記摩擦部材との相対移動を駆動力に用いて、1つの前記振動型アクチュエータが1つの前記レンズ保持部材を光軸方向に駆動するレンズ鏡筒であって、
    少なくとも1つの振動型アクチュエータにおいて振動体と摩擦部材とを加圧接触させるための加圧手段で発生する加圧力が、少なくとも1つの別の振動型アクチュエータに伝達されて、前記別の振動型アクチュエータにおける振動体と摩擦部材とを加圧接触させていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を通過した光束が結像する受光面を有する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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