JP2021066972A - 裾収納下着 - Google Patents

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【課題】 トイレの使用時に和服など厚みと重みのある衣服であっても容易に、しかも短時間で袖や裾を腰部まで巻き上げて両手が自由になる裾収納下着を提供する。【解決手段】裾収納下着1は裾付近に一対のスリット部2を備え、一対のスリット部2の開口部Oが着用者の肩に係止可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、裾収納下着に関する。
日本の和服は、華やかな色、精緻な柄が生み出す上品な雰囲気から世界に誇れる民族衣装である。また、日本国政府の観光政策のもと、近年増加する訪日外国人にとっても和服は着用したい憧れのファッションである。
和服は、主に冠婚葬祭の際に着用されるが、平成26年度経済産業省のアンケートによると、20代女性ではファッションや普段着として着用したいとする回答が冠婚葬祭に次いで多い。しかし、洋服とは異なり、和服は、不慣れな人にとっては、その着用が煩雑であるばかりでなく、高価な和服を着てのトイレの使用は非常に困難であった。
このことは、和服に限らず、丈の長いスカートやワンピースドレスを着用して、トイレを使用する際には、これらの衣服の裾をまくりあげ、まくりあげた裾が使用時に便器や床についたりしないように、手で裾を持ったり、和服の場合は裾端を帯に挟み込んだり、左右の裾端同士を結んだりするが、まくりあげた裾を手で持ち続けなければならないのでは両手が自由にならず、和服の裾端を帯に挟み込んだり、左右の裾端同士を結んだりしても、挟み込や結び目が解けて和服の裾や袖が床下に触れてしまうことがあった。このような課題を解決するため、様々な解決方法が提案されてきた。
特許文献1に記載の発明は、引っ張ることによって裾径を収縮することができる調節紐が、裾に周設され、衣服下半身部の裾を巻き込むようにして、アンダーウェアの裾をまくり上げ、更に調節紐でアンダーウェアの裾径を収縮して、衣服下半身部の裾を収納するアンダーウェアを開示する。
特許文献2に記載の考案は、着物用肌着の裾部分を袋状に縫い合わせた袋状部分と、袋状部分の中に通された紐状部分とを備え、紐状部分は、両端に脱着部を有し、裾よけを使用しないときには、紐状部分が袋状部分に固定され、裾よけを使用するときには、袋状部分から紐状部分を引き出し、着物の裾及び袖部分を包み囲い、帯揚げ部分で縛ることを特徴とする肌着用裾よけを開示する。
特開第2006−207077号公報 実用新案登録第3218989号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、着用している衣服がスカートやワンピースドレスなどのように比較的軽量な場合には、アンダーウェアの裾をまくり上げ、調節紐で裾径を収縮することにより衣服下半身部の裾をまくり上げたアンダーウェアの中に収納することができたとしても、裾や袖が長く厚みのある和服の場合は、調節紐で裾径を収縮する方法では、調節紐を収縮させるのに時間がかかるばかりでなく、和服の重みによる下方向への負荷を十分に支えることができず、和服の裾をアンダーウェアの収納部の中に安定させることが困難であった。また、無理に調節紐で固定させようとすると、調節紐が、身体に食い込んだり、場合によっては切れたりするおそれがあった。
特許文献2に開示された考案は、肌着の下位部分を縫い合わせて袋状にした中にテープを通し、着物の裾、袖部分をすっぽりと囲うように、本考案の肌着を持ち上げ、テープで両端から引っ張り、帯揚げ部分で縛ることで使用者の両手が自由になるとする。しかしながら、厚みと重みのある着物の裾、袖部分をすっぽりと囲うように、肌着を持ち上げること自体が困難で、持ち上げたとしても着物等を帯揚げ部分で縛る技術は、熟練を要するばかりでなく、時間がかかるもので、トイレ使用時に短時間で手軽に扱えるものではなかった。
そこで、本開示は、トイレの使用時に和服など厚みと重みのある衣服であっても容易に、しかも短時間で袖や裾を腰部まで巻き上げて両手が自由になる裾収納下着を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、前身頃及び後身頃からなる下着であって、前記下着の裾付近に一対のスリット部を備え、前記一対のスリット部の開口部が着用者の肩に係止可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記スリット部は、前記前身頃に備えられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記前身頃が、前記後身頃よりも上下方向に伸び率が高い布からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記前身頃の衿部が、前記前身頃の前記衿部表側と、前記前身頃の前記衿部表側の裏側で一部が交差して配置される前記前身頃の前記衿部裏側と、を有すると共に、前記前身頃の前記衿部表側及び前記衿部裏側が、交差した状態のまま、前記前身頃の前記衿部表側及び前記衿部裏側の下端部が前記前身頃において固着されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記裾付近の一対のスリット部が、一対の環状挿通部であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記前身頃及び前記後身頃が、衣服下半身部のみであることを特徴とする。衣服下半身部とは、衣服の部分であって、腹や下肢など身体の下半身部に着用する部分をいう。
請求項1の発明によれば、着用者が裾収納下着の裾付近に備えた前記一対のスリット部に腕を挿通してスリット部を両肩方向に引き上げることにより、前記裾収納下着の裾が折り返されて上方向に持ち上がる動きにつれて、前記裾収納下着の折り返し部分に隙間が形成され、前記隙間に和服などの上着が巻き込まれて収納される。更に、前記スリット部の開口部を両肩に係止することにより、前記裾収納下着の隙間に収納された和服などを両肩で容易に支持することができ、両手を自由に使うことができる。
請求項1の発明によれば、前記裾収納下着の裾が折り返されて形成された隙間に和服などを収納するには、前記スリット部の開口部を両肩に係止するだけで足り、調節紐でアンダーウェアの裾を収縮したり、テープで肌着の下位部分を縛ったりする必要がないため、短時間に和服などを前記裾収納下着に収納できる。
請求項2の発明によれば、着用者は少しかがむだけで前記裾収納下着の裾付近に備えられた前記一対のスリット部に容易に腕を通すことができる。
請求項3の発明によれば、前記裾収納下着を裾付近のスリット部に腕を通して肩方向に引き上げるときに、前記前身頃を構成する布の弾性によりスムーズに引き上げることができ、一方、前記後身頃は、前記前身頃よりも上下方向の伸び率が低い布からなるため、前記前身頃が上部に巻き上げられる動きに遅滞なく追随するとともに、和服などを安定して収納することができる。
請求項4の発明によれば、衿部が大きく開口可能となるため、前記裾収納下着を着用しやすい。また、両衿が交差して重ね合わさる構成のため、和服など上着が重みのあるものであっても前記裾収納下着の前記衿部が型崩れせず、上着が着崩れしない。
請求項5の発明によれば、前記スリット部に代えて、前記裾収納下着の裾付近に孔をあけずに腕を挿通して着用者の肩に係止する手段を提供できる。
請求項6の発明によれば、上着がストラップレスドレスなどの肩を露出するものであっても前記裾収納下着を提供できる。
本発明の実施例1の裾収納下着の正面図である。 本発明の実施例1の裾収納下着の背面図である。 本発明の実施例1の裾収納下着の使用説明図である。 本発明の実施例2の裾収納下着の正面図である。 本発明の実施例3の裾収納下着の正面図である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照して説明する。
図1に示すとおり、裾収納下着1は、裾付近に上下方向に沿って一対のスリット部2を備える。スリット部2の開口部Oは、着用者の肩に係止可能である。以下、各構成を詳細に説明する。
図1に示すとおり、裾収納下着1の形状は、袖付きワンピース型を例示できるが、これに限られない。袖は無くても良く、衿の形状も限定されない。総丈Hは100cm〜130cmを例示でき、好ましくは110cm〜125cmを、特に好ましくは115cm〜120cmを例示できる。裾巾Wは50cm〜60cmを例示でき、好ましくは52cm〜57cm、特に好ましくは53cm〜55cmを例示できる。ただし、数値の例示は、平均的な日本人成人女性の体格を基準としたものであり、子供や外国人などが着用する場合は、体格差に応じて好ましい値も変わる(以下同じ。)。裾収納下着1の上に着る上着は、着物を例示できる(図3)が、これに限られない。チマチョゴリのような衣服下半身部が長い民族衣装や、ロングドレスであってもよく、肩を露出するストラップレスドレスであってもよい。上着がストラップレスドレスの場合は、裾収納下着1の総丈は、衣服下半身部のみのものが好ましい(図5)。また、裾収納下着1を構成する生地を選択することにより、速乾性、接触冷感性、保温性などに優れた機能を付与することができるのは無論のことである。
図1に示すとおり、裾収納下着1の裾付近に、上下方向に沿って設けられたスリット部2の長さは、10cm〜50cmを例示でき、好ましくは15cm〜40cm、特に好ましくは18cm〜30cmを例示できる。10cm未満であれば手を挿入しにくく、50cmを超えるとスリット部2の開口部Oを着用者の肩に係止したときに、開口部Oが肩から外れやすくなり、裾収納下着1の折り返しによって形成される隙間に収納した着物を安定して支持することができない。スリット部2の配置方向は、上下方向を例示するが、これに限られず、裾と平行に設けられてもよい。また、スリット部2の開口部Oは面ファスナーなどで閉止してもよい(図示せず。)。
図1に示すとおり、スリット部2は、裾収納下着1の前身頃3の裾付近に備えられる。前身頃3に備えられることで、少しかがめばスリット部2の開口部Oに容易に手を挿入でき(図3(b)、(c))、上体を起こしながら挿入した手を肩方向に引き上げることで、裾収納下着1の裾を肩方向に引き上げることができる(図3(d))。
裾収納下着1は、前身頃3が、後身頃6よりも上下方向に伸び率が高い布からなることが好ましい。前身頃3が、後身頃6よりも上下方向に伸び率が高い布からなることで、着用者は容易に身体の形状に沿って前身頃3を巻き上げることができ、一方、後身頃6は、前身頃3よりも上下方向に伸び率が低い布からなるため、前身頃3が上部に巻き上げられる動きに遅滞なく追随して、後身頃6も上部に巻き上げられる。
図3(d)〜(g)に示すとおり、裾収納下着1の前身頃3及び後身頃6の衣服下半身部が折り返されて、上部に巻き上げられることにより、裾収納下着1の折り返し部に隙間が生じ、この隙間に着物の裾や袖が収納される。
裾収納下着1の上に長襦袢や着物が重ね着される場合を示す(図3)。図3(b)〜(g)に示すとおり、着用者が、長襦袢や着物の裾を分けて、裾収納下着1の裾付近のスリット部2の開口部Oに両手を挿通して肩方向に引き上げると、長襦袢や着物の裾や袖が、裾収納下着1の前身頃3及び後身頃6の折り返されてできた隙間に巻き込まれて収納される。
図3(e)に示すとおり、折り返されて巻き上げられた裾収納下着1のスリット部2は、開口部Oに腕を挿通させて着用者の肩付近まで持ち上げられる。更に、スリット部2の開口部Oが腕を経由して肩に挿通され、開口部Oは着用者の肩に係止される。
図3(e)〜(g)に示すとおり、裾収納下着1の折り返された下端は、着用者の腰辺りに位置するように、あらかじめ着用者の体形を考慮して総丈Hの長さが決められる。裾収納下着1の後身頃6が、上下方向の伸び率が低い布からなるため、着物のような厚みと重みのある衣服であっても、後身頃6の伸びが抑制されるため、着用者の腰辺りの位置で安定して支えることができる(図3(f)及び(g))。
図1に示すとおり、裾収納下着1の前身頃3の衿部4が、衿部表側41と、衿部表側41の裏側で一部が交差して配置される衿部裏側42とを有すると共に、前身頃3の衿部表側41及び前身頃3の衿部裏側42が、交差された状態のまま、衿部表側41及び衿部裏側42の下端部がそれぞれ帯部5の裏面側において固着される。帯部5は無くてもよく、この場合は、衿部表側41及び衿部裏側42の下端部は前身頃3に固着される。固着の方法は、縫着を例示できるが、これに限られない。接着であっても溶着であってもよい。衿部表側41及び衿部裏側42は、下端部以外は交差して重ね合わさった部分が固着されていないため、裾収納下着1を着用する際に、衿部4を大きく開口することができる。このため、髪をセットした後に晴れ着を着る場合でも髪型の崩れを気にすることなく頭から被って着用できる。また、衿部4を大きく開口することができるため、足を衿部4から挿通して裾収納下着1を着用することもできる。
また、衿部表側41と衿部裏側42とが交差して下端部が帯部5に固着される構造であるため、衣服下半身部の下方向への負荷を均等に裾収納下着1の両肩部に分散させることができる。即ち、図1に示すとおり、衣服下半身部の正面視左側の下方向への負荷は帯部5に固着された衿部表側41に連続する裾収納下着1の左肩部にかかり、また、衣服下半身部の正面視右側の下方向への負荷は帯部5に固着された衿部裏側42に連続する裾収納下着1の右肩部にかかるため、衣服下半身部に収納された着物の重さによる裾収納下着1への負荷は裾収納下着1の両肩部に均等に分散され、衿部4の形状が維持される。この結果、図3に示すように裾収納下着1を使用しても上着の着物が着崩れすることはない。
裾収納下着1の前身頃3及び後身頃6を構成する布は、横方向に伸縮性のある布であることが好ましい。横方向に伸縮性があることにより、裾巾Wの長さを抑えて衣服下半身部のラインをすっきりと見せることができ、また、裾収納下着1を巻き上げる際にも身体の形状に沿ってスムーズに巻き上げることができる。
図1に示すとおり、裾収納下着1の形状は、袖付きワンピース型で、総丈Hは115cm、裾巾Wは53cm、スリット部2の長さは18cmを例示できる。上記構成により、短時間で安定して、スリット部2の開口部Oを肩に係止して、裾収納下着1に収納した着物を支持することができる。
図1に示すとおり、スリット部2は、裾収納下着1の前身頃3の裾付近に上下方向に沿って着用者の体側よりやや正面寄りに備えられる。着用者の体側よりやや正面寄りに備えられることで、少しかがめば手をスリット部2の開口部Oに容易に挿入できる(図3(b)、(c))。
実施例1の裾収納下着1の総丈Hは、115cmを例示するが、これは折り返された裾収納下着1の衣服下半身部の下端が着衣者の腰辺りに位置するように決められる。
実施例1の裾収納下着1の衣服下半身部は、前身頃3が、後身頃6よりも上下方向に伸び率が高い布からなる。これにより、裾収納下着1を巻き上げる際に、前身頃3を着用者の身体形状に沿ってスムーズに引き上げることができるとともに、後身頃6が、上下方向に伸び率が低い布からなるため、前身頃3の動きに遅滞なく追随して巻き上げられ、裾収納下着1の衣服下半身部に着物を安定して収納できる。
図1に示すとおり、裾収納下着1の前身頃3の衿部4は、衿部表側41と衿部裏側42とが交差して重ね合わされ、衿部表側41と衿部裏側42の下端部が帯部5と縫着される。
図1に示すとおり、実施例1の裾収納下着1の衿部4は、衿部表側41と衿部裏側42とが、帯部5で縫着される以外の箇所では縫着されないため、衿部4は大きく開口することができる。このため、裾収納下着1を頭から被っても、足から挿通しても容易に着用することができる。
以下、実施例1の裾収納下着1の使用方法と作用効果の一例について図面を参照し具体的に説明する。
図1及び3に示すように、実施例1の裾収納下着1は、着物を着てトイレを使用する際に、着物の裾や袖を収納するのに裾収納下着1に備えられた一対のスリット部2の開口部Oを着用者の両肩に係止するだけで足り、調節紐でアンダーウェアの裾を収縮したり、肌着の下位部分をテープで縛ったりする必要がない。このため、十秒以内に着物の裾や袖を巻き上げて裾収納下着1に収納することができ、若者や外国人のような着物の着用に不慣れな者でも安心してトイレを利用できる。
図3に示すように、着物を着用してトイレを使用する際には、少し前かがみになり(図3(b))、長襦袢と着物の裾を分けて、着物と長襦袢の下に着用した裾収納下着1の裾付近に備えられた一対のスリット部2に手を挿通し(図3(c))、上体を起こしながら挿入した手を肩方向に引き上げることで、容易に裾収納下着1の裾を肩方向に引き上げることができる(図3(d))。
裾収納下着1は、前身頃3が、後身頃6よりも上下方向に伸び率が高い布からなるため、着用者は容易に前身頃3を身体の形状に沿って巻き上げることができ、また、後身頃6は、前身頃3よりも上下方向の伸び率が低い布からなるため、前身頃3が上部に巻き上げられる動きに追随して、後身頃6も上部に巻き上げられる(図3(d))。
図3(a)〜(d)に示すように、裾収納下着1は、巻き上げられる際に衣服下半身部の折り返し部に隙間が生じ、この隙間に長襦袢と着物の裾や袖が巻き込まれて収納される。
折り返された裾収納下着1のスリット部2は、肩付近まで持ち上げられ、スリット部2の開口部Oは腕を経由して肩に挿通され、更に開口部Oが着用者の肩に係止される(図3(e))。
裾収納下着1は、開口部Oが肩に係止されると、折り返された裾収納下着1の下端が、着用者の腰辺りに位置する(図3(e))。この際、裾収納下着1の後身頃6は上下方向の伸び率が低い布からなるため、厚みと重みのある着物の裾や袖であっても、腰の位置に安定して支えることができる(図3(f)(g))。
図1に示すとおり、裾収納下着1の前身頃3の衿部4は、衿部表側41と衿部裏側42とが重ねあわされて交差し、それぞれの下端部が帯部5に縫合される。このため、裾収納下着1の衣服下半身部の下方向の負荷が帯部5に縫合された衿部表側41に連続する左肩部と、帯部5に縫合された衿部裏側42に連続する右肩部に均等に分散されるため、裾収納下着1に収納された着物の重さによっても、衿部4の形状が維持される。この結果、裾収納下着1に重ね着される長襦袢や着物は、裾収納下着1を巻き上げて使用しても着崩れしない(図3)。
トイレから出る際には、図3(g)〜(a)に示すとおり、肩に係止した裾収納下着1のスリット部2の開口部Oを肩から外し、開口部Oを腕を経由して下におろし、手を開口部Oから抜いて長襦袢や着物の裾の形状を整えれば、着物を着た最初の状態に戻すことができる(図3(a))。これら一連のステップは、十秒以内という極めて短い時間に、容易に行うことができる。このため、着物を着慣れない若者や初めて着物を着る外国人もトイレの心配をせずに、着物を着る楽しみを堪能できる。
実施例2の裾収納下着101を説明する。実施例1と共通する構成については図示及び説明を援用し、相違点を説明する。図4に示すとおり、実施例2では、一対のスリット部2の代わりに一対の環状挿通部7を裾収納下着101の裾付近に縫着する。環状挿通部7の構成は、紐状の両端部を裾収納下着101に縫着して形成するが、これに限定されない。挿通部を有する他の形状のものを裾収納下着101の裾付近に固着してもよい。
実施例3の裾収納下着201を説明する。実施例1と共通する構成については図示及び説明を援用し、相違点を説明する。図5に示すとおり、実施例3では、裾収納下着201の総丈Hは、衣服下半身部のみである。裾収納下着201は、上着が肩を露出するストラップレスドレスの場合でも着用できる。
以上、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得るものである。また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、スリット部2に代わる環状挿通部7は矩形状のものでもよい。裾収納下着1を身体に障がいがあっても容易に着用できるよう裾収納下着1の前身頃3又は/及び後身頃6の上下方向にファスナー部を設けて左右方向に開閉可能にしてもよい。
本発明は、トイレの使用時に和服など厚みと重みのある衣服であっても容易に、しかも短時間で袖や裾を腰部まで巻き上げて両手が自由になる裾収納下着を提供するもので、着物を始め、丈の長い衣服の着用機会を増やすことができるため、その工業的利用価値は大である。
1、101、201・・・裾収納下着
2・・・スリット部
3・・・前身頃
4・・・衿部
41・・・衿部表側
42・・・衿部裏側
5・・・帯部
6・・・後身頃
7・・・環状挿通部
H・・・総丈
W・・・裾巾
O・・・スリット部開口部

Claims (6)

  1. 前身頃及び後身頃からなる下着であって、前記下着の裾付近に一対のスリット部を備え、前記一対のスリット部の開口部が着用者の肩に係止可能であることを特徴とする裾収納下着。
  2. 前記スリット部は、前記前身頃に備えられることを特徴とする請求項1に記載の裾収納下着。
  3. 前記前身頃が、前記後身頃よりも上下方向に伸び率が高い布からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の裾収納下着。
  4. 前記前身頃の衿部が、前記前身頃の前記衿部表側と、前記前身頃の前記衿部表側の裏側で一部が交差して配置される前記前身頃の前記衿部裏側と、を有すると共に、前記前身頃の前記衿部表側及び前記衿部裏側が、交差した状態のまま、前記前身頃の前記衿部表側及び前記衿部裏側の下端部が前記前身頃において固着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の裾収納下着。
  5. 前記裾付近の一対のスリット部が、一対の環状挿通部であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の裾収納下着。
  6. 前記前身頃及び前記後身頃が、衣服下半身部のみであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の裾収納下着。
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