JP2021066082A - 接着適性を向上させた付箋紙 - Google Patents
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Description
この緩接着部13′は、付箋紙本体12′の一端縁(接着縁12e′)に沿って等幅帯状に形成されているものであり、この形状に因み、次のような不具合が指摘されることがあった。
即ち付箋紙1′は多くの場合、紙束状に束ねられて供給されるものであって、これを1枚毎めくり剥がす動作によって、図1(b)に示すように緩接着部13′の剥離終端部13E′付近がカールしてしまう傾向がある。そしてこのような現象により、付箋紙1′を対象物に接着した際、緩接着部13′の一部が浮き上がるように剥がれてしまうという不具合が生じている。
そしてこれら各請求項記載の要件を手段として前記課題の解決が図られる。
前記付箋紙1は、単葉付箋紙10が複数枚重ねられてブロック状に形成された付箋紙束11の形態で流通するものであり、各単葉付箋紙10は、付箋紙本体12に形成された緩接着部13によって、緩接着状態で重ね合わされている。
具体的には、接着縁12e周辺における付箋紙本体12のウラ面12Bに、易剥離性接着剤Gが塗布されることにより、緩接着部13が形成される。
そして単葉付箋紙10が貼り付け対象物に貼り付けられた状態で、表面となる面をオモテ面12Fとし、裏面となる面をウラ面12Bとする。
なお図2(a)に示すように、右利きの使用者が最上層の単葉付箋紙10を剥がし取るときには、手前側の左角を摘んで単葉付箋紙10を裏返すような動作を伴うものであり、この際、最初に剥離する緩接着部13の部位(この場合は接着縁12eの左端)を剥離始端部13Sとし、最後に剥離する緩接着部13の部位(この場合は接着縁12eの右端)を剥離終端部13Eとする。一方、左利きの使用者が最上層の単葉付箋紙10を剥がし取るときには、図2(b)に示すように、接着縁12eの右端が剥離始端部13Sとなり、接着縁12eの左端が剥離終端部13Eとなる。
この実施例では図1〜5に示すように、前記緩接着部13の異形接着形状は、緩接着部13の幅を、剥離始端部13S側から剥離終端部13E側に向かって漸減させたくさび形状とするものである。
このように緩接着部13の幅を、剥離始端部13S側から剥離終端部13E側に向かって漸減させる手法としては、緩接着部13の平面形状、すなわちウラ面12Bに対して塗布された易剥離性接着剤Gの形状が、使用者側を斜辺とする直角三角形状とするものである。
またこの実施例では、緩接着部13の幅を、剥離始端部13Sから剥離終端部13Eに向かうに従い、漸減させたものであり、シンプルな形態を採りながらも、カール現象の発生を抑えることができる。
そして一旦このものが巻き取られて原反ロール22としてストックされた後、長手方向に所望の長さで切断されて、単位原反23が得られる。
この実施例では、一枚の単位原反23に二条の糊条25が形成されており、図5に示すように、糊条25の幅方向を、接着縁12eが斜めに分断するように裁断することにより、緩接着部13の幅が、剥離始端部13S側から剥離終端部13E側に向かって漸減した付箋紙1が得られるものである。
なお図5では右利き用の付箋紙1Rを得るものを示したが、糊条25に対する接着縁12eの傾斜方向を逆にすることにより、左利き用の付箋紙1Lを得ることができる。
本発明の付箋紙1は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示すような実施例を採ることもできる。
先ず、基本となる実施例では、緩接着部13の幅を、剥離始端部13S側から剥離終端部13E側に向かって漸減させるために、緩接着部13の平面形状、すなわちウラ面12Bに対して塗布された易剥離性接着剤Gの形状が、使用者側を斜辺とする直角三角形状となるようにしたが、図6(a)に示すように接着縁12e自体を傾斜状として、単葉付箋紙10(付箋紙本体12)が台形状となるように、単位原反23を裁断するようにしてもよい。
具体的には一例として図6(b)に示すように接着縁12eを折線状とすることにより、剥離終端部13E及び剥離始端部13Sにおける緩接着部13の幅を最小とすることができるものである。
この場合図6(c)に示すハート型のように、曲線を複雑に組み合わせた形状のものを得ることができる。なおこのハート型の場合、剥離終端部13E及び剥離始端部13Sに加え、それらの中間部でも緩接着部13の幅を最小とすることができるものである。
まず7(a)、(b)に示すものは、接着縁12eを直線状とし、その内側に円弧状、折線状の境界部を形成するように易剥離性接着剤Gをスタンプやスプレーにより塗布したものである。
また7(c)に示すものは、易剥離性接着剤Gをスタンプやスプレーにより筋状に塗布したものであり、剥離始端部13S側では複数条の筋が形成され、一方、剥離終端部13E側では、単一の筋のみが形成された形態とすることにより、剥離終端部13Eの接着力が最弱となるようにしたものである。
1L 付箋紙
1R 付箋紙
10 単葉付箋紙
11 付箋紙束
12 付箋紙本体
12e 接着縁
12B ウラ面
12F オモテ面
13 緩接着部
13S 剥離始端部
13E 剥離終端部
2 原紙
21 原紙ロール
22 原反ロール
23 単位原反
25 糊条
3 塗布装置
G 易剥離性接着剤
Claims (4)
- 付箋紙本体の周縁の一部である接着縁に沿って、易剥離性接着剤を設けて緩接着部を形成し、接着縁と対向する側を自由縁とした付箋紙であって、
前記緩接着部は、剥離終端部の接着力が最弱となるように形成された異形接着形状であることを特徴とする接着適性を向上させた付箋紙。
- 前記緩接着部の異形接着形状は、緩接着部の幅を、剥離始端部側から剥離終端部側に向かって漸減させた形状であることを特徴とする請求項1記載の接着適性を向上させた付箋紙。
- 前記緩接着部の異形接着形状は、付箋紙本体の接着縁を傾斜状とすることに現出させた形状であることを特徴とする請求項1記載の接着適性を向上させた付箋紙。
- 前記異形接着形状は、剥離終端部に加え、剥離始端部の接着力も最弱となるように形成されていることを特徴とする請求項1または3記載の接着適性を向上させた付箋紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019192802A JP2021066082A (ja) | 2019-10-23 | 2019-10-23 | 接着適性を向上させた付箋紙 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019192802A JP2021066082A (ja) | 2019-10-23 | 2019-10-23 | 接着適性を向上させた付箋紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021066082A true JP2021066082A (ja) | 2021-04-30 |
Family
ID=75636391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2021066082A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6032074U (ja) * | 1983-08-11 | 1985-03-05 | ニチバン株式会社 | 貼着紙箋 |
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2019
- 2019-10-23 JP JP2019192802A patent/JP2021066082A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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A02 | Decision of refusal |
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