JP2008119948A - 付箋 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着層に対応する領域が、使用時に湾曲することなく所定の接着力を維持することが可能な付箋を提供する。
【解決手段】紙片(2)が一方の面(3)の第一端部(7)側に接着部(4)を備え、第一端部(7)に対向する第二端部(8)側に非接着部(5)を備え、接着部(4)を同一方向にして複数の紙片(2)を積層してなる付箋(1)であって、接着部(4)が、第一端部(7)から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】紙片(2)が一方の面(3)の第一端部(7)側に接着部(4)を備え、第一端部(7)に対向する第二端部(8)側に非接着部(5)を備え、接着部(4)を同一方向にして複数の紙片(2)を積層してなる付箋(1)であって、接着部(4)が、第一端部(7)から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、書籍の特定のページの目印として、あるいは備忘録として用いられるなどする付箋に関するものである。
従来、裏面に接着層を設けた紙片を複数枚重ね合わせて積層体とした付箋が知られている。このような付箋においては、それぞれの紙片を接着剤が施されていない非接着領域をつまみながら一枚ずつ剥がせるように、つまり接着層の紙片表面からの剥離性を向上させるために、その表面は剥離剤を塗布するなどして表面処理が施してあるものが一般的である。しかしながら、このような加工が施してあるにもかかわらず、剥がした紙片が接着層と非接着領域との境界の部分において、大きく湾曲して折り癖がつくことがある。この紙片の湾曲現象は、紙片を剥がす際に紙片の接着層に加わった力が接着層が発現する接着力に抗して紙片の当該接着層と非接着領域との境界の部分が湾曲し、その湾曲状態が接着層と非接着領域との境界の部分で維持されることで生じている。
このような不具合を解消するために、例えば、特許文献1に記載のものでは、接着層を紙片の横方向において分割し、接着層と紙片表面の露出部とを交互に配置した構成としている。このものでは、例えば、書籍のページに貼り付けた場合つまり使用時に、容易には剥がれないようにするために、接着層は縦方向に長くするものである。
実公平3−27816号公報
ところが、このような構成のものであると、接着層は横方向に不連続にしか存在しないため、使用時においては従来のものと比較して横方向における接着力が低下することがある。したがって、使用している最中に、付箋が貼り付けた部位から剥がれてしまう可能性が高くなった。
また、接着層は横方向に連続していないものの、剥がす方向に接着層が延びているために、同様に湾曲する場合がある。つまり、接着層の面積が減少して接着力も低下するものの、剥がす方向の接着力は接着層が延びている方向においてほぼ同じなために、接着層が設けられた紙片の端部領域においてそれぞれの接着層が紙片の湾曲を維持するように作用する。したがって、このような湾曲と接着力の低下とにより、使用時の不具合はさほど改善されるものではなかった。
そこで本発明は、このような不具合に鑑みて、接着層と非接着領域との境界の部分が使用時に湾曲することなく所定の接着力を維持することが可能な付箋を提供することを目的としている。
すなわち、本発明の付箋は、紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、接着部が、第一端部から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えてなることを特徴とする。
このような構成によれば、紙片一枚を非接着部側からつまみ上げて積層されている複数の紙片から引き離す場合に、一枚の付箋は接着部の接着力が小さい領域から次第に大きい領域に向かって徐々に剥がれていく。したがって、非接着部から接着部に移行する際に大きな力が急激に紙片に加わることがなく、紙片を湾曲させる可能性が低下する。それゆえ、一枚の紙片が引き離された状態で、紙片が湾曲してその状態が維持されることを抑制し得る。
接着部の接着力を上述したように調整するためには、接着部が、第一端部において最大量の接着剤を備えてなり、第一端部から所定距離離れた位置までに漸次その量を減少させてなるものが挙げられる。
同様に、接着部の接着力を調整するためには、接着部の形状を次のようにするものが挙げられる。すなわち、
1.接着部が、ほぼ三角形からなる単位接着領域の複数を備えてなり、それぞれの単位接着領域は三角形の底辺を第一端部にほぼ一致させて整列され、その頂角を所定距離離れた位置に設定してなるもの、
2.接着部が、紙片の幅にほぼ等しい長さを有するほぼ長方形の単位接着領域の複数からなり、それぞれの単位接着領域は第一端部に平行に、かつ相互に離間して配置され、第一端部から遠ざかるにしたがってその幅が小さくなるもの、
3.接着部が、ほぼ相似形を有する複数の単位接着領域を相互に離間して備えてなり、大なる単位接着領域を第一端部近傍に配置し、その大なる単位接着領域より小なる単位接着領域を、小なるものほど端部から遠ざかる位置に配置してなるもの、
などである。
1.接着部が、ほぼ三角形からなる単位接着領域の複数を備えてなり、それぞれの単位接着領域は三角形の底辺を第一端部にほぼ一致させて整列され、その頂角を所定距離離れた位置に設定してなるもの、
2.接着部が、紙片の幅にほぼ等しい長さを有するほぼ長方形の単位接着領域の複数からなり、それぞれの単位接着領域は第一端部に平行に、かつ相互に離間して配置され、第一端部から遠ざかるにしたがってその幅が小さくなるもの、
3.接着部が、ほぼ相似形を有する複数の単位接着領域を相互に離間して備えてなり、大なる単位接着領域を第一端部近傍に配置し、その大なる単位接着領域より小なる単位接着領域を、小なるものほど端部から遠ざかる位置に配置してなるもの、
などである。
相似形を有する単位接着領域としては、具体的には、円形であるものが挙げられる。
さらには、上述した構成を有するものにおいて、接着部が、第一端部近傍における接着力を、非接着部近傍におけるより大で、かつ一定に設定してなるもの、また、接着部が、第一端部に接して設けられる、紙片の生地が露出する非接着領域を備えてなるものとしてもよい。
加えて、本発明の付箋は、紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、接着部が、ほぼ三角形からなる単位接着領域の複数を備えてなり、少なくとも一つの単位接着領域の三角形は、その高さを他の単位接着領域の三角形とは異にしてなり、それぞれの単位接着領域は三角形の底辺を第一端部側に整列させてなるものであることを特徴とする。
このような構成にあって、接着部が、第二端部側から第一端部近傍にかけての接着力が一定寸法毎に弱から強になる接着剤を配置する領域を備えるもの、及び接着部が、第一端部に接して設けられる、紙片の生地が露出する非接着領域を備えてなるものが挙げられる。
さらに、本発明の付箋は、紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、接着部が、第一端部と第二端部との間に接着力が最も大である接着領域を備え、その接着領域から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えてなることを特徴とする。
このような構成であれば、いずれの方向から紙片をはがそうとも、非接着部から接着部に移行する際に大きな力が急激に紙片に加わることがなく、紙片を湾曲させる可能性が低下させることが可能になる。それゆえ、一枚の紙片が引き離された状態で、紙片が湾曲してその状態が維持されることを抑制し得る。
なお、本発明における接着剤としては、剥離可能に接着剤付紙片を貼ることを可能にする粘着剤を含むものである。
本発明は、以上説明したような構成であり、接着部の接着力が非接着部に向かって漸次減少するように構成してあるので、束状に積層している付箋から一枚の紙片を剥がす際に一枚の紙片の接着層の部分に急激に紙片に応力がかかって湾曲する折り癖がつくことを抑制することができる。
以下、本発明の実施例1〜4を、図面を参照して説明する。
この実施例1の付箋1は、図1に示すように、ほぼ正方形をしている紙片2を複数枚積層させて形成してある。紙片2を積層したものを付箋1としているが、使用するに際してはそれぞれの紙片2自体が付箋である。そしてそれぞれの紙片2は、その一方の面である裏面3に接着部4と非接着部5とが設けてあるとともに、他方の面である表面6は、積層された紙片2をはがしやすくするために、コーティングが施してある。コーティング処理自体は、この分野でよく知られているものを適用するものであってよい。
接着部4は、図2に示すように、裏面3の第一端部7から、対向する第二端部8に向かって所定距離離れた位置まで形成されている。所定距離例えば、非接着部5の近傍までの距離に設定すればよい。接着部4は、裏面3の第一端部7側において接着剤9の塗布量が最大となっている。塗布量は、例えば、接着剤9の塗布厚みを厚くすることにより最大量としている。このように、接着剤9の塗布量を多くすることによりその領域にあっては容易に接着剤9が剥がれない状態を形成するもので、その結果、接着力を高くするものである。なお、接着力を調整する方法としては、接着剤9の塗布厚みを調整する以外に、接着剤9の非塗布面積に対する塗布面積の比率を調整することにより行うものであってもよい。この場合、接着力を高くする領域においては、単位となる領域における塗布面積の比率を高くし、徐々に塗布面積の比率を下げることにより接着力を減じるように調整するものである。
また非接着部5は、例えば、指をかけるのに十分な幅を有するものであればよい。
そして、このような構成の紙片2の複数を、接着部4を同一方向、例えば下側に向けた状態で積層して付箋1を形成するものである。すなわち、紙片2は、下になる紙片2の表面6に、それぞれの第一端部7を整列させた状態で接着部4を重ね合わせて積層する。したがって、それぞれの紙片2は、接着部4と表面6とが相互に接して積層されるので、接着部4の接着力より小さい外力により個別に剥がすことができる。これは、それぞれの紙片2の表面6がコーティング処理されているためである。
これに加えて、接着部4は非接着部5に近い領域ほど接着力が小さいので、小さな力で分離することができる。したがってこれらの領域では、紙片2を強く引き上げても発生する応力が小さく、紙片2が湾曲つまりカールすることが抑制される。しかもその後、接着部2の接着力が大きい領域が剥がされることになるが、この時点で既に大半の接着部4の領域は下側の紙片2から離れており、同様に発生する応力は小さい。この結果、全体として、接着部4が湾曲することをほぼ完全に抑制することができる。したがって、紙片2を他の紙、ファイルの表紙、机やテーブルなどの天板の表面などに貼り付けても、ほぼ全体を平坦な状態で紙片2を貼り付けることができる。またこのように紙片2全体が平坦であることにより、紙片2がカールされることに伴い、紙片2のうち平坦な状態にならずこのカールされた部分に浮き上がりが生じ、その浮き上がった部分にものや身体の一部などを引っかけることを回避して、破損したり剥がれ落ちることを良好に防止することができる。
なお、この実施例1においては、接着部4と非接着部5との境界を直線としたが、各種の波線であってもよい。
この実施例2においては、図3に示すように、接着部104の接着力を、接着部104における接着剤9を塗布する領域と塗布しない領域との面積の比率により調整する構成である。なお、この実施例2において使用する紙片2の接着部104及び非接着部105の構成以外は、上述の実施例1と同様であり、同様の符号を付してその詳細な説明は割愛する。
具体的には、積層されるそれぞれの紙片2は、その裏面3に接着部104とそれに続く非接着部105とを備えている。非接着部105は、紙片2の裏面3の接着部104を除く領域に設定され、接着部104に連続するものである。
接着部104は、三角形からなる接着剤9の塗布された単位接着領域114の複数を備えてなる長方形形状をしている。それぞれの単位接着領域114は、その底辺114aを第一端部7にほぼ一致させて整列させて接着部104の領域内に配置される。単位接着領域114を構成する三角形は二等辺三角形で、その底辺114aは例えば、紙片2の幅つまり第一端部7の長さを八等分した長さである。また単位接着領域114の三角形の頂角114bは、第一端部7から所定距離離れた位置、つまり、非接着部105との境界線上に設定してある。この場合に、所定距離は、上述の実施例1のものと同じであってよい。そして接着剤9は、単位接着領域114にのみ塗布してある。したがって、接着部104は、接着剤9の塗布された八個の単位接着領域114と、単位接着領域114と同型で単位接着領域114の間に配置される非接着領域115とで構成される。非接着領域115は、非接着部105に連続する。
このような構成において、第一端部7に直交する方向における接着力を評価していくと、第一端部7の近傍においては単位接着領域114を構成する三角形の底辺114aの近傍であるので、接着剤9が塗布された領域の面積が塗布されていない領域の面積に比較して広く、よって、接着力は大きい。これに対して、三角形の頂角114bの近傍においては、接着剤9が塗布された単位接着領域114の面積は先細りとなり、代わって塗布されていない非接着領域115の面積が増加ので、接着力は小さくなる。
このように、第一端部7に平行な横方向において、単位接着領域114と非接着領域115とが交互にその面積を変化させながら配置されるので、その面積比率に応じて接着力が調整される。つまり、この実施例2においても、第一端部7側において接着力は最も大きく、第二端部8に向かうにしたがって小さくなるものである。しかもこの実施例2では単位接着領域114を二等辺三角形としているので、単位接着領域114の合計面積と非接着領域115の合計面積とが等しく、しかも単位接着領域114の合計面積の変化は非接着領域115の合計面積の変化と反比例する。したがって、接着部104の接着力は、第一端部7から第二端部8に向かって直線的に変化、つまり、単位接着領域114の面積が小さくなり非接着領域115の面積が大きくなるにつれて徐々に小さくなるものである。
以上の構成であるので、この実施例2は、上述した実施例1と同じ効果を奏するものである。加えて、接着部104は、接着剤9の塗布量を調整するのではなく、塗布する領域と塗布しない領域との形状により接着力を調整するので、製造を容易にすることができる。
なお、この実施例2においては、二等辺三角形の単位接着領域114を説明したが、必ずしも二等辺三角形に限るものではない。すなわち、頂角部分114cは必ずしも二直線が交差して形成されるものでなくとも、曲線により丸くなっているものであってよい(図4)。また、頂角114bを形成する二辺についても、必ずしも直線である必要はなく、直線に近い曲線や全体として直線的なジグザグ状の線であってもよい。
この実施例3は、実施例2と同様に、図5における接着部204の接着力を、接着部204における接着剤9を塗布する領域と塗布しない領域との面積の比率により調整する構成である。なお、この実施例3において使用する紙片2の接着部204及び非接着部205の構成以外は、上述の実施例1と同様であり、同様の符号を付してその詳細な説明は割愛する。
具体的には、積層されるそれぞれの紙片2は、図5に示すように、その裏面3に接着部204とそれに続く非接着部205とを備えている。接着部204は、紙片2の第一端部7に接して形成され、非接着部205は第二端部8に接して形成される。非接着部205は、紙片2の裏面3の接着部204を除く領域に設定され、接着部204の第一端部7とは反対側の境界から第二端部8までである。
接着部204は、紙片2の幅にほぼ等しい長さを有する長方形の接着剤9の塗布された単位接着領域214の複数を備えてなる長方形形状をしている。この実施例3では、四本の単位接着領域214と、それぞれの単位接着領域214の間に配置される接着剤9の塗布されていない非接着領域215とで接着部204が構成される。それぞれの単位接着領域214は、相互にその幅寸法が異なるものであり、非接着領域215は同じ幅寸法である。単位接着領域214は、第一端部7に接触するものが最も幅広で、第一端部7から遠ざかるにしたがって、幅を狭くするものである。
このような構成において、第一端部7に直交する方向つまり第一端部7から第二端部8に至る方向における接着力を評価していくと、第一端部7の近傍においては単位接着領域214の幅寸法が大きいため、接着剤9の塗布量が多く、よって接着力が大きい。一方、第一端部7から最も遠い位置に形成されて非接着部205に接触する単位接着領域214は、その幅寸法が他に比較して小さいので、接着剤9の塗布量は少なく、よって接着力は小さくなる。
このように、単位接着領域214と非接着領域215とが交互に配置され、単位接着領域214がその幅寸法を変化させながら配置されるので、実施例2と同様に、単位接着領域214と非接着領域215との面積比率に応じて接着力が調整される。つまり、この実施例3においても、第一端部7側において接着力は最も大きく、第二端部8に向かうにしたがって小さくなるものである。
以上の構成であるので、この実施例3は、上述した実施例1と同じ効果を奏するものである。加えて、接着部204は、接着剤9の塗布量を調整するのではなく、塗布する領域と塗布しない領域との形状により接着力を調整するので、製造を容易にすることができる。
なお、この実施例3においては、単位接着領域214間の非接着領域215の幅をそれぞれ等しいものとしたが、図6に示すように、単位接着領域214の幅が小さくなるほど非接着領域225の幅を小さくするものであってもよい。また、この実施例3では、単位接着領域214の形状を長方形としたが、平行な、波線、ジグザグな線、方形波線などにより囲まれる帯状もしくは短冊状のほぼ長方形形状であってもよい。
この実施例4においても、実施例2と同様に、図7における接着部304の接着力を、接着部304における接着剤9を塗布する領域と塗布しない領域との面積の比率により調整するものである。なお、この実施例4において使用する紙片2の接着部304及び非接着部305の構成以外は、上述の実施例1と同様であり、同様の符号を付してその詳細な説明は割愛する。
この実施例4では、図7に示すように、相似形を有し、相互に離間して設けられる複数の円形の単位接着領域314とその間に存在する非接着領域315とにより接着部304が構成される。そしてこのような接着部304に対して、接着剤9の塗布されていない非接着部305が連続するものである。非接着部305は、接着部304の非接着領域315に連続している。
接着部304において、その第一端部7側に、最も直径が大きい円形の単位接着領域314が配置され、第一端部7から遠ざかるにしたがって円形の直径を小さくした単位接着領域314が配置される。この実施例4においては、同一の直径を有する単位接着領域314を、紙片2の横方向に整列させている。そして、異なる直径の単位接着領域314同士は、所定の間隔をあけて配置するものである。所定の間隔は、接着部304の接着力に関係するので、接着部304に存在する単位接着領域314全ての合計面積とそれ以外の面積との比率に基づいて設定するものである。この場合に、所定の間隔は、その間隔に関連する単位接着領域314同士の直径の比に応じて、柔軟に複数を設定するものであってよい。
このような構成によれば、第一端部7側では単位接着領域314の直径が大きいので、接着力が大きく、第一端部7から遠ざかるにしたがって単位接着領域314の直径が小さくなるので、それに応じて接着力は漸次小さくなる。それゆえ、上述した実施例1と同じ効果を奏するものである。
なお、この実施例4においては、単位接着領域314それぞれを離間した状態を維持して規則的に配置したが、例えば、図8に示すように、任意に配置するものであってもよい。この場合、第一端部7に接近する程単位接着領域314を密に、遠ざかるほど疎に配置するものである。
また、この実施例4においては、単位接着領域314は、ほぼ相似形を有する形状であれば円形に限られるものではなく、基本の図形が例えば、三角形、五角形、六角形などの多角形、楕円形、長円形、閉曲線で形成される図形など、各種の形状を適用することができる。単位接着領域314は完全な相似形を備える必要はなく、基本となる図形に対して拡大した図形及び縮小した図形の関係にあるものであれば、若干の相違は無視してもよい。この場合において、第一端部7側に配置される単位接着領域314が最も大きく、言い換えれば最も広い面積を有するものであり、第一端部7から遠ざかるにしたがってその大きさすなわち面積を小さくするものである。
この実施例5は、実施例4と同様に、接着部404が円形の単位接着領域414と、非接着領域415を備えるもので、第一端部7近傍における接着力が、非接着部405近傍における接着力より大で、かつ一定に設定される構成である。具体的には、接着力は、単位接着領域414の大きさと密度とにより調整されるものである。
接着部404の第一端部7近傍にあっては、図9に示すように、接着部404に配置される単位接着領域414のうち最も直径が大きいものを配置する。この場合に、接着力を他の部分より大きくするために、最大径の単位接着領域414を、例えば第一端部7から第二端部8に向かって二段に配置している。これにより、この第一端部7近傍の部分(第一部分404aと称する)において、接着剤9の塗布面積が他の部分より大きくなり接着力が最大になる。また、単位接着領域414をこのように二段に配置することにより、第一端部7から単位接着領域414の直径の約二倍の幅は、接着力が一定になるものである。
そしてこの第一端部7近傍の第一部分404aに続く、第一部分404aより接着力の小なる第二部分404bは、第一部分404aに含まれる単位接着領域414より小さな、つまり面積の狭い単位接着領域414により構成される。さらに、この第二部分404bに連続して第二端部8に近づくに応じて、単位接着領域414をより小さくして、第二端部8に接近するにしたがって接着力を低減させるように、単位接着領域414の大きさと個数とを設定する。
このように、第一端部7近傍の第一部分404aにおいて、他の部分より接着力が大である部分を形成することにより、使用時の剥がれ落ちを有効に防止することができる。
なお、単位接着領域414の形状は、円形に限定されるものではなく、ほぼ相似形を有する形状であれば、基本の図形が、例えば、三角形、五角形、六角形などの多角形、楕円形、長円形、閉曲線で形成される図形など、各種の形状を適用することができる。
実施例6は、実施例3における単位接着領域214と同型の単位接着領域514を複数備えるとともに、単位接着領域514に塗布される接着剤の接着力を調整する構成である。
具体的には、接着部504を、図10に示すように、ほぼ同一の大きさ(幅)の単位接着領域514を離間することなく設定し、第一端部7側の単位接着領域514に接着力が接着部504内において最大の接着剤9を塗布する。次に、その第一端部7側の単位接着領域514に連続する単位接着領域514には、第一端部7側の単位接着領域514の接着剤より接着力の低い接着剤を塗布する。同様にして、第二端部8に近い単位接着領域514ほど接着力を小さくした接着剤9を塗布し、非接着部505に接する単位接着領域514に最も接着力の小さい接着剤9を塗布するものである。つまり、言い換えれば、紙片2を、剥がす方向に一致して、第二端部8側から第一端部7近傍にかけての接着力が一定寸法毎に弱から強になるよう接着剤9を配置する領域を、紙片2が備えるものとなる。
したがって、接着部504は、単位接着領域514毎に接着力が変化するものであり、第一端部7から第二端部8に向かってステップ状に接着力が小さくなるものである。
このように接着剤9の接着力を段階的あるいは連続的に変えることにより、実施例1と同じ効果を奏するものである。
なお、このような単位接着514の配置において、第一端部7から二番目の単位接着領域514の接着剤9の接着力を、接着部504の中で最大にして、その二番目の単位接着領域514から第二端部8にかけてのそれぞれの単位接着領域514は、その二番目の単位接着領域514から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力の接着剤9を塗布する。そして、第一端部7に最も近い、つまり第一端部7から一番目の単位接着領域514の接着剤9の接着力を、その領域内において、第一端部7に近づくにしたがって弱く(小さく)する構成であってもよい。
このように構成することにより、紙片2をはがし終える直前に、第一端部7側において紙片2が湾曲することを有効に防止することができる。
実施例7は、実施例2と同様に、単位接着領域614を三角形とするものであるが、実施例2とは異なり、全ての単位接着領域614が同じ三角形からなるものではない。
すなわち、この実施例7では、図11に示すように、単位接着領域614は二等辺三角形ではあるが、その高さが異なるものである。具体的には、隣接する単位接着領域614の三角形は、その高さが相互に異なっている。したがって、単位接着領域614のそれぞれの頂角614bの位置、つまり第一端部7からの距離が異なるものである。
このように、単位接着領域614の非接着部605と接する位置が、第二端部8に対して平行な一本の直線上に整列するのではなく、そのような直線に対してばらつくことにより、接着部604と非接着部605との境界における接着力の変化をより精密に調整することができる。
この実施例7においては、それぞれの単位接着領域614を形成している三角形の底辺が第一端部7に接していない例を説明したが、それぞれの単位接着領域614の頂角614bの第一端部7からの距離が異なっているものであれば、実施例7の構成に限定されるものではない。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではない。
実施例5や実施例6のもののように、第一端部7側に接着力の強い部分を設定するものにあっては、例えば、図12に示す実施例6の変形例のように、第一端部7と単位接着領域514との間に紙片2の生地が露出する、言い換えれば接着剤9を塗布しない無接着剤領域519を設けるものであってもよい。
また、上記実施例2〜4では、単位接着領域の合計面積と非接着領域の面積との比率により接着部の接着力を調整したが、実施例1の構成をそれぞれの単位接着領域に適用するものであってもよい。つまり、第一端部7側の単位接着領域に塗布する接着剤量を多くし、第二端部8に向かうにしたがってその量を低減するものである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…付箋
2…紙片
3…裏面
4…接着部
5…非接着部
7…第一端部
8…第二端部
2…紙片
3…裏面
4…接着部
5…非接着部
7…第一端部
8…第二端部
Claims (12)
- 紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、
接着部が、第一端部から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えてなる付箋。 - 接着部が、第一端部において最大量の接着剤を備えてなり、第一端部から所定距離離れた位置までに漸次その量を減少させてなる請求項1記載の付箋。
- 接着部が、ほぼ三角形からなる単位接着領域の複数を備えてなり、それぞれの単位接着領域は三角形の底辺を第一端部にほぼ一致させて整列され、その頂角を所定距離離れた位置に設定する請求項1又は2記載の付箋。
- 接着部が、紙片の幅にほぼ等しい長さを有するほぼ長方形の単位接着領域の複数からなり、それぞれの単位接着領域は第一端部に平行に、かつ相互に離間して配置され、第一端部から遠ざかるにしたがってその幅が小さくなるものである請求項1又は2記載の付箋。
- 接着部が、ほぼ相似形を有する複数の単位接着領域を相互に離間して備えてなり、大なる単位接着領域を第一端部近傍に配置し、その大なる単位接着領域より小なる単位接着領域を、小なるものほど第一端部から遠ざかる位置に配置する請求項1又は2記載の付箋。
- 単位接着領域が円形である請求項5記載の付箋。
- 接着部が、第二端部側から第一端部近傍にかけての接着力が一定寸法毎に弱から強になるよう接着剤を配置する領域を備える請求項1〜6のいずれかに記載の付箋。
- 接着部が、第一端部に接して設けられる、紙片の生地が露出する非接着領域を備えてなる請求項1から7のいずれかに記載の付箋。
- 紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、
接着部が、ほぼ三角形からなる単位接着領域の複数を備えてなり、少なくとも一つの単位接着領域の三角形は、その高さを他の単位接着領域の三角形とは異にしてなり、それぞれの単位接着領域は三角形の底辺を第一端部側に整列させてなる付箋。 - 接着部が、第二端部側から第一端部近傍にかけての接着力が一定寸法毎に弱から強になる接着剤を配置する領域を備える請求項9記載の付箋。
- 接着部が、第一端部に接して設けられる、紙片の生地が露出する非接着領域を備えてなる請求項9又は10記載の付箋。
- 紙片が一方の面の第一端部側に接着部を備え、第一端部に対向する第二端部側に非接着部を備え、接着部を同一方向にして複数の紙片を積層してなる付箋であって、
接着部が、第一端部と第二端部との間に接着力が最も大である接着領域を備え、その接着領域から遠ざかるにしたがって小さくなる接着力を備えてなる付箋。
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