JP2021065991A - 被加工物の研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りが生じた被加工物をチャックテーブルで吸引保持し、該被加工物を適切に研削する。【解決手段】第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞する環状の第2のポーラス部と、を上面に備えるチャックテーブルと、研削砥石を備える研削ユニットと、を備える研削装置において該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、該チャックテーブルの該第1のポーラス部で中央部分が吸引保持された該被加工物を研削する第1の研削ステップと、該チャックテーブルの該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部で該中央部分及び外周部分が吸引保持された該被加工物を研削する第2の研削ステップと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物をチャックテーブルで保持し、研削砥石で該被加工物を研削し、所定の厚さの結果物を得る被加工物の研削方法に関する。
電子機器に搭載されるデバイスチップを形成する際、まず、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを円板状の半導体ウェーハの表面に形成する。このとき、複数の該デバイスを行列状に半導体ウェーハの表面に配する。そして、半導体ウェーハを裏面側から研削して薄化し、半導体ウェーハをデバイス毎に分割して半導体チップを形成する。
次に、複数の半導体チップをプリント基板等にマウントする。このとき、各半導体チップの電極を該プリント基板のそれぞれ対象となる電極に接続する。その後、半導体チップがマウントされたプリント基板を樹脂で封止すると、平板状のパッケージ基板が形成される。このパッケージ基板を裏面側から研削して薄化して、該パッケージ基板を半導体チップ毎に分割すると、個々のデバイスチップが得られる。
半導体ウェーハやパッケージ基板等の研削は、研削装置で実施される(特許文献1参照)。研削装置は、半導体ウェーハ等の被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで吸引保持された被加工物を研削する研削ユニットと、を備える。研削ユニットは、環状の研削ホイールを下端に備える。そして、チャックテーブルの上面に対面する該研削ホイールの下面には、円環状に配列された研削砥石が装着されている。
被加工物を研削する際には、まず、チャックテーブルの上に被加工物を載せ、チャックテーブルで該被加工物を吸引保持する。このとき、被加工物の研削が実施される被研削面を上方に露出させるように、研削されない面側をチャックテーブルに接触させる。そして、チャックテーブルと、研削ホイールと、をそれぞれ回転させ、研削ホイールを下降させる。すると、環状軌道上を移動する研削砥石が被加工物の被研削面に接触して該被加工物が研削される。
特開2002−200545号公報
半導体ウェーハに複数のデバイスが形成されたとき、デバイスを構成する各種の膜に生じる力により半導体ウェーハに反りが生じることがある。また、パッケージ基板に含まれるプリント基板や封止樹脂に生じる力により、該パッケージ基板に反りが生じる場合がある。研削装置では、このような被研削面が凹状に反った被加工物の研削が望まれる場合がある。
反りが生じた被加工物をチャックテーブルの上に載せると、被加工物の中央部分が外周部分よりも低くなり、被加工物の外周部分が浮き上がる。この状態においてチャックテーブルで被加工物を吸引すると、該外周部分とチャックテーブルとの間の隙間から負圧(吸引力)が漏出し、被加工物を吸引保持できない場合がある。そこで、反りが生じた被加工物をチャックテーブルで吸引保持する際、該被加工物の外周部分を上方から押圧して該被加工物を平らに変形させ、負圧の漏出を抑制することが考えられる。
しかしながら、被加工物に反りを与える力が強い場合、チャックテーブルによる吸引保持が可能となる程度に被加工物を変形させる力で該被加工物の外周部分を押圧するのは容易ではない。また、被加工物を平らに変形できても該被加工物には元の形状に戻ろうとする力が生じるため、被加工物の外周部分が再び浮き上がるおそれがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反りが生じている被加工物をチャックテーブルで安定的に保持し、該被加工物を所定の厚さになるまで研削する被加工物の研削方法を提供することである。
本発明の一態様によると、被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、を備える研削装置において、中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、該チャックテーブルの該上面に表面側が対面し該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該中央部分が吸引保持された該被加工物を該第1の厚さよりも厚い第2の厚さとなるまで該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第1の研削ステップと、該チャックテーブルの該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部で該中央部分及び該外周部分が吸引保持された該被加工物を該第1の厚さとなるまで該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第2の研削ステップと、を備えることを特徴とする被加工物の研削方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によると、被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、を備える研削装置において、中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、該被加工物の表面側を該チャックテーブルの該上面に対面させ、該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該被加工物の該中央部分を吸引保持する第1の保持ステップと、該第1の厚さよりも厚い第2の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第1の研削ステップと、該チャックテーブルの該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部で該被加工物の該中央部分及び該外周部分を吸引保持する第2の保持ステップと、該第1の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第2の研削ステップと、を備えることを特徴とする被加工物の研削方法が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によると、被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、を備える研削装置において、中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、該被加工物の表面側を該チャックテーブルの該上面に対面させ、該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該被加工物の該中央部分を吸引保持する第1の保持ステップと、該第1の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する研削ステップと、を備え、該研削ステップを実施する間に、該チャックテーブルの該第2のポーラス部で該被加工物の該外周部分を吸引保持する第2の保持ステップを実施することを特徴とする被加工物の研削方法が提供される。
好ましくは、該被加工物の研削が実施される際、該研削砥石は、該環状軌道の該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の該領域から該チャックテーブルの該上面の該枠体の上方の領域に進行する間に該被加工物の該裏面に接触する。
また、好ましくは、該チャックテーブルの該第2のポーラス部で該被加工物を吸引保持する際、該第2のポーラス部の外周に至る該研削水が該第2のポーラス部から該被加工物に作用する吸引力の漏出を抑制する。
本発明の一態様に係る被加工物の研削方法では、円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞する環状の第2のポーラス部と、を上面に有するチャックテーブルを備える研削装置が使用される。そして、チャックテーブルの上面に被加工物を載せ、まず、第1のポーラス部で被加工物の中央部分を吸引保持する。被加工物に反りが生じていても、該被加工物の中央部分のみを吸引保持するのは比較的容易である。
この状態で被加工物を研削すると、外周部分がより集中的に研削される。そして、被加工物に反りを与えている力が弱まり、また、被加工物を変形させた際に元の形状に戻ろうとする力が小さくなる。この変化は、被加工物の外周部分において顕著となる。
そこで、被加工物がある程度研削されたとき、第2のポーラス部で被加工物の外周部分を吸引保持することにより、被加工物の全域をチャックテーブルで吸引保持する。このときの吸引保持は、研削される前の被加工物の全域の吸引保持と比較すると容易である。その上、被加工物の外周部分が再び浮き上がる可能性も小さくなる。そのため、被加工物が安定的かつ適切に吸引保持され、最終的に厚さが目標となる第1の厚さとなるまで該被加工物を安定的に研削できる。
したがって、本発明により、反りが生じている被加工物をチャックテーブルで安定的に保持し、該被加工物を所定の厚さになるまで研削する被加工物の研削方法が提供される。
研削装置を模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルと、被加工物と、を模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルの第1のポーラス部で被加工物の中央部分を吸引保持する様子を模式的に示す断面図である。 チャックテーブルの第1のポーラス部で中央部分が吸引保持された被加工物を研削砥石で研削する様子を模式的に示す断面図である。 チャックテーブルの第2のポーラス部で被加工物の外周部分を吸引保持する様子を模式的に示す断面図である。 チャックテーブルの第1のポーラス部及び第2のポーラス部で吸引保持された被加工物を研削する様子を模式的に示す断面図である。 研削砥石が被加工物に接触する領域を模式的に示す上面図である。 図8(A)は、被加工物の研削方法の一態様における各ステップの流れを示すフローチャートであり、図8(B)は、被加工物の研削方法の他の一態様における各ステップの流れを示すフローチャートである。
本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る被加工物の研削方法では、反りの生じた被加工物を研削装置で研削して薄化する。まず、研削の対象となる被加工物について説明する。図2には、円板状のウェーハが被加工物1の一例として模式的に示されている。
被加工物1は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。該ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等である。
被加工物1の表面1a側には、ICやLSI等の複数のデバイスが行列状に配されて形成される。被加工物1を裏面1b側から研削して薄化し、その後デバイス毎に分割すると、個々の半導体チップが得られる。個々の半導体チップは、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載されて使用される。半導体チップは、例えば、モールド樹脂(封止樹脂)により封止された状態で使用される。
パッケージ化されたデバイスチップを製造する際には、まず、半導体チップをプリント基板等にマウントする。このとき、各半導体チップの電極を該プリント基板のそれぞれ対象となる電極に接続する。その後、半導体チップがマウントされたプリント基板をモールド樹脂で封止すると、パッケージ基板が形成される。このパッケージ基板を裏面側から研削して薄化して、半導体チップ毎に分割すると、個々のデバイスチップが得られる。
表面に複数のデバイスが形成された半導体ウェーハの該表面には、該デバイスを構成する複数の金属膜や絶縁膜等が積層される。そして、積層された各膜に生じる力により半導体ウェーハに反りを生じることがある。また、パッケージ基板に含まれるプリント基板や封止樹脂に生じる力により、該パッケージ基板に反りが生じる場合がある。
本実施形態に係る被加工物の研削方法では、このような半導体ウェーハやパッケージ基板等の反りが生じた被加工物1が研削される。以下、半導体ウェーハが被加工物1である場合を例に本実施形態係る被加工物の研削方法について説明する。
次に、被加工物1を研削して薄化する研削装置について説明する。図1には、研削装置2の一例が模式的に示されている。図1に示す研削装置2は、各構成要素を支持する装置基台4を備える。装置基台4の上面には、開口4aが設けられている。該開口4a内には、被加工物1を吸引保持するチャックテーブル6と、該チャックテーブル6を支持するテーブルベース6eと、が上面に載るX軸移動テーブル8が備えられている。
該X軸移動テーブル8は、図示しないX軸方向移動機構によりX軸方向に移動可能である。該X軸移動テーブル8は、X軸方向移動機構により被加工物1が着脱される搬出入領域10と、被加工物1が研削加工される加工領域12と、に位置付けられる。
テーブルベース6eの上面には、チャックテーブル6が載せられる。そして、チャックテーブル6の上面は、被加工物1が載せられる保持面となる。チャックテーブル6は、保持面に載せられた被加工物1に負圧を作用して、該被加工物1を吸引保持できる。チャックテーブル6が載るテーブルベース6eは、該保持面に概ね垂直な軸の周りに回転できる。そして、研削装置2は、被加工物1をチャックテーブル6で吸引保持した状態で該被加工物1を研削する。チャックテーブル6の詳細な構成については後述する。
加工領域12の上方には、被加工物1を研削する研削ユニット14が配設される。装置基台4の後方側には支持部16が立設されており、この支持部16により研削ユニット14が支持されている。支持部16の前面には、Z軸方向に伸長する一対のZ軸ガイドレール18が設けられ、それぞれのZ軸ガイドレール18には、Z軸移動プレート20がスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート20の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール18に平行なZ軸ボールねじ22が螺合されている。Z軸ボールねじ22の一端部には、Z軸パルスモータ24が連結されている。Z軸パルスモータ24でZ軸ボールねじ22を回転させれば、Z軸移動プレート20は、Z軸ガイドレール18に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート20の前面側下部には、被加工物1の研削加工を実施する研削ユニット14が固定されている。Z軸移動プレート20をZ軸方向に移動させれば、研削ユニット14はZ軸方向(加工送り方向)に移動できる。
研削ユニット14は、基端側に連結されたモータにより回転するスピンドル28を有する。該モータはスピンドルハウジング26内に備えられている。該スピンドル28の先端(下端)には円板状のホイールマウント30が配設されており、該ホイールマウント30の下面には、該スピンドル28の回転に従って回転する円環状の研削ホイール32が装着される。研削ホイール32の下面には、円環状に並ぶように配された研削砥石34が備えられている。
研削砥石34は、ダイヤモンド等の砥粒と、該砥粒を分散固定するボンド材と、を含む。スピンドル28を回転させて研削ホイール32を回転させると、研削砥石34が環状軌道上を回転移動するようになる。被加工物1を研削する際にX軸移動テーブル8が位置付けられる加工領域12では、研削砥石34が移動する該環状軌道の下方にチャックテーブル6の上面の中央が配される。換言すると、研削砥石34は、チャックテーブル6の上面の中央の上方の領域を通る該環状軌道上を移動する。
チャックテーブル6で吸引保持される被加工物1の上面を研削する際、図4に示す通り、該チャックテーブル6を回転させるとともに、研削ホイール32を回転させながら研削ユニット14を下降させる。そして、環状軌道上を移動する研削砥石34を被加工物1の該上面に接触させて被加工物1を研削する。
なお、被加工物1に研削砥石34を接触させて被加工物1を研削すると、被加工物1や研削砥石34から研削屑が生じるとともに、熱が生じて被加工物1等の温度が上昇する。そこで、被加工物1等から研削屑及び熱を速やかに除去するために、被加工物1を研削砥石34で研削する際、被加工物1等には、研削水と呼ばれる液体が供給される。研削水は、例えば、純水である。
ところで、搬出入領域10にX軸移動テーブル8を位置付けてチャックテーブル6の上に被加工物1を搬入したとき、チャックテーブル6から被加工物1に負圧を作用させて、チャックテーブル6で被加工物1を吸引保持する。このとき、被加工物1に反りが生じていなければ負圧が漏れることはなく、被加工物1が安定的に吸引保持される。
しかしながら、上述の通り、研削加工の対象である被加工物1には反りが生じることがある。図2には、反りが生じた円板状の被加工物1を模式的に示す斜視図が含まれている。該被加工物1は、中央部分1cが外周部分1dよりも低く、凹状に反っている。
なお、被加工物1の中央部分1c及び外周部分1dは、反りが生じた被加工物1にそれぞれ任意に設定される領域であり、必ずしも互いの境界は明確ではない。中央部分1cは被加工物1の中央を含む部分であり、外周部分1dは中央部分1cを囲繞する部分である。そして、被加工物1の中央部分1c以外の領域は、被加工物1の外周部分1dである。
被加工物1を裏面1b側から研削したい場合、表面1aを下方に向けてチャックテーブル6の上に被加工物1を載せる。反りを生じた被加工物1をチャックテーブル6の上に載せると、被加工物1の中央部分1cが外周部分1dよりも低くなり、被加工物1の外周部分1dが浮き上がる。この状態においてチャックテーブル6で被加工物1を吸引すると、被加工物1の浮き上がった外周部分1dと、チャックテーブル6の上面と、の隙間から負圧(吸引力)が漏出し、被加工物1を吸引保持できない場合がある。
被加工物1を適切に保持できなければ、被加工物1の裏面1b側の研削を適切に実施できない。そこで、チャックテーブル6に被加工物1を載せたときに被加工物1の外周部分1dを上方から押圧し、被加工物1を平らに変形させた状態で負圧を被加工物1に作用させることも考えられる。
しかしながら、この場合、被加工物1には元の形状に戻ろうとする力が生じるため、チャックテーブル6で保持されている被加工物1の外周部分1dが再び浮き上がるおそれがある。また、そもそも被加工物1に反りを与えている力が強い場合、外周部分1dを押圧するのも容易ではない。
そこで、本実施形態に係る被加工物の研削方法では、まず、被加工物1の中央部分1cのみに負圧を作用させ、該中央部分1cをチャックテーブル6で吸引保持した状態で被加工物1を研削する。その後、被加工物1の外周部分1dをチャックテーブル6で吸引保持した状態で被加工物1の研削をさらに進行させ、被加工物1を仕上げ厚さに薄化する。
被加工物1を部分別に吸引保持できるチャックテーブル6について説明する。図2には、被加工物1の中央部分1cと、外周部分1dと、に個別に負圧を作用できるチャックテーブル6が模式的に示されている。チャックテーブル6は、被加工物1の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部6aと、該第1のポーラス部6aを囲繞し被加工物1の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部6bと、を上面に備える。
チャックテーブル6は、さらに、第1のポーラス部6a及び第2のポーラス部6bの間に配設された仕切り部6cと、第2のポーラス部6bを囲繞する枠体6dと、を上面に備える。枠体6dには、第1のポーラス部6aと、仕切り部6cと、第2のポーラス部6bと、が収容される。被加工物1がチャックテーブル6の上に載せられたとき、被加工物1の中央部分1cは第1のポーラス部6aに対面し、被加工物1の外周部分1dは第2のポーラス部6bに対面する。
第1のポーラス部6a、第2のポーラス部6b、仕切り部6c、及び枠体6dは、SUS等の金属またはセラミックス等により形成された部材である。第1のポーラス部6a及び第2のポーラス部6bには、負圧(吸引力)の伝達経路となる無数の孔が形成されている。仕切り部6cは、負圧(吸引力)の漏れを抑制する機能を有し、孔が形成されない部材、または、第1のポーラス部6a及び第2のポーラス部6bが有する孔よりも小さな孔を有する部材である。
図3等には、チャックテーブル6を模式的に示す断面図が含まれている。第1のポーラス部6aの下方には第1の吸引路36aの一端が接続され、該第1の吸引路36aの他端には第1の切り替え部40aを介して第1の吸引源38aが接続される。また、第2のポーラス部6bの下方には第2の吸引路36bの一端が接続され、該第2の吸引路36bの他端には第2の切り替え部40bを介して第2の吸引源38bが接続される。
第1の切り替え部40aは、第1の吸引路36aの連通状態及び遮断状態を切り替える機能を有する。第1の吸引路36aが連通状態であると、第1の吸引源38aで生じた負圧が第1の吸引路36a及び第1のポーラス部6aを通じてチャックテーブル6に載る被加工物1の中央部分1cに作用する。
第2の切り替え部40bは、第2の吸引路36bの連通状態及び遮断状態を切り替える機能を有する。第2の吸引路36bが連通状態であると、第2の吸引源38bで生じた負圧が第2の吸引路36b及び第2のポーラス部6bを通じてチャックテーブル6に載る被加工物1の外周部分1dに作用する。
チャックテーブル6の上面の中央は、円板状の第1のポーラス部6aの中心と一致しており、チャックテーブル6は該上面の該中央を貫く回転軸42の周りに回転する。なお、研削ユニット14の研削砥石34は、チャックテーブル6の該上面の該中央の上方を通る環状軌道上を移動する。
本実施形態に係る被加工物の研削方法では、被加工物1を研削ユニット14の研削砥石34で研削する際、最初に第1のポーラス部6aで被加工物1の中央部分1cを吸引保持する。第1のポーラス部6aの上面は被加工物1の中央部分1cに覆われ、第1のポーラス部6aと第2のポーラス部6bとの間には仕切り部6cが配設されるため、第1のポーラス部6aから被加工物1の中央部分1cに作用する負圧は外部に漏れにくい。そのため、被加工物1がチャックテーブル6で適切に吸引保持される。
被加工物1が吸引保持されていると、被加工物1の裏面1b側を研削できる。この場合、外周部分1dが浮いた状態で被加工物1が研削されるため、この外周部分1dが集中的に研削されて薄化される。その結果、外周部分1dが中央部分1cよりも薄くなる。その後、中央部分1cにも研削砥石34が接触し、被加工物1の全体が薄化されていく。
被加工物1が研削され薄化されると、被加工物1に反りを与えていた力が弱くなる。また、被加工物1を変形させたときに生じる元の形状に戻ろうとする力が小さくなる。そこで、被加工物1の研削をする間に第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持することにより、被加工物1の全域をチャックテーブル6で吸引保持する。
研削される前の被加工物1の全域をチャックテーブル6で吸引保持する場合と比較すると、ある程度研削されて薄化された被加工物1の全域の吸引保持は容易である。その上、外周部分1dが再び浮き上がるおそれも小さい。そのため、被加工物1の全域が安定的かつ適切にチャックテーブル6に吸引保持され、被加工物1を安定的に研削できる。
以下、本実施形態に係る被加工物の研削方法の各ステップについて説明する。図8(A)は、本実施形態に係る被加工物の研削方法の一例に係る各ステップの流れを示すフローチャートである。
該研削方法では、まず、チャックテーブル6の第1のポーラス部6aで被加工物1の中央部分1cを吸引吸着する第1の保持ステップS10を実施する。第1の保持ステップS10では、まず、X軸移動テーブル8を搬出入領域10に移動させ、被加工物1の表面1a側をチャックテーブル6の上面に対面させる。図2には、チャックテーブル6の上面に表面1a側が対面した状態の被加工物1を模式的に示す斜視図が示されている。このとき、第1のポーラス部6aの上方に被加工物1の中央部分1cを位置付ける。
そして、被加工物1を下降させて被加工物1をチャックテーブル6の上面に載せる。次に、図3に示す通り、第1の切り替え部40aを作動させて第1の吸引路36aを連通状態とし、第1の吸引源38aで生じた負圧を第1の吸引路36a及び第1のポーラス部6aを介して被加工物1の中央部分1cに作用させる。すると、チャックテーブル6の第1のポーラス部6aで被加工物1の中央部分1cを吸引保持できる。
なお、被加工物1の表面1a側には、ICやLSI等の複数のデバイス(不図示)が形成されている。そこで、被加工物1が研削されている間に該デバイス等を保護するために、第1の保持ステップS10を実施する前に、被加工物1の表面1aに保護テープ(不図示)が貼着されていてもよい。該保護テープは、被加工物1の研削が完了した後に被加工物1から剥離される。
第1の保持ステップS10を実施した後、被加工物1を研削ユニット14の研削砥石34で研削する第1の研削ステップS20を実施する。第1の研削ステップS20では、チャックテーブル6を回転軸42の周りに回転させるとともに、研削ユニット14のスピンドル28を回転させる。そして、研削砥石34や被加工物1に研削水を供給しながら研削ユニット14を下降させ、被加工物1の裏面1bに研削砥石34を接触させる。すると、被加工物1が裏面1b側から研削される。
図4には、第1の研削ステップS20において研削される被加工物1の断面図が模式的に示されている。第1の研削ステップS20では、被加工物1が第1の厚さ46a(図6参照)に至らない第2の厚さ46bとなるまで被加工物1を研削する。その後、第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持することにより、被加工物1の全域をチャックテーブル6で吸引保持する第2の保持ステップS30を実施する。
研削装置2は、研削されている被加工物1の厚さを測定する厚さ測定ユニット(不図示)を備えてもよい。該厚さ測定ユニットは、例えば、被加工物1の裏面1bに接触するプローブを有する。該測定ユニットを使用すると、第1の研削ステップS20が実施されている間、薄化されていく被加工物1の厚さを測定して監視できる。
第1の研削ステップS20では、例えば、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達しているか否かが判定される(S21)。そして、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達していない場合に第1の研削ステップS20が継続され、第2の厚さ46bに達している場合に第2の保持ステップS30が実施される。
ここで、第2の厚さ46bについて説明する。第2の厚さ46bは、本実施形態に係る被加工物の研削方法における被加工物1の最終的な仕上げ厚さである第1の厚さ46aよりも大きい値で適宜設定される。
第1の研削ステップS20を実施して被加工物1を研削すると、上述の通り、被加工物1に反りを与えていた力が弱くなり、また、被加工物1を変形させたときに生じる元の形状に戻ろうとする力が小さくなる。その結果、第2のポーラス部6bによる被加工物1の外周部分1dの吸引保持が可能となる。すなわち、第2の保持ステップS30の実施が可能となる。
そこで、第1の研削ステップS20における被加工物1の目標厚さである第2の厚さ46bは、第2のポーラス部6bによる被加工物1の外周部分1dの吸引保持が可能となる際の被加工物1の厚さに設定される。第2の厚さ46bは、被加工物1の種別や実施される研削の条件等に基づいて適宜設定される値である。なお、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達し第2の保持ステップS30の実施が可能となったことは、他の方法により判定されてもよい。
例えば、被加工物1の裏面1bに研削砥石34が接触して研削が開始されてからの研削ユニット14の下降量に基づいて第2の保持ステップS30の実施の可否が判定されてもよい。また、第2の保持ステップS30の実施の可否は、被加工物1の研削が開始されてからの経過時間に基づいて判定されてもよい。さらに、スピンドル28を回転させるモータの出力を監視し、該出力の変動に基づいて判定されてもよい。または、テーブルベース6eにかかる荷重の大きさを監視し、該荷重の変動に基づいて判定されてもよい。
これらの方法では、被加工物1の研削の進行程度に関する知見が得られる。そして、第2の保持ステップS30の実施が可能であるか否かは、該進行程度に基づいて判定される。第2の保持ステップS30が実施可能であるかの判定、すなわち、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達しているかの判定(S21)は、このように、被加工物1の厚さの測定以外の方法により実施されてもよい。
したがって、第1の研削ステップS20において被加工物1を第2の厚さ46bになるまで研削するとは、第2の保持ステップS30の実施が可能となる状態に達することと同義である。すなわち、被加工物1の厚さが特定の厚さに達していることが確認されることを必ずしも意味せず、被加工物1の厚さが直接的に測定される必要はない。第1の研削ステップS20では、第2の保持ステップS30の実施が可能である状態に達すれば、被加工物1が第2の厚さ46bとなるまで研削されたといえる。
さらに、第1の研削ステップS20では、第2の保持ステップS30の実施が可能であるか否かの判定が実施される必要もない。被加工物1の研削を開始し、その後、被加工物1の外周部分1dをチャックテーブル6の第2のポーラス部6bで吸引保持できたのであれば、第1の研削ステップS20が完了したといえる。
ところで、複数の被加工物1を研削装置2で次々に研削する場合、各被加工物1に生じている反りの程度がすべて同じであるとは限らない。そして、第2の保持ステップS30が実施可能であるか否かを判定するための判定基準は、被加工物1の反りの程度を反映して決定しなければならない場合がある。
そこで、研削装置2は、被加工物1の反りの程度を測定できる機構を有することが好ましい。また、第1の研削ステップS20を実施する前には、被加工物1の反りの程度を計測する反り計測ステップが実施されてもよい。そして、第2の保持ステップS30が実施可能であるか否かを判定するための判定基準となる第2の厚さ46bは、例えば、被加工物1の反りの程度を反映した値に設定される。
ここで、被加工物1の反りの程度は、例えば、被加工物1の表面1aまたは裏面1bの曲率や、被加工物1の最下点と最上点との高さの差、被加工物1の裏面1bの最下点と最上点との差等の指標により表現される。そして、被加工物1の反りの程度を測定できる機構は、例えば、被加工物1の各所に光を照射し反射光を検出できる3次元測定器、または、被加工物1の上面に接触できるプローブを備える高さ測定器等である。
3次元測定器を使用して被加工物1の反りの程度を測定する場合、まず、被加工物1の3次元形状を測定する。そして、得られた被加工物1の3次元形状に関する情報から被加工物1の反りの程度を評価する。なお、3次元測定器による測定結果からは、被加工物1の形状に関する他の情報も得られる。そこで、被加工物1の形状に関する該他の情報に基づいて、被加工物1を研削する際の条件が決められてもよい。また、得られた被加工物1の3次元形状に関する情報から、被加工物1の仕上げ厚さが修正されてもよい。
例えば、3次元測定器を使用すると、被加工物1の最上点の高さを求められる。そこで、被加工物1の最上点の高さに基づいて第1の研削ステップS20の開始時における研削ユニット14の高さが決定されてもよい。第1の研削ステップS20の開始時における研削ユニット14の高さ位置は、例えば、被加工物1の最上点の高さよりも所定の余裕高さ(エアーカット量)だけ高い位置とされる。
次に、第2の保持ステップS30について説明する。図5には、第2の保持ステップS30が実施される際の被加工物1の断面図が模式的に示されている。第2の保持ステップS30では、チャックテーブル6の第1のポーラス部6a及び第2のポーラス部6bで被加工物1の中央部分1c及び外周部分1dを吸引保持する。より詳細には、第2の切り替え部40bを作動させて第2の吸引路36bを連通状態とし、第2の吸引源38bで生じた負圧を第2の吸引路36b及び第2のポーラス部6bを介して被加工物1の外周部分1dに作用させる。
上述の通り、第1の研削ステップS20において研削され薄化された被加工物1は、反りを与えている力が小さくなり、また、被加工物1を変形させたときに生じる元の形状に戻ろうとする力も小さくなる。そして、被加工物1が薄化されると、被加工物1が研削される前と比較して被加工物1の反りの度合いが低減され、被加工物1の外周部分1dと、チャックテーブル6の上面と、の距離が小さくなる。そのため、第2のポーラス部6bを介して被加工物1に負圧(吸引力)を作用させるとき、該負圧が外部に漏れにくくなる。
特に、被加工物1が研削される際に研削砥石34及び被加工物1には研削水が供給されるため、被加工物1の外周部分1dと、チャックテーブル6の第2のポーラス部6bと、の隙間が部分的に、または、全体的に研削水44により塞がれる。すなわち、研削水44により、該負圧(吸引力)がさらに外部に漏れにくくなる。
したがって、第2のポーラス部6bを介して被加工物1に負圧を作用させると、被加工物1の外周部分1dがチャックテーブル6の第2のポーラス部6bに近づくように被加工物1が変形する。そして、被加工物1の全域がチャックテーブル6の上面に接触する。この状態で被加工物1をさらに研削すると、被加工物1の中央部分1cと、外周部分1dと、を同じ厚さに研削できる。
次に、第2の研削ステップS40を実施する。図6は、第2の研削ステップS40が実施される際の被加工物1を模式的に示す断面図である。第2の研削ステップS40では、研削ユニット14を下降させ、第1の厚さ46aとなるまで被加工物1を裏面1b側から研削ユニット14の研削砥石34で研削する。
研削装置2は、例えば、被加工物1の厚さを測定する上述の厚さ測定ユニット(不図示)を備える。そして、第2の研削ステップS40では、該厚さ測定ユニットで被加工物1の厚さを監視し、被加工物1の厚さが第1の厚さ46aに達しているか否かを判定する(S41)。被加工物1の厚さが第1の厚さ46aに達していない場合に第2の研削ステップS40が継続され、被加工物1の厚さが第1の厚さ46aに達している場合に第2の研削ステップS40を終了する。
ここで、第1の厚さ46aは、例えば、被加工物1の最終的な目標の厚さである仕上げ厚さである。ただし、第1の厚さ46aはこれに限定されない。例えば、研削装置2は、被加工物1を粗研削と仕上げ研削の2段階に分けて研削してもよい。ここで、粗研削とは、被加工物1を仕上げ厚さに至らない厚さにまで高速に研削する工程をいい、仕上げ研削とは、被加工物1を仕上げ厚さにまで比較的小さい加工負荷で研削する工程をいう。
研削装置2において2段階に分けて被加工物1を研削する場合、研削装置2は、複数の研削ユニットを備えてもよい。例えば、第1の研削ユニットで被加工物1を粗研削し、第2の研削ユニットで被加工物1を仕上げ研削する。
この場合、本実施形態に係る被加工物の研削方法は、第1の研削ユニット及び第2の研削ユニットの一方、または、両方において実施されてもよい。そして、第1の研削ユニットで実施される該研削方法における第1の厚さ46aは、被加工物1の最終的な仕上げ厚さではなく粗研削における被加工物1の目標の厚さの値に設定される。
以上に説明する通り、本実施形態に係る被加工物の研削方法では、反りが生じた被加工物1の中央部分1cをチャックテーブル6の第1のポーラス部6aで吸引保持して被加工物1を研削する。そして、被加工物1がある程度研削された後、反りが低減した被加工物1の外周部分1dをチャックテーブルの第2のポーラス部6bで吸引保持して被加工物1を研削する。そのため、全域をチャックテーブル6で吸引保持するのが困難な程度に反りが生じている被加工物1に対して研削を適切に実施できる。
なお、本実施形態に係る被加工物の研削方法では、第1の研削ステップS20を実施して被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達した後、研削ユニット14の下降を停止し被加工物1の研削を中断した状態で第2の保持ステップS30を実施してもよい。または、被加工物1の研削を開始し被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達した後も研削ユニット14の下降を継続しつつ、第2の保持ステップS30を実施してもよい。
換言すると、本実施形態に係る被加工物の研削方法では、第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持するときに被加工物1の研削が停止されていても継続されていてもどちらでも構わない。したがって、本実施形態に係る被加工物の研削方法は、下記の二つのステップを備えれば十分である。
すなわち、第1の研削ステップS20では、チャックテーブル6の第1のポーラス部6aで中央部分1cが吸引保持された被加工物1を第1の厚さ46aよりも厚い第2の厚さ46bとなるまで裏面1b側から研削ユニット14の研削砥石34で研削する。また、第2の研削ステップS40では、チャックテーブル6の第1のポーラス部6a及び第2のポーラス部6bで中央部分1c及び外周部分1dが吸引保持された被加工物1を第1の厚さ46aとなるまで裏面1b側から研削ユニット14の研削砥石34で研削する。
次に、チャックテーブル6の第1のポーラス部6aで被加工物1の中央部分1cを吸引保持して研削を開始し、研削を止めずに第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持する場合について詳述する。図8(B)は、この場合に係る被加工物の研削方法の各ステップの流れを示すフローチャートである。図8(B)に示す被加工物の研削方法は、図8(A)に示す被加工物の研削方法の変形例である。
図8(B)に示す被加工物の研削方法では、まず、被加工物1の表面1a側をチャックテーブル6の上面に対面させ、チャックテーブル6の第1のポーラス部6aで被加工物1の中央部分1cを吸引保持する第1の保持ステップS50を実施する。この第1の保持ステップS50は上述の第1の保持ステップS10と同様であるため、説明を省略する。
第1の保持ステップS50が実施された後、第1の厚さ46aとなるまで被加工物1を裏面1b側から研削ユニット14の研削砥石34で研削する研削ステップを開始する(S60)。そして、研削ステップを実施する間に、チャックテーブル6の第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持する第2の保持ステップS70を実施する。
第2の保持ステップS70は、例えば、研削され薄化される被加工物1の厚さが上述の第2の厚さ46b(図4参照)に達したときに実施される。被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達した後、第2の切り替え部40bを作動させて被加工物1の外周部分1dに負圧を作用させ、被加工物1の外周部分1dを第2のポーラス部6bで吸引保持する。
なお、第2の保持ステップS70が実施されるタイミングは、これに限定されない。例えば、被加工物1の研削が開始された後(S60)、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達する前に第2の切り替え部40bを作動させて第2の吸引路36bを連通状態に切り替えてもよい。
この場合、第2のポーラス部6bによる被加工物1の外周部分1dの吸引保持が可能となるまでは、すなわち、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達するまでは、第2のポーラス部6bと外周部分1dとの間の隙間から負圧(吸引力)が漏れ続ける。そして、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達したとき、該負圧により被加工物1が変形して該外周部分1dが第2のポーラス部6bに接触して、該第2のポーラス部6bで該外周部分1dが吸引保持される。
換言すると、被加工物1が研削され十分に薄化されている場合、第2のポーラス部6bを通じて被加工物1に負圧を作用させたときに第2のポーラス部6bで外周部分1dが吸引保持される。その一方で、被加工物1が十分に薄化されていない場合、すなわち、被加工物1の厚さが第2の厚さ46bに達していない場合、被加工物1がさらに研削されて厚さが第2の厚さ46bに達したときに自動的に第2のポーラス部6bで外周部分1dが吸引保持される。
被加工物1の中央部分1cのみが吸引保持された状態で被加工物1の研削が開始されても、最終的に被加工物1の全域がチャックテーブル6で適切に吸引保持されると、被加工物1は厚さが第1の厚さ46aとなるまで適切に研削される。このように、第2のポーラス部6bで被加工物1の外周部分1dを吸引保持するときに被加工物1の研削が停止されていなくてもよい。
ここで、被加工物1の研削が実施される際の研削砥石34の移動方向と、被加工物1及び研削砥石34の接触領域と、について説明する。各図においては、チャックテーブル6の上面は平坦に記載されている。しかしながら、被加工物1の被研削面を均一に研削するために、チャックテーブル6の上面は、極めて高さの小さい円錐形状となっており、外周から中央に向かって極めて小さな勾配が形成されている。
チャックテーブル6の回転軸42と、研削ユニット14のスピンドル28の軸と、は、互いに平行な向きからわずかにずれている。そして、チャックテーブル6の上面を構成する円錐形状の母線のうち最も高い位置にある母線と、研削ユニット14の研削ホイール32の下面と、が略平行とされる。チャックテーブル6で被加工物1を保持し、チャックテーブル6及び研削ホイール32をそれぞれ回転させながら研削ユニット14を下降させると、該最も高い母線に沿って研削砥石34が被加工物1に接触する。
図7は、チャックテーブル6に吸引保持される被加工物1と、研削砥石34が移動する経路となる環状軌道48と、を模式的に示す上面図である。図7には、被加工物1の研削中に接触する被加工物1の裏面1bと、環状軌道48と、接触領域50と、が模式的に示されている。図7に示す通り、研削砥石34は、チャックテーブル6の中央の上方を通過する際に被加工物1の裏面1bに接触し始め、被加工物1の外周の上方を通過する際に被加工物1の裏面1bに接触しなくなる。
ここで、反りが生じた被加工物1を研削する場合、被加工物1の裏面1bに接触する研削砥石34が環状軌道48を移動して被加工物1の外周に近づくにつれ、該研削砥石34が浮き上がった該外周部分1dを上方から押圧することとなる。したがって、被加工物1と、チャックテーブル6の上面と、の間の隙間が低減される。すると、被加工物1の外周部分1dを第2のポーラス部6bで吸引保持するのが容易となる。
しかしながら、研削砥石34が逆方向に移動する場合、すなわち、接触領域50の被加工物1の外周側から研削砥石34が被加工物1に接触し、被加工物1の中央の上方を通過した後に研削砥石34が被加工物1に接触しなくなる場合に、事情が変わる。すなわち、被加工物1の外周部分1dにおいて、研削砥石34の移動に被加工物1が巻き込まれる方向に力が働き、被加工物1の外周部分1dがより浮き上がる場合がある。この場合、被加工物1の外周部分1dが第2のポーラス部6bで吸引保持されにくくなる。
したがって、被加工物1の研削が実施される際、研削砥石34は、環状軌道48のチャックテーブル6の該上面の該中央の上方の領域からチャックテーブル6の該上面の枠体6dの上方の領域に進行する間に被加工物1の裏面1bに接触することが好ましい。スピンドル28の回転方向は、これを実現する向きに設定されるとよい。
以上に説明する通り、本実施形態に係る被加工物の研削方法では、反りが生じている被加工物1の各領域を段階的にチャックテーブル6で吸引保持しながら被加工物1を研削する。そのため、研削の初期から終期まで被加工物1をチャックテーブル6で安定的に保持でき、該被加工物1を所定の厚さになるまで研削できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、チャックテーブル6の上面に第1のポーラス部6aと、第2のポーラス部6bと、の2つのポーラス部が配設される場合について説明した。しかしながら、本発明の一態様はこれに限定されない。すなわち、チャックテーブル6の上面には、3以上のポーラス部が配されてもよい。
例えば、第1のポーラス部6aと、第2のポーラス部6bと、の間に単数または複数のさらなる環状のポーラス部が配されてもよい。この場合、反りが生じた被加工物1を3以上の段階に分けてチャックテーブル6で吸引保持できるため、被加工物1の平板状への変形がより容易に実施できる。
上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
1a 表面
1b 裏面
1c 中央部分
1d 外周部分
2 研削装置
4 装置基台
4a 開口
6 チャックテーブル
6a 第1のポーラス部
6b 第2のポーラス部
6c 仕切り部
6d 枠体
6e テーブルベース
8 X軸移動テーブル
10 搬出入領域
12 加工領域
14 研削ユニット
16 支持部
18 Z軸ガイドレール
20 Z軸移動プレート
22 Z軸ボールねじ
24 Z軸パルスモータ
26 スピンドルハウジング
28 スピンドル
30 ホイールマウント
32 研削ホイール
34 研削砥石
36a,36b 吸引路
38a,38b 吸引源
40a,40b 切り替え部
42 回転軸
44 研削水
46a,46b 厚さ
48 環状軌道
50 接触領域

Claims (5)

  1. 被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、
    を備える研削装置において、
    中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、
    該チャックテーブルの該上面に表面側が対面し該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該中央部分が吸引保持された該被加工物を該第1の厚さよりも厚い第2の厚さとなるまで該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第1の研削ステップと、
    該チャックテーブルの該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部で該中央部分及び該外周部分が吸引保持された該被加工物を該第1の厚さとなるまで該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第2の研削ステップと、
    を備えることを特徴とする被加工物の研削方法。
  2. 被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、
    を備える研削装置において、
    中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、
    該被加工物の表面側を該チャックテーブルの該上面に対面させ、該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該被加工物の該中央部分を吸引保持する第1の保持ステップと、
    該第1の厚さよりも厚い第2の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第1の研削ステップと、
    該チャックテーブルの該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部で該被加工物の該中央部分及び該外周部分を吸引保持する第2の保持ステップと、
    該第1の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する第2の研削ステップと、
    を備えることを特徴とする被加工物の研削方法。
  3. 被加工物の径よりも小さい外径の円板状の第1のポーラス部と、該第1のポーラス部を囲繞し該被加工物の径に対応した外径の環状の第2のポーラス部と、該第1のポーラス部及び該第2のポーラス部の間に配設された仕切り部と、該第2のポーラス部を囲繞する枠体と、を上面に備え、該上面の中央を貫く回転軸の周りに回転し、該被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の領域を通る環状軌道上を移動する研削砥石を備え、該チャックテーブルで吸引保持された該被加工物に研削水を供給しながら該研削砥石で該被加工物の露出した裏面側を研削する研削ユニットと、
    を備える研削装置において、
    中央部分が外周部分よりも低く凹状に反った該被加工物を第1の厚さになるまで該裏面から研削する被加工物の研削方法であって、
    該被加工物の表面側を該チャックテーブルの該上面に対面させ、該チャックテーブルの該第1のポーラス部で該被加工物の該中央部分を吸引保持する第1の保持ステップと、
    該第1の厚さとなるまで該被加工物を該裏面側から該研削ユニットの該研削砥石で研削する研削ステップと、を備え、
    該研削ステップを実施する間に、該チャックテーブルの該第2のポーラス部で該被加工物の該外周部分を吸引保持する第2の保持ステップを実施することを特徴とする被加工物の研削方法。
  4. 該被加工物の研削が実施される際、該研削砥石は、該環状軌道の該チャックテーブルの該上面の該中央の上方の該領域から該チャックテーブルの該上面の該枠体の上方の領域に進行する間に該被加工物の該裏面に接触することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の被加工物の研削方法。
  5. 該チャックテーブルの該第2のポーラス部で該被加工物を吸引保持する際、該第2のポーラス部の外周に至る該研削水が該第2のポーラス部から該被加工物に作用する吸引力の漏出を抑制することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の被加工物の研削方法。
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