JP2021065463A

JP2021065463A - 集塵機

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Publication number: JP2021065463A
Application number: JP2019193753A
Authority: JP
Inventors: 秀明高野; Hideaki Takano
Original assignee: Makita Corp
Current assignee: Makita Corp
Priority date: 2019-10-24
Filing date: 2019-10-24
Publication date: 2021-04-30
Also published as: CN112704430A; US20210121031A1; DE102020127494A1; CN112704430B; US11672396B2

Abstract

【課題】振動の伝達を抑制し、振動に起因した騒音を低減すること。【解決手段】集塵機１は、ハウジングに収容される駆動ユニット１００を備える。駆動ユニット１００は、吸込口１４に吸込力を発生させる。駆動ユニット１００は、モータ３０と、支持部材と、ファンベース（ベース部材）と、スペーサと、送風ファン４０と、ファンカバーと、モータケースと、第１シール部材と、第２シール部材とを有する。支持部材は可撓性で、モータ３０を吊り下げる。【選択図】図５

Description

本開示は、集塵機に関する。

集塵機に係る技術分野において、特許文献１に開示されているような電気掃除機が知られている。

特許第２８７４４０１号公報

モータ及び送風ファンの回転により集塵機のハウジングが振動すると、振動に起因した騒音が発生し、集塵機の使用者に不快感を与える。

本開示は、振動の伝達を抑制し、振動に起因した騒音を低減することを目的とする。

本開示に従えば、モータと、前記モータの下方に配置され前記モータに接続される送風ファンと、を備える集塵機であって、前記モータに接続される下端部を有し、前記モータを吊り下げる可撓性の支持部材を備えることを特徴とする集塵機が提供される。

本開示によれば、振動の伝達を抑制し、振動に起因した騒音を低減することができる。

図１は、実施形態に係る集塵機を示す前方からの斜視図である。図２は、実施形態に係る集塵機を示す後方からの斜視図である。図３は、実施形態に係る集塵機を示す後方からの斜視図である。図４は、実施形態に係るタンクハウジングの内部を示す斜視図である。図５は、実施形態に係る集塵機を示す断面図である。図６は、実施形態に係る駆動ユニットを示す断面図である。図７は、実施形態に係る駆動ユニットを示す斜視図である。図８は、実施形態に係る駆動ユニットを示す分解斜視図である。図９は、実施形態に係る支持部材を示す斜視図である。図１０は、実施形態に係る駆動ユニットの一部を示す斜視図である。図１１は、実施形態に係る駆動ユニットを示す側面図である。図１２は、実施形態に係る第１シール部材を示す斜視図である。図１３は、実施形態に係る第２シール部材を示す斜視図である。図１４は、実施形態に係る支持部材の作用を説明するための模式図である。図１５は、他の実施形態に係る支持部材を示す模式図である。

以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。

実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、集塵機１の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。

［集塵機］
図１は、実施形態に係る集塵機１を示す前方からの斜視図である。図２は、実施形態に係る集塵機１を示す後方からの斜視図である。

図１及び図２に示すように、集塵機１は、ハウジング２と、キャスタ３と、ハンドル４と、バッテリカバー５とを備える。

ハウジング２は、第１ハウジング２Ａと、第２ハウジング２Ｂと、第３ハウジング２Ｃと、第４ハウジング２Ｄと、第５ハウジング２Ｅと、第６ハウジング２Ｆとを含む。

第１ハウジング２Ａは、底板を有する。第２ハウジング２Ｂは、フレーム状である。第２ハウジング２Ｂは、第１ハウジング２Ａの上方に配置される。第３ハウジング２Ｃは、筒状である。第３ハウジング２Ｃは、第２ハウジング２Ｂの上方に配置される。第１ハウジング２Ａと第２ハウジング２Ｂと第３ハウジング２Ｃとは固定される。

以下の説明において、第１ハウジング２Ａと第２ハウジング２Ｂと第３ハウジング２Ｃとを適宜、タンクハウジング２１、と総称する。

第４ハウジング２Ｄは、フレーム状である。第４ハウジング２Ｄは、タンクハウジング２１の上方に配置される。第５ハウジング２Ｅは、吸気口６と、排気口７とを有する。第５ハウジング２Ｅは、第４ハウジング２Ｄの上方に配置される。第６ハウジング２Ｆの少なくとも一部は、第４ハウジング２Ｄの上方に配置される。第６ハウジング２Ｆの少なくとも一部は、第５ハウジング２Ｅの上方に配置される。

第４ハウジング２Ｄと第５ハウジング２Ｅと第６ハウジング２Ｆとは固定される。以下の説明において、第４ハウジング２Ｄと第５ハウジング２Ｅと第６ハウジング２Ｆとを適宜、本体ハウジング２２、と総称する。

本体ハウジング２２は、タンクハウジング２１の上方に配置される。本体ハウジング２２は、タンクハウジング２１に着脱可能である。タンクハウジング２１と本体ハウジング２２とは、ラッチ８により固定される。

キャスタ３は、第１ハウジング２Ａに連結される。ハウジング２は、キャスタ３に支持される。キャスタ３により、集塵機１はクリーニング対象面を移動可能である。

ハンドル４は、第６ハウジング２Ｆに回動可能に支持される。集塵機１の使用者は、ハンドル４を保持した状態で、集塵機１を運ぶことができる。

バッテリカバー５は、第６ハウジング２Ｆに回動可能に支持される。バッテリカバー５は、フック９により第４ハウジング２Ｄに固定される。バッテリカバー５は、ハンドル４よりも後方に配置される。

図３は、実施形態に係る集塵機１を示す後方からの斜視図である。図３は、図２に示す集塵機１からバッテリカバー５を外した状態を示す。

図３に示すように、集塵機１は、バッテリ１０が装着されるバッテリ装着部１１を有する。バッテリ装着部１１は、第６ハウジング２Ｆの後部に設けられる。実施形態において、バッテリ装着部１１は、２つ設けられる。バッテリカバー５は、第６ハウジング２Ｆとの間においてバッテリ装着部１１が収容される収容空間を形成する。

バッテリ１０は、バッテリ装着部１１に装着された状態で、集塵機１に搭載されている駆動ユニット１００に電力を供給する。バッテリ１０は、種々の電気機器の電源として使用可能な汎用バッテリである。バッテリ１０は、電動工具の電源として使用可能である。バッテリ１０は、電動工具以外の電気機器の電源として使用可能である。バッテリ１０は、実施形態に係る集塵機１とは別の集塵機の電源として使用可能である。バッテリ１０は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリ１０は、充電可能な充電式バッテリである。バッテリ装着部１１は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。

集塵機１の使用者は、バッテリ装着部１１にバッテリ１０を装着する作業及びバッテリ装着部１１からバッテリ１０を外す作業を実施することができる。バッテリ装着部１１は、装着されるバッテリ１０をガイドするガイド部材と、バッテリ１０に設けられているバッテリ端子に接続される本体端子とを有する。使用者は、バッテリ１０を上方からバッテリ装着部１１に挿入することにより、バッテリ１０をバッテリ装着部１１に装着することができる。バッテリ１０は、ガイド部材にガイドされながらバッテリ装着部１１に挿入される。バッテリ１０がバッテリ装着部１１に装着されることにより、バッテリ１０のバッテリ端子とバッテリ装着部１１の本体端子とが電気的に接続される。集塵機１の使用者は、バッテリ１０を上方に移動することにより、バッテリ装着部１１からバッテリ１０を外すことができる。

図１及び図２に示すように、集塵機１は、第１操作パネル１２と、第２操作パネル１３とを有する。

第１操作パネル１２は、第６ハウジング２Ｆの前部に配置される。第１操作パネル１２は、集塵機１を制御するために操作される操作部１２Ａと、集塵機１の状態を表示するための表示部１２Ｂとを有する。操作部１２Ａとして、主電源スイッチ１２Ａａ及び吸込力調整スイッチ１２Ａｂが例示される。表示部１２Ｂとして、バッテリ１０の残容量を表示するバッテリ残容量表示部が例示される。

第２操作パネル１３は、第１操作パネル１２の上方に配置される。第２操作パネル１３は、第６ハウジング２Ｆの前部に配置される。第２操作パネル１３は、第６ハウジング２Ｆに回動可能に支持される。第２操作パネル１３の裏面に操作スイッチが配置される。第２操作パネル１３の表面にスイッチ表示部１３Ａが設けられる。

ハウジング２は、ホースが接続される吸込口１４を有する。吸込口１４は、第３ハウジング２Ｃの前面に設けられる。

図４は、実施形態に係るタンクハウジング２１の内部を示す斜視図である。図４において、第３ハウジング２Ｃは図示されていない。図５は、実施形態に係る集塵機１を示す断面図である。

図４及び図５に示すように、タンクハウジング２１は、タンク１５を収容する。タンク１５の少なくとも一部は、第１ハウジング２Ａに支持される。タンク１５は、吸込口１４に結ばれる開口１５Ｍを有する。吸込口１４は、タンク１５の内部空間１５Ｓと結ばれる。

吸込口１４の周囲にジョイント部材１６が配置される。ジョイント部材１６は、吸込口１４に接続されたホースを保持する。ジョイント部材１６は、ホースを着脱可能である。ジョイント部材１６は、支持プレート１７を介して第２ハウジング２Ｂに支持される。支持プレート１７は、タンクハウジング２１に形成されている吸込口１４とタンク１５に形成されている開口１５Ｍとを繋ぐ流路１７Ｆを有する。

集塵機１は、ハウジング２に収容される駆動ユニット１００を備える。駆動ユニット１００の少なくとも一部は、タンク１５の内部空間１５Ｓに配置される。

駆動ユニット１００は、吸込口１４に吸込力を発生させる。駆動ユニット１００は、モータ３０と、モータ３０に接続される送風ファン４０とを備える。送風ファン４０は、モータ３０の下方に配置される。

モータ３０は、送風ファン４０を回転させるための動力を発生する。モータ３０は、バッテリ１０から供給される電力により駆動する。送風ファン４０が回転することにより、吸込口１４に吸込力が発生する。

［駆動ユニット］
図６は、実施形態に係る駆動ユニット１００を示す断面図である。図７は、実施形態に係る駆動ユニット１００を示す斜視図である。図８は、実施形態に係る駆動ユニット１００を示す分解斜視図である。

図６、図７、及び図８に示すように、駆動ユニット１００は、モータ３０と、支持部材５０と、ファンベース３７（ベース部材）と、スペーサ３８と、送風ファン４０と、ファンカバー４２と、モータケース６０と、第１シール部材７０と、第２シール部材８０とを有する。

モータ３０は、モータ本体３１と、モータ本体３１の周囲に配置されるモータハウジング３６とを含む。

モータ本体３１は、筒状のステータ３２と、ステータ３２の内側に配置されるロータ３３と、ロータ３３に接続されるロータシャフト３４とを有する。ロータ３３は、モータ３０の回転軸ＡＸを中心に回転する。モータ３０は、回転軸ＡＸが上下方向に延伸するように配置される。

ロータシャフト３４は、ロータ３３と一緒に回転軸ＡＸを中心に回転する。ロータシャフト３４は、送風ファン４０に接続される。ロータシャフト３４は、ベアリング３４Ａ及びベアリング３４Ｂにより回転可能に支持される。ベアリング３４Ａは、ロータシャフト３４の上部を回転可能に支持する。ベアリング３４Ｂは、ロータシャフト３４の下部を回転可能に支持する。ベアリング３４Ａは、ベアリング保持部材３９Ａに保持される。ベアリング３４Ｂは、ベアリング保持部材３９Ｂに保持される。ベアリング保持部材３９Ａ及びベアリング保持部材３９Ｂのそれぞれは、モータハウジング３６に保持される。

モータハウジング３６は、モータ本体３１の少なくとも一部を収容する。モータハウジング３６は筒状である。モータハウジング３６は、モータ本体３１の周囲に配置される。モータハウジング３６は、例えばポリカーボネート樹脂のような合成樹脂製である。

支持部材５０は、モータ３０を支持する。図６に示すように、支持部材５０は、モータ３０を吊り下げる。支持部材５０は、可撓性である。実施形態において、支持部材５０は、ゴム製である。支持部材５０は、例えばニトリルゴム（ＮＢＲ）又はシリコンゴムのような合成ゴム製である。支持部材５０のゴム強度は、８０［ＨＳ］以下である。

図９は、実施形態に係る支持部材５０を示す斜視図である。図６、図７、図８、及び図９に示すように、支持部材５０は、上端部５１と、下端部５２と、上端部５１と下端部５２とを結ぶ膜部５３（中間部）とを有する。

上端部５１は、モータケース６０の少なくとも一部に接続される。下端部５２は、モータ３０に接続される。実施形態において、下端部５２は、モータハウジング３６に接続される。支持部材５０は、モータハウジング３６を吊り下げる。

支持部材５０は、回転軸ＡＸの周囲に配置される環状の部材である。上端部５１、下端部５２、及び膜部５３のそれぞれは、回転軸ＡＸの周囲に配置される。回転軸ＡＸと直交する面内において、上端部５１、下端部５２、及び膜部５３のそれぞれは、実質的に環状である。

上端部５１、下端部５２、及び膜部５３のそれぞれは、プレート状である。上端部５１の厚さは、実質的に均一である。下端部５２の厚さは、実質的に均一である。膜部５３の厚さは、実質的に均一である。上端部５１の厚さと下端部５２の厚さとは、実質的に等しい。

支持部材５０の少なくとも一部は、回転軸ＡＸの径方向外側に向かって上方に傾斜する。実施形態において、膜部５３が、回転軸ＡＸの径方向外側に向かって上方に傾斜する。上端部５１の上面及び下面のそれぞれは、回転軸ＡＸに直交する平面である。下端部５２の上面及び下面のそれぞれは、回転軸ＡＸに直交する平面である。

下端部５２は、モータハウジング３６の下方に配置される。下端部５２の上面は、モータハウジング３６の下面に接触する。

支持部材５０は、モータハウジング３６の周囲の少なくとも一部に配置される筒部５４を有する。筒部５４の内面は、モータハウジング３６の外面に接触する。

実施形態において、支持部材５０は、下端部５２によりモータハウジング３６の下面を支持し、筒部５４によりモータハウジング３６の外面を支持する。

また、支持部材５０は、膜部５３の内面と筒部５４の外面とを結ぶリブ部５５を有する。リブ部５５は、回転軸ＡＸの周囲に間隔をあけて複数設けられる。

また、支持部材５０は、ロータシャフト３４の下部が配置される開口５６を有する。開口５６は、下端部５２の内側に設けられる。

ファンベース３７は、モータハウジング３６の下端部に接続される。ファンベース３７は、実質的に円板状である。ファンベース３７は、例えばポリカーボネート樹脂のような合成樹脂製である。ファンベース３７は、ロータシャフト３４の下部が配置される開口３７Ｍを有する。開口３７Ｍは、ファンベース３７の中央部に形成される。

支持部材５０の下端部５２は、モータハウジング３６とファンベース３７とに挟まれる。実施形態において、下端部５２の下面とファンベース３７との間にスペーサ３８が配置される。ファンベース３７は、ねじ５８が配置されるねじ孔３７Ａを有する。スペーサ３８は、ねじ５８が配置されるノッチ３８Ａを有する。下端部５２は、ねじ５８が配置されるねじ孔５２Ａを有する。モータハウジング３６の下面に、ねじ５８に結合されるねじ孔３６Ａが形成される。ねじ孔３６Ａは、ねじ５８のねじ山と結合するねじ溝を有する。

モータハウジング３６とファンベース３７との間に支持部材５０の下端部５２及びスペーサ３８が配置された状態で、ねじ５８により、ファンベース３７とモータハウジング３６とが結合される。これにより、モータハウジング３６と支持部材５０の下端部５２とスペーサ３８とファンベース３７とが固定される。

送風ファン４０は、ロータシャフト３４に接続される。送風ファン４０は、ロータシャフト３４の下端部に固定される。ロータシャフト３４の下部に冷却ファン３５が固定される。モータ本体３１が駆動すると、送風ファン４０及び冷却ファン３５のそれぞれが回転する。

送風ファン４０が回転することにより、吸込口１４に吸込力が発生する。吸込口１４からタンク１５の内部空間１５Ｓに吸い込まれた空気は、タンク１５の内部空間１５Ｓを流通した後、送風ファン４０に流入する。送風ファン４０は、遠心ファンである。送風ファン４０に流入した空気は、送風ファン４０の周囲に排出される。送風ファン４０から排出された空気は、排気口７を介してハウジング２の外部空間に排出される。

冷却ファン３５が回転することにより、ハウジング２の外部空間の空気が吸気口６を介してハウジング２の内部空間に流入する。吸気口６からハウジング２の内部空間に流入した空気は、ハウジング２の内部空間に設けられている冷却供給流路を流通した後、モータハウジング３６の上部に設けられている開口からモータハウジング３６の内部に供給される。モータハウジング３６の内部に供給された空気は、モータ本体３１を冷却する。モータ本体３１を冷却した空気は、ハウジング２の内部空間に設けられている冷却排気流路を流通する。冷却排気流路は、排気口７に接続される。冷却排気流路を流通した空気は、排気口７を介してハウジング２の外部空間に排出される。

ファンカバー４２は、送風ファン４０の周囲に配置される。ファンカバー４２は、ファンベース３７に固定される。ファンカバー４２は、金属製である。なお、ファンカバー４２は、合成樹脂製でもよい。

図１０は、実施形態に係る駆動ユニット１００の一部を示す斜視図である。図１０は、図７に示す駆動ユニット１００からモータケース６０及び支持部材５０を外した状態に相当する。

図１０に示すように、ファンカバー４２は、送風ファン４０よりも下方に配置される底板部４２Ａと、送風ファン４０よりも回転軸ＡＸの径方向外側に配置される側板部４２Ｂとを含む。ファンカバー４２は、送風ファン４０に流入する空気が通過する流入口４２Ｌと、送風ファン４０から排出された空気が流通する流出口４２Ｍとを有する。流入口４２Ｌは、底板部４２Ａの中央部に設けられる。流出口４２Ｍは、側板部４２Ｂに設けられる。流出口４２Ｍは、回転軸ＡＸの周方向に複数設けられる。

モータケース６０は、ハウジング２の少なくとも一部に支持される。図６、図７、及び図８に示すように、モータケース６０は、支持部材５０の上端部５１を支持する。モータケース６０は、モータ３０、ファンベース３７、スペーサ３８、送風ファン４０、ファンカバー４２、及び支持部材５０のそれぞれを収容する。モータケース６０は、合成樹脂製である。なお、モータケース６０は、金属製でもよい。

モータケース６０は、上ケース６１と、上ケース６１に接続される下ケース６２とを含む。支持部材５０の上端部５１は、上ケース６１と下ケース６２とに挟まれる。上ケース６１は、ねじ５９が配置されるねじ孔６１Ａを有する。上端部５１は、ねじ５９が配置されるねじ孔５１Ａを有する。下ケース６２は、ねじ５９に結合されるねじ孔６２Ａを有する。ねじ孔６２Ａは、ねじ５９のねじ山と結合するねじ溝を有する。

上ケース６１と下ケース６２との間に支持部材５０の上端部５１が配置された状態で、ねじ５９により、上ケース６１と下ケース６２とが結合される。これにより、上ケース６１と支持部材５０の上端部５１と下ケース６２とが固定される。

モータケース６０は、開口６５を有する。開口６５は、モータケース６０の内部空間とモータケース６０の外部空間とを結ぶ。実施形態において、開口６５は、下ケース６２の側面に形成される。空気は、開口６５を流通可能である。

図１１は、実施形態に係る駆動ユニット１００を示す側面図である。図１１において、下ケース６２を仮想線で示す。また、第２シール部材８０の図示を省略する。

上述のように、ねじ５８により、モータハウジング３６と支持部材５０の下端部５２とスペーサ３８とファンベース３７とが固定される。送風ファン４０は、モータ３０のロータシャフト３４に固定される。ファンカバー４２は、ファンベース３７に固定される。実施形態において、支持部材５０は、モータ３０、ファンベース３７、送風ファン４０、及びファンカバー４２のそれぞれを吊り下げる。

支持部材５０の上端部５１は、モータケース６０に接続される。図６及び図１１に示すように、上端部５１と下端部５２とを結ぶ支持部材５０の膜部５３（中間部）は、モータ３０及びモータケース６０のそれぞれから離れている。また、送風ファン４０及びファンカバー４２は、モータケース６０から離れている。

モータケース６０は、支持部材５０を介して、モータ３０、ファンベース３７、送風ファン４０、及びファンカバー４２のそれぞれを吊り下げる。

図６及び図８に示すように、上ケース６１は、支持部材５０よりも上方に配置される上開口部６３を有する。モータ３０のモータハウジング３６の上端部は、上開口部６３に配置される。下ケース６２は、送風ファン４０よりも下方に配置される下開口部６４を有する。

第１シール部材７０は、上開口部６３に配置されたモータハウジング３６と上ケース６１との境界をシールする。第１シール部材７０は、可撓性である。実施形態において、第１シール部材７０は、ゴム製である。第１シール部材７０は、ニトリルゴム（ＮＢＲ）又はシリコンゴムのような合成ゴム製である。

図１２は、実施形態に係る第１シール部材７０を示す斜視図である。図６、図８、及び図１２に示すように、第１シール部材７０は、上リング部７１と、下リング部７２と、上リング部７１と下リング部７２とを結ぶ筒部７３とを有する。上リング部７１の外端部と下リング部７２の外端部と筒部７３の外面とにより、外側凹部７４が形成される。上リング部７１の内端部と下リング部７２の内端部と筒部７３の内面とにより、内側凹部７５が形成される。

図６に示すように、外側凹部７４に、上ケース６１の上端部６１Ｆが嵌る。回転軸ＡＸと直交する面内において、上端部６１Ｆは、環状である。内側凹部７５に、モータハウジング３６に設けられているフランジ部３６Ｆが嵌る。

第２シール部材８０は、下ケース６２に接触し、下開口部６４と送風ファン４０とを結ぶ通路８０Ｒを有する。実施形態において、第２シール部材８０は、下ケース６２とファンカバー４２との境界をシールする。第２シール部材８０は、ニトリルゴム（ＮＢＲ）又はシリコンゴムのような合成ゴム製である。通路８０Ｒは、下開口部６４とファンカバー４２の流入口４２Ｌとを結ぶ。

図１３は、実施形態に係る第２シール部材８０を示す斜視図である。図６、図８、及び図１３に示すように、第２シール部材８０は、上リング部８１と、下リング部８２と、上リング部８１と下リング部８２とを結ぶ筒部８３とを有する。また、第２シール部材８０は、上リング部８１の下面と下リング部８２の上面と筒部８３の外面とに接続されるリブ部８４を有する。

図６に示すように、上リング部８１の上面は、ファンカバー４２の底板部４２Ａの下面に接触する。下リング部８２の外端部は、下ケース６２の下端部６２Ｆに接触する。通路８０Ｒは、筒部８３の内側に形成される。通路８０Ｒは、下ケース６２の下開口部６４とファンカバー４２の流入口４２Ｌとを結ぶ。

［動作］
集塵機１の動作について説明する。モータ３０が駆動すると、送風ファン４０及び冷却ファン３５のそれぞれが回転する。

送風ファン４０が回転することにより、吸込口１４に吸込力が発生する。吸込口１４からタンク１５の内部空間１５Ｓに吸い込まれた空気は、タンク１５の内部空間１５Ｓを流通した後、モータケース６０の下開口部６４に流入する。下開口部６４に流入した空気は、通路８０Ｒを流通した後、ファンカバー４２の流入口４２Ｌを介して、送風ファン４０に流入する。第２シール部材８０の下リング部８２の外端部は、下ケース６２の下端部６２Ｆと密着する。第２シール部材８０の上リング部８１の上面は、ファンカバー４２の底板部４２Ａの下面と密着する。下ケース６２の下端部６２Ｆとファンカバー４２との境界は、第２シール部材８０によりシールされる。これにより、通路８０Ｒに流入する空気が、通路８０Ｒから漏出することが抑制される。通路８０Ｒを流通した空気は、流入口４２Ｌを介して送風ファン４０に流入する。

送風ファン４０に流入した空気は、送風ファン４０の周囲に排出される。送風ファン４０から排出された空気は、モータケース６０の開口６５及び排気口７を介してハウジング２の外部空間に排出される。

モータ３０及び送風ファン４０の回転により、振動が発生する可能性がある。モータ３０及び送風ファン４０の回転により集塵機１のハウジング２が振動すると、振動に起因した騒音が発生し、集塵機の使用者に不快感を与える。実施形態においては、モータ３０が支持部材５０に吊り下げられているので、ハウジング２の振動が抑制される。

図１４は、実施形態に係る支持部材５０の作用を説明するための模式図である。図１４に示すように、モータ３０は、支持部材５０に吊り下げられている。モータケース６０は、支持部材５０を介して、モータ３０を吊り下げる。支持部材５０は、可撓性である。そのため、モータ３０及び送風ファン４０が振動した場合、支持部材５０が撓んで振動を吸収する。これにより、モータケース６０が振動したり、ハウジング２が振動したりすることが抑制される。

［効果］
以上説明したように、実施形態によれば、モータ３０が支持部材５０により吊り下げられる。支持部材５０は、可撓性である。モータ３０及び送風ファン４０が振動した場合、支持部材５０は十分に撓むことができる。これにより、モータ３０及び送風ファン４０で発生した振動は、支持部材５０に吸収される。そのため、モータ３０及び送風ファン４０で発生した振動がハウジング２に伝達されることが抑制される。したがって、騒音の発生が抑制される。

実施形態において、支持部材５０は、ゴム製である。支持部材５０のゴム強度を８０［ＨＳ］以下にすることにより、支持部材５０が十分に撓むため、騒音の発生を効果的に抑制することができる。

モータ３０の回転軸ＡＸは、上下方向に延伸する。回転軸ＡＸが上下方向に延伸するモータ３０が支持部材５０により吊り下げられることにより、モータ３０で発生した振動が支持部材５０に吸収される。

支持部材５０の少なくとも一部は、回転軸ＡＸの径方向外側に向かって上方に傾斜する。これにより、支持部材５０は適正な撓み量で撓むことができる。支持部材５０が過度に撓むことが抑制されるので、例えばモータ３０が回転軸ＡＸと直交する面内において過度に動くことが抑制される。

支持部材５０は、膜部５３を有する。これにより、吸込口１４から液体が吸い込まれても、モータ３０と液体との接触が抑制される。

支持部材５０は、ロータシャフト３４の下部が配置される開口５６を有する。これにより、ロータシャフト３４と送風ファン４０とを接続することができる。

モータ３０は、モータ本体３１とモータハウジング３６とを有する。モータハウジング３６によりモータ本体３１が保護される。支持部材５０は、モータハウジング３６を吊り下げることにより、モータ３０を吊り下げることができる。

支持部材５０の下端部５２は、モータハウジング３６とファンベース３７とに挟まれる。これにより、モータ３０と支持部材５０の下端部５２との接続が安定する。

実施形態において、支持部材５０は、モータ３０、ファンベース３７、送風ファン４０、及びファンカバー４２を含む駆動ユニット１００を吊り下げる。そのため、モータ３０及び送風ファン４０の振動に起因する騒音の発生が効果的に抑制される。

支持部材５０の上端部５１は、モータケース６０に支持される。これにより、モータケース６０は、支持部材５０を介して、モータ３０を吊り下げることができる。

上端部５１と下端部５２とを結ぶ支持部材５０の膜部５３（中間部）は、モータ３０及びモータケース６０のそれぞれから離れる。これにより、振動の伝達経路を小さくすることができる。したがって、騒音の発生が効果的に抑制される。

モータケース６０は、モータ３０、支持部材５０、及び送風ファン４０のそれぞれを収容する。モータ３０及び送風ファン４０がモータケース６０に収容されることにより、モータケース６０の防音効果によって、モータ３０及び送風ファン４０から発生した騒音がモータケース６０の外側に伝達されることが抑制される。

支持部材５０の上端部５１は、モータケース６０の上ケース６１と下ケース６２とに挟まれる。これにより、モータケース６０と支持部材５０の上端部５１との接続が安定する。

第１シール部材７０が設けられることにより、モータ３０及び送風ファン４０において発生した振動がモータケース６０に伝達されることが抑制される。そのため、騒音の発生が抑制される。また、異物がモータケース６０の内部に侵入することが抑制される。また、冷却ファン３５が回転することにより、モータ本体３１を冷却するための空気がモータハウジング３６の上部に設けられている開口からモータハウジング３６の内部に供給される。第１シール部材７０により、モータ本体３１を冷却するための空気の漏出が抑制される。

第２シール部材８０が設けられることにより、モータ３０及び送風ファン４０において発生した振動がモータケース６０に伝達されることが効果的に抑制される。そのため、騒音の発生が抑制される。また、異物がモータケース６０の内部に侵入することが抑制される。また、吸込口１４から吸い込まれた空気は、通路８０Ｒを通過して、送風ファン４０に円滑に流入することができる。第２シール部材８０がファンカバー４２に密着するので、通路８０Ｒを流通する空気が第２シール部材８０とファンカバー４２との境界を介して漏出することが抑制される。

［その他の実施形態］
図１５は、他の実施形態に係る支持部材５００を示す模式図である。図１５に示すように、支持部材５００は、複数のワイヤ５０１により構成されてもよい。また、支持部材５００は、可撓性を有していればよく、ゴム製でなくてもよい。例えば、ワイヤ５０１は金属製でもよいし繊維製でもよい。

なお、上述の実施形態において、モータケース６０は省略されてもよい。支持部材５０は、ハウジング２の少なくとも一部に支持されてもよい。

上述の実施形態において、集塵機１は、キャスタ３によりクリーニング対象面を移動可能であることとした。キャスタ３は省略されてもよい。集塵機１は、使用者に保持された状態又はショルダーベルトを介して使用者の肩に支持された状態で使用される、所謂、箱型集塵機でもよい。

１…集塵機、２…ハウジング、２Ａ…第１ハウジング、２Ｂ…第２ハウジング、２Ｃ…第３ハウジング、２Ｄ…第４ハウジング、２Ｅ…第５ハウジング、２Ｆ…第６ハウジング、３…キャスタ、４…ハンドル、５…バッテリカバー、６…吸気口、７…排気口、８…ラッチ、９…フック、１０…バッテリ、１１…バッテリ装着部、１２…第１操作パネル、１２Ａ…操作部、１２Ａａ…主電源スイッチ、１２Ａｂ…吸込力調整スイッチ、１２Ｂ…表示部、１３…第２操作パネル、１３Ａ…スイッチ表示部、１４…吸込口、１５…タンク、１５Ｍ…開口、１５Ｓ…内部空間、１６…ジョイント部材、１７…支持プレート、１７Ｆ…流路、２１…タンクハウジング、２２…本体ハウジング、３０…モータ、３１…モータ本体、３２…ステータ、３３…ロータ、３４…ロータシャフト、３４Ａ…ベアリング、３４Ｂ…ベアリング、３５…冷却ファン、３６…モータハウジング、３６Ａ…ねじ孔、３６Ｆ…フランジ部、３７…ファンベース（ベース部材）、３７Ａ…ねじ孔、３７Ｍ…開口、３８…スペーサ、３８Ａ…ノッチ、３９Ａ…ベアリング保持部材、３９Ｂ…ベアリング保持部材、４０…送風ファン、４２…ファンカバー、４２Ａ…底板部、４２Ｂ…側板部、４２Ｌ…流入口、４２Ｍ…流出口、５０…支持部材、５１…上端部、５１Ａ…ねじ孔、５２…下端部、５２Ａ…ねじ孔、５３…膜部（中間部）、５４…筒部、５５…リブ部、５６…開口、５８…ねじ、５９…ねじ、６０…モータケース、６１…上ケース、６１Ｆ…上端部、６１Ａ…ねじ孔、６２…下ケース、６２Ａ…ねじ孔、６２Ｆ…下端部、６３…上開口部、６４…下開口部、６５…開口、７０…第１シール部材、７１…上リング部、７２…下リング部、７３…筒部、７４…外側凹部、７５…内側凹部、８０…第２シール部材、８０Ｒ…通路、８１…上リング部、８２…下リング部、８３…筒部、８４…リブ部、１００…駆動ユニット、５００…支持部材、５０１…ワイヤ。

Claims

モータと、前記モータの下方に配置され前記モータに接続される送風ファンと、を備える集塵機であって、
前記モータに接続される下端部を有し、前記モータを吊り下げる可撓性の支持部材を備えることを特徴とする集塵機。
前記支持部材は、ゴム製であり、
前記支持部材のゴム強度は、８０［ＨＳ］以下であることを特徴とする請求項１に記載の集塵機。
前記モータは、前記モータの回転軸が上下方向に延伸するように配置されることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の集塵機。
前記支持部材は、前記回転軸の径方向外側に向かって上方に傾斜することを特徴とする請求項３に記載の集塵機。
前記支持部材は、前記回転軸の周囲に配置される環状の膜部を有することを特徴とする請求項４に記載の集塵機。
前記モータは、前記送風ファンに接続されるロータシャフトを有し、
前記膜部は、前記ロータシャフトが配置される開口を有することを特徴とする請求項５に記載の集塵機。
前記モータは、モータ本体と、前記モータ本体の周囲に配置されるモータハウジングとを含み、
前記支持部材は、前記モータハウジングを吊り下げることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の集塵機。
前記モータハウジングに接続されるベース部材を備え、
前記支持部材の下端部は、前記モータハウジングと前記ベース部材とに挟まれることを特徴とする請求項７に記載の集塵機。
前記送風ファンの周囲に配置され、前記ベース部材に固定されるファンカバーを備え、
前記支持部材は、前記モータ、前記ベース部材、前記送風ファン、及び前記ファンカバーのそれぞれを吊り下げることを特徴とする請求項８に記載の集塵機。
前記支持部材の上端部を支持するモータケースを備えることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか一項に記載の集塵機。
前記上端部と前記下端部との間の前記支持部材の中間部は、前記モータ及び前記モータケースのそれぞれから離れることを特徴とする請求項１０に記載の集塵機。
前記モータケースは、前記モータ、前記支持部材、及び前記送風ファンのそれぞれを収容することを特徴とする請求項１０又は請求項１１に記載の集塵機。
前記モータケースは、上ケースと、前記上ケースに接続される下ケースとを含み、
前記支持部材の上端部は、前記上ケースと前記下ケースとに挟まれることを特徴とする請求項１０から請求項１２のいずれか一項に記載の集塵機。
前記上ケースは、前記支持部材よりも上方に配置される上開口部を有し、
前記モータの上端部は、前記上開口部に配置され、
前記モータと前記上ケースとの境界をシールする第１シール部材を備えることを特徴とする請求項１３に記載の集塵機。
前記下ケースは、前記送風ファンよりも下方に配置される下開口部を有し、
前記下開口部に結ばれる通路を有し、前記下ケースに接触する第２シール部材を備えることを特徴とする請求項１３又は請求項１４に記載の集塵機。