JP2021065144A - 魚釣用リール及びそのハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の固定強度を確保しつつ軽量化も図ることができる操作性の良好なハンドルを備える魚釣用リール及びそのハンドルを提供する。【解決手段】本発明の魚釣用リール1は、リール本体1Aの巻取駆動機構の駆動軸19に連結される取着部10Aと、摘み部50が装着される摘み装着部10Cと、取着部10Aと摘み装着部10Cとの間で延びるアーム部10Bとから構成されるハンドル10を備える。取着部10Aは、駆動軸19に固定される第1の接続部10Aaと、アーム部10Bの一端部11が固定される第2の接続部10Abとを有し、第2の接続部10Abは、一端部11を嵌合状態で固定する嵌合固定部15を有し、嵌合固定部15は、駆動軸19の回転中心線Oを横切るように延在するとともに、回転中心線Oに対して摘み装着部10C側よりもその反対側の方へと偏倚して延設される。【選択図】 図4

Description

本発明は、魚釣用リール、及び、魚釣用リールに駆動力を入力するために操作されるハンドルに関する。
スピニングリールや両軸受リールといった魚釣用リールにおいては、釣糸の巻き取り操作性及び放出操作性の向上を図るために、リール本体やロータ等のハウジングの軽量化が進められている現状にある。
釣糸の巻き取り操作を行なうハンドルについても軽量化に関する提案がなされているが、ハンドルは、巻取駆動機構に連結されてリール本体の側部外方に突出し巻き取り回転操作される(例えば、特許文献1参照)ため、ハンドル側での重量偏倚を抑えて操作性の向上を図る必要から、特に、軽量化に配慮を要する。
このような背景を捉えて、ハンドルを軽量化し、巻き取り操作性の向上を図るようにした魚釣用リールも数多く提案されている。
実公昭57−008466号公報
ところで、ハンドルは、軽量化もさることながら、常時回転操作される部位であることから、リール本体側に対するその固定強度も十分に確保されていなければならない。しかしながら、リール本体のハンドル軸(以下、駆動軸という)に取着される基部と、操作者(釣り人)が指で摘まむ摘み部が取り付けられる先端部とを有するハンドルのアーム部は、一般に、前述した特許文献1にも開示されるように、一端側が前記駆動軸に螺合手段を介して着脱可能に取着される軸部材の他端側にその前記基部が回り止め嵌合して一体的に固定されることによって巻き取り操作可能なハンドル組立体を構成しているため、軽量化を図りつつ十分な固定強度を確保することが難しい。すなわち、軸部材と駆動軸との螺合固定部、軸部材、及び、軸部材とハンドルのアーム部との嵌合固定部が軸方向に一直線状に長く延在する接続構造を成すため、リール本体側に対するハンドル(アーム部)の固定強度を十分に確保しようとすると、前記接続構造が軸方向外方に長くなるとともに、軸部材とハンドルのアーム部との前記嵌合固定部(アーム部の基部)の領域も大径化し、結果として、重量化することで回転性能も低下してしまい、ハンドル組立体として必要な強度の確保とコンパクト化及び軽量化とを同時に実現することが困難となる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、所望の固定強度を確保しつつ軽量化も図ることができる操作性の良好なハンドルを備える魚釣用リール及びそのハンドルを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の巻取駆動機構の駆動軸に連結される取着部と、摘み部が装着される摘み装着部と、前記取着部と前記摘み装着部との間で延びるアーム部とから構成されるハンドルを備える魚釣用リールにおいて、前記取着部は、前記リール本体の前記駆動軸に固定される第1の接続部と、前記アーム部の一端部が固定される第2の接続部とを有し、前記第2の接続部は、前記アーム部の前記一端部を嵌合状態で固定する嵌合固定部を有し、前記嵌合固定部は、前記第1の接続部が固定される前記駆動軸の回転中心線を横切るように延在するとともに、前記回転中心線に対して前記摘み装着部側よりもその反対側の方へと偏倚して延設され、前記嵌合固定部に嵌合固定される前記アーム部の前記一端部の嵌合固定部位が前記駆動軸の前記回転中心線を横断することを特徴とする。
上記構成の魚釣用リールによれば、リール本体の駆動軸とハンドルのアーム部との間にこれらを接続する取着部を介在させ、この取着部にアーム部の一端部を嵌合状態で固定する嵌合固定部を設けるとともに、該嵌合固定部を駆動軸の回転中心線を横切るように延在させて回転中心線に対して摘み装着部側よりもその反対側の方へと偏倚させて設けた状態で、この偏倚した嵌合固定部に嵌合固定されるアーム部の一端部の嵌合固定部位が駆動軸の回転中心線を横断するようにしているため、軸方向に一直線状に長く延びる前述した従来のようなハンドル接続構造の形成を回避可能にしつつ取着部とアーム部との嵌合取り付け面積を大きく(十分な固定嵌合量)確保して、リール本体側に対するハンドルの固定強度を十分に得ることができる。すなわち、ハンドル基部の領域の小型化及び軽量化を図りながらハンドル固定強度の強化が可能となる。
また、このような嵌合固定部の偏倚形態は、ハンドルを含めた魚釣用リール全体の良好な重量バランス(及び/又はハンドルの慣性モーメントの低減)にも寄与し得る。したがって、実釣操作時(シェイキング等)の釣り人の意図しないハンドル自重による回転の防止に寄与し、特に、実釣時に軽い仕掛けの放出操作、巻き取り操作を頻繁に行ない、感度良く仕掛けの巻き取り誘導操作等を行なう釣法(繊細な巻き取り感が必要とされる釣法)に適切に対応できる操作性の良好な魚釣用リールを実現できる。また、嵌合固定部の偏倚を伴う取着部の構造形態は、取着部を旋盤で加工して作成しようとする場合に、十分な固定嵌合量を確保しつつ母材直径の最小化も可能にする。
また、上記構成において、嵌合固定部は、回転中心線に対して角度を成してリール本体から離れる方向に傾斜して延びていることが好ましい。このように、嵌合固定部を軸方向に延在させるのではなく回転中心線に対して角度を成してリール本体から離れる方向に傾斜して延在させるようにすれば、取着部の軸方向寸法を短くしつつ嵌合固定面積を大きく確保できるようになる。
また、上記構成では、第1の接続部が駆動軸に螺合固定されることが好ましい。これによれば、取着部を介してハンドルの交換やメンテナンスを容易に行なうことができるようになる。しかしながら、駆動軸に対する第1の接続部の固定形態は、螺合固定に限定されず、凹凸嵌合固定など、様々な取り付け形態を採用できる。
また、上記構成によれば、アーム部は、強化繊維に合成樹脂を含侵させて成り、取着部が金属により形成されることが好ましい。これによれば、アーム部を繊維強化樹脂によって形成するため、所望の強度を維持しつつ可及的な軽量化を図ることができる一方、取着部を金属によって形成するため、操作駆動力が入力されて該駆動力が巻取駆動機構に伝達される取着部において、それに耐え得る十分な強度を容易且つ効果的に確保することができる。しかしながら、本発明において、アーム部が金属によって形成されていても構わない。
なお、アーム部は、中空であってもよく、中実であっても構わない。また、アーム部は、断面が円形であってもよく或いは非円形であっても構わない。アーム部が中空構造を成す場合、アーム部は、強化繊維(例えば炭素繊維)に合成樹脂を含侵させて成るプリプレグを巻回することによって筒状体に形成されることが好ましい。これにより、必要とされる強度に応じた巻回積層構造を容易に実現できる。
また、上記構成において、アーム部に対する嵌合固定部及び摘み装着部の装着形態は任意である。例えば、嵌合固定部がアーム部の一端部の外周に嵌着固定され、摘み部がアーム部の他端部内周に嵌着固定されてもよく、逆もまた同様である。
また、本発明は、前述した特徴を有する魚釣用リールのハンドルも提供する。
本発明によれば、所望の固定強度を確保しつつ軽量化も図ることができる操作性の良好なハンドルを備える魚釣用リール及びそのハンドルが得られる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての魚釣用スピニングリールの一構成を示す側面図である。 図1の魚釣用スピニングリールを後方から見た図である。 図1の魚釣用スピニングリールを上方から見た図である。 ハンドル付近の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る魚釣用リールとしての魚釣用スピニングリール1はリール本体1Aを有する。このリール本体1Aは、釣竿(図示せず)に装着されるリール脚1Aaを備えており、その前方には回転可能に支持されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に支持されて釣糸が巻回されるスプール5とが配設されている。
リール本体1A内には、ハンドル軸(駆動軸)19が回転可能に支持されており、その突出端部にはハンドル10が連結して取り付けられている。また、ハンドル軸19には、巻取駆動機構が係合している。この巻取駆動機構は、公知のように、ハンドル軸19に取り付けられ、内歯が形成されたドライブギア(駆動歯車)と、このドライブギアに噛合すると共に、ハンドル軸19と直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞部が形成されたピニオンギアとを備えている。
前記ピニオンギアには、スプール5を回転可能に支持するスプール軸が軸方向に前後動可能に挿通されている。このスプール軸の後方側には、公知のオシレート機構が係合しており、ハンドル10を回転操作すると、オシレート機構及びスプール軸を介してスプール5は前後に往復動される。また、前記ピニオンギアの前方側には、ロータナットを締め付けることで、ロータ3がピニオンギアに対して固定されている。これにより、ハンドル10を巻き取り操作することで、ロータ3が回転するとともに、この回転と同期してスプール5が前後に往復動され、釣糸は、ロータ3と共に回転するラインローラ(釣糸案内装置)25を介してスプール5に巻回される。なお、ロータ3には一対の支持アーム21が形成されており、両支持アーム21の先端に、ラインローラ25を装着したアームレバー29とベールホルダ28とを介して半環状のベール27が釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に取り付けられている。
図4に明確に示されるように、ハンドル10は、リール本体1Aの巻取駆動機構のハンドル軸19に連結される取着部10Aと、摘み部50を装着支持する摘み装着部10Cと、取着部10Aと摘み装着部10Cとの間で延びる断面が円形の中空状のアーム部10Bとから構成される。
ハンドル10を構成する取着部10A及び摘み装着10Cは、例えば金属材により形成されて、アーム部10Bの端部のそれぞれ、すなわち、一端部11及び他端部12に嵌着固定される。この場合、摘み装着部10Cは、その中空状又は中実状のアーム取り付け部10Caがアーム部10Bの他端部12の内周に例えば接着剤を用いて嵌着固定される。また、摘み装着部10Cは、摘み部50を回転可能に支持してハンドル軸19と平行に延びる支軸45を有している。
また、取着部10Aは、リール本体1Aのハンドル軸19に固定される第1の接続部10Aaと、アーム部10Bの一端部11が固定される第2の接続部10Abとを有する。第1の接続部10Aは、ハンドル軸19に対して着脱自在に螺合固定されて、ハンドル軸19と一体回転可能になっており、この螺合固定部位では、カバー60がハンドル軸19側で第1の接続部10Aに着脱自在に取り付けられて(本実施形態では、螺着されて)交換可能になっている。なお、本実施形態では、取着部10Aとカバー60とが別体を成しているが、取着部10Aとカバー60とが一体に形成されてもよい。
取着部10Aの第2の接続部10Abは、アーム部10Bの一端部11を嵌合状態で固定する筒状の嵌合固定部15を有し、この嵌合固定部15は、第1の接続部10Aaが固定されるハンドル軸19の回転中心線Oを横切るように延在するとともに、回転中心線Oに対して摘み装着部10C側よりもその反対側の方へと偏倚して延設されている。すなわち、嵌合固定部15は、摘み装着部10C側の端縁(リール本体1Aに対するハンドル10の取り付け状態で回転中心線Oから摘み装着部10C側へ最も離れている端縁)15aと回転中心線Oとの間の最短距離寸法Bが、摘み装着部10C側と反対側の端縁(リール本体1Aに対するハンドル10の取り付け状態で回転中心線Oから摘み装着部10C側とは反対の側へ最も離れている端縁)15bと回転中心線Oとの間の最短距離寸法Aよりも小さくなっている(A>B;好ましくは、A:B=8:5)。そして、このような偏倚形態を成す嵌合固定部15に嵌合固定されるアーム部10Bの一端部11の嵌合固定部位11aも、本実施形態では、結果として、ハンドル軸19の回転中心線Oを横切るように延在(横断)している。
なお、本実施形態において、嵌合固定部15は、回転中心線Oに対して所定の角度θ(例えば、30°〜70°)を成してリール本体1Aから離れる方向に傾斜して延びており、アーム部10Bの一端部11(嵌合固定部位11a)の外周に例えば接着剤を用いて嵌着固定される。また、嵌合固定部15は、リール本体1Aに面する側でアーム部10Bの長手方向に沿うその長さが長く設定され、その反対側で短く設定されている。すなわち、嵌合固定部15は、リール本体1Aに面する側に位置される長寸法部位15Aと、その反対側に位置される短寸法部位15Bとを有する。
一方、ハンドル10を構成するアーム部10Bは、強化繊維に合成樹脂を含侵させて成る。特に、断面が円形の中空状に形成される本実施形態のアーム部10Bは、強化繊維に合成樹脂を含侵させて成るプリプレグを巻回することによって筒状体に形成される。しかしながら、アーム部は、中実状を成していてもよく、断面が非円形断面であってもよい。
アーム部10Bを形成する前記プリプレグとしては、例えば、多数本の強化繊維から成る繊維束を縦方向及び横方向に配置して平織、綾織、朱子織等の織物として形成した織物シートに合成樹脂を含侵させて成る織物プリプレグ、強化繊維を引き揃え合成樹脂を含侵させて成る一方向繊維(引き揃え)プリプレグ、或いは、一方向繊維(引き揃え)プリプレグを対角方向(例えば±45°)に傾斜させた層を積層させたバイアスシートが使用される。また、プリプレグを構成する強化繊維としては、ガラス繊維やカーボン繊維などを挙げることができ、繊維の連続、不連続は問わない。また、短繊維、長繊維、又は、これらの組み合わせのいずれであっても構わない。また、強化繊維に含侵される樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることができるが、熱可塑性樹脂材であっても構わない。
また、アーム部10Bを形成するプリプレグは、ハンドル操作において必要な強度を確保できるように、例えば積層構造を成していてもよい。積層構造の場合には、例えば、アーム部10Bの軸長方向に沿って強化繊維を引き揃えた軸長方向繊維樹脂層と、アーム部10Bの軸長方向に対して所定の角度を有する交差方向に強化繊維を引き揃えた斜向繊維樹脂層と、強化繊維を編成した織物層とを有してもよい。
具体的には、例えば、本実施形態のような中空のアーム部10Bの場合、最内層をアーム部10Bの軸長方向に強化繊維を沿わせた一方向繊維層として、その外側に、アーム部10Bの中心軸(アーム軸)を中心として周回する周方向に強化繊維を沿わせた周方向繊維層を配置するとともに、最外層に、織物プリプレグの繊維方向をアーム軸に対向させた織物層を配置することによって積層構造を構成してもよい。この場合、前記一方向繊維層は、アーム部10Bの曲げ強度を確保するための層であり、アーム部10Bの軸長方向に繊維が連続していることが有益である。また、前記周方向繊維層は、アーム部10Bの潰れ強度を確保するための層である。このような周方向繊維層は、前述したように摘み装着部10Cの中実状のアーム取り付け部10Caがアーム部10Bの他端部内周に嵌着される本実施形態の取り付け構造において特に有益である。このような取り付け構造では、内嵌される中実状のアーム取り付け部10Caによって中空のアーム部10Bを広げる方向に力が加わるため、周方向繊維によってこの力に抗する必要があるからである。
また、前記織物層は、アーム部10Bのねじり強度を確保するための層である。このように最外層に織物層を配置するのは有益である。これは、後述するようにアーム部10Bが湾曲した形態を成している場合、湾曲部の外側が引き伸ばされて(伸長されて)、湾曲部の内側が押し付けられる(収縮される)ため、伸び縮みしないクロスでは皺などが入ってしまうが、織物シートであれば、繊維束の間が伸び縮みして、繊維が折れ曲がることなく織物層(強化繊維層)を形成できるからである。特にアーム部10Bの湾曲部(後述する湾曲部10Bb)には、ねじり強度が必要であるため、軸方向に対して傾斜する方向に繊維を設けることは有益である。なお、これに加えて更に、ねじり補強のために前述したバイアス層(バイアスシート)を最内層から最外層までの間に設けてもよい。
また、本実施形態のアーム部10Bは、取着部10Aに取着される一端部11からハンドル軸19に対して斜めに延びる第1の直線部10Baと、第1の直線部10Baからリール本体1A側へと湾曲するように摘み装着部10Cへ向けて延びる湾曲部10Bbと、湾曲部10Bbから摘み装着部10Cに達するようにハンドル軸19に対して斜めに延びる第2の直線部10Bcとにより構成され、全体として、回転するロータ3との干渉を回避するように延在する。とりわけ、本実施形態のアーム部10Bの湾曲部10Bbは、回動するアームレバー29との干渉を回避しつつハンドル10側へのアームレバー29の回動軌跡(アームレバー29を反転させるときの軌跡)を含む曲面に沿うラインC1にほぼ沿って曲がるように延在する。
以上説明したように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1によれば、リール本体1Aのハンドル軸19とハンドル10のアーム部10Bとの間にこれらを接続する取着部10Aを介在させ、この取着部10Aにアーム部10Bの一端部11を嵌合状態で固定する嵌合固定部15を設けるとともに、該嵌合固定部15をハンドル軸19の回転中心線Oを横切るように延在させて回転中心線Oに対して摘み装着部10C側よりもその反対側の方へと偏倚させて設けた状態で、この偏倚した嵌合固定部15に嵌合固定されるアーム部10Bの一端部11の嵌合固定部位11aがハンドル軸19の回転中心線Oを横断するようにしているため、軸方向に一直線状に長く延びる前述した従来のようなハンドル接続構造の形成を回避可能にしつつ取着部10Aとアーム部10Bとの嵌合取り付け面積を大きく(十分な固定嵌合量)確保して、リール本体1A側に対するハンドル10の固定強度を十分に得ることができる。すなわち、ハンドル基部の領域の小型化及び軽量化を図りながらハンドル固定強度の強化が可能となる。
また、このような嵌合固定部15の偏倚形態は、ハンドル10を含めた魚釣用リール1全体の良好な重量バランス(及び/又はハンドル10の慣性モーメントの低減)にも寄与し得る。したがって、実釣操作時(シェイキング等)の釣り人の意図しないハンドル自重による回転の防止に寄与し、特に、実釣時に軽い仕掛けの放出操作、巻き取り操作を頻繁に行ない、感度良く仕掛けの巻き取り誘導操作等を行なう釣法(繊細な巻き取り感が必要とされる釣法)に適切に対応できる操作性の良好な魚釣用リールを実現できる。また、嵌合固定部15の偏倚を伴う取着部10Aの構造形態は、取着部10Aを旋盤で加工して作成しようとする場合に、十分な固定嵌合量を確保しつつ母材直径の最小化も可能にする。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、本発明が魚釣用スピニングリールに適用されたが、本発明は両軸受リールを含む様々な魚釣用リールに適用できる。また、前述した実施形態では、アーム部が湾曲状を成していたが、直線状を成していても構わない。また、前述した実施形態では、アーム部と摘み装着部とが別体であったが、一体であっても構わない。また、前述した実施形態では、嵌合固定部が取着部の第2の接続部に一体形成されているが、嵌合固定部が第2の接続部と別体に形成されて第2の接続部に取り付けられていても構わない。
1 魚釣用スピニングリール(魚釣用リール)
1A リール本体
10 ハンドル
10A 取着部
10Aa 第1の接続部
10Ab 第2の接続部
10B アーム部
10C 摘み装着部
11 一端部
11a 嵌合固定部位
15 嵌合固定部
19 ハンドル軸(駆動軸)
50 摘み部
O 回転中心線

Claims (10)

  1. リール本体の巻取駆動機構の駆動軸に連結される取着部と、摘み部が装着される摘み装着部と、前記取着部と前記摘み装着部との間で延びるアーム部とから構成されるハンドルを備える魚釣用リールにおいて、
    前記取着部は、前記リール本体の前記駆動軸に固定される第1の接続部と、前記アーム部の一端部が固定される第2の接続部とを有し、
    前記第2の接続部は、前記アーム部の前記一端部を嵌合状態で固定する嵌合固定部を有し、
    前記嵌合固定部は、前記第1の接続部が固定される前記駆動軸の回転中心線を横切るように延在するとともに、前記回転中心線に対して前記摘み装着部側よりもその反対側の方へと偏倚して延設され、
    前記嵌合固定部に嵌合固定される前記アーム部の前記一端部の嵌合固定部位が前記駆動軸の前記回転中心線を横断することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記嵌合固定部は、前記回転中心線に対して角度を成して前記リール本体から離れる方向に傾斜して延びていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記第1の接続部が前記駆動軸に螺合固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記アーム部は、強化繊維に合成樹脂を含侵させて成り、前記取着部が金属により形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  5. 前記アーム部が中空の筒状体に形成され、前記嵌合固定部が前記アーム部の前記一端部の外周に嵌着固定されることを特徴とする請求項4に記載の魚釣用リール。
  6. リール本体の巻取駆動機構の駆動軸に連結される取着部と、摘み部が装着される摘み装着部と、前記取着部と前記摘み装着部との間で延びるアーム部とから構成される魚釣用リールのハンドルにおいて、
    前記取着部は、前記リール本体の前記駆動軸に固定される第1の接続部と、前記アーム部の一端部が固定される第2の接続部とを有し、
    前記第2の接続部は、前記アーム部の前記一端部を嵌合状態で固定する嵌合固定部を有し、
    前記第1の接続部が前記駆動軸に固定された状態で、前記嵌合固定部は、前記駆動軸の回転中心線を横切って前記回転中心線に対して前記摘み装着部側よりもその反対側の方へと偏倚するように延在するとともに、前記嵌合固定部に嵌合固定される前記アーム部の前記一端部の嵌合固定部位は、前記駆動軸の前記回転中心線を横断するように延在することを特徴とするハンドル。
  7. 前記嵌合固定部は、前記回転中心線に対して角度を成して前記リール本体から離れる方向に傾斜して延びていることを特徴とする請求項6に記載のハンドル。
  8. 前記第1の接続部が前記駆動軸に螺合固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載のハンドル。
  9. 前記アーム部は、強化繊維に合成樹脂を含侵させて成り、前記取着部が金属により形成されることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載のハンドル。
  10. 前記アーム部が中空の筒状体に形成され、前記嵌合固定部が前記アーム部の前記一端部の外周に嵌着固定されることを特徴とする請求項9に記載のハンドル。
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