JP2021060894A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗り合い可能な車両を潜在的な需要に応じた経路で走行させる。【解決手段】乗客が車両に対して乗降する場所、つまり車両の停留所の位置は予め決まっている。需要取得部31は、各々の停留所における潜在的な乗客の需要の大きさに関する需要情報を取得する。経路特定部32は、需要取得部31により取得された需要情報に基づいて、車両が目的地まで走行すべき経路を特定する。情報出力部33は、経路特定部32により特定された経路に関する情報を出力する。具体的には、情報出力部33は、車載端末20に対して経路を示す情報を送信することによって、車両の運転者に対して経路特定部32により特定された経路に関する情報を提示する。【選択図】図5

Description

本発明は、車両の経路を特定するための技術に関する。
複数の乗客が乗り合うバス等の車両は一般に、予め決められた経路を走行するようになっているが、この種の車両の経路を乗客の需要に応じて変更する仕組みが提案されている。例えば特許文献1には、運行経路に従って運行するバスについて、停留所における乗客の乗車要求の有無によりその停留所を経由するか否かを決めることが記載されている。
特開2002−20891号公報
特許文献1に記載の仕組みは既存のバスを想定したものであった。これに対し、近年は、利用者が任意の目的地までの乗車を要求すると、その利用者の近辺に居る車両群からその要求に合致する車両を選択してその利用者へと配車し、さらにその目的地に向かう途中において必要に応じて他の利用者を同乗させるという、乗り合い可能なオンデマンド型の交通サービスが開始されている。
そこで、本発明は、乗り合い可能な車両を潜在的な需要に応じた経路で走行させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の乗客がそれぞれ異なる停留所から乗り合い可能な車両に対する、各々の前記停留所又は複数の前記停留所を含む停留エリアにおける潜在的な乗客の需要の大きさに関する需要情報を取得する需要取得部と、取得された前記需要情報に基づいて、目的地までの前記車両の経路を特定する経路特定部と、特定された経路に関する情報を出力する情報出力部とことを特徴とする情報処理装置を提供する。
前記経路特定部は、
前記目的地に到着する到着目標時刻に対して許容される遅延時間の範囲内に、前記車両が当該目的地に到着し得る経路であって、前記需要情報が或る条件を満たす前記停留所又は前記停留エリアを経由する経路を特定するようにしてもよい。
前記経路特定部は、地図上における前記車両の出発地又は現在地と前記目的地とを含む或る図形の内部に含まれる前記停留所又は前記停留エリアのうち、前記需要情報が前記或る条件を満たす前記停留所又は前記停留エリアを経由する経路を特定するようにしてもよい。
前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記車両に乗車している乗客に応じて異なるようにしてもよい。
前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記目的地の属性に応じて異なるようにしてもよい。
前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記車両に対する乗車要求の強さに応じて異なるようにしてもよい。
前記経路特定部は、取得された前記需要情報に基づいて、複数の前記停留所又は複数の前記停留エリアを経由する経路を特定するようにしてもよい。
前記需要取得部は、前記目的地、当該目的地を含む地域又は当該目的地に向かう方向ごとに、潜在的な前記乗客の需要情報を取得するようにしてもよい。
前記経路特定部は、経路特定対象となる前記車両とは異なる車両、又は、経路特定対象となる前記車両とは異なる種類の交通機関の、各々の前記停留所又は前記停留エリアにおける前記乗客の利用のしやすさにも基づいて、前記経路を特定するようにしてもよい。
前記情報出力部は、
前記車両の運転者に対して、特定された前記経路に関する前記情報を提示するようにしてもよい。
本発明によれば、乗り合い可能な車両を潜在的な需要に応じた経路で走行させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両管理システム1の構成の一例を示す図である。 ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 車載端末20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 サーバ装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 サーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。 サーバ装置30の動作の一例を示すフローチャートである。 サーバ装置30が車両の経路を特定する方法を説明する模式図である。 サーバ装置30が車両の経路を特定する方法を説明する模式図である。 サーバ装置30が車両の経路を特定する方法を説明する模式図である。
[構成]
図1は、本実施形態の車両管理システム1の一例を示す図である。車両管理システム1は、車両に乗降する乗客が利用する端末としてそれぞれ機能する複数のユーザ端末10と、車両の運転者が利用する端末としてそれぞれ機能する複数の車載端末20と、本発明に係る情報処理装置として機能するサーバ装置30とを備える。ネットワーク2は、これらユーザ端末10、車載端末20及びサーバ装置30を相互に通信可能に接続する。ネットワーク2は、例えばLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)、若しくはこれらの組み合わせであり、有線区間又は無線区間を含んでいる。ネットワーク2は、例えば第5世代移動通信システムに準拠したネットワークであることが望ましいが、必ずしもこれに限らない。
車両管理システム1において、乗客は自身のユーザ端末10を操作して、任意の目的地までの乗車を要求する。この要求はユーザ端末10からサーバ装置30にネットワーク2経由で送られる。車載端末20をそれぞれ搭載した複数の車両は広範なエリアにわたって分散して走行又は待機しており、サーバ装置30は、上記要求を行った乗客の近辺に居る車両群又はその乗客の近辺を走行する予定の車両群から、その乗客の要求に合致する車両を選択する。さらに、サーバ装置30は、上記乗客の目的地までの経路を特定して、その経路に関する情報を、選択した車両の車載端末20に通知する。この車載端末20が搭載された車両の運転者は、通知された経路に従って車両を運転する。
この車両管理システム1において、車両は、既に乗車している乗客が要求した目的地に向かう途中においても、その目的地に近い位置を自身の目的地として希望する他の乗客や、その目的地とほぼ同じ方向を自身の目的地がある方向として希望する他の乗客を乗せることが許されている。従って、或る乗客を乗せた車両についてサーバ装置30により特定される経路は、他の乗客からの乗車要求が高い確率で起こり得るような経路であるほうが、より多数の乗客を一度の運行で乗せることができることになり、より効率的である。また、乗客から徴収する運賃も増えることになる。そこで、サーバ装置30は、以下に詳述するような方法で、乗り合い可能な車両を潜在的な需要に応じた経路で走行させるようにしている。
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末10は、例えばスマートホン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。ユーザ端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ端末10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。ユーザ端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワーク2からユーザ端末10に送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。ストレージ1003は、演奏評価プログラムや後述する楽譜データ群を記憶する。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチスクリーン)であってもよい。
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、ユーザ端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
図3は、車載端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。車載端末20は、例えばカーナビゲーション装置、スマートホン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。車載端末20は、車両に一体化又は固定されている端末であってもよいし、運転者が携帯可能で車両に持ち込むことができるような端末であってもよい。車載端末20のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、車載端末20を構成してもよい。
車載端末20は、物理的にはユーザ端末10と同様に、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。車載端末20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006、及びこれらを接続するバスは、ユーザ端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。
図4は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置30のハードウェア構成は、図4に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置30を構成してもよい。
サーバ装置30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスは、ユーザ端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。ただし、通信装置3004は、無線通信の通信規格に従って通信を行うためのハードウェアである必要はなく、任意の有線通信の通信規格に従ってネットワーク2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であってもよい。
図5は、車両管理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、サーバ装置30においては、需要取得部31と、経路特定部32と、情報出力部333と、配車管理部34という機能が実現される。
乗客が車両に対して乗降することが可能な場所、つまり車両の停留所の位置は、予め決まっている。需要取得部31は、各々の停留所における潜在的な乗客の需要の大きさに関する需要情報を取得する。ここで、潜在的な需要とは、乗客が車両への乗車要求を明示したことをもって決まる確定的な需要を意味するのではなく、例えば各地域における人間の数や過去の乗車履歴等に基づいて各停留所別及び時間別に予測された、未確定の需要のことをいう。具体的には、需要取得部31が取得する需要情報は、例えば携帯電話機等の移動局を携帯する人間の位置を追跡して得られた位置別及び時間別の予測人口に対して所定の係数等を乗算して補正する等により計算された、各停留所から乗車を希望すると予測される乗客の数を意味する情報である。また、各停留所における過去の時間別の乗車履歴等を所定の方法で補正する等の方法で計算された、各停留所から乗車を希望すると予測される乗客の数を意味する情報である。また、需要取得部31が取得する需要情報は、これらの計算方法を併用して得られた乗客の数を意味する情報であってもよい。この需要情報は、サーバ装置30の需要取得部31が自ら計算することで取得してもよいし、サーバ装置30以外の装置が生成した需要情報をサーバ装置30の需要取得部31がネットワーク2等を介して取得してもよい。
経路特定部32は、需要取得部31により取得された需要情報に基づいて、車両が目的地まで走行すべき経路を特定する。このため、経路特定部32は、道路や建物、施設等を含む地図を示す地図データ、及びその地図データによって示される道路上における交通状況に関する交通データを記憶する地図・交通データ記憶部321と、各車両に関する車両データを記憶する車両データ記憶部322を備える。地図データには、各道路の位置、各道路において走行可能な方向及び車線数、及び各道路における信号等に関する情報が含まれる。交通データには、各道路における渋滞や事故等に関する情報が含まれる。また、交通データには、各地域において所定のセンシング装置によってセンシングされた交通量に関する情報や、日時等の条件に応じて道路上の車両群がどのような移動をするのかというマクロ的な観点からの統計情報を含んでいてもよい。車両データには、各車両の識別情報(車載端末20を識別する識別情報であってもよい)、位置、速度、走行方向、走行している経路、各車両に乗車している乗客の数、及びその目的地等に関する情報が含まれる。
情報出力部33は、経路特定部32により特定された経路に関する情報を出力する。具体的には、情報出力部33は、車載端末20に対して上記経路を示す情報を送信することによって、車両の運転者に対して経路特定部32により特定された経路に関する情報を提示する。
配車管理部34は、乗客に対する車両の割り当て、つまり配車を管理する。つまり、配車管理部34は、ユーザ端末10からの乗車要求を受け付けてその乗車要求に応じて配車を行う。配車管理部34による配車方法については既存の技術を用いればよく、その詳細な説明は省略する。
[動作]
図6〜図9を参照して、サーバ装置30の動作について説明する。図6に示す各処理の手順は、サーバ装置30に実装されているプログラムに記述されている。図6において、需要取得部31は、経路を特定するタイミングが到来したか否かを判断する(ステップS11)。ここでいう経路を特定するタイミングとは、例えば乗客が乗車要求を行って配車管理部34によりその乗客に新規に車両が割り当てられたタイミングとか、既に乗客が乗車している車両について所定期間ごとに繰り返し到来するタイミングである。需要取得部31は、或る車両について経路を特定するタイミングが到来したと判断した場合(ステップS11;YES)、前述したような需要情報を取得する(ステップS12)。
次に、経路特定部32は、需要取得部31により取得された需要情報に基づいて、上記車両が目的地まで走行する経路を特定する(ステップS13)。
ここで、図7〜9は、経路特定部32が経路を特定する方法を説明する模式図であり、地図を示す2次元平面を意味している。図7において、Nは車両の現在地(既に乗客が乗車している車両の現在地)又は車両の出発地(乗客がまだ乗車しない車両に対して、新規に乗客が割り当てられたときのその乗客が乗車する予定の停留所の位置)である。Gは、車両の目的地、つまり既に乗客が乗車している場合にはその乗客が要求した目的地となる停留所の位置であり、また、乗客がまだ乗車しない車両に対して、新規に乗客が割り当てられたときのその乗客が要求する目的地となる停留所の位置である。また、1〜10の数字は、地図上の各停留所における、その時点の需要情報が表す需要の大きさを意味している。例えば地図上で「10」という表記がなされた位置は、何らかの指標を基準にして「10」という大きさの需要が発生すると予測された停留所の位置を意味している。
まず、経路特定部32は、図7に例示するように、N及びGの位置を対角線上にある2つの頂点の各位置に含む矩形Pを、地図上に仮想的に描く。次に、経路特定部32は、その矩形Pの内部に含まれる各停留所の需要情報のうち、需要の大きさが閾値x(ここではx=6)以上で、且つ、需要の大きさが上位y番目(ここではy=2)までの停留所を抽出する。これにより、需要の大きさ「8」と「10」の2つの停留所が抽出される。なお、x、yの値は任意に決められる。
次に、経路特定部32は、図8に例示するように、N及び上記のいずれか一方の停留所(ここでは需要の大きさ「8」の停留所とする)の位置を、対角線上にある2つの頂点の位置に含む矩形P1を、地図上に仮想的に描くとともに、上記のいずれか一方の停留所(ここでは需要の大きさ「8」の停留所とする)及びGの位置を、対角線上にある2つの頂点の位置に含む矩形P2を、地図上に仮想的に描く。
次に、経路特定部32は、矩形P1においてNから需要の大きさ「8」の停留所に至るまでの複数の経路候補のうち、経由する停留所の需要情報が示す需要の大きさの総計ができるだけ大きくなるような経路を特定するとともに、矩形P2において需要の大きさ「8」の停留所からGに至るまでの複数の経路候補のうち、経由する停留所の需要情報が示す需要の大きさの総計ができるだけ大きくなり、且つ、これらのNから需要の大きさ「8」の停留所を経由してGに至る経路を車両が走行するとした場合に目的地Gに到着する到着目標時刻に対して許容される遅延時間の範囲内に収まるような経路を特定する。ここでいう到着目標時刻とは、例えば車両の現在地N又は出発地Nから目的地Gに最短経路rで走行すると仮定したときに目的地Gに到着すると予測される時刻である。また、許容される遅延時間は、例えば定数であってもよいし、現在地又は出発地から目的地への最短経路で走行するときに要する所要時間に応じて異なる値であってもよい。これにより、図9に例示するように経路R1が特定されたとする。なお、経路の計算においては、例えばA*(A-Star)アルゴリズムなどの所定のアルゴリズムを用いればよい。このとき、一定の冗長性を持たせることで、計算上最短となる1つの経路候補だけではなく、複数の経路候補を算出することが可能である。
また、経路特定部32は、N及び上記の他方の停留所(ここでは需要の大きさ「10」の停留所とする)の位置を、対角線上にある頂点の位置に含む矩形を、地図上に仮想的に描くとともに、需要の大きさ「10」の停留所及びGの位置を、対角線上にある頂点の位置に含む矩形を、地図上に仮想的に描く。次に、経路特定部32は、前者の矩形においてNから需要の大きさ「10」の停留所に至るまでの経路候補のうち、経由する停留所の需要情報の総計ができるだけ大きくなるような経路を特定するとともに、後者の矩形において需要の大きさ「10」の停留所からGに至るまでの経路候補のうち、経由する停留所の需要情報の総計ができるだけ大きくなり、且つ、これらの経路を車両が走行するとした場合には、目的地Gに到着する到着目標時刻に対して許容される遅延時間の範囲内に収まる経路を特定する。これにより、図9に例示するように経路R2が特定されたとする。
このように、経路特定部32は、地図上において車両の出発地又は現在地と目的地とを含む図形の内部に含まれる停留所のうち、需要情報が或る条件を満たす停留所を経由する経路を特定する。ここでいう或る条件とは、需要の大きさが閾値x(ここではx=6)以上で、且つ、需要の大きさが上位y番目(ここではy=2)の例で説明したが、必ずしもこの例示に限定されず、需要が大きいとみなすことができる条件であればどのようなものであってもよい。
情報出力部33は、経路特定部32により特定された経路に関する情報を出力する。具体的には、情報出力部33は、乗客に対して割り当てられた車載端末20に対して経路を示す情報を送信することによって、車両の運転者に対して経路特定部32により特定された経路に関する情報を提示する。例えば情報出力部33は、図9に例示した2つの経路R1、R2を車載端末20が表示した地図上に重畳表示させて、運転者にどちらかの経路を選択させるようにしてもよい。また、情報出力部33は、図9に例示した2つの経路R1、R2のうちいずれか(例えば経由する停留所の需要情報が示す需要の大きさの総計が大きいほうの経路)を車載端末20が表示した地図上に重畳表示させて、運転者にその経路を案内するようにしてもよい。
以上説明した実施形態によれば、乗り合い可能な車両を、他の乗客からの乗車要求が高い確率で起こり得るような経路、つまり潜在的な需要に応じた経路で走行させることが可能となる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、次のような条件に応じて変動する値であってもよい。例えば到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、車両に乗車しているユーザに応じて異なっていてもよい。例えばこの車両管理システム1によって提供される交通サービスにおいて2段階の料金プランがあった場合において、価格が高いほうの料金プランを選択しているユーザに対しては、価格が低いほうの料金プランを選択しているユーザに比べて、到着目標時刻に対して許容される遅延時間を短くしてもよい。つまり、この場合には、潜在的な需要が高い経路よりも、目的地に早く到達することが優先されることになる。また、例えばこの車両管理システム1によって提供される交通サービスを利用する頻度/回数が閾値以上のユーザに対しては、その頻度/回数が閾値未満のユーザに比べて、到着目標時刻に対して許容される遅延時間を短くしてもよい。つまり、この場合には、目的地に至る間において潜在的な需要が高い経路を走行することよりも、目的地に早く到達することが優先されることになる。
[変形例2]
また、到着目標時刻に対して許容される遅延時間を、目的地の属性に応じて異ならせてもよい。例えば目的地の属性が、病院や役所のように到着の遅延があまり許されないと考えられるような特定の属性のグループに属する場合には、そのようなグループに属しない目的地である場合に比べて、到着目標時刻に対して許容される遅延時間を短くしてもよい。つまり、この場合には、目的地に至る間において潜在的な需要が高い経路よりも、目的地に早く到達することが優先されることになる。このような目的地の属性に関する情報は、例えば地図・交通データ記憶部321に記憶されていればよい。なお、目的地の属性を到着の遅延があまり許されないものとするか否かは、システム設計者等によって任意に決めることができる。
[変形例3]
また、到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、車両に対する乗車要求の高さに応じて異ならせてもよい。ここでいう乗車要求の高さとは、乗車を要求するユーザがその要求時に指定するその要求の高低(ないし強弱)のことである。乗車要求の高さが閾値以上の場合には、乗車要求の高さが閾値未満の場合に比べて、到着目標時刻に対して許容される遅延時間を短くしてもよい。つまり、この場合には、目的地に至る間において潜在的な需要が高い経路よりも、目的地に早く到達することが優先されることになる。
[変形例4]
需要情報は、必ずしも停留所単位である必要はなく、例えば各停留所において乗客の目的地、当該目的地を含む地域又は当該目的地に向かう方向ごとに計算されたものであってもよい。需要情報は、例えば滞留所Aにおいて、そのAから目的地X,Y,Zごとに分けて計算された需要情報であってもよい。また、需要情報は、例えば滞留所Aにおいて、そのAから目的地Xを含むエリアa,目的地Yを含むエリアb,目的地Zを含むエリアcごとに分けて計算された需要情報であってもよい。また、需要情報は、例えば滞留所Aにおいて、そのAからの方向x,y,zごとに分けて計算されたに需要情報であってもよい。また、需要情報は、停留所ごとの需要情報ではなく、複数の停留所を含む停留エリアにおける需要情報であってもよい。実施形態で説明したような各地域における人間の数や過去の乗車履歴等に基づいて、どの位置からどの位置に移動する乗客が多いか少ないかということを計算で求めることが可能であるから、このような乗客の目的地、当該目的地を含む地域又は当該目的地に向かう方向別の需要情報についても予測することが可能である。
[変形例5]
経路特定部32は、他の交通機関又は他の車両を考慮して経路を特定してもよい。具体的には、経路特定部32は、経路特定対象となる車両とは異なる種類の交通機関の、各々の停留所又は停留エリアにおける利用のしやすさにも基づいて、経路を特定するようにしてもよい。このため経路特定部32の地図・交通データ記憶部321には、地図上における電車、バス、タクシー等の他の交通機関の運行位置、運行時間及び運行状況等に関する情報が記憶されており、経路特定部32は、これらのデータを参照して、各々の停留所における他の交通手段の利用のしやすさを算出する。具体的には、経路特定部32は、これらの他の交通手段を利用し得るエリアに含まれる停留所を、他の交通機関を利用しやすいとし、これらの他の交通手段を利用し得るエリアに含まれない停留所を、他の交通機関を利用しにくいとする。そして、経路特定部32は、複数の経路候補の中から、これらの交通機関を利用しやすい位置(停留所)を避けるような経路を特定する。なぜなら、これらの交通機関を利用しやすい位置における潜在的な需要に対しては、その交通機関によって対応することが可能だからである。一方、これらの交通機関を利用しにくい位置を含む経路においては、潜在的な需要をこの車両管理システム1によって提供される交通サービスによって対応することが求められる。
また、経路特定部32は、経路特定対象となる車両とは異なる車両の、各々の停留所又は停留エリアにおける利用のしやすさにも基づいて、経路を特定するようにしてもよい。つまり、経路特定部32は、車両データ記憶部322に記憶されているデータを参照して各々の停留所又は停留エリアを他の車両が通過する予定を考慮し、複数の経路候補の中から、他の車両が通過する頻度/回数が高い経路を避けるような経路を特定する。
[変形例6]
本発明に係る情報処理装置の一例としてサーバ装置30を例示したが、図5に例示した機能ブロックを実現する情報処理装置であれば本発明を適用可能である。
[そのほかの変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE−Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末10(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
ユーザ端末10又は車載端末20は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。
「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」され経路考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
1…車両管理システム、2…ネットワーク、10…ユーザ端末、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、20…車載端末、2001…プロセッサ、2002…メモリ、2003…ストレージ、2004…通信装置、2005…入力装置、2006…出力装置、30…サーバ装置、31…需要取得部、32…経路特定部、321…地図・交通データ記憶部、322…車両データ記憶部、33…情報出力部、34…配車管理部、3001…プロセッサ、3002…メモリ、3003…ストレージ、3004…通信装置。

Claims (10)

  1. 複数の乗客がそれぞれ異なる停留所から乗り合い可能な車両に対する、各々の前記停留所又は複数の前記停留所を含む停留エリアにおける潜在的な乗客の需要の大きさに関する需要情報を取得する需要取得部と、
    取得された前記需要情報に基づいて、目的地までの前記車両の経路を特定する経路特定部と、
    特定された経路に関する情報を出力する情報出力部と
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記経路特定部は、
    前記目的地に到着する到着目標時刻に対して許容される遅延時間の範囲内に、前記車両が当該目的地に到着し得る経路であって、前記需要情報が或る条件を満たす前記停留所又は前記停留エリアを経由する経路を特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記経路特定部は、
    地図上における前記車両の出発地又は現在地と前記目的地とを含む或る図形の内部に含まれる前記停留所又は前記停留エリアのうち、前記需要情報が前記或る条件を満たす前記停留所又は前記停留エリアを経由する経路を特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記車両に乗車している乗客に応じて異なる
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
  5. 前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記目的地の属性に応じて異なる
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
  6. 前記到着目標時刻に対して許容される遅延時間は、前記車両に対する乗車要求の強さに応じて異なる
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
  7. 前記経路特定部は、取得された前記需要情報に基づいて、複数の前記停留所又は複数の前記停留エリアを経由する経路を特定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記需要取得部は、前記目的地、当該目的地を含む地域又は当該目的地に向かう方向ごとに、潜在的な前記乗客の需要情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記経路特定部は、経路特定対象となる前記車両とは異なる車両、又は、経路特定対象となる前記車両とは異なる種類の交通機関の、各々の前記停留所又は前記停留エリアにおける前記乗客の利用のしやすさにも基づいて、前記経路を特定する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報出力部は、
    前記車両の運転者に対して、特定された前記経路に関する前記情報を提示する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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