JP2002183892A - 車両の運行経路選出方法およびそれを用いた配車管理方法、配車管理システム - Google Patents

車両の運行経路選出方法およびそれを用いた配車管理方法、配車管理システム

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JP2002183892A
JP2002183892A JP2000376782A JP2000376782A JP2002183892A JP 2002183892 A JP2002183892 A JP 2002183892A JP 2000376782 A JP2000376782 A JP 2000376782A JP 2000376782 A JP2000376782 A JP 2000376782A JP 2002183892 A JP2002183892 A JP 2002183892A
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Shogo Sano
省吾 佐野
Masao Otsuka
大塚  雅生
Toru Watsuji
徹 和辻
Yasuaki Kato
康昭 加藤
Toshihiro Senoo
敏弘 妹尾
Yohei Seguchi
洋平 瀬口
Shinichi Ohori
進一 大堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 客などを車両が移送中に他の客からの移送要
求があった場合に、車両の適切な運行経路を選択・決定
する方法を提供する。また、車両の運行効率を向上させ
る配車管理方法および配車管理システムを提供する。 【解決手段】 客又は荷物の移送中の車両に対し新たに
客又は荷物の移送要求があった場合に、道路交通情報に
基づいて算出した、現在地からすべての客又は荷物を移
送し終えるまでの予想所要時間または予想所要経費を最
小とする車両の運行経路をコンピュータを用いて選出す
る構成とする。また客から移送要求があった場合に、客
又は荷物を移送中の車両については、前記の運行経路選
出方法により運行経路を選出し、客又は荷物を移送して
いない車両については、現在地から移送出発地を経由し
移送目的地までの予想所要時間または予想所要経費が最
小となる運行経路を選出し、これらの選出された運行経
路の中から前記の予想所要時間または予想所要経費の当
初からの増加量が最小となる車両を前記移送要求に割り
当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は営業車両の運行経路
選出方法およびこれを用いた配車管理方法、配車管理シ
ステムに関し、より詳細には不定周期で発生する移送要
求に対して効率的に営業車両を運行させる運行経路選出
方法およびこれを用いた配車管理方法、配車管理システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの営業車両の運行管理は、各営
業車両と配車管理センターとが無線通信などの通信手段
を用いて、現在地や空車・実車、客から要求のあった移
送出発地・目的地などを連絡することにより行われてい
た。例えば、客からの移送要求を電話などで配車管理セ
ンターが受けた場合には、要求のあった移送出発地の近
くを走行している車両があるかどうかを無線で確認し、
そのような車両があればこれを移送要求に割り当て、該
当車両がなければ待機中の車両を割り当ていた。
【0003】さらに車両の配車をより効率的に行うた
め、例えば特開平11−283187号公報では、車両
の動態情報を発信する情報発信手段と、地図情報記憶手
段と、現在地から移送オーダ出発地まで(実車の場合は
現在地から目的地を経て移送オーダ出発地まで)の経路
と時間を算出する経路探索手段と、最短時間で移送オー
ダ出発地まで行ける車両と移送オーダに割り当てる配車
手段とを備えた配車管理システムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに提案されている
配車管理システムによれば、移送オーダに対してより迅
速に対応し得ると推測される。しかしながら、この配車
管理システムは、一つの移送オーダが完了してから次の
移送オーダを実行することを前提としているため、営業
車両の最高乗車人数に満たない乗車人数であっても、一
つの移送オーダが完了するまでは他の移送オーダを実行
することができず(いわゆる相乗り禁止)、車両の有効
に活用ができていなかった。またこれに起因して客から
の移送要求に対してより迅速かつ低価格なサービスが提
供できなかった。
【0005】本発明はこのような従来の問題に鑑みてな
されたものであり、客などを移送中に他の客からの移送
要求があった場合に、車両の適切な運行経路を選択・決
定する方法を提供することをその目的とするものであ
る。また本発明の目的は、車両の運行効率を向上させる
配車管理方法および配車管理システムを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の車両の運行経路選出方法では、客又は荷物
の移送中の車両に対し新たに客又は荷物の移送要求があ
った場合に、道路交通情報に基づいて算出した、現在地
からすべての客又は荷物を移送し終えるまでの予想所要
時間または予想所要経費を最小とする車両の運行経路を
コンピュータを用いて選出する構成とした。
【0007】ここで法規制上、車両の最大積載量または
最高乗者数を超える区間を含む運行経路は選択対象から
除き、また移送中の客又は荷物についての移送出発地か
ら移送目的地まで最短経路を通った場合の標準所要時間
に比べ、他の客又は荷物の移送出発地又は移送目的地を
経由した場合の迂回所要時間が特定時間以上遅くなる運
行経路は、移送中の客などにかける時間的負担が大きす
ぎるため選択対象から除くのがよい。
【0008】また本発明によれば、客から移送要求があ
った場合に、客又は荷物を移送中の車両については、前
記の運行経路選出方法により運行経路を選出し、客又は
荷物を移送していない車両については、現在地から移送
出発地を経由し移送目的地までの予想所要時間または予
想所要経費が最小となる運行経路を選出し、これらの各
車両ごとに選出された運行経路の中から前記の予想所要
時間または予想所要経費の当初からの増加量が最小とな
る車両を前記移送要求に割り当てることを特徴とする配
車管理方法が提供される。
【0009】ここで移送中の客又は荷物には時間的負担
を強いることになるので、移送中の客又は荷物について
の移送出発地から移送目的地まで最短経路を通った場合
の所要経費から標準運賃を定め、他の客又は荷物の移送
出発地及び/又は移送目的地を経由した場合の迂回所要
時間から最短経路を通った場合の所要時間を引いた余分
時間に対応する金額を、前記標準運賃から差し引いて移
送中の客又は荷物の新たな運賃とするのが望ましい。
【0010】また移送中の客又は荷物移送依頼人が時間
的負担を強いられることを拒否する場合があるので、移
送中の客又は荷物移送依頼人に対して、迂回運行経路を
取ることによる所要時間の増加および運賃の減額量を知
らせ、前記客又は依頼人の承諾が得られた場合にのみそ
の車両を移送要求に割り当てるようにするのが望まし
い。
【0011】さらに本発明によれば、車両の現在地、お
よび客または荷物を乗せているかどうか、乗せている場
合には目的地、客数または荷物積載重量を発信する、各
車両に搭載された車両状態発信手段と、客から要求され
た移送出発地および目的地、客数または荷物重量を入力
する要求入力手段と、道路地図および交通情報を記憶し
た道路交通情報記憶手段と、この道路交通情報記憶手段
の記憶情報を参照して、客または荷物を乗せていない車
両については、現在地から移送要求出発地を経由した移
送要求目的地までの運行経路、予想所要時間、予想所要
経費を算出し、客または荷物を乗せている車両について
は、現在地からすべての客又は荷物を移送し終えるまで
の運行経路、予想所要時間、予想所要経費を算出して、
予想所要時間または予想所要経費の当初からの増加量を
算出する演算手段と、この増加量が最小となる車両を前
記移送要求に割り当てる配車手段とを備えたことを特徴
とする配車管理システムが提供される。
【0012】ここで、運賃を表示する表示手段を各車両
にさらに設け、前記演算手段において、移送中の客又は
荷物についての移送出発地から移送目的地まで最短経路
を通った場合の所要経費を基に算出した標準運賃から、
他の客又は荷物の移送出発地及び/又は移送目的地を経
由した場合の迂回所要時間から最短経路を通った場合の
所要時間を引いた余分時間に対応する金額を差し引いた
金額を、前記表示手段に新たな運賃として表示するのが
好ましい。
【0013】また移送中の客又は荷物移送依頼人が迂回
運行経路を承諾したことを入力するための承諾入力手段
をさらに設け、前記の客又は荷物移送依頼人が迂回を承
諾した場合にのみその車両を移送要求に割り当てるよう
にするのが望ましい。
【0014】また客の利便性の観点から、前記要求入力
手段として、移送要求客または荷物移送依頼者側の通信
端末機を用い、この通信端末機の表示手段に表示される
地図画面上で移送出発地と移送目的地を指示することに
より、移送出発地と移送目的地が入力されるようにして
もよい。さらには前記通信端末機にGPSを設け、GP
Sからの通信端末機が存する経緯度情報が移送要求客ま
たは荷物移送依頼者の移送出発地として入力されるよう
にしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の車両の運行経路選出方法
についてまず説明する。図1に、本発明の運行経路選出
方法の一実施態様を示す構成図を示す。営業車両は、人
工衛星Sからの信号を基に車両の現在地を探知するGP
S(Grobal Positioning System)14と、乗客数や荷
物積載重量、目的地を入力するための入力手段11と、
車両の現在地、乗客数、目的地、荷物積載重量を配車指
令センターに送信するための通信手段(車両状態発信手
段)12と、車両の運行経路を表示する表示手段13が
備えられている。以下、説明をわかりやすくするため移
送対象が客の場合について説明する。なお移送対象が荷
物の場合には「客」を「荷物」と読替えればよい。空車
状態の車両に客が乗車した場合には、運転手は乗客数、
目的地を入力手段11から入力する。入力されたこれら
のデータ及びGPS14による現在地データは、通信手
段12を介して配車センターに送られる。一方配車セン
ターでは、車両から送られたデータは通信手段21を介
して制御手段22に送られる。そして車両情報記憶手段
23に送られここに記憶されると同時に、演算手段26
にも送られ、ここで道路交通情報記憶手段24の記憶情
報を参照して、現在地から目的地までの運行経路、予想
所要時間、予想所用経費が選出および算出される。選出
された運行経路は制御手段22・通信手段21を介して
車両へ送られ、車両の表示手段13に表示される。表示
方法としては特に限定はないが、地図情報として運行経
路を表示するのが認識し易さの点から好ましい。
【0016】そして、配車センターに新たな客から移送
要求があった場合に、客を移送中の前記車両にこの要求
が割り当てられたとすると、演算手段26は、現在地か
らすべての客を移送し終えるまでのすべての運行経路、
および各運行経路についての予想所要時間、予想所要経
費を算出し、予想所要時間または予想所要経費を最小と
する運行経路を選出する。
【0017】なお、法規制上、車両の最大積載量または
最高乗者数を超える区間を含む運行経路は選択対象から
除き、また移送中の客についての移送出発地から移送目
的地まで最短経路を通った場合の標準所要時間に比べ、
他の客の移送出発地又は移送目的地を経由した場合の迂
回所要時間が特定時間以上遅くなる運行経路は、移送中
の客にかける時間的負担が大きすぎるため選択対象から
除くのがよい。
【0018】このような運行経路の選出の具体的な流れ
を図2に示す。まずステップS101で移送出発地・移
送目的地・乗車人数が要求入力手段から入力される。そ
してステップS102で客を移送中の車両の現在地を車
両情報発信手段から受信し、かつ乗車人数、予定運行経
路を車両情報記憶手段から読み出す。ステップS103
で、演算手段において、現在地から移送要求出発地を経
由した移送要求目的地までのすべての運行経路をリスト
アップする。次にステップS104で、最高乗車数を超
える区間のある運行経路を削除する。さらにステップS
105で、客のうち一人でも迂回所要時間が標準所要時
間よりも特定時間以上遅くなる運行経路を削除する。次
にステップS106において、残ったすべての運行経路
の予想所要時間または予想所要経費を算出する。そして
ステップS107で予想所要時間又は予想所用経費が最
小である運行経路を選出・決定する。
【0019】次に、具体例に基づき本発明の運行経路選
出方法についてさらに説明する。なお、車両の最高乗車
数を4名(運転手を除く)とし、迂回所要時間の上限を
標準所要時間に20分加えた時間とする。図3におい
て、A1地点からB1地点まで客P1を移送している途
中のC2地点で、A2地点からB2地点までの客P2か
らの移送要求がなされたとする。このとき、各地点間の
予想所要時間は表1に示す通りである。また客P1を移
送目的地B1に移送し、且つ客P2を移送出発地A2か
ら移送目的地B2まで移送する運行経路は表2に示す3
通りである。この3通りの運行経路のそれぞれについ
て、表1の予想所要時間を基に客P1を移送し始めてか
らすべての客を移送し終えるまでの予想所要時間を算出
した。その結果を表2に合わせて示す。表2から明らか
なように、運行経路R1−2が31分と最も短いので、
この運行経路が通信手段を介して車両へ送られ、図3の
ような地図情報として車両の表示手段に表示される。な
お、図3の破線はA1〜B1への最短運行経路である。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】他の具体例をさらに示す。図4において、
C2地点からA2地点に向かうC3地点で、A3地点か
らB3地点まで3人乗車したいとの客P3からの移送要
求がさらになされたとする。このとき、各地点間の予想
所要時間は表3に示す通りである。客P1を移送目的地
B1まで移送し、且つ客P2を移送出発地A2から移送
目的地B2まで移送し、且つ客P3を含む3人を移送出
発地A3から移送目的地B3まで移送する運行経路は、
表4に示す30通りである。この30通りの運行経路の
それぞれについて、表3の予想所要時間を基に現在地C
3地点からすべての客を移送し終えるまでの予想所要時
間を算出した。その結果を表4に合わせて示す。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】ここで運行経路R−19〜R−30は、車
両の最高乗車数を4名を超える区間ができるので運行経
路の選択対象から除かれる。また運行経路R2−12〜
R2−16は、客P1が移送出発地A1から移送目的地
B1まで最短経路を通った場合の標準所要時間が15分
であるのに対し、迂回所要時間が35〜60分と20分
以上余分に時間がかかっているので運行経路の選択対象
から除かれる。さらに運行経路R2−17およびR2−
18は、客P3が移送出発地A3から移送目的地B3ま
で最短経路を通った場合の標準所要時間が8分であるの
に対し、迂回所要時間が35分および28分と20分以
上余分に時間がかかっているので運行経路の選択対象か
ら除かれる。
【0026】このようにして残った運行経路R2−1〜
R2−11の中で最も予想所要時間(全体)が短いのは
運行経路R2−2の31分であり、この運行経路運行経
路が通信手段を介して車両へ送られ、図4のような地図
情報として車両の表示手段に表示される。
【0027】次に本発明の配車管理方法について説明す
る。図5に、この発明の配車管理方法の一例を示す概略
構成図を示す。車両および配車センターの基本的構成は
図1と同じであり、唯一異なる点は配車センターが複数
の車両を管理している点にある。このような構成におい
て、客から新たに移送要求がなされると、管理センター
の要求入力手段25から要求された移送出発地および移
送目的地、客数が入力される。すると演算手段26によ
り、道路交通情報記憶手段24の記憶情報を参照しなが
ら、客を乗せていない車両については、現在地から移送
要求出発地を経由した移送要求目的地までのすべての運
行経路についての予想所要時間および予想所要経費を算
出し、客を乗せている車両については、現在地からすべ
ての客又は荷物を移送し終えるまでのすべての運行経路
についての予想所要時間および予想所要経費が算出さ
れ、各車両ごとに予想所要時間または予想所用経費の最
も少ない運行経路が決定される。そして、配車手段27
において、各車両の予想所要時間または予想所要経費の
当初からの増加量の最も少ない車両に新たな移送要求を
割り当てる。
【0028】例えば車両が5台(T1〜T5)あったと
して、新たな移送要求がなされた時、車両T1〜T4は
客を移送中で、車両T5は空車であったとする。表5に
示すように、車両T1〜T4が移送中の客を目的地まで
移送するまでの所要時間は25,15,20,30分で
あり、車両T5は空車であるから0分である。一方、新
たな移送要求に対応して新しい運行経路を取った場合、
各車両がすべての客を移送し終えるまでの所要時間は3
5,30,26,40,15分にそれぞれ増加する。次
に、各車両についての所要時間の増加量を算出すると、
車両T3が所要時間の増加量が6分と最も小さい。そこ
で車両T3に新たな移送要求を割り当てるとともに、新
しい運行経路R3−7を通信手段21を介して指示す
る。なお、この例では所要時間の増加量を基準に配車を
行ったが、所用経費の増加量を基準に配車を行ってもも
ちろんかまわない。所要時間と所用経費とは一般に相関
関係があるので、どちらを選択しても同じ結果が得られ
ることが多いが、有料道路などを通る場合には所要時間
は短くなるものの、所用経費が増加するので、両者で異
なる結果となることがある。
【0029】
【表5】
【0030】他の実施形態を図6に示す。この実施形態
では、運賃を表示する表示手段13と迂回運行経路の承
諾を入力するための承諾入力手段15とを車両に設けた
構成としている。なおこの例では、運賃の表示手段は車
両の運行経路を示す表示手段と兼用している。運行経路
の表示手段とは別に、運賃表示用の表示手段を設けても
構わない。このような構成により、移送中の客について
の移送出発地から移送目的地まで最短経路を通った場合
の所要経費を基に算出した標準運賃から、他の客の移送
出発地及び/又は移送目的地を経由した場合の迂回所要
時間から最短経路を通った場合の所要時間を引いた余分
時間に対応する金額を差し引いた金額を、前記表示手段
に新たな運賃として表示する。このとき迂回運行経路を
採った場合の余分時間を合わせて表示するのが好まし
い。
【0031】そして、表示された新たな運賃および必要
により余分時間を基に移送中の客は、迂回運行経路を承
諾するかどうかを判断する。迂回運行経路を承諾する場
合には、承諾入力手段15から承諾する旨を入力する。
入力された承諾信号は通信手段12を介して配車センタ
ーへ送られ、配車手段27により新たな移送要求がこの
車両に正式に割り当てられる。
【0032】一方、移送中の客が迂回運行経路を承諾し
ない場合には、予想所要時間又は予想所用経費の増加量
が次に少ない車両を配車候補とし、迂回運行経路を採っ
た場合の新たな運賃をその車両に乗車している客に表示
し承諾の有無を確認する。移送中の客の承諾が得られな
い場合には、前記増加量が少ない車両から順に乗客の承
諾の有無を確認していく。
【0033】次に、運賃の減額方法の一例を説明する。
例えば、標準運賃が、(移送出発地から移送目的地まで
最短経路を通った場合の所要時間〔分〕)×100円で
算出され、運賃減額量が(余分時間)×20円で算出さ
れるとする。これを図4および表4(R2−2)で示し
た具体例に当てはめてみると、まず最初の乗客P1は、
移送出発地A1から移送目的地B1までの所要時間は1
5分(表1参照)であるから標準運賃は1,500円と
なる。次にC2地点で客P2からの移送要求がなされる
と、迂回所要時間は20分となるため増加量5分に対応
する100円が標準運賃から減額されて、新しい運賃は
1,400円となる。車両の表示手段には、この新しい
運賃、目的地までの所要時間、所要時間の増加量が表示
される(図6参照)。乗客P1がこれを承諾する場合に
は承諾スイッチをオンする。すると、承諾信号が配車セ
ンターへ送られ、配車手段からその車両に対して新しい
運行経路が指示される。そしてさらに、A2地点に向か
う途中のC3地点で、P3からの移送要求がなされる
と、乗客P1については所要時間に変化はないが、客P
2については所要時間が15分から28分に増加する。
したがってP2については標準運賃1,500円から迂
回所要時間の増加量13分に対応する260円が減額さ
れ、新しい運賃は1,240円となり、客P3について
は迂回所要時間の増加分はないので、標準運賃(所要時
間8分×100円=800円)通りの運賃となる。
【0034】図5において、要求入力手段を配車センタ
ーに設けているが、これは主に電話により客から移送要
求がなされた場合に、その要求内容を操作者が入力する
ことを想定したものである。これに対し図7に示すよう
に、一層の省力化を図る観点から、携帯電話や携帯型コ
ンピュータなどの移送要求客が携帯している通信端末機
31a,31bを要求入力手段として用いることもでき
る。通信端末機31a,31bから通信回線34を介し
てプロバイダ35に接続し、そしてインターネット回線
36を介して配車センターの制御手段22に接続し、例
えば通信端末機31aの表示部32aにウェブサイト上
の地図を表示させて、この地図上で移送出発地と移送目
的地と指示することにより、配車センターの制御手段2
2に移送要求を直接入力できるようにしてもよい。ある
いは、通信端末機31bの表示部32bに出発地および
目的地のリストを表示させ、このリストから出発地およ
び目的地を選択入力するようにしてもよい。このとき通
信端末機に設定された顧客コードを同時に配車センター
へ送るようにすれば、配車センターで顧客の特定ができ
るようになる。また、通信端末機31bにGPS33を
設けておけば、GPS33から得られる通信端末機の経
緯度情報を移送出発地として自動的に制御手段22に入
力できるようなる。
【0035】
【発明の効果】本発明の車両の運行経路選出方法では、
客又は荷物の移送中の車両に対し新たに客又は荷物の移
送要求があった場合に、道路交通情報に基づいて算出し
た、現在地からすべての客又は荷物を移送し終えるまで
の予想所要時間または予想所要経費を最小とする車両の
運行経路をコンピュータを用いて選出する構成としたの
で、客などを移送中に他の客からの移送要求があった場
合に、車両の適切な運行経路を迅速に選択・決定するこ
とができ、所要時間や所要経費を少なくできる。
【0036】本発明の配車管理方法では、客から移送要
求があった場合に、客又は荷物を移送中の車両について
は、前記の運行経路選出方法により運行経路を選出し、
客又は荷物を移送していない車両については、現在地か
ら移送出発地を経由し移送目的地までの予想所要時間ま
たは予想所要経費が最小となる運行経路を選出し、これ
らの各車両ごとに選出された運行経路の中から前記の予
想所要時間または予想所要経費の当初からの増加量が最
小となる車両を前記移送要求に割り当てるので、車両の
運行効率を向上させることができる。
【0037】また本発明の配車管理システムでは、車両
の現在地、および客または荷物を乗せているかどうか、
乗せている場合には目的地、客数または荷物積載重量を
発信する、各車両に搭載された車両状態発信手段と、客
から要求された移送出発地および目的地、客数または荷
物重量を入力する要求入力手段と、道路地図および交通
情報を記憶した道路交通情報記憶手段と、この道路交通
情報記憶手段の記憶情報を参照して、客または荷物を乗
せていない車両については、現在地から移送要求出発地
を経由した移送要求目的地までの運行経路、予想所要時
間、予想所要経費を算出し、客または荷物を乗せている
車両については、現在地からすべての客又は荷物を移送
し終えるまでの運行経路、予想所要時間、予想所要経費
を算出して、予想所要時間または予想所要経費の当初か
らの増加量を算出する演算手段と、この増加量が最小と
なる車両を前記移送要求に割り当てる配車手段とを備え
た構成としたので、車両の運行効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の運行経路選出方法の一例を示
す構成図である。
【図2】 運行経路選出方法の順序の一例を示す流れ図
である。
【図3】 運行経路選出方法の具体例を説明するための
地図である。
【図4】 運行経路選出方法の他の具体例を説明するた
めの地図である。
【図5】 本発明の配車管理方法および配車管理システ
ムの一例を示す構成図である。
【図6】 本発明の配車管理方法および配車管理システ
ムの他の例を示す構成図である。
【図7】 本発明の配車管理方法および配車管理システ
ムの他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
11 入力手段 12 通信手段(車両情報発信手段) 13 表示手段 14,33 GPS 15 承諾入力手段 21 通信手段 22 制御手段 23 車両情報記憶手段 24 道路交通情報記憶手段 25 要求入力手段 26 演算手段 27 配車手段 31a,b 通信端末機
フロントページの続き (72)発明者 和辻 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 加藤 康昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 妹尾 敏弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 瀬口 洋平 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大堀 進一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA14 AA15 BB05 CC12 EE10 FF05 FF12 FF22 FF27 FF32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 客又は荷物の移送中の車両に対し新たに
    客又は荷物の移送要求があった場合に、道路交通情報に
    基づいて算出した、現在地からすべての客又は荷物を移
    送し終えるまでの予想所要時間または予想所要経費を最
    小とする車両の運行経路をコンピュータを用いて選出す
    ることを特徴とする車両の運行経路選出方法。
  2. 【請求項2】 車両の最大積載量または最高乗者数を超
    える区間を含む運行経路は選択対象から除く請求項1記
    載の運行経路選出方法。
  3. 【請求項3】 移送中の客又は荷物についての移送出発
    地から移送目的地まで最短経路を通った場合の標準所要
    時間に比べ、他の客又は荷物の移送出発地又は移送目的
    地を経由した場合の迂回所要時間が特定時間以上遅くな
    る運行経路は選択対象から除く請求項1又は2記載の運
    行経路選出方法。
  4. 【請求項4】 客から移送要求があった場合に、客又は
    荷物を移送中の車両については、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の方法により運行経路を選出し、客又は荷物を
    移送していない車両については、現在地から移送出発地
    を経由し移送目的地までの予想所要時間または予想所要
    経費が最小となる運行経路を選出し、これらの各車両ご
    とに選出された運行経路の中から前記の予想所要時間ま
    たは予想所要経費の当初からの増加量が最小となる車両
    を前記移送要求に割り当てることを特徴とする配車管理
    方法。
  5. 【請求項5】 移送中の客又は荷物についての移送出発
    地から移送目的地まで最短経路を通った場合の所要経費
    から標準運賃を定め、 他の客又は荷物の移送出発地及び/又は移送目的地を経
    由した場合の迂回所要時間から最短経路を通った場合の
    所要時間を引いた余分時間に対応する金額を、前記標準
    運賃から差し引いて新たな運賃とする請求項4記載の配
    車管理方法。
  6. 【請求項6】 移送中の客又は荷物移送依頼人に対し
    て、迂回運行経路を取ることによる所要時間の増加およ
    び運賃の減額量を知らせ、前記客又は依頼人の承諾が得
    られた場合にのみその車両を移送要求に割り当てる請求
    項5記載の配車管理方法。
  7. 【請求項7】 車両の現在地、および客または荷物を乗
    せているかどうか、乗せている場合には目的地、客数ま
    たは荷物積載重量を発信する、各車両に搭載された車両
    状態発信手段と、 客から要求された移送出発地および目的地、客数または
    荷物重量を入力する要求入力手段と、 道路地図および交通情報を記憶した道路交通情報記憶手
    段と、 この道路交通情報記憶手段の記憶情報を参照して、客ま
    たは荷物を乗せていない車両については、現在地から移
    送要求出発地を経由した移送要求目的地までの運行経
    路、予想所要時間、予想所要経費を算出し、客または荷
    物を乗せている車両については、現在地からすべての客
    又は荷物を移送し終えるまでの運行経路、予想所要時
    間、予想所要経費を算出して、予想所要時間または予想
    所要経費の当初からの増加量を算出する演算手段と、 この増加量が最小となる車両を前記移送要求に割り当て
    る配車手段とを備えたことを特徴とする配車管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 運賃を表示する表示手段を各車両にさら
    に設け、 前記演算手段において、移送中の客又は荷物についての
    移送出発地から移送目的地まで最短経路を通った場合の
    所要経費を基に算出した標準運賃から、他の客又は荷物
    の移送出発地及び/又は移送目的地を経由した場合の迂
    回所要時間から最短経路を通った場合の所要時間を引い
    た余分時間に対応する金額を差し引いた金額を、前記表
    示手段に新たな運賃として表示する請求項7記載の配車
    管理システム。
  9. 【請求項9】 移送中の客又は荷物移送依頼人が迂回運
    行経路を承諾したことを入力するための承諾入力手段を
    さらに備え、 前記の客又は荷物移送依頼人が迂回を承諾した場合にの
    みその車両を移送要求に割り当てる請求項7又は8記載
    の配車管理システム。
  10. 【請求項10】 前記要求入力手段が、移送要求客また
    は荷物移送依頼者側の通信端末機であって、 この通信端末機の表示手段に表示される地図画面上で移
    送出発地と移送目的地を指示することにより、移送出発
    地と移送目的地が入力される請求項7〜9のいずれかに
    記載の配車管理システム。
  11. 【請求項11】 前記通信端末機がGPSを備え、GP
    Sからの通信端末機の存する経緯度情報が移送要求客ま
    たは荷物移送依頼者の移送出発地として入力される請求
    項10記載の配車管理システム。
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