JP2002190038A - 車両利用料金割引方法および車両配車システム - Google Patents

車両利用料金割引方法および車両配車システム

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JP2002190038A
JP2002190038A JP2000386531A JP2000386531A JP2002190038A JP 2002190038 A JP2002190038 A JP 2002190038A JP 2000386531 A JP2000386531 A JP 2000386531A JP 2000386531 A JP2000386531 A JP 2000386531A JP 2002190038 A JP2002190038 A JP 2002190038A
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Takeshi Teramura
健 寺村
Masaaki Hiroya
政彰 広谷
Hiroshi Kawasaki
宏 川▲崎▼
Satoru Nishimoto
哲 西本
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タクシーなどの車両の空走距離を削減し、そ
れに応じた料金割引が可能な車両配車システムを提供す
る。 【解決手段】 複数の車両を管理し、利用者の配車要求
9111を受信した場合は、車両を一つ選択し、選択した車
両へ配車要求9122を送信する車両管理センタ12を設け
る。車両管理センタ12は、車両の現在位置と通常待機位
置を保持し、配車要求9111受信時には利用者の乗車位置
と目的位置を取得し(5201)。前記利用者の目的位置
と、車両の現在位置と待機位置とから、その車両を配車
した場合の空走削減距離を算出し、その空走削減距離に
応じて車両利用料金の割引金額を算出し(5224)、車両
利用料金と割引金額の合計が最小となる車両に配車要求
を送信する(5204)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者の呼出しに
応じてタクシーなどの車両の配車を行う車両配車システ
ムに係わり、特に車両の空走距離の削減が可能な車両配
車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タクシーに代表される車両が利用
者を乗車させる方法としては、車両が利用者の多く集ま
る場所(例えば主要駅のロータリーなど)に待機し、利
用者を乗車させ、利用者(乗客)を目的地まで送り届け
た後は、また待機場所まで戻って次の利用者を待つ方法
が一般的であった。
【0003】なお車両配車システムの関連技術として、
例えば特開平11−161899号公報などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には、待機場所までの車両の走行が空走となることが多
いという問題がある。ここで空走とは、利用者を乗車さ
せずに車両が走行することを意味する。車両の空走は、
対価なしに燃料資源と運転者の時間を消費する行為なの
で、空走距離の長さは車両利用料金(タクシー料金な
ど)値下げの阻害要因と考えられる。また、燃料資源の
節約と環境保全の点からも空走距離を削減することが望
ましい。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、その目的とするところは、車両の空走距離を削
減可能な車両配車システムを提供することにある。また
削減した空走距離に応じて車両利用料金を割引できる方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】利用者の配車要求に応
じ、登録してある車両へ配車要求を送信する車両管理セ
ンタを設ける。車両管理センタは、車両の現在位置と待
機位置を常時把握する。ここで待機位置とは、利用者が
車両を利用した後に、車両が戻る位置のことを意味す
る。また、利用者が配車要求を車両管理センタに送信し
たときに、利用者の乗車位置と目的位置を車両管理セン
タは取得する。そして、前記利用者の目的位置と、車両
の現在位置と待機位置とから、その車両を配車した場合
の空走削減距離を算出する。その空走削減距離に応じて
車両利用料金の割引金額を算出し、車両利用料金と割引
金額の合計がもっとも小さくなる車両に、車両管理セン
タは配車要求を送信する。
【0007】または、車両管理センタは割引金額を算出
した後に、利用者に対して車両利用料金と割引金額のリ
ストを送信する。利用者は、前記リストの中から利用を
希望する車両を選択する。車両管理センタは前記選択結
果を受信し、選択された車両に対して配車要求を送信す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。
【0009】図1は、本発明を適用した第1の実施形態
の車両配車システムの全体を表わす構成図である。利用
者1001は、現在位置あるいはその近傍にタクシーなどの
車両131を配車することを車両管理センタ12に要求す
る。車両管理センタ12は、車両131の運行状態を管理
し、利用者1001の要求に応じて適切な車両131を配車す
る。また、車両131の正規の利用料金(割引前の利用料
金)と、車両131を配車することに伴う車両の空走削減
距離に応じた割引料金を算出する。車両131は車両管理
センタ12からの配車要求9122に応じて、利用者1001の乗
車位置まで移動する。
【0010】GPS(Global Positioning System)衛星15
は、利用者携帯電話1101や車載情報端末13がそれぞれの
現在位置情報を取得するためのGPS信号9101を無線で送
信する衛星である。利用者携帯電話1101や車載情報端末
13は、複数のGPS衛星15から受信したGPS信号9101を解析
し、それぞれの現在位置を計算する。
【0011】利用者携帯電話1101は、利用者1001に携帯
される情報処理端末であり、タクシーなどの車両の配車
を要求する利用者配車要求メッセージ91111を利用者100
1の要求に応じて送信する。利用者簡易携帯電話(PHS: P
ersonal Handy-Phone System)1102も利用者1001に携帯
される情報処理端末であり、利用者携帯電話1101と同様
にタクシーなどの車両の配車を要求する利用者配車要求
メッセージ91112を利用者1001の要求に応じて送信す
る。なお、利用者1001は利用者携帯電話1101と利用者簡
易携帯電話1102の両方を携帯する必要はなく、少なくと
も一方を携帯すればよい。
【0012】KIOSK端末1103は、図書館やデパートや遊
園地などの利用者1001が訪問する施設や街頭などに設置
される情報処理装置であり、利用者携帯電話1101と同様
にタクシーなどの車両の配車を要求する利用者配車要求
メッセージ9111を、利用者1001の要求に応じて送信す
る。
【0013】携帯電話基地局11011は、無線で受信した
利用者配車要求91111を、通信ネットワーク14経由で車
両管理センタ12へ転送する。簡易携帯電話基地局11021
も携帯電話基地局11011と同様に、無線で受信した利用
者配車要求91112を、通信ネットワーク14経由で車両管
理センタ12へ転送する。
【0014】車両管理センタ12は利用者配車要求9111を
受信し、車両131の正規利用料金(割引前の運賃)と割
引金額とを計算する。また、車両131に対してセンタ配
車要求9122を通信ネットワーク14経由で送信する。
【0015】車載情報端末13は、車両131に一つずつ登
載される情報処理端末である。車両131の運行状態を車
両管理センタ12に通知するために、車載情報端末13は車
両運行情報更新要求9121を、通信ネットワーク14経由で
車両管理センタ12へ送信する。また、センタ配車要求91
22を受信し、その受信内容を車両131の運転者に通知す
る。
【0016】なお、図中には利用者1001、車両131、GPS
衛星15はそれぞれ一つずつしか示していないが、実際に
はそれぞれ複数存在する。利用者携帯電話1101、利用者
簡易携帯電話1102、KIOSK端末1103、車載情報端末13に
ついても同様である。
【0017】図2は、本発明を適用した車両配車システ
ムのハードウェア構成図である。利用者携帯電話1101の
入力装置2111は、利用者がデータを入力するための装置
である。具体的には、ボタン、タッチ入力式の液晶パネ
ル、音声入力装置などで構成される。出力装置2112は中
央処理装置2113が実行した処理内容を利用者に通知する
ための装置であり、液晶パネルや音声合成装置などで構
成される。中央処理装置2113は利用者携帯電話1101を構
成する各部の制御や、各種の演算処理を実行する。通信
装置2114は中央処理装置2113が出力する電気信号を電波
に変換し、携帯電話基地局11011に送信する。また、携
帯電話基地局11011が送信する電波を受信し、電気信号
に変換して中央処理装置2113へ伝送する処理も行う。記
憶装置2115は、利用者携帯電話1101で実行されるプログ
ラムや、プログラムが利用するデータを記憶する装置で
あり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、ハード
ディスク、フラッシュメモリなどの組み合わせで構成さ
れる。測位装置は2116は、GPS衛星15からのGPS信号9101
を受信、解析し、現在位置情報を算出する装置である。
具体的には、現在位置情報は緯度情報と経度情報の組み
合わせで構成される。なお、以下の記述で特に断りのな
い限り、緯度情報と経度情報の組み合わせで位置情報は
構成されるものとする。
【0018】利用者簡易携帯電話1102のハードウェア構
成は、利用者携帯電話1101とほぼ同様である。異なるの
は測位装置を保持しない点である。簡易携帯電話システ
ムの場合、端末の位置情報は簡易携帯電話基地局11021
で管理する。
【0019】KIOSK端末1103のハードウェア構成も、利
用者携帯電話1101とほぼ同様である。差異点のみを以下
で説明する。
【0020】KIOSK端末1103は一般に利用者携帯電話110
1よりも物理サイズを大きくできるので、入力装置2131
をキーボードやマウスとする構成も好適である。 出力
装置2132をCRT(cathode ray tube)ディスプレイにし
ても良い。また、KIOSK端末1103は位置的に固定される
のが通常なので、現在位置情報はGPS衛星15などから動
的に取得する必要はない。利用者乗車位置情報3131とし
て、記憶装置2135にあらかじめ設定しておけば良い。な
お、設定する位置情報は、KIOSK端末1103の位置情報を
厳密に設定する必要はなく、KIOSK端末1103の近傍の利
用者が車両に乗車するのに好適な乗車位置を設定すれば
良い。
【0021】また、通信装置2134は、KIOSK端末1103と
車両管理センタ12の間の電気信号の送受信を、通信ネッ
トワーク14を介して実行する装置である。
【0022】携帯電話基地局11011の通信装置21141は、
通信装置2114からの電波信号を受信した場合、電気信号
に変換した後に通信装置21142に転送する。通信装置211
42はその信号を通信ネットワーク14経由で車両管理セン
タ12に転送する。また、通信装置21142は車両管理セン
タ12からの電気信号を通信ネットワーク14経由で受信し
た場合、通信装置21141に転送する。通信装置21141は受
信した電気信号を電波信号に変換し、通信装置2114に送
信する。
【0023】簡易携帯電話基地局11021のハードウェア
構成は、携帯電話基地局11011のハードウェア構成とほ
ぼ同様である。異なるのはその記憶装置21251に基地局
ごとに位置情報3121を保持し、利用者簡易携帯電話1102
から利用者配車要求メッセージ91112を受信した場合は
この位置情報3121を付加して車両管理センタ12に送信す
る点である。利用者配車要求メッセージ91112について
は後述する。
【0024】車両管理センタ12に設置される計算機の入
力装置2201は、車両管理センタ12の管理者が記憶装置22
05上の車両静的情報ファイル322および料金ファイル323
を設定するための手段である。具体的には、キーボー
ド、マウス、タッチ入力式の液晶パネル、音声入力装置
などで構成される。出力装置2202は、車両管理センタ12
の管理者が上記ファイルの設定内容を確認するための手
段である。具体的には、CRTディスプレイ、液晶パネ
ル、音声合成装置などで構成される。中央処理装置2203
は、車両管理センタ12の計算機を構成する各部の制御
や、各種の演算処理を実行する。通信装置2204は、通信
装置21142、通信装置21242、通信装置2134および通信装
置2304とのメッセージ送受信を、通信ネットワーク14を
介して実行する装置である。記憶装置2205は車両管理セ
ンタ12の計算機で実行されるプログラムや、プログラム
が利用するデータを記憶する装置である。プログラムが
利用する一時的なデータを格納するためのDRAMと、永続
的なデータを格納するためのハードディスクの組み合わ
せで構成することが望ましい。記憶装置2205にはファイ
ル情報として、車両運行情報ファイル321、車両静的情
報ファイル322および料金ファイル323が格納される。こ
れらのファイルについては後述する。
【0025】車載情報端末13の入力装置2301は、記憶装
置2305に保持される各種データを更新するための手段で
ある。具体的には、ボタン、レバーおよびキーボードで
構成する。出力装置2302は、車載情報端末13が受信した
メッセージを車両131の運転者に通知するための手段で
ある。また、記憶装置2305に保持されるデータの更新内
容を通知するための手段でもある。具体的には、液晶パ
ネルあるいは音声合成装置などで構成する。中央処理装
置2303は、車載情報端末13を構成する各部の制御や、各
種の演算処理を実行する。通信装置2304は、車載情報端
末13と車両管理センタ12の間のメッセージ送受信を、通
信ネットワーク14を介して実行する装置である。記憶装
置2305は、車載情報端末13で実行されるプログラムや、
プログラムが利用するデータを記憶する装置である。プ
ログラムが利用する一時的なデータを格納するためのDR
AMと、永続的なデータを格納するためのフラッシュメモ
リの組み合わせで構成することが望ましい。
【0026】また、記憶装置2305には、車両ID3211、車
両状態情報3213、割引モード情報3214および車両運行情
報更新間隔情報3304の各データが保持される。車両ID32
11は車両131を車両管理センタ12が一意に識別するため
のID情報である。車両状態情報3213は、車両131の利用
状態を表わす情報であり、“空車”、“乗車”、“迎
車”“休止”の4つの状態値のうち、いずれか一つの値
をとる。割引モード情報3214は、車両131が割引モード
で走行しているか否かを表わす状態値であり、“on”
または“off”のいずれかの値をとる。車両運行情報
更新間隔情報3304は、車両管理センタ12における車両運
行情報ファイル321を更新するためのメッセージ(車両
運行情報更新要求9121)の送信間隔を表わす情報であ
る。例えば秒単位で、“60”などの値を設定する。
【0027】これらの情報は入力装置2301を利用して、
車両131の運転者が設定および更新をする。車両状態情
報3213は車両の利用状況に応じて随時、運転者が更新す
る。車両131が空車で、利用者を募集している場合には
“空車”を、利用者が車内にいる場合は“乗車”を、利
用者を迎えに行く途中の場合は“迎車”を、利用者を募
集しない場合は“休止”を設定する。
【0028】割引モード情報3214は、車両状態情報が
“空車”で、かつ車両131が後述の車両目的位置3222に
向かう場合、つまり待機場所に向かう場合に“on”に
設定する。それ以外の場合(例えば流しの場合)は“o
ff”に設定する。
【0029】測位装置2306は、測位装置2116と同様、GP
S衛星15からのGPS信号9101を受信、解析し、現在位置情
報を算出する手段である。タイマ装置2307は、現在時刻
情報を計測する手段である。
【0030】図3は、本発明を適用した車両配車システ
ムにおけるファイル構成図である。車両運行情報ファイ
ル321、車両静的情報ファイル322および料金ファイル32
3はいずれも車両管理センタ12の計算機の記憶装置2205
に保持される。
【0031】車両運行情報ファイル321は、車両管理セ
ンタ12が管理する車両131の運行状態を把握するための
ファイルである。本ファイルは、車両ID3211、車両現在
位置3212、車両状態3213および割引モード3214のフィー
ルドから構成される。前述のように、車両ID3211は車両
131を一意に識別するためのID情報、車両状態情報3213
は、車両131の利用状態を表わす情報、割引モード情報3
214は、車両131が割引モードで走行しているか否かを表
わす情報である。車両現在位置3212は、車両131の現在
位置を表わす情報である。
【0032】車両静的情報ファイル322は、車両管理セ
ンタ12が管理する車両131の通常の目的位置(車両目的
位置3222)と、メッセージ送信先アドレス(車両連絡先
3223)を管理するファイルである。ここで通常の目的位
置とは、車両がサービスを終了した後に移動する待機位
置である。本ファイル内の情報は、固定情報であり、入
力装置2201を利用して車両管理センタ12の管理者が設
定、更新する。料金ファイル323は、車両の利用料金体
系を管理するファイルである。本ファイル内の情報は、
入力装置2201を利用して車両管理センタ12の管理者が設
定、更新する。初乗距離3231は、初乗料金3232が適用さ
れる最大距離を表わす。つまり、利用者1001の乗車距離
が初乗距離3231よりも小さい場合は正規料金として、初
乗料金3232が適用される。ここで、正規料金とは、本発
明に係わる割引方法を実施する前の車両利用料金を意味
する。加算距離3233は、正規料金に加算料金3234を加算
する際に使用する距離単位である。割引距離3235は、正
規料金から割引料金3236を減算する際に使用する距離単
位である。具体的な使用方法については後述する。
【0033】次に図4に基づき、車両管理センタ12が車
両運行情報ファイル321を更新する処理を説明する。な
お、本処理の実行にあたっては、車載情報端末13におけ
る車両ID3211、車両状態情報3213、割引モード情報3214
および車両運行情報更新間隔情報3304が、すべて入力さ
れていることが前提である。
【0034】車載情報端末13の中央処理装置2303はタイ
マ装置2307を監視し(ステップ4301)、車両運行情報更
新間隔情報3304の設定値の間隔で、ステップ4303を実行
する。
【0035】ステップ4303において中央処理装置2303
は、記憶装置2305から車両ID3211、車両状態情報3213、
割引モード情報3214を取得する。さらに、測位装置2306
から車両の現在位置情報を取得する。次に、中央処理装
置2303は、車両ID3211、車両状態情報3213、割引モード
情報3214、車両現在位置情報から構成される車両運行情
報更新要求メッセージ9121を、通信装置2304を使用して
送信する(ステップ4304)。
【0036】車両管理センタ12の通信装置2204は、通信
ネットワーク14を介して車両運行情報更新要求メッセー
ジ9121を受信し、中央処理装置2203に転送する(ステッ
プ4201)。ステップ4202において、中央処理装置2203は
受信した車両運行情報更新要求メッセージ9121に従い、
車両運行情報ファイル321の内容を更新する。このと
き、車両運行情報更新要求メッセージ9121に設定される
車両IDと同一の車両IDが車両運行情報ファイル321内に
存在する場合は、その車両ID3221を含むレコードの内容
を更新する。存在しない場合は、新たにレコードを作成
し、そのレコードの内容を設定する。
【0037】次に図5に基づき、利用者携帯電話1101と
車両管理センタ12と車載情報端末13が連携して、利用者
1001に車両131を配車する処理を説明する。本処理で
は、本発明に係わる料金割引方法が適用される。なお、
本処理の実行にあたっては、少なくとも一つ以上の車載
情報端末13による車両運行情報更新処理(図4参照)
が、実行されていることが前提である。また、車両静的
情報ファイル322および料金ファイル323が設定済みであ
ることも前提である。
【0038】利用者1001は利用者携帯電話1101の入力装
置2111を使用して、移動を希望する目的位置を入力する
(ステップ5101)。次に、利用者携帯電話1101の中央処
理装置2113は、測位装置2116から現在位置情報を取得す
る(ステップ5102)。中央処理装置2113は、この現在位
置情報を、利用者乗車位置として利用者配車要求メッセ
ージ9111に設定する。さらに、入力装置2111から目的位
置情報を取得し、この情報も利用者配車要求メッセージ
9111に設定する。その後、通信装置2114を使用して利用
者配車要求メッセージ9111を送信する(ステップ510
3)。
【0039】利用者配車要求メッセージ9111は、携帯電
話基地局11011および通信ネットワーク14を経由して、
車両管理センタ12の通信装置2204に受信される(ステッ
プ5201)。その後、車両管理センタ12の中央処理装置22
03は配車情報計算処理(ステップ522)を実行する。ス
テップ522は以下に示す複数のサブステップから構成さ
れる。
【0040】ステップ5221において、中央処理装置2203
は、配車の候補となる車両を抽出する。具体的には、車
両状態が空車である車両を抽出する。車両運行情報ファ
イル321を検索し、車両状態3213が“空車”であるレコ
ードを抽出し、そのレコード中の車両ID3211の集合を、
一時ファイルとして記憶装置2205に格納する。以降のス
テップ5222、ステップ5223およびステップ5224では、こ
の一時ファイル中の車両ID3211と対応づけられる車両運
行情報ファイル321のレコードに対して、処理を行う。
なお以降では、抽出した車両ID3211と対応する車両を配
車候補車両と記す。
【0041】ステップ5222において、中央処理装置2203
は、車両131が利用者1001を迎えに行くのにかかる時間
(迎車時間)を、各配車候補車両について計算する。迎
車時間は具体的には次の方法で計算する。利用者配車要
求メッセージ9111中の利用者乗車位置と、車両運行情報
ファイル321に格納される車両現在位置3212とから、こ
れらの二つの位置間の距離(迎車距離)を算出する(図
6参照)。どちらの位置情報も緯度と軽度の組み合わせ
で構成されるので、前記の迎車距離は2点間の直線距離
の公式で算出できる。この迎車距離を、所定の車両走行
推定速度(例えば30km/h)で割ることにより、迎車時間
を算出する。
【0042】なお、迎車時間および迎車距離は、既存の
カーナビゲーション装置のように、地図情報システムや
交通情報システムを利用して算出しても良い。つまり、
道路の径路情報に沿って迎車距離を算出したり、道路の
混雑情報や速度制限情報を加味して迎車時間を算出する
ようにしても良い。
【0043】次に中央処理装置2203は、車両131の正規
の利用料金(割引前の利用料金)を各配車候補車両につ
いて算出する(ステップ5223)。具体的には、次の式に
したがって算出する:正規料金=初乗料金 +max(0,in
t((乗車距離+加算距離+min(迎車距離,初乗距離)−初
乗距離)÷加算距離)×加算料金)。ただし式中の、初乗
距離、初乗料金、加算距離、加算料金はそれぞれ、料金
ファイル323中の初乗距離3231、初乗料金3232、加算距
離3233、加算料金3234である。int(x)は、xの整数部分
を戻り値とする関数である。例えば、int(1.1)=1であ
る。max(a,b)は、aとbのうち大きい数値を戻り値とす
る関数である。例えば、max(5,4)=5、max(3,3)=3で
ある。min(a,b)は逆に、aとbのうち小さい数値を戻り
値とする関数である。
【0044】迎車距離は、ステップ5222にて算出した迎
車距離である。乗車距離は、利用者配車要求メッセージ
9111中の、利用者乗車位置と利用者目的位置の間の距離
である(図6参照)。算出方法は、ステップ5222におけ
る迎車距離の算出方法と同様である。
【0045】前記の式は、いわゆる「スリップメーター
方式」に基づいた料金算出式であるが、実際には実施の
形態に合わせて他の料金算出式を使用しても良い。例え
ば迎車に伴う料金を無料にする(前記の式中で、迎車距
離を常に0として計算する)料金算出式を使用しても良
い。
【0046】次に中央処理装置2203は、空走削減距離に
応じた割引金額を各配車候補車両について算出する(ス
テップ5224)。具体的には、次の割引金額算出式にした
がって算出する:割引金額=int( max(0,空走削減距
離)÷割引距離)×割引料金。空走削減距離=直行回送距
離 − 迎車距離 − 配車回送距離。直行回送距離とは、
利用者を拾わない場合に車両目的位置(待機位置)まで
空車で走る距離である。ここで、割引距離と割引料金は
それぞれ、料金ファイル323内の割引距離3235と割引料
金3236である。直行回送距離は、車両静的情報ファイル
322内の車両目的位置3222と、車両運行情報ファイル321
内の車両現在位置3212との間の距離である(図6参
照)。配車回送距離は、利用者配車要求メッセージ9111
中の利用者目的位置と、車両静的情報ファイル322内の
車両目的位置3222との間の距離である(図6参照)。直
行回送距離も配車回送距離も、算出方法はステップ5222
における迎車距離の算出方法と同様である。
【0047】なお計算時間を短縮するために、空走削減
距離の算出式から迎車距離の項を省略するようにしても
良い。
【0048】また、割引モードが“off”の車両131
を割引の対象から外すために、配車候補車両の車両ID32
11と対応するレコード中の割引モード情報3214の値が
“off”だった場合は、割引金額=0とする。
【0049】上記の割引金額算出式に示した計算を実施
することにより、車両131の空走距離削減に応じた割引
金額を算出することが可能となる。
【0050】次に中央処理装置2203は、配車候補車両の
中で合計料金がもっとも安くなる車両131の車両ID3211
を選択する(ステップ5203)。ここで合計料金とは、ス
テップ5223で算出した正規料金から、ステップ5224で算
出した割引金額を減算した数値である。中央処理装置22
03は各配車候補車両について合計料金を算出し、合計料
金が最小となる車両131の車両ID3211を取得する。
【0051】次に中央処理装置2203は、通信装置2204を
使用して、ステップ5203で選択した車両ID3211に対応す
る車両131に対して、センタ配車要求メッセージ9122を
送信する(ステップ5204)。センタ配車要求メッセージ
9122には、利用者配車要求メッセージ9111中の利用者乗
車位置および利用者目的位置と、ステップ5223にて算出
した正規料金と、ステップ5224にて算出した割引金額と
を設定する。センタ配車要求メッセージ9122の送信先
は、車両静的情報ファイル322中の車両連絡先3223から
取得する。
【0052】センタ配車要求メッセージ9122は、通信ネ
ットワーク14を経由して、車載情報端末13の通信装置23
04に受信される(ステップ5301)。受信を検出した中央
処理装置2303は、出力装置2302を使用して受信内容を車
両131の運転者に通知する(ステップ5302)。具体的に
は、音声にてセンタ配車要求メッセージ9122の受信を通
知し、利用者乗車位置、利用者目的位置、正規料金、割
引金額を液晶パネルなどに表示する。
【0053】次に中央処理装置2303は、記憶装置2305に
保持される車両状態情報3213の値を“迎車”に設定する
(ステップ5303)。その後、センタ配車応答メッセージ
9123を通信装置2304を使用して車両管理センタ12に送信
する(ステップ5304)。
【0054】センタ配車応答メッセージ9123は、通信ネ
ットワーク14を経由して、車両管理センタ12の通信装置
2204に受信される(ステップ5205)。受信を検出した車
両管理センタ12の中央処理装置2203は、通信装置2204を
使用して利用者配車応答メッセージ9112を利用者携帯電
話1101に送信する(ステップ5206)。利用者配車応答メ
ッセージ9112には、ステップ5222で算出した迎車時間
と、ステップ5223で算出した正規料金と、ステップ5224
で算出した割引金額とを設定する。
【0055】利用者配車応答メッセージ9112は、通信ネ
ットワーク14および携帯電話基地局11011を経由して、
利用者携帯電話1101の通信装置2114に受信される(ステ
ップ5104)。受信を検出した利用者携帯電話1101の中央
処理装置2113は、出力装置2112を介して利用者配車応答
メッセージ9112の内容を利用者1001に通知する(ステッ
プ5105)。具体的には、迎車時間、正規料金、割引金額
を液晶パネルなどに表示する。
【0056】なお、本実施形態ではここまで利用者携帯
電話1101を使用する場合の例を示したが、利用者簡易携
帯電話1102の場合も、KIOSK端末1103の場合も処理のフ
ローはほぼ同様である。差異点のみを以下に示す。
【0057】利用者簡易携帯電話1102を使用する場合に
は、図5におけるステップ5102は不要である。また、ス
テップ5103において、利用者配車要求メッセージ9111に
は現在位置情報を設定しないようにする。代わりに、ス
テップ5103において利用者配車要求メッセージ9111を送
信した後に、簡易携帯電話基地局11021の通信装置21242
において、利用者配車要求メッセージ9111に位置情報31
21を設定する。他のステップは、利用者携帯電話1101の
場合と同様である。
【0058】KIOSK端末1103を使用する場合には、ステ
ップ5102における処理が異なる。測位装置から現在位置
情報を取得するのではなく、記憶装置2135から利用者乗
車位置情報3131を取得する。他のステップは、利用者携
帯電話1101の場合と同様である。
【0059】なお、本実施形態では利用者1001が使用す
る情報処理端末が、携帯電話、簡易携帯電話およびKIOS
K端末の場合を説明したが、同様の機能を有する他の機
器、例えばパーソナルコンピュータやPDA(Personal Di
gital Assistant)を使用しても良い。
【0060】また、利便性を考慮して、利用者1001が入
力する利用者目的位置や、KIOSK端末1103に設定される
利用者乗車位置情報3131は、 住所の文字列情報で表現
し、車両管理センタ12において緯度と経度の情報に変換
するようにしても良い。
【0061】次に図7に基づき、第2の実施形態におけ
る配車処理を説明する。第2の実施形態は、利用者1001
に対して配車する車両131の選択が、車両管理センタ12
ではなく利用者1001により行われる点が、第1の実施形
態と異なる。
【0062】なお、第2の実施形態におけるシステム構
成(図1)、ハードウェア構成(図2)、ファイル構成
(図3)、車両運行情報更新処理(図4)は、第1の実
施形態と同じであるので説明を省略する。以下では、図
7に基づき第1の実施形態との差異点を中心に説明す
る。第2の実施形態においても、ステップ511、ステッ
プ5201およびステップ522までは第1の実施形態と同じ
である。次のステップ7201において、車両管理センタ12
の中央処理装置2203は、通信装置2204を介して配車候補
リストメッセージ9113を利用者携帯電話1101に送信す
る。配車候補リストメッセージ9113には、車両ID、迎車
時間、正規料金および割引金額の情報を、ステップ5221
で抽出した車両の分だけ設定する。
【0063】配車候補リストメッセージ9113は、通信ネ
ットワーク14および携帯電話基地局11011を経由して、
利用者携帯電話1101の通信装置2114に受信される(ステ
ップ7101)。受信を検出した利用者携帯電話1101の中央
処理装置2113は、出力装置2112を介して配車候補リスト
メッセージ9113の内容を利用者1001に通知する(ステッ
プ7102)。具体的には、迎車時間、正規料金および割引
料金の情報から構成されるレコードを、表形式で液晶パ
ネルなどに表示する。これに加えて、正規料金と割引金
額の合計値を合計金額として、各レコードの中に表示し
ても良い。
【0064】中央処理装置2113は、入力装置2111を介し
て利用者1001によるレコードの選択を受け付ける(ステ
ップ7103)。中央処理装置2113は、選択されたレコード
に対応する車両IDを選択車両要求メッセージ9114に設定
して、車両管理センタ12に送信する(ステップ7104)。
【0065】選択車両要求メッセージ9114は、携帯電話
基地局11011および通信ネットワーク14を経由して、車
両管理センタ12の通信装置2204に受信される(ステップ
7202)。
【0066】次のステップ7203は、ステップ5204とほぼ
同一である。異なる点は、ステップ5203で選択した値で
はなく、選択車両要求メッセージ9114に設定される値
を、車両IDとして使用する点である。
【0067】以上の第2の実施形態の場合には、第1の
実施形態と比べて、料金だけではなく迎車時間も考慮し
て利用者1001が車両を選択できる効果がある。また、割
引料金のリストを利用者1001に通知かつ選択させること
によって、割引サービスの実施を利用者1001に、より強
くアピールできる効果がある。
【0068】図8は、第3の実施形態のシステムの概要
を説明する図である。本実施形態は、タクシーの利用者
である顧客の配車要求とタクシーの顧客要求とをマッチ
ングさせる車両配車システムである。マッチングサーバ
101は、インターネット上にあり、両者の仲介サービス
をする計算機である。タクシーの車両104が次の顧客を
望むとき、マッチングサーバ101へ顧客要求106を送信
し、マッチングサーバ101のデータベースに登録する。
顧客102がタクシー乗車を望むとき、マッチングサーバ1
01へ配車要求を送信すると、マッチングサーバ101は、
顧客要求を登録するデータベースを検索して、顧客の条
件を満足しかつできるだけ運賃が安くなる車両を選択し
て顧客102に提示する。顧客102が運賃及び待ち時間に満
足すれば、配車確認108をマッチングサーバ101へ送信す
る。マッチングサーバ101は、これを受けて選択された
車両104へ配車要求109を送信する。
【0069】ここでタクシー車両は、顧客を乗せて顧客
の目的地まで運行した後に待機場所まで配車回送するも
のとする。そこで次の顧客の出発地及び目的地がほぼタ
クシー車両の配車回送経路上にある場合に、タクシー車
両の顧客要求と顧客の配車要求とがマッチすることにな
る。車両104が顧客をその目的地まで輸送中か、または
顧客が降車した後に配車回送中に顧客要求106を発行す
るのが望ましい。マッチングサーバ101は、このようにマ
ッチする顧客とタクシー車両との組み合わせを優先して
選択する。車両104の配車回送経路にマッチする顧客102
に対しては、通常の運賃に所定の割引率をかけて計算し
た割引運賃を請求することにし、受け取った割引運賃を
仲介サービスを提供する事業者とタクシー会社とで分配
する。
【0070】図9は、第3の実施形態のマッチングシス
テムのシステム構成図である。システムは、上記のマッ
チングによる仲介サービスを行うマッチングサーバ10
1、顧客102,103が保有する顧客携帯電話202,203、車
両104,105に設置される車載情報端末204,205および顧
客携帯電話202,203、車載情報端末204,205とマッチン
グサーバ101とを接続するインターネット220から構成さ
れる。顧客携帯電話202,203及び車載情報端末204,205
のハードウェア構成は、第1の実施形態で示すものと同
様である。
【0071】マッチングサーバ101は、その記憶装置上
にWEBページ209、配車要求データベース211、顧客要
求データベース212及びサーバ処理プログラム210を格納
する。
【0072】WEBページ209は、顧客携帯電話202,20
3及び車載情報端末204,205の出力装置上に表示するW
EBページである。配車要求データベース211は、顧客1
02,103からの配車要求を登録するデータベースであ
る。顧客要求データベース212は、車両104,105からの
顧客要求を登録するデータベースである。サーバ処理プ
ログラム210は、マッチングサーバ101で実行されるプロ
グラムであり、データ入力を促すための案内画面となる
WEBページを顧客102,103及び車両104,105へ送信す
る。また車載情報端末204,205から顧客要求を受信して
顧客要求データベース212に登録する。また顧客102,10
3から配車要求を受信したとき、配車要求データベース2
11に登録し、顧客要求データベース212を検索して顧客
要求にマッチする車両を選択し、運賃を計算して顧客携
帯電話202,203へ配車確認を行う。配車が確認されたと
き、選択された車両104又は車両105へ配車要求を送信す
る。
【0073】図10は、配車要求データベース211のデ
ータ構成を示す図である。配車要求データベース211の
各顧客レコードは、顧客ID、出発地、目的地、出発時
刻及びマッチング車両IDの各データ項目から構成され
る。「顧客ID」は顧客を区別するための識別子であ
る。「出発地」は顧客の乗車位置、「目的地」は顧客の
目的地の位置、「出発時刻」は出発地からの出発予定時
刻である。「マッチング車両ID」は、当該顧客にマッ
チする車両が見つかったとき格納される車両のIDであ
る。
【0074】図11は、顧客要求データベース212のデ
ータ構成を示す図である。顧客要求データベース212の
各車両レコードは、車両ID、回送中の顧客要求、現在
地、出発地、目的地、目的地予測到着時刻、割引率及び
マッチング顧客IDの各データ項目から構成される。
「車両ID」は車両の識別子である。「回送中の顧客要
求」は、待機場所までの配車回送経路途中で顧客を拾う
よう要求する(1)か否(0)かを示す。「現在地」は
現在の車両の位置、「出発地」は、顧客乗車中であれば
顧客の目的地、配車回送中であれば前の顧客の降車地、
すなわち配車回送の出発地である。「目的地」は、待機
場所の位置、すなわち配車回送の目的地である。ここで
「出発地」と「目的地」とを結ぶ経路が配車回送経路と
なる。あるいは配車回送経路を走行中であれば、「現在
地」を出発地とみなし、「出発地」を空欄にしてもよ
い。「目的地予測到着時刻」は、「目的地」に到着する
予定の時刻である。「割引率」は、顧客の乗車経路が待
機場所までの配車回送経路とマッチしたとき、顧客の支
払う運賃の割引率を示す。配車回送経路の交通量などに
応じてマッチングサーバ101側で設定される。「マッチ
ング顧客ID」は、当該車両にマッチする顧客が見つか
ったとき格納される顧客のIDである。
【0075】図11に示す例では、車両104は現在地が
Eであり、現在出発地Bまで顧客を輸送中であり、目的
地Aへの予測到着時刻は10:00である。車両105は
現在地がFであり、現在出発地Hまで顧客を輸送中であ
り、目的地Aへの予測到着時刻は10:00である。ま
た車両104及び車両105は、待機場所までの配車回送経路
で顧客を要求しており、それぞれの割引率は10%及び
20%である。車両116は現在顧客を輸送しておらず、
現在地Aで顧客を要求している。このため回送中の顧客
要求をしてなく、割引率も0%である。
【0076】図12は、タクシーの車両104から顧客要
求106が発生したときの車載情報端末204及びマッチング
サーバ101の処理手順を示すフローチャートである。車
載情報端末204がインターネット220を介してマッチング
サーバ101にアクセスすると(ステップ501)、サーバ処
理プログラム210はこれに応答し、データ入力要求を含
むWEBページを車載情報端末204へ送信する(ステッ
プ502)。車載情報端末204は、車両ID、現在地、出発
地、目的地、目的地の予想到着時刻及び待機場所への回
送中の顧客要求か否かを入力し、これを顧客要求106と
してマッチングサーバ101へ送信する(ステップ503)。
サーバ処理プログラム210は、これらのデータを受信
し、顧客要求データベース212に登録する(ステップ50
4)。
【0077】図13は、顧客102から配車要求107が発生
したときの顧客携帯電話202及びマッチングサーバ101の
処理手順を示すフローチャートである。顧客携帯電話20
2がインターネット220を介してマッチングサーバ101に
アクセスすると(ステップ601)、サーバ処理プログラ
ム210はこれを受信し、データ入力要求を含むWEBペ
ージを顧客携帯電話202へ送信する(ステップ602)。顧
客携帯電話202は、顧客ID、出発地、目的地及び出発
時刻を入力し、これを配車要求107としてマッチングサ
ーバ101へ送信する(ステップ603)。サーバ処理プログ
ラム210は、これらのデータを受信し、配車要求データ
ベース211に登録する(ステップ604)。
【0078】次にサーバ処理プログラム210は、顧客要
求データベース212を検索し、以下の条件をすべて満た
す車両を探す(ステップ605)。
【0079】(1)「回送中の顧客要求」が“1”であ
る。
【0080】(2)配車回送経路上あるいはその近傍に
顧客の出発地と目的地がある。
【0081】(3)車両が顧客の出発時刻に配車可能で
ある。
【0082】(4)「マッチング顧客ID」の設定がな
い。該当する車両が存在すれば(ステップ606YES)、該
当する各車両について運賃を計算する(ステップ60
7)。運賃はその顧客の出発地と目的地を結ぶ直線距離
から一意に通常運賃を求め、その通常運賃に各車両の
「割引率」をかけることによって計算する。
【0083】次に上記の条件にマッチする車両が複数存
在する場合には、各車両の運賃を顧客に提示し、選択を
要求する(ステップ608)。すなわち各車両のIDと運
賃を顧客携帯電話202へ送信する。顧客携帯電話202は、
顧客によって選択された車両をマッチングサーバ101へ
回答する(ステップ609)。この回答を受信したサーバ
処理プログラム210は、選択された車両と運賃の確認を
配車確認108として要求し(ステップ610)、顧客携帯電
話202は、顧客の指示に従い確認の回答をする(ステッ
プ611)。なお上記の条件にマッチする車両が1台の場
合には、ステップ608及び609の処理はスキップとする。
【0084】次にサーバ処理プログラム210は、クレジ
ットカード等を用いて提示した運賃を支払うよう顧客携
帯電話202へ要求を送信する(ステップ612)。顧客携帯
電話202側でインターネット220を介する運賃の支払をし
て(ステップ613)、その確認を受信した後に顧客要求
データベース212及び配車要求データベース211を更新す
る(ステップ614)。すなわち顧客要求データベース212
の「マッチング顧客ID」に決定した顧客のIDを格納
し、配車要求データベース211の「マッチング車両I
D」に乗車の決定した車両のIDを格納する。次に決定
した車両104の車載情報端末204に配車要求109を送信す
る(ステップ615)。配車要求109は、顧客ID、出発地
及び目的地の情報を含む。
【0085】ステップ606で上記条件を満たす車両が存
在しない場合には(ステップ606NO)、顧客要求データ
ベース212に登録されている車両の中で、その現在地又
は目的地から顧客の出発地までの距離が最も近い車両を
選択し(ステップ616)、選択された車両に配車要求109
を送信し、顧客要求データベース212及び配車要求デー
タベース211から当該車両レコード及び顧客レコードを
削除する(ステップ617)。このように回送中の顧客要
求を出している車両と配車要求を出している顧客とがマ
ッチしない場合には、WEB上で運賃を徴収せず通常ど
おりタクシー会社に直接支払う。
【0086】図14は、上記の条件によって回送中の顧
客要求をした車両と配車要求をした顧客とがマッチした
場合に、顧客が降車するときの顧客携帯電話202、車載
情報端末204及びマッチングサーバ101の処理手順を示す
フローチャートである。まず顧客携帯電話202は、顧客
の指示に従い、顧客IDを伴ってサービス完了をマッチ
ングサーバ101に通知する(ステップ701)。サーバ処理
プログラム210は、顧客要求データベース212及び配車要
求データベース211を検索して当該顧客に関する顧客レ
コード及びマッチした車両の車両レコードをデータベー
スから削除する更新を行う(ステップ702)。次にサー
バ処理プログラム210は、顧客からWEB上で徴収した
運賃のうち、仲介手数料を引いてタクシー会社に振り込
むべき料金の金額を車載情報端末204へ送信し、確認を
要求する(ステップ703)。車載情報端末204から確認の
回答(ステップ704)があったとき、確認された料金を
タクシー会社に振り込む(ステップ705)。
【0087】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
車両の現在位置と目的位置(待機位置)と利用者の目的
位置とから空走削減距離を算出し、さらにその空走削減
距離に応じた割引金額を算出することによって、削減し
た空走距離に応じた車両の利用料金の割引が可能にな
る。
【0088】また、車両管理センタにて車両の正規利用
料金と割引金額の合計を算出し、最も合計値の小さくな
る車両に配車を要求するメッセージを送信するようにし
たことによって、車両の空走距離を削減すると共に車両
利用料金の安くなる車両配車システムを構築することが
可能になる。
【0089】また、配車候補となる車両の迎車時間や料
金情報を含むリストを車両配車センタから利用者の端末
に送信し、利用者の車両選択情報を利用者の端末から車
両センタに送信可能とすることによって、料金だけでは
なく迎車時間も考慮して利用者が車両を選択可能な車両
配車システムを構築することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の車両配車システムの全体構成図であ
る。
【図2】実施形態の車両配車システムのハードウェア構
成図である。
【図3】実施形態の車両配車システムにおけるファイル
構成図である。
【図4】実施形態の車両配車システムにおける車両運行
情報更新処理のフロー図である。
【図5】第1の実施形態の車両配車システムにおける配
車処理のフロー図である。
【図6】車両配車システムにおける位置と距離の関係を
表わす概念図である。
【図7】第2の実施形態の車両配車システムにおける配
車処理のフロー図である。
【図8】第3の実施形態のシステムの概要を示す図であ
る。
【図9】第3の実施形態のマッチングシステムの構成図
である。
【図10】第3の実施形態の配車要求データベース211
の構成図である。
【図11】第3の実施形態の顧客要求データベース212
の構成図である。
【図12】第3の実施形態の顧客要求の処理フロー図で
ある。
【図13】第3の実施形態の配車要求の処理フロー図で
ある。
【図14】第3の実施形態の顧客降車時の処理フロー図
である。
【符号の説明】
12:車両管理センタ、13:車載情報端末、131:
車両、321:車両運行情報ファイル、322:車両静
的情報ファイル、1001:利用者、1101:利用者
携帯電話
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川▲崎▼ 宏 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 西本 哲 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 3E027 FA01 5H180 AA14 BB05 BB13 BB15 CC12 EE02 EE10 FF05 FF12 FF25 FF27 FF33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機を利用し、車両の利用料金を計算す
    る方法であって、利用者の目的位置と、車両の目的位置
    と、車両の現在地とを入力するステップと、車両の目的
    位置と車両の現在位置の間の距離を直行回送距離として
    算出するステップと、利用者の目的位置と車両の目的地
    の間の距離を配車回送距離として算出するステップと、
    直行回送距離から配車回送距離を減算した正の値を空走
    削減距離として算出するステップと、前記空走削減距離
    に応じた割引料金を算出するステップとを含むことを特
    徴とする車両利用料金割引方法。
  2. 【請求項2】利用者の乗車位置を入力するステップと、
    車両の現在位置と利用者の乗車位置の間の距離を迎車距
    離として算出するステップを更に含み、直行回送距離か
    ら配車回送距離を減算した値を前記空走削減距離として
    算出するステップの代わりに、直行回送距離から配車回
    送距離と迎車距離を減算した値を空走削減距離として算
    出するステップとして含むことを特徴とする請求項1に
    記載の車両利用料金割引方法。
  3. 【請求項3】利用者の要求に応じて車両の配車を行う車
    両配車システムであって、利用者に操作され、利用者配
    車要求情報を送信する利用者情報処理装置と、車両に登
    載され、車両運行情報更新要求情報を送信する車載情報
    処理装置と、前記配車要求情報と車両運行情報更新要求
    情報を受信する車両管理センター装置を備え、前記利用
    者配車要求情報は利用者の目的位置を識別する利用者目
    的位置情報を含み、前記車両運行情報更新要求情報は車
    両の現在位置を識別する車両現在位置情報を含み、前記
    車両管理センター装置は、前記の利用者目的位置情報
    と、前記の車両現在位置情報と、車両の目的位置情報と
    から車両の空走削減距離を算出し、前記空走削減距離に
    応じた割引料金を算出することを特徴とする車両配車シ
    ステム。
  4. 【請求項4】前記車両管理センター装置は、一つ以上の
    車両について車両の利用料金と割引金額を算出し、 利
    用料金と割引金額の合計値が最小となる車両にセンタ配
    車要求情報を送信することを特徴とする請求項3に記載
    の車両配車システム。
  5. 【請求項5】前記車両管理センター装置は、一つ以上の
    車両について車両の利用料金と割引金額を算出し、車両
    を一意に特定する車両IDと利用料金と割引金額を含むリ
    スト情報を前記利用者情報処理装置に送信し、前記利用
    者情報処理装置から車両IDを含む選択車両要求情報を受
    信し、前記車両IDで特定される車両の車載情報処理装置
    にセンタ配車要求情報を送信することを特徴とする請求
    項3に記載の車両配車システム。
  6. 【請求項6】計算機を利用して車両の利用料金を計算す
    る方法であって、車両が目的地に戻るときの配車回送経
    路を構成する出発地と前記目的地とを入力するステップ
    と、複数の車両から入力された各々の前記出発地及び前
    記目的地を記憶手段に格納するステップと、顧客につい
    て出発地と目的地とを入力するステップと、前記記憶手
    段を検索して顧客の出発地と目的地とが前記配車回送経
    路の近傍にあるような車両を選択するステップと、顧客
    が選択された車両を利用する場合の割引料金を算出する
    ステップとを含むことを特徴とする車両利用料金割引方
    法。
JP2000386531A 2000-12-20 2000-12-20 車両利用料金割引方法および車両配車システム Pending JP2002190038A (ja)

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