JP2021060365A - 感震リレーシステム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、感震リレーに長周期地震動のレベルを算出する機能を設けたことにより、感震リレーがコスト高なものとなっていた。
この構成によれば、加速度センサ及び長周期地震動演算部を備えるのは感震リレー親機だけであり、遮断信号を出力する感震リレー子機は何れも具備しないため、システム全体ではコストダウンを図ることができる。
この構成によれば、感震リレー親機と感震リレー子機との間に伝送線を配設する必要が無いため、設置作業が容易である。
この構成によれば、感震リレー子機が複数設置されて、感震リレー親機との間で通信環境が悪い感震リレー子機が存在しても、他の感震リレー子機を経由して感震リレー親機からの信号を受信することが可能であり、システム内の通信の不具合が発生し難い。
この構成によれば、感震リレー親機からも遮断信号が出力されるため、遮断器を遮断動作させることができ、感震リレー子機の機能を持たせることができる。
この構成によれば、所定のレベル以上の地震が発生しても、感震リレー親機、感震リレー子機のそれぞれに設定された遅延時間を待って電路が遮断されるため、個々の居室の状況に合わせたタイミングで電路を遮断でき、居住者は落ち着いて避難等実施できる。
この構成によれば、長周期地震動演算部の演算プログラムは管理サーバが管理して更新されるため、管理者が個々に更新する作業が必要無く、作業者の負担を軽減できる。
親機1と子機2の間は無線通信を実施する一方、親機1は、ルータ4、通信ネットワークNを介して管理サーバ3と通信を実施する。
そして親機制御部16は、親機1全体を制御する機能に加えて、加速度センサ11の加速度情報を基に震度を算出する震度演算部16a、加速度センサ11の加速度情報から速度を算出し、算出した速度情報から長周期地震動のレベルを算出する長周期地震動演算部16bを備えている。
ここでは、閾値(判定レベル)として震度5、階級3が設定され、遅延時間は5分が設定されたとして説明する。こうして設定が成されると待ち受け状態となり、地震が発生すると所定の動作を開始する。
この算出により、閾値である震度5以上が算出されたら、或いは閾値である階級3以上となるレベルの長周期地震動が算出されたら、地震発生信号を生成して親機無線モジュール17から子機2に送信する。同時に親機制御部16は、遅延時間のカウントをスタートすると共に、親機報知部14の警報ブザーを鳴動させ、間もなく電路が遮断されることを居住者に報知する。そして、遅延時間として設定された5分が経過したら、遮断信号が親機出力部15から出力され、接続先の遮断器が遮断動作する。
子機2は、外部からの地震発生信号の送信を待ち、グループを構成する親機1或いは子機2から地震発生信号を受信したら、子機制御部25の制御によりまず子機報知部23が警報ブザーを鳴動させて間もなく電路が遮断されることを報知する。そして遅延時間のカウントを開始する。更に、地震発生信号を受信していない他の子機2に対して地震発生信号を中継して送信する。
その後、設定された4分の遅延時間が経過したら、子機出力部24から遮断信号が出力される。
親機1及び子機2は、何れも分電盤6内に設置され、親機1、子機2のそれぞれに設けられている出力部(親機出力部15、子機出力部24)は、分電盤6内の主幹ブレーカ(遮断器)7が遮断するよう接続されている。
一方、居室Dの子機2は、親機1が発信した信号が受信できない位置にあったとしても、居室Cの子機2を経由して親機1が出力した地震発生信号を受信でき、この信号の受信により警報を発し、居室Dの遮断器7は遅延遮断動作する。
尚、ここでは、同一フロアの居室に1つの感震リレーシステムを設置した場合を示したが、隣接する上下の2フロアは、長周期振動の揺れ方に大きな違いが無いため、1つの感震リレーシステムで2フロアの居室に対応させても良い。
更に、子機2が複数設置されて、親機1との間で通信環境が悪い子機2が存在しても、マルチホップ通信を実施することで、他の子機2を経由して親機1からの信号を受信することが可能であり、システム内の通信の不具合が発生し難い。
また、所定のレベル以上の地震が発生しても、親機1、子機2のそれぞれに設定された遅延時間を待って電路が遮断されるため、個々の居室の状況に合わせたタイミングで電路を遮断でき、居住者は落ち着いて避難等実施できる。
加えて、長周期地震動演算部16bの演算プログラムは管理サーバ3が管理して更新されるため、管理者が個々に更新する作業が必要無くスムーズに更新でき、作業者の負担を軽減できる。
上記図2に示す形態と同様に、1台の親機1と複数の子機2により1つのグループを形成している。但し、親機1は共用部に設置され、子機2が各居室に設置されている。
このようにシステムを構成しても、発生した地震の震度及び長周期地震動のレベルを親機1が算出し、何れか一方の数値が閾値以上を示したら地震発生信号を子機2に対して送信する動作は、上記形態と同様であり、個々の子機2で設定された遅延時間が経過したら電路の遮断が成される。
また、親機1は外部通信IF18を備えて、管理サーバ3の制御でプログラムのアップデートを実施させているが、HEMS(Home Energy Management System)を形成する制御ユニットを備えた居室であれば、その制御ユニットを介して外部のクラウドと連系させてプログラムのアップデート等を行わせても良い。
Claims (6)
- 所定の大きさ以上の地震を感知したら、遮断器を遮断動作させて電路を遮断操作する感震リレーシステムであって、
震度を検出するための加速度センサを備えた感震リレー親機と、遮断器を遮断動作させる遮断信号を出力する子機出力部を備えた少なくとも1台の感震リレー子機とを有し、
前記感震リレー親機は、前記加速度センサの加速度情報から長周期地震動のレベルを算出する長周期地震動演算部と、
前記長周期地震動演算部が算出した長周期地震動のレベルが所定のレベル以上であったら、地震発生信号を生成する親機制御部と、
前記地震発生信号を前記感震リレー子機に送信する親機通信部とを具備する一方、
前記感震リレー子機は、前記感震リレー親機から前記地震発生信号を受信する子機通信部と、
地震発生信号を受信したら前記子機出力部から前記遮断信号を出力する子機制御部とを有することを特徴とする感震リレーシステム。 - 前記親機通信部と前記子機通信部とは無線通信を実施し、地震発生信号が無線送信されることを特徴とする請求項1記載の感震リレーシステム。
- 前記無線通信の形態がマルチホップ通信であり、前記感震リレー親機と前記感震リレー子機との間の通信に加えて、
前記感震リレー子機が複数設置されている場合は、感震リレー子機間も通信が成されることを特徴とする請求項2記載の感震リレーシステム。 - 前記感震リレー親機は、遮断器を遮断動作させる遮断信号を出力する親機出力部を有し、
前記親機制御部は、長周期地震動のレベルが所定のレベル以上であったら、前記親機出力部から前記遮断信号を出力させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の感震リレーシステム。 - 前記親機制御部及び前記子機制御部は、前記遮断信号を遅延生成するための遅延時間カウント部をそれぞれ有し、
前記地震発生信号を生成或いは受信してから、個々に設定された遅延時間の経過を待って、遮断信号が生成されて出力されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の感震リレーシステム。 - クラウド上に前記長周期地震動演算部の演算プログラムを管理する管理サーバが配置されると共に、前記感震リレー親機は前記管理サーバと通信する外部通信部を有し、
前記管理サーバからの更新信号を受けて、前記感震リレー親機の前記演算プログラムが更新されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の感震リレーシステム。
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