JP2021060002A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を抑えつつ、部品点数及び組み立て工数を削減し、かつ容易に組み立てることができるアクチュエータを提供すること。【解決手段】アクチュエータAは、固定子10と、固定子10と対向し、固定子10に対し近接、離反自在に設けられた移動子20と、移動子20と固定子10との間に設けられた形状記憶合金よりなるワイヤ30と、固定子10に固着され、移動子20を覆うカバー50と、移動子20とカバー50との間に配設され、移動子20を固定子10に向かって付勢する板ばね40が配設されている。【選択図】図8

Description

この発明は、形状記憶合金の熱による収縮性を利用して振動を発生させるアクチュエータに関する。
例えば、スマートフォンのような携帯端末や、いわゆるVR(仮想現実)のゲーム機器等において使用者に振動を伝達するアクチュエータ(振動装置)が搭載されているものがある。皮膚の触感を利用したユーザインターフェースとしてのこの種のアクチュエータは小型軽量であって、加速度が大きいとユーザに対し強い触感を与えることができるので、大きな加速度が得られることが望ましい。また、各種端末機器の薄型化に伴い、アクチュエータ自体の薄型化が望まれている。
この種のアクチュエータとしては形状記憶合金を用い、移動部材を固定子側から離反、近接させ振動を発生させるものがある。
上記のアクチュエータとしては、例えば特許文献1及び2が存在する。
特許文献1から3は導電性の形状記憶合金からなるワイヤを有し、通電での発熱、非通電での冷却によるワイヤの伸縮作用によって固定子に対し移動子を離反させたり、元の位置に復帰させたりすることにより振動を発生させる。
特許第6046980号 特開2019−2373号公報
このようなアクチュエータは、ワイヤの収縮により固定子から離反した移動子を元の位置に復帰させるために、移動子を固定子側に押さえ付ける方向に付勢力を与える。
例えば特許文献1では、移動子の両端部において、段付きネジを固定子に螺着して、段付きネジに挿通される圧縮コイルバネを圧縮することで、移動子を固定子側に押し付ける付勢力を与えている。
また、特許文献2では、固定子が長手方向両端部に移動子(可動子)より長いはみ出し部を備え、はみ出し部において付勢部材(板ばね)の一端を雄ねじ部材により固定し、付勢部材の他端において移動子を押さえることで付勢力を与えている。
しかし、特許文献1や特許文献2では、移動子の片側を押えるために、特許文献1では段付きネジと圧縮コイルバネの2部品を、特許文献2では付勢部材と雄ねじ部材の2部品を、それぞれ必要とする。このため、部品点数が多く、組み立て工数も増加し、部品の取り扱いに伴う工程が複雑化する。また、特許文献1や特許文献2の構成では、段付きネジや雄ねじ部材を取り付けるためのスペースを確保するため、アクチュエータが長手方向や短手方向に大型化する。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、大型化を抑え、部品点数及び組み立て工数を削減し、かつ容易に組み立てることができるアクチュエータを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係るアクチュエータでは、固定子と、この固定子と対向し、固定子に対し近接、離反自在に設けられた移動子と、この移動子と前記固定子との間に配置された形状記憶合金からなる収縮可能なワイヤと、前記固定子に固着され、前記移動子を覆うカバーと、前記移動子と前記カバーとの間に配設され、前記移動子を前記固定子に向かって付勢する付勢部材と、を備える。
上記アクチュエータにおいて、前記付勢部材は、中間部が前記移動子と前記カバーとのいずれか一方に圧接し、両側部が前記移動子と前記カバーとのいずれか他方に圧接する板ばねであってもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記板ばねは、基部の長手方向両端部から内向きに折り返された内向き折り返し部と、前記内向き折り返し部の内端から外向きに折り返された外向き折り返し部と、を有していてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記板ばねに係合孔が設けられ、前記移動子に前記係合孔と係合する位置決め用の突起部が設けられていてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子と前記移動子との対向部分を覆っていてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは前記移動子の短手方向の移動を制限してもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子側が開放した形状であってもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーはプレス成形品であってもよい。
本発明によれば、アクチュエータの大型化を抑え、部品点数及び組み立て工数を削減し、且つ容易に組み立てることができる。
本発明の動作原理であって形状記憶合金からなるワイヤが冷えた状態を示す説明図である。 同本発明の動作原理であってワイヤが熱により縮み移動子を押し上げた状態を示す説明図である。 同本発明の動作原理であってワイヤが冷却され移動子に働く付勢力により移動子が元の位置に戻った状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの正面図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの正面図であり、カバーを外した状態である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの分解斜視図である。 図4のVII−VII線に沿う縦断側面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う縦断正面図である。
まず本発明の実施形態に先立ち、図1〜図3に添って本実施形態に用いられるアクチュエータの動作原理について説明する。
図1において、1はアクチュエータを構成する主要部材の一つである固定子、2は移動子である。3は形状記憶合金からなる線状のワイヤであり、固定子1と移動子2との間に配置される。4は形状記憶合金からなるワイヤ3に接続された電線、5は電源、6はオン、オフ用の電源スイッチで、オンすれば形状記憶合金からなるワイヤ3は通電される。図1はスイッチ6がオフとなっており、移動子2が固定子1側に近接している状態を示す。
図2ではスイッチ6がオンされワイヤ3が通電された状態を示す。ワイヤ3に電流が流れてワイヤ3が発熱することでワイヤ3は縮み、白抜き矢印で示すように、移動子2を固定子1から離反させる方向の推力が発生し、移動子2が固定子1から離れる方向に移動する。
スイッチ6をオフにすればワイヤ3に電流が流れなくなりワイヤ3が冷却される。図3に示すように、移動子2には白抜き矢印の方向に付勢力が働いているのでワイヤ3が伸び、再び移動子2は固定子1側に移動し、図1に示す元の状態となる。これらの一連の動作を繰り返すことにより振動が発生する。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図4は本発明の一実施形態に係るアクチュエータAの正面図、図5はカバーを外した状態の正面図、図6はアクチュエータAの分解斜視図、図7は図4のVII−VII線に沿う縦断側面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う縦断正面図である。これら図4〜図8を参照して一実施形態のアクチュエータAの全体構成を説明する。なお、図6に示すように、アクチュエータAの短手方向である前後方向をX方向、同じく長手方向である左右方向をY方向、上下方向をZ方向とする。
図中の10は固定子、20は図示の状態において固定子10の上方に対向配置された移動子であり、その間に形状記憶合金からなるワイヤ30が設けられている。これは図1〜図3に示した固定子1、移動子2、ワイヤ3に対応している。40は移動子20を固定子10に向かって付勢する付勢部材である板ばね、50は固定子10、移動子20、ワイヤ30及び板ばね40のほぼ全体を覆うカバーである。これらを組み立てた状態を図4に、そこからカバー50を外した状態を図5に示してある。
固定子10は、絶縁性のある合成樹脂材料よりなるベース部材11に、放熱性の高い合成樹脂材料よりなる固定子本体12をモールド成型したものよりなっている。ベース部材11は、一対の取付片11aを長手方向(Y方向)を向く板状の連結片11b(図7参照)をもって連結したものよりなり、連結片11bと取付片11aとの前後両面には、固定子本体12との結合力を増すための複数の突起11cが適宜の間隔をもって突設されている。一対の取付片11aには、図4に示すように、カバー50を固定子10に取り付けた際にカバー50の下端より下方に突出する部分に、アクチュエータA全体を使用機器(図示略)に取り付けるための取付孔11dが設けられている。また、一対の取付片11aにおける取付孔11dより上方の部分には、ワイヤ30を固定子10に取り付けるための端子13が、リベット14をもって固着されている。さらに、一対の取付片11aにおけるリベット14の取付部より内側の部分において、カバー50がリベット15をもって固着されている。
固定子本体12及び移動子20は絶縁性熱伝導体であり、絶縁性のある合成樹脂材料等からなる。固定子本体12及び移動子20を構成する材料は、絶縁性及び放熱性の高い材料を用いるのが好ましい。固定子本体12及び移動子20には、特に耐熱性が高く耐摩耗性、寸法安定性に優れた熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(以下、PPSという)が好適である。さらに、PPSを固定子10や移動子20に用いる場合は、PPSに熱伝導性を高める熱伝導性フィラーの微粒子を分散させて使用すると、ワイヤ30の放熱性が向上しアクチュエータAの繰り返し反応速度の向上に効果的である。なお、固定子10及び移動子20を構成する材料として、放熱性の良いアルミニウムなどの金属材料に絶縁処理を施したものを用いてもよい。合成樹脂材料としては、前記PPSの他にポリアミド系合成樹脂を使用してもよい。
固定子10は、Y方向に細長い略直方体の形状をなしている。また、固定子10の上面(移動子20と対向する面)には、固定子側窪み部16と固定子側突起部17とがY方向に交互に形成された波状部分を有している。なお、本実施形態では固定子側窪み部16が6つ、固定子側突起部17が5つ形成されているが、固定子側窪み部16及び固定子側突起部17の数はこれに限られるものではない。
図6に示すように、固定子側窪み部16の底面16aは、固定子10のY方向に第1の曲率で湾曲した凹弧状に形成されている。さらに固定子側窪み部16には、Y方向に直交するX方向(短手方向)の中央部に、底面16aから突出した固定子側突出片16bが形成されている。この固定子側突出片16bの頂面は、固定子10のY方向に底面16aと同じ第1の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
また、固定子側突起部17の頂面17aは、固定子10のY方向に第1の曲率よりも大きい(即ち、曲率半径が小さい)第2の曲率で湾曲した凸弧状に形成されている。さらに固定子側突起部17には、X方向の中央部に、頂面17aから窪んだ固定子側溝部17bが形成されている。この固定子側溝部17bの底面は、固定子10の長手方向に頂面17aと同じ第2の曲率で湾曲した凸弧状をなしている。
このように固定子10の波状部分には、X方向中央部に固定子側突出片16bと固定子側溝部17bとが交互に形成され、X方向両側部の底面16aと頂面17aとが形成する波形状よりも高低差の小さい波形状が形成されている。なお、固定子側突出片16b及び固定子側溝部17bの各角部分はR面取り加工及びR溝加工が施されている。
固定子10の波状部分のY方向両端側、左右の最も外側の固定子側窪み部16の外側には、波状部分の端部から端子13にかけてワイヤ30を挿通、案内する-のワイヤガイド部18が設けられている。ワイヤガイド部18はY方向に湾曲する凸弧状に形成されている。
移動子20もまた、固定子10と同様にY方向に細長い略直方体の形状をなしている。また、移動子20の下面(固定子10と対向する面)には、移動子側窪み部21及び移動子側突起部22とがY方向に交互に形成された波状部分を有している。なお、本実施形態では移動子側窪み部21が5つ、移動子側突起部22が6つ形成されているが、移動子側窪み部21及び移動子側突起部22の数はこれに限られるものではない。
また、移動子側窪み部21の底面21aは、固定子側窪み部16の底面16aと同様(上下対称)に、固定子10の底面16aと同じ第1の曲率でY方向に湾曲した凹弧状に形成されている。さらに移動子側窪み部21には、X方向の中央部に、底面21aから突出した移動子側突出片21b(図8参照)が形成されている。この移動子側突出片21bの頂面は、移動子20のY方向に底面21aと同じ第1の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
移動子側突起部22の頂面22aは、移動子20のY方向に固定子10の頂面12aと同じ第2の曲率で湾曲した凸弧状に形成されている。さらに、移動子側突起部22には、X方向の中央部に、頂面22aから窪んだ移動子側溝部22bが形成されている。この移動子側溝部22bの底面は、移動子20のY方向に頂面22aと同じ第2の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
このように移動子20の波状部分には、X方向中央部に移動子側突出片21bと移動子側溝部22bとが交互に形成され、X方向両端部の底面21aと頂面22aとが形成する波形状よりも高低差の小さい波形状が形成されている。なお、移動子側突出片21b及び移動子側溝部22bの各角部分はR面取り加工及びR溝加工が施されている。
固定子10の波状部分と移動子20の波状部分はワイヤ30を間に挟持して互いに係合可能である。具体的には図5に示すように、固定子側窪み部16に移動子側突起部22が係合し、移動子側窪み部21に固定子側突起部17が係合する。こうして、ワイヤ30は、固定子側窪み部16の固定子側突出片16bと移動子側突起部22の移動子側溝部22bとの間、及び、移動子側窪み部21の移動子側突出片21bと固定子側突起部17の固定子側溝部17bとの間に収容される。また、このように固定子側窪み部16と移動子側突起部22、及び移動子側窪み部21と固定子側突起部17が係合することで、固定子10と移動子20との間のY方向及びX方向の動きが制限され、固定子10に対する移動子20のZ方向の移動が円滑に案内される。
固定子側突出片16bの頂面、固定子側溝部17bの底面、移動子側突出片21bの頂面、及び移動子側溝部22bの底面の曲率は、いずれもそれらが設けられている固定子側窪み部16の底面16a、固定子側突起部17の頂面17a、移動子側窪み部21の底面21a、及び移動子側突起部22の頂面22aの曲率とほぼ同一としてあるが、前者を後者より小として、それらによって挾まれるワイヤ30の波形状の変形をより滑らかとすることもある。
ワイヤ30はニッケル・チタン合金やニッケル・チタン・銅合金のような形状記憶合金からなる。ワイヤ30は、固定子10及び移動子20の各突出片16b及び各溝部17b、22bの間に位置するように配置され、固定子10と移動子20とに挟持されることにより、非通電状態において、これらの波形状に対応した波形状となる(図8参照)。
ワイヤ30の両端部は、固定子10における一対の取付片11aに端子13を介して取り付けられる。端子13は導体で形成され、リベット14をもって固定子10に固着される。13aは端子13の一端側に設けられたワイヤ取付部である。このワイヤ取付部13aにはワイヤ30を挿通して固定する溝13bが形成されている。ワイヤ取付部13aは、ワイヤ30を溝13bに挿通した状態でクランク状にカシメることによってワイヤ30を固定しており、このクランク状の形状によりワイヤ30が伸縮動作する際のゆるみを防止する。
端子13の他端側には、電線(図示せず)を接続するための電線接続片13cが形成されている。
移動子20の上面両側部には、カバー50を取り付けた際にカバー50の上端より上方に突出する取付片23が突設されている。各取付片23には、他部品(図示略)を取り付けるための取付孔24が設けられている。この取付孔24には、合成樹脂材料製のグロメット24aが嵌着されている。
移動子20の上面の中間部には、板ばね40を収容するための凹部25が形成されており、その中央には、板ばね40を位置決めするための突起部26が設けられている。
カバー50は、移動子20の上面を覆う上片51と、この上片51の前後の縁から垂下する前後一対の側片52とを有し、Z方向の下端とY方向の両端とが開放された形状とされる。上片51のY方向の両端部には、移動子20の左右の取付片23が上方に挿通するための切欠き53が設けられている。このカバー50は、固定子10、ワイヤ30、移動子20、ばね部材40を組み付けた組立体の上方から被せられ、図4に示すように、リベット15をもって固定子10の取付片11aに固着されている。
移動子20のX方向の両側面には、カバー50の側片52の内面との接触面積を減少させる複数のガイド用のリブ27が設けられている。各リブ27は、移動子20の移動方向であるZ方向に沿った細長い形状とされている。リブ27とカバー50とが接触することにより、移動子20がZ方向に移動する際の移動子20とカバー50との間の摩擦を低減できる。そして、移動子20をカバー50の両側片52に沿って円滑に案内でき、固定子10に対して移動子20を円滑に近接、離反移動することができる。リブ27の数は任意である。また、このリブ27は、カバー50の側片52の内面に設けることもできるし、カバー50と移動子20の両方に設けることもできる。
板ばね40は、Y方向に長く形成された基部41と、その両端部から上方内向きに折り返された内向き折り返し部42と、それらの内端から円弧状の湾曲部43を介して上方外向きに折り返された外向き折り返し部44とからなっている。基部41の中央部には、移動子20の突起部26と係合し、板ばね40を移動子20に位置決めするための係合孔45が設けられている。
板ばね40は、移動子20の凹部25に収容される。また、板ばね40は、係合孔45が移動子20の突起部26と係合し、かつ基部41の下面が移動子20の凹部25の底面、すなわち移動子20の上面201(移動子側ばね受け面)に圧接するようにして配置される。板ばね40の外向き折り返し部44は、図8に示すようにカバー50を組立体、具体的には固定子10に取り付けたとき、移動子20の上面201と対向するカバー50の上片51の下面501(カバー側ばね受け面)に圧接する。このように、板ばね40の基部41が移動子20の上面201に圧接し、かつ左右の外向き折り返し部44がカバー50の上片51の下面501に圧接することにより、移動子20は、板ばね40によって下向きに、すなわち固定子10に向かって付勢される。板ばね40は、その係合孔45と移動子40の突起部26との係合により、移動子20の振動時においても定位置に保持されるので、移動子20に安定した付勢力を付加できる。図5及び図6においては、板ばね40の外向き折り返し部44がカバー50の上片51の下面501に圧接しているときの状態を実線で示し、またカバー50を組立体に装着する前の無負荷のときの状態を二点鎖線で示してある。
図4〜図8はワイヤ30が無通電の状態を示しており、この状態では、板ばね40の付勢力により移動子20が固定子10に向かって押圧されることでワイヤ30が伸長し、ワイヤ30は固定子10の上面と移動子20の下面との波形状に倣うように波形に変形している。ワイヤ30が通電されると、発熱によりワイヤ30が収縮するので、移動子20は板ばね40の付勢力に抗して上方に押し上げられる。その後、ワイヤ30への通電を停止すると、ワイヤ30は冷却され、図8に示す状態に戻る。ワイヤ30への通電、無通電を繰り返すことにより、移動子20は上下に振動させられる。
以上のように本発明の実施形態に係るアクチュエータAによれば、移動子20とカバー50との間に板ばね40を配置することによりアクチュエータAに保持でき、板ばね40を専用の取付部品を設けることなく、容易に組み立てることができる。また、アクチュエータAでは、1個の板ばね40により移動子20を押圧できるので、複数個の板ばねを必要としない。したがって、アクチュエータAの大型化を抑えることができ、部品点数及び組み立て工数の削減を図ることができる。
また、カバー50は板金のプレス成形等により容易に形成することができる。カバー50を金属のプレス成形品とすることで、樹脂部品で形成した場合と比べて薄型に形成でき、アクチュエータAを小型化できる。また、アクチュエータAでは、板ばね40がカバー50や移動子20から独立して設けられているので、板ばね40の厚みや形状を変更することで板ばね40による付勢力の強さを調整可能である。
アクチュエータAにおいては、カバー50によって、固定子10と移動子の対向部分、即ちワイヤ30が介在する固定子10の波状部分と移動子20の波状部分との間の隙間を覆っている。これにより、組立体からのワイヤ30の脱落や、隙間への外部からの異物の侵入を防ぐことができる。また、内部の部品(固定子、移動子、ワイヤ30等)がカバー50で保護されているので、外部からの内部の部品への接触を防止でき、アクチュエータAの取扱性が向上する。さらに、カバー50で組立体の両側面が覆われているので、固定子10と移動子20との間のX方向の動きを制限でき、固定子10に対する移動子20のZ方向への移動を円滑に案内できる。したがって、アクチュエータAの製品の信頼性、すなわち長期使用安定性を向上させることができる。
アクチュエータAにおいては、付勢部材を、中間部の基部41が移動子20の上面201に圧接し、かつ両端部の外向き折り返し部44が上面201に対向するカバー50の下面501に圧接する板ばね40としたので、付勢部材の構成を簡素化することができ、容易に製造することができる。
以上で本発明の一実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば本発明の範囲を逸脱することなく、次のような変形が可能である。
(1)付勢部材を、板ばね40だけでなく、圧縮コイルばねや捩りコイルばね、密封袋体に気体または液体を封入した空気ばねまたは液体ばね、ゴム等の弾性体とする。
(2)ワイヤ30に代えて、帯板状その他の形状の形状記憶合金とする。
(3)カバー50の左右の端面を閉塞し、カバー50を下端のみが開放された箱状とする。これにより、カバー50内への異物の侵入をより確実に防止できる。
(4)板ばね40を、中間部がカバー50の上片51の下面に圧接し、かつ両側部が移動子20の上面に圧接する板ばねとする。
(5)上記(4)において、カバー50の上片51と板ばねの中間部とのいずれか一方に位置決め用の突起部を設け、同じく他方に上記突起部に係合する位置決め用の係合孔を設ける。
(6)板ばね40の中間部に下向きの突起部を設け、かつ移動子20における凹部の底面に上記突起部が係合する位置決め用の係合凹部を設ける。
A アクチュエータ
1、10 固定子
2、20 移動子
3、30 ワイヤ
11 ベース部材
11a 取付片
12 固定子本体
14、15 リベット
16 固定子側窪み部
16a 底面
16b 固定子側突出片
17 固定子側突起部
17a 頂面
17b 固定子側溝部
21 移動子側窪み部
21a 底面
21b 移動子側突出片
22 移動子側突起部
22a 頂面
22b 移動子側溝部
25 凹部
26 突起部
27 リブ
40 板ばね(付勢部材)
41 基部
42 内向き折り返し部
43 湾曲部
44 外向き折り返し部
45 係合孔
50 カバー
51 上片
52 側片

Claims (8)

  1. 固定子と、
    この固定子と対向し、固定子に対し近接、離反自在に設けられた移動子と、
    この移動子と前記固定子との間に配置された形状記憶合金からなる収縮可能なワイヤと、
    前記固定子に固着され、前記移動子を覆うカバーと、
    前記移動子と前記カバーとの間に配設され、前記移動子を前記固定子に向かって付勢する付勢部材と、
    を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記付勢部材は、中間部が前記移動子と前記カバーとのいずれか一方に圧接し、両側部が前記移動子と前記カバーとのいずれか他方に圧接する板ばねである請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記板ばねは、
    基部の長手方向両端部から内向きに折り返された内向き折り返し部と、
    前記内向き折り返し部の内端から外向きに折り返された外向き折り返し部と、
    を有している請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記板ばねに係合孔が設けられ、前記移動子に前記係合孔と係合する位置決め用の突起部が設けられている請求項2又は3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記カバーは、前記固定子と前記移動子との対向部分を覆っている請求項1から4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記カバーは、前記移動子の短手方向の移動を制限する請求項1から5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記カバーは、前記固定子側が開放した形状である請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記カバーはプレス成形品である請求項1から7のいずれかに記載のアクチュエータ。
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