JP7322340B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

この発明は、形状記憶合金の熱による収縮性を利用して振動を発生させるアクチュエータに関する。
例えば、スマートフォンのような携帯端末や、いわゆるVR(仮想現実)のゲーム機器等において使用者に振動を伝達するアクチュエータ(振動装置)が搭載されているものがある。皮膚の触感を利用したユーザインターフェースとしてのこの種のアクチュエータは小型軽量であって、加速度が大きいとユーザに対し強い触感を与えることができるので、大きな加速度が得られることが望ましい。
この種のアクチュエータとしては形状記憶合金を用い、移動部材を固定子側から離反、近接させ振動を発生させるものがある。
上記のアクチュエータとしては、例えば特許文献1及び2が存在する。
特許文献1及び2は導電性の形状記憶合金からなるワイヤを有し、通電での発熱、非通電での冷却によるワイヤの伸縮作用によって固定子に対し移動子を離反させたり、元の位置に復帰させたりすることにより振動を発生させる。
特許第6046980号 特開2019-2373号公報
このようなアクチュエータは、ワイヤの収縮により固定子から離反した移動子を元の位置に復帰させるために、移動子を固定子側に押さえ付ける方向に付勢力を与える。
例えば特許文献1では、移動子の両端部において、段付きネジを固定子に螺着して、段付きネジに挿通される圧縮コイルバネを圧縮することで、移動子を固定子側に押し付ける付勢力を与えている。
また、特許文献2では、固定子が長手方向両端部に移動子(可動子)より長いはみ出し部を備え、はみ出し部において付勢部材(板ばね)の一端を雄ねじ部材により固定し、付勢部材の他端において移動子を押さえることで付勢力を与えている。
しかし、特許文献1や特許文献2では、移動子の片側を押えるために、特許文献1では段付きネジと圧縮コイルバネの2部品を、特許文献2では付勢部材と雄ねじ部材の2部品を、それぞれ必要とする。このため、部品点数が多く、組み立て工数も増加し、部品の取り扱いに伴う工程が複雑化する。また、特許文献1や特許文献2の構成では、段付きネジや雄ねじ部材を取り付けるためのスペースを確保するため、アクチュエータが長手方向や短手方向に大型化する。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、大型化を抑え、部品点数及び組み立て工数を削減し、且つ容易に組み立てることができるアクチュエータを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係るアクチュエータでは、固定子と、この固定子と対向し、固定子に対し近接、離反自在に設けられた移動子と、この移動子と前記固定子との間に配置された形状記憶合金からなる収縮可能なワイヤと、前記移動子を前記固定子側に付勢する付勢部が一体に形成され、前記固定子に係止され、前記移動子と前記固定子の側面を覆うカバーと、を備えることを特徴とする。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子側が開放した形状であってもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子と前記移動子との対向部分を覆っていてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記移動子の短手方向の移動を制限してもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子に形成された突起部と係合する係止孔が形成されてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、前記固定子に形成された貫通孔と連通する連通孔が形成されてもよい。
上記アクチュエータにおいて、前記カバーは、プレス成型品でもよい。
上記手段を用いる本発明によれば、アクチュエータの大型化を抑え、部品点数及び組み立て工数を削減し、且つ容易に組み立てることができる。
本発明の動作原理であって形状記憶合金からなるワイヤが冷えた状態を示す説明図である。 同本発明の動作原理であってワイヤが熱により縮み移動子を押し上げた状態を示す説明図である。 同本発明の動作原理であってワイヤが冷却され移動子に働く付勢力により移動子が元の位置に戻った状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの組立斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの分解正面図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの組立断面図である。
まず本発明の実施形態に先立ち、図1~図3に添って本実施形態に用いられるアクチュエータの動作原理について説明する。
図1において、1はアクチュエータを構成する主要部材の一つである固定子、2は移動子である。3は形状記憶合金からなるワイヤであり、固定子1と移動子2との間に配置される。4は形状記憶合金からなるワイヤ3に接続された電線、5は電源、6はオン、オフ用の電源スイッチで、オンすれば形状記憶合金からなるワイヤ3は通電される。図1はスイッチ6がオフとなっており、移動子2が固定子1側に近接している状態を示す。
図2ではスイッチ6がオンされワイヤ3が通電された状態を示す。ワイヤ3に電流が流れてワイヤ3が発熱することでワイヤ3は縮み、白抜き矢印で示すように、移動子2を固定子1から離反させる方向の推力が発生し、移動子2が固定子1から離れる方向に移動する。
スイッチ6をオフにすればワイヤ3に電流が流れなくなりワイヤ3が冷却される。図3に示すように、移動子2には白抜き矢印の方向に付勢力が働いているのでワイヤ3が伸び、再び移動子2は固定子1側に移動し、図1に示す元の状態となる。これらの一連の動作を繰り返すことにより振動が発生する。
図4は本発明の一実施形態に係るアクチュエータAの組立斜視図、図5は分解斜視図、図6は分解正面図、図7は組立断面図である。これらの図に基づきアクチュエータAの構成について説明する。
図中の10は固定子で、20は図示の状態において前記固定子10の上方に対向配置された移動子であり、その間に形状記憶合金からなるワイヤ30が設けられている。これは図1~図3に示した固定子1、移動子2、ワイヤ3に対応し、これらを組み立てた状態が図4、図7に示されている。また、50は、固定子10、および移動子20のそれぞれ長手方向に広い面積を有する面(側面)を覆うカバーである。
固定子10及び移動子20は絶縁性熱伝導体であり、絶縁性のある合成樹脂材料等からなる。固定子10及び移動子20を構成する材料は、絶縁性及び放熱性の高い材料を用いるのが好ましい。固定子10及び移動子20には、特に耐熱性が高く耐摩耗性、寸法安定性に優れた熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(以下、PPS)が好適である。さらに、PPSを固定子10や移動子20に用いる場合は、PPSに熱伝導性を高める熱伝導性フィラーの微粒子を分散させて使用すると、ワイヤ30の放熱性が向上しアクチュエータAの繰り返し反応速度の向上に効果的である。なお、固定子10及び移動子20を構成する材料として、放熱性の良いアルミニウムなどの金属材料に絶縁処理を施したものを用いてもよい。合成樹脂材料としては、前記PPSの他にポリアミド系合成樹脂を使用してもよい。
図4及び図5に示すように、固定子10は、Y方向(長手方向)に細長い略直方体の形状をなしている。また、固定子10の上面(移動子20と対向する面)は、固定子側窪み部11と固定子側突起部12とがY方向に交互に形成された固定子側波状部10aを有している。なお、本実施形態では固定子側窪み部11が6つ、固定子側突起部12が5つ形成されているが、固定子側窪み部11及び固定子側突起部12の数はこれに限られるものではない。
図5に示すように、固定子側窪み部11は底面11aが固定子10のY方向に第1の曲率で湾曲した凹弧状に形成されている。さらに固定子側窪み部11には、Y方向に直行するX方向(短手方向)の中央部に、底面11aから突出した固定子側突出片11bが形成されている。この固定子側突出片11bの頂面は、固定子10のY方向に底面11aと同じ第1の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
また、固定子側突起部12は頂面12aが固定子10のY方向に第1の曲率よりも大きい(即ち、曲率半径が小さい)第2の曲率で湾曲した凸弧状に形成されている。さらに固定子側突起部12には、X方向の中央部に、頂面12aから窪んだ固定子側溝部12bが形成されている。この固定子側溝部12bの底面は、固定子10の長手方向に頂面12aと同じ第2の曲率で湾曲した凸弧状をなしている。
このように固定子10の固定子側波状部10aには、X方向中央部に固定子側突出片11bと固定子側溝部12bとが交互に形成され、X方向両側部の底面11aと頂面12aとが形成する固定子側波状部10aの波形状よりも高低差の小さい波形状が形成されている。なお、固定子側突出片11b及び固定子側溝部12bの各角部分はR面取り加工及びR溝加工が施されている。
移動子20もまた、固定子10と同様にY方向に細長い略直方体の形状をなしている。また、移動子20の下面(固定子10と対向する面)には、移動子側窪み部21及び移動子側突起部22がY方向に交互に形成された移動子側波状部20aを有している。なお、本実施形態では移動子側窪み部21が5つ、移動子側突起部22が6つ形成されているが、移動子側窪み部21及び移動子側突起部22の数はこれに限られるものではない。
また、移動子側窪み部21は、固定子側窪み部11と同様に、底面21aが移動子20のY方向に固定子10の底面11aと同じ第1の曲率で湾曲した凹弧状に形成されている。さらに移動子側窪み部21には、X方向の中央部に、底面21aから突出した移動子側突出片21b(移動子側突出片21bは図7に図示)が形成されている。この移動子側突出片21bの頂面は、移動子20のY方向に底面21aと同じ第1の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
移動子側突起部22は、頂面22aが移動子20のY方向に固定子10の頂面12aと同じ第2の曲率で湾曲した凸弧状に形成されている。さらに、移動子側突起部22には、X方向の中央部に、頂面22aから窪んだ移動子側溝部22bが形成されている。この移動子側溝部22bの底面は、移動子20のY方向に頂面22aと同じ第2の曲率で湾曲した凹弧状をなしている。
このように移動子20の移動子側波状部20aには、X方向中央部に移動子側突出片21bと移動子側溝部22bとが交互に形成され、X方向両側部の底面21aと頂面22aとが形成する波状部分の波形状よりも高低差の小さい波形状が形成されている。なお、移動子側突出片21b及び移動子側溝部22bの各角部分はR面取り加工及びR溝加工が施されている。
固定子側波状部10aと移動子側波状部20aはワイヤ30を間に挟持して互いに係合可能である。具体的には図6に示すように、固定子側窪み部11に移動子側突起部22が係合し、移動子側窪み部21に固定子側突起部12が係合する。こうして、ワイヤ30は、図7に示すように、固定子側窪み部11の固定子側突出片11bと移動子側突起部22の移動子側溝部22bとの間、及び、移動子側窪み部21の移動子側突出片21bと固定子側突起部12の固定子側溝部12bとの間に収容される。また、このように固定子側窪み部11と移動子側突起部22、及び移動子側窪み部21と固定子側突起部12が係合することで、固定子10と移動子20との間のX方向及びY方向の動きが規制され、固定子10に対する移動子20のZ方向の移動が円滑に案内される。
ワイヤ30はニッケル・チタン合金やニッケル・チタン・銅合金のような形状記憶合金からなる。図5に示すように、ワイヤ30は、固定子10及び移動子20の各突出片11b、21b及び各溝部12b、22bの間に位置するように配置され、固定子10と移動子20とに挟持されることにより、非通電状態において、これらの波形状に対応した波形状となる。
ワイヤ30の両端部は、固定子10のY方向両端部に形成された端子台部13にて端子40を介し取り付けられる。端子40は導体とされる。41は端子40の一端側に設けられたワイヤ取付部である。このワイヤ取付部41にはワイヤ30を挿通して固定する溝aが形成されている。
また、ワイヤ取付部41はワイヤ30を溝aに挿通した状態でクランク状にカシメることによってワイヤ30を固定しており、このクランク状の形状によりワイヤ30が伸縮動作する際のゆるみを防止する。
端子40の他端側は端子台部13に固定される端子基部42が形成されている。端子基部42にはネジ挿通用の孔bが2つ形成されているとともに、電線(図示せず)を通して接続するための電線接続孔43が形成されている。
また、固定子10の各端子台部13にも同じくネジ挿通用の孔cが2つ形成されている。そして、ネジ44が端子40の孔b及び端子台部13の孔cに挿通され、端子台部13の下面側に位置するネジ固定部材45のネジ孔dに螺着される。
なお、14は固定子10の端子台部13のY方向内側上部に形成されたワイヤガイド部である。このワイヤガイド部14は一対の突部からなり、突部間にワイヤ30の直線部分が挿通、案内され、ワイヤ取付部41側に引き出される。
図5に示すように、固定子10のY方向両側には、ワイヤガイド部14やワイヤ取付部41が設けられる範囲、つまり固定子側波状部10aの両端から端子台部13までの間に、固定子側波状部10aの側面101よりもX方向内側にオフセットした固定子側幅狭部10bが形成されている。
固定子側幅狭部10bの両側面102には、端子台部13側に係止用突起部15が形成され、固定子側波状部10a側に貫通孔16が形成されている。係止用突起部15はX方向から視て矩形をなしており、上部がZ方向上方に向けて突出量が少なくなるテーパ状に形成された突起である。貫通孔16は、固定子10をX方向に貫通した円孔である。
また固定子側波状部10aの両側面101において、Y方向の両側には、位置決め用突起部17が形成されている。位置決め用突起部17は、X方向から視て矩形をなしており、且つ突出量が一律の突起である。
移動子20のY方向両側には、固定子10の固定子側幅狭部10bに対応して、移動子20の移動子側波状部20aの側面201よりもX方向内側にオフセットした移動子側幅狭部20bが形成されている。また、移動子20のY方向両側の上面には、移動子側波状部20aの上面200よりもZ方向下側にオフセットしたばね受け部20cが形成されている。
カバー50は、固定子10及び移動子20の両側面を覆う一対のカバー側部51と、カバー50のY方向の両端であってZ方向の上部にて一対のカバー側部51を連結する一対のカバー連結部52から構成されている。なお、カバー50はプレス成形品である。
カバー側部51は、固定子側波状部10aの側面101及び移動子側波状部20aの側面201を覆う中央部51aと、当該中央部51aのY方向両側にて固定子10の両幅狭部10bの側面102、移動子20の両幅狭部20bの側面202、及び各ワイヤ取付部41を覆う端部51bから構成されている。端部51bは、中央部51aよりもX方向内側にオフセットしている。
端部51bのY方向外側には、係止用突起部15と係合可能な矩形状の係止孔53が形成されている。端部51bのY方向内側には、固定子10の貫通孔16と連通可能な連通孔54が形成されている。また、中央部51aのY方向両側には、固定子10の位置決め用突起部17と係合可能な位置決め用溝55が形成されている。当該位置決め用溝55はZ方向下側に開放し、開放側にY方向に徐々に幅が広がった面取形状を有する略矩形状の溝である。
また、カバー連結部52には付勢部56が一体に形成されている。付勢部56は、カバー連結部52からY方向内側且つZ方向下側に延び、先端部分がZ方向上側に向けて屈曲した形状をなしている。このような形状の付勢部56は、カバー50を固定子10及び移動子20の組立体に装着することで、移動子20を固定子10側に付勢する板ばねとして機能する。
以下、特に図6、図7を参照してアクチュエータAのカバー50の取り付け方法や作用効果について説明する。
図6に示すように、カバー50は、固定子10に移動子20が組み付けられた組立体に、移動子20のZ方向上方(固定子10との対向面とは逆側)から固定子10側に向けて移動させることで取り付けられる。
具体的には、カバー50の位置決め用溝55が、固定子10の位置決め用突起部17に係合するように、カバー50を組立体に向けて移動させる。位置決め用溝55は、開放端の幅が広がっていることで、位置決め用突起部17が円滑に係合するよう案内される。
そして、この位置決め用溝55を位置決め用突起部17に係合させると、それと同時にカバー50の係止孔53が固定子10の係止用突起部15に係止される。係止用突起部15の上部はテーパ状であるので、端部51bの下部を突起部15のテーパ状の上部に沿って移動させることで容易に係止用突起部15を乗り越えさせることができ、係止孔53は円滑に係止用突起部15と係合する。係止孔53が係止用突起部15に係合することでカバー50は組立体に係止され、付勢部56の先端部分がばね受け部20cに当接し、移動子20が固定子10側に付勢される。また、係止孔53と係止用突起部15との係合により、固定子10に対するカバー50のY方向及びZ方向上側への動きが規制され、カバー50の組立体に対する取付状態が安定する。
また、カバー50の係止孔53が固定子10の係止用突起部15に係合すると、固定子10の貫通孔16とカバー50の連通孔54が連通する。これにより、貫通孔16及び連通孔54にボルト等の締結部材が挿入可能となり、当該締結部材が挿入され他の製品等へ組み付けられるのと同時に、組立体に対してカバー50が強固に固定される。
また、固定子10及び移動子20のそれぞれに波状部10a、20aと幅狭部10b、20bが形成されていることで、それぞれの波状部10a、20aと幅狭部10b、20bとの間にZ方向に延びる段差が形成されている。カバー50の中央部51aと端部51bとの間にもZ方向に伸びる段差が形成されているので、これらの段差がカバー50を組立体に取り付ける際のガイドとなるとともに、カバー50のY方向の動きを規制するガイドともなる。
また、図7に示すように、カバー50が組立体に取り付けられると、付勢部56の先端部分が移動子20のばね受け部20cと接触し、付勢部56はカバー連結部52との接続部分を支点として先端部分がZ方向上側に押し上げられる。これにより、付勢部56は、図7の白抜き矢印で示すように弾性力により移動子20を固定子10側に押圧する。このように、付勢部56はカバー50と一体に形成されていることで、カバー50の取り付け作業と同時に移動子20を押圧し、付勢部56により移動子20に固定子10側に向けた付勢力を付与することができる。つまり、従来の独立した付勢部材のように別途固定部品を必要としないため部品点数を削減することができ、また、アクチュエータAの組み立ての作業性が向上する。さらに、付勢部56に比して大きいカバー50と一体であることで、従来の独立した付勢部材よりも部品としての取扱性を向上させることができる。
また、カバー50は、固定子10側が開放した形状をなしていることで、組立体に対してZ方向上側から下側の一方向にカバー50を移動させるだけの簡単な作業で、カバー50の取り付け及び移動子20の押圧を実現できる。
また、カバー50は、カバー側部51の中央部51aにて、固定子10と移動子20との対向部分、即ちワイヤ30が介在する固定子側波状部10aと移動子側波状部20aとの間の隙間を覆っている。これにより、組立体からのワイヤ30の脱落や、隙間への外部からの異物の侵入を防ぐことができる。また、内部の部品(固定子10、移動子20、ワイヤ30等)がカバー50で保護されているので、外部からの内部の部品への接触を防止でき、アクチュエータAの取扱性が向上する。特に、アクチュエータAにおいては、カバー50の両カバー側部51aの間に各付勢部56が配置されているので、外部からの付勢部56への接触を防止でき、付勢部56により移動子20への安定した付勢力を付与できる。さらに、カバー50で組立体の両側面が覆われているので、固定子10と移動子20との間のX方向の動きを規制でき、固定子10に対する移動子20のZ方向への移動を円滑に案内できる。したがって、アクチュエータAの製品の信頼性、すなわち長期使用安定性を向上させることができる。
また、カバー50は金属のプレス成型品であるので、樹脂部品に比べて薄型に形成でき、アクチュエータAを小型化できる。
以上で本発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、カバー50の付勢部56はY方向両端のカバー連結部52からY方向内側に延びた板ばねであるが、付勢部はカバーと一体に形成されていればよく、他の形状であってもよい。例えばカバーのY方向中央部に連結部を形成し、当該連結部からY方向外側にそれぞれ延びた付勢部であってもよい。
A アクチュエータ
1、10 固定子
2、20 移動子
3、30 ワイヤ
10a :固定子側波状部
10b :固定子側幅狭部
11 :固定子側窪み部
12 :固定子側突起部
15 :係止用突起部
16 :貫通孔
17 :位置決め用突起部
20a :移動子側波状部
20b :移動子側幅狭部
20c :ばね受け部
21 :移動子側窪み部
22 :移動子側突起部
50 :カバー
51 :カバー側部
51a :中央部
51b :端部
52 :カバー連結部
53 :係止孔
54 :連通孔
55 :位置決め用溝
56 :付勢部

Claims (9)

  1. 長手方向に長い固定子と、
    この固定子と対向し、当該対向方向において前記固定子に対し近接、離反自在に設けられた移動子と、
    この移動子と前記固定子との間に配置された形状記憶合金からなる収縮可能なワイヤと、
    前記移動子を前記固定子側に付勢する付勢部が一体に形成され、前記固定子に係止され、前記移動子と前記固定子の側面を覆うカバーと、
    を備え
    前記カバーは、前記固定子の両側面及び前記移動子の両側面を覆う一対のカバー側部と、前記カバーの前記長手方向両端部であって前記対向方向の前記移動子側端部にて前記一対のカバー側部を連結している一対のカバー連結部とを有し、前記対向方向の前記移動子側端部にて前記一対のカバー連結部よりも前記長手方向中央側で開口しており、
    前記付勢部は、前記一対のカバー連結部からそれぞれ前記長手方向中央側に向かって延びていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記付勢部は、それぞれ前記一対のカバー側部の間に配置されている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記一対のカバー側部それぞれは、前記長手方向中央側に形成された側部中央部と、前記側部中央部に対して前記長手方向両側にて前記固定子の短手方向中央側にオフセットした側部端部とを有している請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記カバーは、前記固定子側が開放した形状である請求項1から3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記カバーは、前記固定子と前記移動子との対向部分を覆っている請求項1から4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記カバーは、前記移動子の短手方向の移動を制限する請求項1からのいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記カバーは、前記固定子に形成された係止用突起部と係合する係止孔が形成されている請求項1からのいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記カバーは、前記固定子に形成された貫通孔と連通する連通孔が形成されている請求項1からのいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記カバーは、プレス成型品である請求項1からのいずれかに記載のアクチュエータ。
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Citations (7)

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