JP2021059894A - コンクリート構造物の解体方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート構造物を効率的に解体することができるコンクリート構造物の解体方法を提供すること。【解決手段】地盤2と隣接する底版1の解体方法であって、地盤2と底版1との境界における地盤2側を境界に沿う方向に穿孔することにより、底版1を切断するためのワイヤーソー41が配設される地盤側孔21を形成する隣接層側配設孔形成ステップと、隣接層側配設孔形成ステップにて形成された地盤側孔21に対してワイヤーソー41を配設することにより、底版1にワイヤーソー41を配設し、配設されたワイヤーソー41を用いて底版1の一部を切断して底版1の解体部分を切り出す切出ステップと、を含み、切出ステップの前に、底版1を境界と交差する方向に穿孔することにより、ワイヤーソー41が配設される底版側孔11を形成するコンクリート構造物側配設孔形成ステップ、を含む。【選択図】図10

Description

本発明は、コンクリート構造物の解体方法に関する。
従来、コンクリート構造物を解体する技術が開示されていた(特許文献1参照)。
特開2004−270295号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、解体する対象のコンクリート構造物の上面から連続コアドリルを行うことにより、当該構造物の切断面に連続孔を設ける必要があり、連続孔を設ける作業が手間となる可能性があった。
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、コンクリート構造物を効率的に解体することができるコンクリート構造物の解体方法を提供する事を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンクリート構造物の解体方法は、隣接層と隣接するコンクリート構造物の解体方法であって、前記隣接層と前記コンクリート構造物との境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に穿孔することにより、前記コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される隣接層側配設孔を形成する隣接層側配設孔形成ステップと、前記隣接層側配設孔形成ステップにて形成された前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設し、配設された前記切断用ワイヤを用いて前記コンクリート構造物の一部を切断して前記コンクリート構造物の除去対象部分を切り出す切出ステップと、を含む。
請求項2に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項1に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切出ステップの前に、前記コンクリート構造物を前記境界と交差する方向に穿孔することにより、前記切断用ワイヤが配設されるコンクリート構造物側配設孔を形成するコンクリート構造物側配設孔形成ステップ、を含み、前記コンクリート構造物側配設孔と前記隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記切出ステップでは、前記隣接層側配設孔及び前記コンクリート構造物側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設する。
請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項2に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記コンクリート構造物側配設孔である第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を形成し、前記隣接層側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記隣接層側配設孔である第1隣接層側配設孔及び第2隣接層側配設孔を形成し、前記第1コンクリート構造物側配設孔と前記第1隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記第2コンクリート構造物側配設孔と前記第2隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記切出ステップは、前記コンクリート構造物における前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔を含む第1面と、前記コンクリート構造物における前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔を含む第2面と、前記コンクリート構造物における前記第1面及び前記第2面の間の第3面であって、前記第1面及び前記第2面と直交する前記第3面とを切断する切断工程、を含み、前記切断工程において前記第1面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第1面を切断し、前記切断工程において前記第2面を切断する場合、前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第2面を切断し、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、少なくとも前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に前記切断用ワイヤを配設することにより、前記第3面を切断する。
請求項4に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1隣接層側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第2コンクリート構造物側配設孔、及び前記第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、前記第3面を切断する。
請求項5に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部に設置されるプーリー部であって前記切断用ワイヤがかけまわされる前記プーリー部を介して、前記切断用ワイヤの一部を、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記切断用ワイヤを、少なくとも、前記コンクリート構造物の外面を介して、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けて、前記第3面を切断する。
請求項6に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記第3面を切断する。
請求項7に記載のコンクリート構造物の解体方法は、請求項2から6の何れか一項に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記隣接層は地盤側の層であり、前記コンクリート構造物は、前記隣接層の上側に設けられており、前記隣接層側配設孔形成ステップは、前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップの後に行われ、前記隣接層側配設孔形成ステップでは、地盤側穿孔機械のヘッド部を、前記境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に前記コンクリート構造物側配設孔まで前進させて穿孔することにより前記隣接層側配設孔を形成し、前記切出ステップでは、形成された前記隣接層側配設孔における前記ヘッド部の後進を利用して、前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設する。
請求項1に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、コンクリート構造物に切断用ワイヤを配設し、配設された切断用ワイヤを用いてコンクリート構造物の一部を切断してコンクリート構造物の除去対象部分を切り出すことにより、例えば、ワイヤーソー装置等の切断用ワイヤを用いて除去対象部分を切り出すことができるので、連続孔を設ける作業が不要となり、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
請求項2に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、隣接層側配設孔及びコンクリート構造物側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、例えば、コンクリート構造物の様々な箇所を切断することができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、第1面、第2面、及び第3面を切断する切断工程を含むことにより、例えば、コンクリート構造物の3個の面を切断することにより、除去対象部分を切り出すことができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。また、例えば、この第1面、第2面、及び第3面を切断する切断工程を繰り返し行うことにより、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
請求項4に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、第1隣接層側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔、第2コンクリート構造物側配設孔、及び第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、例えば、切断用ワイヤーの引き回しを単純化することができ、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
請求項5に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、少なくとも、コンクリート構造物の外面を介して、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けることにより、例えば、第3面を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔が相互に平行に形成されている場合、これらの第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を含む平面状に第3面を切断することが可能となる。
請求項6に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、第1コンクリート構造物側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び第1コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、例えば、第3面を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔が相互に平行に形成されている場合、これらの第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を含む平面状に第3面を切断することが可能となる。
請求項7に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、地盤側穿孔機械のヘッド部の後進を利用して、隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、例えば、切断用ワイヤを効率的に配設することができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
本実施の形態に係るコンクリート構造物の解体方法が適用される底版の平面図である。 底版の斜視図である。 複数の底版側孔が設けられた状態の底版の平面図である。 一部の解体部分が除去された状態の底版の平面図である。 底版側孔及び地盤側孔が設けられた状態の底版の平面図である。 底版側孔及び地盤側孔が設けられた状態の一部の底版の斜視図である。 図5のA‐A矢視の断面図である。 図5のA‐A矢視の断面図である。 図8の一部の拡大図である。 図6においてワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。 図6においてワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。 除去された解体部分の斜視図である。 図6においてプーリー部及びワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。 図6においてスチールワイヤが設けられた状態の底版の斜視図である。 図6においてスチールワイヤが設けられた状態の底版の斜視図である。 図6においてワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。 底版の平面図である。 底版の平面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るコンクリート構造物の解体方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、コンクリート構造物の解体方法に関する。
ここで、「コンクリート構造物の解体方法」とは、コンクリート構造物の少なくとも一部を解体する方法であり、例えば、隣接層側配設孔形成ステップ、及び切出ステップを含み、任意で、コンクリート構造物側配設孔形成ステップ等を含む方法である。
また、「コンクリート構造物」とは、コンクリート製の構造物であり、具体的には、隣接層と隣接する構造物であり、例えば、底版、建物の基礎、及び壁(詳細には擁壁等)等を含む概念である。
また、「隣接層」とは、コンクリート構造物に対して隣接する層であり、例えば、地盤(つまり、土で形成されている地殻の表層部分)、及び地盤と基礎との間に設けられる基礎砕石等を含む概念である。
また、「隣接層側配設孔形成ステップ」とは、隣接層とコンクリート構造物との境界における隣接層側を境界に沿う方向に穿孔することにより、コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される隣接層側配設孔を形成する工程である。また、「隣接層側配設孔形成ステップ」では、例えば、除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の隣接層側配設孔である第1隣接層側配設孔及び第2隣接層側配設孔を形成する。また、「隣接層側配設孔形成ステップ」では、例えば、地盤側穿孔機械のヘッド部を、境界における隣接層側を境界に沿う方向にコンクリート構造物側配設孔まで前進させて穿孔することにより隣接層側配設孔を形成する。なお、「地盤側穿孔機械」とは、例えば、隣接層を穿孔する装置であり、例えば、公知の自走式の貫孔機等を用いることができる。「ヘッド部」とは、例えば、地盤側穿孔機械の先端側の部分である。
また、「隣接層側配設孔」とは、コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される孔であり、具体的には、隣接層とコンクリート構造物との境界に沿って隣接層側に設けられている孔であり、例えば、少なくとも隣接層の外部、あるいは、コンクリート構造物側配設孔に通じている孔等を含む概念である。また、「隣接層側配設孔」とは、例えば、第1隣接層側配設孔及び第2隣接層側配設孔等を含む概念である。また、「第1隣接層側配設孔」及び「第2隣接層側配設孔」とは、除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の隣接層側配設孔である。
また、「除去対象部分」とは、コンクリート構造物の少なくとも一部であり、具体的には、切り出しステップで切り出される部分等を含む概念である。また、「切断用ワイヤ」とは、コンクリート構造物を切断するためのワイヤ状の物であり、例えば、公知のワイヤーソー装置のワイヤーソーに対応する概念であり、一例としては、ダイヤモンドビーズをはめ込んだワイヤ状の物等を含む概念である。また、「ワイヤーソー装置」とは、例えば、ワイヤーソーに張力を付与しつつ当該ワイヤーソーを駆動(例えば、循環回転等)させることにより、コンクリート構造物を切断する装置等を含む概念である。
また、「切出ステップ」とは、隣接層側配設孔形成ステップにて形成された隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、コンクリート構造物に切断用ワイヤを配設し、配設された切断用ワイヤを用いてコンクリート構造物の一部を切断してコンクリート構造物の除去対象部分を切り出す工程である。また、「切出ステップ」では、例えば、隣接層側配設孔及びコンクリート構造物側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、コンクリート構造物に切断用ワイヤを配設する。また、「切出ステップ」では、例えば、形成された隣接層側配設孔における地盤側穿孔機械のヘッド部の後進を利用して、隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設する。また、「切出ステップ」は、例えば、第1面、第2面、及び第3面を切断する切断工程を含む。
なお、「第1面」とは、コンクリート構造物における第1コンクリート構造物側配設孔及び第1隣接層側配設孔を含む面である。また、「第2面」とは、コンクリート構造物における第2コンクリート構造物側配設孔及び第2隣接層側配設孔を含む面である。また、「第3面」とは、コンクリート構造物における第1面及び第2面の間の第3面であって、第1面及び第2面と直交する面である。
そして、この「切断工程」で切断される面の順序は任意であり、例えば、第1面の次に第2面を切断し、当該第2面の次に第3面を切断してもよいし、又は、第2面の次に第1面を切断し、当該第2面の次に第3面を切断してもよいし、又は、第3面の次に第1面又は第2面の内の一方の面を切断し、当該一方の面の次に第1面又は第2面の内の他方の面を切断してもよい。
また、切断工程において第1面を切断する場合、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第1隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを連続的に配設することにより、第1面を切断する。
また、切断工程において第2面を切断する場合、例えば、第2コンクリート構造物側配設孔及び第2隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを連続的に配設することにより、第2面を切断する。
また、切断工程において第3面を切断する場合、例えば、少なくとも第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔に切断用ワイヤを配設することにより、第3面を切断する。なお、切断工程において第3面を切断する場合の具体的な手法は任意であるが、例えば、以下の第1〜第3工程の何れかを行ってもよい。
「切断工程において第3面を切断する場合」の「第1工程」とは、例えば、切断用ワイヤを、第1隣接層側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔、第2コンクリート構造物側配設孔、及び第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、第3面を切断する工程である。
また、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第2工程」とは、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び第2コンクリート構造物側配設孔の下端部に設置されるプーリー部であって切断用ワイヤがかけまわされるプーリー部を介して、切断用ワイヤの一部を、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、切断用ワイヤを、少なくとも、コンクリート構造物の外面を介して、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けて、第3面を切断する工程である。
また、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第3工程」とは、例えば、切断用ワイヤを、第1コンクリート構造物側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、第3面を切断する工程である。
また、「コンクリート構造物側配設孔形成ステップ」とは、切出ステップの前に行われる工程であり、具体的には、コンクリート構造物を境界と交差する方向に穿孔することにより、切断用ワイヤが配設されるコンクリート構造物側配設孔を形成する工程である。また、「コンクリート構造物側配設孔形成ステップ」では、例えば、除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組のコンクリート構造物側配設孔である第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を形成する。
また、「コンクリート構造物側配設孔」とは、切断用ワイヤが配設される孔であり、具体的には、コンクリート構造物を境界と交差する隣接層側配設孔方向に沿って設けられている孔であり、例えば、コンクリート構造物の外部に通じており、また、隣接層側配設孔に通じている(連通している)孔等を含む概念である。また、「コンクリート構造物側配設孔」とは、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔等を含む概念である。また、「第1コンクリート構造物側配設孔」及び「第2コンクリート構造物側配設孔」とは、除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組のコンクリート構造物側配設孔であり、また、第1隣接層側配設孔又は第2隣接層側配設孔と連通している孔である。
そして、以下に示す実施の形態では、コンクリート構造物が「底版」であり、隣接層が「地盤」である場合を例示して説明する。また、以下に示す実施の形態では、切断工程において、第1面の次に第2面を切断し、当該第2面の次に第3面を切断する場合について説明し、他の順番で切断する場合については、変形例にて説明する。また、以下に示す実施の形態では、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第1工程」について説明し、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第2工程」及び「第3工程」については、変形例において説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係るコンクリート構造物の解体方法が適用される底版について説明する。図1は、本実施の形態に係るコンクリート構造物の解体方法が適用される底版の平面図であり、図2は、底版の斜視図である。
なお、図1及び図2においては、細線の一点鎖線が所定距離間隔(例えば、1m〜2m等)毎に図示されているが、この細線の一点鎖線については、立方体形状の解体部分(図1の解体部分51〜65)を示すために説明の便宜上図示されているものである(他の各図の細線の一点鎖線も同様とする)。また、図1及び図2に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、−Z方向を下側(底面)と称して説明する。
(構成‐底版)
図1及び図2の底版1は、コンクリート構造物であり、具体的には、コンクリート製の部材である。なお、底版1については、建物又は構造物の一部として構成されている任意の底版を含むが、ここでは、コンクリート構造物の解体方法に関連する特徴的な部分についてのみ説明する。この底版1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の地盤2の上側(+Z方向)に設けられているものであり、また、地盤2に隣接しているものである。
(構成‐地盤)
図2の地盤2は、底版1と隣接する隣接層である。地盤2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、底版1の下側(−Z方向)に設けられており、また、土で形成されている。
(解体方法)
次に、このように構成される底版1に適用される解体方法について説明する。「解体方法」とは、コンクリート構造物の解体方法であり、概略的には、底版1の少なくとも一部を解体する方法(工法)である。ここでは、例えば、図1及び図2の底版1に細線で示す立方体形状の解体部分を基準に解体するように計画されており、作業員が、任意の手法で底版1の位置測定を行って図1及び図2の底版1に細線に対応する位置(つまり、各解体部分の位置)を把握可能となっており、また、底版1の上面(+Z方向)が外部に対して露出しているものとして説明する。また、例えば、図1の底版1の外形よりも外側に作業員が立ち入って作業することが困難な場合を例示して説明するが、これに限らず、底版1の外形よりも外側に作業員が立ち入って作業することが可能な場合に、本実施の形態の解体方法を適用してもよい。また、例えば、図1及び図2の底版1の解体部分55の少なくとも一部を解体する場合について詳細に説明する。図1の「解体部分」51〜65とは、底版1の一部であり、例えば、底版1を解体する場合の基準となる概念である。解体方法は、例えば、周辺部撤去ステップ、底版側孔形成ステップ、地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップ、及び切断及び除去ステップを含む。
(解体方法‐周辺部撤去ステップ)
まず、周辺部撤去ステップを行う。図3は、複数の底版側孔が設けられた状態の底版の平面図であり、図4は、一部の解体部分が除去された状態の底版の平面図である。なお、図3においては、円形の複数の底版側孔11が相互に重複して連続して設けられている状態が図示されている。「周辺部撤去ステップ」とは、公知のいわゆる連続コアドリル工法(例えば、円形の孔を連続して形成することにより、コンクリート構造物の一部を解体して撤去する工法)に対応する工程であり、例えば、当該工程を行うことにより、後述する底版側孔形成ステップを行うための作業スペースを確保することが可能となる。なお、この周辺部撤去ステップについては、図1の底版1の外形よりも外側に作業員が立ち入って作業することが困難な場合に行ってもよいし、あるいは、他の場合に行ってもよい。
周辺部撤去ステップについて具体的には任意であるが、例えば、まず、底版1における当該ステップで撤去する部分を取り囲むように、円形の底版側孔11を一部が重複した状態で連続して複数個設けることにより、底版1における当該ステップで撤去する部分を底版1における他の部分から切断する。「底版側孔」11とは、コンクリート構造物側配設孔であり、具体的には、底版1を貫通している孔であり、また、鉛直方向(Z方向)(つまり、底版1と地盤2の境界に沿う方向に対して直交する方向)に沿って設けられる孔であり、また、底版1の上側(+Z方向)から当該底版1の下側(−Z方向)に至っている孔である。ここでは、例えば、作業員が、所定の装置又は重機を用いて、図3に示すように、解体部分55に隣接する解体部分52の外形に対応する位置を鉛直方向(Z軸方向)に沿って上側(+Z軸方向)から下側(−Z軸方向)に穿孔することにより、底版側孔11を連続して複数個設けて、解体部分52を底版1における他の部分から切断する。
次に、底版1における切断した部分を撤去する。ここでは、例えば、作業員が、所定の装置又は重機を用いて、図3の解体部分52に対応する部分を撤去することにより、図4に示すように、作業スペースSp1を形成する。
(解体方法‐底版側孔形成ステップ)
次に、底版側孔形成ステップを行う。図5は、底版側孔及び地盤側孔が設けられた状態の底版の平面図であり、図6は、底版側孔及び地盤側孔が設けられた状態の一部の底版の斜視図である。なお、図6においては、図5の底版1を−X方向から+X方向に向かって見た状態が図示されており、実際には、図5の解体部分51、53及び解体部分51、53に隣接する地盤2も存在しているが、これらについては、図6では説明の便宜上、図示が省略されている。また、図5の解体部分55における−X方向の面は実際には、図3に示すように連続した円形の底版側孔11に対応する凹凸形状となっているが、当該凹凸形状については、説明の便宜上、図示が省略されている(なお、他の図面における対応する部分の凹凸形状についても同様に省略されている)。「底版側孔形成ステップ」とは、前述のコンクリート構造物側配設孔形成ステップであり、具体的には、底版側孔11を形成する工程を含む。
底版側孔形成ステップについて具体的には任意であるが、例えば、図5及び図6に示すように、底版1における解体部分55の作業スペースSp1とは反対側(+X方向)の鉛直方向(Z軸方向)に沿う2辺に対応する位置に、底版側孔11を1個ずつ設ける。ここでは、例えば、作業員が、所定の装置又は重機を用いて、公知のコアドリル工法などにより、図5及び図6に示すように、底版側孔111、112(第1コンクリート構造物側配設孔、第2コンクリート構造物側配設孔)が相互に隣接する方向(Y軸方向)において、解体部分55の外形(つまり、後述する解体部分551(除去対象部分)の外形)に対応する間隔を隔てている位置を鉛直方向(Z軸方向)に沿って上側(+Z軸方向)から下側(−Z軸方向)に向かって穿孔することにより、底版側孔111、112を設ける。
(解体方法‐地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップ)
次に、地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップを行う。図7及び図8は、図5のA‐A矢視の断面図であり、図9は、図8の一部の拡大図である。なお、図7においては、地盤側穿孔機械42が図示されており、図8においては、地盤側穿孔機械42及びスチールワイヤ43が図示されており、この地盤側穿孔機械42のハッチングについては省略されている。「地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップ」とは、前述の隣接層側配設孔形成ステップ、及び前述の切出ステップの一部であり、具体的には、地盤側孔21を形成する工程、及びスチールワイヤ43を配設する工程を含む。なお、地盤側孔21を形成する工程が、前述の隣接層側配設孔形成ステップに対応し、また、スチールワイヤ43を配設する工程が、前述の切出ステップの一部に対応する。
地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップについて具体的には任意であるが、例えば、図5及び図6に示すように、地盤2における、底版1の解体部分55における下側(−Z方向)の作業スペースSp1側(−X方向)から底版側孔11側(+X方向)に沿う2辺の直下の位置(当該2辺に隣接する位置)に、地盤側孔21を1個ずつ設け、また、図8に示すスチールワイヤ43を配設する。「地盤側孔」21とは、隣接層側配設孔であり、具体的には、地盤2に設けられてる孔であり、また、水平方向(X軸方向)(つまり、底版1と地盤2の境界に沿う方向)に沿って設けられる孔である。「スチールワイヤ」43とは、後述するワイヤーソー41を底版側孔11及び地盤側孔21に配設するために用いられるワイヤであり、例えば、一方の端部に取付部431が設けられているものである。なお、取付部431とは、スチールワイヤ43を地盤側穿孔機械42のヘッド部421に固定して取り付けるためのものであり、例えば、いわゆる結束バンド等を用いて環状に構成することができるものであり、例えば、ヘッド部421に引っ掛けて引っ張ることにより当該ヘッド部421に固定されるように構成されている。
ここでは、例えば、作業員が、図7の地盤側穿孔機械42を用いて、図5及び図6に示すように、地盤側孔211、212(第1隣接層側配設孔、第2隣接層側配設孔)が隣接する方向(Y軸方向)において、解体部分55の外形(つまり、後述する解体部分551の外形)に対応する間隔を隔てている位置を、水平方向(X軸方向)に沿って作業スペースSp1側(−X方向)から底版側孔11側(+X方向)に向かって穿孔することにより、地盤側孔211、212を設け、また、スチールワイヤ43等を配設する。
なお、図7の「地盤側穿孔機械」42とは、自走式の前述の地盤側穿孔機械であり、例えば、公知の機構を含む任意の機構を用いることができるが、ヘッド部421、本体部422、及びホース部423を備えている。この地盤側穿孔機械42の構成は任意であるが、例えば、地盤側穿孔機械42の本体部422の内部に往復動可能なハンマーを有しており、ホース部423を介して供給される圧縮空気によってそのハンマーを往復動させ、この往復運動に基づいて、ヘッド部421に対して打撃力(衝撃力)を発生させて前進させたり、あるいは、当該往復運動に基づいて、後進させたりすることが可能となっている。そして、この地盤側穿孔機械42については、作業員がホース部423を本体部422に対して回動させる操作を行うことにより、地盤側穿孔機械42の前進又は後進が相互に切り替え可能となっている。
地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップについて詳細には、地盤側穿孔機械42を用いて、地盤側孔211、212を順次設けるが、まず、地盤側孔211を設ける場合について説明する。例えば、まず、作業員が、図4の作業スペースSp1の地盤2において、地盤側孔211の径に対応する深さ分だけ土を取り除いた上で、図6に示す地盤側孔211の開口部21Aに対応する位置に図7の地盤側穿孔機械42のヘッド部421を対向させた状態で地盤側穿孔機械42を設ける。なお、「開口部」21Aとは、地盤側孔21における作業スペースSp1側の開口部であり、例えば、地盤側穿孔機械42を出し入れする出入口となる開口部である。次に、作業員が、地盤側穿孔機械42が水平となり、且つ、当該地盤側穿孔機械42のヘッド部421が底版側孔111を向くように地盤側穿孔機械42を位置決めする。次に、作業員が、地盤側穿孔機械42を所定距離だけ前進させる操作を行う。この場合、地盤側穿孔機械42は、図7に示すように、底版側孔111側(+X方向)に向かって前進し、底版側孔111の下端部(−Z方向)と連通する地盤側孔211が形成される。
次に、作業員が、図8及び図9に示すように、スチールワイヤ43を底版側孔111の上側(+Z方向)から当該底版側孔111に配設して、スチールワイヤ43の取付部431を地盤側穿孔機械42のヘッド部421に引っ掛けて引っ張ることにより、取付部431を介してスチールワイヤ43を地盤側穿孔機械42のヘッド部421に取り付ける。次に、作業員が、地盤側穿孔機械42を所定距離だけ後進させる操作を行う。この場合、地盤側穿孔機械42は、図5の作業スペースSp1側(−X方向)に向かって後進し、スチールワイヤ43が底版側孔111及び地盤側孔211に配設される。
次に、作業員が、地盤側孔212を設けて、スチールワイヤ43(底版側孔111及び地盤側孔211に設けたスチールワイヤ43とは別のスチールワイヤ43)を、底版側孔112及び地盤側孔212に配設するが、ここでの具体的な工程は、地盤側孔211の場合と同様であるので、説明を省略する。
(解体方法‐切断及び除去ステップ)
次に、切断及び除去ステップを行う。図10及び図11は、図6においてワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図であり、図12は、除去された解体部分の斜視図である。「切断及び除去ステップ」とは、前述の切出ステップの他の一部であり、具体的には、底版1を切断して、図12の解体部分551を除去する工程である。
切断及び除去ステップについて具体的には任意であるが、例えば、前述の地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップで配設したスチールワイヤ43を用いて、図10に示すように、ワイヤーソー41を底版側孔11及び当該底版側孔11と連通している地盤側孔21に対して連続的に配設した上で側面部31、32(第1面、第2面)を切断する。なお、「側面部」31、32とは、底版側孔11と、当該底版側孔11と連通している地盤側孔21とを含む面であり、例えば、相互に交差(つまり、連通する)直線状の底版側孔11と地盤側孔21とによって定義される面である。次に、例えば、図11に示すように、ワイヤーソー41を底版側孔11及び地盤側孔21に配設した上で、図11及び図12の背面部33(第3面)を切断することにより、図12の解体部分551を切り出して除去する。
なお、「側面部」31、32とは、底版側孔11及び地盤側孔21を含む面であり、具体的には、相互に交差する長尺の底版側孔11及び地盤側孔21によって定まる面であり、例えば、XZ平面に平行な面である。「背面部」33とは、2個の側面部31、32の間の面であり、具体的には、側面部31、32と交差(一例としては、直交)する面であり、例えば、地盤側孔21が延在する方向(X軸方向)において図6の開口部21Aから遠い側(+X方向)の面であり、解体部分55における図5の作業スペースSp1側に露出してる図11の正面部34とは反対側(+X方向)の面である。
ここでは、例えば、図10の側面部31の切断については、まず、作業員が、前述の地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップで配設した図8及び図9のスチールワイヤ43の他方の端部(不図示であるが、取付部431が設けられている一方の端部の反対側の端部)に、1本のワイヤーソー41の一方の端部を任意の手法(例えば、結束バンドを用いて固定する手法等)で固定した上で、スチールワイヤ43を地盤側孔211の開口部21Aを介して外側(図10の−X方向)に引っ張ることにより、図10に示すように、ワイヤーソー41を底版側孔111及び地盤側孔211に連続的に配設する。次に、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動(例えば、循環回転等)して、図10の白抜き矢印が示すように、ワイヤーソー41の一部を底版側孔111側(+X方向)から地盤側孔211の開口部21A側(−X方向)に移動させることにより、側面部31を切断する。
また、例えば、図10の側面部32の切断については、まず、作業員が、側面部31を切断する場合と同様にして、図10では不図示であるが、ワイヤーソー41を底版側孔112及び地盤側孔212に連続的に配設する。次に、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動することより、側面部32を切断する。
また、例えば、図10の背面部33の切断については、まず、作業員が、図11の1本のワイヤーソー41を、地盤側孔211、底版側孔111、底版側孔112、及び地盤側孔212に連続的に配設する。なお、ここでの具体的なワイヤーソー41の配設手法は任意であるが、例えば、まず、図8及び図9のスチールワイヤ43の両端に取付部431を設けて、地盤側穿孔機械42を再度用いて、地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップで説明した場合と同様にして、スチールワイヤ43の一方の端部の取付部431を図9の地盤側孔211内で地盤側穿孔機械42のヘッド部421に引っ掛けた上で、地盤側穿孔機械42を後進させ、また、スチールワイヤ43の他方の端部の取付部431を地盤側孔212内で地盤側穿孔機械42のヘッド部421に引っ掛けた上で、地盤側穿孔機械42を後進させることにより、スチールワイヤ43を配設する。次に、スチールワイヤ43の一方の端部にワイヤーソー41の端部を固定した上で、スチールワイヤ43の他方の端部を引っ張って間接的にワイヤーソー41を引っ張ることにより、ワイヤーソー41を配設する(つまり、地盤側穿孔機械42の後進を間接的に利用して、ワイヤーソー41を配設する)。このようにワイヤーソー41を配設した後に、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動させてワイヤーソー41の両端を開口部21Aを介して−X方向に引っ張って当該ワイヤーソー41の全体を底版側孔11側(+X方向)から地盤側孔21の開口部21A側(−X方向)に移動させることにより、背面部33を切断する。
なお、この場合、前述したように、側面部31、32が既に切断されているので、ワイヤーソー装置を用いてワイヤーソー41を駆動して張力(つまり、ワイヤーソー41の両端を開口部21Aを介して−X方向に引っ張って付与される張力)を付与した場合に、図11に示すように、図11及び図12の側面部31、32と、底版1における側面部31、32と対向する面との間の隙間(つまり、側面部31、32を切断する場合に形成された隙間)にワイヤーソー41の一部が配設されるので、図12に示すように、背面部33は、相互に平行な底版側孔111、112によって定まる面(YZ平面に平行な面)に対して下側(−Z方向)に向かうにつれて、開口部21A側(−X方向)に向かうように傾斜することになる。そして、このようにして、側面部31、32、及び背面部33を切断することにより、図12の解体部分551が切り出されることになる。なお、側面部31、32、及び背面部33を切断する工程が、前述の切断工程に対応する。
また、例えば、図11及び図12の解体部分551の除去については、例えば、作業員が、所定の装置又は重機を用いて、底版1から解体部分551を取り除くことにより除去する。これにて、解体方法の説明を終了する。
(全体の解体方法)
そして、前述の解体方法の説明で具体的に説明した、図1の底版1における解体部分52及び解体部分55の一部以外の解体部分の解体方法は任意であるが、例えば、図1の解体部分55の他の一部、解体部分58、61については、解体部分55の一部と同様にして切り出して除去することにより解体し、また、その他の解体部分(つまり、例えば、解体部分51、54、57、60、63、64、65、62、59、56、53)については、解体部分52と同様にして切り出して除去することにより解体してもよい。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、地盤側孔21に対してワイヤーソー41を配設することにより、底版1にワイヤーソー41を配設し、配設されたワイヤーソー41を用いて底版1の一部を切断して底版1の解体部分551を切り出すことにより、例えば、ワイヤーソー装置等のワイヤーソー41を用いて解体部分551を切り出すことができるので、連続孔を設ける作業が不要となり、底版1を効率的に解体することが可能となる。
また、地盤側孔21及び底版側孔11に対してワイヤーソー41を配設することにより、例えば、底版1の様々な箇所を切断することができるので、底版1を効率的に解体することが可能となる。
また、側面部31、32、背面部33を切断する切断工程を含むことにより、例えば、底版1の3個の面である側面部31、32、背面部33を切断することにより、解体部分551を切り出すことができるので、底版1を効率的に解体することが可能となる。また、例えば、この側面部31、32、背面部33を切断する切断工程を繰り返し行うことにより、底版1を効率的に解体することが可能となる。
また、ワイヤーソー41を、地盤側孔211、底版側孔111、底版側孔112、及び地盤側孔212に連続的に配設することにより、例えば、ワイヤーソー41の引き回しを単純化することができ、底版側孔11を効率的に解体することが可能となる。
また、地盤側穿孔機械42のヘッド部421の後進を利用して、地盤側孔21に対してワイヤーソー41を配設することにより、例えば、ワイヤーソー41を効率的に配設することができるので、底版1を効率的に解体することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(背面部の切断について)
また、上記実施の形態では、ワイヤーソー41を、図11に示すように、配設して背面部33を切断する場合について説明したが、これに限らない。例えば、実施の形態で説明した手法の代わりに、以下の第1の手法又は第2の手法を用いて、背面部を切断してもよい。
(背面部の切断について‐第1の手法)
まず、第1の手法について説明する。図13は、図6においてプーリー部及びワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。「第1の手法」は、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第2工程」であり、プーリー部71を用いて切断する手法である。「プーリー部」71とは、底版側孔111、112の下端部(−Z方向)に設置される滑車であり、また、ワイヤーソー41がかけまわされるものである。このプーリー部71の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、底版側孔11よりも小径となり、また、地盤側孔21が延在する方向(X軸方向)に沿って設けられている回転軸を中心に回転可能となり、また、棒状の支持部711の先端(−Z方向)に設けられており、また、当該支持部711にて底版側孔111、112の下端部に設置されるように構成されていることとする。なお、「支持部」711とは、プーリー部71を保持して底版側孔111、112の下端部に設置した状態で当該プーリー部71を支持する支持手段であり、例えば、底版1の上側(+Z方向)から任意の手法(例えば、固定用の装置又は器具を用いて固定する手法等)を用いて、所定位置(例えば、図13に示す位置)に固定可能となっているものである。
ここでは、例えば、作業員が、ワイヤーソー41をプーリー部71にかけまわした状態で、当該プーリー部71を上側(+Z方向)から底版側孔111、112の下端部(−Z方向)に配設して設置することにより、図13に示すように、ワイヤーソー41を、底版1の上面(+Z方向)を介して、底版側孔111、112の下端部の相互間に配設する。次に、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動(例えば、循環回転等)することにより、図13の白抜き矢印が示すように、ワイヤーソー41の一部を底版1の上側(+Z方向)から下側(−Z方向)に移動させることにより、背面部33Aを切断する。なお、この場合、背面部33Aは、相互に平行な底版側孔111、112によって定まる面(YZ平面に平行な面)上に形成されることになる。
このように構成することにより、ワイヤーソー41を、少なくとも、底版1の上面(外面)を介して、底版側孔111の下端部と底版側孔112の下端部との間に設けることにより、例えば、背面部33A(第3面)を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、底版側孔111及び底版側孔112が相互に平行に形成されている場合、これらの底版側孔111及び底版側孔112を含む平面状に背面部33Aを切断することが可能となる。
(背面部の切断について‐第2の手法)
次に、第2の手法について説明する。図14及び図15は、図6においてスチールワイヤが設けられた状態の底版の斜視図であり、図16は、図6においてワイヤーソーが設けられた状態の底版の斜視図である。「第2の手法」は、「切断工程において第3面を切断する場合」の「第3工程」であり、ワイヤーソー41を底版側孔111、112の下端部(−Z方向)相互間に配設することにより切断する手法である。
ここでは、例えば、作業員が、任意の手法を用いて、図14に示すように、スチールワイヤ43を、底版側孔111、地盤側孔211、地盤側孔212、及び底版側孔112の順に配設し、スチールワイヤ43の両端側(つまり、底版側孔111、112から上側(+Z方向)に露出している部分))を引っ張ることにより、図15に示すように、スチールワイヤ43の一部432を、解体部分55の下面(−Z方向)に沿って地盤2中を白抜きは印に示すように、底版側孔11側(+X方向)に移動させて、スチールワイヤ43の一部432を底版側孔111、112の下端部(−Z方向)の相互間に設ける。次に、作業員が、実施の形態で説明した場合と同様にして、スチールワイヤ43を用いて、図16に示すように、ワイヤーソー41を、底版側孔111、底版側孔111の下端部(−Z方向)及び底版側孔112の下端部(−Z方向)の相互間、及び底版側孔112に配設する。次に、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動(例えば、循環回転等)して、図16の白抜き矢印が示すように、ワイヤーソー41の一部を底版1の下側(−Z方向)から下側(+Z方向)に移動させることにより、背面部33Bを切断する。なお、この場合、背面部33Bは、相互に平行な底版側孔111、112によって定まる面(YZ平面に平行な面)上に形成されることになる。
このように構成することにより、ワイヤーソー41を、底版側孔111、底版側孔111の下端部及び底版側孔112の下端部の相互間、及び底版側孔112に配設することにより、例えば、背面部33B(第3面)を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、底版側孔111及び底版側孔112が相互に平行に形成されている場合、これらの底版側孔111及び底版側孔112を含む平面状に背面部33Bを切断することが可能となる。
(各面の切断の順序について)
また、上記実施の形態では、「(解体方法‐切断及び除去ステップ)」において、側面部31、32を切断した後に、背面部33を切断する場合について説明したが、これに限らない。例えば、背面部33を切断した後に、側面部31、32を切断してもよい。このように、背面部33を側面部31、32よりも先に切断する場合、まず、作業員が、実施の形態で説明した場合と同様にして、1本のワイヤーソー41を、地盤側孔211、底版側孔111、底版側孔112、及び地盤側孔212に連続的に配設し、作業員が、不図示のワイヤーソー装置を用いてこの配設されたワイヤーソー41を駆動させて、ワイヤーソー41の両端を開口部21Aを介して−X方向に引っ張って当該ワイヤーソー41の全体を底版側孔11側(+X方向)から地盤側孔21の開口部21A側(−X方向)に移動させることにより、背面部33を切断する。なお、この場合、実施の形態の場合とは異なり側面部31、32が未だ切断されていないので、ワイヤーソー装置を用いてワイヤーソー41を駆動して張力を付した直後に、前述の隙間にワイヤーソー41が配設されることはないが、ワイヤーソー41の一部が開口部21Aよりも高い位置である底版側孔111及び底版側孔112の上端側に配設されているので、ワイヤーソー41の両端を開口部21Aを介して−X方向に引っ張って移動させた場合、実施の形態で説明した場合と同様にして、背面部33が、相互に平行な底版側孔111、112によって定まる面(YZ平面に平行な面)に対して傾斜することになる。そして、この後、作業員が、実施の形態で説明した場合と同様にして、側面部31、32を切断することにより、図12の解体部分551と同様な形状の解体部分が切り出されることになる。
(スチールワイヤの利用について(その1))
また、上記実施の形態では、「(解体方法‐切断及び除去ステップ)」において、図10の背面部33を切断する場合において、図11の1本のワイヤーソー41を連続的に配設する場合、地盤側穿孔機械42を再度用いてスチールワイヤ43を配設する場合について説明したが、これに限らない。例えば、「(解体方法‐地盤側孔形成及びワイヤ配設ステップ)」で複数本のスチールワイヤを、底版側孔111及び地盤側孔211に連続的に配設した上で、ワイヤーソー41を配設する場合に、これらの複数本のスチールワイヤを(例えば、1本ずつ)個別に用いることとし、地盤側穿孔機械42を再度用いる工程を省略してもよい。具体的には、例えば、複数本配設したスチールワイヤの内の第1のスチールワイヤを用いて、図10に示すようにワイヤーソー41を配設して側面部31、32を切断した後に、第2のスチールワイヤ(複数本のスチールワイヤの内の第1のスチールワイヤとは異なるスチールワイヤ)を用いて、図11に示すようにワイヤーソー41を配設して背面部33を切断してもよい。つまり、ワイヤーソー41の引込み後も予備のスチールワイヤを、解体作業終了まで底版側孔111及び地盤側孔211に残置させてもよい。なお、この手法は、前述の「(各面の切断の順序について)」で説明した順序で切断する場合に適用してもよい。
(スチールワイヤの利用について)
また、スチールワイヤ以外の任意の長尺物(例えば、ロープ等)を当該スチールワイヤの代わりに用いて、ワイヤーソー41を配設してもよい。
(全体の解体について)
また、上記実施の形態の底版1全体については、任意の手法で解体してもよい。図17及び図18は、底版の平面図である。
例えば、底版1の各解体部分を図17(a)に示すように規定した上で、図1の解体部分52と同様にして解体部分81を切り出して除去した後に、解体部分82については、連続コアドリル工法で+X方向の面を切断し、地盤側孔21を設けてワイヤーソー41を配設することにより+Y方向の面を切断する。これらの手法又は実施の形態で説明した手法を用いて各解体部分を切り出して除去することにより、図17(b)に示すように、−X方向及び−Y方向の解体部分を切り出して除去する。次に、同様にして、図17(c)に示すように、+X方向及び+Y方向の解体部分を切り出して除去する。次に、図17(c)において、X軸方向に沿って3本の地盤側孔21と、Y軸方向に沿って3本の地盤側孔21を設けた上で、この地盤側孔21にワイヤーソー41を配設して底版1を切断して切り出す。この場合、図17(c)のX方向及びY方向各々についての4個ずつの合計16個の解体部分については、任意単位で切り出してもよい。例えば、Y軸方向に平行な3本の地盤側孔21の内の最も+X方向の1本の地盤側孔にワイヤーソー41を配設することにより、最も+X方向においてY軸方向に平行となっている4個の解体部分を切り出してもよい。なお、この図17(c)の場合、底版側孔11を設けることなく切断して各解体部分を切り出して除去することが可能となる。
また、例えば、底版1の各解体部分を図18(a)に示すように規定した上で、図1の解体部分52と同様にして解体部分91を切り出して除去した後に、図18(a)又は図18(b)に示すように、平面視三角形形状となるように地盤側孔21を設けて、また、任意で底版側孔11を設けて当該地盤側孔21又は底版側孔11にワイヤーソー41を配設して底版1を切断することにより、図11の背面部33に対応する部分を切断することなく、平面視三角形の底版1の解体部分を除去して解体することが可能となる。
(ワイヤーソーの配設について)
また、上記実施の形態では、スチールワイヤ43を用いてワイヤーソー41を配設する場合について説明したが、これに限らない。例えば、スチールワイヤ43を用いずに、ワイヤーソー41を直接配設してもよい。具体的には、ワイヤーソー41の端部に図8の取付部431を設けた上で、地盤側穿孔機械42を後進させることにより、ワイヤーソー41を直接的に配設してもよい。また、例えば、地盤側穿孔機械42を用いずに、ワイヤーソー41を配設してもよい。具体的には、ワイヤーソー41の端部を長尺棒に着脱可能に引っ掛けて固定した上で、当該長尺棒を図6の開口部21Aから地盤側孔21に挿入することにより、ワイヤーソー41の端部を底版側孔11の下端部(−Z方向)に配設した上で、ワイヤーソー41の端部から長尺棒を外し、底版1の上側(+Z方向)から底版側孔11を介して保持手段(例えば、小型フック又はつかみ棒等)を用いてワイヤーソー41の端部を底版側孔11を介して外部に設けることにより、ワイヤーソー41を底版側孔11及び地盤側孔21に配設してもよい。なお、この場合、ワイヤーソー41の端部に、保持手段で保持し易くするための被保持部(例えば、環状の構成)を設けてもよい。また、逆に、ワイヤーソー41の端部を、底版1の上側(+Z方向)から底版側孔11の下端部(−Z方向)に配設した上で、開口部21Aから地盤側孔21に保持手段を挿入してワイヤーソー41の端部を保持して、地盤側孔21の外部に設けることにより、ワイヤーソー41を底版側孔11及び地盤側孔21に配設してもよい。
(付記)
付記1のコンクリート構造物の解体方法は、隣接層と隣接するコンクリート構造物の解体方法であって、前記隣接層と前記コンクリート構造物との境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に穿孔することにより、前記コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される隣接層側配設孔を形成する隣接層側配設孔形成ステップと、前記隣接層側配設孔形成ステップにて形成された前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設し、配設された前記切断用ワイヤを用いて前記コンクリート構造物の一部を切断して前記コンクリート構造物の除去対象部分を切り出す切出ステップと、を含む。
付記2のコンクリート構造物の解体方法は、付記1に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切出ステップの前に、前記コンクリート構造物を前記境界と交差する方向に穿孔することにより、前記切断用ワイヤが配設されるコンクリート構造物側配設孔を形成するコンクリート構造物側配設孔形成ステップ、を含み、前記コンクリート構造物側配設孔と前記隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記切出ステップでは、前記隣接層側配設孔及び前記コンクリート構造物側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設する。
付記3のコンクリート構造物の解体方法は、付記2に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記コンクリート構造物側配設孔である第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を形成し、前記隣接層側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記隣接層側配設孔である第1隣接層側配設孔及び第2隣接層側配設孔を形成し、前記第1コンクリート構造物側配設孔と前記第1隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記第2コンクリート構造物側配設孔と前記第2隣接層側配設孔とは相互に連通しており、前記切出ステップは、前記コンクリート構造物における前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔を含む第1面と、前記コンクリート構造物における前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔を含む第2面と、前記コンクリート構造物における前記第1面及び前記第2面の間の第3面であって、前記第1面及び前記第2面と直交する前記第3面とを切断する切断工程、を含み、前記切断工程において前記第1面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第1面を切断し、前記切断工程において前記第2面を切断する場合、前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第2面を切断し、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、少なくとも前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に前記切断用ワイヤを配設することにより、前記第3面を切断する。
付記4のコンクリート構造物の解体方法は、付記3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1隣接層側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第2コンクリート構造物側配設孔、及び前記第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、前記第3面を切断する。
付記5のコンクリート構造物の解体方法は、付記3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部に設置されるプーリー部であって前記切断用ワイヤがかけまわされる前記プーリー部を介して、前記切断用ワイヤの一部を、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記切断用ワイヤを、少なくとも、前記コンクリート構造物の外面を介して、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けて、前記第3面を切断する。
付記6のコンクリート構造物の解体方法は、付記3に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記第3面を切断する。
付記7のコンクリート構造物の解体方法は、付記2から6の何れか一項に記載のコンクリート構造物の解体方法において、前記隣接層は地盤側の層であり、前記コンクリート構造物は、前記隣接層の上側に設けられており、前記隣接層側配設孔形成ステップは、前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップの後に行われ、前記隣接層側配設孔形成ステップでは、地盤側穿孔機械のヘッド部を、前記境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に前記コンクリート構造物側配設孔まで前進させて穿孔することにより前記隣接層側配設孔を形成し、前記切出ステップでは、形成された前記隣接層側配設孔における前記ヘッド部の後進を利用して、前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設する。
(付記の効果)
付記1に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、コンクリート構造物に切断用ワイヤを配設し、配設された切断用ワイヤを用いてコンクリート構造物の一部を切断してコンクリート構造物の除去対象部分を切り出すことにより、例えば、ワイヤーソー装置等の切断用ワイヤを用いて除去対象部分を切り出すことができるので、連続孔を設ける作業が不要となり、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
付記2に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、隣接層側配設孔及びコンクリート構造物側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、例えば、コンクリート構造物の様々な箇所を切断することができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
付記3に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、第1面、第2面、及び第3面を切断する切断工程を含むことにより、例えば、コンクリート構造物の3個の面を切断することにより、除去対象部分を切り出すことができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。また、例えば、この第1面、第2面、及び第3面を切断する切断工程を繰り返し行うことにより、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
付記4に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、第1隣接層側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔、第2コンクリート構造物側配設孔、及び第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、例えば、切断用ワイヤーの引き回しを単純化することができ、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
付記5に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、少なくとも、コンクリート構造物の外面を介して、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けることにより、例えば、第3面を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔が相互に平行に形成されている場合、これらの第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を含む平面状に第3面を切断することが可能となる。
付記6に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、切断用ワイヤを、第1コンクリート構造物側配設孔、第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び第1コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、例えば、第3面を想定通りに切断することが可能となる。特に、例えば、第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔が相互に平行に形成されている場合、これらの第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を含む平面状に第3面を切断することが可能となる。
付記7に記載のコンクリート構造物の解体方法によれば、地盤側穿孔機械のヘッド部の後進を利用して、隣接層側配設孔に対して切断用ワイヤを配設することにより、例えば、切断用ワイヤを効率的に配設することができるので、コンクリート構造物を効率的に解体することが可能となる。
1 底版
2 地盤
11 底版側孔
21 地盤側孔
21A 開口部
31 側面部
32 側面部
33 背面部
33A 背面部
33B 背面部
34 正面部
41 ワイヤーソー
42 地盤側穿孔機械
43 スチールワイヤ
51 解体部分
52 解体部分
53 解体部分
54 解体部分
55 解体部分
56 解体部分
57 解体部分
58 解体部分
59 解体部分
60 解体部分
61 解体部分
62 解体部分
63 解体部分
64 解体部分
65 解体部分
71 プーリー部
81 解体部分
82 解体部分
91 解体部分
111 底版側孔
112 底版側孔
211 地盤側孔
212 地盤側孔
421 ヘッド部
422 本体部
423 ホース部
431 取付部
432 一部
551 解体部分
711 支持部
Sp1 作業スペース
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンクリート構造物の解体方法は、隣接層と隣接するコンクリート構造物の解体方法であって、前記隣接層と前記コンクリート構造物との境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に穿孔することにより、前記コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される隣接層側配設孔を前記隣接層に形成する隣接層側配設孔形成ステップと、前記隣接層側配設孔形成ステップにて形成された前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設し、配設された前記切断用ワイヤを用いて前記コンクリート構造物の一部を切断して前記コンクリート構造物の除去対象部分を切り出す切出ステップと、を含む。

Claims (7)

  1. 隣接層と隣接するコンクリート構造物の解体方法であって、
    前記隣接層と前記コンクリート構造物との境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に穿孔することにより、前記コンクリート構造物を切断するための切断用ワイヤが配設される隣接層側配設孔を形成する隣接層側配設孔形成ステップと、
    前記隣接層側配設孔形成ステップにて形成された前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設し、配設された前記切断用ワイヤを用いて前記コンクリート構造物の一部を切断して前記コンクリート構造物の除去対象部分を切り出す切出ステップと、
    を含むコンクリート構造物の解体方法。
  2. 前記切出ステップの前に、前記コンクリート構造物を前記境界と交差する方向に穿孔することにより、前記切断用ワイヤが配設されるコンクリート構造物側配設孔を形成するコンクリート構造物側配設孔形成ステップ、を含み、
    前記コンクリート構造物側配設孔と前記隣接層側配設孔とは相互に連通しており、
    前記切出ステップでは、前記隣接層側配設孔及び前記コンクリート構造物側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設することにより、前記コンクリート構造物に前記切断用ワイヤを配設する、
    請求項1に記載のコンクリート構造物の解体方法。
  3. 前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記コンクリート構造物側配設孔である第1コンクリート構造物側配設孔及び第2コンクリート構造物側配設孔を形成し、
    前記隣接層側配設孔形成ステップでは、前記除去対象部分の外形に対応する間隔を隔てて形成される1組の前記隣接層側配設孔である第1隣接層側配設孔及び第2隣接層側配設孔を形成し、
    前記第1コンクリート構造物側配設孔と前記第1隣接層側配設孔とは相互に連通しており、
    前記第2コンクリート構造物側配設孔と前記第2隣接層側配設孔とは相互に連通しており、
    前記切出ステップは、前記コンクリート構造物における前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔を含む第1面と、前記コンクリート構造物における前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔を含む第2面と、前記コンクリート構造物における前記第1面及び前記第2面の間の第3面であって、前記第1面及び前記第2面と直交する前記第3面とを切断する切断工程、を含み、
    前記切断工程において前記第1面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第1隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第1面を切断し、
    前記切断工程において前記第2面を切断する場合、前記第2コンクリート構造物側配設孔及び前記第2隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを連続的に配設することにより、前記第2面を切断し、
    前記切断工程において前記第3面を切断する場合、少なくとも前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に前記切断用ワイヤを配設することにより、前記第3面を切断する、
    請求項2に記載のコンクリート構造物の解体方法。
  4. 前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1隣接層側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第2コンクリート構造物側配設孔、及び前記第2隣接層側配設孔に連続的に配設することにより、前記第3面を切断する、
    請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法。
  5. 前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部に設置されるプーリー部であって前記切断用ワイヤがかけまわされる前記プーリー部を介して、前記切断用ワイヤの一部を、前記第1コンクリート構造物側配設孔及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記切断用ワイヤを、少なくとも、前記コンクリート構造物の外面を介して、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部と前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部との間に設けて、前記第3面を切断する、
    請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法。
  6. 前記切断工程において前記第3面を切断する場合、前記切断用ワイヤを、前記第1コンクリート構造物側配設孔、前記第1コンクリート構造物側配設孔の下端部及び前記第2コンクリート構造物側配設孔の下端部の相互間、及び前記第2コンクリート構造物側配設孔に配設することにより、前記第3面を切断する、
    請求項3に記載のコンクリート構造物の解体方法。
  7. 前記隣接層は地盤側の層であり、
    前記コンクリート構造物は、前記隣接層の上側に設けられており、
    前記隣接層側配設孔形成ステップは、前記コンクリート構造物側配設孔形成ステップの後に行われ、
    前記隣接層側配設孔形成ステップでは、地盤側穿孔機械のヘッド部を、前記境界における前記隣接層側を前記境界に沿う方向に前記コンクリート構造物側配設孔まで前進させて穿孔することにより前記隣接層側配設孔を形成し、
    前記切出ステップでは、形成された前記隣接層側配設孔における前記ヘッド部の後進を利用して、前記隣接層側配設孔に対して前記切断用ワイヤを配設する、
    請求項2から6の何れか一項に記載のコンクリート構造物の解体方法。
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