JP2021059282A - 鉄道車両用座席 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄道車両のリクライニング可能な座席において、後座席のユーザのための空間の減少を防止する。【解決手段】鉄道車両用座席は、鉄道車両の客室に設けられた脚台に固定されるシェル座部と、シェル座部に一体に形成され且つシェル座部に連続してシェル座部の後側から上方に延びたシェル背部とを有するシェルと、シェル座部に支持される少なくとも1つの座フレームと、シェル座部に対して座フレームを前後変位自在に接続する少なくとも1つの前後スライド機構と、座フレームを上方から覆うように座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートクッションと、シェル背部を前側から覆い、下部が座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートバックと、シェル背部の前面に設けられ、シートバックの上部をシェル背部の前面に沿って上下変位させる少なくとも1つの上下スライド機構と、を備え、座フレームの前後変位に連動してシートバックの上部が上下変位する。【選択図】図8

Description

本発明は、鉄道車両用座席に関する。
特許文献1には、鉄道車両用の座席が開示されている。この座席は、リクライニング機構を備え、シートバックが下部を回動支点として傾動することでシートバックの傾斜角度を調節できるようになっている。
特開2012−206638号公報
しかし、リクライニング時のシートバックは、その上部が後方に移動するように傾動するため、シートバックが後座席に近づくことになり、後座席のユーザのための空間が減少してしまうことになる。
そこで本発明は、鉄道車両のリクライニング可能な座席において、後座席のユーザのための空間の減少を防止できる構成を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る鉄道車両用座席は、鉄道車両の客室に設けられた脚台に設置される座席であって、前記脚台に固定されるシェル座部と、前記シェル座部に一体に形成され且つ前記シェル座部に連続して前記シェル座部の後側から上方に延びたシェル背部とを有するシェルと、前記シェル座部に支持される少なくとも1つの座フレームと、前記シェル座部に対して前記座フレームを前後変位自在に接続する少なくとも1つの前後スライド機構と、前記座フレームを上方から覆うように前記座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートクッションと、前記シェル背部を前側から覆い、下部が前記座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートバックと、前記シェル背部の前面に設けられ、前記シートバックの上部を前記シェル背部の前面に沿って上下変位させる少なくとも1つの上下スライド機構と、を備え、前記座フレームの前後変位に連動して前記シートバックの上部が上下変位する。
前記構成によれば、座フレームの前後変位に連動してシートバックの上部が上下変位する。すなわち、座フレームを前方にスライドさせれば、シートクッションとシートバックの下部とが前方に移動するとともにシートバックの上部が下方に移動するので、シートバックが傾動してリクライニングされる。そして、シートバックのリクライニング時には、シートバックの後側にあるシェル背部はシェル座部と一体に形成されていてリクライニングしないので、後座席のユーザのための空間の減少を防止できる。
本発明によれば、鉄道車両のリクライニング可能な座席において、後座席のユーザのための空間の減少を防止できる構成を提供することができる。
実施形態に係る鉄道車両用座席の斜視図である。 図1に示す鉄道車両用座席の分解斜視図である。 図1に示す鉄道車両用座席においてシートバックの一部とシートクッションとを除いた図である。 シートバックの接続箇所を拡大して示す拡大側面図である。 図1に示す前後スライド機構の後方斜視図である。 前後スライド機構のスライド動作を示す側面図であり、(A)は座フレームが移動範囲における後端位置に位置する状態であり、(B)は座フレームが移動範囲における前端位置に位置する状態である。 第2レールと第2ガイドとの接触箇所を拡大して示す拡大側面図である。 図1に示す鉄道車両用座席のリクライニング動作を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る鉄道車両用座席1の斜視図である。鉄道車両用座席1は、鉄道車両の客室に設けられた脚台2に設置されるリクライニング可能な座席となっている。なお、以下の説明における方向の概念は、鉄道車両用座席1に着座した乗客(ユーザ)の見る方向を基準とする。
本実施形態では、鉄道車両用座席1は、二名の乗客が着座可能となっている。鉄道車両用座席1は、脚台2に固定されたシェル10と、左右方向に並ぶ2つのシートクッション3、左右方向に並ぶ2つのシートバック20、左右方向に並ぶ2つのヘッドレスト4を有する。シートクッション3、シートバック20およびヘッドレスト4は、シェル10に支持されており、それぞれ、鉄道車両用座席1に着座した乗客の尻部、背部および頭部を支える。
図2は、鉄道車両用座席1の分解斜視図である。なお、図2で、シートクッション3、シートバック20およびヘッドレスト4は省略している。図2に示すように、シェル10は、シェル座部11、シェル背部12、および3つの肘掛部13a,13b,14を有する。シェル座部11は、水平に広がる略板状をなしており、脚台2に固定される。
シェル背部12は、シェル座部11に連続して一体に形成される。また、シェル背部12は、シェル座部11に連続してシェル座部11の後側から上方に延びる。より詳しくは、シェル背部12は、シェル座部11の後側の端縁部から上方に延びる略板状をなしている。シェル背部12の上部に、当該シェル背部12の上部を前方から覆うように2つのヘッドレスト4(図1参照)が取り付けられる。また、シェル背部12の背面に、2つの鉄道車両用テーブル5が左右方向に並ぶように取り付けられる。
シェル座部11およびシェル背部12を左右方向両側から挟むように、鉄道車両用座席1の左右方向両端部に肘掛部13a,13bが位置する。肘掛部13a,13bは、シェル座部11とシェル背部12と一体に形成される。肘掛部13a,13bは、シェル背部12の下部とシェル座部11の後部とに接続されている。シェル10は、繊維強化樹脂部材と、繊維強化樹脂部材に結合される補強部材とを用いて形成されている。
また、シェル背部12の前面における左右方向中央に、肘掛部14が接続されている。具体的には、シェル背部12の前面における左右方向中央には、接続部15が前方に突き出るように設けられている(図3および4も参照)。肘掛部14の基端部が、接続部15を通過するように左右方向に延びる軸を中心に回動可能に接続部15に接続されている。そして、肘掛部14は、2つのシートバック20の間を通過するようにシェル背部12から前方に延びる展開位置と、当該展開位置から上方に回動して2つのシートバック20の間の後側に格納された格納位置との間で自由に回動可能となっている。
シェル座部11には、左右方向に並ぶ2つの座フレーム30が支持されている。各座フレーム30は、平面視して略矩形状に形成されており、左右方向に延びる前フレーム部31と、前フレーム部31の後方で左右方向に延びる後フレーム部32と、前フレーム部31および後フレーム部32の左端部同士をつなぐ左フレーム部33と、前フレーム部31および後フレーム部32の右端部同士をつなぐ右フレーム部34とを有する。なお、後フレーム部32には、後述する被係合部35が設けられている。2つの座フレーム30の各々に、当該座フレーム30を上方から覆うようにシートクッション3(図1参照)が取り付けられる。
また、シェル背部12の前面における肘掛部13a,13bより上方には、左右方向に並ぶ2つの取付機構40が設けられている。2つの取付機構40は、それぞれ、シェル背部12に対して2つのシートバック20を接続する。
図3は、鉄道車両用座席1においてシートバック20の一部とシートクッション3とを除いた図である。また、図4は、シートバック20の接続箇所を拡大して示す拡大側面図である。シートバック20の前面および背面は、側面視で前方に凸なアーチ形状を有する(図1も参照)。シートバック20は、その輪郭に沿った形状を有するアルミ製のパイプからなる枠体21と、枠体21を覆うように枠体21に取り付けられて背凭れ面を形成する表皮22(図1参照)とを有する。なお、図3および4では、シートバック20の表皮22や肘掛部14などを省略している。
枠体21の上部は、取付機構40によりシェル背部12に対して取り付けられ、枠体21の下部は、座フレーム30の後部に取り付けられる。具体的には、シートバック20は、第1係合部23および第2係合部24を有しており、これら第1係合部23および第2係合部24は、それぞれ、取付機構40の被係合部41および座フレーム30の被係合部35と係合する。
第1係合部23は、枠体21の上部に位置しており、取付機構40の被係合部41に対して着脱自在に係合する。また、第2係合部24は、枠体21の下部に位置している。また、座フレーム30の後フレーム部32には、左右方向に間隔をあけて2つの被係合部35が設けられている。第2係合部24は、座フレーム30の被係合部35に対して着脱自在に係合する。本実施形態では、第2係合部24は、枠体21の一部であり、各被係合部35の上下方向に開口した凹部に圧入されて係合する。
上述した取付機構40は、シェル背部12の前面に対して隙間を空けて設置されるシートバック20の上部を、シェル背部12の前面に沿うように上下変位させる。すなわち、取付機構40は、シェル背部12の前面に対してシートバック20の上部を上下変位自在に接続している。具体的には、取付機構40は、シェル背部12に固定されたレール42を有する。レール42は、被係合部41を上下方向に摺動自在に支持している。取付機構40は、本発明の「上下スライド機構」として機能する。また、本実施形態の鉄道車両用座席1は、シェル座部11に対して座フレーム30を前後変位自在に接続する2つの前後スライド機構50を備えている。
図5は、前後スライド機構50の後方斜視図である。図6(A)および6(B)は前後スライド機構50のスライド動作を示す側面図であり、図6(A)は、座フレーム30が移動範囲における後端位置P1に位置する状態であり、図6(B)は座フレーム30が移動範囲における前端位置P2に位置する状態である。2つの前後スライド機構50は、座フレーム30における左フレーム部33の真下と右フレーム部34の真下にそれぞれ設けられている。前後スライド機構50は、所定の後端位置P1と所定の前端位置P2との間で座フレーム30を前後変位させる。各前後スライド機構50は、第1スライド部51と、第1スライド部51の前側に配置された第2スライド部52とを有する。
第1スライド部51は、シェル座部11に対して座フレーム30の後部を前後方向にスライドする。第1スライド部51は、第1レール61と第1ガイド62とを含む。第1レール61は、前下がりの傾斜となるように前後方向に延びており、シェル座部11の上面に固定されている。第1ガイド62は、第1レール61に前後方向に摺動自在に支持される。
本実施形態では、第1スライド部51は、シェル座部11に対して座フレーム30を左右方向に延びる軸回りに回動可能に、座フレーム30の後部とシェル座部11とを連結している。本実施形態では、第1ガイド62が回動機構を備える。具体的には、第1ガイド62は、座フレーム30の後部に固定された固定ブラケット63と、第1レール61を摺動する摺動ブラケット64と、固定ブラケット63と摺動ブラケット64とを連結する連結ピン65とを有する。2つの前後スライド機構50の固定ブラケット63は、左フレーム部33の後端部および右フレーム部34の後端部にそれぞれ固定されている。また、固定ブラケット63は、座フレーム30から下方に突出している。また、摺動ブラケット64は、第1レール61に摺動自在に支持され、第1レール61から上方に突出している。第1レール61は、摺動ブラケット64のスライド範囲において摺動ブラケット64を離間不能に保持している。連結ピン65は、左右方向に延びており、摺動ブラケット64に対して固定ブラケット63を回動自在に連結する。
第2スライド部52は、シェル座部11に対して座フレーム30の前部を前後方向にスライドする。第2スライド部52は、第2レール71と第2ガイド72とを含む。第2レール71は座フレーム30の下部に固定されている。より詳しくは、2つの前後スライド機構50のうちの一方の前後スライド機構50の第2レール71は、左フレーム部33の前端部から中央部にかけて延びるように、左フレーム部33の下部に固定されており、2つの前後スライド機構50のうちの他方の前後スライド機構50の第2レール71は、右フレーム部34の前端部から中央部にかけて延びるように、右フレーム部34の下部に固定されている。
第2ガイド72は、シェル座部11の上面に固定されており、第2レール71を摺動自在に支持する。第2ガイド72は、第2レール71に対して離間可能となっている。具体的には、第2ガイド72は、正面視して上下方向に開口した凹溝を有し、この凹溝の底の面上で第2レール71が摺動する。このように、第2ガイド72が第2レール71に対して離間可能となっているため、第1スライド部51の連結ピン65を中心に座フレーム30が上方に回動可能となっている。
また、本実施形態では、前後スライド機構50は、図6(B)に示す前端位置P2にある座フレーム30の姿勢が、図6(A)に示す後端位置P1にある座フレーム30の姿勢よりも後方且つ下方に向けて傾斜するように構成されている。具体的には、図6(A)および6(B)に示す第1レール61は、前方且つ下方に向けて傾斜している。このため、座フレーム30が後端位置P1から前端位置P2へと移動するにつれて、第2レール71と第2ガイド72との接触位置の高さが維持されたまま、第1レール61と第1ガイド62との接触位置の高さが下方に移動する。このため、前端位置P2にあるときの座フレーム30の姿勢は、後端位置P1にあるときの座フレーム30の姿勢に比べて後ろ側に傾く。
図7は、第2レール71と第2ガイド72との接触箇所を拡大して示す拡大側面図である。図7に示すように、第2レール71に対する第2ガイド72の摺動面は、側面視して上に凸に緩やかに湾曲している。また、図7には、座フレーム30が後端位置P1にあるときの第2レール71が実線で、座フレーム30が前端位置P2にあるときの第2レール71’が二点鎖線で示されている。座フレーム30が後端位置P1から前端位置P2へと移動するにつれて、座フレーム30に固定された第2レール71は後ろ側に傾き、これに伴い第2ガイド72における第2レール71との接触箇所は変化する。第2ガイド72の摺動面が側面視して湾曲形状を呈しているため、座フレーム30がシェル座部11に対して前後方向にスライド動作する範囲内のいずれの位置にある場合でも、第2ガイド72と第2レール71との接触箇所での応力を分散させることができる。
なお、本実施形態では、シェル座部11上であって、シートクッション3の下方には、前後方向における座フレーム30の位置を調節するための調節機構(図示せず)が設けられている。調節機構は、座席(例えば肘掛部13a,13bなど)に設けられた所定の操作部(例えばレバー、ボタンなど)をユーザが操作することによって、シートクッション3および座フレーム30を前後方向における当該ユーザの好みの位置に調節(固定)するものである。すなわち、操作部がユーザに操作されることで、前後スライド機構50によりシェル座部11に対して座フレーム30が前後変位自在となる。調節機構には、従来の座席のリクライニング機構と同様の機構を採用できる。例えば、調節機構は、シートクッション3の前後方向の位置を数段階で調節するものであってもよいし、無段階で調節するものであってもよい。また、調節機構は、例えば機械式、油圧式、空圧式、電動式などいずれの機構であってもよい。
以上に説明したように、前後スライド機構50によりシェル座部11に対して座フレーム30が前後変位自在であり、また、取付機構40により、シェル背部12に対してシートバック20の上部を上下変位自在に接続している。このため、座フレーム30の前後変位に連動して、シートバック20の上部が上下変位する。このように、本実施形態に係る鉄道車両用座席1は、前後スライド機構50と取付機構40とが連動することにより、シートバック20が傾動するリクライニング動作を実現する。
図8(A)および8(B)は、鉄道車両用座席1のリクライニング動作を示す側面図である。図8(A)は、座フレーム30が後端位置P1にあるときの鉄道車両用座席1の状態を示し、図8(B)は、座フレーム30が前端位置P2にあるときの鉄道車両用座席1の状態を示す。座フレーム30を前方にスライドさせれば、ヘッドレスト4の位置はそのままで、シートクッション3とシートバック20の下部とが前方に移動するとともにシートバック20の上部がシェル背部12の前面に沿って下方に移動する。このように、座フレーム30の前方への変位に連動してシートバック20の上部が下方に移動するため、シートバック20が傾動してリクライニングされる。また、本実施形態では、シートバック20のリクライニング時に、シートバック20の後側にあるシェル背部12はシェル座部11と一体に形成されていてリクライニングしないので、後座席のユーザのための空間の減少を防止できる。
また、本実施形態では、前後スライド機構50は、前端位置P2にある座フレーム30の姿勢が、後端位置P1にある座フレーム30の姿勢よりも後方且つ下方に向けて傾斜するように構成されている。このため、シートバック20のリクライニング時にシートクッション3が後傾するので、リクライニング時にユーザの臀部が前方にずれることが防がれ、座り心地を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1レール61が前方且つ下方に向けて傾斜していているため、リクライニング時にシートクッション3が後傾する構造をシンプルな構成にて実現できる。
また、本実施形態では、第2レール71に対する第2ガイド72の摺動面は、側面視して上に凸に湾曲しているため、第2ガイド72の摺動面が第2レール71から受ける応力を分散させて、第2ガイド72の破損を抑制できる。
また、本実施形態では、複数のシートクッション3が、1つのシェル座部11で支持され、複数のシートバック20が、1つのシェル背部12で支持されている。このため、左右に並んだ複数の着座領域に対して1つのシェル10が設けられるので、部品点数および組立工数を削減できる。
また、本実施形態では、肘掛部13a,13bがシェル座部11およびシェル背部12と一体に形成されているので、部品点数および組立工数を削減できる。
また、本実施形態では、肘掛部13a,13bは、シェル背部12の下部とシェル座部11の後部とに接続されている。このため、肘掛部13a,13bがシェル座部11およびシェル背部12を補強する役目を兼ねるので、シェル10の補強の必要性を抑えることができる。
また、本実施形態では、シェル10は、繊維強化樹脂部材と、繊維強化樹脂部材に結合される補強部材とを用いて形成されている。このため、シェル10が主に繊維強化樹脂で形成されるので、軽量化を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。
例えば第1レール61が前方且つ下方に向けて傾斜する代わりに、座フレーム30に固定された第2レール71が後方且つ下方に向けて傾斜していてもよい。この場合にも、リクライニング時にシートクッション3が後傾する構造を実現できる。また、前後スライド機構50は、前端位置P2にある座フレーム30の姿勢が、後端位置P1にある座フレーム30の姿勢よりも後方且つ下方に向けて傾斜するように構成されていなくてもよく、例えば第1レール61および第2レール71の双方が水平に延びていてもよい。
また、本発明における前後スライド機構の構成は、上記実施形態で説明されたものに限定されない。第1レール61、第1ガイド62、第2レール71、第2ガイド72の位置、構成、形状も上記実施形態で説明されたものに限定されない。例えば第1ガイド62は、固定ブラケット63および摺動ブラケット64の一方または双方を有さなくてもよいし、第2ガイド72の摺動面が側面視して湾曲していなくてもよい。また、前後スライド機構50は、第1スライド部51と第2スライド部52を有する構成であったが、1つのスライド部により構成されてもよい。すなわち、前後スライド機構50のスライド部は、シェル座部11および座フレーム30の一方に固定された1つのレールと、シェル座部11および座フレーム30の他方に固定され且つ前記レールを摺動自在に支持する1つのガイドとを含む構成であってもよい。この場合、ガイドは回動機構を備えなくてもよい。
また、上記実施形態では、1つのシェル座部11で2つのシートクッション3および2つのシートバック20が支持されていたが、1つのシェル座部11で支持されるシートクッション3およびシートバック20の各々の数は、1つでもよいし3つ以上でもよい。また、肘掛部13a,13bがシェル座部11およびシェル背部12と一体に形成されていなくてもよく、肘掛部13a,13bはシェル座部11またはシェル背部12とは別部材として形成されてもよい。また、肘掛部13a,13bはシェル座部11およびシェル背部12の一方にのみ接続されてもよい。また、シェル10は、繊維強化樹脂部材と、繊維強化樹脂部材に結合される補強部材とを用いて形成されていたが、シェル10は、別の部材を用いて形成されていてもよい。
1 :鉄道車両用座席
2 :脚台
3 :シートクッション
10 :シェル
11 :シェル座部
12 :シェル背部
13a :肘掛部
13b :肘掛部
20 :シートバック
21 :枠体
22 :表皮
23 :第1係合部
24 :第2係合部
30 :座フレーム
35 :被係合部
40 :取付機構(上下スライド機構)
41 :被係合部
42 :レール
50 :前後スライド機構
51 :第1スライド部
52 :第2スライド部
61 :第1レール
62 :第1ガイド
63 :固定ブラケット
64 :摺動ブラケット
65 :連結ピン
71 :第2レール
72 :第2ガイド

Claims (9)

  1. 鉄道車両の客室に設けられた脚台に設置される座席であって、
    前記脚台に固定されるシェル座部と、前記シェル座部に一体に形成され且つ前記シェル座部に連続して前記シェル座部の後側から上方に延びたシェル背部とを有するシェルと、
    前記シェル座部に支持される少なくとも1つの座フレームと、
    前記シェル座部に対して前記座フレームを前後変位自在に接続する少なくとも1つの前後スライド機構と、
    前記座フレームを上方から覆うように前記座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートクッションと、
    前記シェル背部を前側から覆い、下部が前記座フレームに取り付けられる少なくとも1つのシートバックと、
    前記シェル背部の前面に設けられ、前記シートバックの上部を前記シェル背部の前面に沿って上下変位させる少なくとも1つの上下スライド機構と、を備え、
    前記座フレームの前後変位に連動して前記シートバックの上部が上下変位する、鉄道車両用座席。
  2. 前記座フレームの前方への変位に連動して前記シートバックの上部が下方に移動してリクライニングする、請求項1に記載の鉄道車両用座席。
  3. 前記前後スライド機構は、所定の前端位置と所定の後端位置との間で前記座フレームを前後変位させ、
    前記前後スライド機構は、前記前端位置にある前記座フレームの姿勢が、前記後端位置にある前記座フレームの姿勢よりも後方且つ下方に向けて傾斜するように構成されている、請求項1または2に記載の鉄道車両用座席。
  4. 前記前後スライド機構は、第1スライド部と、前記第1スライド部の前側に配置された第2スライド部とを有し、
    前記第1スライド部は、前記シェル座部に固定された第1レールと、前記座フレームに固定され且つ前記第1レールに摺動自在に支持される第1ガイドと、を含み、
    前記第2スライド部は、前記座フレームに固定された第2レールと、前記シェル座部に固定され且つ前記第2レールを摺動自在に支持する第2ガイドと、を含み、
    前記第1レールは、前方且つ下方に向けて傾斜している、請求項3に記載の鉄道車両用座席。
  5. 前記第2レールに対する前記第2ガイドの摺動面は、側面視して上に凸に湾曲している、請求項4に記載の鉄道車両用座席。
  6. 前記少なくとも1つの座フレームは、前記シェル座部に左右に並んで配置された複数の座フレームを含み、
    前記少なくとも1つの前後スライド機構は、前記シェル座部に対して前記複数の座フレームをそれぞれ接続する複数のスライド機構を含み、
    前記少なくとも1つのシートクッションは、前記複数の座フレームにそれぞれ取り付けられる複数のシートクッションを含み、
    前記少なくとも1つのシートバックは、前記複数の座フレームにそれぞれ取り付けられる複数のシートバックを含み、
    前記少なくとも1つの上下スライド機構は、前記シェル背部の前面に設けられ前記複数のシートバックの上部をそれぞれ前記シェル背部の前面に沿って上下変位させる複数の上下スライド機構を含み、
    前記複数のシートクッションは、1つの前記シェル座部で支持され、前記複数のシートバックは、1つの前記シェル背部で支持されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の鉄道車両用座席。
  7. 前記シェルは、前記シェル座部と前記シェル背部と一体に形成された肘掛部を更に有する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の鉄道車両用座席。
  8. 前記肘掛部は、前記シェル背部の下部と前記シェル座部の後部とに接続されている、請求項7に記載の鉄道車両用座席。
  9. 前記シェルは、繊維強化樹脂部材と、前記繊維強化樹脂部材に結合される補強部材とを用いて形成されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の鉄道車両用座席。
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