JP2021059230A - 車体構造部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な剛性を担保しつつ軽量化を図ることが可能な車体構造部材を得る。【解決手段】リアサイドメンバ20において、サスメン取付部56よりも前方側に設けられた上り傾斜壁部72と当該サスメン取付部56を繋ぐ壁部76を設けている。壁部76は、上り傾斜壁部72からサスメン取付部56側へ向かって屈曲して形成されているため、当該壁部76が設けられた分、上り傾斜壁部72におけるサスメン取付部56周りの断面積は小さくなり、サスメン取付部56の剛性は低くなるが、上り傾斜壁部72と壁部76とを架け渡すリブ78を設けることで、当該サスメン取付部56の剛性を担保している。また、リアサイドメンバ20において、壁部76が形成されたことで、奥壁部40の深さが浅くなり、結果的に押出しピン座92の高さが低くなる。これにより、当該押出しピン座92の根元部に肉だまり部を設ける必要はなく、その分、軽量化を図ることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車体構造部材に関する。
特許文献1には、アルミダイキャストで形成されたサイドメンバに関する技術が開示されている。上記先行技術では、サイドメンバにリブを設けることによって、当該サイドメンバの剛性を向上させている。
特許5606539号公報
しかしながら、上記先行技術では、例えば、リブ同士が鋭角に交差する等、リブの設定の仕方によっては、成形時における材料の流動性等を考慮して、リブの根元部に厚肉部(以下、「肉だまり」という)を設ける必要が生じる。この場合、当該肉だまりを設けた分、当該サイドメンバは重量増となってしまう。
本発明は、上記事実を考慮し、必要な剛性を担保しつつ軽量化を図ることが可能な車体構造部材を提供することが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車体構造部材は、車両前後方向に沿って延在された車体構造部材であって、他部材が連結され少なくとも車両前後方向に沿った荷重が入力される連結部よりも車両前後方向の前方側又は後方側に設けられ、車両前後方向に沿って形成された縦壁部と、前記縦壁部よりも前記連結部側において車両前後方向に沿って形成され、前記縦壁部と前記連結部とを繋ぐ壁部と、前記壁部と前記縦壁部を架け渡すリブと、を有している。
請求項1に記載の本発明に係る車体構造部材は、車両前後方向に沿って延在されており、縦壁部と、壁部と、リブと、を備えている。縦壁部は、他部材が連結され少なくとも車両前後方向に沿った荷重が入力される連結部よりも車両前後方向の前方側又は後方側に設けられており、車両前後方向に沿って形成されている。一方、壁部は、当該縦壁部よりも連結部側において車両前後方向に沿って形成されており、縦壁部と連結部とを繋いでいる。さらに、縦壁部と壁部とは、当該リブによって架け渡されている。
例えば、車両前後方向に沿って延在された車体構造部材として、サスペンションメンバを支持するサイドメンバが挙げられる。サイドメンバには、サスペンションメンバが連結される連結部が設けられるが、連結部には、車両の走行時において、少なくとも車両前後方向に沿った荷重が入力される。
つまり、サイドメンバには、当該連結部を介して、少なくとも車両前後方向に沿った荷重が入力される。このため、サイドメンバの連結部周りでは、サイドメンバの他の部位と比較して、車両前後方向に沿った荷重に対してより高い剛性が必要とされる。
したがって、本発明では、上記のような車体構造部材において、連結部よりも車両前後方向の前方側又は後方側に車両前後方向に沿って縦壁部を形成し、当該縦壁部と連結部を繋ぐ壁部を車両前後方向に沿って形成している。
これにより、車両前後方向に沿った荷重に対して、連結部周りの剛性を向上させることが可能となる。そして、連結部に入力された荷重は、車両前後方向に沿って形成された壁部及び縦壁部によって、車両前後方向に沿って伝達される。
ここで、当該壁部は、縦壁部よりも連結部側に形成されるため、当該壁部が形成されていない場合と比較して、縦壁部を含む連結部の断面積は小さくなる。このため、当該連結部における剛性は低くなると考えられるが、縦壁部を含む連結部の断面積が小さくなった分、当該縦壁部と壁部とを架け渡すリブを設けることによって、車体構造部材の剛性を担保することが可能となる。
一方、当該壁部は、縦壁部よりも連結部側において縦壁部と連結部とを繋いでいる。つまり、壁部は縦壁部と連結部の間に位置していることになる。これにより、縦壁部と壁部、壁部と連結部との間で成す角が鋭角とならないようにすることが可能となる。
例えば、縦壁部と壁部との間で成す角が鋭角となった場合、車体構造部材の成形時における材料の流動性を考慮して、縦壁部、壁部の根元部に肉だまりを設ける必要が生じ、肉だまりを設けた分、当該車体構造部材は重量増となってしまう。
これに対して、本発明では、前述のように、縦壁部よりも連結部側に縦壁部と連結部とを繋ぐ壁部を設けることによって、縦壁部と壁部、壁部と連結部との間で成す角が鋭角とならないようにすることが可能となる。これにより、本発明では、当該肉だまりを設ける必要がなく、その分、軽量化を図ることができる。
ここでの「車両前後方向に沿って」について、完全に車両の前後方向に沿っている必要はなく、車両の前後方向の成分を含んでいればよい。例えば、車両上下方向及び車両前後方向に沿った方向も含まれる。
請求項1に記載の車体構造部材は、必要な剛性を担保しつつ軽量化を図ることができる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車体構造部材が適用されたリアサイドメンバを備えた車両下部における後部側を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造部材が適用されたリアサイドメンバを車両幅方向の外側から見たときの側面図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造部材が適用されたリアサイドメンバの要部を車両幅方向の内側かつ車両上下方向の下方側から見たときの斜視図である。 図2で示すA−A線に沿って切断したときの断面図である。 比較例であり、図3に対応する斜視図である。 比較例であり、図4に対応する断面図である。
本発明の一実施形態に係る車体構造部材について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは、車両前後方向前側を示しており、矢印UPは、車両上下方向上側を示している。また、矢印OUTは、車両幅方向の外側を示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
[車体構造部材の構成]
まず、本実施の形態に係る車体構造部材が適用された車両の構成について説明する。
図1には、本実施の形態に係る車体構造部材が適用された車両10の下部(以下、「車両下部」という)12における車両10の後部(以下、「車両後部」という)14側を示す平面図が示されている。
この図に示されるように、車両10の側部(以下、「車両側部」という)16には、車両前後方向に延びるロッカ18が左右に設けられている。この左右のロッカ18は、当該ロッカ18の長手方向に対して直交する方向(車両上下方向及び車両幅方向)に沿って切断したときの断面形状が閉断面形状とされており、それぞれ車両側部16の骨格の一部を構成している。
左右のロッカ18間には、車両前後方向かつ車両幅方向に沿って延在され車室内(キャビン)22の床面を構成するフロアパネル24が設けられており、当該フロアパネル24の車両幅方向の両端部は、左右のロッカ18にそれぞれ結合されている。また、ロッカ18の車両前後方向の後端側には、当該左右のロッカ18間において、車両幅方向に沿ってフロアクロスメンバ28が配設されており、当該フロアクロスメンバ28は、フロアパネル24上に結合されている。
また、左右のロッカ18の車両前後方向の後方側には、車両前後方向に沿ってリアフロアサイドメンバ(以下、「リアサイドメンバ」という)20がそれぞれ延在されている。左右のリアサイドメンバ20間には、フロアパネル24の車両前後方向の後方側に位置し車両前後方向かつ車両幅方向に沿って延在されて車室内22の後部側の床面を構成するセンタフロアパネル26が設けられている。そして、このセンタフロアパネル26の車両幅方向の両端部は、左右のリアサイドメンバ20にそれぞれ結合されている。
また、当該リアサイドメンバ20の車両前後方向の中央部52には、左右のリアサイドメンバ20間において、車両幅方向に沿ってフロアクロスメンバ30が配設されており、当該フロアクロスメンバ30は、センタフロアパネル26上に結合されている。
さらに、リアサイドメンバ20の車両前後方向の後部54には、左右のリアサイドメンバ20間において、車両幅方向に沿ってフロアクロスメンバ32が配設されている。前述したフロアクロスメンバ30と同様に、当該フロアクロスメンバ32もセンタフロアパネル26上に結合されている。
なお、左右のリアサイドメンバ20の車両前後方向の前部20A側、つまり、フロアクロスメンバ28とフロアクロスメンバ30の間には、センタフロアパネル26の下方側に燃料タンク34が配設されている。また、左右のリアサイドメンバ20の車両幅方向の外側には、図示はしないが、ショックアブソーバが取付けられるサスペンションタワー36等が設けられている。
さらに、左右のリアサイドメンバ20の車両前後方向の後方側には、車両前後方向に沿ってリアサイドメンバリア38がそれぞれ延在されている。また、センタフロアパネル26の車両前後方向の後方側には、車両前後方向かつ車両幅方向に沿って延在され荷室内35の床面を構成するリアフロアパネル37が設けられている。このリアフロアパネル37の車両幅方向の両外側には、車両前後方向かつ車両幅方向に沿って延在されたリアフロアサイドパネル39がそれぞれ設けられており、左右のリアサイドメンバリア38は、このリアフロアサイドパネル39にそれぞれ結合されている。
<リアサイドメンバ>
ここで、本実施に形態に係る車体構造部材としてのリアサイドメンバ20について詳述する。まず、リアサイドメンバ20の基本構成について説明し、次いで、リアサイドメンバ20の要部について説明する。
(リアサイドメンバの基本構成)
図1に示されるように、リアサイドメンバ20は、平面視で車両幅方向の内側へ向かって突出するように湾曲すると共に、図2に示されるように、当該リアサイドメンバ20の側面視で車両上下方向の上方側へ向かって突出するように湾曲している(いわゆるアーチ型形状)。なお、図2には、車両幅方向の内側から見たときのリアサイドメンバ20の側面図が示されている。
当該リアサイドメンバ20は、アルミダイキャストで形成されており、リアサイドメンバ20における車両幅方向に沿って型開きする金型が用いられている。また、当該リアサイドメンバ20は、車両上下方向かつ車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が、車両幅方向の外側を開口とするハット型形状を成している。
すなわち、当該リアサイドメンバ20は、簡単に説明すると、リアサイドメンバ20の主要部を構成する奥壁部(一般部)40と、当該奥壁部40の上縁から立設する上側壁部42と、奥壁部40の下縁から立設し上側壁部42と対向する下側壁部44と、を含んで構成されている。
さらに、リアサイドメンバ20は、当該上側壁部42の先端から上方側へ向かって上フランジ部46が延出されており、下側壁部44の先端からは下方側へ向かって下フランジ部48が延出されている。
また、リアサイドメンバ20は、前述のように、側面視で車両上下方向の上方側へ向かって突出するアーチ型形状を成しているが、リアサイドメンバ20の車両前後方向の前部50、後部54には、車両前後方向に沿って略水平状に形成されたサスペンションメンバ取付部(以下、「サスメン取付部」という)56、58がそれぞれ設けられている。
このサスメン取付部56、58に図示しないサスペンションメンバの前部、後部がそれぞれ取り付けられるようになっている。なお、リアサイドメンバ20の前部50、後部54において示される中心線P、Qは、それぞれサスメン取付部56、58の軸芯線を示している。以下、中心線Pを「軸芯線P」と称し、中心線Qを「軸芯線Q」と称する。
図1に示されるように、リアサイドメンバ20の前部50は、車両側部16において車両前後方向に延びるロッカ18に接続される。なお、当該ロッカ18は車両前後方向の後部において別部材としてロッカリア19が設けられた構成であってもよい。また、リアサイドメンバ20では、当該リアサイドメンバ20の前部50において、ロッカ18と接続される接続部21が別途設けられてもよい。
(リアサイドメンバの要部)
本実施形態では、図2に示されるように、リアサイドメンバ20の奥壁部40には、車両上下に対向する上側壁部42と下側壁部44の間を架け渡すようにして略車両上下方向に沿って板状の縦リブ60が形成されている。この縦リブ60は、車両前後方向に沿って複数配置されており、車両前後に隣り合う縦リブ60同士の間隔は、リアサイドメンバ20の重心や剛性等を考慮した上で予め設定された所定の間隔とされている。
また、リアサイドメンバ20の前部50及び後部54の奥壁部40には、縦リブ60と交差し車両前後に対向する上側壁部42と下側壁部44の間を架け渡すようにして略車両前後方向に沿って板状の横リブ62が形成されている。この横リブ62は、車両上下方向に沿って複数配置されており、車両上下に隣り合う横リブ62同士の間隔は、リアサイドメンバ20の重心や剛性等を考慮した上で予め設定された所定の間隔とされている。
なお、前述のように、リアサイドメンバ20はアーチ型形状を成している。このため、リアサイドメンバ20の中央部52の奥壁部40では、複数の縦リブ60と交差し当該縦リブ60を繋ぐようにして略車両前後方向に沿って板状の横リブ64が形成されている。この横リブ64は車両上下方向に沿って複数形成されており、車両上下に隣り合う横リブ64同士の間隔は、リアサイドメンバ20の重心や剛性等を考慮した上で予め設定された所定の間隔とされている。
また、リアサイドメンバ20の中央部52では、縦リブ60は、下側壁部44の曲率中心を中心として放射線状に形成されている。このため、リアサイドメンバ20の中央部52の前部50側には、車両前後に隣り合う縦リブ60同士の間において、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延出され縦リブ60同士を架け渡す傾斜リブ66が設けられている。また、リアサイドメンバ20の中央部52の後部54側には、車両上下に隣り合う横リブ64同士の間において、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延出され横リブ64同士を架け渡す傾斜リブ68が設けられている。
つまり、これらの縦リブ60、横リブ62、64及び傾斜リブ66、68は、リアサイドメンバ20の形状に合わせて、全体に亘ってバランス良く配置されるように設定されている。
一方、車両走行時において、リアサイドメンバ20のサスメン取付部56、58には、図示しない車輪、サスペンションメンバを介して車両前後方向に沿って繰り返し荷重が入力される。このため、サスメン取付部56、58では、当該サスメン取付部56、58に対して入力される荷重に対して高い剛性が必要とされる。なお、ここでの「車両前後方向」は、車両に対して完全に車両前後方向に沿った方向に限るものではなく、少なくとも車両前後方向の成分を含んでいればよい。
ここで、図3には、リアサイドメンバ20のサスメン取付部56周りを車両幅方向の内側かつ車両上下方向の下方側から見たときの斜視図が示されている。なお、サスメン取付部58はサスメン取付部56と略同じ構成であるため、以下の説明では、両者を代表してサスメン取付部56側について説明を行う。
図2、図3に示されるように、サスメン取付部56は、リアサイドメンバ20の下側壁部44の一部を成しており、下側壁部44には、サスメン取付部56よりも車両前後方向の前方側において、車両前後方向の前方側に向かうにつれて車両上下方向の下方側へ向かって傾斜する下り傾斜壁部70が形成されている。また、下側壁部44には、サスメン取付部56よりも車両前後方向の後方側において、車両前後方向の後方側に向かうにつれて車両上下方向の上方側へ向かって傾斜する上り傾斜壁部(縦壁部)72が形成されている。
サスメン取付部56には、図示しないサスペンションメンバ側の取付部がボルトを介して固定されるようになっており、サスメン取付部56には、上方側へ向かってボス74(図4参照)が立設している。なお、図4は、図2においてA−A線に沿って切断したときの断面図が示されている。
図3に示されるように、上り傾斜壁部72は、サスメン取付部56よりも前方側に設けられており、車両前後方向に沿って形成されている。また、上り傾斜壁部72には、当該上り傾斜壁部72よりもサスメン取付部56側へ向かって屈曲する壁部76が設けられている。
この壁部76は、図4に示されるように、上り傾斜壁部72よりもサスメン取付部56側に形成されている。そして、壁部76は、上り傾斜壁部72とサスメン取付部56のボス74との間で離間距離Lが小さくなる位置で双方を繋いでおり、サスメン取付部56のボス74の外周面74Aの接線Rと壁部76との間で成す角は、略90°とされている。さらに、図3に示されるように、上り傾斜壁部72、壁部76は、リブ78によって架け渡されている。
また、サスメン取付部56周りにおいて、奥壁部40からは車両幅方向の内側へ向かってリブ80が立設している。当該リブ80は、下り傾斜壁部70と上り傾斜壁部72の間に配置され、車両前後方向に沿って形成された横リブ82と、車両上下方向に沿って形成された縦リブ84と、を含んで構成されて略L字状に形成されている。そして、ボス74の周りには、当該横リブ82とサスメン取付部56とを架け渡すようにして車両上下方向に沿ってリブ86、88が形成されている。
ところで、本実施形態では、前述のように、リアサイドメンバ20はアルミダイキャストで形成されており、リアサイドメンバ20を成形する金型(図示省略)は、リアサイドメンバ20における車両幅方向に沿って型開きするように構成されている。
当該金型によってリアサイドメンバ20が成形され、金型が型開きされた状態で、金型からリアサイドメンバ20を離型させるため、図示はしないが、当該金型の一部を構成する固定型側には押出しピンが設けられている。この押出しピンがリアサイドメンバ20に当接し当該リアサイドメンバ20を押圧することによって、リアサイドメンバ20は固定型から離型するようになっている。このため、リアサイドメンバ20には、当該押出しピンが当接する押出しピン座が設けられることとなる。
具体的に説明すると、本実施形態では、図2に示されるように、リアサイドメンバ20の奥壁部40からは、円柱状の押出しピン座90、92、94が複数立設されている。当該押出しピン座90は、上側壁部42と一体的に形成されており、押出しピン座92は、下側壁部44と一体的に形成されている。一方、押出しピン座94は、縦リブ60と横リブ64等の交点に設けられている。なお、押出しピン座90、92、94の直径は、縦リブ60、横リブ64等の板厚よりも厚くなるように設定されている。
[車体構造部材の作用及び効果]
次に、本実施の形態に係る車体構造部材の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図2に示されるリアサイドメンバ20はアルミダイキャスト製である。一般に、ダイキャスト製のダイキャスト部材は設計自由度が高いため、部位によって肉厚を厚くして高い剛性が得られるように形成されるが、肉厚を厚くすると、車両重量が増加してしまう。
このため、本実施形態では、リアサイドメンバ20において、対向して設けられた上側壁部42と下側壁部44の間に、車両上下方向に沿って形成された縦リブ60、86等及び車両前後方向に沿って形成された横リブ64、92等を設けることで、必要最小限の肉厚でリアサイドメンバ20を補強するようにしている。
これにより、本実施形態では、リアサイドメンバ20自体の剛性を向上させ、リアサイドメンバ20に対して車両前後方向に沿って衝突荷重が入力された際、当該リアサイドメンバ20において曲げ変形を抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態では、サスメン取付部56周りには、サスメン取付部56よりも車両前後方向の後方側に上り傾斜壁部72が形成されており、当該上り傾斜壁部72には、当該上り傾斜壁部72よりもサスメン取付部56側へ屈曲する(形成された)壁部76が設けられている。
この壁部76は、図4に示されるように、上り傾斜壁部72とサスメン取付部56のボス74との間で離間距離Lが小さくなる位置で双方を繋いでいる。さらに、本実施形態では、図3に示されるように、上り傾斜壁部72、壁部76は、リブ78によって架け渡されている。
前述のように、図2に示すリアサイドメンバ20に設けられたサスメン取付部56、58には、当該サスメン取付部56、58に対して入力される荷重に対して高い剛性が必要とされる。
したがって、本実施形態では、上記のようなリアサイドメンバ20において、サスメン取付部56よりも車両前後方向の前方側又は車両前後方向の後方側に車両前後方向に上り傾斜壁部72を形成し、当該上り傾斜壁部72とサスメン取付部56を繋ぐ壁部76を設けている。
これにより、サスメン取付部56周りの剛性を向上させることが可能となる。そして、サスメン取付部56に入力された荷重は、車両前後方向に沿って形成された壁部76及び上り傾斜壁部72によって、車両前後方向に沿って伝達される。ここで、本実施形態では、当該壁部76は、上り傾斜壁部72よりもサスメン取付部56側に形成される。
比較例として、例えば、図5に示される上り傾斜壁部102では、壁部76(図3参照)が形成されていない。この上り傾斜壁部102と比較して、図3に示される上り傾斜壁部72では、サスメン取付部56側へ向かって屈曲する壁部76が設けられた分、上り傾斜壁部72を含むサスメン取付部56の断面積は小さくなる。したがって、当該サスメン取付部56における剛性は低くなると考えられる。
しかしながら、本実施形態では、上り傾斜壁部72を含むサスメン取付部56の断面積が小さくなった分、当該上り傾斜壁部72と壁部76とを架け渡すリブ78が設けられている。これにより、本実施形態では、リアサイドメンバ20の剛性を担保することが可能となる。
つまり、本実施形態では、サスメン取付部56において、車両前後方向の入力に対して、サスメン取付部56周りを効率的に補強することができ、サスメン取付部56において必要とされる着力点剛性を簡単な構造で確保することが可能となる。
一方、図4に示されるように、当該壁部76は、上り傾斜壁部72とサスメン取付部56のボス74との間で離間距離Lが小さくなる位置で双方を繋いでおり、サスメン取付部56のボス74の外周面74Aの接線Rと壁部76との間で成す角は、略90°とされている。
比較例として、例えば、図6に示されるように、上り傾斜壁部102とサスメン取付部104のボス106とを繋ぐ壁部108が上り傾斜壁部102及びサスメン取付部104のボス106に対して鋭角に交差された場合について検討する。この場合、リアサイドメンバ100の成形時における材料の流動性を考慮して、上り傾斜壁部102、壁部108の根元部110には、肉だまり112(クロスハッチング部)を設ける必要が生じ、当該肉だまり112を設けた分、リアサイドメンバ100は重量増となってしまう。
これに対して、本実施形態では、図4に示されるように、壁部76は、上り傾斜壁部72とサスメン取付部56との間で離間距離Lが小さくなる位置で双方を繋いでいるため、上り傾斜壁部72と壁部76との間で成す角は鋭角にはならない。このため、当該肉だまりを設ける必要がなく、その分、軽量化を図ることができる。なお、サスメン取付部56のボス74の外周面74Aの接線Rと壁部76との間で成す角は、鋭角とならなければよいため、必ずしも略90°を成す必要はない。
ところで、前述のように、図2に示されるリアサイドメンバ20の奥壁部40からは、金型が型開きされた状態で、当該金型からリアサイドメンバ20を離型させるためにリアサイドメンバ20を押圧する押出しピンが当接する押出しピン座90、92、94が複数立設されている。
比較例では、例えば、図6に示されるように、上り傾斜壁部102において、当該上り傾斜壁部102よりもサスメン取付部104側へ屈曲する壁部76(図4参照)が設けられていない。この場合、上り傾斜壁部102の高さが高くなる。つまり、奥壁部112の深さが深くなる。結果的に、押出しピン座114の高さが高くなり、当該押出しピン座114の剛性を考慮すると、押出しピン座114の根元部に当該押し出しピン座114を補強するための肉だまり部112が必要となる。
これに対して、本実施形態では、前述のように、サスメン取付部56周りに形成された上り傾斜壁部72において、当該上り傾斜壁部72よりもサスメン取付部56側へ屈曲する壁部76が設けられ、上り傾斜壁部72とサスメン取付部56のボス74とを繋いでいる。このため、上り傾斜壁部72の高さは、壁部76が形成された分、低くなる。つまり、奥壁部40の深さは浅くなる。
したがって、本実施形態では、比較例よりも、押出しピン座92の高さは低くなり、当該押出しピン座92の根元部に肉だまり部112(図6参照)は不要となる。したがって、当該肉だまり部112を設けない分、リアサイドメンバ20において、軽量化を図ることができる。
以上のことから、本実施形態では、リアサイドメンバ20は、必要な剛性を担保しつつ軽量化を図ることができる。
(本実施形態の補足事項)
本実施形態では、リアサイドメンバ20は、アルミダイキャストで形成されているが、アルミニウムに限らず、亜鉛・マグネシウム・銅等の合金によるダイキャスト製品であってもよく、また、鋳物により形成されてもよい。さらに、リアサイドメンバ20が繊維強化樹脂(FRP)によって成形されてもよい。
また、本実施形態では、リアサイドメンバ20は、車両上下方向に沿って湾曲するアーチ状を成しているが、車両幅方向に沿って湾曲してアーチ状に形成されてもよく、さらには、必ずしもアーチ状を成す必要はない。
さらに、本実施形態では、車体構造部材としてリアサイドメンバ20を例に挙げて説明したが、本発明における車体構造部材は、リアサイドメンバ20に限るものではない。例えば、図示はしないが、車両前部に設けられるフロントサイドメンバに適用されてもよいし、またこれ以外の車体構造部材に適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
20 リアサイドメンバ(車体構造部材)
56 サスメン取付部(連結部)
58 サスメン取付部(連結部)
72 上り傾斜壁部(縦壁部)
76 壁部
78 リブ

Claims (1)

  1. 車両前後方向に沿って延在された車体構造部材であって、
    他部材が連結され少なくとも車両前後方向に沿った荷重が入力される連結部よりも車両前後方向の前方側又は後方側に設けられ、車両前後方向に沿って形成された縦壁部と、
    前記縦壁部よりも前記連結部側において車両前後方向に沿って形成され、前記縦壁部と前記連結部とを繋ぐ壁部と、
    前記壁部と前記縦壁部を架け渡すリブと、
    を有する車体構造部材。
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