JP2021057946A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転角センサの故障時にも、焼損を防止しながらモータへのトルク指令の出力を継続することができる、モータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置100は、モータ1の回転角θを検出する回転角センサ41と、回転角センサ41の故障を検出する第1の故障検出部51と、モータ1への要求トルクN、回転角θおよび第1の故障検出部53の検出値に基づいて、モータ1がロック状態であるか否かを判定するモータロック判定部10と、要求トルクNおよび判定の結果に基づいて、モータ1へのトルク指令Niを生成するトルク指令生成部30とを備えている。モータロック判定部10は、回転角センサ41の故障時には、モータ1のロック状態の判定条件を、回転角センサ41の正常時とは異なる条件に変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置に係り、特にモータのロック状態を検出することのできるモータ制御装置に関する。
モータの出力軸に異物が噛み合う等の原因によって、モータへのトルク指令が出力されているにもかかわらず、モータが回転しない状態を、モータのロック状態という。モータのロック状態において、モータへのトルク指令を出力し続けると、モータの内部のコイルに過剰な電流が流れて、モータが焼損してしまう可能性がある。
特許文献1には、回転角センサによってモータのロック状態を検出し、モータへのトルク指令を低減させることによって、モータの焼損を防止する技術が記載されている。
特許第4985561号公報
特許文献1において、回転角センサが故障した場合には、モータのロック状態を検出することができない。そのような場合には、モータのロック状態の検出処理を無効化するか、あるいはモータへのトルク指令の出力を禁止することが考えられる。
しかしながら、モータのロック状態の検出処理を無効化してしまうと、当然のことながら、モータのロック状態が発生した際に、モータの焼損を防止することができない。
また、例えば、車載に搭載されるエンジンを始動させるためのモータにおいて、交差点での右折待ちの際に、回転角センサの故障が検出された場合には、モータへのトルク指令の出力を直ちに禁止してしまうよりも、焼損に至らない範囲で可能な限りモータを回転させることが好ましい。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、回転角センサの故障時にも、焼損を防止しながらモータへのトルク指令の出力を継続することができる、モータ制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るモータ制御装置は、モータの回転角を検出する回転角センサと、回転角センサの故障を検出する第1の故障検出部と、モータへの要求トルク、回転角および第1の故障検出部の検出値に基づいて、モータがロック状態であるか否かを判定するモータロック判定部と、要求トルクおよび判定の結果に基づいて、モータへのトルク指令を生成するトルク指令生成部とを備え、モータロック判定部は、回転角センサの故障時には、モータのロック状態の判定条件を、回転角センサの正常時とは異なる条件に変更する。
本発明に係るモータ制御装置によれば、回転角センサの故障時にも、焼損を防止しながらモータへのトルク指令の出力を継続することができる。
実施の形態1に係るモータ制御装置を含む、車両制御システムの構成を示す図である。 図1のモータ制御装置のモータロック判定部の内部構成を示す図である。 図2のモータロック判定部の回転数判定回路の内部構成を示す図である。 図1のモータ制御装置のトルク指令生成部の内部構成を示す図である。 図1のモータ制御装置の動作を説明するタイムチャートである。 実施の形態2に係る回転数判定回路の内部構成を示す図である。 実施の形態1および2に係るモータ制御装置の各機能を専用のハードウェアである処理回路で実現する場合を示した構成図である。 実施の形態1および2に係るモータ制御装置の各機能をプロセッサおよびメモリを備えた処理回路より実現する場合を示した構成図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示するモータ制御装置の実施の形態について、当該モータ制御装置を車両制御システムに搭載する例に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって、本願が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモータ制御装置100を含む、車両制御システムの構成を示す図である。
図1の車両制御システムは、モータ1と、車両コントローラ2と、モータ制御装置100と、制御信号生成部3と、スイッチング回路4と、冷却水パイプ5と、ポンプ6とを備えている。
モータ1は、車両に搭載されるエンジンを始動させるためのモータであり、スイッチング回路4によって生成される三相交流電流によって駆動される。
車両コントローラ2は、モータ1に出力させたいトルク、すなわち「要求トルクN」を表す信号を出力する。
モータ制御装置100は、車両コントローラ2から出力される要求トルクNに基づいて、モータ1に実際に出力させるトルクを指示する信号、すなわち「トルク指令Ni」を生成する。モータ制御装置100の詳細については、後述する。
制御信号生成部3は、モータ制御装置100から出力されるトルク指令Niと、後述する回転角センサ41によって検出されるモータ1の回転角θと、同じく後述する電流センサ42によって検出されるモータ1の駆動電流とに基づいて、スイッチング回路4のスイッチング動作を制御する制御信号を生成する。
スイッチング回路4は、内部に複数のスイッチング素子を含んでいる。スイッチング回路4は、制御信号生成部3から出力される制御信号によって駆動され、モータ1の駆動電流である三相交流電流を出力する。
スイッチング回路4の動作時には、内部のスイッチング素子に流れる電流に起因して熱が発生する。そのため、スイッチング回路4は、冷却水パイプ5の近傍に配置されている。冷却水パイプ5内には、ポンプ6によって冷却水が循環している。
次に、モータ制御装置100の詳細について説明する。モータ制御装置100は、モータロック判定部10と、トルク指令生成部30とを備えている。
また、モータ制御装置100は、モータ1の回転角θを検出する回転角センサ41と、モータ1の駆動電流を検出する電流センサ42と、冷却水パイプ5内を循環する冷却水の温度Tを検出する温度センサ43とを備えている。
さらに、モータ制御装置100は、回転角センサ41の故障を検出する第1の故障検出部51と、電流センサ42の故障を検出する第2の故障検出部52と、温度センサ43の故障を検出する第3の故障検出部53と、ポンプ6の故障を検出する第4の故障検出部54とを備えている。
第1の故障検出部51は、回転角センサ41が正常状態の場合は、検出値として偽値を出力する。一方、第1の故障検出部51は、回転角センサ41が故障状態の場合は、検出値として真値を出力する。
第2の故障検出部52は、電流センサ42が正常状態の場合は、検出値として偽値を出力する。一方、第2の故障検出部52は、電流センサ42が故障状態の場合は、検出値として真値を出力する。
第3の故障検出部53は、温度センサ43が正常状態の場合は、検出値として偽値を出力する。一方、第3の故障検出部53は、温度センサ43が故障状態の場合は、検出値として真値を出力する。
第4の故障検出部54は、ポンプ6が正常状態の場合は、検出値として偽値を出力する。一方、第4の故障検出部54は、ポンプ6が故障状態の場合は、検出値として真値を出力する。
モータロック判定部10は、モータ1への要求トルクNと、回転角センサ41によって検出される回転角θと、温度センサ43によって検出される温度Tと、第1〜第4の故障検出部51〜54の各検出値とに基づいて、モータ1がロック状態であるか否かを判定する。
図2は、モータロック判定部10の内部構成を示す図である。モータロック判定部10は、OR回路11と、出力選択回路12と、モータロック判定時間算出回路13と、回転数判定回路14と、比較回路15と、AND回路16と、カウンタ回路17と、比較回路18と、OR回路19と、カウンタ回路20と、遅延回路21とを含んでいる。
先述したように、温度センサ43の故障を検出する第3の故障検出部53は、温度センサ43の正常時には偽値を出力し、温度センサ43の故障時には真値を出力する。
また、ポンプ6の故障を検出する第4の故障検出部54は、ポンプ6の正常時には偽値を出力し、ポンプ6の故障時には真値を出力する。
OR回路11は、第3の故障検出部53の検出値と、第4の故障検出部54の検出値との論理和を出力する。
したがって、OR回路11は、温度センサ43およびポンプ6がともに正常である場合にのみ偽値を出力し、温度センサ43およびポンプ6のいずれかまたは両方が故障している場合には真値を出力する。
出力選択回路12は、選択信号12cが偽値である場合には、入力端子12b側の信号を出力し、選択信号12cが真値である場合には、入力端子12a側の信号を出力する。
したがって、出力選択回路12は、選択信号12cが偽値である場合、すなわち温度センサ43およびポンプ6がともに正常である場合には、温度センサ43によって検出される温度Tを、そのまま出力する。
一方、出力選択回路12は、選択信号12cが真値である場合、すなわち温度センサ43およびポンプ6のいずれかまたは両方が故障している場合には、温度センサ43によって検出される温度Tを、予め決定される最高温度Tmaxに置き換えて出力する。例えば、最高温度Tmaxは、冷却水が通常とり得る温度の最高とすることができる。
モータロック判定時間算出回路13は、出力選択回路12から出力される温度Tに基づいて、モータロック判定時間MTを算出する。詳細には、モータロック判定時間算出回路13の内部には、温度Tとモータロック判定時間MTとの関係がマップとして記憶されている。
本実施の形態1において、温度Tとモータロック判定時間MTとは逆比例の関係にある。すなわち、温度Tが低い程、モータロック判定時間MTは長くなり、温度Tが高い程、モータロック判定時間MTは短くなる。これは以下のような理由による。
通常、温度センサ43およびポンプ6の正常時において、冷却水の温度Tが高いということは、モータ1およびスイッチング回路4の温度が高く、モータ1およびスイッチング回路4が焼損する温度に至るまでの余裕が少ないことを意味している。
そのため、より早期にモータ1のロック状態を検出して、スイッチング回路4の内部の素子に流れる電流を制限し、モータ1およびスイッチング回路4の発熱を防ぐ必要がある。したがって、冷却水の温度Tが比較的高い場合におけるモータロック判定時間MTは、冷却水の温度Tが比較的低い場合におけるモータロック判定時間MTに比べて、短く設定される。
また、温度センサ43およびポンプ6のいずれかまたは両方の故障時には、温度Tを最高温度Tmaxに置き換えることにより、モータロック判定時間MTを最も短い時間に設定する。これにより、可能な限り早期にモータ1のロック状態を検出することができる。
また、回転数判定回路14は、モータ1の回転数ωが、予め決定される第1の回転数ω1または第2の回転数ω2未満であるか否かを判定する。
図3は、本実施の形態1に係る回転数判定回路14の内部構成を示す図である。回転数判定回路14は、出力選択回路141と、回転数算出回路142と、出力選択回路143と、比較回路144と、回転角推定部としてのセンサレス回転角推定回路145とを含んでいる。
出力選択回路141は、選択信号141cが偽値である場合には、入力端子141a側の信号を出力し、選択信号141cが真値である場合には、入力端子141b側の信号を出力する。
したがって、出力選択回路141は、選択信号141cが偽値である場合、すなわち回転角センサ41の正常時には、回転角センサ41によって検出される回転角θを出力する。
一方、出力選択回路141は、選択信号141cが真値である場合、すなわち回転角センサ41の故障時には、センサレス回転角推定回路145によって推定される回転角θを出力する。
センサレス回転角推定回路145は、回転角センサ41の検出値を用いることなく、モータ1の回転角θを推定する。回転角θの推定方法としては、例えば、国際公開2002/091558号には、位置センサを用いることなく、同期電動機を制御する制御装置が記載されている。
回転数算出回路142は、出力選択回路141から出力される回転角θを微分して回転数ωを算出し、算出された回転数ωを出力する。
出力選択回路143は、選択信号143cが偽値である場合には、入力端子143b側の信号を出力し、選択信号143cが真値である場合には、入力端子143a側の信号を出力する。
したがって、出力選択回路143は、選択信号143cが偽値である場合、すなわち回転角センサ41の正常時には、予め決定される第1の回転数ω1を出力する。
一方、出力選択回路143は、選択信号143cが真値である場合、すなわち回転角センサ41の故障時には、予め決定される第2の回転数ω2を出力する。
比較回路144は、回転角センサ41の正常時において、回転数ωが第1の回転数ω1未満の場合には真値を出力し、回転数ωが第1の回転数ω1以上の場合には偽値を出力する。
また、比較回路144は、回転角センサ41の故障時において、回転数ωが第2の回転数ω2未満の場合には真値を出力し、回転数ωが第2の回転数ω2以上の場合には偽値を出力する。
結果として、回転数判定回路14は、回転角センサ41の正常時において、回転数ωが第1の回転数ω1未満の場合には、回転数判定値として真値を出力し、回転数ωが第1の回転数ω1以上の場合には、回転数判定値として偽値を出力する。
また、回転数判定回路14は、回転角センサ41の故障時において、回転数ωが第2の回転数ω2未満の場合には、回転数判定値として真値を出力し、回転数ωが第2の回転数ω2以上の場合には、回転数判定値として偽値を出力する。
なお、後述するように、回転数判定値が真値であること、すなわち回転数ωが第1の回転数ω1または第2の回転数ω2未満であることは、モータ1がロック状態であると判定されるための要件の一つである。また、第2の回転数ω2は、第1の回転数ω1よりも高く設定されている。これは以下のような理由による。
センサレス回転角推定回路145によって推定される回転角θは、回転角センサ41によって検出される回転角θに比べて精度が低い。そのため、回転角センサ41の故障時に、センサレス回転角推定回路145によって推定された回転角θに基づいて算出される回転数ωの精度も低くなる。
このように精度の低い回転数ωを用いて比較を行うために、第2の回転数ω2を第1の回転数よりも高く設定することにより、回転数判定値が真値となる条件に余裕をもたせている。結果として、後述するように、モータ1がロック状態であるとより判定されやすくしている。
図2に戻って、比較回路15は、モータ1への要求トルクNが、予め決定される第1のトルクN1以上である場合には、トルク判定値として真値を出力する。一方、比較回路15は、モータ1への要求トルクNが、第1のトルクN1未満である場合には、トルク判定値として偽値を出力する。
AND回路16は、回転数判定回路14の出力する回転数判定値と、比較回路15の出力値するトルク判定値との論理積を出力する。
したがって、AND回路16は、回転角センサ41の正常時において、要求トルクNが第1のトルクN1以上でありながら、モータ1の回転数ωが第1の回転数ω1未満である場合には、回転数トルク判定値として真値を出力する。
また、AND回路16は、回転角センサ41の故障時において、要求トルクNが第2のトルクN2以上でありながら、モータ1の回転数ωが第2の回転数ω2未満である場合には、回転数トルク判定値として真値を出力する。
モータロック判定部10において、AND回路16の出力する回転数トルク判定値が真値であることは、モータ1がロック状態の可能性があることを意味している。モータロック判定部10は、次に説明するカウンタ回路17および比較回路18によって、AND回路16の出力する回転数トルク判定値が真値である状態が、先述したモータロック判定時間MTにわたって継続するか否かを判定する。
カウンタ回路17は、AND回路16の出力する回転数トルク判定値が真値である間、クロック毎に自身の内部カウント値をカウントアップする。カウンタ回路17は、自身の内部カウント値にクロック周期Tcを乗算した値、すなわち回転数トルク判定値が真値となってからの経過時間を出力する。
カウンタ回路17は、AND回路16の出力する回転数トルク判定値が偽値になると、自身の内部カウント値をゼロにリセットする。
また、カウンタ回路17は、後述する遅延回路21から出力されるモータ1のロック状態検出後の経過時間が、予め決定される経過判定時間CTを上回ると、自身の内部カウント値をゼロにリセットする。
比較回路18は、カウンタ回路17から出力される経過時間が、モータロック判定時間MT未満である間は偽値を出力し、カウンタ回路17から出力される経過時間が、モータロック判定時間MTを上回ると真値を出力する。
したがって、比較回路18は、回転角センサ41の正常時において、要求トルクNが第1のトルクN1以上でありながら、モータ1の回転数ωが第1の回転数ω1未満である状態が、モータロック判定時間MTにわたって継続する場合に、真値を出力する。
また、比較回路18は、回転角センサ41の故障時において、要求トルクNが第2のトルクN2以上でありながら、モータ1の回転数ωが第2の回転数ω2未満である状態が、モータロック判定時間MTにわたって継続する場合に、真値を出力する。
また、先述したように、電流センサ42の故障を検出する第2の故障検出部52は、電流センサ42の正常時には偽値を出力し、電流センサ42の故障時には真値を出力する。
OR回路19は、第2の故障検出部52の検出値と、比較回路18の出力値との論理和を出力する。
OR回路19の出力値が偽値であるということは、モータ1がロック状態でないと判定されることを意味している。一方、OR回路19の出力値が真値であるということは、モータ1がロック状態であると判定されることを意味している。
カウンタ回路20は、モータ1がロック状態であると判定された後、OR回路19の出力値が真値である間、クロック毎に自身の内部カウント値をカウントアップする。カウンタ回路20は、自身の内部カウント値にクロック周期Tcを乗算した値、すなわちOR回路19の出力値が真値となってからの経過時間を出力する。
カウンタ回路20は、OR回路19の出力値が偽値になると、自身の内部カウント値をゼロにリセットする。
遅延回路21は、1つ前のクロックにおけるカウンタ回路20の出力値を出力する。先述したように、遅延回路21の出力は、モータ1のロック状態検出後の経過時間である。
図1に戻って、トルク指令生成部30は、車両コントローラ2から出力される要求トルクNと、モータロック判定部10による判定結果とに基づいて、モータ1へのトルク指令Niを生成する。
図4は、本実施の形態1に係るトルク指令生成部30の内部構成を示す図である。トルク指令生成部30は、出力選択回路31と、MIN回路32とを含んでいる。
出力選択回路31は、選択信号31cが偽値である場合には、入力端子31b側の信号を出力し、選択信号31cが真値である場合には、入力端子31a側の信号を出力する。
したがって、出力選択回路31は、選択信号31cが偽値である場合、すなわちモータ1がロック状態でないと判定される場合には、最大トルクNmaxとして、予め決定される第1のトルクN1を出力する。
一方、出力選択回路31は、選択信号31cが真値である場合、すなわちモータ1がロック状態であると判定される場合には、最大トルクNmaxとして、予め決定される第2のトルクN2を出力する。
ここで、第2のトルクN2は、第1のトルクN1よりも小さい。また、第2のトルクN2は、モータ1のロック状態において、モータ1が常時そのトルクを出力し続けても、モータ1およびスイッチング回路4が焼損に至らないトルクである。
MIN回路32は、出力選択回路31から出力される最大トルクNmaxと、車両コントローラ2から出力される要求トルクNとを比較して、絶対値が小さい方の値を出力する。
したがって、MIN回路32は、要求トルクNが最大トルクNmaxよりも小さい場合には、要求トルクNをトルク指令Niとして出力する。一方、MIN回路32は、要求トルクNが最大トルクNmaxと等しいまたは大きい場合には、最大トルクNmaxをトルク指令Niとして出力する。
トルク指令生成部30の上記の動作によって、モータ1がロック状態であると判定される場合であっても、モータ1を停止させることなく、低めのトルクを出力させ続けることができる。
次に、本実施の形態1に係るモータ制御装置100を含む、車両制御システムの動作について、図5のタイムチャートを参照して説明する。ここでは、モータ1のロック状態において駆動要求が発生した場合と、モータ1のロック状態においてポンプ6の故障が発生した場合とについて、詳細に説明する。
図5のタイムチャートにおいて、1段目のグラフは、車両コントローラ2から出力される要求トルクNの時間変化を示している。
2段目のグラフは、モータロック判定部10の出力選択回路12が出力する、冷却水の温度Tの時間変化を示している。
3段目のグラフは、トルク指令生成部30が出力するトルク指令Niの時間変化を示している。
4段目のグラフは、モータ1の回転数ωの時間変化を示している。
5段目のグラフは、モータロック判定部10のカウンタ回路17の出力値、すなわちモータ1のロック状態の成立時間の時間変化を示している。
6段目のグラフは、モータロック判定部10のカウンタ回路20の出力値、すなわちモータ1のロック状態検出後の経過時間の時間変化を示している。
7段目のグラフは、モータロック判定部10が出力する、モータ1のロック状態の判定結果の時間変化を示している。
8段目のグラフは、モータロック判定部10のAND回路16の出力値、すなわち回転数トルク判定値の時間変化を示している。
9段目のグラフは、ポンプ6の状態の時間変化を示している。
時刻t=0以前において、モータ1は停止している。したがって、モータ1の回転数ω=0である。モータ1の出力軸は、何らかの理由、例えば異物の噛み込みによって固定されており、回転することができない。
また、車両コントローラ2から出力される要求トルクN=0である。トルク指令生成部30の最大トルクNmaxは、第1のトルクN1に設定されている。ポンプ6は正常に動作しており、冷却水は一定の温度を保って循環している。
この時、モータロック判定部10の内部において、回転数判定回路14は、回転数判定値として偽値を出力する。また、比較回路15は、トルク判定値として偽値を出力する。したがって、AND回路16は、回転数トルク判定値として偽値を出力する。
時刻t=0において、車両コントローラ2から出力される要求トルクNが正方向に増加し始める。これに伴って、トルク指令生成部30から出力されるトルク指令Niも正方向に増加するが、その値は最大トルクNmax未満である。また、モータ1の回転数ω=0のままである。
時刻t=t1において、モータ1の回転数ω=0のままであるが、要求トルクNがトルク閾値Nthを上回る。この時、モータロック判定部10の内部において、比較回路15は、トルク判定値として真値を出力する。また、回転数判定回路14は、モータ1の回転数ωが第1の回転数ω1未満であるため、回転数判定値として真値を出力する。したがって、AND回路16は、回転数トルク判定値として真値を出力する。
回転数トルク判定値が真値となったことにより、カウンタ回路17のカウントアップが開始される。この後、要求トルクNはさらに増加していくが、トルク指令生成部30から出力されるトルク指令Niは最大トルクNmaxに制限される。
時刻t=t2において、モータ1のロック状態の成立時間、すなわち回転数トルク判定値が真値である時間が、冷却水の温度Tに基づいて算出されるモータロック判定時間MTを上回る。この時、比較回路18は真値を出力し、OR回路19も真値を出力する。したがって、モータロック判定部10は、モータ1のロック状態の判定結果として真値を出力する。また、カウンタ回路20のカウントアップが開始される。
モータロック判定部10から出力されるモータ1のロック状態の判定結果が真値になると、トルク指令生成部30は、トルク指令Niの最大トルクNmaxを、第1のトルクN1から第2のトルクN2に変更する。
時刻t=t3において、モータ1のロック状態検出後の経過時間、すなわちモータ1のロック状態の判定結果が真値である時間が、経過判定時間CTを上回る。この時、カウンタ回路17がリセットされ、モータロックの成立時間は0になる。その結果、モータロック判定部10から出力されるモータ1のロック状態の判定結果は偽値になる。
モータロック判定部10から出力されるモータ1のロック状態の判定結果が偽値になると、トルク指令生成部30は、トルク指令Niの最大トルクNmaxを、第2のトルクN2から第1のトルクN1に変更する。しかしながら、モータ1の回転数ω=0の状態は継続するため、時刻t=t1と同一の状況となる。したがって、モータロック判定部10の内部において、カウンタ回路17のカウントアップが再度開始される。
時刻t=t4において、冷却水を循環させるポンプ6の故障が、第4の故障検出部54によって検出される。この時、モータロック判定部10の内部において、出力選択回路12は、温度センサ43によって検出される温度Tを、最高温度Tmaxに置き換えて出力する。
モータロック判定時間算出回路13は、出力選択回路12から出力される最高温度Tmaxに基づいて、モータロック判定時間MTを算出する。先述したように、最高温度Tmaxに基づいて算出されるモータロック判定時間MTは、モータロック判定時間MTのとり得る値の中で最も短い時間である。したがって、比較回路18で用いられるモータロック判定時間MTは、最も短い時間になる。
時刻t=t5において、モータ1のロック状態の成立時間、すなわち回転数トルク判定値が真値である時間が、冷却水の最高温度Tmaxに基づいて算出されるモータロック判定時間MTを上回る。この時、比較回路18は真値を出力し、OR回路19も真値を出力する。したがって、モータロック判定部10は、モータ1のロック状態の判定結果として真値を出力する。また、カウンタ回路20のカウントアップが開始される。
モータロック判定部10から出力されるモータ1のロック状態の判定結果が真値になると、トルク指令生成部30は、トルク指令Niの最大トルクNmaxを、第1のトルクN1から第2のトルクN2に変更する。
以上説明したように、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、モータ1の回転角θを検出する回転角センサ41と、回転角センサ41の故障を検出する第1の故障検出部51と、モータ1への要求トルクN、回転角θおよび第1の故障検出部51の検出値に基づいて、モータ1がロック状態であるか否かを判定するモータロック判定部10とを備えている。モータロック判定部10は、回転角センサ41の故障時には、モータ1のロック状態の判定条件を、回転角センサ41の正常時とは異なる条件に変更する。
上記の特徴により、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、回転角センサ41の故障時にも、モータ1およびスイッチング回路4の焼損を防止しながら、モータ1へのトルク指令Niの出力を継続することができる。
また、トルク指令生成部30は、モータ1がロック状態でない場合には、トルク指令Niの最大トルクNmaxを第1のトルクN1に設定し、モータ1がロック状態である場合には、トルク指令Niの最大トルクNmaxを、第1のトルクN1よりも小さい第2のトルクN2に設定する。好ましくは、第2のトルクN2は、モータ1のロック状態において、モータ1が常時そのトルクを出力し続けても、モータ1およびスイッチング回路4が焼損に至らないトルクである。
上記の特徴により、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、モータ1およびスイッチング回路4の焼損をより確実に防止しながら、モータ1へのトルク指令Niの出力を継続することができる。
また、回転角センサ41の正常時には、モータロック判定部10は、要求トルクNがトルク閾値Nth以上である状態と、回転角θに基づいて算出される回転数ωが第1の回転数ω1未満の状態とが、モータロック判定時間MTにわたって継続する場合に、モータ1がロック状態であると判定する。
上記の特徴により、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、モータ1のロック状態を高精度に検出することができる。
また、モータロック判定部10は、モータ1の回転角θを推定するセンサレス回転角推定回路145を含んでいる。回転角センサ41の故障時には、モータロック判定部10は、センサレス回転角推定回路145によって推定される回転角θに基づいて算出される回転数ωが第2の回転数ω2未満の状態が、モータロック判定時間MTにわたって継続する場合に、モータ1がロック状態であると判定する。好ましくは、第2の回転数ω2は、第1の回転数ω1よりも高く設定される。
先述したように、センサレス回転角推定回路145によって推定される回転角θは、回転角センサ41によって検出される回転角θに比べて精度が低い。そのため、回転角センサ41の故障時に、センサレス回転角推定回路145によって推定された回転角θに基づいて算出される回転数ωの精度も低くなる。
このように精度の低い回転数ωを用いて比較を行うために、本実施の形態1に係るモータ制御装置100では、第2の回転数ω2を第1の回転数ω1よりも高く設定することにより、モータ1のロック状態の判定条件に余裕をもたせている。
また、モータ制御装置100は、モータ1の駆動電流を検出する電流センサ42と、電流センサ42の故障を検出する第2の故障検出部52とを備えている。電流センサ42の故障時には、モータロック判定部10は、モータ1がロック状態であると判定する。
上記の特徴により、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、電流センサ42が故障した場合でも、モータ1およびスイッチング回路4の焼損を防止することができる。
また、モータ制御装置100は、冷却水の温度Tを検出する温度センサ43を備えている。モータロック判定部10は、温度センサ43によって検出される温度Tに基づいて、モータロック判定時間MTを算出する。
モータ1およびスイッチング回路4が焼損に至るまでの余裕は、冷却水の温度Tに応じて異なる。本実施の形態1に係るモータ制御装置100では、冷却水の温度Tに基づいてモータロック判定時間MTを算出することにより、モータ1のロック状態を適切なタイミングで検出することができる。
また、モータ制御装置100は、温度センサ43の故障を検出する第3の故障検出部53を備えている。温度センサ43の故障時には、モータロック判定部10は、温度センサ43によって検出される温度Tを最高温度Tmaxに置き換えて、モータロック判定時間MTを算出する。
上記の特徴により、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、温度センサ43の故障時には、最悪の条件を考慮して、モータ1のロック状態を検出することができる。
モータ制御装置100は、冷却水を循環させるポンプ6の故障を検出する第4の故障検出部54部を備えている。ポンプ6の故障時には、モータロック判定部10は、温度センサ43によって検出される温度Tを最高温度Tmaxに置き換えて、モータロック判定時間MTを算出する。
冷却水を循環させるポンプ6の故障時には、冷却水が正常に循環している場合と比べて、モータ1およびスイッチング回路4の温度がより急激に上昇することが予想される。そのような状況でも、本実施の形態1に係るモータ制御装置100は、冷却水の温度Tを最高温度Tmaxに置き換えて、それに基づいてモータロック判定時間MTを算出ことにより、早期にモータ1のロック状態を検出することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るモータ制御装置について説明する。本実施の形態2に係るモータ制御装置は、実施の形態1で用いた回転数判定回路14に代えて、回転数判定回路214を備えている。その他の構成については、実施の形態1と同一であるため、詳細な説明は省略する。
図6は、本実施の形態2に係る回転数判定回路214の内部構成を示す図である。回転数判定回路214は、回転数算出回路215と、比較回路216と、出力選択回路217とを含んでいる。
回転数算出回路215は、回転角センサ41から出力される回転角θを微分して回転数ωを算出し、算出された回転数ωを出力する。
比較回路216は、回転数ωが予め決定される第1の回転数ω1未満の場合には、真値を出力し、回転数ωが第1の回転数ω1以上の場合には偽値を出力する。
出力選択回路217は、選択信号217cが偽値である場合には、入力端子217b側の信号を出力し、選択信号217cが真値である場合には、入力端子217a側の信号を出力する。
したがって、出力選択回路217は、選択信号217cが偽値である場合、すなわち回転角センサ41の正常時には、比較回路216の出力をそのまま出力する。
一方、出力選択回路217は、選択信号217cが真値である場合、すなわち回転角センサ41の故障時には、真値を出力する。
結果として、回転数判定回路214は、回転角センサ41の正常時において、回転数ωが第1の回転数ω1未満の場合には、回転数判定値として真値を出力し、回転数ωが第1の回転数ω1以上の場合には、回転数判定値として偽値を出力する。
また、回転数判定回路214は、回転角センサ41の故障時には、回転数判定値として常に真値を出力する。
したがって、本実施の形態2に係るモータ制御装置100において、モータロック判定部10は、回転角センサ41の故障時には、要求トルクNがトルク閾値Nth以上である状態と、回転角センサ41の故障状態とが、モータロック判定時間MTにわたって継続する場合に、モータ1がロック状態であると判定する。
なお、上記の実施の形態1および2では、モータ1は、車両に搭載されるエンジンを始動するためのモータであった。この場合、回転角センサ41の故障検出時に、車両のエンジンが初回始動前でありかつ予め決定されるエンジン回転数未満である場合には、トルク指令生成部30によるモータ1へのトルク指令Niの出力を禁止してもよい。
また、回転角センサ41の故障検出時に、車両のエンジンが再始動開始前でありかつエンジン回転数未満である場合には、トルク指令生成部30によるモータ1へのトルク指令Niの出力を許可してもよい。
通常、エンジンの初回始動は、駐車場等において行われる。そのため、エンジンの始動が強く要求される場面は少ない。これに対して、エンジンの再始動は、交差点での右折待ち後の再発進等、エンジンの始動が強く要求される場面が多い。本実施の形態1および2に係るモータ制御装置100では、エンジンの始動が強く要求される場面において、モータ1およびスイッチング回路4の焼損を防止しながら、可能な限りエンジンの始動を行うことができる。
なお、上述した実施の形態1および2に係るモータ制御装置100における各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。図7は、実施の形態1および2に係るモータ制御装置100の各機能を専用のハードウェアである処理回路1000で実現する場合を示した構成図である。また、図8は、実施の形態1および2に係るモータ制御装置100の各機能をプロセッサ2001およびメモリ2002を備えた処理回路2000により実現する場合を示した構成図である。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路1000は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。モータ制御装置100の各部の機能それぞれを個別の処理回路1000で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路1000で実現してもよい。
一方、処理回路がプロセッサ2001の場合、モータ制御装置100の各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ2002に格納される。プロセッサ2001は、メモリ2002に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、モータ制御装置100は、処理回路2000により実行されるときに、上述した各制御が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ2002を備える。
これらのプログラムは、上述した各部の手順あるいは方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ2002とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリが該当する。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ2002に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
1 モータ、6 ポンプ、10 モータロック判定部、30 トルク指令生成部、41 回転角センサ、42 電流センサ、43 温度センサ、51 第1の故障検出部、52 第2の故障検出部、53 第3の故障検出部、54 第4の故障検出部、145 センサレス回転角推定回路(回転角推定部)。

Claims (13)

  1. モータの回転角を検出する回転角センサと、
    前記回転角センサの故障を検出する第1の故障検出部と、
    前記モータへの要求トルク、前記回転角および前記第1の故障検出部の検出値に基づいて、前記モータがロック状態であるか否かを判定するモータロック判定部と、
    前記要求トルクおよび前記判定の結果に基づいて、前記モータへのトルク指令を生成するトルク指令生成部と
    を備え、
    前記モータロック判定部は、前記回転角センサの故障時には、前記モータのロック状態の判定条件を、前記回転角センサの正常時とは異なる条件に変更する、モータ制御装置。
  2. 前記トルク指令生成部は、前記モータがロック状態でない場合には、前記トルク指令の最大トルクを第1のトルクに設定し、前記モータがロック状態である場合には、前記トルク指令の最大トルクを、前記第1のトルクよりも小さい第2のトルクに設定する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第2のトルクは、前記モータのロック状態において、前記モータが常時そのトルクを出力し続けても、焼損に至らないトルクである、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記回転角センサの正常時には、前記モータロック判定部は、前記要求トルクがトルク閾値以上である状態と、前記回転角に基づいて算出される回転数が第1の回転数未満の状態とが、モータロック判定時間にわたって継続する場合に、前記モータがロック状態であると判定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータロック判定部は、前記モータの回転角を推定する回転角推定部を含み、
    前記回転角センサの故障時には、前記モータロック判定部は、前記回転角推定部によって推定される回転角に基づいて算出される回転数が第2の回転数未満の状態が、前記モータロック判定時間にわたって継続する場合に、前記モータがロック状態であると判定する、請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記第2の回転数は、前記第1の回転数よりも高い、請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記回転角センサの故障時には、前記モータロック判定部は、前記要求トルクがトルク閾値以上である状態と、前記回転角センサの故障状態とが、前記モータロック判定時間にわたって継続する場合に、前記モータがロック状態であると判定する、請求項4に記載のモータ制御装置。
  8. 前記モータの駆動電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの故障を検出する第2の故障検出部と
    をさらに備え、
    前記電流センサの故障時には、前記モータロック判定部は、前記モータがロック状態であると判定する、請求項4〜7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 冷却水の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記モータロック判定部は、前記温度センサによって検出される温度に基づいて、前記モータロック判定時間を算出する、請求項4〜8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記温度センサの故障を検出する第3の故障検出部をさらに備え、
    前記温度センサの故障時には、前記モータロック判定部は、前記温度センサによって検出される温度を最高温度に置き換えて、前記モータロック判定時間を算出する、請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. 前記冷却水を循環させるポンプの故障を検出する第4の故障検出部をさらに備え、
    前記ポンプの故障時には、前記モータロック判定部は、前記温度センサによって検出される温度を最高温度に置き換えて、前記モータロック判定時間を算出する、請求項9に記載のモータ制御装置。
  12. 前記モータは、車両に搭載されるエンジンを始動するためのモータである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  13. 前記回転角センサの故障検出時に、前記車両の前記エンジンが初回始動前でありかつ予め決定されるエンジン回転数未満である場合には、前記トルク指令生成部による前記モータへのトルク指令の出力を禁止し、
    前記回転角センサの故障検出時に、前記車両の前記エンジンが再始動開始前でありかつ前記エンジン回転数未満である場合には、前記トルク指令生成部による前記モータへのトルク指令の出力を許可する、請求項12に記載のモータ制御装置。
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