JP2021056275A - 光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法 - Google Patents

光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 被覆除去作業が容易であり、効率良く、複数の光ファイバからなる光ファイバテープ心線の先端部分の外被を除去することが可能な光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法を提供する。【解決手段】 ホルダ設置部の蓋部を閉じることで、ホルダの先端側に突出するそれぞれの光ファイバを、ヒータと弾性部材とで挟み込むとともに、被覆除去刃17で光ファイバ23を挟み込むことができる。なお、被覆除去刃17は、光ファイバ23の外被に食い込み、内部のガラスファイバには接触しない。この際、光ファイバテープ心線の全幅に対して、ガイド部21の幅を所定の範囲とすることで、光ファイバ23が広がることを、ガイド部21によって規制することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数本の光ファイバ心線の外被を、一括して所定の長さで除去することが可能な光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法に関する。
従来、光ファイバ心線同士を接続する際には、光ファイバ心線の先端部分の所定範囲の被覆(外被)を除去して、接続対象の光ファイバ心線同士を突き合わせて融着する方法が採られる。光ファイバ心線の外被を除去する方法としては、光ファイバ被覆除去器が用いられる。
光ファイバ被覆除去器は、光ファイバ心線の先端を挟み込むヒータ及び弾性部材と光ファイバ心線の外被を挟み込む一対の被覆除去刃とを有する。外被をヒータで加熱した状態で、光ファイバ心線の外被に被覆除去刃を挿入し、被覆除去刃を光ファイバ心線の先端側に相対的に移動させることで、外被を除去し、内部のガラスファイバを露出させることができる(例えば、特許文献1、2)。
特開2001−108836号公報 特開2011−112791号公報
近年、多量のデータを高速で伝送するための光ファイバとして、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、複数本の光ファイバ心線が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線が用いられている。また、並列した光ファイバを全長にわたって樹脂で固着された光ファイバテープ心線の他、光ファイバ心線同士が間欠的に接着されたリボン線がある。光ファイバ心線同士の間欠的な接着は、集線密度の向上や曲げによる伝送ロスの低減、単心化をしやすくするなどの特徴を持つ。
このような複数の光ファイバ心線が併設された光ファイバテープ心線又はリボン線(以下単に光ファイバテープ心線等とする)同士の接続に際しては、複数の光ファイバ心線の被覆除去を一括で行う必要がある。図6(a)は、被覆除去器の一部の構成を示す模式図である。光ファイバ心線111は、一対の被覆除去刃117により挟み込まれる。この際、被覆除去刃117は、光ファイバ心線111の内部のガラスファイバには到達せず、外部の外被にのみ先端が挿入される。
被覆除去刃117の背面側(図中左側)には、弾性部材113とヒータ115とが配置され、光ファイバ心線111の先端部が、ヒータ115と弾性部材113とで挟み込まれる。ヒータ115によって、被覆除去刃117の背面側に位置する光ファイバ心線111の外被が加熱され、軟化する。
この状態で、光ファイバ心線111を被覆除去刃117に対して引き抜くと(図中矢印X)、光ファイバ心線111の外被111bが被覆除去刃117によって剥ぎ取られ、内部のガラスファイバ111aが露出する。光ファイバ心線111を完全に被覆除去刃117から引き抜くと、光ファイバ心線111の先端側の所定長さの外被111bを除去することができる。
図7(a)は、光ファイバテープ心線等の外被を除去する際の平面図であり、弾性部材及び上方の被覆除去刃を透視した図である。前述したように、光ファイバテープ心線等は、複数の光ファイバ心線111が併設される。このため、複数の光ファイバ心線111が併設された状態で、被覆除去刃117によって外被が挟み込まれる。
図7(b)は、図6(b)の状態の平面図である。図7(a)の状態から、光ファイバ心線111を被覆除去刃117から離れる方向に引き抜くと(図中矢印X)、それぞれの光ファイバ心線111の外被111bが剥ぎ取られる。
しかし、剥ぎ取られた外被111bは、被覆除去刃117の背面側に堆積するため、隣り合う光ファイバの除去された外被111b同士が互いに干渉する。このため、図7(c)に示すように、光ファイバ心線111の引き抜きが進行し、被覆除去刃117の背面側に堆積する外被111bが増えるにつれて、光ファイバ心線111の先端が徐々に開き始める(図中矢印Y)。
このように、光ファイバ心線111の先端が広がっていくと、光ファイバ心線111の引き抜き方向に対して光ファイバ心線111が斜めに配置され、被覆除去刃117とのなす角度が垂直ではなくなる。このため、被覆除去刃117に対して垂直な方向に光ファイバ心線111を引き抜く場合と比較して、引き抜き抵抗が大きくなる。特に、光ファイバテープ心線等は、光ファイバ心線111が複数本併設されるため、引き抜き抵抗が大きくなることで、被覆除去作業が困難となる場合がある。
また、一度、光ファイバ心線111の先端が開いた状態となると、その形態が維持される。このため、その後の光ファイバ心線111の先端部の切断作業時に、光ファイバ心線111ごとに切断長さにばらつきが生じる要因となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、被覆除去作業が容易であり、効率良く、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバテープ心線等の先端部分の外被を除去することが可能な光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、複数の光ファイバ心線の外被を一括して除去する光ファイバ被覆除去器であって、前記複数の光ファイバ心線の外被を除去する本体部と、前記本体部に対してスライド動作可能であり、前記複数の光ファイバ心線が保持される可動部と、を具備し、前記本体部の前記可動部側を前面側とし、その逆側を背面側とした際に、前記本体部は、前記複数の光ファイバ心線の外被を挟み込む一対の被覆除去刃と、前記被覆除去刃の背面側において、前記複数の光ファイバ心線を軸方向にスライド可能に挟持する挟持部と、を有し、前記被覆除去刃の前面側又は背面側の少なくとも一方に、前記複数の光ファイバ心線の幅方向の位置を規制するガイド部が形成されることを特徴とする光ファイバ被覆除去器である。
前記被覆除去刃の背面側には、ヒータが配置され、前記ガイド部は、少なくとも前記被覆除去刃の背面側であって、前記ヒータの幅方向端部近傍に形成されてもよい。
前記ガイド部は、少なくとも前記被覆除去刃の前面側であって、前記被覆除去刃と一体で形成されてもよい。
前記ガイド部の幅は、3.0mm〜4.5mmであることが望ましい。
第1の発明によれば、複数の光ファイバ心線の幅方向の位置を規制するガイド部が形成されるため、それぞれの光ファイバ心線が被覆除去時に広がることを抑制することができる。このため、引き抜き作業が容易であり、その後の光ファイバ心線の切断時においても、精度よく切断を行うことができる。
なお、ガイド部を被覆除去刃の背面側に形成する際には、被覆除去刃の背面側に配置されるヒータの幅方向の両端部近傍に形成することで、ヒータ上の光ファイバ心線の幅方向への広がりを規制することができる。
また、ガイド部を被覆除去刃の前面側に形成する際には、被覆除去刃の両側に被覆除去刃と一体で形成することで、被覆除去刃における光ファイバ心線の幅方向への広がりを規制することができる。
ここで、ガイド部の幅が3.0mm〜4.5mmであれば、例えば一般的な3〜3.6mm程度の光ファイバテープ心線等に対して特に有効である。
第2の発明は、第1の発明にかかる光ファイバ被覆除去器を用いた光ファイバ被覆除去方法であって、外径が225μm以下の複数の光ファイバ心線を前記可動部に設置し、前記複数の光ファイバ心線の先端部を、前記挟持部で挟み込むとともに、前記被覆除去刃で挟み込み、前記可動部を前記本体部から離していくことで、前記複数の光ファイバ心線の外被を除去することを特徴とする被覆除去器を用いた光ファイバ被覆除去方法である。
前記ガイド部の幅は、前記複数の光ファイバ心線の総幅の1.15倍以上、1.25倍以下であってもよい。
第2の発明によれば、特に225μm以下の細径の光ファイバ心線が併設された光ファイバテープ心線等に対して、効率良く被覆を除去することができる。
特に、ガイド部の幅を、光ファイバテープ心線等の全幅の1.15倍以上、1.2倍以下とすることで、効率良く光ファイバテープ心線等の幅方向の広がりを抑制することができる。
本発明によれば、被覆除去作業が容易であり、効率良く、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバテープ心線等の先端部分の外被を除去することが可能な光ファイバ被覆除去器及び光ファイバ被覆除去方法を提供することができる。
光ファイバ被覆除去器1を示す斜視図であり、(a)は可動部5を本体部3側に移動させた状態を示す図、(b)は可動部5を本体部3から離れる方向に移動させた状態を示す図。 被覆除去刃17近傍を示す斜視図。 (a)は、被覆除去刃17近傍を示す断面図、(b)は、(a)のC部拡大図。 (a)、(b)は、被覆除去刃17で各光ファイバ心線23を挟み込む状態を示す図。 (a)は、ヒータ15近傍を示す図、(b)は(a)のJ−J線部分断面図。 (a)、(b)は、光ファイバ心線111を被覆除去刃117で挟み込み、外被を除去する工程を示す断面図。 (a)〜(c)は、光ファイバ心線111を被覆除去刃117で挟み込み、外被を除去する工程を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ被覆除去器1について説明する。図1は、光ファイバ被覆除去器1を示す斜視図であり、図1(a)は可動部5を本体部3側に移動させた状態を示す図、図1(b)は可動部5を本体部3から離れる方向に移動させた状態を示す図である。ここで、図1(a)、図1(b)に示すように、本体部3から見て可動部5側(図中A方向。以下同様。)を前面側とし、その逆側(図中B方向。以下同様。)を背面側とする。
光ファイバ被覆除去器1は、併設された複数の光ファイバ心線の外被を一括して除去するものである。光ファイバ被覆除去器1は、主に本体部3、可動部5等から構成される。本体部3は、略直方体の部材であり、光ファイバ心線の外被を除去する部位である。本体部3の前面側(図中A側)の端部近傍には、光ファイバ心線の外被を挟み込む一対の被覆除去刃17が配置される。
図2は、被覆除去刃17を示す図である。被覆除去刃17は、板状の部材に対して、前面側(図中A側)が所定の幅で斜めに切除された形態である。被覆除去刃17の前面側であって被覆除去刃17の両側には、斜めに切除されていない板厚部分が存在し、側面がガイド部21を構成する。すなわち、ガイド部21は、被覆除去刃17の前面側であって、被覆除去刃17と一体で形成される。なお、被覆除去刃17の背面側(図中B側)には逃げ部19が形成される。逃げ部19については詳細を後述する。
図1(a)、図1(b)に示すように、本体部3は、ヒンジを介して開閉可能な蓋部7を有する。本体部3の被覆除去刃17の背面側(図中B側)には、ヒータ15が配置される。また、蓋部7を閉じた際に、ヒータ15と対向する部位には、弾性部材13が配置される。弾性部材13は、硬度が40度程度の例えばシリコンゴム製であり、容易に弾性変形可能である。蓋部7を閉じることで、ヒータ15と弾性部材13とが対向して配置された挟持部によって、被覆除去刃17の背面側において複数の光ファイバ心線を挟み込むことが可能である。なお、前述した一対の被覆除去刃17の一方は蓋部7に配置され、蓋部7を閉じることで、光ファイバ心線の外被を一対の被覆除去刃17で挟み込むことができる。
本体部3には、バッテリが内蔵されており、ヒータ15を稼働することができる。例えば、光ファイバを配置した状態で蓋部7を閉じると、ヒータ15のスイッチが入り、ヒータ15が稼働する。この際、本体部3には、ヒータ15の稼働状態を示すランプが配置される。なお、ヒータ15近傍の形態の詳細は後述する。
本体部3の前面側には、スライドガイド4が設けられ、本体部3には、スライドガイド4を介して可動部5が連結される。可動部5は、複数の光ファイバ心線が保持される部位である。可動部5は、本体部3に対してスライド動作可能である。すなわち、可動部5は、スライドガイド4によって、本体部3との距離が変わるように動作可能であり、本体部3の挟持部は、被覆除去刃17の背面側において、複数の光ファイバ心線を軸方向にスライド可能に挟持する。
可動部5は、ヒンジを介して開閉可能な蓋部9を有する。また、可動部5には、光ファイバ心線が保持されたホルダが設置されるホルダ設置部11を有する。ホルダ設置部11に、光ファイバ心線が保持されたホルダを設置し、蓋部9を閉じることで、ホルダを固定することができる。なお、ホルダを用いずに、光ファイバテープ心線等を直接可動部に保持可能であってもよい。
次に、被覆除去刃17の近傍の形態について詳細に説明する。図3(a)は、蓋部7(図1(a)、図1(b)参照)を閉じて、被覆除去刃17同士を対向させた状態を示す断面図である。前述したように、被覆除去刃17の前面側(図中A側)には、テーパ状にガイド部21が設けられ、被覆除去刃17の背面側(図中B側)には、逃げ部19が形成される。また、被覆除去刃17及び逃げ部19のさらに背面側には、ヒータ15と弾性部材13とが対向配置される。なお、逃げ部19の下方の面高さとヒータ15の面高さはほぼ一致する。
図3(b)は、図3(a)のC部拡大図である。逃げ部19は、被覆除去刃17同士の上下の間隔に対して、高さが高くなる部位であり、被覆除去刃17とヒータ15及び弾性部材13との間に形成される空間である。なお、被覆除去刃17同士の間隔は、被覆を除去する光ファイバ心線の径に応じて設定される。例えば、光ファイバ心線の内部のガラスファイバの径よりもわずかに大きく設定され、外被にのみ被覆除去刃17が刺さるように設定される。
ここで、逃げ部19の高さ(図中E)は、例えば、0.20〜0.25mmであることが望ましい。なお、逃げ部19の高さは、必ずしも光ファイバ心線の外径と一致させなくてもよい。例えば、逃げ部19の高さを0.20mmとして、ここに0.25mm径の光ファイバを配置しても、外被の変形によって光ファイバ心線を挟み込むことができる。また、逃げ部19の高さを0.25mmとして、ここに0.20mm径の光ファイバを配置し、光ファイバ心線との間に隙間が生じてもよい。
但し、光ファイバ心線の径に対して逃げ部19の高さEが低すぎると、光ファイバ心線の外被の変形で吸収しきれずに、内部のガラスファイバへ過剰な力が付与されるため望ましくない。一方、光ファイバ心線の径に対して逃げ部19の高さEが高すぎると、被覆除去刃17の中心と、ヒータ15上の光ファイバ心線の中心との差が大きくなり、外被の除去の際の抵抗が大きくなるため望ましくない。
また、ヒータ15から被覆除去刃17までの水平距離(図中F)は、0.3〜1.0mmであることが望ましい。ヒータ15から被覆除去刃17までの距離が短すぎると、被覆除去刃17を外被に挿入した際の外被の逃げる空間が確保できず、また、光ファイバ心線の芯ずれ等を吸収することが困難となる。一方、ヒータ15から被覆除去刃17までの距離が長すぎると、ヒータ15による外被の加熱効果が小さくなり、外被の除去抵抗が大きくなる。
ここで、本実施形態は、外被の除去に伴う光ファイバ心線の広がりを抑制することを目的としたものであり、光ファイバ心線の広がりの要因の一つとして、除去後の外被屑の堆積に着目したものである。したがって、逃げ部19は、生じた外被屑を溜めることが可能なように、十分な空間が確保されるべきとする考え方がある。
しかし、発明者らは、前述したように、逃げ部19の高さが高すぎると、外被の除去抵抗が大きくなり、一方、逃げ部19の長さ(ヒータ15からの距離)を長くしすぎると、かえって、外被の除去抵抗が大きくなることを見出した。特に、このような外被の除去抵抗の増加は、作業性の悪化とともに、光ファイバ心線を強くしごきながら引き抜くため、かえって、光ファイバ心線の広がりの要因となることを知見した。また、発明者らは、逃げ部19の容量(高さE×長さF×奥行(例えば光ファイバテープ心線等の全幅))は、除去される外被の全総体積よりも小さくてよいことに着目した。前述したように、弾性部材13は容易に変形可能であるため、外被の除去の際に生じた除去後の外被屑は、初期段階では逃げ部19の空間に堆積するが、逃げ部19からあふれた外被屑は、弾性部材13を変形させて、弾性部材13側に逃げることができるためである。
一方、逃げ部19のサイズを小さくすることで、隣り合う光ファイバ心線の外被屑同士が干渉しやすくなるが、本実施形態では、被覆除去刃17の前面側のガイド部21によって、併設された光ファイバ心線の幅方向位置が規制されるため、光ファイバ心線の広がりを抑制することができる。
次に、光ファイバ被覆除去器1を用いた光ファイバ被覆除去方法及び、ガイド部の機能についてより詳細に説明する。図4(a)は、被覆除去刃17を開いた状態を示す正面図であり、図4(b)は、被覆除去刃17を閉じた状態を示す正面図(図3(a)のD矢視図)である。なお、図4(a)、図4(b)において、光ファイバ心線23を点線で示す。
まず、複数の光ファイバが併設された光ファイバテープ心線等を準備し、ホルダに光ファイバテープ心線を保持する。次に、可動部5のホルダ設置部11(図1参照)に光ファイバテープ心線等が保持されたホルダをセットする。この状態で、ホルダを光ファイバ被覆除去器1のホルダ設置部11へセットし、蓋部9を閉じて固定する。なお、前述したように、ホルダを用いずに、直接可動部に光ファイバテープ心線等を設置して、蓋部9によって保持してもよい。
次に、本体部3の蓋部7を閉じることで(図4(a)の矢印G)、ホルダの先端側に突出するそれぞれの光ファイバ心線23の先端部を、挟持部(ヒータ15と弾性部材13)で挟み込むとともに、被覆除去刃17で光ファイバ心線23を挟み込むことができる。なお、被覆除去刃17は、光ファイバ心線23の外被に食い込み、内部のガラスファイバには接触しない。
この際、光ファイバテープ心線等の全幅(図4(b)のHであって、併設された光ファイバ心線23の総幅)に対して、ガイド部21の幅(図4(b)のI)を所定の範囲とすることで、光ファイバ心線23が広がることを、ガイド部21によって規制することができる。なお、ガイド部21の幅Iとしては、光ファイバテープ心線等の全幅Hに対して、1.15H≦I≦1.25Hの範囲であることが望ましい。例えば、ガイド部21の幅Iは、3.0mm〜4.5mmであることが望ましい。
次に、ヒータ部分の詳細について説明する。図5(a)は、ヒータ15の近傍の斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のJ−J線断面図である。ヒータ15は、本体部3に形成された溝27に配置される。ヒータ15の幅方向の両側には、ヒータ15を保持するための保持部材29が固定される。
ここで、溝27の深さは、ヒータ15の厚みよりも深い。このため、保持部材29は、ヒータ15の幅方向の両側にそれぞれ張り出すように配置されるとともに、保持部材29の端部が、溝27に嵌まり込み、ヒータ15の上面を押さえるように配置される。この際、保持部材29の側面がガイド部25となる。すなわち、被覆除去刃17の背面側であって、ヒータ15の幅方向端部近傍に、光ファイバテープ心線等の幅方向の位置を規制するガイド部25が形成される。
なお、ガイド部25の幅Kは、被覆除去刃17の前面側のガイド部21の幅Iと略同様である。すなわち、ガイド部25の幅Kは、光ファイバテープ心線等の全幅H<K≦1.2Hの範囲であることが望ましい。例えば、ガイド部25の幅Kは、3.0mm〜4.5mmであることが望ましい。
この際、保持部材29の先端が下方に屈曲し、本体部3の溝27の縁部と噛み合うように配置されるため、ガイド部25の幅を確実に維持することができる。例えば、本体部3へ保持部材29をネジ等で固定する際に、ネジ穴の遊びによって、保持部材29の固定位置がずれる恐れがあるが、保持部材29を溝27の縁部に係合させることで、確実に位置決めが可能となり、ガイド部25の幅を維持することができる。
このようにガイド部25で挟まれた空間において、ヒータ15と弾性部材13とで光ファイバ心線を挟み込んで保持する。この状態で、可動部5を本体部3から離していくことで、それぞれの光ファイバ心線23の外被を除去することができる。この際、被覆除去刃17の前面側及び背面側に、併設された光ファイバ心線23の幅方向の位置を規制するガイド部21、25を形成することで、外被の除去の際に、光ファイバ心線23が広がることを抑制することができる。
なお、通常、光ファイバ心線23の径が細い場合に、特に光ファイバ心線23の幅が広がりやすい。このため、本実施形態は、光ファイバテープ心線等を構成するそれぞれの光ファイバ心線23の外径が225μm以下の場合に、特に効果的である。
また、光ファイバ心線23の本数が多くなるほど、特に光ファイバ心線23の幅が広がりやすい。このため、本実施形態は、光ファイバテープ心線等を構成するそれぞれの光ファイバ心線23の本数が12本以上の場合に、特に効果的である。
また、光ファイバテープ心線等としては、長手方向に間欠的に接着され、隣り合う接着部同士が長手方向に千鳥配置された間欠接着型のリボン線の場合に、特に光ファイバ心線23の幅が広がりやすい。このため、本実施形態は、間欠接着型リボン線の場合に、特に効果的である。
以上、本実施形態によれば、被覆除去刃17の前面側にガイド部21を設け、背面側にガイド部25を設けることで、外被の除去の際に、光ファイバ心線23の広がりを抑制することができる。このため、外被の除去抵抗が小さく、作業が容易である。また、光ファイバ心線23が広がらないため、その後の切断や融着作業を確実に行うことができる。
なお、本実施形態では、被覆除去刃17の前面側と背面側のそれぞれにガイド部21、25を形成したが、被覆除去刃17の前面側又は背面側の少なくとも一方に、複数の光ファイバ心線23の幅方向の位置を規制するガイド部を形成すればよい。被覆除去刃17の前面側又は背面側の少なくとも一方で、光ファイバ心線23の幅方向の位置を規制すれば、光ファイバ心線23の広がりを抑制することができる。
また、被覆除去刃17の背面側の逃げ部19のサイズを所定以下とすることで、外被の除去抵抗が小さく、作業が容易となる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………光ファイバ被覆除去器
3………本体部
4………スライドガイド
5………可動部
7、9………蓋部
11………ホルダ設置部
13………弾性部材
15………ヒータ
17………被覆除去刃
19………逃げ部
21、25………ガイド部
23………光ファイバ心線
27………溝
29………保持部材
111………光ファイバ心線
111a………ガラスファイバ
111b………外被
113………弾性部材
115………ヒータ
117………被覆除去刃

Claims (6)

  1. 複数の光ファイバ心線の外被を一括して除去する光ファイバ被覆除去器であって、
    前記複数の光ファイバ心線の外被を除去する本体部と、
    前記本体部に対してスライド動作可能であり、前記複数の光ファイバ心線が保持される可動部と、
    を具備し、
    前記本体部の前記可動部側を前面側とし、その逆側を背面側とした際に、
    前記本体部は、
    前記複数の光ファイバ心線の外被を挟み込む一対の被覆除去刃と、
    前記被覆除去刃の背面側において、前記複数の光ファイバ心線を軸方向にスライド可能に挟持する挟持部と、を有し、
    前記被覆除去刃の前面側又は背面側の少なくとも一方に、前記複数の光ファイバ心線の幅方向の位置を規制するガイド部が形成されることを特徴とする光ファイバ被覆除去器。
  2. 前記被覆除去刃の背面側には、ヒータが配置され、
    前記ガイド部は、少なくとも前記被覆除去刃の背面側であって、前記ヒータの幅方向端部近傍に形成されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ被覆除去器。
  3. 前記ガイド部は、少なくとも前記被覆除去刃の前面側であって、前記被覆除去刃と一体で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバ被覆除去器。
  4. 前記ガイド部の幅は、3.0mm〜4.5mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバ被覆除去器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバ被覆除去器を用いた光ファイバ被覆除去方法であって、
    外径が225μm以下の複数の光ファイバ心線を前記可動部に設置し、
    前記複数の光ファイバ心線の先端部を、前記挟持部で挟み込むとともに、前記被覆除去刃で挟み込み、前記可動部を前記本体部から離していくことで、前記複数の光ファイバ心線の外被を除去することを特徴とする被覆除去器を用いた光ファイバ被覆除去方法。
  6. 前記ガイド部の幅は、前記複数の光ファイバ心線の総幅の1.25倍以下であることを特徴とする請求項5記載の光ファイバ被覆除去方法。
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