JP2021055449A - 排水弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】死水水位の設定範囲を広げることができる排水弁装置を提供する。【解決手段】排水弁装置8は、排水弁体842と、フロート部89と、係合部とを備える。排水弁体は、上方に延在する弁体主軸840を有し、洗浄水タンクの排水口400を弁体主軸の引き上げに応じて開閉する。フロート部は、洗浄水タンク内の水位に連動して上下動する。係合部は、弁体主軸の係合突起848と係合可能であり、回転軸を中心とする回転動作により係合突起との係合が解除可能である。フロート部は、貯水桶900と、フロートと、高さ調整部891とを備える。貯水桶は、洗浄水タンク内において洗浄水を貯留し、貯留する洗浄水を排出可能な調整窓901を有する。フロートは、貯水桶に収容され、下降時には貯水桶内の水位に連動する。高さ調整部は、フロートの初期高さが調整可能なよう設けられている。【選択図】図3

Description

開示の実施形態は、排水弁装置に関する。
従来、便器に供給される洗浄水を貯留する洗浄水タンクの内部に配置され、洗浄水タンクの底面に形成された排水口の開閉を制御する排水弁装置が知られている。排水弁装置は、たとえば、排水口を開閉する排水弁体と、洗浄水タンク内の水位と連動して上下動するフロートとを備える。
このような排水弁装置では、洗浄操作に伴い排水弁体が引き上げられると、排水弁体に設けられた係合突起がフロートに設けられた係合部と係合することで排水弁体の高さが維持され、排水口から洗浄水が排出される。その後、水位の低下に伴いフロートが下降することで係合突起と係合部との係合が解除されて排水弁体が下がり、排水口が閉鎖される(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013−104271号公報
ところで、洗浄水タンクの排水量を決定する死水水位についてばらつきが大きい領域が存在するが、近年の洗浄水タンクのローシルエット化に伴いこのようなばらつきが大きい領域にも死水水位を設定したいという要望が高まっている。
しかしながら、従来の排水弁装置では、死水水位の設定範囲が狭く、上記したようなばらつきが大きい領域に死水水位を設定することができなかった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、死水水位の設定範囲を広げることができる排水弁装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る排水弁装置は、上方に延在する弁体主軸を有し、洗浄水を貯留する洗浄水タンクの排水口を前記弁体主軸の引き上げに応じて開閉する排水弁体と、前記洗浄水タンク内の水位に連動して上下動するフロート部と、前記弁体主軸に設けられた係合突起と係合可能であり、回転軸を中心とする回転動作により前記係合突起との係合を解除可能な係合部とを備え、前記フロート部は、前記洗浄水タンク内において洗浄水を貯留し、貯留する洗浄水を排出可能な調整窓を有する貯水桶と、前記貯水桶に収容され、下降時には前記貯水桶内の水位に連動するフロートと、前記フロートの初期高さを調整可能な高さ調整部とを備える。
このような構成によれば、フロートの初期高さを調整することで、死水水位の設定範囲を広げることができる。また、貯水桶に貯留する洗浄水を排出可能とすることでも、死水水位の設定範囲を広げることができる。このように、フロートの初期高さを調整することや貯水桶内の洗浄水を排出可能とするにより、死水水位を設定しようとしても安定しない(死水水位のばらつきが大きい)領域、すなわち、死水水位を設定できなかった領域まで設定範囲を広げることができるようになる。
また、上記した排水弁装置では、前記高さ調整部は、前記フロートを支持するとともに側周面にねじ加工が施された軸体であり、前記フロートとの螺合により該フロートの初期高さを調整する。
このような構成によれば、簡素な構成でフロートの初期高さを調整することができる。
また、上記した排水弁装置では、前記調整窓は、開放面積を変更して前記貯水桶内からの洗浄水の排出量を調整可能である。
このような構成によれば、貯水桶に貯留する洗浄水の排出量を調整することで、死水水位の設定範囲を細かく設定することができ、この結果、死水水位の設定範囲をさらに広げることができる。
また、上記した排水弁装置では、前記係合部は、前記係合突起との係合位置よりも前記弁体主軸から遠い位置に前記回転軸を有し、かつ、前記洗浄水タンクの水位が所定水位よりも上である時、前記フロートに側方から当接することによって前記回転動作が規制され、前記洗浄水タンクの水位が所定水位以下の時、前記フロートの下降に伴って前記回転動作が許容される。
このような構成によれば、係合突起と係合部との間で発生する摩擦力の影響を抑えつつ、係合突起と係合部との係合が簡単に解除されるのを防ぐことができる。このため、係合突起と係合部との係合が解除されるタイミングにずれが生じにくく、排水弁体が排水口を閉じるタイミングがばらつきにくくなる。この結果、死水水位のばらつきを抑えることができる。
実施形態の一態様によれば、死水水位の設定範囲を広げることができる。
図1は、実施形態に係るトイレ装置の一例を示す概略斜視図である。 図2は、実施形態に係る洗浄水タンクの一例を示す概略断面図である。 図3は、実施形態に係る排水弁装置を示す概略断面斜視図である。 図4は、フロート部を示す概略斜視図である。 図5は、大洗浄におけるフロート部の動作説明図である。 図6は、高さ調整部の動作説明図である。 図7は、調整窓の動作説明図である。 図8は、実施形態に係る排水弁装置による死水水位の設定範囲の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する排水弁装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<トイレ装置>
まず、図1を参照してトイレ装置1について説明する。図1は、実施形態に係るトイレ装置1の一例を示す概略斜視図である。
なお、図1を含む各図には、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している。以下では、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定し、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
図1に示すように、トイレ装置1は、便器本体2と、洗浄水タンク4とを備える。便器本体2は、汚物を受けるボウル部20と、ボウル部20の上縁部に内側にオーバーハングしているリム22と、タンク部4から供給される洗浄水を吐出する第1吐水口24と、溜め水が溜め水W0まで溜まっている溜め水部26と、溜め水26と連通する排水トラップ管路27とを備える。
便器本体2は、ボウル部20の溜水面W0よりも上方に、タンク部4から供給される洗浄水を吐出する第2吐水口28を備える。第1吐水口24から吐出された洗浄水は、ボウル部20を旋回しながら流下し、ボウル部20を洗浄する。第2吐水口28から吐出された洗浄水は、溜め水部26の溜め水を上下方向に旋回させ、旋回流を発生させる。
洗浄水タンク4は、洗浄水を貯留するとともに、底面にボウル部20と連通する排水口400(図3参照)が形成された貯水タンク40と、貯水タンク40の上方に載置される洗浄水タンク蓋42とを備える。洗浄水タンク蓋42は、上面に押しボタン式の後述する手動操作装置420を備え、使用者が手動操作装置420を押すことで、洗浄水タンク4内に貯留されている洗浄水をボウル部20へ供給することができる。
<洗浄水タンク>
次に、図2を参照して洗浄水タンク4について説明する。図2は、実施形態に係る洗浄水タンク4の一例を示す概略断面図である。洗浄水タンク4は、貯水タンク40と、給水装置6と、排水弁装置8と、手動操作装置420とを備える。
給水装置6は、給水管60と、フロート62と、給水バルブ64と、リフィール管66とを備える。給水管60は、水道管などの給水源(図示せず)に接続され、貯水タンク40の底面から上方に延びており、給水管60の上端には給水バルブ64が取り付けられる。給水バルブ64は、貯水タンク40内の水位に伴って上下動するフロート62によって開閉が制御される。
また、給水管60は、外周側下端部に吐水口(図示せず)を備える。吐水口は、給水バルブ64が開くと、給水管60から供給される洗浄水を洗浄水タンク内4へ吐出し、給水バルブ64が閉じると止水する。
リフィール管66は、下流端部が後述する排水弁装置8のオーバーフロー管80の上端開口800に位置している。リフィール管66の一部は、オーバーフロー管80または洗浄水タンク4内の所定箇所に固定される。リフィール管66から流出する一部の洗浄水は、オーバーフロー管80内に流れ込み、便器本体2のボウル部20内に補給水として供給される。
手動操作装置420は、大洗浄ボタン422と、小洗浄ボタン424と、大洗浄用棒部材426と、小洗浄用棒部材428とを備える。大洗浄ボタン422は、トイレ装置1(図1参照)の大洗浄モードの洗浄操作の開始を機械的に指令する。小洗浄ボタン424は、トイレ装置1の小洗浄モードの洗浄操作の開始を機械的に指令する。
大洗浄用棒部材426は、大洗浄ボタン422の下面側に固定され、かつ、下方に延びている。小洗浄用棒部材428は、小洗浄ボタン424の下面側に固定され、かつ、下方に延びている。
使用者が大洗浄ボタン422を押すと、大洗浄用棒部材426が押し下げられ、大洗浄用棒部材426の先端が排水弁装置8の大洗浄操作部823を押し下げる。また、使用者が小洗浄ボタン424を押すと、小洗浄用棒部材428が押し下げられ、小洗浄用棒部材428の先端が排水弁装置8の小洗浄操作部822を押し下げる。
このように、使用者が大洗浄ボタン422または小洗浄ボタン424を押すことで、排水弁装置8を大洗浄モードまたは小洗浄モードのいずれかの洗浄操作に応じて駆動させることができる。
<排水弁装置>
次に、図3〜図7を参照して排水弁装置8について説明する。図3は、実施形態に係る排水弁装置8を示す概略断面斜視図である。図4は、フロート部890を示す概略斜視図である。図5は、大洗浄におけるフロート部890の動作説明図である。図6は、高さ調整部891の動作説明図である。図7は、調整窓901の動作説明図である。
図3に示すように、排水弁装置8は、排水弁装置8の外観を形成するケーシング82と、ケーシング82内に配置され、排水口400を開閉する弁体部84と、弁体部84を引き上げる弁体引き上げ機構86とを備える。
ケーシング82は、ケーシング82の側面を形成する筒状の胴部820と、胴部820の頂部の開口を覆うように形成されている蓋部821と、オーバーフロー管80とを備える。胴部820は、弁体部84が着座する弁座824と、排水口400に差し込まれる排水筒部826と、弁座824と排水筒部826との間で上流側から下流側に向かって縮径する縮径部828とを備える。
弁体部84は、上方に延在する弁体主軸840と、弁体主軸840の引き上げに応じて洗浄水を貯留するタンク部4の排水口400を開閉する排水弁体842とを備える。排水弁体842は、弁座824の上に着座することで排水口400を閉じる。また、弁体主軸840は、側方へ延びる直方体状の平板部材844を上端開口部の周縁に備えており、平板部材844の中央付近には、取り付け穴846が形成される。
弁体引き上げ機構86は、第1リンクと、第1リンクの一端に回転可能に取り付けられ、第1リンクの回転量に応じて上方へ移動する第2リンクとを備える。大洗浄用棒部材426または小洗浄用棒部材428(図2参照)によって大洗浄操作部823または小洗浄操作部822が下方へ押し下げられると、第1リンクが後述する第1回転軸898を中心に回転し、第2リンクが引き上げられる。
第2リンクの下端部は、平板部材の取り付け穴に挿入された後、向きを変えて配置されていることにより、第2リンクが引き上げられる時、平板部材の下面と係合して、弁体部84全体を引き上げることができる。
使用者が手動操作装置420を操作する前の待機状態においては、第1リンクと連結される第2リンクの下端部は平板部材と係合しておらず、排水弁体842は排水口400を閉じた状態である。
使用者が大洗浄ボタン422を押し、大洗浄用棒部材426が押し下げられている状態になると、大洗浄用棒部材426が押し下げられることで、ケーシング82の大洗浄操作部823は下方へ下がる。大洗浄操作部823が下方へ下がると、第1リンクは比較的大きな回転量だけ回転し、第2リンクが上方に比較的大きな移動量引き上げられる。
そして、第2リンクの下端部が平板部材と係合し、平板部材を比較的大きな移動量引き上げる。平板部材が引き上げられることで、排水弁体842が引き上げられ、排水口400が開き、洗浄水タンク4内の洗浄水がボウル部20(図1参照)に供給される。これが大洗浄モードの洗浄動作である。
また、使用者が小洗浄ボタン424を押すと、小洗浄用棒部材428が押し下げられる。小洗浄用棒部材428が押し下げられることで、ケーシング82の小洗浄操作部822は下方へ下がる。小洗浄操作部822が下方へ下がると、第1リンクが比較的小さな回転量だけ回転し、第2リンクが上方に比較的小さな移動量引き上げられる。
そして、第2リンクの下端部が平板部材と係合し、平板部材は引き上げられる。平板部材が引き上げられることで、排水弁体842が引き上げられ、排水口400が開き、洗浄水タンク4内の洗浄水がボウル部20に供給される。これが小洗浄モードの洗浄動作である。
また、小洗浄操作部822の周縁部には、小洗浄用棒部材428が小洗浄操作部822の外側に出ないようにリブ822aが設けられている。大洗浄操作部823の周縁部にも、大洗浄用棒部材426が大洗浄操作部823の外側に出ないようにリブ823aが設けられている。
排水弁装置8の構成についてさらに詳しく説明する。図3に示すように、排水弁装置8は、排水弁装置8の外観を形成するケーシング82、排水口400を開閉する弁体部84、弁体部84を引き上げる弁体引き上げ機構86に加えて、ケーシング82内に配置される小洗浄フロート機構88と、大洗浄フロート機構と構成する、大洗浄フロート部(フロート部)89と、大洗浄係合部(係合部)892とを備える。
なお、ケーシング82は、洗浄水タンク4内に連通する上端開口800と、縮径部828に連通する下端開口802とを有するオーバーフロー管80を備える。オーバーフロー管80は、貯水タンク40内の洗浄水がオーバーフロー管80の上端開口800に相当する高さの水位を超えた場合、洗浄水を下端開口802から排出する。
ケーシング82の蓋部821は、小洗浄操作部822と、大洗浄操作部823とを備える。洗浄水タンク蓋42の小洗浄ボタン424(図2参照)が押されると、小洗浄操作部822は、第1リンクを比較的小さい回転量だけ回転させる。また、洗浄水タンク蓋42の大洗浄ボタン422(図2参照)が押されると、大洗浄操作部823は、第1リンクを比較的大きな回転量だけ回転させる。
弁体部84の弁体主軸840は、後述する小洗浄係合部884に係合する小洗浄係合突起847と、大洗浄係合部892に係合する大洗浄係合突起848とを備える。
小洗浄フロート機構88は、フロート(小洗浄フロートという)880と、フロート支持軸882と、小洗浄係合部884とを備える。小洗浄フロート880は、たとえば、樹脂製であり、貯水タンク40内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位(死水水位)まで低下する場合に貯水タンク40内の水位と共に下降する。フロート支持軸882は、上下方向に延びて設けられ、小洗浄フロート880を支持する。
小洗浄係合部884は、弁体主軸840に設けられる小洗浄係合突起847に係合可能に形成される。使用者が小洗浄ボタン424を押し、上記した小洗浄モードで洗浄動作が実行されると、弁体部84が持ち上げられ、弁体主軸840に設けられた小洗浄係合突起847が小洗浄係合部884に係合する。
小洗浄係合突起847が小洗浄係合部884に係合することで、弁体部84が保持され、排水口400が開いた状態が維持される。その後、排水口400から洗浄水が排出され、貯水タンク40内の水位が低下すると、小洗浄フロート880が下降し、小洗浄係合突起847と小洗浄係合部884との係合は解除される。小洗浄係合突起847と小洗浄係合部884の係合が解除されると、弁体部84が下降して排水口400を閉じる。
大洗浄フロート機構を構成する大洗浄フロート部89は、フロート(大洗浄フロートという)890と、カム押圧部890a(図4参照)と、高さ調整部891と、貯水桶900とを備える。大洗浄フロート890は、たとえば、樹脂製であり、貯水タンク40内の水位に連動して上下動するフロートである。大洗浄フロート890は、図4に示すように、洗浄水を貯水するいわゆる水錘でもあり、自身の重量が可変することで下降時間が変更可能である。
カム押圧部890aは、大洗浄フロート890が上昇した場合に後述する大洗浄係合部892のカム896に当接する部位である。カム押圧部890aは、大洗浄フロート890aとは別体に形成され、大洗浄フロート890と分離可能である。
高さ調整部891は、大洗浄フロート890を支持する支持軸である。高さ調整部891は、たとえば、樹脂製であり、大洗浄フロート890と共に洗浄水タンク4内の水位に連動して上下動する。また、高さ調整部891は、大洗浄フロート890の取り付け位置に応じて大洗浄フロート890の初期高さが調整可能なものである。
高さ調整部891は、側周面にねじ加工が施された軸体であり、大洗浄フロート890が軸体に螺合されることで、大洗浄フロート890の取り付け位置を変更する。これにより、大洗浄フロート890の初期高さを調整することができる。高さ調整部891による大洗浄フロート890の高さ調整については、図6を用いて後述する。
貯水桶900は、大洗浄フロート890を収容している。貯水桶900に収容された大洗浄フロート891は、貯水タンク40内の水位が所定の大洗浄水量を排出する死水水位まで低下する場合には、下降時において貯水桶900の水位に連動する。また、貯水桶900は、貯水桶900内から洗浄水を排出可能な調整窓901を有する。調整窓901は、貯水桶900の側面に形成される。調整窓901については、図7を用いて後述する。
使用者が大洗浄ボタン422を押し、上記した大洗浄モードで洗浄動作が実行されると、大洗浄係合部892は、弁体主軸840の外周に設けられた大洗浄係合突起848と係合する。なお、大洗浄モードにおける大洗浄フロート部89の動作については、図5を用いて後述する。
大洗浄フロート機構を構成する大洗浄係合部892は、カム896と、回転軸898とを備える。カム896は、大洗浄フロート890に側方から当接する第1当接部894aと、大洗浄係合突起848と当接する第2当接部894b(図4参照)とを備える。回転軸898は、カム894を回転可能に支持するカム回転軸898aを備える。
ここで、大洗浄モードにおける大洗浄フロート機構の動作について説明する。大洗浄操作が実行されると、図5(a)に示すように、排水口400を閉じている弁体部84が上方に引き上げられる。このとき、大洗浄フロート890には浮力Fが働いているがカム896によりこれ以上の上昇が規制されている。
図5(b)に示すように、洗浄水タンク4内の水位WL1が低下してくると、水位WL1の低下に連動して弁体部84が下降し、所定の高さでカム896と係合する。このとき、カム986は、浮力Fが働いている大洗浄フロート890により回動が規制されているため、弁体部84を所定の高さに維持する。
図5(c)に示すように、洗浄水タンク4内の水位WL1がさらに低下すると、弁体部84が自重M1で下降しようとするのに加えて、大洗浄フロート890の自重M2が浮力Fよりも徐々に大きくなる。
図5(d)に示すように、洗浄水タンク4内の水位WL1がさらに低下すると、弁体部84の自重M1に加えて、貯水桶900内の水位WL2が貯水桶900内の洗浄水Wが排出されて低下することで、大洗浄フロート890が下降して規制が解除され、カム896が回動する。
図5(e)に示すように、弁体部84は、洗浄水タンク4内の水位WL1の低下に伴い下降して排水口400を再び閉鎖する。このときの洗浄水タンク4内の水位WL1が洗浄水の排出量を決定するための死水水位DWLとなる。一方、大洗浄フロート890は、貯水桶900内の水位WL2に連動して下降し、貯水桶900内において初期高さとなる予め設定された高さで停止する。
図6に示すように、高さ調整部891は、大洗浄フロート890が螺合されることで大洗浄フロート890の取り付け位置(高さ)を変更する。これにより、高さ調整部891は、高さHの範囲内で大洗浄フロート890の高さを調整可能としている。このように、簡素な構成で大洗浄フロート890の初期高さを調整することができる。
また、図7に示すように、貯水桶900の調整窓901は、たとえば、左右方向にスライドすることで、開口901aの開放面積を変更する。これにより、調整窓901は、貯水桶900内から排出される洗浄水の排出量を調整可能としている。
調整窓901は、図7(a)に示すような全開状態および図7(b)に示すような扉901bを閉じた全閉状態により洗浄水の排出量を調整してもよいし、多段階で開口901aを開放して洗浄水の排出量を調整してもよい。このように、貯水桶900に貯留する洗浄水の排出量を調整することで、死水水位DWL(図5参照)の設定範囲を細かく設定することができる。この結果、死水水位DWLの設定範囲をさらに広げることができる。
以上説明した実施形態に係る排水弁装置8によれば、大洗浄フロート890の初期高さを調整することで、死水水位DWLの設定範囲を広げることができる。また、貯水桶900に貯留する洗浄水を排出可能とすることでも、死水水位DWLの設定範囲を広げることができる。このように、大洗浄フロート890の初期高さを調整することや貯水桶900内の洗浄水を排出可能とするにより、図8に示すように、死水水位DWLを設定しようとしても安定しない(死水水位DWLのばらつきが大きい)領域A(すなわち、死水水位DWLを設定できなかった領域)まで設定範囲を広げることができるようになる。
また、大洗浄係合部892において、大洗浄係合突起848との係合位置よりも弁体主軸840から遠い位置に第1回転軸898を有し、さらに、洗浄水タンク4の水位WLが所定水位よりも上である時、大洗浄フロート890に側方から当接することによって回転動作が規制されることで、洗浄水タンク4の水位WLが所定水位以下の時、大洗浄フロート890の下降に伴って回転動作が許容される。
仮に、第1回転軸898がカム896と大洗浄係合突起848との係合位置よりも弁体主軸840に近い位置に設けられている場合、カム896と大洗浄係合突起848との係合が解除される際、カム896は、大洗浄係合突起848をわずかに持ち上げながら回転することとなるため、カム896と大洗浄係合突起848との係合が解除される際に比較的大きな摩擦力が発生してしまう。
これに対し、上記した実施形態に係る排水弁装置8では、カム896の第1回転軸898がカム896と大洗浄係合突起848との係合位置よりも弁体主軸840から遠い位置に設けられるため、カム896と大洗浄係合突起848との係合が解除される際、カム896は、大洗浄係合突起848を持ち上げることなく大洗浄係合突起848から離れるように回転する。このため、カム896の第1回転軸898がカム896と大洗浄係合突起848との係合位置よりも弁体主軸840に近い位置に設けられている場合と比較して、大洗浄係合突起848とカム896との間で発生する摩擦力の影響を抑えることができる。
一方、カム896と大洗浄係合突起848との係合位置よりも弁体主軸840から遠い位置にカム896の第1回転軸898を設けた場合、排水弁体842の重さによって大洗浄係合突起848とカム896との係合が外れる方向にカム896が回転しようとするため、大洗浄係合突起848とカム896との係合が簡単に外れてしまう恐れがある。
これに対し、上記した実施形態に係る排水弁装置8では、洗浄水タンク4の水位WLが所定水位よりも上である時、カム896は大洗浄フロート890に側方から当接して、カム896は大洗浄フロート890によって回転動作が規制されるため、大洗浄係合突起848とカム896との係合が簡単に外れてしまうのを防ぐことができる。
これにより、大洗浄係合突起848とカム896との間で発生する摩擦力の影響を抑えつつ、大洗浄係合突起848とカム896との係合が簡単に解除されるのを防ぐことができる。このため、大洗浄係合突起848とカム896との係合が解除されるタイミングにずれが生じにくく、排水弁体842が排水口400を閉じるタイミングがばらつきにくくなる。この結果、死水水位DWLのばらつきを抑えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 トイレ装置
4 洗浄水タンク
8 排水弁装置
840 弁体主軸
842 排水弁体
89 フロート部(大洗浄フロート部)
890 フロート(大洗浄フロート)
891 高さ調整部
900 貯水桶
901 調整窓
892 係合部(大洗浄係合部)
848 係合突起(大洗浄係合突起)
898 回転軸(第1回転軸)

Claims (4)

  1. 上方に延在する弁体主軸を有し、洗浄水を貯留する洗浄水タンクの排水口を前記弁体主軸の引き上げに応じて開閉する排水弁体と、
    前記洗浄水タンク内の水位に連動して上下動するフロート部と、
    前記弁体主軸に設けられた係合突起と係合可能であり、回転軸を中心とする回転動作により前記係合突起との係合を解除可能な係合部と
    を備え、
    前記フロート部は、
    前記洗浄水タンク内において洗浄水を貯留し、貯留する洗浄水を排出可能な調整窓を有する貯水桶と、
    前記貯水桶に収容され、下降時には前記貯水桶内の水位に連動するフロートと、
    前記フロートの初期高さを調整可能な高さ調整部と
    を備える、排水弁装置。
  2. 前記高さ調整部は、前記フロートを支持するとともに側周面にねじ加工が施された軸体であり、前記フロートとの螺合により該フロートの初期高さを調整する、請求項1に記載の排水弁装置。
  3. 前記調整窓は、開放面積を変更して前記貯水桶内からの洗浄水の排出量を調整可能である、請求項1または2に記載の排水弁装置。
  4. 前記係合部は、前記係合突起との係合位置よりも前記弁体主軸から遠い位置に前記回転軸を有し、かつ、前記洗浄水タンクの水位が所定水位よりも上である時、前記フロートに側方から当接することによって前記回転動作が規制され、前記洗浄水タンクの水位が所定水位以下の時、前記フロートの下降に伴って前記回転動作が許容される、請求項1〜3のいずれか一つに記載の排水弁装置。
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