JP2021054670A - セラミックス部品およびセラミックス部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図2は、第1の実施の形態に係るガイドプレートの斜視図である。図3は、図2のA−A断面図である。図2、図3に示すガイドプレート20は、ガイド部22およびスペーサ部24は同じ組成の一部品であり、枠状のスペーサ部24で囲まれた凹部26がザグリ加工で形成されている。これにより、ガイド部22とスペーサ部24とが一体となった一部品に凹部26を形成することで、貫通孔22aが形成できる厚みのガイド部22を形成できる。
各実施例や各比較例の組成で作製した3mm(厚みt)×4mm(幅W)×40mm(長さ)の曲げ試験片を用意し、3点曲げ強度試験(JIS R1601)を行った。図4は、測定方法を説明するための模式図である。図4に示すように、支点間距離Lを30mmとして、矢印の向きに荷重を増加させ、試験片が破壊したときの最大荷重P[N]から以下の式に基づいて3点曲げ強度σb3を求める。
3点曲げ強度σb3[MPa]=(3×P×L)/(2wt2)・・・(式1)
各実施例や各比較例の組成で作製した15mm×15mm×15mmの試験片を用意し、超音波パルス反射法試験(JIS R1602)を行った。図5は、超音波パルス反射法試験を説明するための模式図である。図5に示すように、超音波振動子28が発した超音波Uによる縦波の速度Vl[m/s]、横波の速度Vt[m/s]、試験片のかさ密度ρ[kg/m3]とすると、以下の式に基づいて超音波パルス法による弾性率(ヤング率)を求める。
弾性率Ep[N/m2]=ρ×(3Vt 2×Vl 2−4Vt 4)/(Vl 2−Vt 2)・・・(式2)
第1の実施の形態に係るガイドプレート20を製造する過程では、貫通孔を作製するための開口部(凹部)を形成する必要がある。そのため、切削装置を用いたザグリ加工において、ある程度の加工速度が必要であり、所定の加工試験を満たしたか否かで機械加工性判断している。図6は、加工試験方法を説明するための模式図である。はじめに平板状の試験片を準備し、φ2mmの超硬エンドミル29でマシニング加工し、切り込み深さ0.8mmまで切削する。その後、超硬エンドミル29で切削しながら矢印方向に100mm送り、全域にわたり加工深さが0.7mm以上であれば、機械加工性あり(○)とする。一方、切削性が悪く加工が不十分で深さが浅くなる試験片は機械加工性無し(×)とする。
第1の実施の形態に係るガイドプレート20を製造する過程では、ガイド部に貫通孔をレーザ加工で形成する必要がある。そのため、少なくともガイド部がレーザ加工可能な組成の材料で構成されている必要がある。レーザ加工の評価は、パルスレーザを用いて寸法精度の高い四角穴を形成できるか否かで評価した。具体的には、厚み0.3mmの試験片にレーザ加工で50×50μmの四角形の穴を9個形成し、その形状や残渣を評価した。
図8は、第2の実施の形態に係るガイドプレートの斜視図である。図9は、図4のB−B断面図である。図8、図9に示すガイドプレート30は、第1のセラミックス材料で構成されている平板状のガイド部32と、第1のセラミックス材料と組成の異なる第2のセラミックス材料で構成されている枠状のスペーサ部34と、が接合されている。スペーサ部34に形成されている開口部36は、複数あってもよい。ガイド部32およびスペーサ部34は、金属ろう37で接合されており、接合強度が100[MPa]以上であるとよい。金属ろう37は、例えば銀ろうやアルミニウムろうが挙げられる。接合に銀ろうを用いることで、本実施の形態に係るガイドプレート30は、樹脂では耐熱性に問題が生じるような180℃以上の環境での検査に用いるプローブカードに適用できる。
図10は、4点曲げ強度試験を説明するための模式図である。ガイド部32に相当する第1のセラミックス材料(50mm□×20mmt、後述する実施例2−5の組成)とスペーサ部34に相当する第2のセラミックス材料(50mm□×20mmt、後述する実施例2−5の組成)とを金属ろう37(Ag−Cu−Ti)のシートを挟んで荷重(16kPa)をかけて接合し、接合体38を作製する。その後、接合熱処理を行い、接合体38から所定形状(厚さ3mm×幅4mm×長さ40mm)の直方体の試験片40を切り出した。試験片40の両端近傍を下方から支持した状態で、金属ろう37を挟んだ両側の領域に上方から荷重をかけ、破断したときの荷重から接合強度を算出する。
Claims (12)
- 窒化硅素および窒化硼素を含む板状のセラミックス部品であって、
複数の貫通孔が形成されているガイド部と、
前記複数の貫通孔を囲むように前記ガイド部から突出して設けられている枠状のスペーサ部と、を有し、
前記貫通孔は、レーザ加工により形成されていることを特徴とするセラミックス部品。 - 前記ガイド部および前記スペーサ部は同じ組成の一部品であり、前記スペーサ部で囲まれた凹部がザグリ加工で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス部品。
- 前記ガイド部および前記スペーサ部は、窒化硼素が10〜35質量%、窒化硅素が20〜90質量%、酸化アルミニウムが0〜35質量%、酸化ジルコニウムが0〜70質量%含まれているセラミックス材料であることを特徴とする請求項2に記載のセラミックス部品。
- 前記セラミックス材料は、−50〜200℃における熱膨張係数が1〜6[10−6/℃]であり、3点曲げ強度(JIS R1601)が600[MPa]以上であり、ヤング率が200[GPa]以上であることを特徴とする請求項3に記載のセラミックス部品。
- 前記ガイド部は、第1のセラミックス材料で構成されており、
前記スペーサ部は、前記第1のセラミックス材料と組成の異なる第2のセラミックス材料で構成されており、
前記ガイド部および前記スペーサ部が接合されていることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス部品。 - 前記ガイド部は、窒化硅素が26〜100質量%、酸化アルミニウムが0〜60質量%、酸化ジルコニウムが0〜74質量%含まれている第1のセラミックス材料であり、
前記スペーサ部は、窒化硼素が10〜75質量%、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化硅素、炭化硅素および窒化アルミニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物が25〜90質量%含まれている第2のセラミックス材料である、
ことを特徴とする請求項5に記載のセラミックス部品。 - 前記第1のセラミックス材料は、−50〜200℃における熱膨張係数が1〜6[10−6/℃]であり、3点曲げ強度(JIS R1601)が600[MPa]以上であることを特徴とする請求項6に記載のセラミックス部品。
- 前記ガイド部および前記スペーサ部は、金属ろうで接合されており、接合強度が100[MPa]以上であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のセラミックス部品。
- 前記ガイド部の前記貫通孔が形成されている部分の厚みは0.5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のセラミックス部品。
- 前記貫通孔は、開口部の一辺が50μm以下の矩形形状であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のセラミックス部品。
- 窒化硅素および窒化硼素を含む板状のセラミックス部品の製造方法であって、
板状の部品の中央部にザグリ加工によって凹部を形成する工程と、
前記凹部の底部に複数の貫通孔をレーザ加工により形成する工程と、
を含むことを特徴とするセラミックス部品の製造方法。 - 窒化硅素および窒化硼素を含む板状のセラミックス部品の製造方法であって、
窒化硅素を含有する第1のセラミックス材料からなる板状のガイド部を準備する工程と、
窒化硼素を含有する第2のセラミックス材料からなる枠状のスペーサ部を準備する工程と、
前記ガイド部と前記スペーサ部とを接合する工程と、
前記スペーサ部で囲まれた前記ガイド部の露出部分にレーザ加工で複数の貫通孔を形成する工程と、
を含むことを特徴とするセラミックス部品の製造方法。
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